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北海道大学大学院総合化学院の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

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北海道大学大学院総合化学院の一般選抜では、2027年度4月入学・2026年度10月入学の募集要項上、独立した「研究計画書」の提出は求められていません。しかし、研究計画の準備が不要という意味ではありません。口頭試問では、これまでの研究概要と修士課程入学後の研究計画を中心に質疑応答が行われます。したがって、出願書類として文章を提出する場合と同じ水準で、背景、問い、方法、実現可能性を整理しておく必要があります。

北海道大学大学院総合化学院の研究計画書対策とは、所定様式を埋める作業ではなく、口頭試問で説明できる研究計画を設計する作業です。さらに、出願時には志望研究室調査票へ第五希望までの研究室を記入し、第1希望研究室の教員とは出願前に連絡を取って研究内容を確認するよう求められています。テーマだけを考えるのではなく、コース、研究室、教員、修了後の研究成果までを一続きにすることが重要です。

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総合化学院には総合化学専攻が置かれ、分子化学、物質化学、生物化学という3つの履修コースがあります。2027年4月には、計算科学・情報科学・実験科学を融合する化学反応創成学コース(仮称)も新設予定です。所属コースの主専修と他コースの副専修を組み合わせる「双峰型教育システム」が採用されているため、一点の専門性と隣接領域への広がりを両方示すことが、この学院に整合する計画の軸になります。

本記事では、出願資格、試験科目、日程、倍率の詳説は北海道大学大学院総合化学院の外部院試解説に譲ります。そのうえで、公式のコース構成、カリキュラム、修了要件、教員の研究分野から、研究計画をどう逆算するかに集中します。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。

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目次

北海道大学大学院総合化学院では研究計画書をどう扱うか

独立した提出書類はないが、研究計画は口頭試問の中心になる

2027年度4月入学・2026年度10月入学の修士課程一般選抜では、出願書類一覧に「研究計画書」という名称の書類はありません。フリーフォーマットの文書も、字数や枚数を定めた所定様式も示されていません。研究関連の所定書類は志望研究室調査票であり、担当教員及び研究内容一覧表を見ながら、志望研究室を第五希望まで記入します。研究計画書の指定字数はないというのが、まず確認すべき公式上の結論です。

一方、口頭試問については「これまでの研究概要および修士課程入学後の研究計画」を中心に質疑応答を行うと明記されています。書面がないから準備量を減らせるのではなく、面接官がどこから質問しても一貫して答えられるよう、自分用の研究計画書を作るべき入試です。文章化すると、研究背景と先行研究の関係が曖昧な箇所、方法が目的に対応していない箇所、期間内に終わらない工程を見つけやすくなります。

準備用文書には、研究題目、背景、先行研究、未解明点、目的、方法、期待される成果、修士課程での工程を置きます。完成後は長い文章を暗記せず、二分説明と五分説明の二種類へ圧縮すると実戦的です。短い説明では問いと方法の骨格を伝え、長い説明では先行研究との差、試料や解析方法、うまくいかなかった場合の代替案まで広げます。

志望研究室調査票と研究計画は別々に考えない

志望研究室を第五希望まで書ける制度は、候補を無関係に五つ並べる制度ではありません。第1希望から第五希望までに共通する問題意識を言語化し、各研究室ではどのアプローチが可能かを整理すると、志望順位に筋が通ります。例えばエネルギー変換を問題意識に置く場合でも、触媒反応、電気化学材料、化学プロセスでは観測対象と方法が異なります。共通の問いと研究室固有の方法を分けて整理することがポイントです。

第1希望研究室の教員とは、出願前に連絡を取り、研究内容などを十分に確認することが募集要項で求められています。連絡前には教員一覧だけでなく、コースページ、研究室ページ、最近の論文タイトルを確認し、自分が理解した研究上の接点を短く示せるようにします。連絡の目的は合格可能性を尋ねることではなく、希望する研究課題が研究室の対象と方法に接続するか、受け入れを想定できるかを確認することです。

出願制度の詳細は年度で動きます。研究計画を作り始める時点、募集要項が公開された時点、出願直前の三回、総合化学院の公式入試情報を確認してください。準備用の研究計画と公式書類を混同しないようにしながら、口頭試問の回答と志望研究室調査票の内容を一致させることが大切です。

これまでの研究概要から入学後の計画へ橋を架ける

口頭試問では入学後の研究計画だけでなく、これまでの研究概要も中心になります。二つを別々の発表として準備すると、志望理由が途切れて見えます。学部研究で扱った対象、身に付けた方法、得られた結果、残った疑問を整理し、その疑問が入学後の問いへどうつながるかを一文にします。分野を変える場合も、対象は変わるが分析方法を発展させる、方法は変わるが問題意識を継続するなど、移行の軸を示せます。

学部研究が志望研究室の分野と近い場合には、単なる継続ではなく、修士課程で何を深めるかを示します。測定精度を高める、対象物質を広げる、反応機構を検証する、計算と実験を組み合わせるなど、学部研究から一段進む差分を明確にすることが重要です。反対に、学部研究と異なる場合は、なぜ変更するのかに加えて、新分野で必要な基礎をどう補うかを工程へ入れます。

研究概要は成功談だけで構成しません。予想と異なる結果をどう解釈し、条件をどう見直したかは、問題解決力を示す材料になります。自分が担当した範囲と研究室全体の成果を区別し、データから言えることと言えないことを分けます。過去の研究姿勢を将来の実行可能性の根拠にすると、研究計画が願望だけではなくなります。

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総合化学専攻と4コースの構造を研究テーマに結びつける

単一専攻の中で履修コースを選ぶ仕組み

総合化学院は、複数専攻を並べた組織ではなく、総合化学専攻という単一専攻の中に履修上のコースを置いています。現在の3コースは、分子化学、物質化学、生物化学です。コース名は研究対象を分類するだけでなく、主専修として何を学び、他コースから何を副専修として取り込むかを決める基準になります。研究室選びと履修設計を同時に考える必要がある構造です。

コース公式に示される主な射程計画で示したい接続
分子化学反応解析、反応制御、プロセス工学分子・反応の原理から合成、触媒、プロセスまでのどこを扱うか
物質化学有機・複合分子系、無機材料、エネルギー変換物質設計、構造・物性評価、機能発現の対応
生物化学生命分子、生物機能、細胞生物工学、分子医化学生命現象を化学的に解く対象、階層、方法
化学反応創成学(仮称)計算科学、情報科学、実験科学を融合した反応創成学計算・情報・実験をどう循環させるか

分子化学コースは、量子化学や物理化学による反応解析、有機合成や触媒による反応制御、化学システムや材料化学工学によるプロセス展開までを含みます。「新しい分子を作りたい」だけでは広すぎるため、どの反応を、どの尺度で、どの測定または計算によって理解・制御するのかへ絞ります。原理解明と物質変換のどちらを主軸にするかを明示すると、研究室との接続が見えます。

物質化学コースは、分子集合体の合成と機能発現、金属・酸化物・セラミックスを含む無機材料、エネルギー変換に関わる物質化学を扱います。材料名だけを題目に置くのではなく、組成や構造をどう変え、どの物性を測り、どの機能との因果関係を検証するかを組み立てます。「高性能材料を開発する」という目標を、比較可能な評価指標へ落とすことが必要です。

生物化学と化学反応創成学では複数領域の橋を描く

生物化学コースは、生命分子化学、生物機能化学、細胞生物工学、分子医化学という4講座を通じ、生命システムを化学的に理解する教育研究を行います。タンパク質、微生物、細胞、免疫など対象の階層が異なるため、対象とする生命現象の階層を最初に固定することが重要です。そのうえで、構造解析、分子生物学的手法、合成化学、工学的操作のどれを用いるかを示します。

2027年4月新設予定の化学反応創成学コース(仮称)は、計算科学、情報科学、実験科学を融合した反応創成学を基盤とします。2026年10月入学者は選択できません。新コースを志望するなら、「AIを使いたい」といった手段先行の説明では足りません。計算で候補を生成し、情報科学で優先順位を付け、実験で検証し、その結果を次の計算へ戻すなど、三つの方法が循環する研究工程を描く必要があります。

どのコースでも、題目に流行語を入れることより、研究対象、未解明点、方法、評価指標を整合させることが先です。コースを決めた後に題目を寄せるのではなく、仮の問いを作り、公式コースページで研究分野を照合し、候補研究室を見つけ、方法を具体化してから題目を更新します。この往復によって、学院固有の研究計画になります。

理学的な問いと工学的な目標を区別して接続する

総合化学院の特徴は、化学の基礎に重点を置く理学的視点と、実学を重視する工学的視点が連携する点にあります。研究計画では、この特徴を「理工融合」という言葉だけで表現せず、自分の研究の中で二つの視点を分けます。理学的な問いは、なぜその反応が起こるのか、構造と物性がどう関係するのかという原理の理解に向きます。工学的な目標は、条件をどう制御し、性能や生産性をどう改善するかに向きます。

例えば触媒研究なら、活性点と反応機構の解明が基礎的な問いになり、反応条件の最適化や耐久性の向上が応用上の目標になります。材料研究なら、分子・結晶構造と物性の関係を解くことと、目的性能を持つ材料を作製することを区別できます。原理解明と性能向上の因果関係を描くことで、二つの視点が単なる並列ではなくなります。

修士課程の期間ですべてを扱うのが難しい場合は、中心をどちらかに置きます。機構解明を中心にし、その知見が将来の設計へどう寄与するかを書く方法もあります。材料開発を中心にし、構造評価によって設計指針を検討する方法もあります。中心課題と将来展開の境界を示すと、壮大な意義を保ちながら実行可能な計画になります。

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カリキュラムと修了要件から総合化学院での研究の型を逆算する

30単位の内訳が示すのは専門性と越境の両立

修士課程の修了要件は、原則として2年以上在学し、30単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえで、修士論文または特定の課題についての研究成果の審査と試験に合格することです。研究計画では、入学後に実験だけを続ける姿ではなく、講義で知識を広げながら研究課題を精密化する姿を描きます。履修と研究を別の計画にしないことが総合化学院との整合につながります。

修了要件の区分必要単位研究計画への示唆
総合化学特別研究10単位研究室で継続的に問いを検証し、論文へまとめる工程を置く
専攻共通の選択必修8単位以上研究倫理、実験研究法、共通基盤を計画の前提にする
主専修・副専修科目群7単位以上主専修5単位以上、副専修2単位以上の双峰型を意識する
共通科目群5単位以上専門外の視点やキャリア形成も研究の展開に接続する

双峰型教育システムでは、所属コースの主専修科目を5単位以上、所属しないコースの副専修科目を2単位以上履修します。この制度は、計画書の「独創性」を珍しい題目だけで作るのではなく、主領域の深さと副領域の視点の組み合わせで設計できることを示します。例えば触媒研究を主軸にしつつ、情報化学の知識を候補探索へ用いるといった接続です。

ただし、副専修を飾りとして足してはいけません。生物化学のテーマに材料化学を加えるなら、材料が生命現象の測定、制御、再構成のどこに寄与するのかを示します。分子化学の計算手法を物質化学へ持ち込むなら、計算結果が合成候補や測定条件の選択をどう変えるかを書きます。異分野の語を並べるのではなく、研究工程上の役割を与えることが必要です。

総合化学特別研究と実験研究法から実行可能性を考える

公式のカリキュラム・ポリシーでは、各研究室の総合化学特別研究が、自立した研究者に必要な問題解決力と論文作成方法の修得を支えるとされています。総合化学実験研究法では研究者・技術者としての倫理観を学びます。したがって研究計画には、成功した場合の期待だけでなく、データの取得・解釈・記録を検証できる設計を入れます。

化学系の計画では、再現性、対照条件、安全性、試料数、測定可能性が実行可能性を左右します。合成研究なら標的化合物と合成経路、構造同定の方法、収率や選択性の評価を整理します。材料研究なら作製条件、構造評価、物性評価、性能評価の順序を置きます。生命化学なら対象分子や細胞系、対照群、測定指標を区別します。計算研究ならモデル、入力データ、妥当性確認の方法を示します。

修士論文または特定課題研究の成果が最終審査の対象になるため、研究計画の終点は「知識を身に付ける」ではありません。二年間でどのデータを得て、どの問いに答え、どの形式で成果をまとめるかまで置きます。学習目標を検証可能な研究成果へ変換することで、入学後の研究像が具体化します。

科目名や開講年度は変更される可能性があります。公式の教務情報には学生便覧、シラバス、実行教育課程表、修了要件イメージ図への導線があります。志望年度の資料を確認し、自分の主専修と副専修の候補科目を挙げてみると、計画の学際性が学院の実際の教育で支えられるかを判断できます。

科目を計画書に書くときは研究上の不足と結びつける

履修したい科目を列挙するだけでは、研究計画との関係が伝わりません。まず、仮説の構築、実験の実施、データ解析、成果の解釈の各段階で、自分に不足する知識を洗い出します。その不足を補う科目群を主専修・副専修から探します。例えば、合成経験はあるが反応機構を計算から検討したい場合、計算化学の学習を結果解釈へ結びつけます。

科目の役割は「幅広く学ぶため」より具体的に書きます。物理化学の知識を分光データの解釈に用いる、情報化学の知識を候補材料の選別に用いる、生物化学の知識を材料と細胞の相互作用の評価に用いるという形です。学ぶ内容の使用場面を研究工程に置くことで、履修計画が研究の実行可能性を支えます。

科目を先に決めて研究テーマを飾るのではなく、問いから必要知識を逆算してください。志望年度のシラバスで到達目標と授業内容を確かめ、名称だけから内容を推測しないことも重要です。開講状況が変わっても計画全体が崩れないよう、個別科目名に依存しすぎず、必要な知識領域と習得目的を中心に示すと安定します。

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教員の研究分野マップから研究テーマの接続を確認する

分子化学コースの代表例

教員を探すときは、氏名の知名度ではなく、研究対象、方法、評価指標の三点で自分のテーマとの接続を確認します。公式コースページによると、分子化学コースの量子化学研究室には武次徹也教授が掲載され、研究分野は「物理化学,量子化学,計算化学」です。反応機構や分子状態を計算から扱うテーマなら、どの現象をどの理論・計算で予測するかを具体化します。

反応有機化学研究室には猪熊泰英教授が掲載され、研究分野は「有機化学,錯体化学」です。有機分子や錯体を扱う計画では、合成そのものを目的にせず、構造設計が反応性や機能へどう影響するかという問いを置きます。化学システム工学研究室には菊地隆司教授が掲載され、研究分野は「物理化学,触媒化学,化学工学」です。触媒やエネルギー・物質変換を扱うなら、反応機構とプロセス条件のどちらを主に検証するかを分けます。

物質化学コースの代表例

物質化学コースの情報化学研究室には髙橋啓介教授が掲載され、研究分野は「物理化学,情報化学,触媒化学」です。材料や触媒の探索に情報的手法を用いる計画では、データを集めるだけでなく、目的変数、説明変数、学習結果を検証する実験を決めます。情報処理の出力を化学的検証へ戻す工程が接続の核になります。

無機化学研究室には松井雅樹教授が掲載され、研究分野は「無機化学,材料化学,電気化学」です。蓄電池や固体材料に関心がある場合、材料組成、結晶構造、電気化学特性の関係を問いにします。物質化学研究室には佐田和己教授が掲載され、研究分野は「物理化学,有機化学,無機化学,材料化学」です。複数の物質を組み合わせる研究では、各成分単独との比較を置き、混合による機能発現を検証できるようにします。

生物化学コースの代表例

生物化学コースの構造化学研究室には石森浩一郎教授が掲載され、研究分野は「物理化学,生物化学,構造生物学」です。タンパク質の機能を扱う場合、構造変化、相互作用、機能変化のどの関係を測るかを定めます。生命現象を測定可能な化学的問いへ変換することが、コースとの接続を明確にします。

生物合成化学研究室には松本謙一郎教授が掲載され、研究分野は「高分子化学,生物化学」です。生体が物質を作る仕組みを扱う場合、出発物質、反応経路、生成物、機能評価を一続きにします。分子生体防御研究室には髙岡晃教教授が掲載され、研究分野は「生物化学,生命化学」です。免疫や感染に関心がある場合も、分子、細胞、個体のどの階層で仮説を検証するのかを明記します。

代表例を比べると、同じコース内でも、理論計算、分子合成、触媒、材料、生命現象など研究の入口が大きく異なることが分かります。教員名と分野名が一致することだけで志望先を決めず、研究室が扱う試料、主要な測定、解析の単位まで確認してください。分野名の一致から研究工程の一致へ確認を進めることで、口頭試問の「なぜこの研究室か」に具体的に答えられます。

候補を比較する際は、各教員について同じ形式の一枚メモを作ります。公式掲載の研究分野、研究室ページで確認した対象と方法、自分の経験から持ち込める知識、新たに習得すべき知識を書きます。そのうえで、入学後の最初の半年に何を学び、どの予備実験や解析から始めるかを考えます。教員選びを入学後の初動まで具体化すると、計画の実現可能性を説明しやすくなります。

ここで挙げたのは代表例であり、全教員ではありません。総合化学院の公式教員一覧と各コースページを照合し、候補を広げてください。教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の教員一覧で確認してください。公式に公開されていない指導スタイルや評判を選択基準にせず、公開研究分野と自分の問いの接続を基準にします。

教員一覧・コースページ・研究室ページを三段階で読む

公式情報は一つのページだけで判断せず、三段階で読みます。教員一覧では、現在掲載されている氏名、職位、コース、研究室を確認します。コースページでは、公式の研究分野とキーワードを確認します。研究室ページでは、研究の目的、対象、用いる方法を詳しく読みます。各ページの役割を分けて照合することで、古い記憶や断片的な検索結果に頼るのを避けられます。

次に、候補教員ごとに自分の計画との一致と不一致を書きます。一致する点だけを集めると、入学後に想定外のずれが生まれます。対象は一致するが方法が違う、方法は一致するが目指す現象が違うといった不一致も記録してください。不一致が副専修や事前学習で補えるのか、中心テーマの変更を要するのかを判断します。

論文を読む際も、題名のキーワードだけで接続を決めません。研究目的、試料、方法、主要結果を一行ずつ抜き出し、自分の計画と比較します。すべての論文を網羅する必要はありませんが、志望理由に使う接点は原文まで確認することが大切です。研究室の現在の関心は更新され得るため、最終的には事前連絡で研究内容を確認します。

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自分の研究テーマが北海道大学総合化学院に合うか判定する手順

対象・問い・方法を一行ずつに分解する

最初に、現在のテーマを「対象」「問い」「方法」の三行へ分解します。例えば「次世代電池材料の研究」では広すぎます。対象を固体電解質、問いを組成とイオン伝導性の関係、方法を材料合成・構造解析・電気化学測定とすれば、無機化学や材料化学との接続を検討できます。題目より先に研究の三要素を固定するのが出発点です。

  1. 対象とする物質、反応、生命現象を一つの名詞句にする
  2. 先行研究で未解明の関係を疑問文にする
  3. 問いに答えるための操作、測定、解析を列挙する
  4. 公式コースページで一致する研究分野を探す
  5. 研究室ページで対象と方法の両方が接続するか確認する
  6. 主専修と副専修の候補を決め、計画に役割を与える

次に、研究室ナビやコースページの研究分野・キーワードから候補を探します。キーワードが一つ一致するだけでは適合とは言えません。「触媒」という語が同じでも、有機合成触媒、固体触媒、触媒反応工学、情報化学による触媒探索では研究方法が違います。対象と方法の二点が重なる候補を優先すると、表面的な一致を避けられます。

主専修と副専修で研究の縦軸・横軸を作る

候補研究室が見つかったら、主専修で深める知識と、副専修から借りる視点を分けます。材料開発を主軸に情報化学を副軸とするなら、主専修では合成、構造、物性の関係を学び、副専修では候補選定やデータ解析を補います。生命分子を主軸に分子化学を副軸とするなら、生命機能の理解へ分光や計算をどう使うかを示します。

副軸は一つで十分です。複数分野を盛り込みすぎると、二年間で実行できる中心課題が見えなくなります。主たる仮説に直接答える実験を中心に置き、副軸は候補探索、測定、解析、解釈のいずれか一役に限定します。学際性は分野数ではなく役割分担で示すと、計画が引き締まります。

候補研究室を第五希望まで一つの比較表にする

志望研究室調査票へ進む前に、候補を同じ項目で比較します。研究室名、公式研究分野、自分の対象との接点、利用したい方法、計画を修正すべき点を書きます。第一希望だけを詳しく調べると、第五希望までの一貫性が崩れやすいためです。候補を比較して初めて、自分が研究したいのは特定材料なのか、特定方法なのか、社会課題なのかが見えてきます。

確認項目適合の目安不適合の兆候
研究対象研究室が扱う物質・現象と具体的な接点がある社会課題の名称だけが共通する
研究方法主要な測定・計算・合成を研究室で検討できる必要設備や方法の根拠がない
カリキュラム主専修と副専修が研究工程を支える履修したい科目が研究と無関係
期間二年間で中間目標と成果を設定できる基礎開発から社会実装までを一度に狙う
志望順位各候補に共通する問いを説明できる分野の異なる研究室を無関係に並べる

判定結果が弱ければ、志望校をすぐに諦めるのではなく、対象、問い、方法のどこを修正できるかを考えます。ただし、指導可能な教員が見つからないテーマを学院名に合わせて言い換えるだけでは解決しません。公式研究分野から逆向きに接続を検証することが、実質的な適合判定です。

適合度を三段階で判定して次の行動を決める

適合度は、強い、要調整、弱いの三段階で判定できます。強いのは、研究対象と主要方法が候補研究室に接続し、カリキュラム上も必要な知識を補える場合です。要調整は、対象または方法の一方が接続するものの、もう一方に修正が必要な場合です。弱いのは、社会課題の名称以外に接点がなく、指導可能な研究室を公式情報から説明できない場合です。

要調整なら、中心の問題意識を保ちながら研究対象を研究室の射程へ寄せる、利用する方法を現実的なものへ変える、目的を二年間で検証できる範囲に限定するという順で見直します。変更しても残したい研究上の核を一文にすると、修正のたびにテーマが別物になるのを防げます。

弱い判定になった場合、無理に教員名を当てはめるべきではありません。隣接する研究室を再探索するか、問いを化学的に検証できる形へ作り直すか、他研究科も含めて比較します。研究科への適合は志望の強さだけで決まらず、問いを実際に検証できる教育研究環境があるかで判断します。

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口頭試問用の研究計画を組み立てる構成と分量

指定字数がないときは説明時間から配分する

総合化学院の一般選抜には研究計画書の指定字数がないため、準備用文書は二千字から三千字程度を一つの目安にできます。これは公式指定ではなく、論点を漏れなく文章化し、口頭説明へ圧縮するための作業量です。提出用の字数と誤解しないようにしてください。重要なのは字数ではなく、質問に耐える論理構造です。

項目準備用文書の配分目安口頭試問での役割
題目・要約5%対象、問い、方法を一文で伝える
背景・先行研究25%なぜその問いが残っているか示す
目的・仮説15%何を明らかにするか限定する
方法35%操作、測定、解析、比較を説明する
期待成果・意義10%学術的貢献を研究結果と結ぶ
工程・代替案10%二年間の実行可能性を示す

題目は「対象に対して方法を用い、何を明らかにするか」が分かる形にします。「環境に優しい新材料の開発」のような広い表現では、対象も評価指標も分かりません。「材料名」「制御する構造」「測定する機能」を置くと、質問の入口が明確になります。題目は最後に決め、本文の問いと方法が固まるたびに更新します。

背景では社会的重要性だけを長く説明せず、先行研究がどこまで明らかにし、何が残っているかへ進みます。社会課題から未解明の化学的関係へ絞ることが必要です。先行研究は著者名を並べるのではなく、対象、方法、結果、限界を比較し、自分の問いが生まれる流れを作ります。

目的と方法を一対一で対応させる

目的は一つの中心文にし、必要なら二つか三つの小目的へ分けます。各小目的には、対応する実験または解析を一つ以上置きます。材料を合成するだけでは目的の達成にならない場合、構造解析と機能評価が必要です。生命現象を説明するなら、相関の観測だけでなく、介入や対照条件によって因果を検討する方法が必要になります。

方法には、試料、操作条件、測定項目、解析方法、比較対象を書きます。装置名を大量に列挙するより、その測定で仮説のどの部分を検証できるかを説明します。方法の選択理由まで答えられる状態が口頭試問対策になります。未経験の方法を使う場合は、基礎知識をどう補い、どの段階で習得するかも工程へ入れます。

期待される成果では、望ましい結果だけを書かず、仮説を支持しない結果から何が分かるかも考えます。代替案として条件変更、別測定、対象の限定を準備すれば、研究が予定どおり進まない場合にも問いを保てます。修士課程では全てを完成させるより、検証可能な範囲へ課題を限定する判断が実行可能性を高めます。

一般的な構成や表現例を確認したい場合は、研究計画書の例文・テンプレート集研究計画書の書き方解説も参考になります。ただし、例文の内容を置き換えるのではなく、総合化学院のコース、双峰型教育、志望研究室の研究分野へ接続する固有部分を自分で作ってください。

想定問答は回答ではなく根拠の束として準備する

想定問答を作るとき、完成した回答文を丸暗記すると、質問の表現が変わっただけで答えにくくなります。問いごとに、結論、根拠、具体例、留保の四点をメモします。「なぜこの研究室か」なら、結論として研究対象と方法の接続を述べ、根拠として公式研究分野と読んだ研究内容を挙げ、自分の経験を具体例にし、事前確認が必要な部分を留保します。

方法に関する質問には、選択理由、得られるデータ、仮説との関係、限界を準備します。例えば分光測定を用いるなら、どの状態や変化を観測できるのか、他の方法と比べてなぜ適切か、解釈上どの制約があるかを説明します。方法名より検証論理を説明できるようにすることが重要です。

意義を尋ねられた場合は、学術的意義と応用上の可能性を分けます。まず、未解明の関係を明らかにすることで分野の理解がどう進むかを答えます。その後、得られた知見が材料設計、反応制御、生命現象の理解などへどうつながり得るかを述べます。研究結果から直接言える範囲を越えて断定しない姿勢も、計画の信頼性を支えます。

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評価されにくい研究計画の共通点と直し方

研究科の射程外または教員との接続が見えない

最も大きな問題は、面白いテーマでも総合化学院で指導可能な根拠が示せないことです。「化学で社会課題を解決したい」という説明だけでは、どのコース、研究室、方法に接続するか分かりません。公式コースページの研究分野を確認し、対象と方法が重なる研究室を具体的に示すよう直します。

逆に、教員の研究紹介を写しただけの計画も弱くなります。教員のテーマと完全に同じ題目を作る必要はありません。自分が学部で扱った対象や方法、読んだ先行研究から生まれた問いを示し、研究室の公開分野がその検証をどう支えるかを書きます。教員名は権威付けのためでなく、指導可能性を確認した証拠として扱います。

目的が大きすぎて二年間の方法へ落ちていない

「脱炭素社会を実現する」「難病を治療する」といった目標は研究の意義にはなっても、修士研究の目的には広すぎます。材料の変換効率、反応選択性、分子間相互作用、特定経路の活性など、測定可能な変数へ落とします。社会的意義と研究上の目的を別の段落にするだけでも、論理が整理されます。

方法が「実験を行い考察する」で終わる場合も、実行可能性を判断できません。何を作るか、何と比較するか、何を測るか、どの結果なら仮説を支持するかを書きます。必要な試料や設備が志望研究室で扱われているかは、事前連絡の際に研究内容を確認する理由の一つです。

先行研究の位置づけと失敗時の分岐がない

先行研究がない計画では、新規性を説明できません。検索で見つけた総説から主要論文へ進み、対象、方法、結果、限界を表にして比較します。自分の計画が対象を変えるのか、方法を改善するのか、未検証の関係を調べるのかを一文にします。新規性は先行研究との差分として記述するのが基本です。

成功する一本道だけを書いた計画は、化学研究の不確実性を扱えていません。合成できない、測定感度が足りない、計算と実験が一致しない、細胞系で再現しないといった分岐を想定します。その場合に条件を変えるのか、対象を限定するのか、別方法で検証するのかを決めます。代替案は悲観的な付記ではなく、中心の問いを守る設計です。

複数コースの語を並べただけで役割がない

総合化学院は理工融合と双峰型教育を掲げていますが、学際的な用語を増やせば適合するわけではありません。計算科学、情報科学、実験科学を全て書く場合も、各手法の入力と出力をつなげる必要があります。各分野が研究工程のどこを担当するかを矢印で説明できるか確認します。

  • 研究対象が一文で特定できるか
  • 先行研究の限界から問いが生まれているか
  • 目的ごとに対応する方法があるか
  • 結果を判断する比較対象と指標があるか
  • 志望研究室の公式研究分野と接続しているか
  • 主専修と副専修の役割を分けられるか
  • 二年間の中間目標と代替案があるか

推敲では、この七項目を第三者に確認してもらうと効果的です。専門用語の正しさだけでなく、専門外の人が対象、問い、方法のつながりを追えるかを見ます。大学院入試対策を個別に整理したい場合は、北海道大学大学院総合化学院の研究計画対策を含む大学院入試コースも選択肢になります。

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出願までの逆算スケジュール

半年前から公式情報と研究テーマを往復する

準備は募集要項の公開を待って始めるのではなく、出願の半年前を一つの目安に開始します。最初の一か月は、総合化学院のコース構成と研究室を広く確認し、自分の学部研究や関心を対象・問い・方法へ分解します。教員連絡より前に仮の研究計画を一枚作ると、相談内容が具体的になります。

時期の目安主な作業完成させるもの
出願6か月前3コースと新コース、研究室ナビ、教員一覧を確認対象・問い・方法の三行メモ
出願5か月前総説と主要論文を読み、未解明点を比較先行研究比較表、仮題目
出願4か月前候補研究室を絞り、主専修・副専修を検討研究室比較表、準備用計画書初稿
出願3か月前第1希望教員への連絡準備、研究内容の確認要約、質問事項、修正版計画
出願2か月前方法、評価指標、代替案を具体化二千字から三千字程度の準備用文書
出願1か月前志望研究室調査票との整合、口頭練習二分説明、五分説明、想定問答
直前最新募集要項と教員配置を再確認最終チェック表

先行研究を読む段階では、論文数を目標にせず、計画に必要な論点を埋めます。総説で分野全体を把握し、中心となる原著論文で方法と結果を確認し、志望研究室の論文で対象や測定手法との接続を確認します。読んだ論文ごとに計画のどこが変わったかを一行で記録すると、要約集になるのを防げます。

事前連絡後に計画を固定せず更新する

第1希望教員への連絡は、完成稿を承認してもらうためのものではありません。公式に求められている研究内容の確認を軸に、自分の関心との接続、研究室で扱う対象や方法、出願時点で誤解している点がないかを整理します。返信内容を自分に都合よく解釈せず、必要なら対象や方法を修正します。

教員へ送る文章では、所属と学年、関心のある研究内容、これまでの研究、確認したいことを簡潔にまとめます。メールアドレスなどの連絡先は転載情報に頼らず、大学公式ページで確認します。研究室訪問の形式や可否は相手の案内に従い、事前連絡を合否の約束と捉えないことも大切です。

口頭練習では、文章を読み上げるだけでなく、質問により説明順が変わっても答えられるかを確認します。「なぜこの問いか」「先行研究との差は何か」「なぜこの方法か」「二年間で終わるか」「失敗したらどうするか」「なぜこの研究室か」の六問に、結論から答えます。回答後に根拠を一つ添え、必要に応じて詳細へ進む形が明瞭です。

最後に、募集要項、志望研究室調査票、教員一覧、コースページを再確認します。特に2027年4月入学と2026年10月入学では、化学反応創成学コース(仮称)を選べるかが異なります。入学時期と選択可能なコースを照合することを忘れないでください。

初稿から口頭説明まで三回の推敲を分ける

研究計画の推敲は、一度にすべてを直すより目的を分けます。一回目はファクトの推敲です。コース名、研究室名、教員名、研究分野、募集要項の扱いが公式ページと一致するかを確認します。研究分野を自分の言葉で広げたり、教員が公開していないテーマを推測したりしないようにします。固有名詞と制度は公式情報へ戻って照合するのが最初の工程です。

二回目は論理の推敲です。各段落の冒頭だけを読み、背景、未解明点、目的、方法、期待成果が順につながるかを確認します。目的に対応しない方法は削るか役割を説明し、方法のない目的には検証手段を追加します。「このため」「一方で」などの接続語に頼らなくても、文の内容だけで因果関係を追える状態を目指します。

三回目は実行可能性の推敲です。各実験や解析に必要な前提、期間、比較対象、成果を確認します。すべてが順調に進む前提を外し、最初の方法で結果が得られない場合の分岐を置きます。中心の問いを保てる最小限の代替案があれば、方法の変更が計画全体の崩壊につながりません。

文章が整った後に口頭説明へ変換します。二分版では、これまでの研究、入学後の問い、主な方法、志望研究室との接続を一つずつ述べます。五分版では、先行研究の差分、評価指標、工程、代替案を加えます。説明時間を短くするときに方法をすべて落とすのではなく、問いに答える中心的な検証だけを残すことが重要です。

第三者の質問を使って曖昧な前提を見つける

自分で何度も読んだ計画は、説明していない前提を補って読んでしまいます。化学分野の知識がある人には、仮説と方法の妥当性、対照条件、評価指標を確認してもらいます。専門が異なる人には、対象、問い、結果の意味が伝わるかを確認してもらいます。二種類の読み手を分けることで、専門性と説明可能性を同時に点検できます。

指摘を受けたら、質問に対する回答を付け足す前に、本文のどこで誤解が生じたかを探します。「なぜその材料か」と聞かれたなら、材料の特徴だけでなく、未解明点との関係が不足している可能性があります。「何を測るのか」と聞かれたなら、方法名はあっても評価指標が書かれていない可能性があります。質問を文章の欠落箇所へ変換して直すと、冗長な追記を避けられます。

最後は、質問に答えるために新しい研究目的を増やしすぎていないかを確認します。修士課程の計画は、広い将来像を持ちながらも、二年間で検証する中心課題を限定する必要があります。追加した説明が中心課題を支えない場合は、将来展望へ移すか削ります。一つの中心的な問いへ説明を集約することで、口頭試問でも要点を保ちやすくなります。

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よくある質問(FAQ)

総合化学院では研究計画書の提出が必要ですか

2027年度4月入学・2026年度10月入学の修士課程一般選抜では、独立した研究計画書は出願書類に含まれていません。ただし、口頭試問ではこれまでの研究概要と入学後の研究計画を中心に質疑応答が行われます。提出不要でも研究計画の文章化は必要と考え、準備用文書を作るのが適切です。

志望研究室は何研究室まで書けますか

対象募集要項では、志望研究室調査票に第五希望まで記入します。候補を数だけ埋めるのではなく、共通する問題意識と各研究室で可能な方法を比較してください。担当教員及び研究内容一覧表は年度ごとに更新され得るため、出願年度の資料を使います。

第1希望の教員への事前連絡は必要ですか

対象募集要項では、第1希望研究室の教員と出願前に連絡を取り、研究内容などを十分に確認するよう求めています。連絡前に公式の研究分野と研究室ページを読み、自分のテーマとの接点と質問を簡潔に整理することが大切です。合格可能性や有利不利を尋ねる連絡ではありません。

学部と異なる分野へ出願できますか

分野変更の可否を一律に決めるより、必要な基礎知識、研究方法、志望研究室との接続を確認することが先です。総合化学院は化学および関連領域の学部卒業レベルの知識・能力を前提としています。不足分を把握し、入試準備と入学後の履修でどう補うかを説明できるようにします。

研究テーマは教員の研究と同一でなければなりませんか

同一の題目にする必要はありません。ただし、研究対象または方法が研究室の公開分野と接続し、指導可能性を説明できることが必要です。教員の研究を写すのではなく自分の問いを接続するようにしてください。事前連絡で研究内容を確認し、ずれがあれば修正します。

化学反応創成学コースはいつから選べますか

募集要項では、化学反応創成学コース(仮称)は2027年4月から新設予定とされています。2026年10月入学者は同コースを選択できません。設置予定や担当教員の扱いは更新される可能性があるため、志望時点の最新募集要項を確認してください。

口頭試問では研究計画をどこまで具体化すべきですか

少なくとも対象、先行研究の未解明点、目的、主要な方法、比較対象、期待成果、二年間の工程を説明できる状態にします。装置名の暗記より、なぜその方法で問いに答えられるのかが重要です。代替案まで用意すると実行可能性を示しやすいでしょう。

修士論文と特定課題研究の違いは計画に影響しますか

公式の修了要件は、修士論文または特定の課題についての研究成果の審査と試験への合格を定めています。出願時には、志望研究室で想定される指導と成果形式を公式情報や事前確認に基づいて考えます。どちらの場合も、問い、方法、成果物までの工程を示す点は変わりません。

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まとめ|教員とカリキュラムから口頭試問の研究計画を作る

北海道大学大学院総合化学院の研究計画対策では、独立した提出書類がないことと、研究計画の準備が不要であることを混同しないのが第一歩です。口頭試問で研究計画を説明し、志望研究室調査票へ第五希望まで記入する以上、書面化して論理と実行可能性を検証する価値があります。

  • 一般選抜では独立した研究計画書の様式・字数指定はない
  • 口頭試問はこれまでの研究概要と入学後の研究計画を中心に行われる
  • 総合化学専攻には分子化学、物質化学、生物化学の3コースがある
  • 2027年4月には化学反応創成学コース(仮称)が新設予定である
  • 双峰型教育では主専修5単位以上、副専修2単位以上を履修する
  • 第1希望教員へ出願前に連絡し、研究内容を確認する
  • 教員の公式研究分野と自分の対象・方法の接続を検証する

研究計画は、対象、問い、方法の三要素から始めます。コースページで研究分野を探し、教員一覧と研究室ページで候補を確認し、主専修と副専修の役割を決めます。その後、先行研究との差分、評価指標、二年間の工程、失敗時の代替案を加えれば、総合化学院の教育構造に沿った計画へ近づきます。

仕上げでは、題目だけを見て研究対象と到達点が分かるか、目的文だけを見て何を明らかにするかが分かるか、方法だけを見て比較条件と評価指標が分かるかを確認します。さらに三つを続けて読み、同じ問いに向かっているかを点検してください。題目・目的・方法を別々に検査してから接続すると、長い文章の中に隠れたずれを見つけやすくなります。最後に二分で説明し、削っても残った内容が計画の核です。声に出して確認すると、説明が飛んでいる箇所も見つかります。

教員の所属や研究分野、募集要項、出願書類の様式は年度により変わります。出願前に最新の大学公式情報を再確認するとともに、口頭試問の回答と志望研究室調査票が一致しているかを確認してください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

\ 大学院入試専門 /

書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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