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お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科の外部院試を徹底解説|出願資格・試験科目・研究計画書・面接対策まで

お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科は、比較社会文化学専攻・人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・ライフサイエンス専攻・理学専攻・共創工学専攻という6専攻からなる博士前期課程(修士課程)を置く、女子大学の大学院です。外部院試とは、お茶の水女子大学の学部に在籍していない出願者が、一般入試・社会人特別入試・推薦入試・外国人留学生入試のいずれかの区分を通じてこれらの専攻に出願するルートを指します。専攻・コースによって募集人員も試験科目も外国語試験の扱いも大きく異なるため、志望コースを早い段階で一つに絞り込み、そのコースの募集要項に沿って準備することが対策の出発点になります。
本記事は、お茶の水女子大学が2026年6月に公開した「2027年度大学院人間文化創成科学研究科(博士前期課程)学生募集要項」(一般入試・社会人特別入試・推薦入試・外国人留学生入試)と、同大学が公表した「2026年度大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程入学試験実施状況」(志願者数・合格者数の統計)、公式サイト「過去の入試問題」ページの公開状況を突き合わせ、6専攻21コース(ジェンダー社会科学専攻・共創工学専攻はコース区分を設けず専攻単位で実施)の募集人員・出願資格・試験科目・研究計画書の扱いを整理したものです。募集要項に記載のないコース別の実質倍率の内訳など、確認できない事項は断定せず、その旨を明記します。募集要項の内容は年度によって更新されるため、出願前には必ず入試情報WEBサイトで最新版のPDFを確認してください。
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お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科の概要と外部院試
人間文化創成科学研究科博士前期課程は、比較社会文化学専攻(募集58名)、人間発達科学専攻(27名)、ジェンダー社会科学専攻(18名)、ライフサイエンス専攻(39名)、理学専攻(70名)、共創工学専攻(10名)という6専攻・合計222名の募集人員で構成されます。共創工学専攻は2026年4月に新設された専攻で、工学の専門知と人文学・社会科学・データサイエンスの専門知を協働させて学ぶことを目的としています。2027年度学生募集要項の実施専攻には、かつて奈良女子大学との共同で運営されていた生活工学共同専攻(博士前期課程)は含まれておらず、志望する場合は入試課へ個別に確認する必要があります。
お茶の水女子大学は日本に2校しかない国立の女子大学の一つで、大学院の出願資格にも「女子」であることが一般入試・社会人特別入試・推薦入試の共通要件として明記されています。外国人留学生入試の対象も「外国人女子」です。2020年4月入学者から、戸籍上の性別に関わらず性自認に基づいて女子大学で学ぶことを希望する者を受け入れており、該当する場合は出願の約2か月前までに入試課へ申し出て「出願申出書」等を提出する手続きが用意されています。この申し出によって合否判定が不利になることはないと募集要項に明記されています。人間文化創成科学研究科の所在地は東京都文京区大塚2丁目1番1号で、入試課の問い合わせ先は電話03-5978-5697(土日祝日・年末年始を除く平日9時〜17時受付)です。専攻・コースによってキャンパス内の実施場所や試験室が異なるため、受験票発送時に案内される試験室案内を必ず確認してください。
各専攻のアドミッションポリシーは、専攻ごとに個性が強いのも特徴です。比較社会文化学専攻は言語文化分野4コース・人文学分野5コースの計9コースからなり、「学際的な研究視野を得るために必要な幅広い教養」を求めます。言語文化分野は日本語日本文学・アジア言語文化学・英語圏仏語圏言語文化学・日本語教育の4コース、人文学分野は思想文化学・歴史文化学・生活文化学・舞踊表現行動学・音楽表現学の5コースです。人間発達科学専攻は教育科学・心理学・発達臨床心理学・応用社会学・保育児童学の5コースで、人間の発達を教育科学・心理学・社会学の視点から学際的に探究します。ジェンダー社会科学専攻は地理学・社会学・経済学・政治学・法学など多様な学問領域とジェンダー視点を結びつける単独の専攻です。ライフサイエンス専攻は生命科学・食品栄養科学・遺伝カウンセリングの3コース、理学専攻は数学・物理科学・化学生物化学・情報科学の4コースを置き、共創工学専攻は人間工学・環境学機能材料学・建築学・情報工学・人文科学という5分野を横断します。
一般入試・社会人特別入試・推薦入試・外国人留学生入試の違い
4つの入試区分は、対象となる出願者と出願要件が異なります。社会人特別入試はコースごとに個別の出願要件が設定されている点が一般入試と大きく異なる部分です。たとえば日本語教育コースの社会人特別入試は、大学卒業後過去10年以内に2年間以上の日本語教育の経験を持つ者が対象、保育児童学コースとジェンダー社会科学専攻の社会人特別入試は、2027年4月1日までに3年以上の職歴又はそれに準ずる経験を持つ者が対象と規定されており、募集人員も「若干名」または「5名」など専攻別要項ごとに個別に定められています。
推薦入試は、日本語日本文学・アジア言語文化学・英語圏仏語圏言語文化学・歴史文化学・保育児童学の各コースなど一部のコースにのみ設けられ、募集人員はいずれも「若干名」です。出願要件は出身大学・学部からの推薦を前提とする場合が多く、志望コースに推薦入試の枠があるかどうかは専攻別要項で個別に確認する必要があります。外国人留学生入試は、出入国管理及び難民認定法上の在留資格「留学」(またはこれに変更できる在留資格)を有する外国人女子が対象で、外国人留学生入試の出願資格を満たす者は、原則として社会人特別入試・推薦入試ではなく外国人留学生入試での出願が優先されます。
| 専攻 | コース数 | 取得できる学位(修士) |
|---|---|---|
| 比較社会文化学専攻 | 9コース | 人文科学・社会科学・生活科学・学術 |
| 人間発達科学専攻 | 5コース | 人文科学・社会科学・生活科学・学術 |
| ジェンダー社会科学専攻 | コース区分なし | 人文科学・社会科学・生活科学・学術 |
| ライフサイエンス専攻 | 3コース | 生活科学・理学・学術 |
| 理学専攻 | 4コース | 理学・学術 |
| 共創工学専攻 | 5専門分野(A〜E) | 共創工学・工学・学術 |
博士前期課程の目的は「広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うこと」と学則上定義されています。この目的規定は6専攻すべてに共通する土台で、各専攻・コースのアドミッションポリシーは、この共通目的をそれぞれの学問分野の言葉に翻訳したものと捉えると理解しやすくなります。博士前期課程を修了した者は、選考のうえ博士後期課程(比較社会文化学専攻・人間発達科学専攻・ジェンダー学際研究専攻など)へ進学することができます。修了要件は2年以上の在学と30単位以上の修得、必要な研究指導を受けたうえでの修士論文審査(または特定課題研究の審査)及び最終試験の合格です。優れた研究業績を上げたと認められた場合は、1年以上の在学で修了要件を満たせる特例もあります。本記事では主に外部受験者が対象となる一般入試・社会人特別入試・外国人留学生入試を中心に整理し、本学卒業見込み学生のみが対象の学士・修士一貫教育トラック特別選抜・内部推薦特別入試には深く立ち入りません。
単位互換協定を締結している大学院も多く、総合研究大学院大学・筑波大学・東京外国語大学・東京科学大学・慶應義塾大学・奈良女子大学など全専攻を対象とする協定校のほか、ライフサイエンス専攻・理学専攻を対象に東京都立大学・芝浦工業大学・早稲田大学、人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻を対象に中央大学と協定を結んでいます。入学後に他大学院の授業科目を履修して単位を修得できる制度のため、研究テーマによっては志望コースを選ぶ際の判断材料の一つになります。
実施研究科・募集人員・出願資格(語学スコア含む)
専攻別の募集人員
2027年度学生募集要項が示す募集人員は、8月実施・9月実施・2月実施の全コース・全入試区分を合算した年間の人数です。専攻ごとに実施される試験時期が異なり、ライフサイエンス専攻・理学専攻・共創工学専攻は8月と2月、比較社会文化学専攻・人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻は9月と2月を中心に実施されます(一部コースは9月のみ・2月のみの実施)。
| 専攻 | 募集人員 | 主な実施時期 |
|---|---|---|
| 比較社会文化学専攻 | 58名 | 9月・2月 |
| 人間発達科学専攻 | 27名 | 9月・2月(コースにより異なる) |
| ジェンダー社会科学専攻 | 18名 | 9月・2月 |
| ライフサイエンス専攻 | 39名 | 8月・2月 |
| 理学専攻 | 70名 | 8月・2月 |
| 共創工学専攻 | 10名 | 8月・2月 |
出願資格の10パターン
出願資格は(1)から(10)までの10パターンで規定され、一般入試・社会人特別入試・推薦入試は女子、外国人留学生入試は外国人女子であることが共通の前提です。(1)から(8)は大学卒業(見込み)、大学改革支援・学位授与機構による学士授与、外国における16年の学校教育課程の修了など、標準的な学歴要件です。(9)は短期大学・高等専門学校・専修学校等の卒業者が対象の個別資格審査で、大学を卒業していない者のうち、本学大学院が大学卒業者と同等以上の学力があると認め、かつ出願年度末時点で22歳に達する者が対象になります。
(10)は一般入試のみが対象で、大学に3年以上在学し優秀な成績で単位を修得したと認められる者などが出願できる、いわゆる早期卒業に近い区分です。ただし対象コースはライフサイエンス専攻生命科学コースと理学専攻物理科学コース・化学生物化学コースの3コースに限定されており、他のコースには適用されません。(9)(10)いずれの区分でも、出願前に「資格審査」の手続きが必要です。資格審査出願期間は8月・9月入試が2026年6月11日(木)から6月12日(金)まで、2月入試が2026年11月12日(木)から11月13日(金)までで、この期間より前に入試課へメールで申し出ることが求められます。
出願資格は自己判断で進めないことが重要です。出願資格(2)から(10)により受験を希望する場合は、出願前に入試課へ照会することが募集要項に明記されており、特に外国の大学出身者は、出願資格(3)に該当するか(6)に該当するかの判断そのものに専門的な確認が必要になる場合があります。少しでも該当条件に不安がある場合は、資格審査出願期間が始まる前の早い段階で入試課へ問い合わせておくと、出願直前になって出願資格が確定しないという事態を避けられます。
語学スコア(TOEIC・TOEFL・IELTS)の扱い
語学要件は全専攻共通の基準ではなく、コースごとに「本学が実施する共通外国語試験(筆記)を受験する」方式と、「TOEIC・TOEFL・IELTS等の外部検定試験の成績を提出し、それを得点に換算する」方式の2系統に分かれます。外部検定利用のコースでは、TOEFL-iBTのスコアのみ有効でHome Edition版は対象外、IELTSはアカデミック・モジュールのみ有効、TOEICは公開テスト(Listening&Reading)のみ有効という共通ルールが適用され、受験日は入学試験日から遡って2年以内(コースにより異なる)のものに限られます。
| 方式 | 該当コースの例 | 提出・実施方法 |
|---|---|---|
| 本学実施の共通外国語試験 | 日本語日本文学、アジア言語文化学、思想文化学、歴史文化学、教育科学、心理学(9月)など | 英語・仏語・独語・中国語等から1言語選択の筆記試験 |
| 外部検定(TOEFL/IELTS)の成績利用 | 英語圏・仏語圏言語文化学(仏語圏)、生活文化学、発達臨床心理学、ジェンダー社会科学専攻全体など | スコア票を提出し100点満点等に換算 |
| 外部検定(TOEIC/TOEFL)の成績利用 | 食品栄養科学、化学・生物化学、情報科学、共創工学専攻 | スコア票を提出し得点に換算 |
日本語教育コースのように、共通外国語試験(英語選択時)をTOEFL-iBT72点以上・IELTS5.5以上・実用英語検定準1級以上のいずれかの提出で免除できる制度を併設するコースもあります。免除希望者は当該入試実施日から遡って10年以内に受験したスコアを提出する必要があり、本学が実施するTOEFL-ITPテスト543点以上での代替も認められています。志望コースがどちらの方式かを募集要項の「専攻別要項」で必ず確認し、外部検定を使う場合はスコア取得のスケジュールを出願期間から逆算しておくことが重要です。
提出方法にも細かな指定があります。TOEFLはETSアカウントからダウンロードできる120点満点併記のTest Taker Score Reportを印刷して提出し、MyBestスコアは認められません。IELTSは原本とコピーの提出が基本で、電子成績証明書(eTRF)の場合はA4判印刷、TOEICはデジタル公式認定証をA4判印刷したものが必要です。原本の返却を希望する場合は、所定額の切手を貼付した返送用封筒を同封する必要があり、入試課で原本証明を受けることで原本の代わりとする方法も用意されています。
出願書類の共通項目
コースによって細部は異なりますが、多くのコースに共通する出願書類は以下の通りです。卒業論文の提出可否や研究計画書の分量はコースごとに例外規定が多いため、共通項目を押さえたうえで専攻別要項の該当箇所を必ず個別に確認してください。
- 志願者名票・写真票(インターネット出願サイトで入力後、A4判用紙にカラー印刷)
- 卒業証明書又は卒業見込証明書(出身大学発行、学位授与機構の場合は学位授与見込証明書)
- 卒業論文又は研究成果がわかるもの(コースにより提出免除の例外規定あり)
- 研究計画書(本学所定の用紙、1,000字程度または1,600字程度)
- 成績証明書(出身大学発行)
- 該当コースのみ、TOEFL・IELTS・TOEICいずれかのスコア票
- 検定料30,000円の振込証明
旧姓の卒業証明書・成績証明書を使用する場合は、改姓した旨(例:○年○月○日婚姻により改姓)を証明書の余白に記載する必要があります。出願書類に虚偽の申請や不正が判明した場合、入学決定後でも入学許可を取り消すことがあると募集要項に明記されています。検定料は原則として返還されませんが、振り込んだが出願しなかった場合や二重に振り込んだ場合に限り、期限内に入試課へ連絡すれば返還請求ができます。
試験科目(専門・英語・研究計画書・口述)
試験科目の構成はコースによってまったく異なり、一律のパターンでは語れません。共通しているのは、ほぼ全コースで専門試験(または専門試験を含む筆記試験)と口述試験の両方が課される点、そして卒業論文の内容や研究計画書が口述試験の主要な材料になる点です。以下、専攻ごとに代表的なコースの試験構成を確認します。
比較社会文化学専攻(2月入試のみ)
比較社会文化学専攻は9コース全てが2月入試のみで実施されます(一部コースは9月にも実施)。日本語日本文学コースは共通外国語試験(60分)、専門試験「日本語学・日本文学」(100分)、口述試験という3段階で、配点は各100点です。歴史文化学コースは日本史・アジア史・西洋史・美術史から志望分野と同じ1科目を選択する専門試験に加え、西洋美術史専攻志望者には専門試験内で英・仏・独から1言語の語学試験が別途課されます。音楽表現学コースは音楽学・音楽理論(英語の出題を含む)の専門試験200点に加え、口述試験と演奏実技(任意の楽器・声または10分程度の演奏)を組み合わせた100点で選考する、実技を伴う特殊な配点です。
英語圏・仏語圏言語文化学コースは、同じコース名の中に専修による違いがあります。英語圏言語文化専修は仏語・独語・中国語から1言語選択の共通外国語試験を課すのに対し、仏語圏言語文化専修は本学指定の外部外国語検定試験の成績を利用する方式で、同一コース内でも専修によって語学試験の方式が異なります。生活文化学コースは、外部検定利用の外国語試験に加え、日本服飾史・西洋服飾史・比較文化論・民俗学の4科目から2科目を選択する専門試験、口述試験という3段階で、2月入試のみの実施です。
人間発達科学専攻
教育科学コース(2月入試のみ)は、英文読解及び教育学に関する論述問題の専門試験(200点)と、卒業論文の内容・研究計画について口述するA・B・C・D評価の口述試験です。心理学コースは9月入試と2月入試で選考方法が異なり、2月入試では卒業論文の内容と研究計画についてプレゼンテーションソフトを用い8分以内で発表したうえで質疑応答を行う形式が採られています(パソコンとHDMI変換アダプタは受験者が持参)。発達臨床心理学コース(2月入試のみ)は外部検定利用の外国語試験に加え、専門試験120点、口述試験A・B・C・D評価という構成です。応用社会学コース(9月・2月入試)は専門試験(外国語を含む)で英文読解能力と日本語論述能力の両方を測る形式で、卒業論文が理系分野や日本語英語以外の言語で書かれている場合は代替論文の提出が必要になります。保育児童学コース(9月・2月入試)は英文読解及び保育学・児童学・発達心理学・社会学・教育学に関する論述問題の専門試験200点と、卒業論文の内容・研究計画についての口述試験(ABCD評価)という構成です。同じ保育児童学コースでも、社会人特別入試の専門試験では本学が貸与する英和辞典の使用が認められるという違いがあり、一般入試(辞書持込不可)とは試験当日のルールが異なります。出願要件も、社会人特別入試は2027年4月1日までに3年以上の職歴又はそれに準ずる経験を持つ者に限定されるため、一般入試との違いを出願前に確認してください。
ジェンダー社会科学専攻・ライフサイエンス専攻
ジェンダー社会科学専攻は外部検定利用の外国語試験、専門試験(全問中2問を選択、100点)、口述試験の3段階です。ライフサイエンス専攻生命科学コースは、専門試験そのものを「生命科学に関する英語の試験」として実施する点が特徴で、口述試験では事前に公表される課題について8分程度の発表と質疑応答を行い、発表要旨(A4判1枚800字以内)を専門試験開始前に提出します。食品栄養科学コースは外部検定利用の外国語試験と、一般化学・生理生化学・食品栄養科学分野を含む専門試験(基礎160点必修+選択240点の計400点)、口述試験という構成です。
ライフサイエンス専攻(遺伝カウンセリングコース)・理学専攻
遺伝カウンセリングコースは、外国語試験(英語)・基礎科目試験(遺伝学、カウンセリング論、生命医療倫理学)・小論文試験を各100点で課したうえで、遺伝カウンセリング分野の課題について6分程度発表する口述試験を実施します。志願者には当コースのホームページ掲載の事前説明会への参加が必須と明記されています。理学専攻は、数学コースが8月入試(一般・基礎教育科目100点+口述100点)と2月入試(口述のみ・ABCD評価)で選考方法が異なり、物理科学コースは力学・電磁気学・物理数学・量子力学・熱統計力学の5分野から各100点(計500点)を出題する基礎科目試験が特徴です。
化学・生物化学コース・情報科学コース・共創工学専攻
化学・生物化学コースは8月入試と2月入試で選考方法が全く異なり、8月入試は専門科目試験(物理化学・無機化学・有機化学・生物化学・分析化学の5分野から3問選択、計300点)と口述試験、2月入試は筆記試験そのものがなく、3分野の口頭試問と卒業研究のプレゼンテーション(8分程度)のみで選考します。情報科学コースは「数学基礎」「情報基礎」の基礎科目試験(200点)と、専門科目についても問われる口述試験です。共創工学専攻は基礎科目試験(500点)に加え、人間工学(A)・環境学機能材料学(B)・建築学(C)・情報工学(D)・人文科学(E)の5分野から出願時に1つを選択する専門科目試験、口述試験(100点)という構成で、選択した分野に応じた専門科目を受験することになります。
研究計画書・研究室訪問
研究計画書の分量と書式
研究計画書の分量はコースによって異なり、比較社会文化学専攻は1,000字程度、人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・理学専攻情報科学コース・共創工学専攻は1,600字程度が目安です。いずれも本学所定の用紙を用いる形式(共創工学専攻のみ書式任意)で、今後の研究テーマ、目的及び方法等を記入します。人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻の多くのコースでは、研究計画書とは別に「研究報告書」として、出願以前に携わった研究(卒業論文や研究成果として提示したい研究)の概要を1,600字程度でまとめる書類も求められます。
卒業論文の扱いはコースごとの個別ルールが強く、教育科学コースは学部の主プログラムを履修した学生は卒業論文の提出を要さず、心理学コースは9月入試の卒業見込み者と2月入試出願の本学心理学科卒業見込み者は提出不要です。応用社会学コースは卒業論文が理系分野・外国語(日本語英語以外)の場合、卒業論文と同等以上の水準を持つ日本語の社会学的な論文(9月入試は8,000字以上、2月入試は18,000字以上)の提出を求めます。教育科学コースのように学部の履修プログラムによって提出免除の可否が変わるコースもあれば、応用社会学コースのように分量指定のある代替論文を新たに書き下ろす必要があるコースもあり、卒業論文の有無だけで準備量を見積もると誤差が生じやすい点に注意してください。卒業論文がない場合の代替書類(研究成果ないし研究準備状況がわかるもの)の要否と分量もコースごとに規定が異なるため、志望コースの専攻別要項で個別に確認してください。日本語以外の言語で作成された卒業論文や研究成果物は、原本に加えて全体を日本語訳したものの提出が必要(英語の場合はそのままでも可とするコースもある)で、翻訳作業にも一定の時間がかかることを見込んでおく必要があります。
研究室訪問・指導教員への事前連絡
2027年度学生募集要項には、出願資格として研究室訪問を義務づける記載はありませんが、多くのコースの専攻別要項に「志望指導教員に出願期間前に必ずあらかじめ連絡をとること」という注記があります。舞踊・表現行動学コース、心理学コース、ライフサイエンス専攻各コース、理学専攻各コースなどがこれに該当し、共創工学専攻はさらに踏み込んで「指導希望教員に事前に必ず連絡し、履歴書、入学後の研究計画、これまでの研究歴を示す卒業論文などをもとに、研究計画書についての相談を行うこと」と、事前相談を前提とした研究計画書の作成を求めています。
コース担当教員の一覧は、専攻別要項末尾の「担当教員及び主な授業科目」や、入試情報WEBサイトの教員情報ページで確認できます。数学コースは志望する研究室(数A・数B・数Cの3区分)によって出題内容そのものが変わるため、事前連絡の段階でどの教員の研究室を志望するかをある程度固めておく必要があります。研究計画書の内容と、事前連絡で伝えた研究テーマ・志望教員に食い違いがないよう、出願前に整合性を見直しておくことをおすすめします。研究計画書の添削や研究室訪問の進め方を個別に相談したい場合は、志望コースに応じた準備を専門家と一緒に整理する方法もあります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
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日程・スケジュール
2027年度入試は8月実施・9月実施・2月実施の3つの時期に分かれ、専攻・コースによって実施される時期が異なります。2027年度選抜からインターネット出願に完全移行し、紙媒体での募集要項配布は行われません。出願書類はインターネット出願サイトで登録後、検定料を納入し、本学所定の宛名シートを貼付した封筒を「書留速達」で郵送する方式で、窓口では受け付けません。以下の日程は変更される可能性があるため、出願前には必ず入試情報WEBサイトで最新情報を確認してください。
| 実施時期 | 試験期日 | 合格発表日 | 出願書類郵送受付期間 |
|---|---|---|---|
| 8月実施 | 2026年8月1日(土)・8月2日(日) | 2026年8月7日(金)正午 | 2026年7月3日(金)〜7月8日(水) |
| 9月実施 | 2026年9月6日(日)・9月7日(月) | 2026年9月11日(金)正午 | 2026年7月10日(金)〜7月15日(水) |
| 2月実施 | 2027年2月4日(木)・2月5日(金) | 2027年2月15日(月)17時 | 2026年12月11日(金)〜12月16日(水) |
インターネット出願登録期間は、8月実施が2026年6月29日(月)9時から7月8日(水)8時59分まで、9月実施が7月6日(月)9時から7月15日(水)8時59分まで、2月実施が12月7日(月)9時から12月16日(水)8時59分までです。郵送出願期間の最終日は17時必着ですが、最終日前日までの国内消印があるものは期間後の到着でも受理されます。受験票は郵送出願期間の最終日から約3週間後(8月実施の入試は試験日の約1週間前まで)を目途に、インターネット出願サイトのマイページに掲載されます。
学費・長期履修制度
検定料は全コース共通で30,000円です。入学料は282,000円(予定額)、授業料は半期267,900円(年額535,800円、いずれも予定額)で、入学時にはこのほか学生教育研究災害傷害保険料など若干の経費がかかります。職業を有する等の事情で標準の2年で修了することが困難な学生を対象に、修業年限を3年または4年に延長できる長期履修学生制度が用意されており、対象は正規雇用・臨時雇用・自営業等の有職者のほか、家事・育児・介護・障がい等の事情がある者です。長期履修が認められた場合の授業料は、定められた年額に標準修業年限を乗じた額を、許可された修業年限で除して算出されます。長期履修を希望する場合は、入学手続期間内に申請書類を提出する必要があります。奨学金は日本学生支援機構による貸与型のほか、地方公共団体・民間団体による給付型・貸与型の申請も受け付けており、入学料・授業料の減免や徴収猶予の制度も別途用意されています。
合格発表と選考方法の総合判定
選考は筆記試験・口述試験・実技試験並びに出願書類(成績証明書等)を総合して行われます。合格発表は合否照会システム(https://www.gouhi.com/ocha/)上で通知され、電話等による合否の問い合わせには一切応じない運用です。心身に障がいや疾病があり受験上の配慮を必要とする場合(点字・代筆での解答希望を含む)は、資格審査出願期間までに「受験上の配慮事前相談申請書」と医師の診断書等を入試課へ提出する必要があります。修学上の不安を感じる場合も、受験上の配慮が不要であっても同様に申し出ることが案内されています。
倍率・難易度
お茶の水女子大学は「2026年度大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程入学試験実施状況」として、専攻・コース別の志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を公式に公表しています。これは2025年8・9・10月入試と2026年2月入試を合算した実績で、2026年4月入学者を選抜した回の数値であり、今回の受験生が対象となる2027年度入試(2027年4月入学)の結果はまだ公表されていません。以下の数値は直近の傾向をつかむための参考値として捉え、最新の実施状況は公式サイトの統計資料ページで確認してください。
| 専攻 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|---|
| 比較社会文化学専攻 | 58名 | 89名 | 48名 | 約1.9倍 |
| 人間発達科学専攻 | 27名 | 99名 | 33名 | 約3.0倍 |
| ジェンダー社会科学専攻 | 18名 | 25名 | 11名 | 約2.3倍 |
| ライフサイエンス専攻 | 39名 | 66名 | 60名 | 約1.1倍 |
| 理学専攻 | 70名 | 130名 | 89名 | 約1.5倍 |
| 共創工学専攻 | 10名 | 32名 | 25名 | 約1.3倍 |
| 研究科合計 | 222名 | 441名 | 266名 | 約1.7倍 |
専攻間の倍率差は大きく、人間発達科学専攻が最も高水準です。なかでも心理学コースは志願22名に対し合格6名で倍率約3.7倍、教育科学コースは志願7名に対し合格1名という狭き門でした。一方、ライフサイエンス専攻は志願66名に対し合格60名と、志願者数が合格者数に近く、専攻全体では他専攻より低い倍率で推移しています。理学専攻の中でも母数が小さいコースは年度による振れ幅が大きく、数学コースの一般入試は志願8名に対し合格1名という結果でしたが、母数が小さい分、この数値をそのまま次年度の傾向として一般化することはできません。
共創工学専攻は2025年8〜10月・2026年2月が新設後初めての本格的な入試回にあたり、志願32名に対し合格25名、倍率約1.3倍という水準でした。新設専攻は志願動向が年度によって変わりやすく、次年度以降も同水準の倍率が続くとは限りません。倍率はあくまで一つの目安であり、コースごとに試験科目・配点・口述試験の形式が大きく異なる以上、倍率の高低だけで対策の優先順位を決めるのではなく、志望コースの試験構成に沿った準備を進めることが重要です。
コース別の倍率(人間発達科学専攻・理学専攻)
専攻全体の数値だけでなく、コース単位の内訳を見ると差はさらに大きくなります。人間発達科学専攻の中では教育科学コースが志願7名に対し合格1名という最も狭い門で、心理学コースは志願22名に対し合格6名(約3.7倍)、発達臨床心理学コースは志願26名に対し合格11名(約2.4倍)、応用社会学コースは志願18名に対し合格6名(約3.0倍)でした。理学専攻では、物理科学コースが志願24名に対し合格16名(約1.5倍)、情報科学コースが志願41名に対し合格25名(約1.6倍)と、専攻全体の倍率(約1.5倍)に近い水準で推移しています。
| 専攻・コース | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|
| 人間発達科学専攻 教育科学コース | 7名 | 1名 | 約7.0倍 |
| 人間発達科学専攻 心理学コース | 22名 | 6名 | 約3.7倍 |
| 人間発達科学専攻 応用社会学コース | 18名 | 6名 | 約3.0倍 |
| 人間発達科学専攻 発達臨床心理学コース | 26名 | 11名 | 約2.4倍 |
| 理学専攻 情報科学コース | 41名 | 25名 | 約1.6倍 |
| 理学専攻 物理科学コース | 24名 | 16名 | 約1.5倍 |
この表の数値も2026年度実施状況(2026年4月入学者選抜分)にもとづくもので、母数が数名〜数十名と小さいコースが多いため、年度が変われば倍率も変動します。特に教育科学コースのように合格者が1桁のコースは、1名の増減が倍率を大きく動かすため、単年度の数値を絶対視せず、複数年度分の傾向を入試課や過去の統計資料で確認することをおすすめします。
ライフサイエンス専攻の内訳を見ると、生命科学コースは志願12名に対し合格11名、食品栄養科学コースは志願37名に対し合格32名と、いずれも専攻全体の傾向どおり志願者数と合格者数が近い水準です。遺伝カウンセリングコースは志願4名に対し合格4名で、認定遺伝カウンセラーの受験資格取得につながる専門性の高いコースながら、母数自体が小さいコースです。ライフサイエンス専攻全体の倍率が他専攻より低めに出ているのは、こうした少人数コースの実績が積み重なった結果と考えられます。
過去問分析・出題予測、面接(口述試問)対策
過去問の公開状況
お茶の水女子大学は公式サイト「過去の入試問題」ページで、博士前期課程の入試問題を2024年度から2026年度までの3年度分公開しています。8・9月入試分は人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・ライフサイエンス専攻・理学専攻・共創工学専攻、2月入試分は比較社会文化学専攻を含む全専攻が対象です。掲載のない年度・コース分や、より古い年度の問題を確認したい場合は、学生センター棟2階の入試課事務室で平日9時から17時まで(年末年始・夏季一斉休業期間を除く)閲覧できます。身分証明書の提示が必要で、複写・撮影は不可、書き写しやパソコンへの入力は可能という運用です。
コースごとの出題傾向と募集要項からの予測
出題予測は専攻・コースごとに募集要項の配点・出題範囲から立てる必要があり、一律のパターンでは語れません。理学専攻物理科学コースは力学・電磁気学・物理数学・量子力学・熱統計力学の5分野が毎年各100点で出題されると要項に明記されているため、5分野を満遍なく仕上げる網羅型の対策が要項の記述からもうかがえます。数学コースは志望する研究室によって出題内容の重心が変わり、数A・数B・数Cという3区分(数Aは可積分系・偏微分方程式論等、数Bは代数幾何・組合せ論等、数Cは位相幾何学・幾何解析等)のどれを志望するかを出願時に希望順位(1〜3位)で登録する仕組みです。指導教員への事前連絡と過去問の系統的な確認が欠かせません。化学・生物化学コースは8月入試と2月入試で試験形式そのものが異なり、8月入試を受ける場合は5分野から3問を選択する筆記対策、2月入試を受ける場合は3分野の口頭試問とプレゼンテーションの準備が中心になります。
人間発達科学専攻の教育科学コース・心理学コース(9月)・応用社会学コース・保育児童学コースは、いずれも英文読解を含む専門試験(論述形式)が課されるため、志望分野の専門知識に加えて、英語の学術文献を読み解く力の底上げが共通して重要になります。応用社会学コースは専門試験において英語読解能力と日本語論述能力の両方を測ると明記されており、単に英文を訳すだけでなく、日本語で論理的に説明し直す練習が対策の軸になります。募集要項に出題科目・配点構成が明記されているコースほど、その記述をそのまま対策の優先順位に落とし込みやすいといえます。心理学コース(9月入試)の専門試験は「英語。内容は心理学、統計学、研究法等」と募集要項に明記されており、心理学の知識だけでなく統計学・研究法の基礎を英語の文章で問われる点が特徴です。同じ心理学コースでも2月入試は英文読解と発達心理学・認知心理学・社会心理学・臨床心理学・教育心理学のうち志望分野に対応する1科目という異なる形式のため、9月入試と2月入試のどちらで出願するかによって対策の重点が変わります。
比較社会文化学専攻は9コースいずれも2月入試が中心で、募集人員58名と6専攻中最大です。配点が共通外国語試験・専門試験・口述試験の三本立てでほぼ均等な日本語日本文学コースのようなコースでは、一科目に偏らない網羅的な仕上げが要項の配点構成から読み取れます。歴史文化学コースは日本史・アジア史・西洋史・美術史のうち志望分野と同じ1科目に的を絞った専門試験のため、出願時点で志望分野を確定し、その分野の過去問と募集要項の出題範囲を集中的に読み込む対策が有効です。音楽表現学コースのように口述試験と演奏実技を組み合わせるコースは、筆記対策と並行して実技の仕上がりも問われるため、準備期間の配分そのものを他コースと変える必要があります。
ジェンダー社会科学専攻と共創工学専攻は、専門試験の出題形式そのものに専攻の性格が表れています。ジェンダー社会科学専攻は専門試験で全問中2問を選択する形式のため、地理学・社会学・経済学・政治学・法学のうち得意な2領域をあらかじめ絞り込み、ジェンダー視点との接続を説明できるように仕上げておく対策が要項の出題形式から見えてきます。共創工学専攻は出願時に人間工学・環境学機能材料学・建築学・情報工学・人文科学の5分野から1つを選択したうえで基礎科目試験500点と専門科目試験を受けるため、選択分野の専門科目対策と、基礎科目試験でどこまで得点を確保できるかの見積もりを早い段階で立てておくことが対策の起点になります。
口述試験(面接)の形式差
口述試験の形式はコースによって大きく異なります。教育科学コース・心理学コース(9月)・発達臨床心理学コースなどは卒業論文の内容と研究計画書に基づく質疑応答という標準的な形式ですが、心理学コース(2月入試)はプレゼンテーションソフトを用いた8分以内の発表と質疑応答という形式で実施されます。生命科学コース・遺伝カウンセリングコースは、事前に入試情報WEBサイト上で課題が公表され、受験者はその課題について発表要旨を事前提出したうえでPCプロジェクターを用いた発表・質疑応答を行うという、あらかじめ課題が公開されるタイプの口述試験です。化学・生物化学コース(2月入試)や情報科学コースのように、卒業研究の内容を自らプレゼンテーションする形式を採るコースもあります。
過去問は入試課事務室での閲覧のみで複写・撮影ができないため、本記事では出題科目・配点構成・形式の傾向整理にとどめています。実際の設問文や解答例を確認したい場合は、公式サイトの公開分を確認するか、掲載のない年度・コースについては入試課事務室で直接閲覧してください。口述試験の質問内容そのものは公開されていませんが、研究計画書に書いた研究テーマと志望コース・志望教員の専門分野との接続を、口頭で一貫して説明できるかどうかが、コースを問わず共通して評価される観点と考えられます。
過去問の閲覧ルールに加えて、大学院オープンキャンパスの相談コーナーでも入試情報や募集関係の質問、過去問の閲覧ができる機会が設けられることがあります。開催時期や実施の有無は年度によって変わるため、参加を希望する場合は入試情報WEBサイトの新着情報で開催予定を確認してください。過去問を確認する際は、単に解けるかどうかだけでなく、配点比率(専門試験と口述試験のどちらの比重が大きいか)や、外国語試験が本学実施か外部検定利用かという、募集要項に明記された制度面の情報とあわせて読み解くことが、実質的な対策の精度を高めます。
併願・内部リンク
お茶の水女子大学大学院は女子大学院であるため、出願資格そのものに性別要件があり、共学の大学院を併願する場合でも証明書や出願書類の準備は個別に進める必要があります。試験期日は8月実施・9月実施・2月実施の3回に分かれているため、他大学院の入試日程と重複しないかを早い段階で確認してください。特に2月実施は多くの国立大学大学院で試験日が集中しやすい時期のため、併願先の日程確認を出願前に済ませておくことをおすすめします。
心理学コース・発達臨床心理学コースの併願先としては、筑波大学大学院 人間総合科学学術院 心理学学位プログラムの外部院試を徹底解説のような、同じ心理学系の研究科・プログラムが選択肢になり得ます。人間発達科学専攻(教育科学・保育児童学等)の併願先としては、神戸大学大学院 人間発達環境学研究科の院試を徹底解説も参考になります。試験科目・語学要件・研究計画書の分量は大学院ごとに異なるため、併願先の募集要項も個別に確認してください。理学系(数学・物理科学・化学生物化学・情報科学)を志望する場合は、理系の国立大学大学院を主軸に併願先を検討する方法もあり、外国語試験の方式(本学実施か外部検定利用か)が併願先と揃っているかどうかで、直前期の負担が変わってきます。
| 比較の観点 | お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 | 併願検討時の確認ポイント |
|---|---|---|
| 出願資格 | 女子(外国人留学生入試は外国人女子) | 共学の大学院との併願では性別要件の有無を要項で確認 |
| 語学試験 | コースにより本学実施の筆記または外部検定利用の2方式 | 併願先が求めるスコアの種類・有効期限を確認 |
| 研究計画書 | 1,000字程度または1,600字程度(本学所定用紙) | 併願先の指定字数・書式と使い回せる分量か確認 |
| 出願方法 | インターネット出願+書類は書留速達郵送 | 併願先が完全オンライン出願かどうかで準備期間が変わる |
学部段階からお茶の水女子大学を志望している場合や、まず学部編入という選択肢も含めて検討したい場合は、お茶の水女子大学生活科学部の編入試験を徹底解説もあわせて確認すると、同じ大学の入試制度全体を把握しやすくなります。大学院入試対策の全体スケジュールを先に俯瞰しておくと、出願準備の抜け漏れを防ぎやすくなるため、大学院入試対策の完全ガイドもあわせてご覧ください。志望コースに応じた研究計画書対策や口述試験対策を個別に相談したい場合は、大学院入試対策コースで、現在の学習状況や志望コースに合わせた優先順位を整理できます。
よくある質問(FAQ)
お茶の水女子大学大学院は男性でも受験できますか。
一般入試・社会人特別入試・推薦入試の出願資格は女子、外国人留学生入試は外国人女子と募集要項に明記されており、男性は対象外です。ただし2020年4月入学者から、戸籍上の性別に関わらず性自認に基づいて女子大学で学ぶことを希望する者を受け入れる制度があり、該当する場合は出願の約2か月前までに入試課へ申し出て所定の手続きを行う必要があります。
お茶の水女子大学の学部出身者でなくても受験できますか。
はい。一般入試・社会人特別入試・外国人留学生入試のいずれも、出願資格を満たせばお茶の水女子大学の学部出身でなくても出願できます。学士・修士一貫教育トラック特別選抜や内部推薦特別入試は本学卒業見込み学生のみが対象の別枠のため、外部受験者はこれらの枠では出願できません。
TOEICのスコアだけで出願できるコースはありますか。
食品栄養科学コース・化学生物化学コース・情報科学コース・共創工学専攻はTOEIC(公開テストのLL&Rのみ有効)またはTOEFLのスコア票を提出する方式です。一方、比較社会文化学専攻の多くのコースや教育科学コース、心理学コース(9月)は、本学が実施する共通外国語試験(筆記)を受験する方式のため、TOEICのスコアだけでは代替できません。志望コースの方式は専攻別要項で必ず確認してください。
研究計画書はどのくらいの分量で書けばよいですか。
比較社会文化学専攻は1,000字程度、人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・理学専攻情報科学コース・共創工学専攻は1,600字程度が目安です。いずれも本学所定の用紙を用い(共創工学専攻のみ書式任意)、今後の研究テーマ、目的及び方法等を記入します。コースによっては研究計画書とは別に、既往の研究をまとめた研究報告書の提出も求められます。
過去問はどこで確認できますか。
公式サイト「過去の入試問題」ページで、博士前期課程の2024年度から2026年度までの3年度分が公開されています。8・9月入試分は人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・ライフサイエンス専攻・理学専攻・共創工学専攻、2月入試分は比較社会文化学専攻を含む全専攻が対象です。掲載のない年度・コースは、学生センター棟2階の入試課事務室で平日9時から17時まで閲覧できますが、複写・撮影はできません。
倍率はどのくらいですか。
2026年度大学院人間文化創成科学研究科博士前期課程入学試験実施状況によると、研究科全体では募集222名に対し志願441名・合格266名で倍率は約1.7倍でした。専攻別では人間発達科学専攻が約3.0倍と最も高く、ライフサイエンス専攻は約1.1倍と低い水準です。この数値は2026年4月入学者を選抜した回の実績で、今回の受験生が対象の2027年度入試の結果はまだ公表されていません。
研究室訪問はしなくても合格できますか。
募集要項上、研究室訪問そのものを出願資格や必須手続きとする記載はありません。ただし舞踊・表現行動学コース、心理学コース、ライフサイエンス専攻各コース、理学専攻各コース、共創工学専攻など多くのコースで「志望指導教員に出願期間前に必ずあらかじめ連絡をとること」という注記があるため、記載のあるコースを志望する場合は、出願前に指導教員へ連絡を取ることを前提に準備を進めてください。共創工学専攻はさらに踏み込み、履歴書や卒業論文をもとにした研究計画書の事前相談まで求めている点に注意してください。
出願はインターネットだけで完結しますか。
いいえ。2027年度選抜からインターネット出願に移行しましたが、出願書類は必ず「書留速達」で郵送する必要があります。窓口での受付は行っておらず、土日祝日は郵送物を受け取れないため、配達日を土日祝日に指定しないよう注意してください。ネット出願登録と郵送書類の到着の両方が期限内に完了して初めて出願が受理されます。
まとめ
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科の外部院試は、比較社会文化学専攻・人間発達科学専攻・ジェンダー社会科学専攻・ライフサイエンス専攻・理学専攻・共創工学専攻という6専攻21コースで、募集人員・出願資格・試験科目がそれぞれ独立して定められています。女子大学であるという出願資格の前提、専攻・コースごとに異なる外国語試験の方式(本学実施の共通外国語試験か、外部検定利用か)、研究計画書の分量(1,000字程度または1,600字程度)といった基本情報を、志望コースに沿って正確に押さえることが対策の出発点です。
試験科目の構成も一様ではなく、専門試験と口述試験の2段階が基本ですが、生命科学コース・遺伝カウンセリングコースのように事前公表される課題で発表を行う形式、心理学コース(2月)のようにプレゼンテーションソフトを用いる形式、化学・生物化学コース(2月)や情報科学コースのように卒業研究のプレゼンテーションを課す形式など、コースごとの個性が強く出ます。倍率も専攻によって約1.1倍から約3.0倍まで幅があり、非公表の数値をこちらで憶測して埋めない姿勢と、公式に公表されている統計だけを根拠にする姿勢の両方が、出願準備の精度を高めます。
出願期間は8月実施・9月実施・2月実施のいずれも1週間から10日程度と短く、卒業(見込)証明書や成績証明書の取り寄せ、TOEFL・IELTS・TOEICなど外部検定スコアの取得、研究計画書の作成には一定の時間がかかります。志望コースを決めた時点から逆算して、証明書の準備と研究計画書の下書きを並行させておくと、出願直前に慌てて対応が雑になる事態を避けやすくなります。研究室訪問や指導教員への事前連絡が推奨されているコースも多いため、専攻別要項の注記を見落とさないようにしてください。
本記事で整理した2027年度の情報は出願時点で必ず最新版と照合し、不明点は入試課(電話03-5978-5697、メールnyushi@cc.ocha.ac.jp)に直接確認しながら、出願書類と試験対策を計画的に進めてください。専攻・コースによって試験構成・語学要件・出願書類が大きく異なるお茶の水女子大学大学院の外部院試は、志望コースを早期に一つに絞り込み、そのコースの募集要項を基準に準備を進めることが遠回りを避ける近道です。
出願資格に「女子」という共通要件があること、専攻・コースごとに外国語試験の方式や研究計画書の分量が異なること、倍率が専攻によって約1.1倍から約3.0倍まで幅があることは、いずれも一般的な大学院入試の情報だけでは見落としやすいポイントです。志望コースを決めた後は、募集要項の専攻別要項を繰り返し読み込み、出願書類・試験科目・研究計画書・口述試験の4点を一つの表にまとめておくと、直前期の確認作業が効率化しやすくなります。
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