無料相談会受付中!

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算するを示すアイキャッチ画像
大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の研究計画書では、社会課題への関心だけでなく、2つの研究コースのどこで、どの研究方法を用い、どのような成果まで到達するのかを2,500〜3,000字で示す必要があります。学院名に含まれる「メディア」や「観光」を題目に入れるだけでは十分ではありません。コース・専門領域・教員・カリキュラムを一本の線で結ぶことが設計の中心です。

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の研究計画書とは、研究課題の背景、目的、内容、特色、期待される成果、これまでの活動との関連、準備を示し、入学後に実行できる研究かを審査者に説明する文書です。令和9(2027)年度修士課程前期一般入試では、第一次選考の書類審査に使われ、第二次選考の口述試験でも研究計画書を中心に発表と質疑が行われます。つまり、提出して終わる文章ではなく、口頭で根拠を説明できる研究設計図として作る必要があります。

\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

本記事は、出願資格、試験科目、日程、倍率を詳しく繰り返しません。それらは北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の外部院試解説にまとめています。ここでは大学公式の募集要項、研究コース、カリキュラム・ポリシー、教員プロフィールを照合し、自分のテーマが学院に合うかを判断して、指定字数へ落とし込む方法に集中します。

なお、令和9年度募集要項は研究計画書へのChatGPT等の生成系AIの使用を不可としています。本記事は要求仕様を理解し、自分で調査・思考・執筆するための解説です。提出文書は募集要項に従い、志願者本人が作成してください。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)
目次

北海道大学国際広報メディア・観光学院の研究計画書の要求仕様

2,500〜3,000字・2枚以内という二重の制約

令和9(2027)年度修士課程前期一般入試の公式募集要項では、研究計画書をA4判またはLetter Sizeで作成し、表題を研究題目名とするよう指定しています。本文は日本語2,500字以上3,000字以内、参考文献を含めて2枚以内です。参考文献は字数に含まれませんが枚数には含まれ、図表内の文字は字数に含まれます。本文は9ポイント以上で、表題と参考文献を除いた字数を参考文献直前に記載します。

項目令和9年度前期一般入試の指定設計上の注意
言語・字数日本語2,500〜3,000字下限と上限の両方を守る
用紙・枚数A4またはLetter Size、参考文献込み2枚以内参考文献の場所も先に確保する
本文フォント9ポイント以上縮小して詰め込まない
記載項目背景、目的、内容、特色、期待成果、従来活動との関連、準備各項目を欠落させない
提出形態テキストデータを保持したPDF、片面印刷画像化PDFにしない

この指定の難所は、3,000字に収まっていても2枚を超えれば問題になり、2枚に収まっていても2,500字未満なら不足する点です。最初から体裁を整えるのではなく、項目別の字数予算を決めてから本文を作ると安定します。提出直前には文字カウント、PDFのページ数、フォント、字数表記、テキスト選択の可否を別々に確認してください。

研究計画書は第一次選考と口述試験の両方で使われる

一般入試は2段階選抜です。第一次選考では研究計画書、活動レポート等の提出書類による書類審査が行われます。第一次選考を通過すると、第二次選考の口述試験で研究計画書を中心に活動レポートと合わせて口頭発表し、質疑応答に進みます。したがって、文章の見栄えだけでなく、概念の定義、対象の選定理由、資料へのアクセス、方法の限界を説明できることが重要です。

たとえば「SNSが観光地に与える影響を研究する」だけでは、SNS、観光地、影響の範囲が定まりません。どのプラットフォームの、誰による発信を、どの地域と期間で調べ、どの指標や語りを分析するかまで絞る必要があります。口述で質問される語を先回りして定義すると、計画書の密度も上がります。

活動レポートとの役割分担も意識しましょう。活動レポートは「学生時代に何に力を注ぎ、何を学んだか」を1枚にまとめる別書類です。研究計画書では経歴の説明を長くせず、卒業研究、ゼミ、仕事、地域活動などが研究課題の発見や調査準備にどうつながったかだけを示します。入試全体の配点や論述試験は既存記事で確認し、本稿では研究設計に時間を使ってください。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

2つの研究コースと8つの専門領域を理解する

国際広報メディア研究コースの射程

国際広報メディア研究コースは、国際広報、公共ジャーナリズム、言語コミュニケーション、メディア文化の専門科目を核とする学際的なコースです。広報論、メディア論、文化論、哲学・思想、ジャーナリズム論、言語論、政治学などを観光学と融合させた科目もあります。研究計画書では、単に「情報発信に興味がある」とせず、誰が誰に何を伝え、どの制度・言語・文化が媒介するかを切り分けるとコースとの接続が見えます。

国際広報であれば組織や地域のコミュニケーション、公共ジャーナリズムであれば報道制度や公共性、言語コミュニケーションであれば言語使用・言語習得・共生、メディア文化であれば表象や文化実践が主な入口になり得ます。同じ「外国人住民への情報発信」でも、自治体広報を扱うのか、ニュース報道を扱うのか、多言語会話を扱うのかで、参照する理論と研究方法は変わります。

観光創造研究コースの射程

観光創造研究コースは、観光文化、交流共創、観光地域経営、国際観光開発の4領域を軸にします。公式説明は、観光を狭い産業論に閉じず、理念、実践、共創として捉え、社会学、人類学、地理学、文化研究、地域研究、経営学、歴史学、メディア研究、芸術学、政策研究などを横断するとしています。

したがって「観光客を増やす方法」だけでは学院固有の研究課題になりにくいでしょう。地域住民、行政、事業者、来訪者の関係、文化資源の表象、観光経験、持続可能性、地域経営、国際協力などの観点から、何を明らかにするかを定めます。観光を結果ではなく社会関係が生まれる過程として捉えると、研究問いを深めやすくなります。

研究コース専門領域問いを作る視点
国際広報メディア研究国際広報組織・地域・社会の情報発信と受容
国際広報メディア研究公共ジャーナリズム報道、公共性、制度、政治参加
国際広報メディア研究言語コミュニケーション言語使用、習得、伝達、共生
国際広報メディア研究メディア文化表象、芸術、身体、ポピュラー文化
観光創造研究観光文化観光経験、文化、宗教、表象
観光創造研究交流共創交流、協働、他者、メディア
観光創造研究観光地域経営地域組織、マーケティング、事業
観光創造研究国際観光開発政策、開発、国際比較、地域実践

境界領域では主軸と副軸を決める

この学院の強みはメディアと観光の融合ですが、融合を「何でも扱える」と解釈すると計画が散漫になります。コンテンツ・ツーリズムを例にすれば、作品表象の分析を主軸にするのか、ファンの観光経験を主軸にするのか、地域の事業形成を主軸にするのかを決めます。そのうえで他領域を副軸に置くのが効果的です。

コース選択は対象名だけで決めず、中心となる問いと方法で決めます。SNSを扱っても、投稿表象の質的分析ならメディア文化、自治体の広報戦略なら国際広報、旅行者の経験形成なら観光文化、地域事業者の連携なら観光地域経営に近づきます。対象よりも問いと方法が所属先を決めると考えてください。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

カリキュラムと修了要件から研究の型を逆算する

共通科目とコース融合専門科目が示すもの

学院のカリキュラム・ポリシーは、共通科目、各コースの専門科目、コース融合専門科目、実践型授業を配置し、修了要件の一部としてコース融合専門科目から6単位を選択するとしています。2026年度カリキュラムマップには、社会調査法、地域研究、研究倫理と手法、メディアリテラシーなどの基礎共通科目が置かれています。これは、研究計画に専門的関心だけでなく、調査法・倫理・領域横断性が必要であることを示します。

専門共通科目には北海道観光研究、メディア文化と観光、広報とマーケティング、公共性とコミュニケーション、言語とコミュニケーション、国際交流と地域文化、メディア文化と表象、基礎経営学があります。研究計画書で科目を羅列する必要はありませんが、自分の研究を進めるために何の知識が不足しており、どの学修領域で補うかを考える材料になります。

4学期制と段階的な論文指導

カリキュラム・ポリシーは、4学期制による段階的教育、研究経過報告会、趣意書作成、中間発表会を通じて学位論文執筆へ進む体制を示しています。計画書の「準備」には、出願前に読んだ文献や経験だけでなく、入学後にどの順序で資料収集、予備調査、分析、発表、執筆を進めるかを書くと整合します。

たとえばインタビュー調査なら、先行研究整理と研究倫理の確認、協力先候補の検討、質問項目の作成、予備調査、本調査、逐語化、分析という段階があります。2年間の工程へ分解できない方法は実行可能性が弱いと判断されやすいため、方法名だけで終えず作業単位まで考えます。

集団指導を前提に問いを開く

学院は複数の指導教員を割り当て、専門領域の異なる教員による集団指導を行う方針です。修士論文・特定課題研究の公式ページも、指導教員・副指導教員だけでなく、学院の教員や助教から助言を受けられると説明しています。この体制に合う計画は、主たる専門分野が明確でありながら、別領域から検討する余地を持っています。

一方、複数分野を盛り込むことと、研究目的を複数並べることは違います。「観光振興、文化保護、多文化共生、SNS広報をすべて解決する」と広げると、修士研究の規模を超えます。中心問いは一つに絞り、異なる領域は問いを検証する視角として使います。一つの問いを複数の視角で深めるのが領域横断型の基本です。

修士課程では入学前に指導教員を決める必要はありません。入学後、通常6月末までに第2希望まで届け出、調整を経て通常7月中に決まります。そのため、計画書を特定の一人にしか指導できない形へ閉じるより、主領域と関連領域を示し、学院の教育資源の中で発展できる設計にする方が制度と整合します。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

教員の研究領域マップからテーマとの接続を確かめる

国際広報メディア研究コースの代表例

教員情報は公式教員プロフィール一覧と個別ページで確認します。平田未季教授の研究領域は「地域日本語教育、地域の共生、自然会話の分析」です。地域の多言語環境や住民間コミュニケーションを扱うなら、対象となる会話や制度を明確にし、言語使用のどの局面を分析するかを検討できます。

志柿浩一郎准教授の研究領域は「メディア史、放送・通信政策史、公共放送、教育放送、ジャーナリズム」です。放送制度やジャーナリズムの歴史を扱うテーマでは、現在の現象だけを論じるのではなく、資料の年代、制度変化、比較対象を定める必要があります。教員の研究領域から必要な資料と方法を逆算することがポイントです。

中川理教授の研究領域は「マーケティング、事業戦略、事業評価、ワイン学、経営戦略、グローバル戦略、人事・組織戦略、人材開発戦略、ガバナンス」です。組織広報や地域事業を扱う場合は、発信内容だけでなく、事業目的、組織間関係、評価指標まで研究対象にできるかを考えます。葛西周准教授の研究領域は「音楽学、表象文化史、観光芸能研究、プロパガンダ芸術論、異性装パフォーマンス史」です。芸術・音楽・パフォーマンスを扱うテーマでは、作品分析、歴史資料、上演空間、観光との関係のどれを主軸にするかを明確にします。

観光創造研究コースの代表例

岡本亮輔教授の研究領域は「観光学、宗教学」です。巡礼、聖地、宗教文化と観光の接点を扱う場合、信仰実践と観光行動を同一視せず、当事者、来訪者、地域側の語りを区別する設計が必要です。金成玟教授の公式プロフィールには「メディア・ポピュラー文化研究」と掲載されています。東アジアのポピュラー文化やメディアを扱うなら、作品、流通、受容、移動のどの過程を研究するかを絞ります。

張慶在教授の研究領域は「コンテンツ・ツーリズム、メディア・ツーリズム、多感覚観光、デジタル・エスノグラフィー」です。映像作品、ゲーム、音楽などを契機にした移動や観光経験を扱う場合、オンライン上の参与観察、現地調査、投稿分析などの方法候補が見えてきます。ただし、教員名の一致だけで指導可能性を断定しないことが重要です。

教員情報を計画書へ反映する手順

まず教員一覧の講座タグで候補分野を絞り、個別プロフィールの研究領域を原文で確認します。次に、研究テーマ、対象、方法のうち何が接続するかを一文で説明します。その後、カリキュラムや修士論文題目一覧を見て、学院内で研究として成立する幅を確認します。教員名を志望理由の飾りとして置くのではなく、自分の問いをどう専門知へ接続するかを示してください。

教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に最新の教員一覧で確認してください。本表は全教員を網羅したものではなく、研究領域の読み方を示す代表例です。公式ページにない指導スタイルや受入可否を推測せず、必要な確認は学院の案内に沿って行いましょう。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)
\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

自分の研究テーマが学院に合うか判定する5段階

課題・対象・問い・方法・成果に分解する

テーマ適合は題目の語感ではなく、研究設計の構成要素で判定します。最初に、社会的または学術的な課題、観察する対象、明らかにしたい問い、用いる方法、期待する成果の5項目を書き出します。「北海道の観光を研究したい」は関心であり、研究問いではありません。「ある地域の観光広報で住民の文化表象がどのように編集されるか」のように、関係を問う形へ変えます。

  1. 問題が生じている具体的な場面を一文で示す
  2. 分析対象と対象外を決める
  3. 先行研究で未解明の点を疑問文にする
  4. 問いに答えられるデータと方法を選ぶ
  5. 得られる知見と学院の専門領域を結ぶ

この5項目のどれかが空欄なら、計画書の執筆前に調査を追加します。特に方法と成果が曖昧なまま字数を埋めると、背景説明ばかりが長くなります。先に設計表を完成させ、文章化はその後にするのが効率的です。

二つのコースに仮置きして比較する

境界的なテーマは、両コースに仮置きして比較します。たとえばアニメを活用した地域振興なら、作品表象と受容を中心に置く国際広報メディア研究、来訪経験と地域組織を中心に置く観光創造研究の二案を作れます。それぞれについて、中心概念、主要データ、方法、関連科目、教員の研究領域を書き出し、より一貫する方を選びます。

比較時には「興味が近い教員がいる」だけで決めず、修士論文として答えられる問いかを確認します。資料が公開されていない組織内部の意思決定を調べたい、許可の見通しがない場所で長期参与観察をしたい、複数国を短期間で比較したい、といった設計は実行可能性に課題があります。アクセスできる資料から問いを調整する判断も研究能力の一部です。

先行研究と過去の修士論文題目で射程を確認する

学院は平成21年度以降の修士論文・特定課題研究報告書の題目を公式に公開しています。題目一覧はテーマのコピー元ではなく、対象の規模、概念の置き方、領域の広がりを知る資料です。自分と似た題目がある場合は「研究できる」と安心するだけでなく、既存研究と何が違うのかを文献までたどって考えます。

適合判定の合格ラインは、少なくとも一つの専門領域に主軸があり、関連する教員の研究領域がHTMLで確認でき、カリキュラム上の方法訓練とつながり、2年間で入手可能なデータがあることです。すべてが揃えば、「なぜこの学院か」を固有名詞で説明できる状態になります。

テーマ適合を三つの例で点検する

第一の例は「自治体の災害情報を外国人住民がどう受け取るか」です。課題を情報不足と決めつけず、自治体が発信する多言語情報、支援組織の媒介、住民の会話や情報選択を分けます。発信組織の戦略を中心にすれば国際広報、報道と公共情報の制度を中心にすれば公共ジャーナリズム、地域の言語実践を中心にすれば言語コミュニケーションが主軸になります。同じ対象でも問いを変えることで、必要な資料と分析単位が変わります。

第二の例は「映画の舞台を訪れる旅行者の経験」です。作品内の場所表象を分析するだけならメディア文化に近く、旅行者が作品世界と現地の感覚をどう結びつけるかを調べるなら観光文化やメディア・ツーリズムとの接続が強まります。地域事業者による商品化と合意形成を扱えば観光地域経営へ軸足が移ります。一つの現象から一つの中心関係を選ぶことで、テーマが修士研究の規模に収まります。

第三の例は「北海道のワイン地域におけるブランド形成」です。消費者向け情報の内容だけでなく、生産者、自治体、観光事業者の連携や事業評価を対象にすれば、国際広報と観光地域経営の融合課題として設計できます。ただし、ブランド価値、地域振興、観光客満足、産業育成を同時に測ろうとすると広すぎます。対象となる組織間関係、広報資料、特定期間の事業など、観察可能な単位に絞り込みます。

各例に共通する確認事項は、対象を実際に観察できるか、問いに対応する先行研究があるか、方法を2年間で習得・実施できるか、結果をどの範囲まで述べられるかです。学院との適合は「似た単語があるか」ではなく、教育資源を使って問いに答えられるかで判断してください。

研究テーマを評価する八つの質問

テーマ候補が複数あるときは、感覚で一つに決めず、同じ質問で比較します。第一に、研究したい現象を一文で説明できるか。第二に、その現象を説明する主要概念を定義できるか。第三に、先行研究が明らかにした点と残した点を区別できるか。第四に、研究問いが疑問文になっているかを確認します。ここまでが問題設定の点検です。

第五に、問いへ答えるための資料や参加者にアクセスできるか。第六に、収集した資料をどの方法で分析するか。第七に、研究倫理上の課題と対応策を説明できるか。第八に、結果が出たとき、どの研究領域へ知見を返せるかを確認します。八問の回答が一つの物語になるテーマを優先すると、背景から期待成果までの流れを作りやすくなります。

たとえば資料へのアクセスだけが弱い場合、テーマ全体を捨てる必要はありません。非公開の会議記録を前提にしていたなら、公開された政策文書、広報媒体、議会記録、報道資料へ対象を変えられないか検討します。方法が弱い場合は、カリキュラムの社会調査法や研究倫理と手法で何を習得する必要があるかを特定します。弱点を具体化すれば、準備欄に書くべき内容も見えてきます。

反対に、すべての質問へ答えられても、問いの結論を最初から決めている場合は再考が必要です。「SNS活用は地域を活性化させるはずだ」「観光客の増加は住民に悪影響を与えるはずだ」という価値判断を、検証可能な仮説へ変えます。複数の結果を受け止められる問いにしておくことが、調査を結論の追認にしない条件です。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

2,500〜3,000字の研究計画書を項目別に設計する

字数配分を先に決める

募集要項が求める全項目を入れるため、本文3,000字を上限として配分を作ります。以下は一般的な目安であり、所定様式ではありません。研究の性質に応じて調整しつつ、目的、方法、特色が痩せないようにしてください。

ブロック目安字数中心となる内容
背景・問題設定450〜550字社会状況、先行研究、未解明点
目的・研究問い250〜350字何を明らかにするか、概念の定義
内容・対象350〜450字対象、範囲、比較軸、期間
方法500〜650字資料、収集、分析、倫理、工程
特色・意義300〜400字先行研究との差、学術的・実践的意義
期待成果200〜300字得られる知見と限界
活動との関連・準備300〜400字経験、既習内容、文献、予備調査

表題と参考文献は本文字数の外ですが、2枚の中には入ります。参考文献を最後に詰め込めなくなる事態を避けるため、最初から必要行数を確保します。字数だけでなく紙面の予算も同時に管理することが必要です。

背景から研究問いまでを一直線にする

背景は一般論の紹介ではありません。現象の重要性、関連する先行研究、残された課題を示し、自分の研究問いが必要になる論理を作る部分です。「近年SNSが普及している」「観光は重要である」といった広い説明は短くし、どの研究領域で何が分かっており、どの対象や関係が未検討かを示します。

目的には「考察する」「検討する」だけでなく、何と何の関係を、どの観点から明らかにするかを書きます。問いは一文で読み上げられる形にし、必要なら副問いを二つ程度に分けます。目的と方法を対応させ、インタビューで制度の効果を因果的に証明するなど、データで答えられない問いを置かないよう注意します。

内容・方法は再現できる具体性で書く

内容では対象地域、組織、媒体、作品、参加者、期間などの範囲を定め、なぜその対象が問いに適切かを説明します。方法では、文献調査、内容分析、言説分析、インタビュー、参与観察、質問紙、デジタル・エスノグラフィーなどの名称だけでなく、何を収集し、どう整理し、どの観点で分析するかを書きます。

人を対象とする調査では、同意、匿名化、データ管理など研究倫理への配慮が必要です。公開SNSを扱う場合も、公開情報だから無条件に転載できると考えず、研究倫理とプラットフォームの条件を検討します。学院に研究倫理と手法の科目があることを踏まえ、倫理を方法設計の一部として扱う姿勢を示しましょう。

特色・期待成果・準備を混同しない

特色は「自分が興味を持っている」ことではなく、先行研究に対して対象、資料、理論、方法、比較軸のどこに新しさがあるかです。期待成果は、研究によってどのような理解や示唆が得られる見込みかを述べます。政策提言を掲げる場合も、修士研究で得られるデータから言える範囲に限定します。

これまでの活動との関連と準備では、卒業研究、ゼミ、語学、統計、実務、地域活動などを、研究の着想や実施能力に結びます。「旅行が好きだから観光を研究する」では弱く、観察した問題、読んだ研究、収集済み資料、習得した方法へ変換します。詳しい一般的な組み立て方は研究計画書の書き方、構成例の比較は研究計画書の例文・テンプレート集も参照してください。

研究題目は対象と問いが推測できる形にする

表題は研究計画書の入口です。「観光とメディアに関する研究」のように広い題目では、本文を読むまで研究の輪郭が分かりません。対象、中心概念、分析する関係を入れます。たとえば「地域観光におけるSNS活用」よりも、「地域観光組織のSNS投稿における文化資源の表象」の方が、誰の何を分析するかが見えます。

一方、題目に方法、地域、期間、理論をすべて詰め込むと読みにくくなります。主題と副題を用い、主題で中心問題、副題で事例や方法を補う形も検討できます。題目に含めた語は本文で定義し、本文で扱わない大きな概念は削ります。題目の語と研究問いの語を対応させると一貫性が高まります。

先行研究レビューを三層に分ける

3,000字の中で先行研究を効率よく示すには、概念研究、対象研究、方法研究の三層に分けます。概念研究は公共性、観光経験、地域共生など中心概念の定義を支えます。対象研究は特定地域、媒体、文化実践について何が分かっているかを示します。方法研究は、インタビューや言説分析をどの手順で使うかの根拠になります。

各層を長く要約するのではなく、「既存研究はAを明らかにしたが、Bの関係は十分に検討していない。そのため本研究はCを対象にDの方法で問う」という接続を作ります。未研究だと断定する前に、検索語の言い換え、英語文献、隣接分野も確認してください。研究上の空白は検索不足と区別する必要があります。

方法をデータ収集と分析に分ける

方法欄では、データを集める方法と、そのデータを分析する方法を分けて書きます。半構造化インタビューはデータ収集法であり、それだけでは発話をどう解釈するか分かりません。録音、逐語化、符号化、カテゴリー比較などの分析手順を示します。文書調査でも、資料選定基準、収集期間、分析単位、比較軸を明記します。

複数方法を組み合わせる場合は、それぞれがどの副問いに答えるかを対応させます。SNS投稿の内容分析で表象の傾向を把握し、運営者へのインタビューで制作意図を調べる、といった役割分担です。方法を増やすほど優れた計画になるわけではなく、問いに必要な最小限の方法を深く設計する方が実行可能性を示せます。

研究方法を学院の専門領域に合わせて具体化する

国際広報や公共ジャーナリズムのテーマでは、組織の公式文書、ニュース記事、広報物、SNS投稿、議事録などが資料候補になります。内容分析なら分析単位とカテゴリー、言説分析なら言葉が作る主体や問題の枠組み、歴史研究なら一次資料の所在と年代を示します。「メディアを分析する」という一文を、資料の選定と解釈の手順へ分解してください。

言語コミュニケーションのテーマでは、自然会話、授業、相談場面、インタビュー、制度文書など、言語が使われる場面を定めます。録音や文字化には同意と個人情報保護が関わります。研究参加者を属性だけで固定的に捉えず、場面ごとの役割や相互行為をどう分析するかを考えます。言語を情報の容器ではなく社会的行為として扱う視点が、問いの具体化に役立ちます。

メディア文化や観光文化のテーマでは、作品、映像、音楽、展示、儀礼、場所、旅行記、ファン活動など多様な資料が考えられます。作品の意味だけを読むのか、制作・流通・受容まで追うのかを決めます。歴史的な変化を扱うなら時期区分の根拠を置き、複数作品を比較するなら選定基準を明示します。現地調査を組み合わせる場合は、作品表象と現地経験をどの概念で結ぶかが必要です。

観光地域経営や国際観光開発では、政策文書、統計、事業報告、組織関係、インタビュー、現地観察などを組み合わせることがあります。観光客数の変化だけで施策の効果を断定せず、他の要因と指標の限界を検討します。地域住民を一枚岩として扱わず、行政、事業者、市民団体、住民、来訪者などの立場を分けます。誰にとっての成果かを明示することで、地域課題の単純化を避けられます。

期待成果を三段階で書く

期待成果は、第一に直接得られる知見、第二に研究領域への貢献、第三に実践への示唆という順に書くと整理できます。直接得られる知見は、特定の媒体で文化資源がどのように表象されるか、特定の交流場面で参加者がどのように意味を調整するかなど、データから答えられる内容です。

研究領域への貢献は、その知見によって既存概念や説明をどう補えるかです。実践への示唆は、組織の広報、地域の協働、観光計画などへ何を考える材料として返せるかを述べます。具体的な施策効果を検証していないのに「最適な政策を提示する」と広げず、研究結果から届く範囲で成果を約束することが大切です。

研究には限界もあります。単一地域の事例から一般化できる範囲、インタビュー参加者の偏り、過去資料の欠落、オンライン投稿の削除などを予測します。限界を書くことは計画を弱くするのではなく、何が言えて何が言えないかを理解している証拠になります。限界を補う比較、資料の三角測量、代替データも併せて示せば、実行可能性が高まります。

北海道というフィールドを安易な志望理由にしない

北海道は観光、地域経営、多文化共生、先住民族文化、環境、食、メディアなど多様な研究課題を考えられる地域です。しかし「北海道は観光が盛んだから」という説明だけでは、研究対象を選ぶ根拠になりません。対象地域の制度的・歴史的・文化的な特徴を先行研究と公式資料で確認し、その特徴が研究問いの検討にどう役立つかを示します。

札幌と地方部、著名観光地と生活圏、行政主導の事業と住民主導の活動では、関係する主体も資料も異なります。「北海道」を一つの均質な地域として扱わず、市町村、事業、媒体、コミュニティなど分析単位を限定します。比較を行うなら、規模、産業構造、観光段階、発信主体など、事例を比べる共通基準を先に決めることが必要です。

北海道を扱わないテーマも、学院の専門領域と接続し得ます。公式の観光創造研究コースは国内外の教育研究機関との連携や国際的な研究領域を示しており、国際広報メディア研究コースも言語、文化、政治、ジャーナリズムを横断します。重要なのは地名ではなく、問い、理論、方法、教育環境の整合です。所在地ではなく研究上の理由で志望先を説明するようにしましょう。

計画書の一文ごとに役割を与える

2枚という制約の中では、同じ主張を背景、目的、意義で繰り返す余裕はありません。各文の余白に「現象」「先行研究」「不足」「問い」「対象」「方法」「特色」「成果」「準備」のどれかを付け、役割が重なる文を統合します。役割を付けられない文は、一般論や感想になっていないか見直します。

接続詞も論理の確認に使えます。「しかし」の前後で既存知見と不足が対比されているか、「そのため」の後に研究目的が続くか、「具体的には」の後に対象や方法が置かれているかを点検します。文章を短くする際も、根拠を削って主張だけにしないよう注意します。削る対象は重複であり、論理の橋ではありません

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

評価を下げやすい研究計画書の型と修正法

学院の射程外または射程が広すぎる

最初の失敗は、学院名に近い語を置いただけで、専門領域との関係が説明されていない計画です。「日本の観光政策を改善する」「メディアの問題を解決する」のような題目は範囲が広く、何を研究するか分かりません。対象地域、制度、媒体、主体、期間を限定し、2コース8領域のどこに主軸があるかを示します。

反対に、実務上の施策案だけを書き、研究問いと先行研究がない場合も注意が必要です。広告キャンペーンの企画や観光商品の提案は、そのままでは研究計画になりません。どの理論的問題を検証し、その結果として何を提案できるのかという順序に直します。提案の前に検証可能な問いを置くことが修正の第一歩です。

教員名はあるが研究内容が接続していない

「〇〇教授のもとで学びたい」と書いても、公式掲載の研究領域と自分の問いの接点がなければ説得力は増しません。教員の著作を読まず、プロフィールの語を並べるだけでも同様です。教員名を書くなら、研究領域のどの点が自分の対象・理論・方法と関係するかを一文で説明します。

修士課程では入学前に指導教員を決める必要がない制度にも留意します。特定教員の受入れを前提に断定せず、主領域と関連領域の教員から集団指導を受けて発展させたい、という制度に即した書き方が可能です。教員への接続と学院全体への接続を両方示すと安定します。

方法が問いに答えられない

「文献を読む」「現地調査をする」だけでは、分析方法が分かりません。誰のどの資料をどの基準で集め、何を単位として比較・解釈するかを書きます。質問紙で少数の自由記述だけを集めて社会全体の傾向を断定する、単一事例から政策効果の因果関係を断定するなど、データと結論の大きさが釣り合わない設計も修正が必要です。

対象へのアクセスが不確かな場合は、代替資料を用意します。組織内部の資料が得られなければ公開文書と広報物を分析する、海外調査が難しければオンライン資料と国内事例の比較に切り替える、といった計画です。実施不能になったときの代替経路を考えておくと、口述でも現実的に答えられます。

先行研究の要約で終わる

先行研究は多く引用すればよいわけではありません。研究潮流を整理し、何が明らかで、何が対立し、何が未検討かを示します。その未検討点が自分の問いにつながらなければ、文献レビューと研究目的が分離します。主要概念の定義に使う文献、対象に関する文献、方法論の文献を分けると整理しやすくなります。

参考文献は本文との対応を確認し、本文で用いていない文献を飾りとして並べません。出典の書式を統一し、著者、年、題名、媒体など必要情報を記載します。2枚制限があるため、研究の骨格を支える文献を優先する選択も必要です。

「特色」を社会的意義だけで済ませる

「地域活性化に役立つ」「多文化共生に貢献する」は社会的意義ですが、それだけでは研究の特色を説明できません。既存研究が扱ってきた対象、視点、資料、方法と比べ、何を新しく見せるのかを書きます。新しい地域を扱う場合も、その地域を選ぶことで理論上どのような検討が可能になるかが必要です。

学術的意義と実践的意義は分けると明確になります。学術的意義は概念の精緻化、既存説明の再検討、事例比較への貢献などです。実践的意義は、地域組織やメディア実務にどのような理解を提供できるかです。調査前から望ましい結論を決めず、結果が仮説と異なる可能性を残すことが研究計画には欠かせません。

学院の特徴を志望動機の言葉だけで語る

「学際的だから」「国際的だから」という表現は、他の大学院にも当てはまり得ます。学院固有の説明にするには、コース専門科目とコース融合専門科目、社会調査法や研究倫理、プロジェクト型演習、複数教員による集団指導が自分の研究工程のどこに必要かを示します。

たとえば、言語使用の分析を主軸としながら地域観光の組織関係も扱うため、言語コミュニケーションの専門知と観光地域経営の視角を組み合わせる、という説明です。科目名を羅列せず、不足する能力と学修資源を対応させます。学院で学ぶ必要性を研究上の必要性として書くと、志望理由が研究計画の外側に浮きません。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

出願までの逆算スケジュールと口述試験の準備

24週間を6段階に分ける

研究計画書は締切直前の作文ではなく、文献とデータ可能性を確認しながら更新する文書です。出願の約6か月前から始める例を示します。実際の日程は年度と入試区分で変わるため、最新募集要項の提出期間から逆算してください。

時期作業完成条件
24〜20週前問題関心の分解、2コースの比較課題・対象・仮の問いを一文ずつ書ける
19〜15週前先行研究の探索と読解主要概念と未解明点を説明できる
14〜11週前教員・科目・論文題目の確認学院との接続を固有名詞で示せる
10〜7週前対象・方法・倫理・代替案の設計データ取得と分析の工程がある
6〜3週前初稿、内容レビュー、圧縮全指定項目が入り2,500〜3,000字
2〜0週前PDF、2枚、字数表記、口述練習形式確認と口頭説明が完了

先行研究の探索では、最初から大量の論文を集めず、概説やレビューで用語を把握し、引用文献と被引用文献をたどります。読書メモには要約だけでなく、自分の問いにどう関係するか、何が不足しているかを記録します。文献を読むたびに研究問いを更新すると、背景と目的が自然につながります。

初稿は内容、第二稿は論理、最終稿は形式を見る

初稿では指定項目をすべて書き、字数をやや超えても構いません。第二稿で、各段落の冒頭に結論があるか、背景から問い、問いから方法、方法から成果へ因果がつながるかを確認します。最終稿で重複表現を削り、用語、引用、参考文献、字数、ページ数、フォント、PDFの状態を点検します。

第三者に読んでもらう場合は、「分かりやすいですか」ではなく、研究目的を一文で言い直せるか、方法で問いに答えられるか、学院を選ぶ理由が見えるかを尋ねます。大学院入試対策で専門的な添削を受ける場合も、代筆ではなく、自分の思考を言語化し論理の穴を発見するために活用してください。

口述では短い説明と根拠をセットにする

口述試験では、題目、背景、問い、方法、特色を短く説明できるようにします。その後、なぜその対象か、先行研究との差は何か、資料を得られるか、別の方法ではだめか、研究倫理にどう配慮するか、学院のどの領域で学ぶか、といった質問への根拠を準備します。

丸暗記した長い原稿は、質問の角度が変わると崩れやすくなります。研究計画を「主張」「根拠」「限界」のカードに分け、順番を変えて説明する練習が有効です。分からない点を取り繕わず、現時点の仮説と入学後に確認する事項を区別します。計画の弱点を把握していることも研究能力として示せます。

形式チェックを内容チェックから独立させる

内容が完成すると安心してしまい、形式違反を見落としやすくなります。提出用PDFと印刷物を実際に作り、ファイルを開き直して確認してください。用紙サイズ、ページ数、フォントサイズ、改ページ、文字化け、参考文献、字数記載、テキストデータ保持、片面印刷、クリップ留めを一覧にします。

本文の文字数は、表題と参考文献を除き、図表内の文字を含めて数えます。使用するソフトのカウント範囲を確認し、最終的に記載する字数と一致させます。上限ぎりぎりの場合、環境による数え方の差が生じないよう余裕を持たせる判断も必要です。形式確認は別の日に別の視点で行うと見落としを減らせます。

提出経路についても、PDF送付と紙の提出など、募集要項に定められた全作業を確認します。本記事では研究計画書の設計に焦点を当てていますが、優れた内容でも手続が完了しなければ審査されません。出願全体のチェックリストを用意し、研究計画書だけを単独で管理しないようにしてください。

口述試験の想定質問を研究計画書へ戻す

口述練習は提出後だけに行うものではありません。初稿の段階で想定質問を作り、答えられない箇所を本文へ戻すと、論理の穴を効率よく発見できます。「なぜこの問題が重要なのですか」「誰の議論に対する研究ですか」「なぜこの事例を選ぶのですか」「その資料で研究問いに答えられますか」は、背景、先行研究、対象、方法を点検する質問です。

さらに、「研究対象へアクセスできない場合はどうしますか」「参加者の同意をどう得ますか」「二年間でどこまで終えますか」「予想と反対の結果が出たらどう解釈しますか」を準備します。これらは実行可能性、倫理、工程、仮説の開放性を確認します。想定質問は反論ではなく設計を強くする道具として使いましょう。

学院適合については、「なぜ国際広報メディア研究コースか、または観光創造研究コースか」「関連する専門領域は何か」「どのような方法訓練が必要か」「集団指導から何を得たいか」を答えます。教員名を挙げる場合は研究領域との接点を説明し、受入れを当然視しません。入学後に問いがどのように発展し得るかも考えます。

回答は最初に結論を一文で述べ、次に根拠、最後に限界や今後の確認事項を続けます。長く話して質問を避けるのではなく、聞かれた範囲へ正確に答えます。自分の専門外の観点を示されたときは、計画との関係を考え、現時点で分からないことと調べる方法を区別してください。

活動レポートとの整合を最終確認する

研究計画書と活動レポートは別書類ですが、審査と口述では合わせて参照されます。活動レポートで卒業研究を強調したなら、研究計画書の「これまでの活動との関連」で、どの知識・方法・問題意識を引き継ぐかが見えるようにします。職務経験を扱う場合も、経験の長さより、そこで観察した課題を研究可能な問いへ変えた過程を示します。

両書類で同じ経歴を長く繰り返すと、限られた紙面を消費します。活動レポートは経験と学び、研究計画書は経験から研究課題への接続という役割に分けます。同じ事実を異なる目的で配置することで、重複を抑えながら一貫した受験者像を作れます。

口述では、活動経験が研究対象への思い込みを生んでいないかも問われ得ます。実務で得た感覚を仮説として扱い、文献とデータで検証する姿勢を示してください。当事者としての経験は重要な資源ですが、研究では自分の立場が観察や解釈に与える影響も検討します。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

よくある質問(FAQ)

研究計画書は何字で書きますか?

令和9(2027)年度修士課程前期一般入試では、日本語2,500字以上3,000字以内です。参考文献を含めて2枚以内、本文9ポイント以上という条件もあります。入試区分や年度で変更され得るため、出願する年度の募集要項を確認してください。

参考文献は字数と枚数に含まれますか?

令和9年度前期一般入試では、参考文献は字数には含まれませんが、2枚という枚数には含まれます。図表内の文字は字数に含まれます。参考文献用の紙面を先に確保してから本文を整えると安全です。

研究計画書に教員名を書くべきですか?

教員名の記載自体が目的ではありません。書く場合は、公式プロフィールの研究領域と自分の問い・対象・方法の接点を説明してください。修士課程は入学前に指導教員を決める必要がなく、入学後に希望を届け出て調整する制度です。

出願前に指導希望教員へ連絡する必要がありますか?

公式の指導教員制度ページでは、修士課程の学生は入学前に指導教員を決める必要がないとされています。個別連絡を必須とする記載は、今回確認した令和9年度前期一般入試要項にはありません。年度ごとの案内に別の指示がないかを確認し、不明点は学院の公式窓口へ問い合わせてください。

メディアと観光をまたぐテーマでも出願できますか?

学院はコース融合専門科目と領域横断的な集団指導を用意しており、融合領域は教育方針と整合します。ただし、二つの領域を並べるだけでは不十分です。中心問い、主要データ、主たる方法を一つの軸に置き、もう一方を補助視角として設計してください。

活動レポートと研究計画書はどう違いますか?

活動レポートは、学生時代に力を注いだことと、そこから学んだことをまとめる書類です。研究計画書は、今後取り組む研究の背景、目的、内容、特色、成果、準備等を示します。両者は矛盾させず、活動レポートの経験が研究課題の発見や準備にどうつながったかを研究計画書で簡潔に示します。

口述試験では研究計画書をどう使いますか?

令和9年度前期一般入試では、研究計画書を中心に活動レポートと合わせて口頭発表し、その後に質疑応答を行います。目的、方法、特色を短く説明する練習に加え、対象選定、先行研究、実行可能性、倫理、学院との適合について根拠を答えられるようにします。

生成AIを研究計画書の作成に使えますか?

令和9年度前期の募集要項は、ChatGPT等の生成系AIの使用を不可と明記し、発覚した場合は失格となるとしています。提出する研究計画書は本人が作成してください。年度により注意事項が更新される可能性があるため、最新要項も確認しましょう。

大学編入・大学院入試・医学部編入専門|無料相談でプロ講師があなた専用の合格プランを提案(志望校未定でもOK・LINEで予約)

まとめ|学院固有の研究環境から3,000字を設計する

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院の研究計画書では、問題意識を語るだけでなく、学院の2コース、8つの専門領域、領域横断型カリキュラム、教員の研究領域へ自分の問いを接続する必要があります。提出書類と口述試験が連動するため、読める文章と説明できる研究設計を同時に作ることが大切です。

  • 令和9年度前期一般入試は日本語2,500〜3,000字、参考文献込み2枚以内
  • 背景、目的、内容、特色、期待成果、活動との関連、準備を欠かさない
  • 国際広報メディア研究と観光創造研究のどちらを主軸にするか、問いと方法で決める
  • 共通科目、コース融合専門科目、4学期制、集団指導から研究工程を逆算する
  • 教員名と研究領域は最新の公式HTMLで確認し、接続を具体的に説明する
  • 先行研究、データ入手、分析方法、研究倫理、代替案まで準備する
  • 生成系AI使用禁止を守り、提出文書は志願者本人が作成する

最初に3,000字を書こうとせず、課題、対象、問い、方法、成果の設計表を作り、コースと教員の研究領域を照合してください。その後、指定項目ごとの字数予算に沿って文章化し、口述で説明できない部分を文献と予備調査で補います。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。

研究計画書は、関心の大きさではなく、問いの明確さと実行可能性を伝える文書です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。ただし、助言は自分の研究思考を深めるために使い、学院の規則に従って自分の言葉で完成させましょう。

\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

\ 合格がグッと近づく/

LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料

(費用は一切かかりません)

この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

目次