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東北大学大学院教育学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

東北大学大学院教育学研究科の研究計画書では、教育問題への関心を述べるだけでなく、総合教育科学専攻の6コースのどこで、誰の研究分野と接続し、修士課程の研究指導を受けながら何を明らかにするのかを示す必要があります。研究題目、問い、先行研究、方法、実施可能性を一本の線で結び、志望コースで指導可能な計画として設計することが中心課題です。
東北大学大学院教育学研究科の研究計画書とは、博士課程前期2年の課程の一般選抜で出願時に提出し、研究計画と研究意欲を評価する土台となる書類です。令和9年度(2027年度)入試の所定様式には、志望コースと専門領域、研究題目、研究計画の欄があります。分量は第1期が3,000字程度、第2期が1,000〜1,500字程度です。同じ研究科でも試験期によって使える字数が違うため、単に長い原稿を縮めるのではなく、問いと方法の骨格を保ったまま情報密度を調整する必要があります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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(費用は一切かかりません)
本記事は、出願資格、試験科目、日程、倍率を詳しく繰り返すものではありません。それらは東北大学大学院教育学研究科の外部院試を解説した既存記事で確認できます。ここでは大学公式の募集要項、教育課程、教員紹介を基に、1専攻6コースの構造、30単位以上と修士論文を求める修了要件、指導教員と副指導教員による研究指導から逆算して、計画書をどう組み立てるかに集中します。
教育学研究科には、人間形成や教育政策を扱う領域だけでなく、教育評価測定、教育情報デザイン、発達心理学、臨床心理学まであります。「教育に関心がある」という入口は共通でも、研究対象と方法は同じではありません。コース名ではなく研究上の問いと方法から所属先を選ぶ視点を持つと、自分のテーマの適合性を具体的に判断できます。募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。
東北大学大学院教育学研究科で研究計画書はどう扱われるか
一般選抜では所定様式を出願時に提出する
令和9年度(2027年度)の博士課程前期2年の課程では、一般選抜の出願書類として研究計画書が求められます。研究科の大学院入試日程・募集要項ページから、PDFとWordの所定様式を取得できます。様式にある基本項目は、氏名、生年月日、志望コースと専門領域、研究題目、研究計画です。最初に公式のWord様式へ実際の文字を流し込むことで、欄の大きさと読みやすい密度を早めに把握できます。
研究計画の分量は、第1期が3,000字程度、第2期が1,000〜1,500字程度で、別紙による提出も認められています。この差は大きく、第1期なら先行研究の対立や方法の選択理由まで展開しやすい一方、第2期では背景説明を絞り、問い、未解決点、方法を優先しなければなりません。字数が少ないほど研究の論理を省略してよいわけではありません。各要素を短くしても、その接続関係は残します。
| 確認項目 | 第1期 | 第2期 | 設計上の注意 |
|---|---|---|---|
| 研究計画の分量 | 3,000字程度 | 1,000〜1,500字程度 | 同じ骨格を異なる密度で表現する |
| 様式 | 所定様式 | 所定様式 | 志望コース・専門領域を明記する |
| 別紙 | 提出可 | 提出可 | 体裁は最新様式で確認する |
| 参考論文 | ある場合は3点まで添付可 | 関連性を説明できる成果に限る | |
面接に耐える説明可能性までが研究計画である
教育学研究科のアドミッション・ポリシーは、一般選抜の面接で研究計画と研究意欲等を評価し、専門的知識と研究計画を特に重視すると示しています。したがって、計画書は書類だけで完結する作文ではありません。なぜその問いなのか、なぜその対象なのか、なぜその方法なのかを質問されたときに、根拠を挙げて自分の言葉で説明できる状態まで準備する必要があります。
例えば「学校のICT活用を研究したい」という題目だけでは、教育政策、教育情報デザイン、教授学習心理学のどこに軸があるのか判別できません。制度の実施過程を分析するのか、教材や学習環境を設計するのか、学習者の認知や理解を検討するのかで、参照すべき先行研究も方法も変わります。面接でこの区別を尋ねられることを想定し、隣接コースではなく志望コースである理由を一段落で説明できるようにします。
出願資格や試験科目の確認も必要ですが、本記事では要点にとどめます。研究計画書を作る前に選抜区分と試験期を確定し、最新の募集要項を確認してください。外部院試全体の準備順序は対応する既存記事にまとめています。ここから先は、研究計画書固有の設計に進みます。
1専攻6コースの構造と研究テーマの射程
総合教育科学専攻の中で6つの入口を選ぶ
東北大学大学院教育学研究科は総合教育科学専攻の1専攻で構成され、その中に6コースがあります。一つの専攻に多様な領域が集まるため、「専攻が同じだからどのテーマでも同じように扱える」と考えるのは危険です。計画書では、研究対象、分析単位、理論、データの種類をコースの射程に合わせることが重要です。
| コース | 公式教員一覧で確認できる主な領域 | 計画書で先に定めたい軸 |
|---|---|---|
| 生涯教育科学 | 人間形成論、人間形成史、社会教育学、スポーツ文化論 | 人の形成や学びを歴史・社会・文化のどこから捉えるか |
| 教育政策科学 | 教育行政学、教育社会学、比較教育学 | 制度、組織、格差、政策過程のどれを分析するか |
| グローバル共生教育論 | 学校教育論、国際教育開発論、多文化教育論など | 国・地域・文化をまたぐ比較の単位をどう置くか |
| 教育情報アセスメント | 教育評価測定論、教育情報デザイン論 | 何を測定・評価・設計し、どのデータで確かめるか |
| 教育心理学 | 発達心理学、教授学習心理学、発達障害学 | 心理学的構成概念と対象、測定方法をどう対応させるか |
| 臨床心理学 | 臨床心理学 | 臨床的問い、対象者保護、研究倫理をどう具体化するか |
似た題材でも研究上の問いによってコースが変わる
同じ「不登校」を扱う場合でも、問いの立て方で接続先は変わります。自治体の支援制度と学校組織の連携を扱えば教育政策科学に近づき、本人や家族への心理的支援を扱えば臨床心理学との接続が強くなります。オンライン学習支援の利用データから評価指標を検討するなら教育情報アセスメント、学習動機や認知の変化を検討するなら教育心理学が候補になります。題材の名称だけでコースを決めず、何を説明したいかで選ぶのが基本です。
生涯教育科学では、学校内だけに限定しない学びや人間形成も射程に入ります。地域の社会教育活動、スポーツ文化、歴史的な人間形成観などを扱うときは、資料やフィールドをどう選ぶかを示します。教育政策科学では、政策文書を紹介するだけでなく、制度がどの主体にどのような影響を与えるのか、比較の枠組みや分析レベルを明確にします。
グローバル共生教育論では、「海外に関心がある」という動機を研究の意義と混同しないことが大切です。国際比較なら比較可能性、多文化教育なら概念の定義、国際教育開発なら地域と制度の文脈が必要です。比較する国や集団を選ぶ理論的な理由が書かれていれば、単なる海外事例紹介から研究計画へ変わります。
教育情報アセスメントと教育心理学はいずれもデータを扱いうる領域ですが、測定・評価・情報設計を中心にするのか、発達や学習の心理過程を中心にするのかを区別します。臨床心理学では、支援への関心だけでなく、研究参加者への負担、同意、個人情報、必要な専門的配慮まで見通す必要があります。方法を選ぶ前に所属領域の研究上の作法を確かめると、計画書のずれを減らせます。
カリキュラムと修了要件から逆算する研究の型
30単位と修士論文を並行して進める計画にする
前期課程の修了には、2年以上の在学、コース区分に応じた30単位以上の修得、必要な研究指導、修士論文の審査と最終試験への合格が求められます。大学公式の標準プロセスでは、講義・演習等22単位以上と課題研究8単位が示されています。つまり、入学後は研究だけに専念するのではなく、授業で理論と方法を学びながら修士論文を進めることになります。
研究計画書の実施可能性は、この時間構造に照らして判断します。複数地域で大規模な縦断調査を行い、さらに教材開発と効果検証まで完了する計画は、研究資源や協力先が確保されていなければ過大です。反対に、文献を読むだけで何を分析し、どの問いに答えるのかがない計画は修士論文の設計として弱くなります。2年間で一つの明確な問いに答えられる範囲へ絞り込みます。
| 修了要件・プロセス | 研究計画書へ反映する内容 |
|---|---|
| 30単位以上 | 研究に必要な理論・方法を授業で補う見通し |
| 課題研究8単位 | 継続的に報告・修正できる研究工程 |
| 指導教員・副指導教員 | 主領域と隣接領域の双方に説明可能な設計 |
| M2で修士論文題目提出 | M1のうちに問いと方法を確定する工程 |
| 修士論文・要旨、審査・最終試験 | 分析から執筆・推敲までの時間を確保する計画 |
指導教員と副指導教員に説明できる研究設計を作る
標準プロセスには指導教員と副指導教員が示されています。これは、特定教員の研究テーマに表面的に似せればよいという意味ではありません。主たる専門分野で深く指導を受けつつ、別の視点から問い、方法、倫理、解釈を検討される可能性があります。専門外の読者にも研究の必要性と手順が伝わる文章にすることが大切です。
例えば教育行政を扱う計画なら、制度名の説明だけでなく、政策過程のどの局面を、どの資料と分析枠組みで検討するかを書きます。発達心理学なら、日常語としての「成長」ではなく、測定する心理学的概念、対象年齢、データ取得法を対応させます。社会教育学なら、活動事例の紹介にとどまらず、参加者、組織、地域との関係をどの理論で読み解くのかを示します。
修士論文の題目提出や論文提出から逆算すると、調査実施をM2後半まで先送りする計画は余裕がありません。倫理審査、協力先との調整、予備調査、データ整理には時間がかかります。計画書では細かな日付を約束するより、文献検討、設計、収集、分析、執筆の依存関係を現実的に示します。
修了時の学位は修士(教育学)又は修士(教育情報学)です。自分がどちらの研究の型を想定するのかは、志望コース、指導体制、履修内容との整合を公式情報や事前相談で確かめてください。学位名を先に飾るのではなく、扱う問いと方法の積み重ねから研究の性格を示すほうが説得的です。
6コース別の教員研究分野マップ
公式教員一覧の氏名と専門分野を照合する
教員を調べる目的は、著名な教員名を志望理由に置くことではありません。自分の問いを扱う専門分野が配置され、研究方法を含めて指導可能性を検討できるかを確かめることです。以下は、大学公式の教育学研究科コース別教員紹介から、各コースの代表例を抜き出したものです。専門分野の表記は公式ページの文言に合わせています。
- 生涯教育科学:甲斐健人教授「スポーツ文化論」、石井山竜平准教授「社会教育学」
- 教育政策科学:青木栄一教授「教育行政学」、島一則教授「教育社会学」
- グローバル共生教育論:谷口和也准教授「学校教育論」、末松和子教授「多文化教育論」
- 教育情報アセスメント:熊谷龍一教授「教育評価測定論」、小嶋秀樹教授「教育情報デザイン論」
- 教育心理学:神谷哲司教授「発達心理学」、工藤与志文教授「教授学習心理学」
- 臨床心理学:若島孔文教授「臨床心理学」、安保英勇准教授「臨床心理学」
教員名は「指導可能性の仮説」として使う
公式一覧で専門分野が一致しても、個別テーマを指導できると自動的に決まるわけではありません。「教育社会学」と書かれているから、自分が思いついたすべての社会問題が対象になるわけでもありません。まず教員の公式個人ページ、研究業績、担当科目を読み、対象、理論、方法の三点で自分の計画との重なりを確認します。
確認結果は、「〇〇教授がいるから志望する」という一文で終わらせず、研究の位置づけに反映します。例えば教育評価測定論に接続するなら、評価したい対象だけでなく、構成概念、尺度、妥当性をどう扱うかを示します。多文化教育論に接続するなら、対象集団を一括りにせず、制度や文化的文脈、当事者の経験をどの資料から捉えるかを書きます。専門分野を方法上の要件へ翻訳することが、教員調査を計画書に生かす方法です。
複数教員の専門にまたがるテーマでは、中心となる問いを一つ決めます。例えば学校政策と学習成果の関係を扱う場合、政策実施を主に説明するのか、測定モデルを主に検討するのかで研究の重心が異なります。主指導を想定する領域を明確にし、もう一方を補助的視点として位置づけると、学際性と焦点のぼやけを区別できます。
教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式教員一覧で確認してください。本記事の表は全員を列挙したものではなく、研究テーマとコースを照合する読み方を示す代表例です。連絡先の転載や、指導スタイル・人柄の推測はせず、公式に公開された研究情報と募集要項の案内を基に判断します。
生涯教育科学では形成・歴史・社会・文化の視角を定める
生涯教育科学を志望する場合は、「生涯にわたる学び」という広い標語をそのまま題目にせず、人間形成論、人間形成史、社会教育学、スポーツ文化論のどの視角を中心にするか決めます。地域の学習活動を扱うなら、活動の効果を印象で評価するのではなく、参加者の学び、運営組織、地域社会との関係のどこを問うのかを限定します。歴史資料を使う計画なら、現在の課題を過去に投影せず、資料が作成された文脈と記述の限界も示します。スポーツを扱う場合も、競技成績の向上だけでなく、公式一覧にあるスポーツ文化論という専門分野との接続を検討します。
甲斐健人教授のスポーツ文化論、石井山竜平准教授の社会教育学という公式表記を手掛かりにすると、題材が同じでも、文化的意味を問うのか、社会教育の仕組みを問うのかで研究の組み立てが異なると分かります。計画書では「関心が近い」と述べるだけでなく、先行研究をどの領域から集め、何を分析単位にするかへ落とし込みます。現場への共感を分析可能な概念へ変換することが、このコースへの適合を示す一歩です。
教育政策科学では制度の記述から説明へ進める
教育政策科学では、制度や統計を紹介するだけで研究になったとはいえません。教育行政学、教育社会学、比較教育学のどこに軸を置き、政策の形成、実施、受容、結果のどの局面を説明するのかを明確にします。青木栄一教授の教育行政学に接続する可能性を考えるなら、行政主体、制度、組織間関係などの分析単位を整理します。島一則教授の教育社会学に接続する可能性を考えるなら、教育現象と社会構造の関係を、どのデータで検討するかを示します。
「この政策は重要である」という規範的な主張と、「この政策がどの条件でどのように運用されたか」という経験的な問いは区別します。比較を行う場合も、自治体を二つ選んだというだけでは不十分です。制度条件が似ているのに結果が異なる事例を選ぶのか、条件が異なる事例の共通過程を見るのか、比較から何を推論できる設計なのかを書きます。
グローバル共生教育論では比較の単位と文脈をそろえる
グローバル共生教育論では、学校教育論、国際教育開発論、多文化教育論など、国境や文化的背景をまたぐ問いを置きやすい一方、対象が広がりやすい点に注意します。谷口和也准教授の学校教育論と末松和子教授の多文化教育論は、公式一覧上でも異なる専門分野です。学校制度や授業実践を中心に見るのか、文化的多様性と教育の関係を中心に見るのかを分けると、参照する理論とデータが明確になります。
二つの国や地域を比較するなら、同じ語が制度上同じ意味を持つか、入手できる統計の定義がそろうか、資料の言語をどう扱うかを確認します。移民、留学生、外国につながる子どもなどを扱う場合は、集団を一括りにせず、誰のどの経験を扱うか限定します。「国際的だから意義がある」から一歩進み、比較や多文化という視点が問いに不可欠である理由を示します。
教育情報アセスメントでは測る対象と設計対象を区別する
教育情報アセスメントには、教育評価測定論と教育情報デザイン論が配置されています。熊谷龍一教授の教育評価測定論に接続する計画では、得点や回答を集める前に、何を測定したいのか、その指標が概念を適切に表すのかを考えます。小嶋秀樹教授の教育情報デザイン論に接続する計画では、どの利用者の、どの教育場面の、どの情報上の課題を設計によって扱うかを定めます。
「データを使うから教育情報アセスメント」と決めるのではありません。教育政策科学や教育心理学でもデータは使われます。このコースを選ぶ根拠は、測定、評価、情報デザインそのものが研究上の中心課題になっているかどうかです。既存尺度を使う場合は適用対象との整合、新しい指標を考える場合は妥当性を検討する手順を示し、数値化できることと適切に測れることを区別する必要があります。
教育心理学では概念・対象・測定を対応させる
教育心理学では、発達心理学、教授学習心理学、発達障害学という公式掲載の領域を踏まえ、日常語を心理学的概念へ置き換えます。神谷哲司教授の発達心理学との接続を検討するなら、対象となる発達段階と、そこで想定する変化や個人差を定義します。工藤与志文教授の教授学習心理学との接続を検討するなら、教え方と学習過程のどの関係を明らかにしたいのかを示します。
「意欲」「理解」「成長」などは便利な言葉ですが、そのままでは観察方法が決まりません。質問紙、課題成績、行動、語りのどれを証拠にするか、その証拠からどこまで言えるかを考えます。既存尺度の項目を並べる前に構成概念を定義し、対象年齢や教育場面との適合を確認します。心理学用語を使うことより操作可能な定義を置くことが重要です。
臨床心理学では支援実践と研究の境界を明確にする
臨床心理学では、若島孔文教授と安保英勇准教授の専門分野はいずれも公式一覧で臨床心理学と掲載されています。ただし、臨床的な課題への関心だけで、個別テーマの指導可能性を判断することはできません。公式個人ページの研究情報を読み、自分の対象、問い、方法との接点を確認した上で、必要に応じて募集要項に沿った事前相談を検討します。
相談事例や支援対象者を研究に含める場合は、研究参加が支援関係に与える影響、自由な同意と撤回、匿名化、データの保管、心理的負担を具体的に考えます。「倫理に配慮する」という一文だけで終えず、どの段階にどのリスクがあり、どう低減するかを書きます。支援したいという目的と検証する研究上の問いを区別し、その両方が混同されない設計にします。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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自分の研究テーマが教育学研究科に合うか判定する手順
関心を「対象・問い・方法」の一文に変える
適合判定の出発点は、関心分野を研究可能な一文にすることです。「教育格差に関心がある」では範囲が広すぎます。「どの地域の、どの教育段階で、どの格差を、どの資料から明らかにするか」まで分解します。研究テーマは名詞ではなく答えを出せる問いとして表すと、コースとの接続を判断しやすくなります。
- 研究対象を、場所・制度・年代・集団などで限定する
- 先行研究で既に分かっていることを論点別に整理する
- 未解決点を、答えられる疑問文に変える
- 必要な資料・データと分析方法を対応させる
- 6コースの専門領域と教員情報に照らす
- 修士2年間でのアクセス可能性と倫理面を点検する
例えば「地方の高校生の進学格差」を扱うなら、自治体政策、高校組織、家庭背景、生徒の心理のどれを説明対象とするか決めます。政策資料と統計を使うのか、学校関係者へのインタビューを行うのか、質問紙で心理的変数を測るのかによって、適する理論とコースが変わります。先に方法を決めるのではなく問いに必要な証拠から方法を選ぶ順番が大切です。
三段階の適合チェックを行う
第一段階は研究科への適合です。教育に関係する題材でも、中心的な問いが経営、医学、工学など別領域の理論だけで完結する場合は、教育学研究科で扱う理由を再検討します。教育という場を使うだけでなく、教育科学上の議論へ何を返す研究なのかを説明できるか確認します。
第二段階はコースへの適合です。6コースの公式説明と教員一覧を読み、自分の問いに最も近い専門領域を一つ選びます。隣接コースとの違いを表にして、研究対象、主要概念、方法、期待する成果を比較すると判断しやすくなります。二つ以上にまたがる場合も、主たる学問的問いを基準に重心を定めます。
第三段階は指導可能性です。公式教員一覧に該当分野があるか、個人ページの業績と担当分野が接続するかを調べます。募集要項は、研究テーマと志望教員の専門分野との関連性や指導の方向性を確認するため、出願前の事前相談を推奨しています。相談の有無や内容は合否に影響しないとされていますが、計画の方向違いを出願前に発見する機会として活用できます。
| 判定段階 | 確認する質問 | 不適合の兆候 |
|---|---|---|
| 研究科 | 教育科学上の問いになっているか | 教育は単なる調査場所である |
| コース | 主要概念と方法が領域に合うか | コース名だけで選んでいる |
| 教員 | 公式の研究分野と接続するか | 氏名だけを志望理由に置いている |
| 実施可能性 | 2年間でデータを得て分析できるか | 協力先や資料へのアクセスが不明 |
| 倫理 | 同意・匿名化・負担を説明できるか | 対象者保護が「配慮する」だけ |
事前相談では、完成原稿の添削を当然のように求めるのではなく、研究テーマ、問い、方法、これまで読んだ主要文献、相談したい点を簡潔に整理します。「このテーマで合格できますか」ではなく、「この問いは先生の公開されている専門分野とどこで接続し、どこが射程外か」を確認する姿勢が適切です。相談前に自分なりの仮説と計画を用意することで、得た示唆を具体的に反映できます。
所定様式に合わせた研究計画書の構成と分量配分
様式の大きな「研究計画」欄を内部構成に分ける
所定様式は研究題目と研究計画を中心とするシンプルな形式です。しかし、見出しが細かく指定されていないからといって、思いついた順に書いてよいわけではありません。読み手が問いの成立過程を追えるよう、背景、先行研究、目的、方法、意義、工程の順に内部構成を作ると安定します。
| 構成要素 | 第1期3,000字程度の目安 | 第2期1,000〜1,500字程度の目安 | 中心となる問い |
|---|---|---|---|
| 背景・問題設定 | 350〜450字 | 150〜200字 | 何が問題なのか |
| 先行研究と未解決点 | 700〜850字 | 250〜350字 | 何が分かり、何が残るか |
| 研究目的・問い | 250〜350字 | 100〜150字 | 何を明らかにするか |
| 研究方法 | 850〜1,000字 | 350〜450字 | どの証拠で答えるか |
| 意義・位置づけ | 300〜400字 | 100〜150字 | 教育科学へ何を加えるか |
| 研究工程 | 250〜350字 | 100〜150字 | 2年間でどう進めるか |
この配分は公式指定ではなく、所定字数内で論理を保つための設計例です。テーマによって比率は変わります。史料研究なら資料の所在と史料批判、量的研究なら変数・標本・分析法、質的研究なら対象者の選定・質問・分析手順、臨床領域なら倫理と安全への説明を厚くします。方法の具体性に必要な字数を先に確保すると、背景だけで原稿が終わる失敗を避けられます。
研究題目は対象・焦点・方法が見える形にする
研究題目は短い飾りではなく、計画全体の圧縮表示です。「教育格差に関する研究」のような題目では対象と問いが見えません。「〇〇地域の高校進学支援策が進路選択に与える影響」のように対象と焦点を示し、必要に応じて「政策文書とインタビューの分析」のような副題を加えます。題目を読んだ時点で研究の境界が想像できる状態を目指します。
背景では社会問題の大きさを訴えるだけでなく、研究上の問題へ絞ります。先行研究は文献を一本ずつ要約するのではなく、論点、方法、結論の違いで整理します。その上で「既存研究はAを明らかにしたが、Bの条件ではCが検討されていない」と未解決点を示します。詳しい基本構成と例文は研究計画書の書き方を解説した記事も参照してください。
研究目的は「検討する」「考察する」だけで終えず、何と何の関係、どの過程、どの意味を明らかにするのかを書きます。リサーチクエスチョンを疑問文で一度作り、それに対して研究方法が答えを出せるか点検します。目的文の名詞を方法欄のデータで捉えられるかを一語ずつ照合すると、論理の飛躍を見つけやすくなります。
方法は対象・収集・分析・倫理の四点で書く
方法欄には、「アンケートを行う」「インタビューをする」だけでなく、誰または何を対象に、どのようにデータを集め、どのように分析し、どのような倫理的配慮を行うかを書きます。実施前なので全条件を確定できなくても、判断に必要な条件と代替案を理解していることは示せます。
- 対象:地域、教育段階、組織、参加者、資料の範囲
- 収集:質問紙、面接、観察、実験、政策文書、歴史資料など
- 分析:統計的分析、質的コーディング、比較分析、言説分析など
- 倫理:説明と同意、撤回、匿名化、データ保管、対象者の負担
教育情報アセスメントや教育心理学で量的データを扱うなら、尺度名を並べる前に測定したい概念を定義します。教育政策科学や生涯教育科学で質的資料を扱うなら、少数事例から何を主張でき、何を一般化しないのかを考えます。グローバル共生教育論の比較研究では資料の言語と制度差、臨床心理学ではアクセス可能性と対象者保護を特に点検します。
参考文献の表記方法は統一し、本文で触れた文献と対応させます。参考論文を添付する場合は、計画との関連を説明できるものに限ります。添付できるからといって、関係の薄いレポートを数合わせで付ける必要はありません。提出物全体が同じ研究関心と能力を示すかを基準に選びます。
第1期3,000字版と第2期短縮版を別々に設計する
第1期の3,000字程度では、背景から目的へ急いで移るより、先行研究を論点ごとに整理し、既存研究の対象・方法・結論のどこに未解決点があるかを説明できます。研究方法についても、対象の選定理由、資料の範囲、分析手順、倫理、実施工程まで書き分けます。ただし、字数が多いことを背景説明の長さに使うと、肝心の研究設計が薄くなります。増えた字数は根拠と方法の具体化へ配分するのが効果的です。
第2期の1,000〜1,500字程度では、読者が既に一般的背景を知っていると考え、研究上必要な事実だけを残します。背景一文、先行研究の到達点一文、未解決点一文、目的一文というように、各文の役割を決めます。方法は削りすぎず、対象、データ、分析の三点を優先します。研究意義は大きな社会的効果を並べるのではなく、先行研究の空白に対して何を加えるかを短く示します。
短縮するときは、形容詞、同義反復、一般論、研究科公式ページを読めば分かる説明から削ります。一方、リサーチクエスチョン、対象範囲、方法の選択理由、倫理上の要点は残します。「教育は重要である」「近年注目されている」といった導入を削っても、研究の必要性は先行研究の未解決点から示せます。短い版ほど一文ごとの論証上の役割を明確にすることが重要です。
方法ごとに実施可能性の弱点を先回りして点検する
質問紙調査なら、対象者をどこから募るのか、必要な回答を得られる見込みがあるか、測定したい概念と質問項目が対応するかを確認します。インタビューなら、対象者の選定基準、人数を決める考え方、録音・逐語化・分析の手順を検討します。観察なら、観察者が場に与える影響と記録方法を考えます。公開統計を使う場合も、変数の定義、欠測、集計単位が問いに合うかを確かめます。
政策文書や歴史資料を扱う研究では、資料が存在することと、必要な主張を支えられることを区別します。発行主体、作成目的、保存状況、公開範囲によって読める内容は限られます。国際比較では、同じ名称の制度でも役割が異なることがあるため、用語の対応関係を説明します。教材や情報環境の設計を扱う場合は、制作すること自体ではなく、設計上の問いと評価方法を研究の中心に置く必要があります。
どの方法にも限界があります。計画書では弱点を隠すのではなく、研究目的に照らして採用する理由と、結論の範囲を示します。単一事例なら文脈を深く読める一方、広い一般化には慎重さが必要です。横断的な質問紙なら関連を検討できても、時間的な因果順序を断定しにくい場合があります。方法の限界を理解した主張の範囲を示すことで、実行可能な計画として読みやすくなります。
評価を下げやすい研究計画書の共通点と直し方
研究科の射程外、またはコースが曖昧である
第一の問題は、教育に関する話題ではあっても、教育科学の問いになっていないことです。「子どもを幸せにしたい」「良い授業を広めたい」という目標は大切ですが、そのままでは研究目的ではありません。どの概念を、どの資料で、どの理論に照らして明らかにするかへ変換します。実践上の願いと研究上の問いを分けてから結び直すことが必要です。
コース選択が曖昧な計画も評価されにくくなります。ICT、国際、心理、政策といった語を多く並べるほど学際的になるわけではありません。中心となる問いを一つ定め、その問いを最も直接扱うコースを選びます。隣接領域は、主たる分析を支える補助線として位置づけます。
指導可能な教員が確認できていない
第二の問題は、テーマに近い教員がいるか確認せず、大学名や研究科名だけで志望していることです。公式教員一覧にある専門分野を読み、個人ページの研究業績まで確認します。ただし、教員の研究題目をそのまま借りたり、「有利そうな先生」を選んだりするのではありません。自分の問いと公開された専門分野の接点を根拠で示すことが重要です。
反対に、教員名を何人も列挙して焦点をぼかすのも避けます。主たる領域を決め、なぜその領域の理論と方法が必要なのかを説明します。事前相談で方向性にずれが分かった場合は、名前だけを差し替えず、問い、資料、方法のどこを修正すべきか考えます。
方法が問いに答えない、または実行不能である
第三の問題は、問いと方法の不一致です。因果的な効果を明らかにしたいのに少数の感想だけを集める、長期的変化を論じたいのに一時点のデータしかない、制度運用を評価したいのに広報資料だけを読む、といったずれが典型です。研究目的の動詞と方法が生み出せる結論を対応させると改善点が見えます。
実行可能性も同時に確認します。学校、未成年者、臨床対象者への調査は、希望すればすぐ実施できるものではありません。協力先が得られない場合の公開資料による代替、対象範囲の縮小、予備調査の位置づけを検討します。倫理審査が必要となりうる研究は、その時間も工程に含めます。
先行研究が要約で終わり、自分の位置がない
第四の問題は、先行研究を読んでいても、著者ごとの紹介で終わっていることです。先行研究レビューの役割は読書量の提示ではなく、研究領域の到達点と未解決点を示すことです。論点別に研究をまとめ、結果が一致する点、対立する点、対象や方法の限界を整理します。未解決点から自分の問いが必然的に出てくる流れを作ります。
| よくある状態 | 問題 | 修正方法 |
|---|---|---|
| 社会問題の説明が長い | 研究上の未解決点が見えない | 背景を圧縮し先行研究の差分を示す |
| コース名だけ一致 | 問いと専門領域の接続がない | 対象・理論・方法で照合する |
| 調査をしたいだけ | データから何を言えるか不明 | 問いから必要な証拠を逆算する |
| 大規模すぎる | 修士2年間で終わらない | 地域・対象・時期・変数を絞る |
| 文献の羅列 | 独自の位置づけがない | 到達点・限界・自分の問いを接続する |
推敲では、誤字だけでなく論理を確認します。各段落の一文目だけを読んで研究の流れが追えるか、研究目的に出てくる概念が方法で観察できるか、期待する意義が結果の範囲を超えていないかを点検します。研究計画書の例文・テンプレート集も使い、表現を写すのではなく、自分の計画に不足する要素を見つけてください。
出願までの逆算スケジュールと仕上げ方
テーマ確定より前に探索期間を置く
研究計画書は、出願直前に文章を書くだけでは仕上がりません。最初の段階では仮テーマを複数作り、6コースの公式説明、教員一覧、修士論文題目、主要な先行研究を照合します。その後、問いと方法が最も明確になる案へ絞ります。調べる期間と書く期間を分けず往復することで、根拠のない思いつきを減らせます。
| 出願までの時期 | 主な作業 | 到達点 |
|---|---|---|
| 6〜8か月前 | 関心領域の棚卸し、6コースの比較、基礎文献の探索 | 仮テーマを2〜3案にする |
| 4〜6か月前 | 先行研究の論点整理、教員分野の照合、問いの作成 | 主たるコースと問いを決める |
| 3〜4か月前 | 方法、資料アクセス、倫理、実施工程の検討 | 計画の骨子を完成する |
| 2〜3か月前 | 必要に応じて事前相談、初稿作成、方法の修正 | 所定字数を超える完全稿を作る |
| 1〜2か月前 | 字数調整、第三者確認、面接想定問答 | 提出稿と口頭説明を一致させる |
| 直前 | 最新要項・様式、表記、添付書類の確認 | 提出可能なファイル一式を整える |
第1期の3,000字程度を作る場合でも、最初から3,000字に収めようとすると論拠が薄くなりがちです。先行研究、問い、方法、工程を一度十分に書き、重複する背景説明から削ります。第2期の1,000〜1,500字程度では、長い版から重要文を抜くだけでなく、一文に一つの役割を持たせて論理を再構成する必要があります。
提出稿と面接用の説明資料を同時に作る
初稿ができたら、研究題目、目的、問い、先行研究の未解決点、方法、意義をそれぞれ一文で要約します。これが面接の基本回答になります。さらに、「なぜ東北大学か」「なぜこのコースか」「なぜこの方法か」「協力先が得られない場合はどうするか」「研究倫理をどう考えるか」への回答を準備します。
想定問答は原稿の暗記ではありません。質問に応じて研究の構造を別の順序で説明する訓練です。第三者に読んでもらうときも、「分かりやすいか」だけでなく、問いと方法の対応、用語の定義、先行研究からの飛躍、過大な主張を指摘してもらいます。説明できない箇所は文章ではなく研究設計に戻って直すのが原則です。
最終確認では、年度、選抜区分、試験期、字数、ファイル形式、別紙の扱いを公式ページで再確認します。教員の配置にも変更があり得ます。本文中の教員名や専門分野に頼り切らず、出願時点の公式一覧を開いてください。院試全体の学習計画を個別に組みたい場合は、東北大学大学院の研究計画書にも対応する大学院入試対策コースで相談できます。
三種類の読み直しで提出稿を磨く
一度にすべてを直そうとすると、表現の修正に気を取られて研究設計の欠陥を見落とします。第一読では内容だけを確認します。研究目的に対して方法が答えを出せるか、先行研究の未解決点から問いが導かれているか、修士2年間で実施できるかを見ます。この段階では語尾や誤字より、段落を入れ替えても残る研究の骨格を優先します。
第二読では研究科との適合を確認します。志望コースの専門領域が本文から読み取れるか、教員情報を名前だけでなく対象・理論・方法の接続に使えているか、30単位以上の履修と研究指導を受けながら進められる規模かを点検します。隣接コースのほうが自然に見える場合は、志望理由の言い換えで覆わず、問いの重心を再検討します。東北大学である理由を研究設計の中に置くことが目標です。
第三読で文章と体裁を整えます。用語の表記、引用と参考文献、主語と述語、同じ説明の重複を確認します。長い一文は、原因、対比、結論の関係が分かる位置で分けます。所定様式に流し込んだ後は、欄からのはみ出し、改ページ、見出しの統一も確認します。第2期では削ったことで先行研究から目的への橋が消えていないか、短縮後の原稿を独立した計画として読み直す必要があります。
最後に声に出して要約します。題目を見ずに、問題、問い、方法、意義を二分程度で説明できなければ、論理のどこかが複雑すぎる可能性があります。説明後に「そのデータで本当に答えられるか」「対象にアクセスできないときはどうするか」と問い返してもらい、答えられなかった点を原稿へ戻します。文章の完成と面接準備を別工程にせず、口頭で生じた疑問を提出前に計画へ反映すると一貫性が高まります。
よくある質問(FAQ)
第1期と第2期で研究計画書の字数は違いますか。
はい。令和9年度(2027年度)の所定様式では、第1期は3,000字程度、第2期は1,000〜1,500字程度です。どちらも問い、先行研究、方法の論理を保ち、第2期では背景や例示を圧縮します。年度により変更される可能性があるため、出願時の様式を確認してください。
所定様式ではどの項目を書きますか。
氏名、生年月日、志望コースと専門領域、研究題目、研究計画の欄があります。研究計画欄に細かな小見出しは指定されていませんが、背景、先行研究、目的、方法、意義、工程が読み取れるように構成します。公式Word様式で改ページや行間を確認して仕上げることが大切です。
志望教員への事前相談は必須ですか。
募集要項では、研究テーマと志望教員の専門分野との関連性や指導の方向性を確認するため、出願前の事前相談が推奨されています。相談の有無や内容は合否に影響しないとも明記されています。必須手続きではなく適合性を確認する機会として、最新要項の案内に従って活用してください。
教育学部以外の出身でも研究テーマを設計できますか。
出身学部だけでテーマの適否は決まりません。ただし、志望コースの基礎概念、主要な先行研究、研究方法を学び、自分の既有知識との接続を説明する必要があります。出願資格や試験科目の詳細は既存の外部院試記事と最新募集要項で確認し、不足する専門知識を入学前の学習計画に落とすとよいでしょう。
複数コースにまたがるテーマはどう整理しますか。
中心となるリサーチクエスチョンを一つ決め、その問いに答える主たる理論と方法に最も近いコースを選びます。隣接コースの視点は補助的に位置づけます。「何でも扱える」と広げるより、主領域と副次的な接続を分けて示すほうが研究の焦点が伝わります。
修士(教育情報学)を想定する場合は何を確認しますか。
研究科の前期課程では修士(教育学)又は修士(教育情報学)の学位が示されています。希望する名称だけで判断せず、志望コースの教育課程、研究内容、指導教員との関係を確認してください。測定・評価・情報設計を研究の問いと方法に具体化することが先で、学位の扱いは事前相談や公式情報で確かめます。
参考論文は提出したほうがよいですか。
参考論文がある場合は3点まで添付できますが、数をそろえること自体が目的ではありません。卒業論文や研究成果が今回の計画とどう関係し、どの能力を示すのか説明できるものを選びます。関係の薄い成果を無理に添付しないという判断も必要です。
面接では研究計画書をどう準備しますか。
研究目的、未解決点、方法、意義をそれぞれ短く説明し、なぜ東北大学のそのコースなのか答えられるようにします。方法の限界、データへのアクセス、倫理、代替案も想定します。提出した文言を暗記するより判断理由を説明する練習が有効です。
まとめ|6コース・教員・修了要件を一本の研究設計にする
東北大学大学院教育学研究科の研究計画書は、一般的な構成を整えるだけでは十分ではありません。総合教育科学専攻の6コースから主たる領域を選び、公式教員一覧で指導可能性を検討し、30単位以上の履修と修士論文を並行する2年間に収まる方法へ絞ることが必要です。研究科固有の構造を計画の論理へ反映することが、この記事の要点です。
- 一般選抜では所定様式の研究計画書を出願時に提出する
- 第1期は3,000字程度、第2期は1,000〜1,500字程度である
- 総合教育科学専攻は生涯教育科学から臨床心理学まで6コースを置く
- 題材ではなく、対象・問い・理論・方法からコースを選ぶ
- 公式教員一覧の専門分野と自分のテーマを具体的に照合する
- 前期課程30単位以上、研究指導、修士論文の工程から実行可能性を考える
- 提出稿を基に、面接で選択理由と限界を説明できるようにする
最初に行うべき作業は、関心を一つの問いに変え、6コースのうちどこで扱うのが自然かを比較することです。次に公式教員一覧と研究業績を確認し、先行研究の未解決点、必要なデータ、分析方法を対応させます。そこで接続が見つからなければ、教員名を探し続けるのではなく、問いの範囲や研究科選択そのものを見直すことも大切です。
計画書は将来の成果を保証する文書ではなく、現時点での研究上の判断を根拠とともに示す文書です。調査が予定通り進まない可能性や方法の限界も理解した上で、代替策を用意している計画は、実施可能性を説明しやすくなります。事前相談を利用する場合も、自分の仮説、読んだ文献、質問事項を整理してから臨みましょう。
提出前には、研究題目だけを家族や友人に見せて、対象と目的が想像できるか確認する方法もあります。次に同分野を学ぶ人には、先行研究から問いが導けているかを読んでもらい、研究方法に詳しい人には、データと分析の対応を確認してもらいます。一人の感想だけで全面的に書き換えるのではなく、誰に何の観点を確認してもらうかを分けると、助言を研究設計へ反映しやすくなります。最後の判断は、公式情報と自分が説明できる根拠に戻って行ってください。
募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。文章表現だけでなく、テーマ適合、先行研究、方法、面接まで一貫して点検することで、東北大学大学院教育学研究科に合った研究計画へ近づけられます。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
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