ご質問やお問い合わせはお気軽に
茨城大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

▶ 大学編入対策を志望校別に専門講師とマンツーマンで進めたい方は、大学編入対策コース(無料相談あり)もご覧ください。
茨城大学の編入学試験は、理学部・工学部・農学部の3学部でのみ実施されており、人文社会科学部と教育学部には編入学試験そのものが存在しません。教育学部は令和7年度(2025年4月)入学分から3年次編入学の学生募集を停止しており、以前は実施していた養護教諭養成課程の枠も現在はありません。「茨城大学 編入」で検索して出てくる情報のなかには学部の範囲が曖昧なものもありますが、まずこの3学部という前提を正確に押さえることが、対策の出発点になります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
さらに茨城大学は、3学部のいずれも3年次編入学のみで、2年次編入学は実施していません。そのうえで学部ごとに選抜の設計がまったく異なります。理学部はコース別の筆記試験と面接、工学部は推薦選抜と一般選抜の2トラック、農学部は当日の筆記試験がなく英語外部試験と面接・口頭試問のみという、3者3様の仕組みです。この記事では、各学部が公表している令和9年度(2027年度)の学生募集要項と、令和6〜8年度(2024〜2026年度入学)の3年分の入試状況一覧を一次情報として、募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率・過去問まで整理します。
もう一つ押さえておきたいのが、3学部はキャンパスの立地も別だという点です。理学部は水戸市文京の理学部単独キャンパス、工学部は日立市中成沢町の日立キャンパス、農学部は稲敷郡阿見町の阿見キャンパスにそれぞれ置かれています。茨城大学全体としては水戸・日立・阿見の3キャンパス体制ですが、編入学試験を実施する3学部がちょうどこの3キャンパスに1つずつ対応している形です。出願書類の提出先や試験会場、問い合わせ窓口の電話番号もキャンパスごとに異なるため、志望学部を決めたら真っ先にその学部の窓口を確認してください。
茨城大学の編入学試験は3学部でのみ実施される|人文社会科学部・教育学部は対象外
茨城大学は水戸キャンパス(人文社会科学部・教育学部・理学部)、日立キャンパス(工学部)、阿見キャンパス(農学部)の3キャンパス体制で、5学部を持つ大学です。しかし編入学試験(3年次編入学試験)を実施しているのは、このうち理学部・工学部・農学部の3学部だけです。大学公式の入試ポータルには「短期大学・高等専門学校を卒業後に大学へ進学したいと考えている方向けに、3年次編入学試験を実施しています」として、この3学部の窓口だけが掲載されています。
| 学部 | 編入学試験の実施 | 備考 |
|---|---|---|
| 理学部 | 実施(3年次のみ) | 理学科5コース合計4名 |
| 工学部 | 実施(3年次のみ) | 5学科、推薦選抜・一般選抜の2区分で計20名 |
| 農学部 | 実施(3年次のみ) | 2学科(3コース)で計10名 |
| 人文社会科学部 | 実施なし | 編入学試験という制度自体が存在しない。「転学部・転学科試験」は在学生向け |
| 教育学部 | 令和7年度(2025年4月)入学分から募集停止 | かつては養護教諭養成課程で実施(令和6年度入学分が最後) |
人文社会科学部には編入学試験がない
人文社会科学部の学部入試概要ページを確認すると、実施している選抜は一般入試(前期日程・後期日程)と特別入試(推薦入試・私費外国人留学生入試)、そして在学生向けの「転学部・転学科試験」だけです。他大学や短期大学・高等専門学校からの編入学者を受け入れる制度は用意されていません。現代社会学科・法律経済学科・人間文化学科のいずれの学科でも同様です。「茨城大学 人文社会科学部 編入」で検索して情報を探している場合、この学部を対象にした編入学試験そのものが存在しない点をまず確認してください。
ここでいう「転学部・転学科試験」は、すでに茨城大学の別学部・別学科に在籍している学生が学内で移動するための制度で、他大学・短期大学・高等専門学校に在籍している外部の受験生が出願できるものではありません。人文社会科学部への進学を考えている場合、編入学という経路ではなく、一般選抜(前期・後期)や学校推薦型選抜・私費外国人留学生選抜といった、高校卒業者を主な対象とする通常の入試区分で出願することになります。
教育学部は令和7年度入学分から募集を停止した
教育学部は過去に3年次編入学試験を実施していました。令和6年度(2024年度)入学者向けの実施状況では、養護教諭養成課程で若干名の募集枠に対して志願者11名・受験者11名の実績が残っています(合格者は0名でした)。しかし教育学部は公式に次のとおり告知しています。
「令和7年度(2025年度)以降の3年次編入学試験の募集停止について 令和7年度入学者選抜(令和7年4月入学)から、茨城大学教育学部3年次編入学の学生募集を停止することとなりましたのでお知らせいたします。」
実際、大学全体の入試状況一覧を令和7年度・令和8年度と確認しても、教育学部の記載は一切ありません。現時点(令和9年度=2027年度入学分)でも教育学部の編入学試験は実施されておらず、再開の予告も確認できません。事前情報や過去の記事で教育学部が候補に挙がっている場合は、この停止の事実を踏まえて情報を更新する必要があります。
学部別の募集人員【令和9年度・2027年度】
3学部とも編入学の時期は令和9年4月1日、入学年次は第3年次に統一されています。募集人員は次のとおりです。
| 学部 | 学科・コース | 区分 | 募集人員 |
|---|---|---|---|
| 理学部 | 数学・情報数理コース | — | 5コースあわせて4名 |
| 物理学コース | |||
| 化学コース | |||
| 生物科学コース | |||
| 地球環境科学コース(地球科学技術者養成プログラムを除く) | |||
| 計 | ― | ||
| 工学部 | 機械システム工学科 | 推薦4名/一般2名 | 6名 |
| 電気電子システム工学科 | 推薦2名/一般3名 | 5名 | |
| 物質科学工学科 | 推薦1名/一般2名 | 3名 | |
| 情報工学科 | 推薦2名/一般2名 | 4名 | |
| 都市システム工学科 | 推薦1名/一般1名 | 2名 | |
| 農学部 | 食生命科学科 | — | 5名 |
| 地域総合農学科(応用植物科学コース・地域共生コース) | — | 5名 |
この表から読み取れる点を整理します。理学部は総合理学コース・学際理学コースを編入学試験の募集対象に含んでいません。理学部は「理学科1学科6コース制」を掲げていますが、3年次編入学試験の対象は数学・情報数理、物理学、化学、生物科学、地球環境科学(地球科学技術者養成プログラムを除く)の5コースだけです。大学案内やコース紹介だけを見て志望コースを決めると、実は編入学試験の対象外だったという事態になりかねません。
工学部は推薦選抜と一般選抜で募集人員が分かれており、学科合計は20名です。この20名という総枠のなかに、後述する「ツイニングプログラム(TP)入試」という若干名枠が機械システム工学科に別途あることが、大学が毎年公表している入試状況一覧から確認できます。ただし一般公開されている学生募集要項にTP入試の出願資格や選考方法の記載はなく、詳細は工学部学務グループへの問い合わせが必要です。
農学部は学科単位の募集で、食生命科学科5名・地域総合農学科(応用植物科学コース+地域共生コース合計)5名です。応用植物科学コースと地域共生コースの内訳は公表されていません。
3学部の教育内容の違いをざっくり押さえる
志望コース・学科を決める前提として、3学部が扱う分野をおおまかに整理します。理学部は理学科1学科のなかに数学・情報数理、物理学、化学、生物科学、地球環境科学、総合理学(編入学試験の対象外)という6コースを置く「1学科6コース制」で、自然科学の基礎研究を扱います。工学部は機械システム工学科、電気電子システム工学科、物質科学工学科、情報工学科、都市システム工学科の5学科構成で、機械・電気電子・材料・情報・土木建築という工学の主要分野をひととおりカバーしています。農学部は食生命科学科(生命科学・食品科学)と地域総合農学科(応用植物科学コース=農作物の栽培・品種改良・病害虫防除、地域共生コース=地域づくり・農業政策)の2学科3コース構成で、附属国際フィールド農学センター(阿見キャンパスに隣接する約22ヘクタールの農場)を実習の拠点としています。同じ「茨城大学に編入する」でも、学べる内容はまったく別物だという前提で志望先を選んでください。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
3学部とも、学士の学位を持つ社会人や大学2年以上在学者を受験資格に含めている点は共通しています。ただし工学部の推薦選抜だけは対象が短期大学・高等専門学校の卒業(見込)者に絞られ、学士保持者は利用できません。学部・区分ごとの違いを整理します。
理学部の受験資格
- 学士の学位を有する者(令和9年3月31日までの取得見込みを含む)
- 短期大学又は高等専門学校を卒業した者(令和9年3月31日までの卒業見込みを含む)
- 修業年限4年以上の大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(見込みを含む)
- 専修学校の専門課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者(見込みを含む)
- 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者(見込みを含む)
- 外国の大学又は短期大学を卒業した者(見込みを含む)
- 高等学校・中等教育学校後期課程・特別支援学校の専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者(見込みを含む)
本学在学者は受験できません。
工学部の受験資格(推薦選抜と一般選抜で別)
| 区分 | 受験資格 |
|---|---|
| 推薦選抜 | 短期大学又は高等専門学校を卒業(見込み)し、人物・学力ともに優れ、出身校の学長・学部長又は校長が責任をもって推薦できる者に限定 |
| 一般選抜 | 短期大学・高等専門学校卒業(見込み)/専修学校専門課程修了(見込み、大学入学資格を有する者に限る)/学士の学位取得(見込み)/4年制大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み)/高校専攻科等修了(見込み)のいずれか |
高専卒・短大卒の方は推薦選抜と一般選抜のどちらも選べますが、学士保持者や大学在学者は一般選抜でしか出願できません。推薦選抜は学校長からの推薦が必須のため、出身校に推薦してもらえる見込みがあるかを早い段階で確認する必要があります。
農学部の受験資格
- 大学を卒業した者(令和9年3月卒業見込みを含む)
- 短期大学又は高等専門学校を卒業した者(見込みを含む)
- 専修学校の専門課程を修了した者(見込みを含む、大学入学資格を有する者に限る)
- 高等学校・中等教育学校後期課程・特別支援学校の専攻科を修了した者(見込みを含む)
- 修業年限4年以上の大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者(見込みを含む)
- 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者(見込みを含む)
本学に在学している者は受験できません。農学部は資格(1)に「大学を卒業した者」を独立して掲げており、3学部のなかでもっとも学士保持者の受け入れを前面に出した書き方になっています。
検定料・入学料・授業料は3学部とも共通
試験科目や倍率は学部ごとにばらばらですが、お金の面は3学部とも同じ金額です。検定料は30,000円、入学料は282,000円、授業料は前期分267,900円(年額535,800円)で統一されています。検定料の納入は郵便局・銀行・信用金庫・農協などの金融機関窓口のみで、ATM(現金自動預払機)は使用できません。また3学部とも、学生募集要項のPDF版には振込用紙や出願書類が含まれておらず、切手を貼った返信用封筒を用意して各学部の学務グループに冊子版を請求する必要があります。出願直前に慌てないよう、募集要項の請求は早めに済ませてください。
試験科目と配点|学部でまったく別の設計
茨城大学の編入学試験を理解するうえで最も重要なのがこの点です。同じ「茨城大学の編入」でも、学部が違えば当日にやることがまったく違います。理学部はコース別の専門筆記試験、工学部一般選抜は数学と学科別専門科目の学力試験、工学部推薦選抜と農学部は学力試験そのものがなく面接(口頭試問)が中心という3パターンに分かれるため、「編入試験対策」とひとくくりに準備計画を立てることはできません。まず自分の志望学部・区分がどの型に当てはまるのかを、下の一覧で確認してください。
| 学部・区分 | 試験科目・配点 | 合計 |
|---|---|---|
| 理学部 | コース別筆記試験100点(数学・物理学・化学・生物学のいずれか1科目、地球環境科学コースのみ出願時届出科目)+面接50点 | 150点 |
| 工学部・推薦選抜 | 学業成績証明書100点+面接150点(学力試験なし) | 250点 |
| 工学部・一般選抜 | 学業成績証明書50点+英語100点(TOEIC L&R又はTOEFLスコアを換算)+数学100点+専門科目200点(学科別) | 450点 |
| 農学部 | 英語100点(TOEIC L&Rスコアを利用、当日の筆記試験なし)+面接(口頭試問を含む)200点 | 300点 |
理学部は英語の外部試験提出そのものが不要
工学部一般選抜や農学部が英語外部試験のスコア提出を選抜の一部としているのに対し、理学部の令和9年度募集要項には出願書類・選考方法のいずれにも英語外部試験の提出は求められていません。TOEICスコアが登場するのは「基盤教育科目のプラクティカル・イングリッシュのクラス分け」という入学後の話としてであり、合否には関係しません。理学部を第一志望に考えるなら、英語外部試験のスコアメイクよりも志望コースの専門筆記対策に時間を配分できるということです。
工学部一般選抜の専門科目は学科ごとに完全に別物
工学部一般選抜の専門科目は学科で固定されています。機械システム工学科は工業力学、電気電子システム工学科は電気磁気学・電気回路、物質科学工学科は理科(化学(物理化学・無機化学・有機化学)、物理(力学・電磁気学))、情報工学科は情報処理(ハードウェア・ソフトウェアの基礎)、都市システム工学科は構造力学です。物質科学工学科は令和9年度から専門科目が変更されており、令和8年度までは「理科2科目(化学・物理・生物から出願時に届け出た2科目)」でしたが、令和9年度は「化学と物理」に固定されました。年度によって出題科目が変わりうる実例なので、出願前に必ず最新の要項を確認してください。
英語は3学科共通でTOEIC Listening & Reading又はTOEFLのスコアを換算して使います。換算方法は「700点以上の場合は満点、700点未満の場合は満点×(TOEIC L&Rのスコア)÷700」です。TOEFLはPBTスコアに換算したうえで同じ計算式を使います。当日の英語筆記試験はありません。
農学部は当日の筆記試験がなく、口頭試問の中身が学科で違う
農学部は英語がTOEIC L&Rスコアのみで判定され、当日は面接(口頭試問を含む、個人20分程度)だけが実施されます。口頭試問の出題分野は学科・コースで異なります。
| 学科・コース | 口頭試問の出題分野(令和9年度) |
|---|---|
| 食生命科学科 | 生物学・化学・数学(解析学・代数学)の3分野から2分野を選択して解答 |
| 地域総合農学科・応用植物科学コース | 生物学・化学の2分野とも解答 |
| 地域総合農学科・地域共生コース | 数学(解析学・代数学)・統計学の2分野とも解答 |
生物学・化学・数学は食生命科学科と地域総合農学科で共通の問題が使われます。なお農学部は令和8年8月付で、令和10年度(2028年度)に実施する3年次編入学試験から口頭試問の出題分野を変更すると予告しています。予告によれば食生命科学科・応用植物科学コースは「生物学及び化学」に固定、地域共生コースは「統計学」のみになる見込みです。今回(令和9年度)の対象者には影響しませんが、翌年度以降に受験を考えている場合は要注意です。
面接・口頭試問の配点比重は学部で0%〜67%まで差がある
配点全体に占める面接(口頭試問を含む)の割合を比べると、学部間の設計思想の違いがよくわかります。農学部は300点満点のうち200点が面接・口頭試問で、比重は約67%です。当日の筆記試験がないぶん、面接の受け答えそのものが合否を左右します。工学部の推薦選抜は250点満点のうち面接150点で約60%、学業成績証明書と合わせて人物評価に重きを置いた設計です。理学部は150点満点のうち面接50点で約33%、筆記試験のウェイトのほうが大きくなっています。そして工学部の一般選抜には面接という配点項目自体がありません。学力試験と英語スコア、学業成績証明書だけで判定される、書類・筆記中心の選抜です。同じ「茨城大学の編入面接対策」といっても、学部・区分によって重要度がまったく違うことを踏まえて準備時間を配分してください。
日程・スケジュール【令和8年度実施・令和9年4月入学】
| 学部・区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 理学部 | 令和8年5月25日(月)〜5月29日(金) | 当初:令和8年6月27日(土)→台風の影響で令和8年7月26日(日)に変更 | 当初:7月22日(水)→変更後:8月27日(木) |
| 工学部・推薦選抜 | 令和8年4月20日(月)〜4月24日(金)17時 | 令和8年5月7日(木)(面接のみ) | 令和8年5月20日(水)13時 |
| 工学部・一般選抜 | 令和8年5月25日(月)〜5月28日(木)17時 | 令和8年6月13日(土)(数学10:00〜11:30/専門科目12:30〜14:00) | 令和8年7月1日(水)13時 |
| 農学部 | 令和8年5月25日(月)〜5月29日(金) | 令和8年6月13日(土)(面接9:30〜) | 令和8年7月6日(月)13時 |
理学部は令和8年6月26日付で台風の影響による試験延期を告知し、7月2日付で試験日を7月26日(日)、合格発表を8月27日(木)に変更すると正式決定しました。募集要項PDFに印刷された日程がそのまま実施されるとは限らないという実例です。理学部を受験する場合は、出願直前だけでなく試験直前まで理学部の公式サイトの告知を確認してください。
工学部は推薦選抜(4月出願・5月試験)が一般選抜(5月出願・6月試験)より1か月以上早く動きます。推薦資格がある高専生・短大生は、まずこの早いスケジュールに間に合わせられるかどうかが最初の分岐点です。農学部と工学部一般選抜は出願期間・試験時期が近接しているため、両方に出願資格がある場合はスケジュールの重なりに注意してください。
出願書類はインターネット出願ではなく郵送(書留速達)が基本
3学部とも、編入学試験の出願はインターネット出願システムを使わず、紙の願書一式を「書留速達」郵便で送付する方式です。持参する場合も、出願期間中の土・日曜日及び祝日を除いた時間帯(学部により9時〜16時など)に限られ、窓口の受付時間も学部ごとに細かく指定されています。出願書類には学業成績証明書や卒業(見込)証明書など出身校に作成を依頼する書類が含まれるため、出願期間が始まってから準備を始めたのでは間に合いません。志望学部を決めたら、募集要項の請求と並行して出身校への証明書発行依頼を早めに済ませておくことをおすすめします。
合格後の入学確約書の提出期限も学部で異なります。理学部は合格発表の約1か月後(令和8年度は台風延期の影響で日程がずれています)、工学部は推薦選抜が発表から2週間弱・一般選抜が発表から2週間、農学部は発表から約7週間の猶予があります。期限内に確約書を提出しなかった場合は入学の意志がないものとして扱われるため、合格後のスケジュールも事前に把握しておいてください。
倍率・難易度|令和6〜8年度(2024〜2026年度入学)3年分の実績
大学が毎年公表している「3年次編入学試験実施状況一覧」から、3学部の志願・受験・合格・入学者数を3年分並べます。他の入試制度とは混同のない、編入学試験専用の集計です。
理学部(コース別・3年分)
| コース | 令和6年度 志願/受験/合格/入学 | 令和7年度 志願/受験/合格/入学 | 令和8年度 志願/受験/合格/入学 |
|---|---|---|---|
| 数学・情報数理 | 9/7/1/0 | 9/7/1/0 | 6/5/2/2 |
| 物理学 | 7/7/3/2 | 6/5/0/0 | 5/5/2/0 |
| 化学 | 7/6/1/1 | 3/3/2/1 | 6/4/0/0 |
| 生物科学 | 5/5/1/0 | 3/3/0/0 | 5/4/0/0 |
| 地球環境科学 | 2/1/0/0 | 4/4/1/1 | 0/0/0/0 |
| 計(募集4名) | 30/26/6/3 | 25/22/4/2 | 22/18/4/2 |
理学部は3年間とも合格者数が4〜6名で、募集人員4名前後で安定しています。ただしコース間の偏りが大きく、数学・情報数理コースと物理学コースは3年連続で合格者を出している一方、化学コース・生物科学コースは合格者0名の年が複数あります。地球環境科学コースは令和8年度に志願者自体がいませんでした。志望コースの過去3年の実績を見てから対策量を見積もることをおすすめします。
工学部(学科・区分別・3年分)
| 学科 | 令和6年度 推薦(志願/受験/合格/入学) | 令和6年度 一般(志願/受験/合格/入学) | 令和8年度 推薦(志願/受験/合格/入学) | 令和8年度 一般(志願/受験/合格/入学) |
|---|---|---|---|---|
| 機械システム | 10/10/6/6 | 23/23/4/1 | 7/7/6/6 | 7/6/1/0 |
| 電気電子システム | 5/5/2/2 | 13/13/5/1 | 3/3/2/2 | 6/6/2/2 |
| 物質科学 | 1/1/1/1 | 2/2/1/1 | 3/3/3/3 | 1/1/0/0 |
| 情報 | 8/8/3/3 | 13/12/2/1 | 3/3/3/3 | 8/7/2/0 |
| 都市システム | 1/1/1/1 | 1/1/0/0 | 1/1/1/1 | 4/4/4/2 |
| 計 | 25/25/13/13 | 52/51/12/4 | 17/17/15/15 | 26/24/9/4 |
推薦選抜は一般選抜より一貫して合格率が高くなっています。令和8年度は推薦が志願17名に対して合格15名(入学15名)、一般は志願26名に対して合格9名(入学4名)でした。令和6・7年度も同様の傾向です。高専・短大に在籍していて学校長の推薦を得られる見込みがあるなら、推薦選抜のほうが数字のうえでは有利です。一方、一般選抜は合格しても入学しない(辞退する)ケースが目立ち、令和8年度一般選抜は合格9名に対して入学は4名にとどまっています。併願で他大学に流れている可能性があります。
なお工学部にはこの表に載らない「ツイニングプログラム(TP)入試」という枠が機械システム工学科に別途あり、令和7・8年度は志願5〜8名・合格2〜4名という実績が公表されています。ただし出願資格や選考方法は一般公開の学生募集要項に記載がなく、詳細は工学部学務グループへの確認が必要です。
農学部(学科別・3年分)
| 学科 | 令和6年度 志願/受験/合格/入学 | 令和7年度 志願/受験/合格/入学 | 令和8年度 志願/受験/合格/入学 |
|---|---|---|---|
| 食生命科学科 | 10/9/5/3 | 10/9/5/2 | 9/7/5/0 |
| 地域総合農学科 | 4/4/1/1 | 5/5/2/0 | 2/2/2/1 |
| 計(募集10名) | 14/13/6/4 | 15/14/7/2 | 11/9/7/1 |
農学部で目立つのは、合格しても入学しない志願者が多いことです。令和8年度は合格7名に対して入学者はわずか1名でした。令和6年度も合格6名に対して入学4名、令和7年度は合格7名に対して入学2名です。農学部の編入学試験は当日の筆記試験がなく英語スコア+面接という設計のため、複数の大学を併願しやすく、他大学との比較のうえで進学先を選ぶ受験生が多いことがうかがえます。倍率だけを見て「入りやすい」と判断せず、合格後の入学率も含めて実態を見る必要があります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
学部ごとに、何から手をつけるべきか
理学部を志望する場合
理学部はコース別の筆記試験1科目と面接だけで決まり、英語外部試験のスコアは不要です。浮いた時間をすべて志望コースの専門筆記対策に回せるという設計です。過去問は理学部だけが公式に公開しているので、まず該当コースの過去問を解き、出題レベル(大学1年次相当が中心)を把握してください。化学コース・生物科学コースは近年合格者0名の年が続いているため、母集団の実力が高い可能性を織り込んで、早い時期から準備を始めることをおすすめします。地球環境科学コースは志願者自体が少ない年もありますが、5科目(数学・物理学・化学・生物学・地球科学)から出願時に受験科目を届け出る仕組みのため、得意科目で受けられるのが強みです。面接は個人15分程度で、志望動機・志望コースへの関心の深さ・適性・学習意欲・コミュニケーション能力が見られます。学業成績証明書は面接の参考資料として使われるため、出身校での成績も軽視しないでください。
工学部を志望する場合
まず自分が推薦選抜の対象(短大・高専卒業見込みで学校長推薦が得られる)かどうかを確認してください。対象なら推薦選抜のほうが合格率の面で有利で、学力試験もありません。ただし推薦選抜は出願期間が4月20日〜24日と一般選抜より1か月以上早いため、出身校との推薦の調整を3年生になった時点から始めておく必要があります。対象外(学士保持者・大学在学者など)は一般選抜一本になります。一般選抜は英語がTOEIC L&R又はTOEFLのスコア換算のため、出願(5月末)までにスコアを確定させる必要があります。数学と専門科目(学科ごとに完全に異なる)の対策は、志望学科を早期に固めてから逆算してください。とくに物質科学工学科は令和9年度に専門科目が変更されているため、必ず最新の要項で出題科目を確認してから対策を始めてください。一般選抜には面接がないため、数学・専門科目の筆記対策と英語スコアづくりに集中できます。
農学部を志望する場合
当日に筆記試験がなく、英語スコア(TOEIC L&Rのみ、TOEFL不可)と面接・口頭試問だけで合否が決まります。口頭試問は学科・コースで出題分野が異なるため(食生命科学科は生物・化学・数学から2分野選択、応用植物科学コースは生物・化学固定、地域共生コースは数学・統計学固定)、志望学科・コースを固めたうえでその分野を重点的に準備してください。600字以内の志願理由書も面接の参考資料として使われるため、口頭試問と矛盾のない内容に仕上げる必要があります。面接・口頭試問だけで配点の約67%を占めるという設計上、TOEIC L&Rのスコアづくりを早期に終わらせ、残りの時間を口頭試問対策に集中させるのが合理的です。令和10年度以降は出題分野が変更される予告が出ているので、翌年度以降の受験を検討している場合は最新の告知を確認してください。
進路タイプ別|高専生・短大生・社会人はどの学部が向いているか
出身背景によって、有利になりやすい学部・区分が変わります。ここまでの受験資格・試験科目・倍率のデータを踏まえて、進路タイプ別に整理します。
高等専門学校(高専)出身者の場合
3学部すべてで高専卒業(見込)者は出願資格を満たしますが、もっとも道が広いのは工学部です。工学部は推薦選抜(学校長推薦が条件)と一般選抜のどちらも選べ、令和8年度の推薦選抜は志願17名に対して合格15名という高い合格率でした。理学部・農学部も高専卒業者を受け入れていますが、学力試験(理学部)や口頭試問(農学部)の比重が高く、工業系の学習歴をそのまま活かせるのは工学部です。
短期大学出身者の場合
短大卒業(見込)者も3学部いずれの出願資格も満たします。工学部の推薦選抜は短大卒業者も対象に含まれるため、高専生と同様に推薦ルートを検討できます。理学部・農学部を志望する場合は、短大での履修内容が志望コース・学科の基礎科目とどれだけ重なっているかが、既修得単位の認定(卒業までの年数)に影響します。出願前に各学部の学務グループへ単位認定の見込みを問い合わせておくと安心です。
学士の学位を持つ社会人・大学在学者の場合
学士保持者や4年制大学在学者(2年以上・62単位以上修得)は、工学部の推薦選抜以外はすべて出願できます。農学部は受験資格の1号に「大学を卒業した者」を独立して掲げており、3学部のなかでもっとも学士保持者を明確に受け入れの対象としています。当日の筆記試験がなく英語スコアと面接だけで判定される設計は、社会人として働きながら受験準備を進める場合にも対策範囲を絞りやすいという利点があります。理学部・工学部一般選抜を志望する社会人の場合は、専門筆記試験の対策時間をどう確保するかが最大の課題になります。
過去問はどこで手に入るか
茨城大学の3学部のうち、過去問を公式サイトで公開しているのは理学部だけです。理学部の入試情報ページから令和8年度分・令和7年度分の試験問題PDFがダウンロードできます。工学部は学生募集要項とあわせて過去問を郵送請求できる様式が用意されていますが、公式サイト上の無償公開はありません。農学部はそもそも当日筆記試験がないため、公開すべき筆記の過去問自体が存在しません(口頭試問の出題分野は募集要項に明記されています)。
公開されている令和8年度過去問(理学部)から読み取れる出題テーマ
理学部が公開している令和8年度の試験問題(地球科学のみ、令和8年度は受験者がいなかったため令和5年度分を継続掲載)をもとに、コースごとの出題テーマを整理します。問題文そのものの転載はできないため、テーマと形式、そこから見える対策の方向を中心に解説します。
数学・情報数理コース|線形代数と集合・写像の基礎
大問1では、行列の固有値・固有ベクトルを求める問題と、その行列が定める線形写像の核(Ker)・像(Im)を求める問題が出題されています。大問2では、集合と写像に関する命題を証明させる問題(逆像の性質)が出されています。大学1年次の線形代数と集合・位相の基礎が中心で、計算力だけでなく証明の記述力も問われる構成です。高専・短大で線形代数を履修していても、証明問題への慣れがないと得点が伸びにくいため、計算問題と証明問題を切り分けて演習量を配分するのが効率的です。
物理学コース|力学の記述式総合問題
バネにつながれた質点の運動を題材に、平面極座標の設定、運動方程式、角運動量・力学的エネルギーの保存の証明、円運動時の角運動量の表現、微小振動の角振動数まで、一つのテーマを段階的に深掘りする構成でした。解答は導出過程を含めて記述する形式で、公式を当てはめるだけでなく、保存則をゼロから証明できる理解が求められています。1つの大問のなかで小問が連鎖的につながる構成のため、序盤の設問(座標設定や運動方程式の導出)を取りこぼすと後半の設問すべてに影響する点にも注意してください。
化学コース|構造・結晶・電子配置の3本立て
2026年度は3つの大問構成で、①分子の立体構造をVSEPR則(原子価殻電子対反発則)に基づいて説明する問題、②イオン結晶(塩化セシウム型・塩化ナトリウム型)の単位格子・格子定数・密度計算とイオン半径比による構造の違いの説明、③窒素分子・酸素分子の基底状態電子配置と分子軌道、磁性の違いを電子配置とスピン状態から説明する問題が出題されました。大学1年次までに学ぶ無機化学・物理化学の基礎知識を、計算と論述の両方で問う構成です。化学コースは令和8年度実績で志願6名・受験4名に対し合格者0名という結果が出ており、公開されている過去問のレベル(大学1年次相当とはいえ計算と論述の両方が要求される)を軽視せず、早期から準備することが特に重要です。
生物科学コース|遺伝・分子生物学から系統解析まで
三点交雑による組換え価の計算と連鎖地図の作成、エクジステロイドによる情報伝達の説明(標的細胞・転写・受容体等の指定語句を用いた論述)、タンパク質コード領域の塩基配列から相補鎖や変異の影響を考察する問題、ゲノムインプリンティングの説明、そして系統樹推定(UPGMA法)を用いた海洋哺乳類の系統関係の考察といった、遺伝学・分子生物学・進化生物学にまたがる幅広い出題が特徴です。指定語句を使った論述問題が複数あり、用語の定義を正確に運用できるかが問われています。1つの大問のなかで計算(組換え価・連鎖地図)と論述(情報伝達・ゲノムインプリンティング)、資料読解(系統樹)が組み合わされており、単一分野の知識だけでは高得点しづらい構成になっている点も特徴です。
地球環境科学コース|大気の構造とフェーン現象(令和5年度分)
令和8年度は受験者がいなかったため理学部は令和5年度分を継続掲載しています。対流圏・成層圏・オゾン層など大気の鉛直構造に関する空欄補充と、フェーン現象のメカニズムを「乾燥した空気塊」「乾燥断熱減率」「湿潤断熱減率」「潜熱」という指定語句を用いて200字以内で説明させる問題が出題されました。気象学の基礎概念を、指定語句を使いながら自分の言葉で説明できるかが問われる構成です。なお地球環境科学コースは数学・物理学・化学・生物学・地球科学のいずれかを出願時に選んで受験できるため、地球科学以外の科目で受験する場合は、それぞれのコースの過去問(本節で扱った数学・物理・化学・生物の各テーマ)が対策の参考になります。
過去問から導ける学習の順番
- 志望コースの過去問を1年分入手し、時間を計って解いてみる
- 大学1年次相当の基礎(数学は線形代数・微積分、物理は力学、化学は無機化学・物理化学、生物は遺伝学・分子生物学、地球科学は気象学)の抜けを確認する
- 指定語句を用いた論述問題が多いため、専門用語を正確に定義から説明できるように準備する
- 証明問題・導出過程を求める設問が多いので、答えだけでなくプロセスを書く練習をする
- 複数年度分の過去問(理学部は令和7年度分も公開)を解き、コースごとの出題傾向が単発ではなく毎年繰り返される型かどうかを確認する
5コースに共通しているのは、単純な知識の暗記だけでは対応できない問題が多いという点です。数学・情報数理コースと生物科学コースは証明・論述を含む記述式、化学コースは計算と論述の両方、地球環境科学コースは指定語句を使った説明問題が中心で、いずれも「知っている」ことを「書いて説明できる」段階まで仕上げる訓練が必要になります。物理学コースのように1つのテーマを段階的に深掘りする出題形式も特徴的で、前半の設問でつまずくと後半の設問も連鎖的に失点しやすい構成です。時間を計って通しで解く練習を、早い段階から取り入れてください。
本節で扱った出題テーマは、理学部が公開している令和8年度(地球環境科学コースのみ令和5年度)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず理学部の最新の公開資料をご自身で確認してください。
単位認定と修業年限も確認しておく
3学部とも編入後の修業年限は2年、在学できる年限は4年です。ただし既修得単位の認定状況によっては、2年間での卒業が保証されているわけではありません。工学部の募集要項には「入学後、2年間で卒業できることを保証するものではありません」と明記されています。理学部・農学部も同様に、既修得単位の認定次第で卒業に3年以上かかる場合があるとしています。
教育職員免許状の取得を目指す場合は特に注意が必要です。理学部は「教育職員免許状取得のためには、原則3年以上を要する」と明記しており、教職科目の単位認定は本人の申請に基づいて個別に判定されます。工学部も高専卒業者について教育職員免許状(工業)の認定単位数に上限(10単位まで)があります。教員免許の取得を編入の目的に含めている場合は、入学前に各学部の学務グループへ相談しておくことをおすすめします。
農学部は履修登録の上限が年間46単位と定められており、既修得単位の認定が少なかった場合でもこの上限のなかで残りの単位を積み上げていくことになります。2年での卒業を目指すなら、入学するコースに関連する科目を出身校で多めに履修しておくことが有効です。
併願をどう組むか
茨城大学の3学部は試験日程が学部ごとに離れています。工学部推薦選抜は4月出願・5月試験、理学部は6〜7月試験(令和9年度は台風の影響でさらに後ろ倒し)、工学部一般選抜と農学部は6月試験と、時期が大きく重ならないため、出願資格さえ満たせば複数学部の併願も検討できます。ただし理学部と農学部・工学部一般選抜は出願期間がいずれも5月25日〜5月29日前後で重なるため、出願書類の準備は早めに進めてください。
茨城大学以外との併願を検討する場合は、同じ理工系・農学系分野を持つ近隣の国公立大学(筑波大学・宇都宮大学・埼玉大学など)も選択肢になります。出題科目の傾向が近い大学を組み合わせれば、1つの準備が複数校の対策に効きます。専門科目の範囲が重ならない大学を無計画に増やすと、準備量がそのまま足し算になってしまう点に注意してください。
茨城大学の理学部・農学部の編入試験については、当サイトでも学部別に詳しく解説しています。志望コース・学科を固める段階で参照してください。
- 茨城大学理学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで
- 茨城大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで
- 茨城大学農学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで
- 社会人が茨城大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備
- 茨城大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント
よくある質問
茨城大学に編入学試験がある学部はどこですか。
理学部・工学部・農学部の3学部です。いずれも3年次編入学のみで、2年次編入学は実施していません。人文社会科学部には編入学試験という制度自体がなく、教育学部は令和7年度(2025年4月)入学分から募集を停止しています。
人文社会科学部に編入することはできますか。
できません。人文社会科学部が実施している選抜は一般入試・特別入試(推薦・私費外国人留学生)と、在学生向けの転学部・転学科試験のみで、外部からの編入学試験は用意されていません。
教育学部の編入試験はまだありますか。
ありません。教育学部は「令和7年度(2025年度)入学者選抜から3年次編入学の学生募集を停止する」と公式に告知しており、令和6年度入学分(養護教諭養成課程)を最後に実施されていません。令和7・8年度の入試状況一覧にも教育学部の記載はなく、再開の予告も確認できません。
茨城大学の編入は難しいですか。
学部・学科・年度によって大きく異なります。令和8年度の実績では、理学部化学コース・生物科学コースが志願4〜6名に対して合格者0名だった一方、工学部の推薦選抜(機械システム工学科)は志願7名に対して合格6名でした。「茨城大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。
2年次編入学はできますか。
できません。茨城大学の編入学試験は理学部・工学部・農学部のいずれも3年次編入学のみで、2年次編入学は実施されていません。
英語の外部試験は必須ですか。
学部によります。理学部は英語外部試験の提出自体が不要です。工学部一般選抜はTOEIC Listening & Reading又はTOEFLのスコアが必須(700点以上で満点、未満はスコアに応じて換算)、農学部はTOEIC Listening & Readingのスコアのみが必須です。工学部推薦選抜は学力試験がなく、学業成績証明書と面接で判定されます。
工学部は推薦選抜と一般選抜のどちらが有利ですか。
公表データを見る限り、推薦選抜のほうが合格率は高い傾向にあります。令和8年度は推薦選抜が志願17名に対して合格15名だったのに対し、一般選抜は志願26名に対して合格9名でした。ただし推薦選抜は短期大学・高等専門学校の卒業(見込)者で学校長の推薦が得られることが条件です。
過去問はどこで手に入りますか。
理学部は公式サイトで令和8年度・令和7年度の試験問題を公開しています。工学部は郵送での請求様式が用意されていますが公式サイト上の無償公開はなく、農学部は当日筆記試験がないため過去問自体が存在しません。
農学部は面接だけで合否が決まるのですか。
英語(TOEIC L&Rスコア、100点)と面接・口頭試問(200点)の合計300点で判定されます。当日に筆記試験はありませんが、口頭試問では学科・コースごとに指定された分野(生物学・化学・数学・統計学など)についての質問に答える必要があります。
茨城大学の編入試験の倍率はどれくらいですか。
令和8年度の実績で、理学部は志願22名・受験18名・合格4名、工学部は志願48名・受験46名・合格28名(推薦17名・一般9名・TP2名の内訳)、農学部は志願11名・受験9名・合格7名でした。学部・学科・区分ごとの内訳は本文の表を参照してください。
出願はインターネットでできますか。
できません。3学部とも編入学試験の出願はインターネット出願システムを使わず、紙の願書一式を「書留速達」郵便で送付する方式です。持参する場合も出願期間中の指定された時間帯のみ受付です。学生募集要項のPDF版には振込用紙や出願書類が含まれていないため、冊子版を各学部の学務グループへ事前に請求する必要があります。
高専・短大出身者に一番向いているのはどの学部ですか。
データのうえでは工学部です。工学部の推薦選抜は短大・高専の卒業(見込)者に限定された制度で、令和8年度は志願17名に対して合格15名という高い合格率でした。学校長の推薦が得られることが条件になるため、出身校との調整を早めに進めてください。
社会人が茨城大学に編入することはできますか。
できます。理学部・農学部の全区分、工学部の一般選抜は学士の学位を持つ者を受験資格に含めています(工学部の推薦選抜のみ短大・高専卒業者限定)。とくに農学部は「大学を卒業した者」を受験資格の1号に独立して掲げており、当日筆記試験がなく英語スコアと面接だけで判定されるため、働きながらの対策範囲を絞りやすい設計です。
まとめ
茨城大学の編入学試験について、公式の募集要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、編入学試験を実施しているのは理学部・工学部・農学部の3学部だけです。人文社会科学部には制度自体がなく、教育学部は令和7年度入学分から募集を停止しています。事前情報でこの2学部が候補に挙がっていた場合は、この記事の内容に基づいて修正してください。また3学部とも3年次編入学のみで、2年次編入学は実施されていません。
次に、学部ごとに試験の設計がまったく異なります。理学部はコース別筆記試験と面接、英語外部試験は不要です。工学部は推薦選抜(学業成績+面接)と一般選抜(学業成績+英語外部試験+数学+専門科目)の2トラックで、専門科目は学科ごとに完全に別物です。農学部は当日筆記試験がなく、英語外部試験(TOEIC L&Rのみ)と面接・口頭試問で判定されます。
そして倍率については、理学部はコースごとの偏りが大きく、工学部は推薦選抜が一般選抜より合格率が高く、農学部は合格しても入学しない志願者が多いという、それぞれ違う傾向が3年分のデータから確認できました。単年度の数字だけでなく、複数年度の傾向を見て志望学部・学科を検討してください。
最後に、過去問を公式に公開しているのは理学部だけです。理学部を志望する場合は、まず公開されている過去問を解き、出題テーマと自分の理解度を照合するところから対策を始めてください。
茨城大学の編入学試験は、大学が公表している情報だけを見ても学部ごとに設計思想がはっきり分かれています。理学部は「専門筆記で選ぶ」、工学部推薦選抜は「人物と学業成績で選ぶ」、工学部一般選抜は「学力試験と英語スコアで選ぶ」、農学部は「英語スコアと対話で選ぶ」というように、同じ大学のなかでも評価の軸がまったく違います。志望学部を決めるときは、偏差値や知名度だけでなく、自分の得意な評価軸(筆記が得意か、対話が得意か、学業成績を積み上げてきたか)がどの学部の設計と合うかを基準に考えることをおすすめします。
また、今回整理した令和9年度の日程・募集人員・試験科目は、理学部の試験日変更のように年度の途中で変わることがあります。出願を検討する際は、この記事で示した一次情報のURLから各学部の最新ページに直接アクセスし、印刷された要項の日付だけでなく、告知欄の更新情報まで確認してから準備を進めてください。
本記事の数値は茨城大学理学部・工学部・農学部が公表する令和9年度(2027年度)入学試験募集要項、および令和6〜8年度(2024〜2026年度入学)の3年次編入学試験実施状況一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず各学部が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)



