無料相談会受付中!

北海道大学大学院 環境科学院の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

北海道大学大学院 環境科学院の外部院試を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

北海道大学大学院環境科学院は、自然科学に基礎をおき地球規模の環境問題の解明と解決を目指す大学院で、地球圏科学専攻・生物圏科学専攻・環境物質科学専攻という基盤3専攻と、それらの専門性を統合する環境起学専攻の4専攻で構成されています。外部院試とは、北海道大学以外の大学(または北大内の他学部)の出身者が、学部卒業(見込み)などの資格でこの大学院を受験する制度を指し、専門科目試験・外国語試験(外部英語試験を含む)・口述試験・面接・出願書類を多角的に組み合わせた総合評価で合否が決まります。本記事では、2027年4月入学・2026年10月入学に向けた学生募集要項(修士課程)に基づき、4専攻の募集人員、出願資格、試験科目、研究計画書・自己推薦書の扱い、研究室訪問や指導教員への事前連絡の要否、出願から合格発表までの日程、倍率の考え方、過去問の公開状況までを一次情報に沿って整理します。年度・専攻・コースによって内容が変わる項目は多いため、断定できない部分は「最新の募集要項でご確認ください」と明記しながら読み進めてください。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)
目次

環境科学院の教育目標と4専攻の全体像

環境科学院の学生募集要項には、教育目標として「自然科学に基礎をおき、地球規模の環境問題の解明と解決を目指す教育と研究を行うとともに、これらの課題に取り組む研究者及び高度専門職業人を養成すること」が掲げられています。このため、地球圏科学・生物圏科学・環境物質科学という自然科学の学問分野を基盤とした3専攻と、それらの専門性を統合して環境問題に包括的に取り組む環境起学専攻を設置し、国際社会で活躍するための専門能力の養成に努めるとされています。外部からの受験を考える際は、まず自分の学びたいテーマがこの4専攻のどこに位置づけられるかを見極めることが出発点になります。

\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

(費用は一切かかりません)

アドミッションポリシーでは、環境科学院は「自然科学の基礎的な専門知識を有し、地球環境に関する興味並びに地球環境が抱える種々の問題とその解決法に関心を持つ多様な学生」を受け入れるとしています。入学する学生には、科学的・論理的な思考力や判断力に加えて、グローバルに活躍するための表現力・コミュニケーション力と、主体性を持って多様な人々と協働できる姿勢が期待されると明記されています。あわせて、社会で活躍しながら環境科学の研鑽を積みたい社会人や、先端の環境科学を学ぶ意欲に溢れる外国人留学生の受け入れも積極的に進めるとされており、外部出身者や社会人であること自体は不利な条件ではありません。

4専攻はそれぞれ複数のコースに分かれており、志望テーマによって専門科目の出題科目や口述試験の内容が大きく異なります。出願前には、専攻名だけでなくコース名まで確認したうえで、志望指導教員の研究内容と自分のテーマの接続を考えることが重要です。以下の表は、募集要項に記載された専攻・コース構成と、2026年度実施分(2027年4月・2026年10月入学向け)の修士課程定員をまとめたものです。

専攻定員コース構成
環境起学専攻44名人間・生態システム、実践環境科学、環境適応科学、国際環境保全の4コース
地球圏科学専攻35名生物地球化学、大気海洋物理学・気候力学、雪氷・寒冷圏科学の3コース
生物圏科学専攻52名フィールド科学系・生命科学系・水圏海洋学系などを含む8コース
環境物質科学専攻28名生体物質科学、ナノ環境材料、光電子科学、環境触媒化学の4コース

4専攻の定員を合計すると、修士課程全体で年間159名程度の募集規模になります。ただし、これは秋季入試・秋季推薦入試(秋季特別入試)・春季入試・10月入学入試・特別推薦入試という複数の入試区分に分かれた合計人数であり、1回の入試あたりの募集人員はさらに絞られる点に注意が必要です。入試区分ごとの内訳は後述の「日程・スケジュール」で詳しく整理します。まずは自分の志望テーマがどの専攻・コースに該当するかを、公式サイトの研究室紹介やシラバスと照らし合わせて確定させることが、その後の対策全体の土台になります。

生物圏科学専攻・環境物質科学専攻のコース構成

生物圏科学専攻は8コースという最多のコース数を持つ専攻です。公式サイトによると、植物生態・多様性生物学コース、生態遺伝学コース、分子生物学コース、動物生態学コース、海洋生物生産学コース、水圏生物学コース、耕地圏科学コース、森林圏フィールド科学コースの8つで構成されています。専門科目試験がフィールド科学系・生命科学系・水圏海洋学系という3系統から出題されるのは、このように多様なコースを横断的に評価する必要があるためだと考えられます。志望コースが決まったら、そのコースがどの系統に近いテーマを扱っているかを踏まえて、専門科目のどの分野を優先的に固めるかを判断してください。

環境物質科学専攻は生体物質科学コース、ナノ環境材料コース、光電子科学コース、環境触媒化学コースの4コースで構成され、それぞれに複数の研究グループが所属しています。参考資料として公開されている指導教員一覧表には、生体物質科学コースに小野田グループ・山田グループ・梅澤グループ・沖野グループ、ナノ環境材料コースに小西グループ・八木グループ・神谷グループ・廣川グループ・野呂グループ、光電子科学コースに堀江グループ・ビジュグループ、環境触媒化学コースに中島グループ・高草木グループが記載されています。各研究グループに所属する教員は変更される場合があると注記されているため、志望研究室が固まったら出願前に最新の教員一覧で確認してください。この研究指導教員一覧表は募集要項の参考資料として掲載されていますが、環境起学専攻・地球圏科学専攻・生物圏科学専攻の教員情報は専攻ごとの公式サイトで別途確認する形になっているため、志望専攻が決まった段階で各専攻サイトの教員紹介ページも忘れずにチェックしてください。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

実施専攻・募集人員・出願資格(語学スコア含む)

環境科学院の出願資格は、学生募集要項の「3.出願資格」に①から⑩まで列挙されています。多くの外部受験者が該当するのは①(日本国内の大学を卒業した者、および入学時期の前月までに卒業見込みの者)ですが、それ以外にも複数の資格区分が用意されています。自分がどの号に該当するかを自己判断で決めつけず、少しでも迷う場合は環境科学事務部教務担当へ早めに確認することをおすすめします。

  1. 日本国内の大学を卒業した者(および入学時期の前月までに卒業見込みの者)
  2. 大学改革支援・学位授与機構より学士の学位を授与された者(および授与見込みの者)
  3. 外国で学校教育における16年の課程を修了した者(および修了見込みの者)
  4. 外国の学校が行う通信教育を我が国で履修し、当該外国の16年課程を修了した者
  5. 文部科学大臣指定外国大学日本校の当該課程を修了した者
  6. 外国の大学等(修業年限3年以上)の課程修了により学士相当の学位を授与された者
  7. 専修学校の専門課程(修業年限4年以上等)で文部科学大臣が指定するものを修了した者
  8. 文部科学大臣の指定した者(旧制学校、防衛大学校・海上保安大学校・気象大学校など各省大学校を修了した者等)
  9. 日本の大学に3年以上在学するなどして、本学院で本学における所定単位を優れた成績で修得したと認めた者(在学期間短縮による志願者)【出願資格事前審査が必要】
  10. 本学院の出願資格審査で大学卒業者と同等以上の学力があると認めた者で、入学時期の前月までに22歳に達する者(個別の資格審査による志願者)【出願資格事前審査が必要】

注記として、資格⑩は日本国内および外国の短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校やその他の教育施設の卒業・修了者等で①〜⑨の資格を有しない者が対象とされています。高専・短大出身者は⑩の個別資格審査に回るケースが多いため、該当しそうな場合は早めに事前審査の申請書類を請求してください。また、社会人として在職したまま出願・修学を希望する場合は、出願前に指導を希望する教員へ連絡し十分相談することが募集要項に明記されています。

語学スコア(TOEFL・TOEIC・IELTS)の提出要件

環境科学院の外国語試験は、当日の筆記試験ではなく、TOEFL・TOEIC・IELTSいずれかのスコアシート提出によって評価されます。有効なスコアは、本学の試験日から遡って2年以内に実施された試験のものに限られ、対象となるのはTOEIC Listening&Reading、TOEFL-iBT(TOEFL iBT Home Editionを含む)、IELTSアカデミック・モジュールの3種類のみです。TOEFL-ITP、TOEIC IP、TOEIC Speaking&Writing Tests、TOEIC Speaking、TOEIC BRIDGE、IELTSジェネラル・トレーニング・モジュールなどのスコアは受け付けられません。提出できるスコアは1点のみで、複数のスコアを提出した場合はいずれも無効とみなされることがあると注記されています。

試験種類提出方法
TOEFLOfficial Score Reportが環境科学院(DIコード8744)へ直接送付されるよう手配し、あわせてTest Taker Score Recordのコピーを願書と共に提出する
TOEICTOEICデジタル公式認定証(印刷したもの)を提出。ない場合はTOEIC公式認定証(原本、試験日に返却)を提出する
IELTS成績証明書(Test Report Form)のコピーを願書と共に提出する

この提出方式のため、外国語対策は出願直前ではなく出願期間から逆算して受験計画を立てることが欠かせません。とくにTOEFLはOfficial Score Reportの送付手配に時間がかかる場合があるため、出願期間の数か月前には受験・スコア取得を終えておくと安心です。TOEIC・IELTSについても、公式認定証や成績証明書の発行スケジュールを事前に確認し、出願書類の提出に間に合うよう逆算して準備してください。

出願書類の基本(全専攻共通)

専攻を問わず全員が提出する書類は、入学願書(所定用紙)、写真2枚、成績証明書(原本)、卒業(見込)証明書(原本)、語学スコアシート、返信用定型封筒、返信用宛名シール、検定料の8点です。写真は出願前3ヶ月以内に撮影したもので、サイズは4センチ×3センチ、上半身・正面・無帽というルールが定められています。外国人留学生は在留カードまたはパスポートのコピーが、中国(台湾・香港・マカオを除く)の大学出身者は中国教育部発行の学歴証明書類が追加で必要です。

提出書類主な内容
成績証明書・卒業(見込)証明書出身大学(学部)等の長が発行するもの。出願資格⑩の者は最終出身学校の証明書を提出
語学スコアシートTOEFL・TOEIC・IELTSいずれか1点(前述の要件を満たすもの)
返信用定型封筒・宛名シール所定封筒に宛名明記のうえ切手410円分を貼付。宛名シールは封筒に貼付しない
検定料30,000円を所定の振込通知書で納付し、受付証明書を入学願書に貼付(国費外国人留学生等は不要)

出願書類等は日本語または英語で作成されたものに限られ、それ以外の言語の証明書は公的機関の認証を取得した訳文を添える必要があります。証明書等が1通しか発行されない場合は発行者による原本証明が必要で、出願者本人による証明は認められません。記載内容に不備があると受理されず、事実と相違する場合は入学取消の対象になるため、証明書を早めに取り寄せて内容を確認しておくことが重要です。

外国籍の出願者への留意事項

外国籍で出願する場合は、在留資格「留学」の取得が必要です。在留資格認定証明書の申請から発行までに3か月以上かかる場合があるため、合格後の入学手続きだけでなく出願準備の段階からビザのスケジュールを意識しておくことが望ましいとされています。また、北海道大学は外国為替及び外国貿易法に基づく「北海道大学安全保障輸出管理規程」を定めており、貨物の輸出や技術提供(人の受入れを含む)について厳格な審査を実施しています。規制事項に該当する場合、希望する教育が受けられない、または研究が実施できないなどの制限がかかる場合があるため、該当の可能性がある方は事前に確認しておいてください。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

試験科目(専門科目・外国語・研究計画書・口述試験)

環境科学院の入学者選抜は、「学力試験(専門科目試験、口述試験、基礎学力試験等)の結果、および提出書類(成績証明書、推薦書、小論文、スコアシート等)を総合して合格者を決定する」と募集要項に明記されています。専門科目・口述試験の内容は専攻・コースごとに大きく異なるため、志望先を確定したら、まずその専攻の試験内容表を確認することが対策の第一歩になります。以下、専攻ごとに専門科目と口述試験の内容を整理します。

専門科目筆記試験の実施時間も専攻・入試区分によって幅があります。多くの区分は9:30〜11:30の120分間ですが、環境起学専攻の春季入試(人間・生態システムコース・実践環境科学コース)は9:30〜10:30の60分間、地球圏科学専攻と生物圏科学専攻の秋季特別入試の基礎学力試験は9:30〜11:00の90分間と、試験時間そのものが区分によって60分から120分まで異なる点は見落としやすいポイントです。時間配分の感覚は過去問演習を通じてつかんでおくことをおすすめします。

環境起学専攻の試験科目

環境起学専攻の秋季入試・10月入学入試では、専門科目筆記試験(9:30〜11:30)が課されます。日本語か英語で記述された問題冊子1冊と答案用紙2枚が配られ、環境科学系2問・物理系1問・生態地理系2問・化学1問の合計6問から2問だけを選択して解答する形式です。1問につき答案用紙1枚を使用し、各問題の試験範囲を示す参考書はホームページに掲載されています。春季入試では、人間・生態システムコースと実践環境科学コースのみ基礎的な内容を問う筆記試験を実施し、環境適応科学コースと国際環境保全コースは筆記試験を行わず、口述試験における発表・質疑応答で専門性を試問するとされています。

口述試験は入試区分によって形式が異なります。秋季入試・10月入学入試の口述試験は1人10分〜20分程度の面接形式で、これまでの学業・現在の研究内容・入学後に実施したい研究内容とその基礎知識を問われます。秋季推薦入試は口頭発表10分と質疑応答20分〜30分程度で、卒業論文または研究計画のいずれか、あるいは両方について発表します。発表用に液晶プロジェクタとパソコンが用意され、USBメモリで電子ファイルを持参する形式です。春季入試も同様の口頭発表と質疑応答形式(発表10分、質疑応答15分〜20分程度)で行われます。なお、国際環境保全コースの口述試験はすべての入試区分において英語で実施されます。

地球圏科学専攻の試験科目

地球圏科学専攻は3コースで専門科目の出題内容が異なります。秋季入試・10月入学入試・春季入試では専門科目筆記試験(9:30〜11:30)が行われ、コースごとの出題は次の表のとおりです。

コース秋季入試・10月入学入試春季入試
生物地球化学化学・生物学・地学から各2問、計6問中2問を選択解答生物地球化学から2問を解答
大気海洋物理学・気候力学必答(数学・物理学の基礎的事柄)+選択(数学1問・物理学1問・地球物理学2問の計4問中1問)必答(数学・物理学の基礎的事柄)+選択(数学1問・物理学1問の計2問中1問)
雪氷・寒冷圏科学物理学・化学・気象学・水文学・第四紀学の5科目から2科目を選択して解答(選択科目名は願書の該当欄に記入)

口述試験は、生物地球化学コースが志望動機・これまでの研究内容・これからの研究に対する熱意等、大気海洋物理学・気候力学コースが志望動機等、雪氷・寒冷圏科学コースが志望動機・研究や勉学に対する意欲等を試問するとされています。秋季特別入試は大気海洋物理学・気候力学コースのみ基礎学力試験(数学・物理学の基礎、9:30〜11:00)を実施し、あわせてコース別課題の発表・口述試験が課されます。秋季特別入試を検討する場合は、2026年9月1日以降できるだけ早く、遅くとも出願期間最終日までに指定のメールアドレスへ事前連絡し、コース別課題や試験当日の提出物について指示を受ける必要があります。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

生物圏科学専攻の試験科目

生物圏科学専攻の秋季入試・10月入学入試の専門科目筆記試験(9:30〜11:30)は、フィールド科学系科目(生態学・農学・森林科学など4問)、生命科学系科目(分子生物学・生化学・細胞生物学・細胞生理学など4問)、水圏・海洋学系科目(水圏生物学・海洋学・水産科学など4問)の合計12問の中から3問を、科目の枠にとらわれず自由に選択して解答する形式です。口述試験は1人15分程度で、志望動機や志望する学問分野の基礎知識等が試問されます。

秋季特別入試では専門科目に代えて、環境・生物学に関わる一般的な課題を小論文形式で出題する専門科目試験(9:30〜11:00)が実施されます。春季入試では専門科目の試験を筆記では行わず、口述試験の一部として実施され、卒業論文または研究計画等について15分間発表したうえで、専門分野に関する質疑応答を含む口頭試問が行われます。特別推薦入試(高専専攻科在学生対象)は口述試験のみで、提出された自己推薦書に関する質疑応答を含む口頭試問という形式です。

専門科目試験の参考図書として、公式資料ではフィールド科学系に「生態学入門」(東京化学同人)、生命科学系に「細胞の分子生物学」(ニュートンプレス)、水圏・海洋学系に「水産海洋ハンドブック第3版」(生物研究社)などが挙げられており、いずれの系統でも「キャンベル生物学」(丸善)が共通の参考書とされています。3系統すべてに目を通すのではなく、自分が選択する予定の3問がどの系統に集中するかを早めに決めて的を絞ることが、限られた準備期間を効率的に使うコツです。

環境物質科学専攻の試験科目

環境物質科学専攻は、秋季入試・10月入学入試・春季入試において、出願時に「基礎化学選抜」と「自己推薦選抜」のいずれかを選択(または併願)する仕組みが特徴です。基礎化学選抜は本専攻の教育・研究活動の基礎となる専門科目の学力を筆記試験で判定し、口述試験にかわり面接を行います。一方、自己推薦選抜は筆記試験を行わず、研究遂行能力や幅広い思考力・適性などを口述試験のみで判定します。

選抜方式専門科目試験口述試験・面接
基礎化学選抜基礎化学(物理化学系3問・有機化学系3問の合計6問すべてに解答、9:30〜11:30)面接
自己推薦選抜筆記試験なし自己推薦書に基づく発表7分+質疑応答8分(基礎知識・研究意欲等も問われる)

特別推薦入試・秋季推薦入試は自己推薦書に基づく発表・質疑応答のみで判定されます。秋季推薦入試は国内大学の在学生・卒業生、または高専専攻科修了生のみが対象である点も押さえておきたいポイントです。外国人志願者は、事前に志望指導教員へ問い合わせることが求められています。

口頭発表を伴う専攻・コースでは、発表用の機材にも共通のルールがあります。試験室には液晶プロジェクタとパワーポイント・PDFファイルが表示できるパソコンが用意され、受験生は電子ファイルをUSBメモリに保存して持参する運用が一般的です。自分のパソコンを持ち込むことも認められており、試験室のホワイトボードや準備したポスターも補助的に使えます。口頭発表では、内容の正確さだけでなく、聞き手に理解させようとする意欲・努力も評価対象になる点を意識して、スライドの見やすさや話す速度にも配慮した練習をしておくとよいでしょう。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

研究計画書・自己推薦書・研究室訪問

環境科学院では、いわゆる「研究計画書」という単独の書式は全専攻共通では設けられておらず、専攻・入試区分ごとに自己推薦書・小論文・推薦書という形で研究内容や志望理由をまとめる仕組みになっています。全専攻共通で提出するのは入学願書・写真・成績証明書・卒業(見込)証明書・語学スコアシート・検定料などですが、それに加えて専攻ごとに次のような書類が求められます。

専攻対象入試主な提出書類
環境起学専攻秋季推薦入試自己推薦書(入学後の修学に関わる能力についてA4版1枚)、推薦書2通(受験者の能力を判断できる者2名から各1通)、小論文(国際環境保全コースのみ、志望動機と研究テーマについて英文A4版1500ワード程度)
地球圏科学専攻10月入学入試・秋季入試・春季入試(生物地球化学コースのみ)小論文(志望動機、研究に対する抱負など500字程度)
生物圏科学専攻特別推薦入試自己推薦書(これまでの研究概要・背景と志望理由、入学後に取り組みたい研究計画をA4版4枚以内)、推薦書(学校長または専攻科長等、A4版1枚程度)
生物圏科学専攻春季入試小論文(これまで勉強したこと・卒業論文の内容を含む、これからの抱負・出願理由を4000字程度、口述試験の参考資料として使用)
環境物質科学専攻自己推薦選抜(秋季・春季・10月入試)、特別推薦入試、秋季推薦入試自己推薦書(研究概要またはこれまでの研究に代えて入学後に従事したい研究をA4版1500字程度)、推薦書(該当する場合、A4版1枚程度)

これらの書類は単なる提出物ではなく、口述試験・面接での質疑応答の土台になります。書類に書いた研究内容と口述試験での発言内容に一貫性を持たせることが評価を高める鍵です。とくに生物圏科学専攻の春季入試のように、小論文が「口述試験の参考資料にする」と明記されている場合、小論文の完成度がそのまま口述試験の質疑の質にも直結すると考えておく必要があります。

自己推薦書・小論文を書くときのポイント

環境起学専攻・生物圏科学専攻・環境物質科学専攻の自己推薦書に共通して求められているのは、これまでの研究概要(または卒業研究が課されていない場合は学習内容)、志望理由、入学後に取り組みたい研究計画の3点です。分量が限られた書式が多いため、テーマを広げすぎず、対象・方法・意義が具体的に伝わる書き方を意識してください。書き始める前に、次の観点で下書きを整理しておくと、口述試験での質疑応答にも耐えられる内容になります。

  • これまでの学習・研究でどのような課題に取り組んできたか(卒業研究がない場合は、関心を持ったきっかけや自主的に調べた内容)
  • 環境科学院のどの専攻・コース・指導教員のもとで、その課題をどう発展させたいか
  • 研究テーマに対して、なぜ今の所属校ではなく環境科学院でなければならないのか
  • 入学後にどのような方法(フィールド調査・実験・データ分析・文献研究など)で研究を進める予定か
  • 修了後にその研究や専門性をどう活かしたいか

避けたいのは、「地球環境に興味があります」「自然が好きなので学びたいです」といった一般論だけで終わる文章です。研究計画に相当する部分は対象・方法・仮説(またはリサーチクエスチョン)が読み手に伝わる具体性を持たせることで、口述試験での深掘り質問にも一貫して答えられるようになります。

指導教員への事前連絡・研究室訪問

環境科学院では、専攻によって指導教員への事前連絡の扱いが異なります。生物圏科学専攻は出願希望学生全員に事前連絡を義務づけている点が特徴で、志望する指導教員が決まっていればメールで直接連絡し、第2志望の教員がいる場合は両方に連絡する必要があります。決まっていない場合は専攻長宛に連絡します。

  • 環境起学専攻:志望指導教員が決まっている場合はメールで志望コースなどを連絡・確認。決まっていない場合は専攻長宛(kigaku@ees.hokudai.ac.jp)に連絡する。秋季推薦入試で東京会場受験を希望する場合、事前連絡をしないと札幌会場での受験になることがある。
  • 地球圏科学専攻:秋季特別入試(大気海洋物理学・気候力学コース)は2026年9月1日以降できるだけ早く、遅くとも出願期間最終日までに指定アドレスへ事前連絡が必要。このメールは研究室訪問の斡旋依頼にも活用できるが、研究室訪問の受入れは出願期間最終日までに限られる。雪氷・寒冷圏科学コース志望者は全員、志望指導教員またはコース代表への事前連絡と受入体制の確認が求められる。
  • 生物圏科学専攻:出願希望学生は全員、志望コース・指導教員の受入体制を照会したうえで出願する。
  • 環境物質科学専攻:志望する指導教員が決まっている場合は願書に所属グループ名・コースを記載する。決まっていない場合は専攻長宛(sfmc@ees.hokudai.ac.jp)に連絡する。教員によっては特定の入試で受入れを行わない場合があるため、あらかじめ受入体制を確認することが望ましいとされている。

このように、研究室訪問そのものを必須とする明文規定は専攻ごとに濃淡があるものの、指導教員の受入体制を確認しないまま出願すると、入学後の指導体制がミスマッチになるリスクがあります。志望が固まった段階で早めにメールを送り、研究内容や指導可否について確認しておくことをおすすめします。問い合わせの際は、自分の研究関心を簡潔にまとめたうえで、志望動機・これまでの学習内容・希望する研究テーマを具体的に伝えると、返信を得やすくなります。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)
\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

(費用は一切かかりません)

日程・スケジュール

環境科学院の修士課程入試は、2026年10月入学の「10月入学入試」と、2027年4月入学の「特別推薦入試」「秋季入試」「秋季推薦入試・秋季特別入試」「春季入試」という5つの入試区分に分かれ、専攻ごとに実施の有無が異なります。専攻によって実施される区分や募集人員が異なるため、志望専攻の行に沿って日程を確認してください。

入試区分出願期間試験日合格発表
10月入学入試(2026年10月入学)2026年7月3日〜13日2026年8月19日〜20日2026年8月28日
特別推薦入試(高専専攻科在学生対象、生物圏科学・環境物質科学のみ)2026年5月15日〜21日2026年6月17日2026年7月2日
秋季入試2026年7月3日〜13日2026年8月19日〜20日2026年8月28日
秋季推薦入試・秋季特別入試2026年10月13日〜19日2026年11月17日2026年12月3日
春季入試2027年1月6日〜13日2027年2月17日〜18日2027年2月26日

出願資格⑨・⑩に該当する事前審査対象者は、出願期間より前の指定期間に申請書類を提出する必要があります。10月入学入試・秋季入試は2026年5月8日〜14日、秋季推薦入試・秋季特別入試は2026年9月3日〜9日(環境物質科学専攻を除く)、春季入試は2026年11月6日〜12日が事前審査書類の提出期間です。事前審査に該当する可能性がある人は、通常の出願期間よりかなり早い段階で動き出す必要があるため、資格要件を早めに確認しておくことが重要です。

試験会場は札幌会場(北海道大学大学院環境科学院、札幌市北区北10条西5丁目)が全入試区分で使用されるほか、東京会場(北海道大学東京オフィス、東京都千代田区丸の内1丁目7-12サピアタワー10階)が一部の専攻・入試区分で設けられています。秋季入試では環境物質科学専攻のみ、秋季推薦入試・秋季特別入試では環境起学専攻と環境物質科学専攻のみが東京会場での受験に対応しており、地球圏科学専攻・生物圏科学専攻には東京会場の設定がない点に注意してください。10月入学入試・特別推薦入試・春季入試は札幌会場のみで実施されます。出願書類等の請求・提出先、および入学試験に関する問い合わせ先はいずれも北海道大学環境科学事務部教務担当で、電話(011-706-2204・2205)またはメール(kyomu@ees.hokudai.ac.jp)で受け付けています。出願資格や提出書類で少しでも判断に迷う場合は、自己判断せずこの窓口に確認することが、出願直前のトラブルを避ける近道です。

出願書類に記載する氏名・性別・生年月日・住所等の個人情報は、入学者選抜と入学手続きのために利用され、合格者については入学後の教務・学生支援・授業料関係の業務にも利用されます。TOEFL・TOEIC・IELTSのスコアは、入学者のみ英語力向上の検討のための統計資料として利用される場合があると明記されており、上記以外の目的には利用されません。個人情報の取扱いに不安がある場合も、事前に教務担当へ確認しておくと安心です。

検定料・入学料・授業料

検定料は30,000円で、所定の振込通知書で納付し、検定料受付証明書を入学願書に貼付します。国費外国人留学生、本学私費特待プログラム留学生、中国政府国家公派研究生項目派遣学生は検定料が不要です。入学料は282,000円、授業料は前期分267,900円(年額535,800円)で、いずれも予定額であり、入学時・在学時に学生納付金の改定が行われた場合は改定後の金額が適用されるとされています。これらの金額は年度によって変わる可能性があるため、最終的な数値は入学手続書類でご確認ください。

出願書類は北海道大学環境科学事務部教務担当窓口へ直接提出するか、郵送(簡易書留、封筒に「大学院入学願書在中」と朱書き)で出願期間内必着とする必要があります。返信用定型封筒(410円分の切手を貼付)と返信用宛名シールもあわせて提出し、受験票は試験日の1週間前までに送付されます。出願書類に不備があると受理されないため、証明書類は発行に時間がかかることを見込んで早めに手配してください。

試験当日の注意事項

合格発表は発表日の午後3時に環境科学院玄関ホールで受験番号を掲示するほか、受験者全員に郵送で合否が通知されます。電話等による合否照会は一切受け付けられません。試験当日は受験票を必ず持参して机上に置くこと、特に指定のない限り筆記用具と時計(計算・通信機能付きを除く)以外は使用できないこと、筆記試験は試験時間終了まで途中退室できないことが注意事項として明記されています。身体に障害があり受験上・修学上の配慮が必要な場合は、出願期間前までに環境科学事務部教務担当へ申し出る必要があります。なお環境科学院は一部のコースを除き英語による授業提供・研究指導を行っており、英語での学位取得を希望する場合は指導予定教員の許可を得たうえで入学願書の所定欄に記載して申し出る仕組みも用意されています。

長期履修制度

環境科学院には、職業を有している場合や介護・育児等の事情により、標準修業年限(2年)を超えて計画的に教育課程を修了したい学生向けの長期履修制度があります。対象は、フルタイムの職業に就いている者、アルバイト・パートタイム等の職業により修学に重大な影響がある者、育児・介護等の負担がある者、障害により修学に重大な影響がある者のいずれかに該当し、個別審査のうえで認められます。長期履修による修業年限は修士課程で4年以内、年単位で申請可能で、在学できる年限は長期履修が認められた期間に2年を加えた期間までとされています。授業料は標準修業年限相当額を長期履修年数で除した額が年額になります。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

倍率・難易度

環境科学院の学生募集要項には、志願者数・受験者数・合格者数・倍率といった数値は掲載されていません。公式に公表されている定量的な情報は募集人員(定員)のみであり、環境起学専攻44名、地球圏科学専攻35名、生物圏科学専攻52名、環境物質科学専攻28名、4専攻合計で年間159名程度という規模感から難易度をおおまかに推測するのが現実的な向き合い方です。倍率を明言する記事を見かけても、公式の裏付けがない数値である可能性が高いため、鵜呑みにしないよう注意してください。

入学者選抜方法についての募集要項の記載は「学力試験(専門科目試験、口述試験、基礎学力試験等)の結果、および提出書類(成績証明書、推薦書、小論文、スコアシート等)を総合して合格者を決定する」というものです。単一の試験の点数だけで合否が決まる仕組みではなく、書類・語学スコア・専門科目・口述試験を総合評価する方式であることが読み取れます。専門科目が高得点でも、口述試験で研究内容の説明に一貫性がなければ評価が伸びにくく、逆に専門科目にやや不安があっても、志望理由や研究計画の説得力、指導教員との事前のすり合わせが評価を補う可能性があります。

専攻・コースによって募集人員や入試区分の選択肢が異なる点も、難易度の感じ方に影響します。たとえば環境物質科学専攻は基礎化学選抜と自己推薦選抜のいずれか、あるいは併願を選べる仕組みになっており、専門科目の筆記に自信がある場合とない場合で戦い方を選べる柔軟性があります。一方、生物圏科学専攻の秋季入試のように専門科目が12問中3問選択という形式では、幅広い分野から確実に解ける3問を確保できるかが合否を左右します。倍率という単一の数値にとらわれるより、自分の志望専攻・コースの選抜方法と募集人員を具体的に把握し、そこから逆算して準備範囲を決めることが、環境科学院の外部院試における現実的な対策の進め方です。

4専攻を比較すると、選抜方式の重心にも違いが見えます。環境起学専攻は専攻科目の選択解答制(6問中2問)に加え、コースによっては筆記試験そのものを課さず口述試験に一本化しています。地球圏科学専攻はコースごとに必答・選択の組み合わせが異なり、専門性の深さがより強く問われる設計です。生物圏科学専攻は12問中3問という広い選択の幅がある一方、環境物質科学専攻は基礎化学選抜を選べば6問全問解答という高い網羅性が求められます。志望専攻を最終決定する前に、こうした選抜方式の違いを自分の得意・不得意と照らし合わせておくと、対策の的が絞りやすくなります。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

過去問分析・出題予測・面接(口述試問)対策

環境科学院では、専攻・コースごとに過去の入学試験問題を公式サイトで公開しています。公開の範囲や年度は専攻・コースによって異なり、オンライン形式で実施された年度は問題を公開していない場合があるなど、非公開の年度も存在します。まずは志望専攻の公式サイトで、直近何年分が公開されているかを確認することから始めてください。

  • 環境起学専攻:公式サイトに「過去の入試問題について」のページがあり、直近の秋季入試・春季入試について専門科目(4分野)と小論文のPDFを公開している年度が多い。2022年度春季入試のようにオンライン形式で実施され問題を公開していない年度もある。
  • 地球圏科学専攻:専攻共通のページに加え、生物地球化学コース、大気海洋物理学・気候力学コース、雪氷・寒冷圏科学コースがそれぞれのコースサイトで過去問を公開しており、大気海洋物理学・気候力学コースは秋季特別入試の基礎学力試験問題も掲載している。
  • 生物圏科学専攻:専攻サイトに過去の入試問題のページがあり、修士課程の入試問題を年度ごとに掲載している。
  • 環境物質科学専攻:基礎化学選抜の過去問を複数年度分(直近3年程度)公開しており、物理化学系・有機化学系の出題構成を確認できる。

過去問が入手できる分野については、まず年度ごとに出題形式・問題数・選択方式(全問解答か選択解答か)を表にまとめ、頻出テーマと単発で出たテーマを分けて優先順位をつけることが効率的です。過去問の長文転載は行わず、自分で解いて出題傾向を分析する姿勢が、募集要項にも記載されている「個人利用に限る」という注記に沿った正しい使い方です。

過去問が非公開、あるいは自分の志望コースの分が少ない場合は、募集要項に明記された選考方法とアドミッションポリシーから出題を予測する「募集要項から見た出題予測」という考え方で対策を組み立てることになります。あくまで予測であり断定はできませんが、選択解答の形式や配点の重み付けから根拠は示せます。たとえば地球圏科学専攻の大気海洋物理学・気候力学コースは、必答問題が「数学および物理学から基礎的な事柄を問う」と明記されているため、まず数学・物理学の基礎を固めたうえで地球物理学分野を上乗せする優先順位が妥当だと考えられます。環境物質科学専攻の基礎化学選抜は物理化学系3問・有機化学系3問がすべて解答必須であるため、両分野をバランスよく仕上げる必要があります。

専門科目が選択解答制の専攻でも、同じ考え方で優先順位をつけられます。環境起学専攻の秋季入試・10月入学入試は環境科学系2問・物理系1問・生態地理系2問・化学1問の合計6問から2問を選ぶ形式のため、6分野すべてを満遍なく仕上げるより、得意な2分野に絞って過去問レベルまで解ける状態を作るほうが、限られた準備期間では効率的だと考えられます。生物圏科学専攻の秋季入試・10月入学入試はフィールド科学系・生命科学系・水圏海洋学系の12問中3問を科目の枠にとらわれず選べるため、志望コースがフィールド科学系に近ければフィールド科学系と生命科学系の問題を中心に演習し、水圏海洋学系は基礎用語の確認にとどめるといった配分も、出願前の学習計画としては現実的です。いずれの専攻も、公開されている参考書・参考資料のリストを起点に、自分が選ぶ予定の問題番号を先に決めてから過去問演習に入ると、準備範囲を絞り込みやすくなります。

口述試験・面接では、アドミッションポリシーに示された「科学的・論理的な思考力、判断力」「表現力・コミュニケーション力」「主体性」といった評価観点を踏まえた準備が有効です。多くの専攻で、志望動機・これまでの学業や研究内容・入学後に実施したい研究内容が共通して問われています。卒業論文や研究計画の発表を10分〜15分程度で組み立てる練習を重ね、質疑応答では自分の研究テーマと環境科学院で学ぶ理由を一貫させて説明できるようにしておきましょう。発表にはプロジェクタとパソコンを使う専攻が多いため、スライド資料をUSBメモリで持参する準備も忘れないようにしてください。

募集要項に明記された試問内容をもとに、口述試験・面接で想定しておきたい質問を整理すると次のようになります。

  • なぜ環境科学院、その中でもこの専攻・コースを志望するのか
  • これまでの学業・卒業研究・実務経験でどのような課題に取り組んできたか
  • 入学後に実施したい研究内容と、その進め方(調査・実験・分析手法など)
  • 志望する分野の基礎知識(専門科目の出題範囲に関わる用語や概念の説明)
  • 志望する指導教員の研究内容と自分の関心がどうつながっているか
  • 研究計画書・自己推薦書・小論文に書いた内容の補足説明
  • 修了後にその研究や専門性をどのように活かしたいか

想定問答を丸暗記するのではなく、どの質問にも同じ研究テーマの軸で答えられる状態を作ることが、口述試験・面接を安定して乗り切るための準備になります。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

併願戦略・関連記事

環境科学院を外部から受験する場合、北海道大学には環境科学院以外にも複数の大学院が設置されており、テーマによっては併願を検討する価値があります。同じ北海道大学内でも大学院ごとに出願資格・試験科目・スケジュールが独立しているため、併願する場合は各大学院の募集要項を個別に確認する必要があります。地球環境や社会科学的な視点を含むテーマであれば、次のような北海道大学の他大学院も比較検討先になり得ます。

環境科学院を第一志望としつつ他大学院と併願を組む場合は、試験日程の重複を最優先で確認してください。環境科学院の秋季入試は8月中旬、秋季推薦入試・秋季特別入試は11月中旬、春季入試は2月中旬に設定されているため、他大学院の試験日とずれる区分を選べば複数校を受験できる可能性がある一方、TOEFL・TOEIC・IELTSのスコア提出条件は大学院ごとに異なるため、1つのスコアを複数校で使い回せるかどうかも早めに確認しておくと準備の重複を減らせます。

環境科学院は同じ2027年4月入学枠に対して、専攻によっては秋季入試・秋季推薦入試(秋季特別入試)・春季入試という複数の入試区分が用意されています。日程的に間に合えば、同一年度内での再チャレンジが選択肢になり得るため、秋季の結果が思わしくなかった場合でも、専攻によっては春季入試という次の機会が残っている可能性があります。ただし出願回数や再受験の可否に関する詳細な規定は募集要項に明示されていない部分もあるため、該当しそうな場合は環境科学事務部教務担当に直接確認することをおすすめします。

大学院入試全体の準備の進め方や科目別対策の考え方を体系的に確認したい方は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせてご覧ください。院試の全体像を押さえたうえで環境科学院の募集要項を読むと、各項目の位置づけが理解しやすくなります。専門科目・語学スコア・研究計画書・口述試験という複数要素を並行して仕上げる必要がある場合は、大学院入試対策コースで、志望専攻・コースの選抜方式に合わせた学習計画を個別に整理することもできます。

無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(LINEで簡単30秒・志望校未定でもOK)

よくある質問(FAQ)

環境科学院の外部院試は北海道大学以外の大学出身でも受けられますか

受けられます。出願資格①は日本国内の大学を卒業した者(卒業見込みを含む)と定められており、出身大学は問われません。学位授与機構による学位取得者や外国の大学出身者向けの資格区分も用意されているため、自分の経歴がどの号に該当するかを募集要項で確認してください。

TOEFL・TOEIC・IELTSはどれを提出すればよいですか

いずれか1点を選んで提出します。有効なのはTOEIC L&R・TOEFL-iBT・IELTSアカデミックの3種類のみで、本学の試験日から遡り2年以内に実施された試験に限られます。TOEIC IPやTOEFL-ITPなどは受け付けられないため、対象試験を事前に確認してから受験してください。

研究計画書は必ず提出する必要がありますか

全専攻共通の「研究計画書」という単独書式はなく、専攻・入試区分ごとに自己推薦書・小論文という形で研究内容や志望理由を提出する仕組みです。たとえば環境起学専攻は秋季推薦入試のみ自己推薦書が必要で、環境物質科学専攻は自己推薦選抜を選ぶ場合に自己推薦書が求められます。志望する専攻・入試区分の提出書類一覧を必ず確認してください。

研究室訪問や指導教員への事前連絡は必須ですか

専攻によって扱いが異なります。生物圏科学専攻は出願希望学生全員に事前連絡を義務づけているのに対し、環境起学専攻や環境物質科学専攻は志望指導教員が決まっている場合にメールで連絡する形です。地球圏科学専攻の秋季特別入試は研究室訪問の斡旋依頼が可能ですが、受入れは出願期間最終日までに限られます。

環境科学院の倍率はどのくらいですか

募集要項には志願者数・合格者数・倍率の記載がなく、公式に公表されている定量情報は募集人員のみです。4専攻合計で年間159名程度の定員があることは分かりますが、倍率そのものを断定的に示すことはできません。選抜は学力試験と提出書類の総合評価であるため、単一の指標だけで難易度を判断しないようにしてください。

過去問はどこで入手できますか

4専攻とも公式サイトで過去問を公開していますが、公開年度や科目は専攻・コースによって異なり、オンライン形式で実施された年度など非公開のものもあるため、志望専攻のページで公開状況を直接確認してください。

検定料・入学料・授業料はいくらですか

2026年度実施分の募集要項では、検定料30,000円、入学料282,000円、授業料は前期分267,900円(年額535,800円)と示されています。これらは予定額であり、学生納付金の改定が行われた場合は改定後の金額が適用されます。最終的な金額は入学手続書類でご確認ください。

環境物質科学専攻の基礎化学選抜と自己推薦選抜はどちらを選べばよいですか

基礎化学選抜は物理化学系・有機化学系の専門科目筆記(6問全問解答)で学力を判定し、口述試験にかわり面接を行う方式です。自己推薦選抜は筆記試験を行わず、自己推薦書に基づく発表と質疑応答のみで研究遂行能力や適性を判定します。専門科目の筆記に強みがあるか、研究計画や実績で勝負したいかによって選び方が変わり、出願時には併願も可能です。

まとめ

北海道大学大学院環境科学院の外部院試は、環境起学専攻(定員44名・4コース)、地球圏科学専攻(定員35名・3コース)、生物圏科学専攻(定員52名・8コース)、環境物質科学専攻(定員28名・4コース)の4専攻で構成され、専攻・コースごとに専門科目の出題形式、口述試験の内容、研究計画書に相当する自己推薦書や小論文の要否が細かく異なる選抜です。外国語はTOEFL・TOEIC・IELTSいずれかのスコア提出制で、入学者選抜は専門科目試験・口述試験・基礎学力試験等の学力試験と、成績証明書・推薦書・小論文・スコアシートなどの提出書類を総合評価する方式が採られています。倍率は公表されていないため定員規模と選抜方法から現実的な準備計画を立てることが重要で、志望専攻・コースが決まったら早めに指導教員へ事前連絡して受入体制を確認し、過去問が公開されている分野は実際に解いて出題水準を体感することから始めてください。本記事で示した募集人員・日程・金額は2026年度実施の学生募集要項(2027年4月・2026年10月入学向け)に基づく整理であり、年度・専攻・コースによって変わる項目が多くあるため、出願前には必ず環境科学院公式サイトで最新の学生募集要項をご確認ください。

\ 大学院入試専門 /

まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?

スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。

  • 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
  • 今後の大学院入試の勝ち筋が見える。
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

(費用は一切かかりません)

この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

目次