ご質問やお問い合わせはお気軽に
東北大学大学院文学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

東北大学大学院文学研究科の研究計画書を仕上げるには、一般的なテンプレートへテーマを流し込むだけでは足りません。2027年度の博士課程前期2年の課程・一般選抜(夏期試験)では、独立した名称の「研究計画書」ではなく、専攻分野ごとにテーマと分量が指定された小論文を出願時に提出します。したがって、最初に志望する専攻分野を決め、その分野の要求に合わせて研究経過、問い、先行研究、資料・方法、入学後の工程を組み直す必要があります。
東北大学大学院文学研究科の研究計画書とは、志望分野で修士研究を遂行できることを示す設計文書です。文学研究科は日本学、広域文化学、総合人間学の3専攻からなり、その内部に29の専攻分野があります。文献を精密に読む分野、史料を扱う分野、フィールドワークを行う分野、実験や調査を行う分野、数理モデルや機械学習を使う分野が同じ研究科に共存しています。「人文学だから文章力があればよい」と一括りにせず、対象分野で通用する問いと方法を選ぶことが出発点です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
本記事は、出願資格・試験科目・日程・倍率を詳しく繰り返しません。それらは東北大学大学院文学研究科の外部院試を扱う既存記事で確認できます。ここでは、公式の専攻紹介、カリキュラム・ポリシー、教員一覧、2027年度募集要項を結び、自分のテーマがどこに所属し、誰の専門と接続するかを判定する方法に集中します。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。
読み進める前に、手元へ三つのメモを用意してください。一つ目は、いま関心を持つテーマを一文で書いたものです。二つ目は、その問いに答えるために実際に読める資料、集められるデータ、訪問できるフィールドの候補です。三つ目は、現時点で不足する言語、調査、分析の技能です。この三つを各専攻分野と照合すると、志望理由と研究方法を同時に具体化できます。記事を読み終えた時点で、テーマ名ではなく、対象・問い・資料・方法・工程を一枚にまとめられる状態を目標にしましょう。
東北大学大学院文学研究科で研究計画書はどう扱われるか
提出物の正式名称は専攻分野別の「小論文」
2027年度夏期一般選抜の募集要項では、出願書類として「小論文」が指定されています。小論文はPDFファイルにしてインターネット出願システムへアップロードします。名称だけを見ると入試当日に書く課題文型の小論文を想像しやすいのですが、実際のテーマは「これまでの研究経過と今後の研究計画」「大学院における研究計画」「志望理由、研究目的、研究計画を含む内容」などです。つまり、実質的には研究計画書として読むべき出願書類です。
専攻分野による違いは字数だけではありません。日本語教育学は「学部等で興味を持って研究したテーマ」と「入学後研究したいと考えているテーマ」を分けて求めます。日本史は、日本史の卒業論文を作成する人には卒論の構想と研究経過を求め、作成しない人には志望動機と問題関心を求めます。文化人類学は大学院での研究計画に焦点を置き、インド学仏教史は志望理由も明示的に含めます。募集要項のテーマ文そのものが構成指示だと考えてください。
| 分量帯 | 主な専攻分野 | 設計上の重点 |
|---|---|---|
| 2,000字程度 | 行動科学、計算人文社会学 | 問い・データ・分析法を絞り、短く一貫させる |
| 4,000字程度 | 現代日本学、日本思想史、文化人類学、宗教学、英文学、英語学、言語学など | 研究経過と今後の計画を均衡させる |
| 6,000〜8,000字前後 | インド学仏教史、日本語学、考古学、文化財科学など | 先行研究、資料、方法の説明を厚くする |
| 8,000〜12,000字程度 | 日本文学、西洋史、哲学、倫理学など | 論点の系譜と資料読解の見通しを詳述する |
| 12,000字程度 | 東洋史、東洋・日本美術史、美学・西洋美術史 | 対象資料と研究史を論文構想に近い密度で示す |
同じ題名で2,000字版と12,000字版を作るのではなく、字数に応じて問いの粒度を変えます。2,000字で複数の時代・地域・方法を扱えば、それぞれの根拠が薄くなります。一方、12,000字で問題意識だけを反復し、資料の所在や先行研究との違いを書かなければ、長さを研究の具体性へ変換できません。字数は情報量ではなく論証の解像度を指定していると捉えると、構成を決めやすくなります。
卒業論文による代替には例外がある
志望専攻分野に関する卒業論文をすでに執筆している場合、募集要項は原則として小論文の代わりに提出してよいとしています。ただし、宗教学と死生学・実践宗教学では卒業論文による代替を認めていません。日本語教育学も、学部等で研究したテーマは卒業論文で代替できますが、入学後研究したいテーマの提出は省略できません。卒論があるから新規作成は不要だと早合点しないことが重要です。
代替可能な分野でも、卒論が志望分野と接続しているかを確認します。卒論をそのまま提出できるという制度上の可否と、その内容が入学後の研究可能性を伝えるかは別問題です。補訂を認める旨が書かれた分野では、研究史の更新、注記の統一、結論と今後の課題の接続を見直す余地があります。提出できることと、提出物として適していることを分けるのが安全です。
卒論を提出する場合は、本文だけでなく、題目、目次、注、参考文献、図表を含めた全体の読みやすさも点検します。卒論の結論が入学後の計画に直接つながらない場合は、面接で継続研究の方向を説明できるよう、残された論点を整理しておきます。小論文を新たに書く場合は、卒論で得た知見を要約しすぎず、どの判断や失敗から次の問いが生まれたかを示します。完成済みの成果より、次の研究へ移る論理が伝わるように準備してください。
面接までを一つの評価単位として考える
公式要項では、提出書類と学力試験の結果を総合して選抜し、面接試験を全専攻分野で実施するとしています。要項は面接の全質問を公開していませんが、提出した小論文について、研究対象を選んだ理由、先行研究との差、資料へのアクセス、方法を選ぶ根拠、修士課程で終えられる範囲を自分の言葉で説明できる状態にしておく必要があります。
文章を過度に専門的に装飾すると、面接で概念の定義を問われたときに説明できなくなります。反対に、読みやすさだけを優先して研究上の論点を曖昧にすると、何を明らかにする計画なのか伝わりません。各段落を口頭で一分以内に要約できるかを確認すると、書類と面接のずれを見つけやすくなります。
3専攻29専攻分野と研究テーマの対応
日本学専攻は「日本を扱う」だけでは足りない
日本学専攻には、現代日本学、日本思想史、日本語学、日本語教育学、日本文学、日本史、考古学、文化財科学があります。共通するのは日本の言語・思想・文学・歴史・社会への関心ですが、研究対象と証拠の扱い方は異なります。現代日本の家族制度を統計資料から検討する計画と、中世史料の語句や成立過程を精査する計画を、同じ方法で書くことはできません。
テーマ名に「日本」を入れるだけで日本学専攻への適合を示したことにはなりません。日本語の文法変化なら、どの時期のどの資料で用例を確かめるのかが必要です。日本文学なら、作品、版、時代、比較対象、批評上の論点を限定します。考古学や文化財科学なら、遺物・遺構・保存対象と、観察・分析の手続きを示します。対象を日本に置く理由と、分野固有の資料操作の両方が必要です。
広域文化学専攻は地域・言語・文化現象を結ぶ
広域文化学専攻には、文化人類学、宗教学、死生学・実践宗教学、インド学仏教史、中国語学中国文学、中国思想中国哲学、東洋史、英文学、英語学、ドイツ語学ドイツ文学、フランス語学フランス文学、西洋史があります。公式紹介は、アジア・ヨーロッパの言語・文化・歴史・宗教を、文献・資料・フィールドワークに基づいて研究することを掲げています。
この専攻で注意したいのは、「海外に関心がある」という動機と研究計画を混同しないことです。特定地域の宗教実践を扱うなら、調査地、対象集団、観察や聞き取りの範囲、使用言語、倫理的配慮が必要です。外国文学なら、作品の原語読解、テクストの範囲、研究史上の論点を示します。西洋史なら、利用する史料と史料言語を明確にします。地域への関心を検証可能な資料へ変換することが適合性の中心です。
総合人間学専攻は原理的研究と実証研究が共存する
総合人間学専攻には、哲学、倫理学、東洋・日本美術史、美学・西洋美術史、心理学、言語学、社会学、行動科学、計算人文社会学があります。公式紹介は、哲学・美学系と社会科学・自然科学系を統合し、社会制度、行動規範、心理メカニズム、言語能力などを実証的にも研究する構成を示しています。
そのため、同じ「人間の幸福」を扱うテーマでも、哲学なら概念や議論の再構成、倫理学なら規範的理由の検討、心理学なら測定可能な変数と手続き、社会学なら社会現象を説明する理論と資料、行動科学なら数理・統計モデル、計算人文社会学ならデータと計算手法が必要になります。問いの言葉より、答えを導く証拠の型で分野を選ぶと、専攻分野の誤配属を避けられます。
| 専攻 | 専攻分野 | 計画書で明確にしたい接続 |
|---|---|---|
| 日本学 | 現代日本学、日本思想史、日本語学、日本語教育学、日本文学、日本史、考古学、文化財科学 | 日本に関する対象と、文献・史料・調査・分析法の対応 |
| 広域文化学 | 文化人類学、宗教学、死生学・実践宗教学、インド学仏教史、中国語学中国文学、中国思想中国哲学、東洋史、英文学、英語学、ドイツ語学ドイツ文学、フランス語学フランス文学、西洋史 | 地域・言語・文化現象と一次資料への到達可能性 |
| 総合人間学 | 哲学、倫理学、東洋・日本美術史、美学・西洋美術史、心理学、言語学、社会学、行動科学、計算人文社会学 | 原理的問いまたは実証的問いと、それに対応する研究技能 |
候補が二つの分野にまたがる場合は、研究対象ではなく主たる問いと方法で決めます。たとえば災害を扱う研究でも、宗教的実践を問うのか、歴史史料を問うのか、心理反応を測るのか、社会規範の形成を分析するのかで所属候補は変わります。学際性は分野選択を省略する言葉ではありません。主軸となる分野を定め、隣接分野を補助線にすることが、一貫した計画につながります。
専攻分野の選択を確認する簡単な方法は、仮題から対象名を外し、方法と成果だけを読むことです。「聞き取りと参与観察から実践の変容を記述する」なら文化人類学的な軸が見えます。「作品の異なる版を比較し、語りの構造を解釈する」なら文学研究の軸が見えます。「公開データを統計モデルで分析し、現象の発生条件を検討する」なら行動科学や計算人文社会学との照合が必要です。方法の文章だけで分野が想像できる程度まで明確化すると、志望先とのずれを発見しやすくなります。
カリキュラムと修了プロセスから逆算する研究の型
入学後すぐに研究題目と指導体制が具体化する
文学研究科のカリキュラム・ポリシーでは、1年次のはじめに研究科担当教員から指導教員若干名を定め、1年次の所定時期に研究題目を提出するとしています。研究計画書の段階でテーマを永久に固定する必要はありませんが、入学後に資料を探し始めるだけの計画では遅れやすくなります。候補資料、研究対象へのアクセス、基礎となる先行研究まで確認しておくべきです。
指導教員が「若干名」とされている点からは、一人の教員名だけに依存した志望理由より、専攻分野の教育環境全体との整合を示す方が安定します。特定教員の専門との接点は重要ですが、その教員しか価値がないような書き方は避けます。教員との接続と専攻全体との接続を二層で示すのが適切です。
総合科目・スキル科目・特論・演習を研究工程に結ぶ
公式方針では、専攻共通の総合科目で専攻全体を俯瞰し、スキル科目で研究に必要な技能と発想力を身につけ、所属専攻の特論、参加型の研究演習・研究実習を受講します。2026年度シラバスも、3専攻の専攻分野別科目に加え、総合科目、スキル科目、学術実践活動を案内しています。
研究計画書では科目名を飾りとして列挙する必要はありません。自分に不足する技能と、入学後に必要な訓練を対応させます。外国語文献の読解が課題なら、その習得時期を工程に置きます。統計分析が必要なら、データ収集前に分析設計を固めます。フィールドワークなら、調査協力、同意、記録、匿名化を含む準備期間を設けます。授業を受ける予定ではなく、研究上の不足を補う計画として書くのがポイントです。
1年次の中間報告から修士論文・修士研究へ接続する
カリキュラム・ポリシーでは、1年次終了までに中間報告を指導教員へ提出し、修了年次に修士論文または修士研究を完成するとしています。この流れから逆算すると、1年目は問いと方法の精緻化、資料収集の主要部分、予備分析まで到達し、2年目に本分析、執筆、修正へ進める規模が現実的です。
資料収集だけで2年を使う計画や、複数国を横断する大規模調査、入手経路が不明な未公開史料への依存は、修了工程との整合を説明しにくくなります。大きな問題意識を持つこと自体はよいのですが、修士研究で答える問いは限定します。二年間で提出物にできる最小の問いへ切り出すことが、実行可能性の説明になります。
研究の型は、問い、資料、方法、成果の順に一直線でつながっている必要があります。「若者の幸福を明らかにする」という問いに文学作品だけを使うなら、社会全体の幸福を測るのではなく、作品における幸福表象の構造を問うなど、資料から答えられる範囲に調整します。逆に質問紙調査を行うなら、対象者、概念の操作化、分析単位、想定する比較を示します。資料が答えられる問いだけを掲げるという原則は29分野に共通します。
成果の形も先に想像します。文献研究なら、既存解釈の修正、概念の再整理、資料間の新しい関係づけが成果になり得ます。歴史研究なら、史料の再検討による時代像の更新が考えられます。調査研究なら、観察されたパターンと条件を説明すること、実験・統計研究なら仮説をデータで検討することが成果になります。「社会に役立つ」という遠い目標だけで終えず、修士論文で提示できる学術的な一歩を言語化してください。
さらに、計画には修正可能性を持たせます。研究は、資料を読み始めた後に問いが変わることがあります。これは計画不足とは限りません。ただし、中心資料が入手できなかった場合の代替資料、調査協力が得られない場合の範囲変更、分析結果が想定と異なった場合の解釈方針を考えておくと、計画の頑健性が上がります。仮説どおりの結果だけを成功としない設計が、研究としての実行可能性を支えます。
教員の研究分野マップと指導可能性の読み方
日本学専攻の代表例
大学公式の教員一覧では、氏名、職位、専攻分野、現在の研究テーマが公開されています。日本学専攻では、現代日本学の田中重人教授が「ジェンダーによる不平等と家族制度の関連、生活時間分析、社会科学における情報技術利用、科学的知識の形成過程、世論・政策と科学的知識」を掲げています。現代日本を扱う計画でも、制度、時間配分、知識形成など、どの分析対象に接続するのかを明確にする必要があります。
日本語学の大木一夫教授の掲載テーマは「日本語文法史、日本語史、日本語文法論、日本語学史」です。自分のテーマが文法史に接続するなら、時代区分、資料、文法現象、用例の集め方を計画書に置きます。日本史の柳原敏昭教授は「中世日本国周縁部(東北と南九州)の比較史的研究、中世史料研究、戦前・戦中期東北地方における歴史学の展開に関する研究、戦前・戦中期の東北大学に関する研究」を掲げています。教員の語句を借りるのではなく、自分の資料と問いを接続することが必要です。
広域文化学専攻の代表例
文化人類学の川口幸大教授は「東アジア、特に中国における家族親族、宗教、移動について」を現在の研究テーマとして公開しています。家族や移動を扱う場合も、対象地域、調査対象、現象、時期を限定し、どの資料やフィールドから考察するかを書きます。宗教学の木村敏明教授は「自然災害と宗教、民間信仰の現代的変容、インドネシアの社会と宗教」を掲げています。災害と宗教を扱うなら、出来事、地域、宗教実践、記録資料の範囲を決める必要があります。
英文学の大貫隆史教授の掲載テーマは「20世紀イギリス文化・文学、レイモンド・ウィリアムズ」です。英文学を志望する計画では、関心のある作家名だけでなく、作品群、版、概念、批評史、原語読解の準備を示します。地域名や作家名より、研究上の対話相手と資料を示すことで、専門との接続が具体化します。
総合人間学専攻の代表例
哲学の荻原理教授は「西洋古代哲学、分析系倫理学」、倫理学の小松原織香准教授は「修復的正義、コミュニティ再生、被害者支援、アートと社会運動」を掲げています。哲学・倫理学では社会的に重要なテーマを示すだけでなく、どの概念、議論、文献を検討し、どの立場への反論または再構成を試みるのかが必要です。
心理学の阿部恒之教授は「感情の身体性,日常行動の心理学的機能,唾液中コルチゾールの測定,顔の社会的意味,嗅覚の生態学的機能,災害における創発規範」を掲載しています。行動科学の浜田宏教授は「数理モデルによる社会現象の解明、数理モデルと統計モデルの統合」、計算人文社会学の呂沢宇准教授は「政治分極化、ソーシャルメディアにおける意見形成、社会科学における機械学習の応用」を掲げています。実証系ではデータ取得と分析技能までがテーマ適合に含まれます。
| 専攻・分野 | 教員 | 公式掲載の現在の研究テーマ |
|---|---|---|
| 日本学・現代日本学 | 田中重人教授 | ジェンダーによる不平等と家族制度の関連、生活時間分析、社会科学における情報技術利用、科学的知識の形成過程、世論・政策と科学的知識。 |
| 日本学・日本語学 | 大木一夫教授 | 日本語文法史、日本語史、日本語文法論、日本語学史。 |
| 日本学・日本史 | 柳原敏昭教授 | 中世日本国周縁部(東北と南九州)の比較史的研究、中世史料研究、戦前・戦中期東北地方における歴史学の展開に関する研究、戦前・戦中期の東北大学に関する研究。 |
| 広域文化学・文化人類学 | 川口幸大教授 | 東アジア、特に中国における家族親族、宗教、移動について。 |
| 広域文化学・宗教学 | 木村敏明教授 | 自然災害と宗教、民間信仰の現代的変容、インドネシアの社会と宗教。 |
| 広域文化学・英文学 | 大貫隆史教授 | 20世紀イギリス文化・文学、レイモンド・ウィリアムズ。 |
| 総合人間学・哲学 | 荻原理教授 | 西洋古代哲学、分析系倫理学。 |
| 総合人間学・倫理学 | 小松原織香准教授 | 修復的正義、コミュニティ再生、被害者支援、アートと社会運動。 |
| 総合人間学・心理学 | 阿部恒之教授 | 感情の身体性,日常行動の心理学的機能,唾液中コルチゾールの測定,顔の社会的意味,嗅覚の生態学的機能,災害における創発規範。 |
| 総合人間学・行動科学 | 浜田宏教授 | 数理モデルによる社会現象の解明、数理モデルと統計モデルの統合。 |
| 総合人間学・計算人文社会学 | 呂沢宇准教授 | 政治分極化、ソーシャルメディアにおける意見形成、社会科学における機械学習の応用。 |
ここで挙げたのは専攻ごとの代表例であり、全教員ではありません。教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に最新の文学研究科教員一覧で確認してください。教員名を計画書に書く場合も、「その教員がいるから学びたい」で止めず、公開された専門と自分の問いのどこが接続し、どの方法を発展させたいのかを説明します。氏名は志望の根拠ではなく、研究環境を検証する入口です。
教員一覧を読む際は、キーワードの完全一致だけを探さないでください。自分が扱う対象が一致しなくても、方法、理論、地域、時代のいずれかで指導上の接点がある場合があります。一方、一般語が一つ重なるだけでは十分ではありません。候補教員ごとに「対象」「問い」「資料」「方法」の四列を作り、自分の計画との一致点と相違点を書きます。一致点を具体語で三つ説明できるかを一つの確認基準にすると、表面的な教員選びを避けられます。
職位や知名度を基準に選ぶのではなく、公式に公開された現在の研究テーマを基準にします。論文や研究室サイトを追加で読む場合も、教員一覧の掲載内容と矛盾しないか確認します。受け入れの可否や今後の配置を外部から推測せず、最新の公式案内に従ってください。研究分野の一致は合否の保証ではなく、計画を成立させる前提確認です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
自分の研究テーマが文学研究科に合うか判定する手順
第一段階は一文で問いを定義する
まず「私は何について研究したいか」ではなく、「どの資料を用いて、何を明らかにするか」を一文にします。よい作業文は、対象、範囲、問いを含みます。たとえば「現代社会のジェンダーを研究したい」では広すぎます。「特定の統計資料を用い、ある期間の生活時間の男女差と家族制度との関連を検討する」のように、答えを導く証拠まで含めます。
文学・思想・歴史系でも同じです。「レイモンド・ウィリアムズを研究する」では人物紹介に留まります。特定著作の概念が、特定の文化・文学現象をどう説明するか、あるいは既存解釈のどこを修正するかまで問います。テーマは名詞、研究課題は検証できる疑問文という違いを意識してください。
第二段階は資料と方法から専攻分野を照合する
次に、答えを得るための一次資料と方法を書き出します。文献研究なら原典、版、言語、読解方法、比較対象を確認します。歴史研究なら史料群、所蔵先、成立事情、史料批判の方針を考えます。文化人類学ならフィールド、調査協力者、観察・聞き取り、倫理的配慮を検討します。心理学なら対象者、測定、手続き、分析計画を整理します。行動科学・計算人文社会学ならデータの入手、変数、モデル、再現可能性を確認します。
そのうえで3専攻29分野のどこに主軸を置くか選びます。対象が同じでも方法が異なれば、適合する分野は変わります。言語表現を歴史的に追うのか、学習者の習得を調査するのか、計算的に大規模データを分析するのかを区別します。専攻分野名ではなく、その分野の証拠の扱い方と照合するのが効果的です。
第三段階は教員・科目・二年間の工程で三重確認する
- 公式教員一覧で、問いまたは方法に接続する教員がいるか確認する
- 最新シラバスで、必要な専門科目・演習・技能形成の機会を確認する
- 1年次の中間報告と修了年次の修士論文・修士研究までに終えられるか工程化する
三つのうち一つでも成立しない場合は、テーマの範囲か志望分野を再検討します。教員の専門と近くても、必要な史料が読めなければ研究は進みません。科目が魅力的でも、中心的な問いに接続する教員が確認できなければ指導可能性を説明しにくくなります。資料も教員も整っていても、調査対象が広すぎれば二年間で完成しません。教員・教育・工程の三点がそろって初めて適合と判断します。
事前連絡は「承諾が必要」と決めつけない
確認した2027年度夏期一般選抜要項には、研究室ごとのウェブサイトURLが掲載されていますが、一般選抜について指導希望教員の事前承諾を一律の出願要件とする記載は確認できません。したがって、「連絡しなければ出願できない」と断定するのは避けます。最新の募集要項、専攻分野の研究室サイト、説明会案内に個別指示がないかを順に確認してください。
問い合わせや訪問を検討するときは、教員の時間を使うことを前提に、公式ページで分かる質問を避けます。自分の研究課題、これまで読んだ主要文献、想定資料、質問事項を短く整理してから連絡します。実際の進め方は研究室訪問の完全ガイドも参考になります。事前連絡の目的は有利さではなく、研究上の不一致を早期に発見することです。
適合判定の最後には、反証する視点を入れます。「この研究はなぜ別の専攻分野ではなく、ここで行うのか」「中心教員が変わっても専攻の教育環境と整合するか」「一次資料が予定どおり得られなくても問いを縮小できるか」と自問します。肯定材料だけを集めると、志望の弱点を見落とします。あえて不適合の可能性を検討してから志望を決めることで、計画書の説得力が上がります。
専攻分野別の字数に合わせた小論文の構成と分量配分
共通の七要素を先に作る
専攻分野ごとにテーマ文は異なりますが、研究計画として必要な核は共通しています。最初から指定字数に合わせて文章を書き始めるより、次の七要素をメモとして作り、募集要項の語順に合わせて並べ替える方が安定します。
- 研究テーマと中心的な問い
- これまでの研究経過と問題意識
- 主要な先行研究と未解決点
- 対象とする資料・データ・フィールド
- 資料を分析する方法と、その方法を選ぶ理由
- 入学後二年間の工程と想定成果
- 志望専攻分野・教員・カリキュラムとの接続
一般的な構成例を知りたい場合は、研究計画書の例文・テンプレート集も参照できます。ただし東北大学文学研究科では、専攻分野別のテーマ文が最優先です。「これまでの研究経過」を求める分野で過去の学修をほとんど書かず、志望理由だけを長く書くと、要求への回答が不足します。テンプレートより募集要項の問いを上位に置くことが必要です。
2,000字程度では一つの問いに集中する
行動科学と計算人文社会学は2,000字程度です。題名、背景、先行研究、方法、工程をすべて入れると、一項目あたりの余白は大きくありません。背景説明を短くし、中心的な問い、利用可能なデータ、分析方法、期待する知見を優先します。複数の仮説や複数のデータセットを無理に詰め込まず、一つの分析が何を説明するかを通します。
| 要素 | 2,000字程度の目安 | 4,000字程度の目安 | 8,000〜12,000字程度の目安 |
|---|---|---|---|
| 問題設定・研究経過 | 15〜20% | 20〜25% | 20〜25% |
| 先行研究と未解決点 | 20〜25% | 25〜30% | 30〜35% |
| 資料・方法 | 35〜40% | 30〜35% | 25〜30% |
| 工程・成果・適合性 | 20〜25% | 15〜20% | 15〜20% |
この比率は公式指定ではなく、下書きを点検するための実務的な目安です。専攻分野が二つのテーマを指定している場合や、卒論構想への多い論及を求める場合は、そちらを優先します。配分は均等ではなく、専攻が評価したい部分へ寄せると考えてください。
字数を削るときは、問題の重要性を繰り返す文、大学の理念を言い換えただけの文、研究に直接関係しない経歴から減らします。残すべきなのは、問いを定義する文、先行研究との差を示す文、資料と方法を特定する文、工程を現実的にする文です。字数を増やすときは形容詞を足さず、先行研究の論点、資料の選定基準、分析手順、予想される限界を補います。増減の単位を文章量ではなく研究上の機能で考えると、密度を保てます。
4,000字程度では研究経過と将来計画を橋渡しする
4,000字程度を指定する多くの分野では、「これまでの研究経過と今後の研究計画」がテーマです。ここでは過去と未来を別々の作文にしないことが重要です。学部で何を調べ、どの疑問が残り、その疑問を大学院でどの資料と方法によって検討するのかを一つの因果関係にします。
卒論とテーマが変わる場合も、接続は作れます。対象が変わっても、身につけた原語読解、史料批判、調査設計、統計分析などの技能がどう生きるかを示します。完全に未経験の方法へ移るなら、入学前と入学後にどう補うかを書きます。経歴の一貫性ではなく、研究能力の移行可能性を説明することが大切です。
8,000〜12,000字では小さな論文構想として組み立てる
長い小論文では、問題意識の反復で字数を埋めず、研究史を整理し、資料と論証の見通しを具体化します。先行研究は書名を並べるのではなく、何が分かり、どの資料や視点が不足し、自分の研究がどこを扱うかを論点別に整理します。史料や作品は「使用する予定」と書くだけでなく、入手可能性、版、範囲、選定基準を説明します。
日本文学、日本史、東洋史、西洋史、哲学、倫理学、美術史系では、対象文献や史料を読めることが計画の信頼性に直結します。原典の一部を試読し、想定する分析が実際に成立するか確認してから書きます。長文では構想の大きさより、根拠の追跡可能性が問われると考えるとよいでしょう。
推敲では、各節の冒頭文だけを続けて読みます。問題設定から先行研究、研究課題、資料、方法、工程へ論理が進んでいれば、骨格は機能しています。同じ内容へ戻る、突然志望理由へ移る、結論の前に新しい対象が現れる場合は、構成を直します。次に固有名詞、作品名、時代、資料名、方法名だけを拾い、表記と範囲が一致しているかを確認します。内容の推敲と表現の推敲を別々に行うと、見落としを減らせます。
評価を下げやすい研究計画の共通点と修正法
研究科の射程外、または専攻分野が曖昧
最初の失敗は、社会的に重要な話題を示すだけで、文学研究科のどの分野の研究なのか分からない計画です。「地域活性化」「AIと人間」「多文化共生」のような大きなテーマは、そのままでは研究課題になりません。誰のどの行為・言説・作品・史料・データを、どの方法で分析するかへ下ろします。
修正するときは、3専攻29分野の表に戻り、自分の一次資料と分析法に最も近い分野を一つ選びます。その分野の教員一覧とシラバスを読み、専門語を増やすのではなく、対象と方法の不一致を直します。学際的という言葉で主たる研究分野を曖昧にしないことが重要です。
指導可能な教員との接続が確認できない
二つ目は、テーマに近い教員がいるかを確認せず、大学の知名度や立地だけで志望理由を書くことです。教員名を出せば解決するわけでもありません。公式掲載の研究テーマと自分の問いの接点を示し、さらに専攻全体の科目・演習とどう結びつくかを説明します。
反対に、教員の研究テーマをそのまま自分のテーマへ写すのも避けます。研究指導は共同関心を持ちながら、出願者自身の問いを発展させるものです。教員の公開テーマと、自分が用いる対象・資料・問いの重なる部分と異なる部分を整理します。近すぎる模倣でも遠すぎる無関係でもない接続を作ってください。
方法が問いに答えない、または実行不能
三つ目は、方法名だけが書かれている計画です。「インタビューを行う」「テクスト分析をする」「機械学習を用いる」だけでは、何をどう比較し、どのような結果なら問いに答えたことになるか分かりません。対象の選定基準、収集手順、分析単位、解釈の基準を具体化します。
実行可能性も同時に見ます。海外調査を予定するなら言語、協力者、期間、倫理面、代替資料を考えます。実験なら参加者、機器、測定、分析の準備を考えます。未公開資料なら閲覧条件を確認します。理想の方法と、二年間で実施できる方法を一致させることが修正の中心です。
先行研究の位置づけがない
四つ目は、「このテーマは重要だ」「研究されていない」と主張するだけで、既存研究を示さない計画です。完全に研究されていないテーマは、資料がないか、問いが研究として成立していない可能性もあります。主要な研究を読み、何がすでに説明され、どの論点が残っているかを特定します。
先行研究は権威づけのための引用一覧ではありません。自分の問いを小さく正確にする道具です。研究史を年代順に羅列するより、論点、資料、方法、結論の違いで整理します。新規性は「誰も扱っていない」より「既存説明のここを更新する」と示す方が検証可能です。
引用と要約の区別も重要です。先行研究の主張を自分の言葉で要約するときは、元の論旨を変えず、出典を追跡できるようにします。自分の評価や反論は、その後に分けて書きます。読んでいない文献を二次資料の引用から孫引きすると、面接で内容を説明できません。参考文献の数より、主要研究との正確な対話を優先してください。
研究経過と入学後計画が切れている
五つ目は、前半が学部時代の回想、後半が将来の抱負となり、両者をつなぐ未解決の問いがない計画です。募集要項が「これまでの研究経過と今後の研究計画」を求める場合、過去の成果そのものより、そこから何を課題として発見したかが接続点になります。
卒論テーマを継続するなら、卒論で答えた範囲と答えられなかった範囲を分けます。変更するなら、過去に得た技能や視点が新テーマへどう移るかを示します。過去の研究を実績ではなく次の問いの根拠として使うと、計画全体が一続きになります。
出願から逆算する研究計画書作成スケジュール
六か月前までに分野・問い・一次資料を仮決定する
準備の初期には、志望専攻分野を一つに固定する前に、候補を二つ程度比較して構いません。ただし比較軸は名称の印象ではなく、教員、資料、方法、カリキュラムです。主要な先行研究を読み、一次資料を少量でも試し、問いが成立するか確認します。この段階で、指定字数と卒論代替の条件も最新要項で確認します。
四〜三か月前に研究史と方法を固める
主要文献を論点別に整理し、自分の研究が更新する箇所を一文にします。同時に、資料の入手可能性、調査対象、分析方法、必要な技能を確認します。必要に応じて研究室サイトや説明会情報を確認し、問い合わせるなら質問を絞ります。初稿より前に資料と方法の実行可能性を検証することで、大幅な書き直しを減らせます。
二か月前に全体稿、一か月前に面接可能な稿へ
初稿では字数を厳密に合わせるより、七要素がそろっているかを優先します。その後、募集要項のテーマ文に回答する順序へ並べ、重複する背景説明を削り、資料・方法・工程を具体化します。第三者に読んでもらう場合は、文章の美しさだけでなく、問いと方法の対応、専門外の人にも論理が追えるかを確認してもらいます。
提出前には、各段落の要点を口頭で説明し、用語の定義、研究史上の位置、資料選択の理由、代替案を答えられるようにします。添削を受けても、説明できない表現は残さないでください。最終稿は面接で自分の言葉に戻せる文章である必要があります。
| 時期の目安 | 作業 | 完了条件 |
|---|---|---|
| 出願6〜8か月前 | 3専攻29分野、教員、募集要項を確認 | 候補分野と指定字数を把握した |
| 出願5〜6か月前 | 問いを一文化し、一次資料を試す | 資料から答えられる問いになった |
| 出願3〜4か月前 | 先行研究を論点別に整理し、方法を設計 | 既存研究との差と分析手順を説明できる |
| 出願2か月前 | 全要素を含む初稿を作成 | 募集要項のテーマ文に回答している |
| 出願1か月前 | 推敲、事実確認、字数調整 | 固有名詞・引用・URL・年度を再確認した |
| 提出前 | PDF表示と面接説明を確認 | 提出ファイルを開け、各節を口頭要約できる |
日程や出願方法そのものは年度ごとに変わり得ます。外部院試の既存記事で全体像を確認したうえで、最終判断は当該年度の公式募集要項に置いてください。研究計画書の準備と専門科目・外国語の準備は競合するため、出願直前に計画書を始めないことが重要です。研究設計を先に固めると、面接と専門学習にも軸が通るという利点があります。
週単位の作業管理では、「文献を読む」のような曖昧な予定を避けます。「主要論文三本について、問い・資料・方法・結論を各二百字で整理する」「一次資料の候補十点から選定基準に合う五点を残す」「方法節を第三者が再現できる粒度へ直す」のように、成果物で区切ります。作業時間が限られる社会人は、読む日と書く日を完全に分けず、一つ読んだら一つ計画書へ反映する循環を作ると、知識だけが増えて初稿が遅れる状態を防げます。
版管理も行いましょう。初稿、指摘反映稿、事実確認稿、提出稿を分け、変更理由を短く残します。教員情報、年度、指定字数、提出形式は、本文の推敲とは別のチェックリストで最終確認します。提出用PDFを別端末でも開き、文字化け、改ページ、表の欠け、ファイル名を確認してください。研究内容と提出実務を別工程で検査することで、内容以外の事故を減らせます。
よくある質問(FAQ)
東北大学文学研究科に研究計画書の所定様式はありますか
確認した2027年度夏期一般選抜では、「研究計画書」という単独様式ではなく、専攻分野別にテーマと分量を指定した小論文をPDFで提出します。テーマは分野ごとに異なるため、一般的な研究計画書の様式より募集要項の別表を優先してください。年度や選抜区分が違えば条件が変わる可能性があるため、出願する回の要項を確認します。
小論文は卒業論文で代替できますか
志望専攻分野に関する卒業論文を執筆済みなら、原則として代替できます。ただし宗教学と死生学・実践宗教学は代替を認めていません。日本語教育学も「入学後研究したいと考えているテーマ」は卒論で代替できません。分野別の備考欄まで読むことが必要です。
研究計画は何字必要ですか
専攻分野によって2,000字程度から12,000字程度まで幅があります。行動科学・計算人文社会学は2,000字程度、現代日本学や文化人類学など多くの分野は4,000字程度、日本文学・西洋史・哲学・倫理学は8,000〜12,000字程度です。日本語教育学のように二つのテーマへ別々の字数を指定する分野もあります。
志望教員への事前連絡は必要ですか
確認した一般選抜要項には、指導希望教員の事前承諾を一律の出願条件とする記載は見当たりません。一方で研究室サイトへの導線は掲載されています。最新要項と志望分野の公式案内を確認し、個別指示がある場合は従ってください。連絡する場合は、研究課題と確認したい事項を簡潔に整理します。
学部の卒論と異なるテーマで出願できますか
募集要項のテーマに答え、志望分野との適合と実行可能性を説明できるなら、異なるテーマを検討できます。ただし研究経過を求める分野では、過去の学修から新しい計画へ移る理由と、引き継げる技能を示す必要があります。未経験の方法を使うなら、習得計画も書きます。
教員名を小論文に書くべきですか
教員名の記載自体を目的にする必要はありません。書く場合は、公式掲載の専門と自分の問い・方法の具体的な接点を示します。一人の教員だけに依存せず、専攻の科目や複数指導の環境との整合も説明すると、研究科を選ぶ理由が明確になります。
文献研究と実証研究のどちらが有利ですか
一律の優劣はありません。日本文学、歴史、哲学などでは文献・史料の精密な読解が中心になり得ますし、心理学、行動科学、計算人文社会学では測定、統計、計算手法が中心になり得ます。志望分野の問いに答えられる方法であることが判断基準です。
面接では小論文の何を説明できるようにすべきですか
研究対象を選んだ理由、中心的な問い、主要な先行研究との差、資料の入手可能性、方法を選んだ理由、二年間の工程を説明できるようにします。用語の定義と、予定した資料が使えない場合の代替案も整理しておくと、計画を自分で理解していることを伝えやすくなります。
まとめ|専攻・教員・修了工程を一本につなげる
東北大学大学院文学研究科の研究計画書対策では、一般論より先に志望専攻分野の募集要項を読む必要があります。提出物は専攻分野別の小論文であり、テーマも分量も一律ではありません。2,000字程度の分野と12,000字程度の分野では、研究課題の絞り方と研究史の示し方が異なります。
- 2027年度夏期一般選抜では、研究計画を含む小論文を出願時にPDFで提出する
- 文学研究科は日本学・広域文化学・総合人間学の3専攻29専攻分野で構成される
- 対象名ではなく、問い・一次資料・方法から志望分野を選ぶ
- 公式教員一覧の専門と自分の計画の接点を具体化する
- 総合科目、スキル科目、特論、演習・実習を研究上の課題と結ぶ
- 1年次の中間報告と修了年次の修士論文・修士研究から規模を逆算する
- 募集要項・教員配置・シラバスは出願前に最新情報へ更新する
最終的に目指すのは、社会的に大きなテーマを掲げることではなく、この専攻の研究環境で二年間かけて答えられる問いを示すことです。問い、先行研究、資料、方法、教員、カリキュラム、工程が一本につながっていれば、書類は面接でも説明しやすくなります。
提出前の最終点検では、研究計画を逆向きにも読んでください。想定成果から見て、その成果を導ける方法になっているか、その方法を実施できる資料があるか、その資料から中心的な問いへ答えられるかをたどります。次に、各主張へ「その根拠は何か」「なぜその範囲なのか」「別の方法ではいけないのか」と問いを重ねます。答えが抽象語に戻る箇所は、資料名、期間、対象、分析単位、判断基準のいずれかが不足しています。前向きの構成確認と逆向きの根拠確認を組み合わせることで、論理の飛躍を見つけられます。
東北大学文学研究科には、人文資料の精読からフィールドワーク、心理学的測定、数理・計算的分析まで異なる研究文化があります。だからこそ、文章を「文学研究科向け」に一般化するのではなく、志望する一つの専攻分野へ具体化する必要があります。同時に、総合科目やスキル科目を通じて隣接領域を学ぶ余地も残します。専門の芯を細く明確にし、周辺への視野を広く持つという設計が、3専攻からなる研究科の構造とも整合します。
最後に、公式情報を確認した日をメモし、提出直前に同じページを再確認してください。とくに募集要項の別表、教員一覧、専攻分野の研究室サイト、最新シラバスは役割が異なります。募集要項で提出条件を、教員一覧で現在の専門を、研究室サイトで分野の活動を、シラバスで教育機会を確認します。どれか一つだけで判断せず、複数の公式ページを役割別に突き合わせることが、古い情報や思い込みによるずれを防ぎます。
自分だけで点検すると、関心の強さを研究上の根拠だと見誤ったり、専門用語で方法の不足を隠したりしがちです。東北大学大学院文学研究科の研究計画書を含む大学院入試対策を進める際、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)



