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千葉大学大学院融合理工学府の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

千葉大学大学院融合理工学府の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算するを示すアイキャッチ画像
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千葉大学大学院融合理工学府の博士前期課程一般選抜では、全コース共通の出願書類として独立した「研究計画書」は求められていません。しかし、研究計画の準備が不要という意味ではありません。リモートセンシング、都市環境システム、物質科学などのコースでは、口頭試問で大学院の研究計画に関する資料を持参するよう定められています。ほかのコースでも、志望する指導教員へ教育研究内容を問い合わせ、出願の了承を得る手続きがあります。したがって、千葉大学大学院融合理工学府の研究計画書対策とは、コース別の資料仕様と教員の研究分野に合わせて研究案を設計する作業だと捉えるのが適切です。

研究計画とは、入学後に何を、なぜ、どのような方法で明らかにするかを示す研究の設計図です。融合理工学府では、数学情報科学、地球環境科学、先進理化学、創成工学、基幹工学という5専攻の下に17コースが置かれています。純粋数学から地球科学、化学、生物学、建築、デザイン、医工学まで射程が広いため、「理工系として面白いテーマ」だけでは志望先との適合性を説明できません。専攻より一段細かいコース単位で研究の置き場所を決める必要があります。

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本記事では、出願資格、試験科目、日程、倍率の詳説は千葉大学大学院融合理工学府の外部院試解説に譲ります。ここで扱うのは、公式の入試案内、教育課程、コース紹介、教員一覧をもとに、研究計画をどう組み立てるかという一点です。コースの選定、カリキュラムとの整合、指導可能性、口頭試問資料の構成を順に確認し、自分のテーマが学府の教育研究環境に収まるかを判断できる状態を目指します。

なお、募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。この記事では2026年10月入学・2027年4月入学の博士前期課程一般選抜を主な基準にしています。前年度の資料をそのまま使わず、志望年度のコース別記載を確認することが最初の作業です。

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目次

千葉大学大学院融合理工学府で研究計画はどう扱われるか

学府共通の研究計画書はないが、研究計画は口頭試問の材料になる

2027年度の博士前期課程一般選抜では、学府全体に共通する出願書類一覧に、独立した研究計画書は掲載されていません。入学願書や受験票、成績証明書などとは別に全員が同じ様式を提出する制度ではないということです。一方で、募集要項のコース別選抜方法を読むと、研究計画に関する資料を試験当日に持参するコースがあります。「出願時に提出しない」と「選抜で使われない」は同じではありません

たとえば、リモートセンシングコースは卒業研究または過去の研究の概要と大学院の研究計画に関する資料、都市環境システムコースは卒業研究の概要と大学院での研究計画に関する資料、物質科学コースは卒業研究または大学院での研究計画に関する資料を求めています。資料の枚数や部数はコースごとに異なるため、「千葉大学用の研究計画書」を一つ作って終わりにはできません。最終形は志望コースの口頭試問方式から逆算して決めます

確認項目学府共通か受験生が行うこと
独立した研究計画書の出願時提出共通提出なしコース別の持参資料・志望理由書を確認
研究計画に関する口頭説明コースにより扱いが異なる選抜方法と当日の指示を読む
指導希望教員への事前連絡共通して必要教育研究内容を問い合わせ、出願了承を得る
資料の枚数・部数共通ではない最新募集要項のコース欄に合わせる

研究計画の準備は教員への事前連絡より前に始める

公式入試ページでは、出願に際してあらかじめ志望する指導教員に教育研究内容等を問い合わせ、出願の了承を得たうえで、願書に教員氏名と了承を得た日付を記入するよう案内しています。これは単なる挨拶ではありません。受験生側が関心分野、これまでの学習・研究、入学後に検討したい課題を説明できなければ、研究内容の相談が成立しにくいからです。連絡前に研究目的と方法の仮説を一枚に整理しておくと、相談の焦点が定まります。

ただし、最初から完成原稿を送りつける必要はありません。研究題目、背景、現在の問い、想定する対象・データ・手法、志望教員の研究との接点を簡潔にまとめ、確認したい点を明確にします。教員の了承は合格の保証ではなく、教育研究内容と受け入れ可能性を確認する手続きです。「指導を受けたい理由」と「研究として成立する見通し」を分けて示すと、志望動機だけの連絡になりません。

入試情報の詳細は既存記事と最新要項へ分ける

研究計画を作る際にも試験日や専門科目の準備期間は無視できませんが、書類設計の記事で入試制度を繰り返すと、肝心の研究内容が薄くなります。募集人員、出願資格、英語スコア、筆記試験、日程などは既存の外部院試記事で全体を把握し、確定情報は公式募集要項で照合してください。この記事では、研究テーマと受け入れ先の整合を作ることに時間を配分します。

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5専攻17コースの構造と研究テーマの射程

専攻名だけでなくコースの教育研究領域まで照合する

融合理工学府は5専攻17コースから成ります。同じ専攻の中でも研究対象と方法が大きく異なります。地球環境科学専攻には、地球内部・表層を扱う地球科学、観測データを扱うリモートセンシング、都市を複合システムとして扱う都市環境システムがあります。先進理化学専攻にも、物理学、物質科学、化学、共生応用化学、生物学、量子生命科学が並びます。対象が似ていても、問いと方法によって適合コースは変わります

専攻コース研究計画を切り分ける観点
数学情報科学数学・情報数理学、情報科学理論の証明・数理構造か、情報技術・計算システムか
地球環境科学地球科学、リモートセンシング、都市環境システム地球現象、観測・衛星データ、都市システムのどこに主眼を置くか
先進理化学物理学、物質科学、化学、共生応用化学、生物学、量子生命科学現象理解、材料、分子反応、応用化学、生命現象、量子生命のどこを核にするか
創成工学建築学、イメージング科学、デザイン建築・都市、画像・視覚、人工物と生活の設計のどこを扱うか
基幹工学機械工学、医工学、電気電子工学機械システム、医療との融合、電気・電子・通信のどこに基盤を置くか

この表は、テーマを決めるための入口です。たとえば「画像認識を医療に応用する」という関心は、情報科学、イメージング科学、医工学のいずれにも接続し得ます。しかし、アルゴリズムの新規性を問うのか、画像の計測・再現・評価を問うのか、診断や医用機器への実装を問うのかで、主たるコースが変わります。研究対象ではなく、中心となる問いと評価方法で所属先を絞るのが有効です。

理学系は「何が成り立つか」、工学系は「何を実現するか」を具体化する

これは単純な二分法ではありませんが、計画を整理する補助線になります。数学・情報数理学コースの公式紹介は、代数、幾何、基礎解析、応用解析、確率・統計、情報数理を挙げています。ここでは、定義する対象、既知の定理、未解決の性質、用いる理論的枠組みを明確にする必要があります。大きな応用目的だけでなく、証明・解析する命題の輪郭を示すことが研究計画の中心です。

工学系では、解決したい課題、要求性能、設計対象、実験または評価の方法が重要になります。機械工学コースは、材料・強度・変形、加工・要素、システム・制御・生体工学、環境・熱流体エネルギーという4領域を公式に示しています。「ロボットを研究したい」だけでは広すぎるため、制御対象、センサー、環境条件、比較手法、性能指標まで落とします。成果物の名称ではなく、検証可能な性能課題を書くと計画が研究になります。

融合は分野名を並べることではなく接続の論理を示す

融合理工学府という名称から、複数分野を盛り込めばよいと考えるのは危険です。融合研究には、なぜ一つの分野の方法だけでは問いに答えられないのかという理由が必要です。イメージング科学コースでは、情報科学、画像科学、視覚科学を基礎とし、画像の計測・処理・解析・再現・評価を扱います。建築やデザインとの科目連携も示されています。複数分野の役割分担を研究工程として説明することが、融合の具体化です。

研究計画には、主分野、補助分野、両者をつなぐデータまたは理論を記載します。たとえば、主分野を画像解析、補助分野を視覚評価とするなら、画像特徴量と人の評価結果をどのように対応づけるかを示します。単に「AIとデザインを融合する」と書くより、入力、処理、評価の流れが明確です。融合の価値は分野数ではなく、問いを解く接続関係にあります

17コースごとにテーマを具体化する視点

数学・情報数理学コースでは、対象となる数学的構造、既知の結果、検討する性質を明示します。情報科学コースでは、アルゴリズム、計算機、ネットワーク、データ処理などのうち、何を改善または解明するかを定めます。同じ「暗号」でも、数理構造の解明を主とするのか、計算システム上の実装や安全性評価を主とするのかで計画の置き場所が変わります。主たる成果が理論なのかシステムなのかを先に決めると比較しやすくなります。

地球科学コースでは、地球内部科学と地球表層科学のどちらへ軸を置くかを考えます。リモートセンシングコースでは、センサーで取得する情報、解析方法、検証に使う現地データを整理します。都市環境システムコースでは、都市の施設、空間、環境、社会基盤をどの尺度で捉えるかが重要です。地球・環境という共通語の背後にあるデータ取得法の違いを比較してください。

先進理化学専攻では、物理現象の原理、物質の構造と機能、化学反応、応用化学プロセス、生命現象、量子生命科学という複数の入口があります。材料を扱う場合も、物性を理論・実験で解明するのか、分子を合成して反応を評価するのか、産業や環境へつながるプロセスを設計するのかで異なります。研究対象が同じでも観測する現象と操作する条件を区別しましょう。

創成工学専攻では、建築学が建築・都市の歴史、設計、計画、環境、構法、構造、防災などを扱い、イメージング科学が画像や映像の計測、処理、解析、再現、評価を扱います。デザインコースは製品、システム、材料、形態、コミュニケーション、人間情報、心理、環境、生活、文化などの専門領域を紹介しています。三者の境界にあるテーマは、最終的に何を分析し、何を設計・評価する研究かで主コースを定めます。

基幹工学専攻では、機械工学の力学・材料・加工・制御・熱流体、医工学の生体・医用情報と医用機器、電気電子工学の電気システム、電子システム、情報・通信といった基盤を比較します。医療応用を掲げるだけで医工学に決まるわけではありません。機械構造の原理が中心なら機械工学、電子デバイスや通信が中心なら電気電子工学との接点も検討します。応用先ではなく中核となる工学原理でコースを選ぶことが大切です。

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カリキュラムと修了要件から逆算する研究の型

30単位の中で特別演習と特別研究が研究遂行を支える

融合理工学府博士前期課程の修了要件規定単位数は30単位です。公表資料では、標準的な構成として特別演習Iが4単位、特別研究Iが6単位、共通科目・専門科目等が20単位と示されています。研究計画は入試だけの作文ではなく、入学後に講義、演習、研究指導を通じて実行する計画です。2年間の履修と研究活動に載せられる規模かを確かめる必要があります。

壮大な社会課題を掲げても、修士課程の期間内にデータ収集と分析が終わらなければ実行可能性が弱く見えます。反対に、既存装置で一度測定するだけでは、修士研究としてどのような知見を生むのかが不足します。特別研究で中心課題を進め、特別演習で関連知識、発表、議論、論文読解を積み上げる関係を想定してください。問い・方法・学修内容が一本の線につながる計画がカリキュラムと整合します。

専門科目は研究に必要な能力の不足を埋める

研究計画書で科目名を大量に並べても説得力は上がりません。必要なのは、研究を進めるうえで現在不足している能力と、入学後に履修する内容の対応です。生物学コースでは、分子生物学、生体分子計測学、細胞微細構造論、発生機構学、生態学、系統学の特論が公式に示されています。分子レベルのテーマなら、対象現象と測定技術をどの特論で補強するかを説明できます。

イメージング科学コースでは、イメージングシステム特論、知的画像処理工学、コンピュータグラフィックス特論、色再現工学、視覚工学、画像解析、マルチメディア情報処理などが紹介されています。画像処理の性能だけでなく、人が知覚する画質まで扱う計画なら、画像解析と視覚工学の双方が必要になる理由を書けます。履修科目は志望の飾りではなく、方法を成立させる学修資源として位置づけます。

「深い専門性」と「理工俯瞰型の視野」を両立させる

公式の教育課程編成・実施方針は、理学または工学の関連分野における深い学識と、理工俯瞰型の幅広い視野の双方を掲げています。研究計画では、中心となる専門軸を一本定めたうえで、隣接分野がどこで必要になるかを示すのが自然です。広い視野を示そうとして対象を増やしすぎると、かえって研究目的がぼやけます。専門の深さを主軸にし、隣接分野は必要箇所だけ接続すると整理できます。

具体的には、研究目的を一文で固定し、その目的の達成に必要な知識を三層に分けます。第一層は研究室で深める中核専門、第二層は同一コースの講義で補う方法、第三層は他コースや学際科目から得る周辺知識です。この順番なら、学際性が目的化しません。何を明らかにするかが先で、何を学ぶかはその後です。

修士論文までの成果物を段階に分ける

研究計画には、最終成果だけでなく途中の成果物も置きます。第一段階で先行研究と理論枠組みを整理し、第二段階で予備実験または試行分析を行い、第三段階で本実験・本解析へ進み、第四段階で結果を検討して論文へまとめる流れです。理論研究なら、基本例の検討、補題の証明、一般化という段階に置き換えられます。各段階で何が手元に残るかを明記すると進捗を評価できます。

予備段階を置く理由は、装置条件、データ品質、分析手法の問題を早期に見つけるためです。最初から大規模な本調査だけを計画すると、方法上の欠陥が判明した際に修正できません。対象数や条件数を限定した試行を設け、結果に応じて本研究の条件を確定する設計なら、二年間の実行可能性が高まります。予備検討を研究の遅れではなく方法確立の工程にすることがポイントです。

修士論文の結論は、社会課題を全面的に解決する必要はありません。限定した条件の下で新しい関係を示す、既存手法の適用範囲を明らかにする、設計案の性能を比較する、理論上の性質を示すなど、問いに対応する成果を設定します。期待成果を過大に書くより、得られる証拠から言える範囲を正確に定めるほうが研究計画として堅実です。

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教員の研究分野マップと指導可能性の確認方法

公式掲載の専門分野と研究テーマを二段階で読む

教員選びでは、専門分野の大分類だけで一致を判断しないでください。公式教員一覧には、専門分野と研究テーマが分けて掲載されています。専門分野は学問上の位置、研究テーマは具体的な対象や方法を知る手掛かりです。分野名の一致より、問いと方法の接点を確認することが重要です。

コース公式一覧で確認する専門分野の範囲計画書で確認する接点
数学・情報数理学代数、幾何、解析、確率・統計、情報数理数学的対象、命題、理論
物理学素粒子宇宙物理学、量子多体系物理学、凝縮系物理学対象のスケール、理論・実験、観測量
化学無機・分析化学、物理化学、有機化学、生命化学物質、反応、分析原理
生物学分子・細胞・発生・生態・進化・系統生命現象の階層、実験・観察方法
地球科学地球内部科学、地球表層科学対象領域、時間・空間尺度、観測方法

たとえば生物学でも、浦聖恵教授の公式掲載分野は「分子発生生物学」、研究テーマは「クロマチン修飾によるゲノム・エピゲノム制御機構」です。一方、髙橋佑磨教授は「進化生態学」と「遺伝的多様性の進化過程と生態的機能」です。同じ生物学コースでも、データの尺度、対象、必要な方法が異なります。自分のテーマを教員名に寄せず、研究上の接点を文章で説明するべきです。

工学系は公式コース紹介の教育研究領域から候補を絞る

工学研究院の公式教員一覧は、閲覧画面では検索できる一方、取得したHTML本文には個別教員データが含まれない動的表示です。本記事では後から同じ根拠を検証できることを優先し、工学系教員の氏名と分野を転載しません。代わりに、各コースの公式紹介に明記された教育研究領域からテーマの位置を確認し、その後に最新の工学研究院教員一覧で担当者を検索してください。

共生応用化学コースなら、バイオ機能化学、環境調和分子化学、無機・計測化学、資源プロセス化学の4領域があります。機械工学コースなら、材料・強度・変形、加工・要素、システム・制御・生体工学、環境・熱流体エネルギーの4領域です。電気電子工学コースは、電気システム工学、電子システム工学、情報・通信工学に関する領域を紹介しています。コース内の領域まで絞ってから最新教員一覧を検索すると候補を探しやすくなります。

教員との接続は三つの一致で点検する

第一は研究対象の一致、第二は研究方法の一致、第三は研究目的の一致です。三つすべてが完全一致する必要はありませんが、少なくとも方法を指導できる根拠が必要です。宇宙を対象にしているから宇宙物理学、タンパク質を扱うから生命化学というだけでは粗すぎます。理論、観測、実験、シミュレーション、設計、評価のどれを用いるかまで確認します。

確認用のメモには、教員の公式掲載文言、自分の研究の対応箇所、一致しない箇所、質問したい点を書きます。事前連絡では、「先生の研究と同じことをしたい」と述べるより、「自分の問いにはこの方法が必要だと考え、公式掲載のこの研究テーマとの接点を確認したい」と伝えるほうが具体的です。一致点だけでなく、相談が必要な差分も把握しておくと対話が進みます。

代表教員の研究分野から接続文を作る

数学・情報数理学コースを例にすると、大坪紀之教授の公式掲載は専門分野「代数」、研究テーマ「数論」です。多田充教授は専門分野「情報数理」、研究テーマ「暗号理論」です。受験生はこれらの語をそのまま志望理由へ貼るのではなく、自分が扱う数理対象、問い、利用する理論を示し、どの点で接続するかを書きます。広い分野名から具体的な研究対象へ一段ずつ降りる作業が必要です。

物理学コースでは、久徳浩太郎教授の専門分野は「素粒子宇宙物理学」、研究テーマは「宇宙物理学」です。佐藤正寛教授は「量子多体系物理学」と「スピントロニクス、光物性、非平衡系を中心とする物性理論研究」です。物理学という一致だけで候補を決めず、宇宙現象か物性か、理論か実験か、扱うスケールやモデルは何かを比較します。物理学内の対象と方法の距離を確認することが欠かせません。

化学コースでは、勝田正一教授が「無機・分析化学」と「機能性物質の溶液内反応の解析および分離・分析化学的応用」、村田武士教授が「生命化学」と「創薬関連タンパク質のX線結晶構造解析」を公開しています。物質を扱うという共通点があっても、溶液反応と分離・分析を扱う計画と、タンパク質構造を扱う計画では必要な知識や手法が異なります。対象物だけでなく分析原理まで一致を確かめる必要があります。

地球科学コースでは、佐藤利典教授が「地球内部科学」と「海底地震学、地震発生過程解明のための研究」、戸丸仁教授が「地球表層科学」と「メタンハイドレートの生成・分解と地球環境変動」を公開しています。地球環境への関心を、内部構造や地震過程へ向けるのか、表層環境や物質循環へ向けるのかを分けます。同じ社会的関心を異なる自然科学の問いへ変換できる点を意識してください。

教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の教員一覧で確認してください。理学系は理学研究院の所属教員一覧、工学系は前掲の工学研究院教員一覧が確認先です。記事中の代表例だけで候補を固定しないことが大切です。

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自分の研究テーマが融合理工学府に合うか判定する手順

Step1は関心を「対象・問い・方法」に分解する

最初に、研究テーマを一文で書きます。「何を対象に、どのような問いを、何の方法で明らかにするか」という形です。「環境問題を研究したい」「医療にAIを活用したい」は関心領域であって、まだ研究テーマではありません。対象地域やデータ、変数、比較対象、測定方法を加える必要があります。名詞の組み合わせではなく、検証する問いに変換するのが第一歩です。

次に、問いに答えが出たと判断する基準を考えます。数理なら証明する性質、物理・化学なら観測量や実験結果、生物なら現象を示す指標、工学なら性能や安全性、デザインなら評価対象と評価方法が候補です。評価基準が書けない場合は、テーマが広すぎるか、方法がまだ決まっていません。

Step2は17コースを消去法で比較する

候補を一つに決め打ちせず、まず関連しそうな二つから四つのコースを並べます。それぞれの公式紹介から、教育研究領域、科目、育成人材像を確認します。自分の問いに必要な方法が見つからないコース、主たる評価対象が異なるコースを除外します。「扱えそう」ではなく「中心課題として扱う根拠がある」で判定してください。

判定軸確認する資料適合の目安
研究対象コース紹介・教育研究領域対象が中心領域または明確な隣接領域にある
研究方法教員一覧・研究テーマ・科目必要な理論、実験、解析、設計を指導できる
研究規模修了要件・特別研究博士前期課程の期間で成果をまとめられる
学修資源カリキュラム不足する知識を履修で補える
受入手続入試ページ・募集要項事前連絡と資料準備を期限内に完了できる

Step3は先行研究と教員研究の位置関係を描く

志望教員の論文を一つ読んで似た単語を探すだけでは不十分です。まず、自分の問いに関する主要な先行研究を集め、何が明らかで何が未解明かを整理します。そのうえで、教員の公開研究が未解明部分の検討にどう役立つかを考えます。教員研究を先行研究全体の中に位置づけると、単なる憧れではない志望理由になります。

整理表には、文献、対象、方法、主な知見、限界、自分の計画との関係を記入します。同じ結論の論文だけでなく、異なる方法や反対の結果を示す研究も含めます。理工系では方法条件が結果を左右するため、装置、試料、データ範囲、モデルの仮定も確認してください。先行研究の不足を感想ではなく条件の差として示すと研究の問いが明確になります。

Step4は実行可能性を資源・倫理・時間で確認する

必要な装置やデータが利用できるか、研究倫理上の審査が必要か、試料や協力者を確保できるか、二年間で反復検証まで行えるかを確認します。医工学や生物学、人を対象とするデザイン研究では、倫理面や安全面の手続きが研究開始時期に影響する場合があります。研究計画の段階では未確定でも、必要な手続きと代替案を認識していることを示せます。

適合判定の最後に、研究目的を変えずに方法を縮小した案、データ入手が難しい場合の代替案を用意します。実行可能性は「できます」と断言することではなく、障害を予測し対応を設計することです。ここまで整えば、指導希望教員への問い合わせでも具体的な助言を受けやすくなります。

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口頭試問資料・研究計画の構成と分量配分

指定様式がない段階では八つの部品で骨格を作る

コース別の最終様式に落とす前に、研究計画の完全版を作ります。部品は、仮題、背景、先行研究、未解明点、研究目的・問い、方法、期待される結果と意義、実施計画・参考文献です。一般的な書き方は研究計画書の書き方7ステップ研究計画書の例文とテンプレートでも確認できます。千葉大学向けでは、そこへコースと教員の適合根拠を加えます。

項目目安配分千葉大学向けの確認点
仮題・背景15%対象と課題をコースの射程内に絞る
先行研究・未解明点25%教員分野と接続する学術的位置を示す
目的・問い10%一文で検証可能にする
研究方法30%設備、データ、理論、評価方法を具体化する
期待成果・意義10%学術的意義と応用可能性を分ける
実施計画・文献10%博士前期課程で終えられる工程にする

この比率は公式指定ではなく、下書きを作るための目安です。最終的には志望年度の指示に合わせます。理工系の計画では方法が曖昧だと実行可能性を判断できないため、背景ばかりを長くしないことが重要です。目的と方法の対応に最も多くの紙幅を使うと、口頭試問でも説明しやすくなります。

A4一枚では結論を先に置き、図表なしでも論理が通るようにする

一枚資料では、最初に研究目的を一文で示し、背景と未解明点を短く続け、方法を箇条書きに近い明瞭な文章で示します。専門用語は避けるのではなく、必要な用語を一貫して使います。資料を見ながら説明する口頭試問では、審査側が短時間で目的と方法の対応を追えることが重要です。一枚の上半分だけで問いと新規性が分かる構成を目指します。

卒業研究と大学院の研究計画を同じ資料に入れる場合は、両者の接続を一文で示します。「卒業研究で用いた測定法を別対象へ適用する」「卒業研究で残った限界を新しい解析で検討する」などです。テーマを変える場合も、習得済みの知識・方法と新テーマへの移行経路を書けば、断絶だけが目立ちません。

スライド形式では一枚一役にして質疑の入口を作る

リモートセンシングコースのようにスライドを印刷した資料を求める場合は、一枚に情報を詰め込まず、背景、問い、データ、方法、期待結果、計画という役割を分けます。図を置く場合も、装飾ではなく、観測対象、処理フロー、比較条件を説明するものにします。各スライドの見出しを結論文にすると、説明の筋道が見えます。

口頭試問では、資料に書かれた内容だけでなく、なぜそのデータを使うのか、代替手法は何か、想定と異なる結果が出たらどう解釈するかを問われる可能性があります。資料を完成させたら、各主張に対して「なぜ」「どのように測る」「失敗したら」を自問し、回答メモを作ります。資料は答えの一覧ではなく、専門的な対話の地図です。

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通りにくい研究計画の共通点と修正法

研究科の射程外で、コース選択の理由が説明できない

よくある失敗は、大学名や教員名への志望は詳しいのに、なぜそのコースで研究するのかが書かれていない状態です。「学際的だから」「設備が充実しているから」だけでは、17コースのどこに適合するかを示せません。修正するときは、公式コース紹介の教育研究領域を一つ選び、自分の問い・方法との接点を具体化します。コース固有の研究資源を方法の中に組み込むことが必要です。

指導可能な教員が確認できていない

テーマが学府全体の範囲に入っていても、現在の教員配置で指導可能とは限りません。古い研究室ページや第三者サイトだけを見て、異動後の教員を候補にするのは避けてください。最新の公式一覧で氏名、所属、専門分野を確認し、出願前の問い合わせで教育研究内容と受け入れについて確認します。教員名の記載は公式情報と事前確認の後に確定するのが安全です。

方法が実行不能、または評価基準がない

「最新技術を開発する」「社会課題を解決する」という目的だけでは、研究の成否を判断できません。利用するデータ、試料、装置、理論、比較対象、評価指標を具体化します。すべてを入学前に確定できない場合は、現時点の第一案と、変更が必要になる条件を書き分けます。方法の具体性は断定の強さではなく、検証手順の明瞭さで示します。

規模が大きすぎる場合は、対象、期間、条件、変数のいずれかを限定します。たとえば都市全体の持続可能性を扱うのではなく、特定地域の特定データを用いて一つの指標を検証します。医療機器を完成させるのではなく、特定機能の原理検証や性能比較に絞ります。修士研究で答えられる最小の問いに切り出すことが実現可能性を高めます。

先行研究の要約だけで、自分の研究の位置がない

文献を多く挙げても、「誰が何を明らかにしたか」の紹介だけでは研究目的につながりません。対象、条件、方法、結果を比較し、未検討の条件や説明できない差を特定します。その不足に答える形で研究の問いを置きます。先行研究の最後の一文と研究目的の最初の一文を接続すると論理の飛躍を見つけやすくなります。

引用した文献と本文の主張が対応しているかも点検します。レビュー論文だけで済ませず、計画の中核に関わる原著論文までたどります。教員の論文だけを先行研究として並べるのではなく、分野全体の議論を押さえたうえで位置づけてください。

研究の意義と志望理由が混ざっている

「将来この分野で活躍したい」は志望理由であり、研究結果が学術的に何を加えるかという意義とは異なります。研究の意義は、既存知見の修正、適用範囲の拡張、新しい測定・設計方法、現象理解などとして示します。志望理由は、その研究を融合理工学府で行う必要性として別に整理します。研究の価値と自分が進学する理由を別々に書くと主張が明確です。

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出願までの逆算スケジュール

半年前からテーマとコースの適合を調べる

融合理工学府では指導希望教員への事前連絡と出願了承が必要なため、締切直前に研究計画を作る進め方は適しません。目安として出願の六か月以上前から関心を整理し、公式の専攻・コース紹介と教員一覧を照合します。外部大学から受験する場合は、千葉大学の学部カリキュラムとの知識差も確認してください。最初の一か月は文章作成より志望先との適合調査に使うと手戻りが減ります。

時期の目安主な作業成果物
出願6〜8か月前関心の棚卸し、17コース比較、公式情報収集候補コース表、研究テーマ一文
出願4〜6か月前先行研究の検索・精読、問いの絞り込み文献比較表、未解明点メモ
出願3〜4か月前教員研究との接続確認、方法と実行可能性の検討研究計画骨子、質問事項
出願2〜3か月前指導希望教員へ問い合わせ、了承手続連絡記録、修正版骨子
出願1〜2か月前コース別資料へ整形、口頭説明の練習初稿、想定質問集
出願直前〜試験最新要項再確認、部数・形式確認、模擬口頭試問最終資料、提出・持参チェック表

教員連絡の前後で計画を更新する

連絡前には、完成度よりも論点の明確さを優先します。仮題、問い、先行研究上の位置、方法案、志望教員との接点をまとめます。連絡後は、助言をそのまま追記するのではなく、目的、方法、範囲のどこを変更したかを記録します。初稿と修正版の差分を説明できるようにすると、自分で計画を考えた過程が整理されます。

返答を急かしたり、同じ内容を複数教員へ一斉送信したりするのは避けます。公式に示された手続きに従い、所属、氏名、現在の研究、志望理由、相談事項を簡潔に伝えます。連絡先の転載はせず、必ず大学公式ページから最新の窓口を確認してください。

最終月は文章より説明と質疑を磨く

口頭試問資料は、読んで理解できるだけでなく、短時間で説明できなければなりません。研究目的を30秒、背景から方法までを3分、詳細を5分程度で説明する複数版を用意します。質問への回答は結論、理由、根拠、限界の順に述べます。資料を暗記せず、論理の順序を再現できる状態を目指してください。

最後に、志望年度の募集要項で資料の名称、用紙、枚数、部数、提出または持参時期を再確認します。年度変更で指示が変わる可能性があるため、前年の完成例だけを基準にしません。資料のファイル名、印刷状態、ページ順、予備部数も含めて確認すると、内容以外の事故を防げます。

提出・持参前の最終チェックを三層で行う

第一層は公式仕様です。志望年度、入試区分、コース名、資料名、用紙サイズ、ページ数、部数、提出時期を一つずつ照合します。第二層は事実です。教員の氏名・所属・専門分野、科目名、制度の記述が最新の公式ページと一致するかを確認します。第三層は論理です。背景から問い、問いから方法、方法から期待成果へ飛躍がないかを読み直します。形式・事実・論理を別の回で点検すると見落としが減ります。

文章の推敲では、一文に一つの主張を置き、主語と述語の対応を確かめます。「考えられる」「期待される」を繰り返すだけで根拠がない箇所には、文献、データ、方法の説明を加えます。反対に、装置名や手法名が連続して目的が見えない箇所では、各方法がどの問いに答えるかを補います。専門語の多さではなく、目的との対応で具体性を判断してください。

最後は第三者に読んでもらい、研究目的を読み手が一文で言い直せるか確認します。言い直した内容が自分の意図と異なるなら、題目、冒頭、目的文のいずれかが曖昧です。専門分野の読み手には方法の妥当性を、専門外の読み手には論理の分かりやすさを見てもらうと、異なる弱点を発見できます。添削の指摘を表現修正と設計修正に分けて反映すると効率的です。

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研究計画を口頭試問で説明するための準備

問い・方法・結果の関係を一分で説明する

口頭試問で最も重要なのは、長い背景説明ではなく、研究の骨格を短く再現することです。「先行研究では何が分かり、何が残り、自分は何をどの方法で確かめるか」を一続きで話せるようにします。研究目的の一文と方法の一文が直接対応しているかを確認してください。

理論研究なら主要な定義と仮定、実験研究なら試料と条件、データ研究ならデータ源と分析単位、設計研究なら要求と評価指標を答えられるようにします。専門外の審査者にも伝わる概要と、専門教員からの詳細質問に答える説明を分けて準備します。

「なぜ千葉大学か」を設備名だけで終わらせない

志望理由では、コースの教育研究領域、担当教員の公開研究、カリキュラムを研究工程に対応づけます。「高度な環境があるから」ではなく、「この問いを検討するためにこの方法が必要で、その方法を学び研究する接点がある」と説明します。大学の特徴を自分の研究工程へ翻訳することがポイントです。

一方、設備の利用可否や具体的な指導内容を公式情報だけで確認できない場合は断定しません。事前相談で確認した範囲と、自分の希望を分けて話します。確認していないことを既定事項として述べると、実行可能性への疑問につながります。

反対意見と失敗条件を準備する

計画の強さは、期待どおりの結果だけを語ることでは測れません。仮説が支持されなかった場合に何が分かるか、測定できない場合にどの代替法を使うか、他の説明可能性をどう排除するかを考えます。計画の限界を認識し、検証可能な代替案を持つことは弱さではなく研究遂行力の表れです。

模擬質問には、テーマを選んだ理由、先行研究との差、方法選択の理由、データ入手、倫理、安全、期間、期待成果、志望教員との接点、修了後の展望を含めます。回答できなかった質問は、資料に文字を増やす前に、研究設計自体へ戻って修正してください。

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よくある質問(FAQ)

博士前期課程一般選抜で研究計画書は必要ですか

2026年10月入学・2027年4月入学の一般選抜では、全コース共通の独立した研究計画書は出願書類に含まれていません。ただし、複数コースが口頭試問で大学院の研究計画に関する資料を求めています。志望コースの選抜方法と持参資料を個別に確認してください。

研究計画に関する資料の枚数は全コース共通ですか

共通ではありません。資料を求めるかどうか、用紙、枚数、印刷部数はコース別に定められます。過年度の例や他コースの資料を流用せず、志望年度の募集要項にある自分のコース欄へ合わせてください。

指導希望教員への事前連絡は必要ですか

公式入試ページでは、あらかじめ志望する指導教員に教育研究内容等について問い合わせ、出願の了承を得たうえで、願書へ教員氏名と了承日を記入するよう案内しています。研究の骨子を用意してから余裕を持って連絡しましょう。

卒業研究と大学院の研究テーマは変えてもよいですか

テーマが変わること自体より、新しいテーマに取り組む準備と接続を説明できるかが重要です。卒業研究で身につけた理論、実験、解析、設計の能力を整理し、新テーマで不足する知識をカリキュラムでどう補うかを示してください。

教員名は研究計画資料に書くべきですか

様式に指定があれば従います。指定がない場合も、教員名を挙げること自体を目的にせず、研究分野との接点を説明することが大切です。最新の公式一覧と事前連絡で確認できた内容だけを使い、古い所属情報や推測を記載しないでください。

先行研究は何本読めばよいですか

本数だけの公式基準はありません。研究の問い、主要な理論、代表的な方法、直近の成果を説明できる範囲が必要です。最初はレビューや主要論文から引用関係をたどり、文献比較表で未解明点を示せるまで読み進めます。

研究方法は入学前に確定させる必要がありますか

入学後の指導で変更される可能性はありますが、選抜時点でも目的に答えられる方法案と実行可能性は必要です。確定していない部分は、選択肢、判断条件、代替案を示します。未確定と未検討を区別して説明することが重要です。

たとえば使用する装置の細かな条件が未確定でも、測定したい量、必要な精度、比較する条件は説明できます。データの入手先が相談中なら、必要なデータ項目と代替となる公開データを示せます。入学後の指導で柔軟に改善する姿勢を持ちながら、現段階の判断根拠を明らかにしてください。

外部大学からでも出願できますか

出願資格を満たせば外部大学の出身者も出願できます。ただし、コースごとの専門科目や教育内容との知識差を早めに確認し、教員への事前連絡と研究計画の準備を進める必要があります。出願資格や試験科目の詳細は既存の外部院試記事と最新募集要項を確認してください。

外部受験者は、自大学の科目名と千葉大学側の科目名が異なる場合があります。名称だけで履修歴を判断せず、シラバスの内容を比較し、研究方法に必要な基礎科目の不足を洗い出します。不足を隠すより、入試前と入学後の補完計画を分けて示すほうが準備の道筋が明確です。

研究計画資料に図や数式を入れてもよいですか。最新のコース別指示に反しない範囲で、研究対象、処理手順、理論関係を短く示す図や数式は説明を助けます。ただし、小さな文字で情報を詰めたり、本文で説明しない図を置いたりすると読み手の負担になります。図には何を比較するものかが分かる見出しを付け、本文から参照してください。図を外しても目的と方法が伝わる本文を先に作り、その後で図が必要な箇所を選ぶと、見た目だけに依存しない資料になります。

研究計画と志望理由はどのように書き分けますか。研究計画は「何を、なぜ、どの方法で明らかにするか」、志望理由は「なぜ自分が、その研究を、このコースで行うのか」を中心にします。両者には接点がありますが、同じ文章を繰り返しません。研究上の必要性と進学上の動機を分けることで、それぞれの役割が明確になります。研究計画側では学術的な問いと証拠を中心にし、志望理由側では自分の準備状況、コースの教育研究資源、修了後の展望を結びます。

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まとめ|コース・カリキュラム・教員から研究計画を逆算する

千葉大学大学院融合理工学府の研究計画対策では、学府共通の独立した研究計画書がないことだけを見て準備を省かないことが重要です。コースによっては口頭試問用の研究計画資料が求められ、全コースで指導希望教員への事前問い合わせと出願了承が案内されています。研究計画は出願書類というより、コース選択と口頭試問をつなぐ設計図として機能します。

  • 2027年度一般選抜では、全コース共通の独立した研究計画書はありません。
  • 研究計画に関する持参資料の有無・形式・部数はコース別に確認します。
  • 5専攻17コースを、研究対象だけでなく問いと方法で比較します。
  • 30単位の修了要件、特別演習、特別研究、専門科目に載る規模へ絞ります。
  • 教員の公式掲載分野と研究テーマを使い、対象・方法・目的の接点を確認します。
  • 出願前に指導希望教員へ問い合わせ、了承を得る手続きを進めます。
  • 口頭試問では、問い、方法、実行可能性、代替案を短く説明できるようにします。

最初に行うべき作業は、関心を「対象・問い・方法」の一文へ変え、17コースの候補を比較することです。その後に先行研究、教員研究、カリキュラムを照合し、博士前期課程で完了できる計画へ絞ります。大学名に合わせた志望理由ではなく、研究工程に合わせた志望先選びを進めてください。

完成した計画は、目的だけ、方法だけを個別に磨くのではなく、全体の対応関係で見直します。目的に答えない測定や分析は削り、必要なのに欠けている比較条件を加えます。さらに、研究が予定どおり進まない場合の代替案まで用意すれば、事前連絡でも口頭試問でも、計画を自分の言葉で説明しやすくなります。一貫性と実行可能性を最後の評価軸にすることが仕上げの要点です。

資料を更新した日付と参照した公式ページも手元の記録に残してください。後日、募集要項や教員一覧が更新されたときに、どの記述を再確認すべきか判断できます。研究計画の版ごとに変更理由を短く記録しておけば、面接準備で以前の案と混同することも防げます。これは有効です。

募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。千葉大学大学院を含む大学院入試対策コースでは、研究テーマの整理から計画書・口頭試問の準備まで相談できます。

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書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?

研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。

  • 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
  • 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
  • 志望校が決まっていなくてもOK

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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