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筑波大学大学院 人間総合科学学術院 心理学学位プログラムの外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

心理学学位プログラムは、筑波大学大学院 人間総合科学学術院 人間総合科学研究群に設置された学位プログラムで、博士前期課程(修士相当)と博士後期課程(博士相当)の両方が置かれています。プログラムの内部は心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムの2系統に分かれ、志望するサブプログラムによって専門科目の選択問題や志望教員への事前連絡の内容が変わる点が、この学位プログラムの外部院試を検討するうえでの出発点になります。試験科目は博士前期課程が外国語(英語)・専門科目・口述試験の3科目・合計600点、博士後期課程が外国語(英語)・口述試験の2科目・合計400点で、いずれも研究計画書と教員への事前連絡が合否に関わる仕組みです。博士前期課程の志願倍率は直近3年で3.0倍から3.3倍の範囲で推移しており、数字だけでなく研究計画書と口述試験の準備が合否を左右します。心理臨床学サブプログラムは公認心理師受験資格・臨床心理士第1種指定大学院にも対応しており、資格取得を目的とした外部受験者が多い点も、この学位プログラムの特徴のひとつです。本記事では、筑波大学大学院の公式募集要項、心理学学位プログラムの公式サイト、教員研究分野一覧、入学試験実施結果という一次情報をもとに、出願資格、試験科目、研究計画書の書き方、日程、倍率、過去問の扱いまでを整理します。年度によって変わる数値については、必ず最新の公式募集要項でご確認ください。
筑波大学大学院 心理学学位プログラムとは|人間総合科学研究群における位置づけと外部院試の意味
心理学学位プログラムは、人間総合科学研究群に設置された学位プログラムのひとつで、博士前期課程と博士後期課程の両方に外部からの一般入学試験の枠が用意されています。プログラム内部は心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムの2つに分かれており、外部院試を検討する際は、まずどちらのサブプログラムに出願するかを決める必要があります。
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募集要項の分類上、心理学学位プログラムは教育学(国際教育・次世代学校教育創成・教育基礎科学)、障害科学などとともに、いわゆる「人間系」の博士前期課程募集要項に含まれています。同じ人間系の学位プログラムでも、募集人員・出願資格・試験科目は独立して定められているため、教育学や障害科学の情報をそのまま心理学に当てはめることはできません。志望する学位プログラムごとに、募集要項の該当ページを個別に確認する必要があります。
心理基礎科学サブプログラムは、感覚・知覚心理学、認知心理学、教育心理学、発達心理学、社会心理学など、科学的一般心理学を中心とした領域を扱い、研究者や、心理学の知見を応用して問題解決にあたる高度専門職業人の養成を目的としています。修了後の進路は、一般民間企業やシンクタンク、公務員、民間研究所の心理専門職など多岐にわたります。
心理臨床学サブプログラムは、臨床心理学・発達臨床心理学に特化し、実践的な訓練を重視するサブプログラムです。公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会による第1種指定大学院に認可されており、公認心理師受験資格に必要なカリキュラム体制も整備されています。修了後は、家庭裁判所調査官補、法務省職員、心理職公務員、病院心理士、スクールカウンセラーなど、資格や制度に紐づく職業に進む人が中心です。
| 項目 | 心理基礎科学サブプログラム | 心理臨床学サブプログラム |
|---|---|---|
| 主な研究領域 | 教育心理学、社会心理学、認知心理学、人格心理学、心理統計学 など | 臨床心理学、発達臨床心理学、認知行動療法、ポジティブ心理学 など |
| 資格との関係 | 特定資格の取得を前提としない | 公認心理師受験資格、臨床心理士第1種指定大学院 |
| 主な修了後の進路 | 一般企業、シンクタンク、公務員、民間研究所の心理専門職 | 家庭裁判所調査官補、法務省職員、心理職公務員、病院心理士、スクールカウンセラー |
| 教員数(博士前期課程、2026年4月30日時点) | 10名 | 5名 |
2026年4月30日時点で公開されている教員研究分野一覧によると、心理基礎科学サブプログラムには外山美樹氏(教育心理学)、川上直秋氏(社会心理学)、松田壮一郎氏(行動デザイン学)、千島雄太氏(人格心理学)、山口一大氏(教育測定学・心理統計学)、藤田和也氏(心理統計学)、前澤知輝氏(認知心理学)などの教員が在籍し、心理臨床学サブプログラムには伊藤宗親氏(臨床心理学、異常心理学)、浅野憲一氏(臨床心理学、認知行動療法、コンパッション)、松田侑子氏(発達臨床心理学、発達心理学)、菅原大地氏(臨床心理学、ポジティブ心理学、プロセス・ベースド・セラピー)、生田目光氏(臨床心理学、ポジティブ心理学)が名を連ねています。教員の研究分野は年度によって変わる可能性があるため、出願前には必ず最新の教員研究分野一覧で確認してください。
教員の所属や任期にも注目しておく必要があります。たとえば阿部高志氏(睡眠心理学、心理生理学)は国際統合睡眠医科学研究機構の所属で、2027年10月31日までという任期が案内されています。中島俊氏(デジタル臨床心理学、認知行動療法、動機づけ面接)は医学医療系との兼務、大山潤爾氏(心理学と認知支援工学)は産業技術総合研究所との連携大学院方式による兼任です。任期付きや兼務の教員を志望する場合は、入学後の指導体制がどう継続するかについても、事前連絡の際にあわせて確認しておくと安心です。
教員15名の研究分野を俯瞰すると、心理基礎科学サブプログラムは教育心理学・社会心理学・認知心理学・人格心理学といった伝統的な基礎領域に加え、行動デザイン学、心理統計学、デジタル臨床心理学、心理学と認知支援工学といった工学・データサイエンスに近い応用領域も含んでいます。心理臨床学サブプログラムは、臨床心理学・発達臨床心理学を軸としながら、認知行動療法、コンパッション、ポジティブ心理学、プロセス・ベースド・セラピーといった比較的新しい治療的アプローチを扱う教員が複数在籍している点が特徴です。志望する研究テーマが基礎寄りか応用寄りかによって、同じサブプログラム内でも指導可能な教員が絞られる可能性があるため、教員研究分野一覧は一度目を通すだけでなく、出願直前にも再確認することをおすすめします。
心理基礎科学サブプログラムの研究分野一覧には、教育測定学・心理統計学を専門とする教員が複数含まれており、統計・測定に強い研究テーマを志望する受験者にとっては選択肢が広い領域といえます。一方で心理臨床学サブプログラムは5名という教員数のなかで、臨床心理学を共通の軸としながら専門とする治療的アプローチが分かれているため、志望教員によって研究計画書で重視すべき理論的背景が変わってくる点にも注意してください。
実施課程・募集人員・出願資格|博士前期課程と博士後期課程の違い
心理学学位プログラムの博士前期課程は、8月実施と1-2月実施の2回に分けて一般入学試験を行っています。募集人員は8月実施が14名(連携大学院方式による若干名を含む)、1-2月実施が2名(同じく連携大学院方式による若干名を含む)で、合計すると16名程度の枠が設定されています。8月実施のほうが募集人員が多いため、外部からの受験者の多くは8月実施を中心に準備を進める傾向があります。
心理学学位プログラムの博士前期課程における出願資格は、募集要項の「人間系」区分に定められた基礎資格に沿っており、日本国内の4年制大学を卒業した者、または入学月の前月までに卒業見込みの者が基本になります。このほか、大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者、外国において学校教育における16年の課程を修了した者なども出願資格に含まれます。これらのいずれにも該当しない場合は、大学卒業者と同等以上の学力があると認められれば出願できる出願資格審査の制度を利用でき、対象は22歳に達している者、または入学月の前月までに22歳に達する者です。出願資格審査を利用する場合は、心理学学位プログラムの募集要項に示された審査申請期限までに、大学院入試の担当窓口へ問い合わせておく必要があります。
| 出願区分 | 主な出願資格 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 4年制大学卒業(見込) | 卒業見込証明書・成績証明書の提出 | 卒業見込みの時期が入学月の前月までに収まっているか |
| 学位授与機構による学士取得者 | 学士の学位に関する証明書類 | 取得済みの学位分野と志望研究分野の関連 |
| 外国の学校教育16年課程修了者 | 修了証明書、成績証明書(必要に応じ翻訳) | 提出書類の言語・翻訳の要否 |
| 出願資格審査該当者(22歳以上等) | 個別審査による認定 | 審査申請期限、結果が出るまでの日数 |
博士後期課程は、修士の学位または専門職学位を取得した者、あるいは入学月の前月までに取得見込みの者を主な出願資格とし、募集人員は6名(連携大学院方式による若干名を含む)です。博士前期課程とは異なり、博士後期課程の入学試験は1-2月実施のみが公式サイトで案内されています。8月期の実施有無は年度によって変わる可能性があるため、志望する場合は最新の募集要項で確認してください。
募集人員に含まれる「連携大学院方式による若干名」にも触れておきます。教員研究分野一覧の脚注では、心理基礎科学サブプログラムの大山潤爾氏(産業技術総合研究所)が連携大学院方式の対象教員として案内されており、募集人員の内数として扱われていることがわかります。連携大学院方式や国際統合睡眠医科学研究機構所属の教員を受験希望の場合は、通常の事前連絡とは別に学位プログラムリーダーへ問い合わせるよう案内されているため、志望教員の所属欄を必ず確認してください。
出願書類についても、早い段階で全体像をつかんでおくと準備がスムーズになります。人間系の博士前期課程では、研究計画書のほかに、出願区分に応じて推薦書、研究歴証明書、業績等調書、職歴調書、受験配慮申請書、返却申請書、入試情報開示請求書といった様式が案内されています。
- 研究計画書 — 全出願者が提出する書類で、様式・文字数の目安が定められています
- 推薦書 — 推薦入学など、出願区分によって求められる場合があります
- 研究歴証明書・業績等調書 — 研究職経験や既発表の業績がある場合に提出します
- 職歴調書 — 社会人特別選抜など、職務経験を考慮する出願区分で使用します
- 受験配慮申請書 — 配慮を必要とする場合に、期限までに申請します
どの書類が必須になるかは出願区分によって異なるため、自分の出願区分に必要な様式を募集要項の一覧から個別に確認してください。検定料についても年度・出願区分で金額や免除規定が変わることがあるため、金額を含めて最新の募集要項で確認することをおすすめします。
証明書類等を貼付した台紙の提出は、大学が指定する期日までの必着が原則です。消印有効かどうかの扱いは学位プログラム・年度で異なる場合があるため、募集要項の記載どおりに発送してください。特に卒業見込証明書や成績証明書は、大学の窓口対応時間や発行までの日数を踏まえて、出願期間の早い段階で申請しておくと安心です。
学費についても、出願準備の段階で確認しておくと安心です。入学料は282,000円(返還不可)、授業料は一般の場合267,900円を年2期(合計535,800円)、外国人留学生の場合は304,400円を年2期(合計608,800円)納付する仕組みが案内されています。学費は制度改定により変わることがあるため、出願する年度の募集要項で最新の金額を確認してください。
心理学学位プログラムの情報は、大学院全体の募集要項サイト、心理学学位プログラムの公式サイト、教員研究分野一覧のPDFという複数の公式情報源に分かれて掲載されています。出願資格・試験科目・日程は募集要項サイトで、サブプログラムの特徴や過去問は学位プログラムの公式サイトで、志望教員の情報は教員研究分野一覧のPDFで、というように情報源ごとの役割を把握しておくと、出願準備の抜け漏れを防ぎやすくなります。
試験科目を徹底解説|専門科目・外国語(英語)・口述試験の配点と内容
心理学学位プログラムの博士前期課程は、外国語(英語)・専門科目・口述試験の3科目で構成され、各200点、合計600点満点という配点が案内されています。
| 科目 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|
| 外国語(英語) | 200点 | 辞書の使用は不可 |
| 専門科目 | 200点 | 共通問題(両サブプログラム対象)と志望サブプログラムの選択問題。辞書の使用は不可 |
| 口述試験 | 200点 | 面接形式(詳細は募集要項・受験票の案内を確認) |
専門科目は、心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムに共通する問題と、志望するサブプログラムに応じた選択問題の組み合わせで構成されます。つまり、どちらのサブプログラムを受ける場合でも心理学の基礎知識・研究法・統計に関する共通問題への対応が避けられず、そのうえで志望分野に応じた選択問題で専門性を問われる構成になっている、と募集要項の記載から読み取れます。
外国語(英語)についても辞書の使用が認められておらず、TOEICやTOEFLなどの外部スコアをそのまま提出する方式とは運用が異なる可能性があります。受験経験者からは、心理学に関連する英文の読解と和文英訳を組み合わせた出題という情報もありますが、年度や実施回によって形式が変わる可能性があるため断定はできません。最新の出題形式は、後述する過去問(専門科目・口述関連)や募集要項の記載で確認することをおすすめします。
外国語試験の過去問については、著作権の都合により公開されていません。専門科目や口述試験に関する過去問は、心理学学位プログラムの公式サイトでPDF形式で公開されています。過去問が使える科目とそうでない科目を切り分けて対策時間を配分することが、この学位プログラムの受験計画の要になります。なお、電卓や辞書以外の持参物の可否について募集要項で明記されていない事項は、受験票発送時の案内に従う必要があるため、試験直前の持ち物確認を怠らないようにしてください。
受験後の得点を把握したい場合は、入学試験情報開示請求書という様式を用いて、自己の得点情報の開示を請求できる制度が案内されています。不合格だった場合に科目ごとの得点を確認したいときは、この制度の利用可否や請求期限を募集要項で確認しておくと、次年度の再受験や併願校への切り替えを検討する材料になります。
博士後期課程の試験科目は外国語(英語)200点と口述試験200点の2科目で、合計400点満点です。口述試験では、提出した研究計画書および修士論文等の研究業績をもとに個別面接が行われ、15分間の研究発表とそれに続く質疑応答という形式が案内されています。博士前期課程の口述試験が入学後の学習計画や志望理由を中心に問われるのに対し、博士後期課程の口述試験はすでに取り組んだ研究をどう発展させるかという接続が重視される点が大きな違いです。
| 項目 | 博士前期課程 | 博士後期課程 |
|---|---|---|
| 試験科目 | 外国語(英語)・専門科目・口述試験 | 外国語(英語)・口述試験 |
| 配点合計 | 600点(各200点) | 400点(各200点) |
| 口述試験の中心テーマ | 志望理由・入学後の研究計画の一貫性 | 研究計画書と修士論文等をもとにした研究発表・質疑応答 |
| 実施時期 | 8月実施・1-2月実施 | 1-2月実施(確認できた範囲) |
専門科目の対策は、共通問題と選択問題で優先順位を分けて考えると進めやすくなります。共通問題対策としては、学部レベルの心理学概論・心理統計・研究法を教科書横断で復習し、選択問題対策としては志望教員の研究分野に関連する論文や総説を読み込む、という2段階で取り組む受験者が多いと考えられます。どちらの比重を高めるかは、共通問題と選択問題の出題比率を公開過去問で確認したうえで判断してください。
外国語(英語)は過去問が非公開である分、日頃の英語力そのものが問われやすい科目です。心理学領域の英語論文・教科書を継続的に読み、専門用語(たとえば統計用語、臨床心理学の技法名など)を英語のまま理解できるようにしておくと、読解と和文英訳の両方に応用しやすくなります。TOEICやTOEFLのスコアメイクだけに偏った対策では、心理学に関連する専門的な英文への対応力が身につきにくい点にも注意してください。
研究計画書の書き方と教員への事前連絡|出願前に済ませておくべきこと
心理学学位プログラムの出願書類には研究計画書が含まれ、日本語の場合は2000字以内、英語の場合は900語以内という文字数の目安が案内されています。用紙はA4サイズの縦置き横書き・片面印刷で、本文は2ページ以内にまとめる必要があります。
構成として案内されているのは、①研究題目・志望する専門分野・志望教員、②研究目的、③研究内容、④研究の方法と計画(3年間を想定)、⑤先行研究を踏まえた研究の独自性と意義、⑥参考文献リストの6項目です。このうち参考文献リストは文字数・語数の制限には含まれませんが、本文で引用した文献に限定したうえで、研究計画書全体を2ページ以内に収める必要がある点に注意してください。
6項目それぞれで書くべき内容を整理すると、次のとおりです。
- ①研究題目・志望する専門分野・志望教員 — 心理基礎科学サブプログラムか心理臨床学サブプログラムのどちらに該当する研究かを明確にし、志望する教員の氏名まで記載します
- ②研究目的 — 何を明らかにしたい研究なのかを、一文で言い切れるレベルまで絞り込みます
- ③研究内容 — 研究対象、扱う変数や概念、想定される調査・実験の枠組みを具体的に記述します
- ④研究の方法と計画(3年間) — 入学後3年間で、どの段階に何を行うかを時系列で示します
- ⑤研究の独自性と意義 — 先行研究との違いを明示し、なぜこの研究がこの学位プログラムで必要なのかを説明します
- ⑥参考文献リスト — 本文中で引用した文献のみを、2ページの制限とは別枠で列挙します
この6項目は、そのまま口述試験で問われる内容とも重なります。研究計画書の④・⑤で書いた内容を、面接の場で自分の言葉として再現できるかどうかが、専門科目とは別の評価軸になっている点を意識して仕上げてください。
研究計画書は単独で完成度を上げるだけでなく、①で明記する志望専門分野・志望教員と、専門科目の選択問題の志望サブプログラムが矛盾していないかも確認が必要です。出願書類全体の一貫性が取れているかどうかは、志望教員への事前連絡の際にあわせて相談できる部分でもあります。
⑥参考文献リストの書式について、大学から特定のスタイルが指定されているという情報は確認できませんでしたが、心理学分野では一般にAPA(米国心理学会)形式の引用スタイルが広く使われています。分野で標準的な引用スタイルに準拠して整えておくと、口述試験で先行研究について質問された際にも根拠を示しやすくなります。
研究計画書の書き方そのものに不安がある場合は、文系大学院に共通する構成や例文を先に押さえておくと、心理学固有の内容を書き込む作業に集中しやすくなります。文系大学院の研究計画書の書き方と例文もあわせて確認しておくと、①〜⑥の各項目で何を書けばよいかのイメージがつかみやすくなります。
続いて欠かせないのが、志望する教員への事前連絡です。心理学学位プログラムの教員研究分野一覧には、「出願にあたって志願者は、志望する教員と事前に連絡をとってください」と明記されています。これは単なる案内にとどまらず、出願前に済ませておくべき手続きとして、募集要項と同じ位置づけで扱われている点を押さえておく必要があります。
事前連絡では、研究計画書の草稿段階で研究テーマが指導可能な範囲に収まっているか、志望するサブプログラムの選択科目と研究内容が矛盾していないかを確認してもらえる場合があります。特に外部からの受験者は、学部時代の研究テーマをそのまま持ち込めるとは限らないため、志望教員の研究分野一覧を読み込んだうえで早めに連絡を取ることをおすすめします。
事前連絡の進め方としては、研究計画の概要、これまでの学習・研究歴、志望理由を簡潔にまとめたメールを送り、面談やオンライン相談の可否を尋ねるという流れが一般的です。出願期間の直前は教員も多忙になりやすいため、研究計画書の骨子がある程度固まった段階で、余裕を持って連絡することをおすすめします。
心理学学位プログラムでは、入試説明会がオンラインで開催されることがあり、直近では令和6年12月にプログラム全体の説明会が実施された実績があります。開催の有無・日時は年度によって変わるため、心理学学位プログラムの公式サイトのお知らせページで最新情報を確認してください。事前連絡の前に説明会でプログラム全体の説明を聞いておくと、志望教員とのやり取りをより具体的に進めやすくなります。
なお、連携大学院方式や国際統合睡眠医科学研究機構所属の教員を志望する場合は、通常の連絡先とは別に学位プログラムリーダーへの問い合わせが案内されています。担当教員によって連絡経路が異なる可能性があるため、教員研究分野一覧の脚注まで確認しておくと安心です。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
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出願から合格発表までのスケジュール|8月実施と1-2月実施の使い分け
心理学学位プログラムの博士前期課程は、年に2回、入学試験の実施時期が設けられています。令和9年(2027年)4月入学者を対象とする募集要項では、次のような日程が案内されています。
| 実施区分 | 出願期間(Web入力) | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 博士前期課程 8月実施 | 令和8年7月9日(木)12時〜7月22日(水)15時 | 8月20日(木)〜21日(金) | 令和8年9月10日(木)10時 |
| 博士前期課程 1-2月実施 | 令和8年11月30日(月)12時〜12月10日(木)15時 | 令和9年1月28日(木)〜29日(金) | 令和9年2月15日(月)10時 |
| 博士後期課程 | 令和8年11月30日(月)12時〜12月10日(木)15時(書類提出は12月11日(金)まで) | 令和9年1月28日(木)〜29日(金) | 令和9年2月15日(月)10時 |
この日程からわかるとおり、博士前期課程の1-2月実施と博士後期課程の入試は、出願期間・試験日・合格発表日がほぼ同じ時期に設定されています。博士前期課程を8月実施で受け、結果が思わしくなかった場合に1-2月実施へ再挑戦するという2段構えの計画を立てやすい日程配置になっている点は、外部受験者にとって覚えておく価値があります。
ただし、こうした具体的な日付は年度ごとに数日から数週間単位で変動します。本記事で示した日程はあくまで直近で確認できた募集要項の情報であり、実際に出願する年度の公式募集要項で、Web入力の締切時刻まで含めて必ず確認してください。
出願手続きは、Web入力システムでのデータ入力と、証明書類等を貼付した台紙の郵送という2段階で構成されています。外部英語スコア(TOEIC・TOEFL・IELTS等)を提出書類として利用する学位プログラム・出願区分もあり、その場合は大学へのデータ到着までに数週間かかることもあるため、出願期間の締切間際に手続きを始めると間に合わない恐れがあります。特にTOEFL iBTは2026年1月以降、紙のスコアレポートが廃止される運用に変わるため、外部スコアの提出が必要な場合は、大学直送手続きなど新しい提出方法についても早めに確認しておくと安心です。
合格発表後は、指定された期日までに入学料の納付などの入学手続きを行う必要があります。他の大学院と合格発表・手続き締切が近接する場合は、どちらを優先するかを早めに検討しておく必要があります。実際に、令和7年度の博士前期課程は合格者数18名に対して入学者数17名となっており、合格しても入学手続きを行わなかった人が一定数存在したことがうかがえます。併願している受験者にとっては、合格発表から入学手続き締切までの期間の短さも意識しておきたいポイントです。
8月実施と1-2月実施のどちらを主戦場にするかは、準備状況によって変わります。研究計画書の骨子が固まり、志望教員への事前連絡も済んでいるなら8月実施での受験を軸に据え、専門科目や外国語の対策にもう少し時間が必要であれば1-2月実施を主軸に据えるという考え方もできます。いずれの場合も、出願期間の起点から逆算して、証明書類の準備・研究計画書の作成・事前連絡のタイミングを先に決めておくと、直前になって慌てずに済みます。
大学卒業年度の学生の場合、8月実施は卒業論文と並行して受験準備を進めることになり、1-2月実施は卒業論文提出後にまとまった時間を確保しやすい、という違いもあります。卒業論文のスケジュールと院試対策の時期が重なることを踏まえて、どちらの実施回に照準を合わせるかを、できるだけ早い段階(できれば前年度のうち)に決めておくと、研究計画書の作成や志望教員への事前連絡にも余裕を持って取り組めます。
博士後期課程を志望する場合は、修士論文の提出時期と1-2月実施の試験日が近接しやすい点にも注意が必要です。修士論文の執筆と口述試験の準備を同時並行で進めることになるため、研究計画書は修士論文の骨格が固まった段階で早めに書き始めることをおすすめします。
倍率・難易度を数字で見る|過去3年間の入試結果分析
心理学学位プログラムの倍率は、筑波大学が公表している「入学試験実施結果」で確認できます。人間総合科学学術院の結果をもとに、心理学学位プログラムの博士前期課程・博士後期課程それぞれの数字を3年分整理すると、次のようになります。
| 年度 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 志願倍率(志願者数÷合格者数) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和5年度(博士前期) | 16名 | 48名 | 44名 | 16名 | 14名 | 3.0倍 |
| 令和6年度(博士前期) | 16名 | 59名 | 54名 | 19名 | 19名 | 3.1倍 |
| 令和7年度(博士前期) | 16名 | 60名 | 59名 | 18名 | 17名 | 3.3倍 |
| 令和5年度(博士後期) | 6名 | 5名 | 4名 | 4名 | 4名 | 1.3倍 |
| 令和6年度(博士後期) | 6名 | 10名 | 10名 | 10名 | 10名 | 1.0倍 |
| 令和7年度(博士後期) | 6名 | 7名 | 7名 | 5名 | 5名 | 1.4倍 |
博士前期課程は、3年連続で志願者数が募集人員の16名を大きく上回り、志願倍率は3.0倍から3.3倍の範囲で推移しています。受験者数と合格者数から実質倍率を計算しても、令和5年度が2.75倍、令和6年度が2.8倍、令和7年度が3.3倍と、年度による変動はあるもののおおむね3倍前後の競争率が続いていることがわかります。
一方、博士後期課程は募集人員6名に対して志願者数が5〜10名と少なく、令和6年度のように志願者全員が合格し倍率がほぼ1.0倍となった年度もあります。ただし博士後期課程は、修士段階での研究業績や研究計画書の内容が合否に強く影響する選抜であり、志願者数が少ないことがそのまま「対策しなくてよい」ことを意味するわけではない点に注意してください。
入学試験実施結果には、志願者・合格者それぞれの女子内数・外国人留学生内数も掲載されています。令和7年度の博士前期課程を見ると、志願者60名のうち女子が42名(約7割)、外国人留学生が7名を占めており、心理学分野は女子志願者の比率が高い傾向がうかがえます。加えて令和6年度は合格者19名に対して入学者も19名となっており、募集人員16名を上回る入学者数を記録しています。これは、募集人員があくまで目安であり、年度によっては定員を上回る合格・入学が生じ得ることを示すデータといえます。
倍率だけを見て志望の可否を判断するのは避けるべきです。心理学学位プログラムでは、志望するサブプログラムの教員数(心理基礎科学10名、心理臨床学5名)によって研究室ごとの実質的な競争状況が変わりますし、専門科目・研究計画書・口述試験の完成度によって、同じ倍率でも合否は大きく分かれます。数字はあくまで出願計画を立てる際の目安として活用し、対策の優先順位は試験科目ごとの配点から逆算することをおすすめします。
博士前期課程の倍率が3年連続で3倍前後を維持している背景には、心理学という分野そのものの人気に加えて、心理臨床学サブプログラムが公認心理師・臨床心理士のカリキュラムに対応していることも影響していると考えられます。資格取得を目的に外部から志望する受験者が一定数存在する一方、募集人員は心理基礎科学・心理臨床学を合わせて16名程度と限られているため、倍率が大きく下がりにくい構造になっている、と募集人員と志願者数の推移から読み取ることができます。
博士後期課程については、令和5年度から令和7年度にかけて志願者数が5名・10名・7名と年度差が大きく、単年度の数字だけで難易度を判断するのは危険です。博士後期課程への出願を検討する場合は、直近1年分の倍率だけでなく、過去数年分の推移を確認したうえで、研究計画書と修士論文の完成度を高めることに時間を割く方が現実的な対策になります。
入学試験実施結果は、心理学学位プログラム単体の内訳までは公表しているものの、心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムそれぞれの志願者数・合格者数は別立てで公表されていません。サブプログラムごとの実質的な倍率は、教員数の違い(心理基礎科学10名・心理臨床学5名)や、資格取得を目的とした志願者の集中度から推測するしかない点も理解しておいてください。
なお、最新年度の志願者数・合格者数は、本記事の数値から変わっている可能性があります。出願を検討する年度の公式な入学試験実施結果で、最新の数字を確認してください。1回の受験で結果が出なかった場合にどうするかも、あらかじめ考えておくとよいでしょう。博士前期課程であれば同一年度内に8月実施と1-2月実施の両方に出願できる可能性があるため、1回で決めようとせず、2回の受験機会を前提に準備計画を立てることも選択肢のひとつです。
過去問の公開状況と出題傾向|専門科目・口述試験の対策の立て方
心理学学位プログラムの公式サイトでは、過去に出題された入学試験問題がPDF形式で公開されています。確認できた範囲では、博士前期課程について令和4年度から令和8年度までの複数年度の8月期・1-2月期の問題が公開されており、令和8年度の問題については出題意図も別途掲載されています。博士後期課程については、確認できた範囲で令和8年度1-2月期の問題が公開されています。
ただし、外国語(英語)の過去問については著作権の都合により公開されていません。対策を立てる際は、専門科目・口述試験に関する公開問題を年度ごとに解き比べることが中心になり、外国語については出題形式に関する情報や、心理学に関連する英語文献の読解経験を積むことで代替する必要があります。
令和8年度の問題に付されている「出題意図」は、出題者が受験者に何を評価しようとしているのかを知る手がかりになります。出題意図が公開されている年度の過去問から優先的に取り組み、時間を計って解いたうえで、共通問題・選択問題それぞれの得点感覚をつかんでおくと、他の年度の過去問にも応用しやすくなります。複数年度を並べて比較すると、共通問題で繰り返し扱われているテーマや、選択問題の出題パターンも見えてきます。
専門科目は、心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムの共通問題と、志望するサブプログラムの選択問題で構成されます。共通問題の範囲を教員研究分野一覧から逆算すると、教育心理学、社会心理学、認知心理学、人格心理学、心理統計学といった心理基礎科学サブプログラムの主要領域と、臨床心理学、発達臨床心理学、認知行動療法といった心理臨床学サブプログラムの主要領域の両方にまたがる基礎知識が問われる可能性が高いと考えられます。これはあくまで募集要項と教員研究分野一覧から見た出題予測であり、実際の出題範囲を断定するものではありません。最終的な確認は、公開されている過去問と大学の案内で行ってください。
選択問題については、志望するサブプログラムの教員の研究分野(心理統計学、教育測定学、行動デザイン学、睡眠心理学、デジタル臨床心理学、臨床心理学、発達心理学、ポジティブ心理学など)に近いテーマが出題される可能性を想定し、志望教員の研究分野に関連する基本文献や研究法を優先的に押さえておくと、過去問演習の効率が上がります。
口述試験(面接)については、博士前期課程では研究計画書・志望理由・入学後の研究計画の一貫性が、博士後期課程では研究計画書と修士論文等の研究業績をもとにした15分間の研究発表と質疑応答が中心になります。いずれの課程でも、なぜ筑波大学の心理学学位プログラムで、その研究テーマに取り組む必要があるのかを、志望教員の研究分野と接続して説明できることが重要です。
志望するサブプログラムと、対策の方向性を関連づけて整理すると、次のようになります。
| サブプログラム | 関連しうる研究領域の例 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 心理基礎科学 | 教育心理学、社会心理学、人格心理学、心理統計学・教育測定学 | 心理学概論・統計・研究法の基礎固めと、志望教員の実証研究の読み込み |
| 心理基礎科学(応用領域) | 行動デザイン学、認知心理学、デジタル臨床心理学、心理学と認知支援工学 | 基礎心理学に加え、工学・データサイエンスとの接点を意識した文献収集 |
| 心理臨床学 | 臨床心理学、異常心理学、発達臨床心理学、認知行動療法 | 公認心理師・臨床心理士のカリキュラムで扱う基礎知識の総復習 |
| 心理臨床学(応用領域) | コンパッション、ポジティブ心理学、プロセス・ベースド・セラピー | 比較的新しい治療的アプローチの文献を志望教員の業績から辿る |
この対応関係は、公開されている教員研究分野一覧と募集要項の記載から整理した対策の方向性の一例であり、実際の出題範囲を保証するものではありません。志望教員が決まったら、その教員の研究分野によりいっそう的を絞った文献収集に切り替えてください。
公開されている過去問には、共通問題と選択問題が明示的に分かれて掲載されている年度と、そうでない年度がある可能性があります。問題の区分がわかりにくい場合は、教員研究分野一覧と照らし合わせながら、どの設問がどのサブプログラムの選択問題に相当しそうかを自分なりに整理しておくと、過去問演習の精度が上がります。
面接で準備しておきたい観点を整理すると、次のとおりです。
- なぜ心理基礎科学サブプログラム、または心理臨床学サブプログラムを選んだのか
- 志望する教員の研究分野と自分の研究計画がどう重なるのか
- これまでの学習・研究歴と、研究計画書の内容がどうつながっているのか
- 専門科目の共通問題・選択問題の対策をどこまで進めているか
- 入学後3年間(博士前期課程)の研究計画を、研究計画書④の項目に沿って説明できるか
- 修了後、研究者・高度専門職業人、または公認心理師・臨床心理士としてどのような進路を考えているか
心理学学位プログラムの口述試験は、研究計画書の④研究の方法と計画・⑤独自性と意義を軸に質問が展開されるため、この2項目を自分の言葉で説明し直せるように声に出して練習しておくことをおすすめします。博士後期課程を志望する場合は、15分間の研究発表を実際に時間を計って通し練習し、修士論文の内容を初対面の教員にも伝わる粒度まで要約し直しておくと、質疑応答にも落ち着いて対応しやすくなります。可能であれば、家族や友人に聞き手役を頼み、録音・録画して見直すことも有効な練習方法です。
併願先の検討と学内リンク|筑波大学大学院受験を成功させるために
心理学学位プログラムは、心理基礎科学・心理臨床学のどちらも専門色が強い分野であるため、併願先を検討する際は「心理系大学院」という括りだけでなく、志望する研究テーマに近い教員がいるかで絞り込むことが重要です。特に心理臨床学サブプログラムを志望する場合は、公認心理師・臨床心理士のカリキュラムを持つ他大学院と比較検討することが多くなります。
公認心理師と臨床心理士の違いや、資格取得までの大学院選びで押さえておきたいポイントは、公認心理師と臨床心理士の違いを徹底比較で整理しています。心理学学位プログラムの心理臨床学サブプログラムが、この記事でいうどちらの資格ルートに対応するかを確認したうえで、併願校の候補を絞り込むと出願準備の重複を減らせます。
心理系の大学院入試は、大学ごとに専門科目の出題形式・外国語試験の扱い・研究計画書の様式が大きく異なるため、独学だけで複数校に対応するのは負担が大きくなりがちです。心理系大学院に強い予備校の選び方は心理系大学院予備校の選び方にまとめていますので、併願校を含めた対策の進め方に迷う場合は参考にしてください。
併願を検討する際は、筑波大学の試験日(博士前期課程8月実施が8月20日・21日、1-2月実施が1月28日・29日)と、他大学院の試験日が重なっていないかを早い段階で確認してください。出願期間・試験日・合格発表日が近接する大学院が複数ある場合、証明書類の取り寄せや志望教員への事前連絡が同じ時期に集中しやすくなります。検定料は大学院・出願区分によって異なるため、併願校ごとの金額は各校の募集要項で確認し、複数校分の予算をあらかじめ見込んでおくと安心です。
志望教員への事前連絡を複数校で並行して進める場合は、大学名・教員名・連絡した日・返信内容を一覧にまとめておくと、連絡漏れや対応の重複を防ぎやすくなります。
研究計画書についても、併願校ごとに様式や文字数の上限が異なるため、筑波大学向けの研究計画書をベースに他大学向けを作成する場合は、①〜⑥の各項目を使い回すのではなく、志望教員・志望分野の記載を大学ごとに書き分ける必要があります。研究テーマの核となる部分は共通させつつ、各大学の教育・研究環境に合わせて表現を調整すると、事前連絡や口述試験での説明にも一貫性を持たせやすくなります。
心理学分野は、大学によって心理基礎科学と心理臨床学のようなサブプログラム分けをしていない場合や、逆に専攻をさらに細分化している場合もあります。筑波大学の心理学学位プログラムで整理した志望教員・研究テーマの軸を、他大学の専攻構成に読み替える作業が必要になる点も、併願を検討するうえで押さえておいてください。
最終的にどの大学院を第一志望にするかは、倍率や知名度だけでなく、志望教員のもとで研究を続けられるかという観点で決めることが望ましいといえます。筑波大学大学院 心理学学位プログラムを軸に検討している場合も、事前連絡の段階で指導可能な範囲を確認し、併願校とあわせて優先順位を整理しておくことをおすすめします。
筑波大学大学院には、心理学学位プログラムのほかにも複数の研究群・学位プログラムがあり、志望分野によっては同じ大学内で併願を検討できる場合もあります。大学院入試全体の仕組みや、実施研究群ごとの違いをまだ整理できていない場合は、大学院入試対策の完全ガイドで全体像を確認したうえで、心理学学位プログラム固有の準備に戻ってくることをおすすめします。
出願資格の確認、研究計画書の作成、専門科目・外国語の対策、教員への事前連絡、口述試験の準備を、限られた期間内で同時並行に進めるのは、外部受験者にとって特に負担が大きい作業です。自分の学習状況と志望教員の研究分野を照らし合わせながら優先順位をつけたい場合は、大学院入試対策コースで、心理学学位プログラムの出願資格や研究計画書の方向性を個別に整理することもできます。
よくある質問(FAQ)
筑波大学大学院 心理学学位プログラムは、心理学以外の学部出身でも出願できますか。
出願資格は出身学部を限定しておらず、4年制大学卒業(見込)などの基本条件を満たしていれば出願自体は可能です。ただし専門科目は共通問題と選択問題への対応が求められ、心理学の基礎知識・研究法・統計を独学で補う必要があります。教育学部・社会学部・工学部など、心理学以外の学部から外部受験するケースでは、共通問題の対策により多くの時間を確保しておく方が安全です。志望教員への事前連絡の際に、研究テーマの適合性を確認してもらうことをおすすめします。
心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムはどちらに出願すればよいですか。
公認心理師・臨床心理士を目指すのであれば心理臨床学サブプログラム、研究者や高度専門職業人としての進路を志向するのであれば心理基礎科学サブプログラムが基本的な選び方です。心理基礎科学サブプログラムは教育心理学・社会心理学・認知心理学など裾野が広く、心理臨床学サブプログラムは臨床・発達臨床に特化しています。最終的には、志望する教員の研究分野一覧と自分の研究関心を照らし合わせて判断してください。
外国語(英語)試験はTOEICやTOEFLのスコアで代替できますか。
確認できた情報では、外国語試験は辞書の使用が認められない試験として実施される旨が案内されており、外部スコアの提出だけで完結する仕組みとは案内されていません。受験経験者からは、心理学に関連する英文の読解と和文英訳を組み合わせた出題との情報もありますが、大学の公式資料では出題形式の詳細までは公表されていないため、参考情報として捉えてください。外部スコアの扱いは年度・学位プログラムによって異なる場合があるため、最新の募集要項での確認が必須です。
研究計画書は教員に見てもらってから出願する必要がありますか。
提出前チェックが必須である旨は募集要項に明記されていません。ただし、志望する教員への事前連絡そのものが公式に案内されており、研究計画書の方向性を事前に共有しておくことは、専門科目の選択問題や口述試験の準備とも密接に関わるため、実務上は重要な工程です。
社会人でも博士前期課程・博士後期課程を受験できますか。
出願資格は最終学歴(4年制大学卒業見込み等、または修士取得見込み等)を基準としており、就業状況そのものを制限する記載は確認できていません。ただし研究計画書の作成、教員への事前連絡、専門科目・外国語・口述試験の対応にまとまった時間が必要になるため、就業しながらの受験は準備期間を長めに確保することをおすすめします。仕事を続けながら研究計画書の完成度を上げるには、平日の学習時間を確保しにくい分、休日にまとまった時間を確保するなど、学習スケジュールの組み方を工夫する必要があります。
博士後期課程はどのような研究業績があれば出願できますか。
博士後期課程の出願資格は、修士の学位または専門職学位の取得(見込み)が基本です。口述試験では研究計画書と修士論文等の研究業績をもとに面接が行われるため、修士論文のテーマをそのまま発展させる形の研究計画が想定しやすくなります。学会発表や査読付き論文といった研究業績が必須かどうかは公表されていませんが、業績がある場合は研究歴証明書・業績等調書として提出できる様式が用意されています。詳細な選考基準は公表されていないため、志望教員への事前相談で確認することが重要です。
過去問はどこで入手できますか。
心理学学位プログラムの公式サイトで、専門科目・口述試験に関する過去問がPDF形式で公開されています。外国語(英語)の過去問は著作権の都合により公開されていません。年度によって公開範囲が変わることもあるため、出願前に最新の公開状況を確認してください。
連携大学院方式とはどのような制度ですか。
心理学学位プログラムでは、産業技術総合研究所に所属する大山潤爾氏が連携大学院方式の対象教員として案内されており、募集人員の内数として扱われています。連携大学院方式の教員を志望する場合は、通常の事前連絡とは別に、学位プログラムリーダーへの問い合わせが必要とされています。国際統合睡眠医科学研究機構所属の教員についても同様の扱いが案内されているため、志望教員の所属欄を事前に確認してください。
まとめ|筑波大学大学院 心理学学位プログラムの外部院試対策の始め方
筑波大学大学院 人間総合科学学術院 心理学学位プログラムの外部院試は、心理基礎科学サブプログラムと心理臨床学サブプログラムという性格の異なる2つの系統を持ち、外国語(英語)・専門科目・口述試験(博士前期課程)、外国語(英語)・口述試験(博士後期課程)という試験科目構成のもとで選抜が行われます。
出発点は、募集要項で募集人員・出願資格・試験科目・日程を確認し、志望するサブプログラムと教員の研究分野を照らし合わせることです。そのうえで、研究計画書(日本語2000字・英語900語、2ページ以内)を志望教員との事前連絡を通じて磨き込み、専門科目の共通問題・選択問題、外国語試験、口述試験のそれぞれに、配点(各200点)に応じた時間配分で対策を進めることが合格への近道になります。心理基礎科学サブプログラム10名、心理臨床学サブプログラム5名という教員構成のなかから志望教員を絞り込む作業は、外部からの受験者にとって特に時間がかかる工程であるため、できるだけ早い段階から着手してください。
倍率は博士前期課程でおおむね3倍前後、博士後期課程は年度によって変動が大きいものの、いずれも数字だけでなく研究計画書の完成度と口述試験での説明力が合否を左右します。志望教員への事前連絡、研究計画書の作成、専門科目・外国語の対策、口述試験の準備は、それぞれ完成までにかかる時間が異なるため、出願期間から逆算して着手する順序を決めておくことが、外部からの受験者にとって特に重要になります。
本記事で示した募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率は、確認できた直近の募集要項と入学試験実施結果に基づくものです。実際に出願する年度の数字とは異なる場合があるため、最終確認は必ず公式の募集要項と教員研究分野一覧で行ってください。心理基礎科学サブプログラム、心理臨床学サブプログラムのいずれを志望する場合でも、募集要項の確認、志望教員への事前連絡、研究計画書の作成という3つの工程を並行して進めることが、筑波大学大学院 心理学学位プログラムの外部院試対策の基本になります。
試験科目の配点(博士前期課程は外国語・専門科目・口述試験が各200点、博士後期課程は外国語・口述試験が各200点)を踏まえると、1科目に極端に偏った対策は避け、専門科目・外国語・研究計画書・口述試験のそれぞれに一定の時間を配分する計画を立てることが、外部からの受験者にとって現実的な進め方といえます。
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