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東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究計画書で最初に行うべきことは、文章を書き始めることではなく、志望専攻の射程、研究室の分野、入学後に使う研究方法を一つの線で結ぶことです。新領域創成科学研究科は3研究系11専攻からなるため、「環境」「生命」「情報」といった大きな関心だけでは志望先を特定できません。問い・対象・方法・指導可能性を同時に設計することが、研究科に合わせた計画書の中心になります。
研究計画書とは、未完成の研究について、何が未解明で、どの資料・試料・データを、どの方法で調べ、修士課程でどこまで明らかにするかを説明する文書です。東京大学大学院新領域創成科学研究科では、研究科共通の募集要項だけで全専攻の様式が決まるわけではありません。2027年度修士課程募集要項は、各専攻が研究計画書、志望調査票などの追加書類を求め、提出期間や方法も異なるとしています。したがって、志望専攻の入試案内書まで確認して初めて仕様が確定します。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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(費用は一切かかりません)
本記事では、出願日程や試験科目を詳しく繰り返しません。それらは東京大学大学院新領域創成科学研究科の外部院試解説で確認できます。ここでは、公式の研究系・専攻紹介、カリキュラム情報、研究室一覧を材料に、テーマ適合の判定、構成案、分量配分、推敲、口述への接続までを解説します。大学名ではなく専攻と研究室に届く計画書を作るための手順として活用してください。
なお、募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。この記事に掲載する教員は、公式HTMLの研究室一覧で取得できた代表例に限ります。研究計画書を含む書類対策を個別に整理したい方は、東京大学大学院の研究計画書にも対応する大学院入試対策も参考にしてください。
東京大学大学院新領域創成科学研究科で研究計画書がどう扱われるか
研究科共通の一律様式ではなく専攻別に確認する
2027年度修士課程募集要項では、入学者を筆記試験、口述試験、提出書類等によって総合的に判定するとされています。専攻によっては提出書類による書類選考を先に行い、その合格者だけが筆記試験や口述試験に進みます。つまり研究計画書を求める専攻では、文章の体裁だけでなく、次の審査へ進むための研究適合性を示す書類として読む必要があります。
同じ研究科でも、追加提出物は研究計画書に限りません。志望調査票、学業・職務両立計画書、英語スコアシートなどを求める専攻があり、提出期限や提出方法も異なります。研究科共通の募集要項に、全11専攻で共通する固定字数や共通項目は示されていません。「東大新領域は何字か」という問いには専攻名が必要です。検索で見つけた別専攻や過年度の様式を、そのまま使わないでください。
| 確認資料 | 確認する内容 | 計画書への反映 |
|---|---|---|
| 研究科募集要項 | 選抜方法、共通手続、提出形式 | 審査全体での位置づけを把握 |
| 専攻別入試案内書 | 研究計画書の要否、口述、事前連絡 | 専攻固有の評価場面を把握 |
| 追加提出物一覧・所定様式 | 字数、枚数、欄、ファイル形式、期限 | 見出しと分量を確定 |
| 専攻紹介・研究室一覧 | 研究対象、方法、教員配置 | テーマ適合と指導可能性を検証 |
実務上は、所定様式を最初に保存し、項目名を下書き文書へ転記します。次に各欄の上限から逆算して文字数を仮置きし、最後に本文を書きます。フリーフォーマットなら、研究背景、先行研究、問い、方法、意義、進行計画、志望先との接続を基本単位にします。どちらの場合も、様式に内容を押し込むのではなく欄ごとの役割を先に決めると論理が崩れにくくなります。
募集要項から自分専用の仕様書を作る
資料を読むときは、必要書類の名称だけをメモするのではなく、出願年度、課程、入試日程、選抜区分、専攻を見出しにした確認表を作ります。同じ専攻でも選抜区分が違えば書類が同じとは限りません。研究計画書という名称がなくても、志望調査票の中に研究内容を書く欄が設けられている可能性があります。反対に、研究計画書を提出しても、別紙の志望調査票に重複しない情報を求められることがあります。書類名だけで判断せず、各欄の質問文まで読んでください。
確認表には、ファイル形式、ページ数、文字数、言語、余白やフォントの指定、署名の要否、アップロード先、提出期限を記録します。研究科募集要項は専攻独自書類をPDFでオンライン出願サイトからアップロードすると案内しているため、変換後の表示確認も作業に含めます。原稿完成と提出ファイル完成を別工程にすると、改ページや文字化けによる事故を防ぎやすくなります。
さらに、各項目が何を評価するための問いか仮説を立てます。「これまでの研究」は準備状況、「研究目的」は問いの明確さ、「研究方法」は実行可能性、「志望理由」は専攻・研究室との適合を見る欄だと整理できます。似た内容を複数欄に書く場合も、同じ文章を繰り返さず役割を変えます。たとえば卒業研究は、経歴欄では経験した作業を、方法欄では修士研究に転用できる技能を中心に書きます。
提出書類と口述試験を別々に考えない
募集要項は提出書類等と口述試験を含む総合判定を示しています。研究計画書に書いた問い、研究対象、方法を、口頭でも説明できる状態にしておく必要があります。書面だけを専門用語で飾り、質問されたときに定義や選択理由を説明できなければ、一貫性を欠いて見えます。一文ごとに「なぜ」と聞かれて答えられるかを推敲基準にしてください。
出願資格、英語、日程、試験科目の確認も必要ですが、本記事では要点に留めます。専攻別の制度差は既存の外部院試記事で整理し、こちらでは計画書の中身に時間を使います。特に、研究対象と方法が専攻の射程に入るか、研究室一覧に接続できる分野があるか、修士段階で実行可能かという三点が重要です。制度確認と研究設計を混ぜず並行して進めると、提出直前の手戻りを減らせます。
3研究系11専攻の構造から研究計画書の置き場所を決める
基盤科学・生命科学・環境学で同じテーマの見え方が変わる
新領域創成科学研究科の「学融合」は、分野名を複数並べればよいという意味ではありません。公式説明では、基盤科学研究系は自然界の基本原理や新概念、生命科学研究系は多角的な生命科学と医科学・情報、環境学研究系は複雑な環境問題の総合的解決を担います。同じ対象でも中心となる問いで研究系が変わります。
たとえば海洋を扱う研究でも、生物の生態や物質循環を問うのか、海洋利用の装置やセンシングを開発するのか、人間と自然の環境システムをモデル化するのかで接続先は異なります。医療を扱う場合も、生命機構の解明、情報解析、社会実装の制度・倫理、人を支援する機器では専攻候補が変わります。対象語だけで専攻を決めず研究動詞まで分解することが重要です。
| 研究系・専攻 | 公式紹介から見た主な射程 | 計画書で明確にする軸 |
|---|---|---|
| 基盤科学・物質系 | 物質を対象とする研究 | 物性、材料、計測、界面などの現象と手法 |
| 基盤科学・先端エネルギー工学 | エネルギーに関する諸問題 | 変換、輸送、システム、工学的検証 |
| 基盤科学・複雑理工学 | ナノから宇宙までの複雑性 | 複雑系を捉えるモデル・計測・解析 |
| 生命科学・先端生命科学 | 多様な生命現象、ウェット・ドライ・フィールド | 生物階層、実験系、解析法 |
| 生命科学・メディカル情報生命 | 医科学、バイオインフォマティクス、医療イノベーション | 生命データ、医科学的問い、社会導出 |
| 環境学・自然環境学 | 陸域・海洋、フィールド科学 | 観測対象、場所、時空間尺度 |
| 環境学・海洋技術環境学 | 海洋利用・保全、技術・政策 | 海洋技術の設計、評価、運用 |
| 環境学・環境システム学 | 人間―自然系のモデル化 | 要素間相互作用、境界、制御可能性 |
| 環境学・人間環境学 | 人を支援する技術と社会実証 | 利用者、支援機能、実証・評価 |
| 環境学・社会文化環境学 | 人文・空間・循環・空間情報 | 人・建物・地域の分析とデザイン |
| 環境学・国際協力学 | 開発協力、環境・資源、制度設計 | 地域課題、制度、政策、因果と実務 |
境界領域では「なぜこの専攻か」を比較で示す
複数専攻に見えるテーマは不利とは限りません。しかし「学際的だから新領域」とだけ書くのは弱い説明です。候補専攻を二つか三つ並べ、研究の中心となる問い、主なデータ、主要方法、成果の形式を比較してください。そのうえで、主たる訓練と指導を受けたい専攻を一つ選ぶと志望理由が具体化します。
たとえば高齢者の移動支援という関心なら、人間環境学では支援技術と社会実証、社会文化環境学では都市・地域空間の分析、国際協力学では制度や地域格差の分析が中心候補になりえます。計画書では「高齢者」という対象ではなく、支援機器の性能を検証する、移動環境を空間的に評価する、制度効果を分析する、と研究動詞を定めます。専攻選択はテーマ名より研究操作で説明するのが有効です。
サステイナビリティ学大学院プログラムを考える場合は、講義・演習・セミナーが英語で行われ、サステイナビリティ学の学位につながる点も計画と整合させます。「環境に関係するから」という理由だけでなく、国際的な教育環境でどの課題をどう研究するのかを説明しましょう。プログラムと11専攻を混同せず、所属・教育言語・学位・研究指導の単位を確認することが大切です。
11専攻を「対象」と「方法」の二軸で比較する
専攻比較表をさらに実用的にするには、横軸に研究対象、縦軸に主要方法を置きます。対象には物質、エネルギー、生命、医療情報、陸域、海洋、人間、都市・地域、制度などを、方法には実験、計測、シミュレーション、情報解析、フィールド観測、設計、社会調査、政策評価などを置きます。自分の計画を一つのセルに固定する必要はありませんが、主セルがどこかは決めます。
この二軸表が役立つのは、名称が近い専攻を区別するときです。自然環境学と環境システム学はどちらも環境を扱いますが、公式紹介では前者が陸域・海洋とフィールド科学、後者が人間―自然系の相互作用とモデル構築を強調しています。海洋技術環境学は海洋の利用・保全に関わる技術や政策を扱います。公式紹介の動詞に注目すると専攻差が見えます。
生命系でも、先端生命科学は多様な生命階層をウェット、ドライ、フィールドで扱い、メディカル情報生命は医科学とバイオインフォマティクスを掲げています。研究対象が遺伝情報で共通していても、生物現象そのものの機構を問うのか、情報を計算機科学的に解析するのか、医療への社会導出を考えるのかで計画の中心は変わります。候補を比較した過程は、そのまま「なぜこの専攻か」の根拠になります。
カリキュラムと修了要件から逆算する新領域の研究の型
専門の深さと分野横断を役割分担させる
研究計画書で学融合を表現するときは、複数分野を同じ重さで盛り込まない方が明確です。まず主となる専門分野で問いを立て、隣接分野はデータ、方法、理論、応用先のいずれかを補う役割に置きます。主軸一つと補助軸一つに役割を分けると、専門性と学際性を両立しやすくなります。
基盤科学研究系では、核融合研究教育、高次元データ駆動科学、深宇宙探査学などの分野横断型教育プログラムが示されています。これは、テーマの名称を広げる根拠ではなく、主専攻の研究をどの横断的訓練で補強できるか考える材料です。たとえば計測を主軸にし、データ分析を補助軸にするなら、何を測り、どのデータから何を推定するかまで計画に落とします。
生命科学研究系では、専攻を超えた国際化演習や生命データサイエンスセンターとの連携があり、ウェット、ドライ、フィールドという多様な方法が公式に示されています。計画書では実験と情報解析を並べるだけでなく、実験で得る観測値、解析の入力、判定したい仮説を連結させます。手法の列挙ではなくデータの流れを示すことが実行可能性につながります。
環境学研究系には、専攻独自の教育に加えて、サステイナビリティ学、環境デザイン統合教育、海洋学際教育などのプログラムがあります。環境研究では自然科学的観測、工学的設計、人文社会的分析が接近しますが、一つの修士研究ですべてを完成させるのは困難です。研究成果の型をモデル・実証・解釈のどれかに定めると範囲を制御できます。
入学後に学ぶことと出願前に持つ準備を分ける
計画書は完成済みの研究者であることを証明する文書ではありません。一方で、必要な基礎をすべて入学後に学ぶという計画では、着手可能性が見えません。現在できること、入学前に補うこと、入学後の科目・演習・指導で身につけることを分けて書きます。現有能力と習得計画を時間軸で区別すると現実的です。
| 段階 | 示す内容 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 出願時 | 基礎知識、卒業研究、扱える手法、文献読解 | 熱意だけで準備状況が不明 |
| 入学前 | 統計、プログラミング、実験手技、語学等の補強 | 習得項目を無制限に並べる |
| 修士前半 | 先行研究精査、予備実験、データ設計、倫理手続 | すぐ本調査を始める想定 |
| 修士後半 | 本分析、結果検証、論文執筆 | 成果を先に断定する |
年度別の時間割、学融合科目、授業カタログは履修情報ページから確認できます。ただし科目名を志望理由に羅列するだけでは研究設計になりません。「この分析を行うために、どの知識が不足し、どの教育資源で補うか」という因果で記述します。科目は研究上の不足を補う手段として選ぶとカリキュラムとの整合が伝わります。
修了時に残す中心成果を仮置きすることも重要です。新しい物質・装置、検証された仮説、解析モデル、フィールドデータ、政策評価、設計提案など、専攻によって成果の形は異なります。成果を先に定めれば、必要なデータと方法を逆算できます。修士論文で提示する証拠の形から逆算することが、広すぎるテーマを絞る有効な方法です。
研究の型ごとに実行可能性を示す
実験研究では、試料や装置が使えるという前提だけでなく、比較条件、測定回数、評価指標、予備実験から本実験への移行を考えます。計画段階で細部が未定でも、何を操作し、何を測り、どの差を検証するかは説明できます。新材料や新装置の開発を掲げるなら、作製だけでなく性能を何と比較し、どの指標で有効と判断するかまで必要です。
モデル・情報解析研究では、入力データ、前処理、モデル、検証用データ、評価指標を区別します。「AIを用いる」「シミュレーションする」だけでは方法になりません。既存法との比較、予測対象、誤差の扱い、解釈可能性など、問いに必要な検証を選びます。手法の新しさより問いに対する妥当性を説明することが重要です。
フィールド研究では、調査地を選ぶ理由、季節性、観測頻度、空間尺度、欠測への対応を見積もります。自然環境と社会の両方を扱う場合は、自然科学データと社会調査データをどの分析単位で結ぶかを決めます。全国規模の問題でも、修士研究では一つの地域や比較可能な少数事例へ限定し、一般化できる範囲を慎重に述べる方が現実的です。
社会調査・政策評価・人文研究では、資料、対象者、事例の選定根拠と分析枠組みを示します。聞き取りを行うなら、誰に何を尋ね、どのように記録・分析するかを考えます。制度の効果を問うなら、政策導入前後、地域間、対象群間など比較の設計が必要です。倫理的配慮や個人情報の扱いも研究手順の一部として意識してください。
公式研究室一覧で作る教員の研究分野マップ
教員名より先に分野・講座の語を照合する
教員探しでは、検索結果や過去記事の記憶ではなく、東京大学が公開する新領域創成科学研究科の研究室一覧を起点にします。この一覧は11専攻別に研究室、研究者、分野・講座を掲載しています。自分のテーマ語と公式の分野語を二段階で照合するのが安全です。
最初の照合は専攻レベルです。次に研究室レベルで、公式に書かれた分野・講座が自分の問いと接続するかを見ます。その後、各研究室ページや公開論文を読み、対象、方法、最近の研究課題まで確認します。教員名が見つかっただけで適合と判断せず、研究分野から研究室の具体的活動へ順に狭めることが必要です。
| 専攻 | 公式研究室一覧の代表例 | 計画書で確認する接続 |
|---|---|---|
| 物質系 | 分子イオニクス・新物質/界面科学講座 | 対象物質、現象、作製・計測法 |
| 先端エネルギー工学 | エネルギー変換システム講座 | 変換過程、評価指標、システム境界 |
| 複雑理工学 | 複雑系プラットフォーム | 複雑性を記述する変数とモデル |
| 先端生命科学 | 分子生態遺伝学分野 | 生物対象、階層、実験・解析系 |
| メディカル情報生命 | 情報生命科学群 | 生命情報、データ形式、計算方法 |
| 自然環境学 | 今須良一教授/地球環境モデリング学分野 | 環境変数、時空間尺度、モデル検証 |
| 海洋技術環境学 | 巻俊宏准教授/海洋センシング工学講座 | 計測対象、センサー、海洋での評価 |
| 環境システム学 | 井原智彦准教授/環境社会システム学分野 | 人間と環境の関係、指標、評価枠組み |
| 人間環境学 | 二瓶美里教授/生活支援工学分野 | 利用者、支援課題、実証設計 |
| 社会文化環境学 | 福永真弓准教授/人文環境学講座 | 社会文化的問い、資料、調査法 |
| 国際協力学 | 鈴木綾教授/開発経済学・農業経済学 | 地域、制度、データ、経済学的方法 |
表の「代表例」は、教員の優劣や推奨順位を示すものではありません。11専攻の分野の違いを可視化するため、公式HTMLで確認できる例を一つずつ挙げたものです。教員の所属や研究分野は年度により変わります。出願前に最新の研究室一覧と専攻サイトで確認してください。
研究室の接続は固有名詞ではなく研究内容で説明する
計画書に教員名を書く欄がある場合も、「著名な先生だから」「設備が充実しているから」で終わらせません。自分の研究課題のどの部分が、その研究室の公開分野とつながるのかを一文で示します。たとえば「環境に関心がある」ではなく、観測、モデル化、制度分析、設計、実証のどれを行うかまで書きます。教員名の直後に研究上の接点を置くと志望の必然性が見えます。
一方、研究室の公開分野と完全に同じ題名へ寄せる必要はありません。大学院での研究は、自分の問いを指導可能な方法と知見につなぐものです。研究室のページにある語を無理に借りるのではなく、自分の問いのうち何が共通し、何が新しいのかを分けます。一致点と自分固有の問いを両方示すことで、模倣ではない計画になります。
候補が一人しか見つからない場合は、適合が強いのか、検索が狭すぎるのかを再点検します。研究室一覧を専攻内で見直し、近接する分野・講座も確認してください。ただし「複数教員に指導してもらえる」と公式根拠なく断定してはいけません。指導可能性は本人との確認を経て判断するという慎重さが必要です。
教員情報を更新可能なメモとして管理する
教員調査のメモには、氏名、職位、専攻、分野・講座、研究室一覧のURL、確認日を記録します。続けて研究室ページや公開論文を読みますが、事実と自分の解釈を列で分けてください。「公式記載」はそのまま転記し、「接続仮説」には自分のテーマとの関係を書きます。こうすると、公式情報を自分の推測で上書きする危険を減らせます。
研究論文を読む際は、題名の近さだけでなく、対象、データ、方法、成果の四項目を抜き出します。自分の研究と対象は同じでも方法が異なる、方法は同じでも対象が異なるという接続もあります。一致の種類を対象・方法・問いに分解すると、志望理由の説明が精密になります。
公式一覧に教員名があることは、出願時の受入れを保証しません。年度、入試区分、研究室の状況によって確認事項が生じます。だからこそ、一覧の閲覧だけで「指導を受けられる」と断定せず、専攻が案内する手順に沿って確認します。計画書では公開情報に基づく適合を示し、個別の受入れ可否は公式な案内と連絡結果に従ってください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
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(費用は一切かかりません)
自分の研究テーマが新領域創成科学研究科に合うか判定する手順
テーマを六つの部品へ分解する
適合判定は、テーマ名の似ている研究室を探す作業ではありません。テーマを問題、対象、範囲、データ、方法、成果の六つに分解します。たとえば「気候変動と地域社会」だけでは広すぎますが、対象地域、観測期間、用いる統計や聞き取り資料、評価したい制度まで定めれば専攻候補を比較できます。名詞のテーマを研究操作へ変換することが第一歩です。
- 社会的関心ではなく、答えを出せる研究上の問いを書く
- 試料、個体、集団、地域、制度など研究対象を特定する
- 時間・場所・条件・比較対象で範囲を区切る
- 取得可能なデータや資料を挙げる
- 実験、観測、解析、モデル、調査、設計など方法を選ぶ
- 修士論文で提示する成果の形を決める
この六項目を一行ずつ書いたら、専攻紹介表と照合します。複数候補が残るときは、方法と成果を重視してください。同じ課題でも、装置を開発する研究と制度を評価する研究では必要な指導環境が違います。対象の一致より方法と成果の一致を重く見ると候補を絞りやすくなります。
三段階の証拠で適合を確認する
第一段階は専攻公式紹介、第二段階は研究室一覧の分野・講座、第三段階は研究室ページや公開研究です。一つのページだけで判断すると、専攻全体の射程は合っていても具体的な指導先がない、あるいは研究室名は近いが使う方法が違う、といったずれを見逃します。専攻・分野・具体研究の三層で裏を取るのが基本です。
| 判定項目 | 確認質問 | 修正が必要な兆候 |
|---|---|---|
| 問い | 一つの疑問文にできるか | 「解決したい」「貢献したい」だけ |
| 対象 | 何を観察・分析するか明確か | 環境、生命、社会など広い語だけ |
| 方法 | データ取得から分析まで説明できるか | 調べる、考察するで止まる |
| 専攻 | 公式紹介の射程と主軸が合うか | 学際的という理由だけ |
| 研究室 | 公式分野と具体研究に接点があるか | 教員名しか書けない |
| 実行性 | 期間、設備、倫理、技能を見積もったか | 大規模データや実験を無条件に想定 |
判定表で弱い項目があれば、志望先を変える前にテーマの粒度を調整します。問いを狭める、比較対象を一つにする、方法を主方法と補助方法に分ける、成果を限定する、といった修正が可能です。適合しない部分を具体化してから修正することで、単なる言い換えを避けられます。
研究室訪問は適合仮説を確かめる場にする
公式FAQでは、研究室は原則として出願締切前に見学でき、教員と日程を調整するとされています。出願前のメール連絡も可能で、研究室の研究内容と自分の計画の一致を確認できます。ただし専攻・入試種類によっては事前コンタクトが出願条件の場合があるため、志望専攻の入試案内で条件を先に確認する必要があります。
連絡時には、所属、現在の研究、修士で検討している問い、公式情報を読んで考えた接点、確認したい事項を簡潔にまとめます。「指導してもらえますか」だけでは判断材料が足りません。研究室見学で相談できるのは、研究内容・指導可能分野、大学院生活、修了生の進路などです。入試の攻略法や合否可能性を尋ねないことも公式FAQに沿った姿勢です。
適合判定を一ページの企画書にまとめる
事前連絡の前に、一ページの研究企画書を自分用に作ると論点が整理されます。上部に仮題と研究質問、その下に背景と先行研究の空白、対象・データ・方法、期待する成果、志望専攻・研究室との接続、確認したい事項を置きます。これは所定の提出書類ではなく、考えを圧縮するための道具です。
一ページに収まらない場合、背景が長すぎるか、問いが複数ある可能性があります。問いを主質問と副質問に分け、主質問に直接答えない説明を外します。方法も主方法と補助方法に分け、補助方法がなくても研究の中心が成立するか確認します。削っても残る中心が研究計画の核です。
企画書を専門外の人に読んでもらい、何を調べる研究か、なぜ必要か、どう調べるかを説明してもらう方法もあります。読み手が別の研究として要約したなら、主語や対象、因果関係が曖昧です。専門家の確認では方法の妥当性を、非専門家の確認では論理の見通しを点検すると、異なる種類の改善点を得られます。
専攻別様式に合わせる研究計画書の構成と分量配分
共通骨格を作ってから所定欄へ割り振る
専攻ごとの所定様式が違っても、研究計画の論理には共通骨格があります。仮タイトル、背景、先行研究と空白、問い・目的、対象・方法、予想される意義、実施計画、準備状況、志望先との接続です。まずこの骨格で情報を揃え、次に所定様式の項目へ割り振ります。文章の順番より論理部品の不足を先に確認するのが効率的です。
| 構成要素 | 目安配分 | 中心となる問い |
|---|---|---|
| 題目・要約 | 5% | 何をどの観点で明らかにするか |
| 背景・問題設定 | 15% | なぜ研究上の問題なのか |
| 先行研究・空白 | 20% | 何が分かり、何が未解明か |
| 目的・研究質問 | 10% | この研究が答える問いは何か |
| 対象・方法 | 25% | 何をどう調べ、どう判定するか |
| 意義・成果 | 10% | どの知見を更新するか |
| 工程・実行可能性 | 10% | 修士段階で完了できるか |
| 志望先との接続 | 5% | なぜこの専攻・研究環境か |
この配分は公式の固定指定ではなく、下書き用の目安です。所定欄がある場合は欄名と上限を優先してください。特に方法欄が独立しているなら、対象、データ取得、分析、妥当性確認を具体化します。背景を長く書きすぎて方法が数行になると、実行可能性を示せません。研究方法には全体の四分の一程度を確保する考え方が役立ちます。
背景から目的までを一本の論証にする
背景では社会問題の大きさだけでなく、学術的に何が問題かを示します。次に先行研究を論点別または方法別に整理し、既存研究で分かっている範囲と限界を分けます。その限界から研究質問を導けば、目的が突然現れません。背景・先行研究・問いを因果で接続することが読みやすさの核です。
先行研究は著者名の羅列ではなく、結論、対象、方法、限界を比較します。新領域のように学際的なテーマでは、主分野の文献レビューを中心に置き、隣接分野は必要な理論や方法を補う範囲に絞ります。両分野を半分ずつ浅く紹介すると、自分がどの研究対話へ参加するのか不明になります。先行研究の主戦場を一つ定めることが大切です。
目的は「明らかにする」で終わらせず、対象、比較、変数または観点を含めます。仮説検証型なら、どの観測結果が仮説を支持するかを示します。探索型・質的研究なら、どの資料や語りをどの分析枠組みで解釈するかを書きます。設計研究なら、要求仕様と評価指標を置きます。研究類型に合う判定基準を置くと目的と方法がつながります。
方法欄は再現可能な粒度まで具体化する
方法では、対象の選定、データの取得、分析手順、結果の検証を順に書きます。実験なら試料、条件、測定、比較、解析を、フィールド調査なら場所、時期、観測項目、サンプリングを、社会調査なら対象者、資料、質問設計、分析法を示します。第三者が研究の流れを追える粒度が目安です。
データへのアクセスも検討します。研究室の装置、共同研究先の試料、行政統計、衛星・センサーデータ、現地調査対象者など、利用可能性が未確認なら断定しません。「入学後に調整する」と逃げるのではなく、代替データや予備分析を用意します。倫理審査や安全管理が関わる可能性も含め、取得不能時の代替経路を一つ持つと計画の耐久性が高まります。
文章全体ができたら、研究計画書の書き方7ステップで一般的な論理を点検し、研究計画書と志望理由書の違いも確認してください。研究計画書は研究の論理、志望理由は進学の動機が中心です。両者を分けつつ、研究テーマと志望環境の接続だけは一致させる必要があります。
分量が足りない場合と超える場合の直し方
分量が足りないとき、背景の一般論を足すのは避けます。先行研究の比較、対象選定の理由、データ取得手順、分析方法、妥当性確認、代替案のうち不足している部分を補います。特に「なぜその方法で問いに答えられるのか」を一段詳しくすると、内容の密度を保ったまま実行可能性を示せます。
字数を超えるときは、研究の論理に貢献しない社会背景、同じ意味の言い換え、経歴の細部、大学案内の要約から削ります。次に、先行研究を一件ずつ紹介する書き方を論点別の比較へ変えます。固有名詞より関係性を残して圧縮すると、短くしても説得力を保てます。
一文が長い場合は、事実と解釈、既知と未知、目的と方法を分けます。「しかし」「一方で」「そのため」が一文に複数ある箇所は、論理段階が混ざっている兆候です。段落の冒頭に結論を置き、後続文を根拠と具体例にすると、読み手は迷いません。各段落が一つの役割を持っているか、余白に短い見出しを書くつもりで確認してください。
最終稿では、題目、研究質問、目的、方法、期待成果に同じ主要語が使われているか照合します。題目では「影響」を扱うのに、方法が関連の把握に留まるなら表現を調整します。因果、相関、比較、記述、探索という研究上の主張を区別し、方法で支えられる強さの言葉を選ぶことが大切です。
引用と参考文献を研究設計に機能させる
参考文献は、読んだ量を示す飾りではありません。背景の事実、概念の定義、既存研究の結論、方法選択の根拠を支える役割があります。文章中のどの主張をどの文献が支えるか対応させ、参考文献一覧にあるのに本文で役割がない文献を見直します。反対に、重要な数値や断定が出典なしで置かれていないかも確認します。
学際研究では、分野ごとに引用慣行や重要な文献の種類が異なります。主分野では基礎理論と主要な実証研究を押さえ、補助分野では借りる概念や方法の根拠となる文献を選びます。すべての関連領域を網羅しようとせず、研究質問を支える文献の役割を優先すると焦点を保てます。
先行研究を整理する表には、著者・年、研究質問、対象、データ、方法、主要結果、限界、自分の研究との関係を記録します。この表から本文を書くと、「Aは述べた、Bは述べた」という列挙を避け、対象や方法の違いによって結果を比較できます。研究の空白も、単に「研究が少ない」ではなく、特定の対象・条件・方法が未検討だと説明できます。
新規性は、世界で誰も考えたことがないという大きな主張でなくても構いません。既存方法を新しい対象へ適用する、異なるデータを組み合わせる、未検討の条件で比較する、既存の説明を別の尺度で検証するといった形があります。何が既存研究と同じで何を一つ変えるかを明確にしてください。
研究倫理・安全・データ管理を見落とさない
人を対象とする調査、医療・生命情報、動物や遺伝資源、危険物、フィールドでの採取などは、研究倫理や安全管理の確認が必要になる場合があります。出願時に手続の詳細を確定できなくても、対象にどのような配慮が必要かを認識し、入学後に所定の審査・許可を経て進める計画にします。許可前に本調査を始める前提は置きません。
データ管理では、取得方法、保存、匿名化、共有範囲、再利用条件を考えます。公開データを使う場合も、利用規約、ライセンス、欠測、標本偏りを確認します。センサーや実験で自らデータを得る場合は、校正、記録形式、メタデータ、バックアップを計画します。研究データの入口から保存までを設計することで方法の信頼性が高まります。
社会実装を掲げる研究では、技術的性能だけでなく、利用者、運用環境、費用、制度、意図しない影響のうち何を評価範囲にするか決めます。すべてを評価できない場合は、研究の主評価と将来課題を分けます。倫理や社会的影響を大きな理念として添えるのではなく、対象選定や評価指標へ具体的に反映してください。
これらは計画書を難しく見せるための項目ではありません。取得できないデータを前提にしていないか、対象者へ過度な負担を求めないか、安全に実施できるかを確認することで、修士研究の実行可能性を高めます。制約を認識した計画は弱さではなく現実性を示します。
新領域創成科学研究科で通りにくい研究計画書の共通点
研究科の射程外か専攻の選択理由が見えない
最初の失敗は、社会的に重要な問題を挙げただけで研究上の問いがないことです。「脱炭素に貢献したい」「医療を改善したい」「地域を活性化したい」は動機として理解できますが、何を観察してどの知見を更新するかが分かりません。社会課題を検証可能な問いへ一段狭める必要があります。
次の失敗は、学融合を万能語として使うことです。物質、生命、環境、情報、政策をすべて盛り込むと、修士研究の中心が消えます。主専攻で習得する専門、補助的に借りる理論や方法、最終的な成果の形を区別してください。分野数ではなく分野間の役割分担を示すのが新領域らしい計画につながります。
指導可能な研究室との接続が確認できない
教員名を一人書いただけでも、研究室一覧の分野語を写しただけでも不十分です。自分の問いのどの部分について、その研究室の知見や方法と接点があるのか説明します。公開情報から分からないことは、事前連絡や見学で確認します。公式情報と自分の問いの間に一文の橋を架けることが必要です。
逆に、特定教員へ過度に寄せた計画にも注意が要ります。研究室ページの題名を少し変えただけでは、自分が先行研究を読み、独自の問いを立てた形になりません。一致する対象・方法と、異なる研究質問を区別しましょう。教員の指導スタイル、人柄、合否への影響を推測して書くことも避けます。公開された研究内容だけを接続根拠にするのが原則です。
方法が実行不能または先行研究が位置づかない
修士期間で扱えない規模のテーマ、大規模設備や機密データを無条件に使う計画、複数国・多数地域を一度に比較する計画は、範囲の再検討が必要です。研究の意義を小さくするのではなく、検証単位を小さくします。大きな課題に小さく確かな証拠を出すという発想が実行可能性を高めます。
先行研究がない計画は、問いの新規性も方法の妥当性も判断できません。一方、参考文献を大量に並べても、研究間の一致・対立・不足が整理されていなければ機能しません。レビューでは「既存研究Aは対象Xを方法Yで示したが、条件Zは未検討」という形で、自分の問いが生まれる空白を明示することが重要です。
| 弱い型 | 問題 | 修正方針 |
|---|---|---|
| 社会課題の説明だけ | 研究質問がない | 対象・比較・判定基準を置く |
| 学際語の列挙 | 主専門が不明 | 主軸と補助軸を分ける |
| 教員名だけ | 研究上の接点がない | 問い・方法・分野を接続する |
| 方法が「調べる」だけ | 再現性と実行性が不明 | 取得・分析・検証を書く |
| 範囲が広大 | 修士段階で完了しない | 場所・期間・対象を限定する |
| 文献の羅列 | 研究の空白が見えない | 結論・方法・限界を比較する |
最後に、本文と題目のずれを確認します。題目に「統合的」「包括的」「革新的」など大きな語があるのに、本文の方法が限定的なら誇張に見えます。題目は対象、主要概念、方法または関係性が分かる長さにします。題目を読んで方法まで予測できる状態を目指してください。
推敲は内容・論理・表現・形式の順で行う
第一稿から誤字だけを直しても、研究計画の弱点は残ります。最初の推敲では、問いの価値、専攻適合、指導可能性、実行可能性という内容を見ます。次に背景から問い、問いから方法、方法から成果がつながるかという論理を見ます。その後で文の長さ、用語、誤字を直し、最後に所定様式とPDFを確認します。
内容の推敲では、計画を否定する立場から質問を作ります。「なぜこの対象なのか」「他の方法ではだめか」「必要データは得られるか」「修士期間で終わるか」「この専攻である必要は何か」に答えます。答えが本文にない場合、口述だけで補うのではなく、重要度に応じて計画書へ短く追加します。
論理の推敲では、各段落の最初の一文だけを並べます。それだけで研究の筋が追えなければ、段落順や結論文を調整します。続いて、目的文の名詞と方法欄の測定・分析対象が一致するかを確認します。目的にある概念を方法で観察可能にすることが、計画書の核心です。
形式の推敲では、指定欄をすべて埋め、ページ数、フォント、余白、ファイル形式、ファイル名を確認します。PDF化後は文字の欠落、表のはみ出し、意図しない空白ページがないかを実際に開いて見ます。提出後に編集できないことを想定し、最終版のPDFと参照した募集資料を同じフォルダに保存しておくと口述準備にも使えます。
研究計画書を完成させる出願までの逆算スケジュール
前半は適合確認、後半は文章と口述の一体化に使う
準備は、テーマ確定、先行研究、教員・研究室確認、初稿、外部フィードバック、推敲、口述練習の順で進めます。ただし完全な直線ではありません。研究室情報を読んで問いを修正し、文献を読んで方法を変える往復が生じます。出願直前に適合確認を残さないよう、早い段階に専攻比較を置きます。
| 出願までの時期 | 主な作業 | 成果物 |
|---|---|---|
| 10〜8か月前 | 研究関心の分解、3研究系11専攻の比較 | 問い・対象・方法の候補表 |
| 8〜6か月前 | 先行研究の収集、候補研究室の公式情報確認 | 文献マトリクス、研究室比較表 |
| 6〜4か月前 | 研究質問の絞り込み、方法とデータの検討 | 研究計画の一ページ要約 |
| 4〜3か月前 | 入試案内確認、必要に応じた事前連絡・見学 | 適合確認メモ、様式チェック表 |
| 3〜2か月前 | 初稿作成、根拠・実行可能性の点検 | 所定様式の初稿 |
| 2〜1か月前 | 第三者レビュー、修正、参考文献照合 | 第二稿・最終稿 |
| 提出前 | PDF、文字化け、ファイル名、アップロード確認 | 提出版と控え |
| 提出後 | 口述用の説明と想定質問 | 1分・3分説明、質問集 |
10〜6か月前には、完成文章ではなく比較表を作ります。専攻紹介、研究室一覧、研究室ページを読み、候補ごとに問い、対象、方法、分野、確認事項を記録します。同時に主分野のレビュー論文や基礎文献を読み、用語の定義を固めます。早期の成果物は文章ではなく判断材料にするのがポイントです。
6〜3か月前には、一ページで研究計画を説明できる形へ絞ります。背景を三文、先行研究の空白を二文、問いを一文、方法を五文、意義を二文程度で仮置きします。この要約で論理が通らなければ、長い所定様式でも通りません。必要な場合は公式条件に従って事前連絡を行い、指導可能性に関する未確認事項を減らす時期です。
3か月前以降は、専攻の所定様式に合わせて初稿を作ります。文献の引用、用語の統一、主語と述語、方法の順序を点検し、異分野の読者にも研究の流れが分かるか確認します。新領域では学際的な審査環境を想定し、専門語には短い定義を添えます。専門性を保ちながら隣接分野にも読める文章を目指します。
提出後は書いた内容を口頭説明へ変換する
口述準備では、計画書を暗記して読み上げるのではなく、研究の判断理由を説明します。なぜその問いか、なぜその対象か、なぜその方法か、先行研究と何が違うか、失敗時の代替案は何かを答えられるようにします。計画書の各選択に理由と代替案を用意すると対話に対応しやすくなります。
一分説明では問いと方法、三分説明では背景・空白・問い・方法・意義まで話します。さらに、専門外の人向けと専門家向けの二種類を作ると、語彙の調整ができます。提出後に新しい文献を読んで考えが変わった場合は、変更点と理由を説明できるようにします。提出版を基準に発展した考えを整理することが大切です。
想定質問は、定義、先行研究、対象選定、方法、専攻適合、実行可能性、研究倫理、期待成果の分類で作ります。各回答は結論、理由、具体例の順に短くまとめ、分からない点を推測で埋めない練習もします。批判的な質問は計画を否定するものではなく、研究範囲と判断根拠を確かめる機会です。質問を受けて前提を確認し、必要なら計画の限界と代替案を説明してください。口頭で答えにくい箇所が見つかったら、提出前であれば文章の曖昧さも修正します。話せない一文は理解か表現が未整理なサインとして扱うと、書面と口述を同時に改善できます。
よくある質問(FAQ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科は全専攻で研究計画書が必要ですか?
研究科共通で一律に同じ研究計画書を求める制度ではありません。2027年度募集要項は、各専攻が研究計画書や志望調査票などの追加書類を求め、提出期間・方法も異なると案内しています。志望専攻の入試案内書と追加提出物一覧で、自分の選抜区分に必要な書類を確認してください。
研究計画書の字数や枚数は共通ですか?
全11専攻に共通する固定字数・枚数は、研究科共通の募集要項には示されていません。専攻別の所定様式、追加提出物一覧、入試案内書に指定があれば、それを優先します。過年度や別専攻の様式ではなく、出願年度・専攻・選抜区分が一致する資料を使ってください。
学部の専攻と異なるテーマでも出願できますか?
異なる背景から研究テーマへ接続する場合は、現在までに得た知識・技能、足りない基礎、入学前と入学後の習得計画を具体化します。分野変更そのものより、研究を開始できる準備と方法の妥当性が見えることが重要です。過去の経験を新しい問いの準備へ翻訳すると一貫性を示せます。
研究計画書に希望教員名を書くべきですか?
所定様式や専攻の指示に希望教員欄があれば、その指示に従います。記載する場合は教員名だけで終えず、公式に公開された分野と自分の問い・方法の接点を説明してください。教員配置は変わりうるため、最新の公式研究室一覧で氏名と分野を再確認する必要があります。
研究室訪問や事前メールは必要ですか?
公式FAQでは、研究室は原則として出願締切前に見学でき、メール連絡も可能です。ただし専攻・入試種類によって事前コンタクトが出願条件の場合があります。一律に任意と判断せず、専攻の入試案内書で条件を確認してから連絡するようにしてください。
学融合は研究計画書でどう表現しますか?
複数分野の名称を並べるのではなく、主軸となる専門と、補助する理論・データ・方法・応用先の役割を分けます。どの分野から何を借り、それが主たる問いをどう検証可能にするかを書きます。分野横断の必要性を研究手順で示すことが重要です。
研究方法はどこまで具体的に書けばよいですか?
少なくとも、対象の選定、データや試料の取得、分析手順、結果の評価・検証まで、第三者が流れを追えるようにします。未確定事項は未確定のまま放置せず、確認方法や代替案を示します。「調べる」を取得・分析・判定へ分解すると具体性が増します。
口述試験にはどうつなげればよいですか?
計画書の各要素について、選択理由を説明できるようにします。背景、先行研究の空白、問い、方法、専攻・研究室との接続を一分版と三分版で話し、想定質問を作ります。文章の暗記ではなく研究判断の説明を練習することが有効です。
まとめ|11専攻と研究室の接続から研究計画書を設計する
東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究計画書は、「学際的なテーマ」を大きく語る文書ではありません。3研究系11専攻のうち、どの専攻で、どの分野の知見と方法を使い、修士段階で何を明らかにするかを示す文書です。研究科への適合は具体的な研究操作で証明するという姿勢が重要です。
- 研究計画書の要否・様式・字数は志望専攻の最新資料で確認する
- テーマを問い、対象、範囲、データ、方法、成果へ分解する
- 専攻紹介、研究室一覧、具体的研究の三層で適合を確認する
- 主専門と補助分野の役割を分けて学融合を示す
- 先行研究の空白から目的を導き、方法で答えられる形にする
- 研究室訪問は公式条件を確認し、適合仮説を確かめる場にする
- 提出書類と口述試験を一つの研究説明として準備する
最初に行う作業は、長文の執筆ではなく一ページの設計図づくりです。候補専攻を比較し、公式研究室一覧で分野を確認し、主要文献を読んで問いを狭めます。その後、志望専攻の所定様式へ論理部品を割り振れば、字数が変わっても構成を保ちやすくなります。専攻固有の語と自分固有の問いを両立させることを目指してください。
募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。とりわけ教員の氏名・所属・分野、事前連絡の条件、提出ファイルの仕様は、保存した古い資料だけで判断しないことが大切です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
提出前には、研究質問だけを読んで方法が予測できるか、方法だけを読んでどの問いに答えるか分かるかを相互に確認してください。さらに、専攻名を別の専攻名へ置き換えても文章が成立してしまわないかを点検します。置き換えられるなら、専攻固有の研究対象・方法・分野との接続がまだ弱い可能性があります。新領域の中でこの専攻を選ぶ理由を最後に再確認することで、汎用的な計画書から志望先に合う計画書へ仕上げられます。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
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