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酪農学園大学の編入学試験を徹底解説|学類別の実施状況・出願資格・小論文課題と対策【2027年度】

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酪農学園大学の編入学試験は、農食環境学群の4学類(循環農学類・食と健康学類・環境共生学類・農環境情報学類)を対象に実施されており、獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)は編入学試験そのものを実施していません。さらに同じ農食環境学群のなかでも、2年次・3年次(一般)・3年次(学校推薦型選抜)のどれを実施しているかは学類ごとに異なり、農環境情報学類は2年次のみ、管理栄養士コースは3年次(一般)のみという変則的な構成になっています。

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この記事では、酪農学園大学が公表している2027年度の入学試験要項(編入学)と、2025年度・2026年度の編入学試験の実績、さらに2024〜2026年度に公開された小論文課題をもとに、学類別に実施の有無・出願資格・選抜方法・実績・過去問の傾向を整理します。あわせて、獣医学群を志望する場合に編入学試験の代わりに用意されている「学士等推薦入学試験」という別ルートについても、混同しないように整理します。

酪農学園大学は北海道江別市に立地する私立大学で、農食環境学群(循環農学類・食と健康学類・環境共生学類・農環境情報学類)と獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)の2学群で構成されています。獣医学群の獣医学類は全国的にも入学難易度の高い学部として知られていますが、本記事で扱う編入学試験の対象はあくまで農食環境学群の4学類であり、獣医学類の一般選抜の難易度がそのまま編入学試験に当てはまるわけではありません。この前提の違いを最初に押さえたうえで、以下の各セクションを読み進めてください。

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目次

酪農学園大学の編入学試験には3つの制度があり、獣医学群では実施されていない

酪農学園大学は2学群6学類の構成ですが、編入学試験を実施しているのは農食環境学群のみです。まずこの前提を正確に押さえてください。

2年次編入学試験

他大学(短期大学を除く)に1年以上在学し、一定の単位を修得した人を対象とする、もっとも基本的な編入学試験です。循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを除く)・環境共生学類・農環境情報学類の4学類で実施されています。

3年次編入学試験(一般)

大学卒業者や学士取得者、短期大学・高等専門学校卒業者などを対象とする試験です。循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを含む)・環境共生学類の3学類で実施されており、農環境情報学類は3年次編入学試験を実施していません。管理栄養士コースは逆に2年次を実施せず、3年次(一般)のみの募集となっています。

3年次編入学試験(学校推薦型選抜)

出身大学・短期大学等の学校長による推薦を前提とした、専願制の3年次編入学試験です。循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを除く)・環境共生学類の3学類で実施されています。書類審査と面接(口頭試問を含む)で選抜される点が、小論文と面接で選抜する一般の編入学試験と異なります。

獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)には編入学試験がない

酪農学園大学の受験生サイトは「獣医学類および獣医保健看護学類への編入学試験はありません」と明記しています。事前の簡易調査では獣医学群も編入学試験の実施候補として挙がっていましたが、大学公式サイトを直接確認した結果、獣医学群では2年次・3年次を問わず編入学試験そのものが存在しないことが確認できました。獣医学類を志望する学士取得者向けには、編入学試験とは別枠の「学士等推薦入学試験」(学校推薦型選抜の一種)が用意されていますが、これは編入学試験ではありません。詳細は後述します。

学群・学類別の実施年次と募集人員【2027年度】

酪農学園大学は編入学試験の募集人員を具体的な人数では公表しておらず、全学類・全制度で「若干名」としています。法政大学のように学部ごとの募集人員を数値で比較することはできませんが、どの学類がどの制度を実施しているかという「実施の有無」自体が、志望校選びにおいて決定的に重要な情報になります。

学群学類・コース2年次編入3年次編入(一般)3年次編入(学校推薦型選抜)募集人員
農食環境学群循環農学類若干名
食と健康学類若干名
食と健康学類 管理栄養士コース××若干名
環境共生学類若干名
農食環境学群農環境情報学類××若干名
獣医学群獣医学類×××
獣医保健看護学類×××

※獣医学類には、編入学試験とは別枠で学士取得者向けの「学士等推薦入学試験」(学校推薦型選抜の一種、募集3名)があります。ただしこれは6年制課程の1年次に入学する制度であり、2年次・3年次からの編入学ではありません。詳しくは後述の「獣医学群は編入学試験を実施していない」セクションで解説します。

この表から読み取れる重要な点を整理します。

2年次と3年次で実施学類が入れ替わる学類があります。食と健康学類は「学類」として2年次・3年次(一般)・3年次(学校推薦型選抜)のすべてを実施していますが、そのなかの管理栄養士コースだけは2年次を実施せず、3年次(一般)のみの募集です。管理栄養士コースを2年次から目指すことはできません。

農環境情報学類は2年次のみの実施です。3年次編入学試験(一般・学校推薦型選抜とも)を実施していないため、短期大学卒業や高等専門学校卒業で3年次から農環境情報学類を志望することはできません。3年次からの編入を考えている場合、選べるのは循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを含む)・環境共生学類の3学類に絞られます。

獣医学群は2学類とも編入学試験の対象外です。獣医学類・獣医保健看護学類のいずれも、2年次・3年次を問わず編入学試験を実施していません。北海道の獣医系大学を編入で目指す場合、酪農学園大学の獣医学群は選択肢に入らない点に注意してください。

受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

試験科目や日程を調べる前に、自分にどの制度への出願資格があるかを確定させてください。酪農学園大学の編入学試験の出願資格は、2年次・3年次(一般)・3年次(学校推薦型選抜)でそれぞれ条件が異なります。

2年次編入学試験の出願資格

循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを除く)・環境共生学類・農環境情報学類に共通する資格は次のとおりです。

  • 2027年3月31日までに、他の大学(短期大学を除く)に1年以上在学し、31単位以上修得した者、または修得見込みの者

条件はこの1項目のみとシンプルですが、「短期大学を除く」という括弧書きに注意してください。短期大学在学中の1年次修了では2年次編入学試験に出願できません。短期大学卒業者・卒業見込み者が対象になるのは、後述する3年次編入学試験の資格です。

3年次編入学試験(一般)の出願資格

循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを含む)・環境共生学類に共通する資格は、次の8項目のいずれかに該当することです。管理栄養士コースについては、このうち③の基準に該当する者に限られます。

  1. 大学、短期大学、高等専門学校、旧国立工業教員養成所または旧国立養護教諭養成所を卒業した者、または2027年3月31日までに卒業見込みの者
  2. 学士の学位を有する者、または2027年3月31日までに取得見込みの者
  3. 栄養士養成施設の指定を受けた短期大学または専門学校を卒業した者、または2027年3月31日までに卒業見込みの者で、栄養士免許を取得した者、または取得見込みの者
  4. 2027年3月31日までに、他の大学(短期大学を除く)に2年以上在学し、62単位以上修得した者、または修得見込みの者
  5. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)附則第7条に定める従前の規定による学校の課程を修了し、またはこれらの学校を卒業した者
  6. 外国の大学、短期大学または高等専門学校を卒業した者、または2027年3月31日までに卒業見込みの者
  7. 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上または62単位以上であるものに限る)を修了した者、または2027年3月31日までに修了見込みの者
  8. 修業年限が2年以上、その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校の専攻科を修了した者、または2027年3月31日までに修了見込みの者

ここで法政大学など他大学の3年次編入学試験と比較して押さえておきたいのが、高等専門学校卒業者が3年次編入学試験の共通資格に明記されている点です。大学によっては3年次の共通資格から高専卒業者が外れ、学部ごとの追加資格でしか出願できないケースがありますが、酪農学園大学は3年次共通資格の①に高専が含まれています。高専卒業(見込み)で3年次からの編入を考えている場合、循環農学類・食と健康学類・環境共生学類はいずれも出願対象になります。

管理栄養士コースだけは③の資格に限定されます。栄養士養成施設の指定を受けた短期大学・専門学校を卒業(見込み)し、栄養士免許を取得(見込み)していることが条件で、①②④〜⑧の資格だけでは管理栄養士コースには出願できません。栄養士資格を経由しないルートで管理栄養士を目指したい場合、食と健康学類の食品科学領域(管理栄養士コース以外)に2年次から出願し、入学後の履修でコースを検討する道を含めて考える必要があります。

3年次編入学試験(学校推薦型選抜)の出願資格

この制度は出身大学・短期大学等の学校長による推薦が前提で、かつ「専願」でなければ出願できません。酪農学園大学は専願を「合格した場合、必ず入学することを前提として出願すること」と定義しています。資格は次の4項目のいずれかです。

  • 大学、短期大学、高等専門学校を卒業した者、または2027年3月31日までに卒業見込みの者
  • 学士の学位を有する者、または2027年3月31日までに取得見込みの者
  • 2027年3月31日までに、他の大学(短期大学を除く)に2年以上在学し、62単位以上修得した者、または修得見込みの者
  • 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上または62単位以上であるものに限る)を修了した者、または2027年3月31日までに修了見込みの者

一般の3年次編入学試験と比べると、栄養士免許保持者向けの資格や高等学校専攻科修了者向けの資格が含まれていません。また専願制であるため、他大学と併願しながら受けられる一般の編入学試験とは性格が異なります。合格したら必ず入学するという前提で出願する必要があるため、第一志望が固まっている人向けの制度と考えてください。

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選抜方法|小論文800字・60分と面接で200点満点【一般】

2年次編入学試験・3年次編入学試験(一般)は、学類を問わず同じ配点構成で実施されます。

試験科目内容配点
小論文800字以内・試験時間60分。課題は試験当日に出題される100点
面接個人面接100点
合計提出書類および小論文・面接により総合的に選抜200点

この配点構成でまず押さえておくべきは、小論文と面接がちょうど同じ配点だという点です。法政大学のように学部によって英語外部試験のスコアのみで判定される学部があるわけではなく、酪農学園大学の編入学試験は全学類共通で「小論文+面接」の一本勝負です。英語や専門科目の筆記試験は課されません。

要項には「小論文、面接のどちらかでも欠席すると不合格となる」という注意書きがあります。片方だけ受験するという選択肢はなく、両方に出席することが合格の前提条件です。また面接の終了時間は受験者によって異なり、順番によっては16時を過ぎる場合があるとされているため、当日は時間に余裕を持った予定を組んでおく必要があります。

小論文の課題は事前に公表されず、試験当日に初めて示されます。過去の課題については後述する「過去問はどこで手に入るか」以降で整理しますが、大学が公開しているのはあくまで問題の実物であり、模範解答や採点基準・配点内訳までは公開されていません。この点は、解答例や出題意図まで公開している大学の編入学試験とは事情が異なります。

3年次編入学試験(学校推薦型選抜)は書類審査と面接

学校推薦型選抜による3年次編入学試験は、一般の編入学試験とは選抜方法がまったく異なります。小論文はなく、書類審査と面接(口頭試問を含む)による総合判定です。

選抜項目内容
書類審査志望理由書・推薦書・学業成績証明書
面接試験口頭試問を含む

ここで注目したいのが、口頭試問の実施方法として大学が公表している内容です。要項には次のように明記されています。

口頭試問は、受験する学類の編入学試験で出題された過去3年間の小論文課題に関連する内容をキーワードとして、その内容(知識・技能)、問題(課題)は何か(思考力・判断力・表現力)、その解決策(個人・社会)をどう考えているか(主体性・多様性・協調性)を質問する、というものです。

つまり学校推薦型選抜であっても、一般の編入学試験で過去に出題された小論文課題のテーマを把握しておくことが、そのまま口頭試問対策になります。小論文を書く試験ではなくても、過去問のテーマ研究を省略してよいわけではありません。この点は後述の過去問セクションで詳しく扱います。

また学校推薦型選抜は専願制であるため、辞退手続についても他制度と異なる注意書きがあります。入学手続き後に入学を辞退する場合、一般の編入学試験では授業料等納付金が返金されますが、3年次編入学試験(学校推薦型選抜)は原則この返金の対象外とされています。専願で出願するということの実務的な重みを理解したうえで出願してください。

日程・スケジュール【2027年度】

酪農学園大学が公表している2027年度(2026年度実施)の編入学試験の日程は次のとおりです。

入試区分出願登録期間試験日合格発表日入学手続締切日
第1期 2・3年次編入学試験(一般)2026年11月1日(日)9:00〜11月10日(火)15:002026年11月22日(日)2026年12月3日(木)2026年12月18日(金)
第1期 3年次編入学試験(学校推薦型選抜)2026年11月1日(日)9:00〜11月10日(火)15:002026年11月21日(土)2026年12月3日(木)2026年12月18日(金)
第2期 2・3年次編入学試験(一般)2027年2月1日(月)9:00〜2月18日(木)15:002027年3月3日(水)2027年3月10日(水)2027年3月16日(火)

試験地はすべて本学(北海道江別市文京台緑町)のみで、他都市での試験会場は設けられていません。入学検定料は30,000円です。

この日程表で必ず押さえておきたいのが、3年次編入学試験(学校推薦型選抜)は第1期のみの実施だという点です。一般の編入学試験には第2期のチャンスがありますが、学校推薦型選抜には第2期がありません。学校推薦型選抜での出願を考えている場合、11月の第1期を逃すとその年度の学校推薦型選抜の機会自体がなくなります。

また外国人留学生の編入学試験は、この日程ではなく外国人留学生入学試験の日程(2027年度は2027年2月4日)で実施されます。外国人留学生の方は編入学試験要項ではなく外国人留学生入学試験要項を確認する必要があります。

出願登録期間最終日の入学検定料の払込最終時間は当日16時までとされています。第1期は11月1日から11月10日までの10日間、第2期は2月1日から2月18日までの18日間が出願登録期間です。特に第1期は期間が短いため、出願書類(志望理由書・学業成績証明書・在学証明書または卒業証明書等)の準備は早めに始めておく必要があります。

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倍率・難易度|2025年度・2026年度の実績

ここからが、酪農学園大学の編入学試験を検討するうえでもっとも重要な情報です。大学が公表している2025年度・2026年度の編入学試験結果(志願者・受験者・合格者・入学者数)を、制度別・学類別に整理します。

2年次編入学試験の実績

年度学類志願者受験者合格者入学者
2025年度循環農学類1111
食と健康学類0000
環境共生学類1111
2222
2026年度循環農学類1111
食と健康学類0000
環境共生学類0000
1111

いずれの年度も農環境情報学類は志願者・合格者ともに0でした。2年次編入学試験は循環農学類と環境共生学類にごく少数の出願があり、そのほぼ全員が合格・入学しているというのが実態です。

3年次編入学試験(一般)の実績

年度学類志願者受験者合格者入学者
2025年度循環農学類5554
食と健康学類1111
管理栄養士コース2222
環境共生学類1111
9998
2026年度:循環農学類・食と健康学類・管理栄養士コース・環境共生学類のいずれも志願者なし

3年次編入学試験(一般)は、2025年度は9名の志願者があったのに対し、2026年度は全学類で志願者ゼロという結果でした。1年でここまで振れ幅が出るのは、母数がもともと一桁台の小さな試験だからです。「毎年これくらいの規模で実施されている」という前提を置かず、年度ごとの変動が大きい試験だと理解しておく必要があります。

3年次編入学試験(学校推薦型選抜)の実績

年度学類志願者受験者合格者入学者
2025年度循環農学類4444
食と健康学類1111
環境共生学類1111
6666
2026年度循環農学類2222
食と健康学類0000
環境共生学類1111
3333

学校推薦型選抜は2年連続で、志願者・受験者・合格者・入学者の数字がすべて一致しています。専願制で学校長の推薦を前提とする制度である以上、出願する時点で入学の意志と適性がある程度絞り込まれているためと考えられます。

「若干名」募集の倍率をどう読むか

上の実績表を見て気づくのは、ほとんどの区分で志願者数と合格者数がほぼ一致しているという点です。2025年度・2026年度を通じて、志願者に対して合格者が明確に絞り込まれた区分はほぼありません。表面的な倍率だけを見れば「1.0倍前後で入りやすい」という印象を持つかもしれませんが、この読み方には注意が必要です。

第一に、母数が極めて小さいことです。もっとも志願者が多かった2025年度の3年次編入学試験(一般)でも、4学類・コース合計で9名です。1〜2名の増減で倍率は大きく変わります。実際に2026年度は同じ制度で志願者がゼロになっており、前年度の数字をそのまま次年度に当てはめることはできません。

第二に、募集人員が「若干名」であり、上限が明示されていないことです。数値上の募集枠が公表されていないため、志願者数がそのまま合格者数の目安になるとは限りません。小論文・面接(一般)や書類審査・面接(学校推薦型選抜)の内容によっては、志願者が少なくても不合格になり得る制度設計です。実際、大学は選抜方法を「総合的に選抜します」と説明しており、出願すれば通過するという性質の試験ではありません。

第三に、そもそも編入学という選択肢自体の認知度・志願者母数が小さい可能性があります。酪農学園大学は北海道江別市に立地する単一キャンパスの大学で、道外からの編入は転居を伴います。全国から広く志願者を集める大規模私大の編入学試験とは前提が異なり、「倍率が低い=競争が緩い」と単純化するのではなく、「そもそも農食環境学群の学びを北海道で受けたいと考える層に絞られた小規模な試験」という理解が実態に近いといえます。

この3点を踏まえると、酪農学園大学の編入学試験を検討する際にすべき準備は、「倍率が低いから対策を簡略化する」ことではなく、「小さな母数のなかでも小論文・面接(または書類審査・面接)で確実に評価される答案・受け答えを用意する」ことに尽きます。特に学校推薦型選抜は志願者数と合格者数が2年連続で完全に一致しており、専願で出願する以上、出願前の段階で合格ラインに届く準備を済ませておくべき性質の試験だといえます。

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獣医学群は編入学試験を実施していない|学士等推薦入学試験という別ルート

すでに触れたとおり、獣医学類・獣医保健看護学類には編入学試験がありません。ただし獣医学類には、学士取得者を対象にした「学士等推薦入学試験」という別の制度が用意されています。これは学校推薦型選抜の一種であり、編入学試験ではない点を混同しないでください。

酪農学園大学の受験生サイトは「獣医学類を志望する方で、学士および短期大学士以上の学位あるいは準学士の称号を有する方、または2027年3月までに取得見込みの方は学士等推薦入学試験を受験できます」と案内しています。大学が公表している募集人員の一覧では、学士等推薦は獣医学類の学校推薦型選抜のなかの一区分として3名の枠が設けられており、獣医保健看護学類にはこの学士等推薦の枠自体がありません。

ここで注意すべきは、学士等推薦入学試験は獣医学類(6年制)の1年次に入学する制度であり、2年次・3年次からスタートする編入学ではないという点です。酪農学園大学の募集人員一覧では、学士等推薦は総合型選抜・学校推薦型選抜・一般選抜・特別選抜と同じ「1年次入学」の枠組みのなかに置かれており、編入学試験のように既修得単位を認定して2年次・3年次から入るという仕組みにはなっていません。すでに大学で修得した単位をそのまま活かして早期卒業を目指す、という編入学本来のメリットは学士等推薦入学試験には当てはまらない点を理解しておく必要があります。

つまり、学士号を持つ社会人や大学卒業者が獣医学類を志望する場合の入口は「編入学」ではなく「学士等推薦入学試験(学校推薦型選抜、1年次入学)」であり、獣医保健看護学類にはそもそも学士取得者向けの入口が用意されていません。既修得単位を活かして2年次・3年次から編入することを北海道の獣医系学類で目指したいと考えている場合、酪農学園大学の獣医学群はその選択肢に該当しない、という結論になります。学士等推薦入学試験の出願資格・選抜方法・修業年限の詳細は、編入学試験要項ではなく学校推薦型選抜の入学試験要項で別途確認してください。

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学類別に、何から手をつけるべきか

酪農学園大学は、編入学試験の受験者に特に求める人物像を学類ごとにアドミッション・ポリシーとして公表しています。ここには各学類が編入学生に何を期待しているかが直接的に書かれており、志望理由書を書く際の出発点になります。

学類別の内容に入る前に、大学全体および農食環境学群共通のアドミッション・ポリシーも確認しておきましょう。大学全体としては「農業を基幹産業とする自然豊かな北海道の大地で学ぶことを望み、『農・食・環境・生命』に関する専門的知識と技能を修得し、地域と世界の持続的な発展に貢献する意欲にあふれ、多様な人々と主体的に協働して学修する人」を求めるとしています。農食環境学群ではこれをさらに絞り込み、「持続可能な食料生産分野、人の健康を支える食品科学分野あるいは生命を育む環境分野に興味を持ち、『農・食・環境』の各々の専門家として、社会の発展に貢献したいという意欲にあふれ、多様な人々と主体的に協働して学修する人」としています。志望理由書では、この大学全体・学群共通の方針と、志望学類固有の方針の両方に自分の経験・志望動機を対応させて書くと、一貫性のある内容になります。

循環農学類を志望する場合

大学は編入学試験の対象者について「循環農学類に入学することを強く望み、農業を基盤とした循環型社会の確立に強い意志を持つ人」を求めるとしています。過去の小論文課題も、地球温暖化と農業、食の安定供給、循環型農業の将来性など、農業と社会課題を結びつけて論じさせる出題が続いています。農業技術そのものよりも、農業を通じて社会の持続可能性にどう貢献するかという視点を、志望理由書と小論文の両方で一貫させることが重要です。

食と健康学類を志望する場合

食品科学領域については「食と健康学類に入学することを強く望み、食品を介して健全な人間社会の構築に貢献する強い意志を持つ人」が求める人物像です。過去の小論文課題では、食料価格の高騰、地産地消、物流問題など、食をめぐる社会的な課題が繰り返し扱われています。栄養学そのものではなく、食品・食料をめぐる社会システムの課題を捉える視点が問われている点が特徴です。

管理栄養士コースを志望する場合

管理栄養士コースは「食と健康学類管理栄養士コースに入学することを強く望み、管理栄養士として人間社会に貢献する強い意志を持つ人」を求めています。出願資格が栄養士免許取得(見込み)者に限定されている点も踏まえると、すでに栄養士としての基礎を持つ人が、管理栄養士としてのキャリアをどう積み上げていくかを具体的に語れるかどうかが評価の軸になると考えられます。2年次編入がなく3年次のみの募集である点、対象が①②④〜⑧の資格では出願できず③の資格に限定される点は、出願前に必ず確認してください。

環境共生学類を志望する場合

環境共生学類は「環境共生学類に入学することを強く望み、自然環境の保全、再生および管理を通した社会課題の解決に貢献する強い意志を持つ人」を求める人物像として挙げています。過去の小論文課題は、外来生物問題、生物多様性保全と気候変動対策の両立、マイクロプラスチック問題など、環境問題を多角的な視点から論じさせる出題が中心です。単一の環境問題を暗記するのではなく、複数の立場(生態系・産業・人的被害など)を整理して論じる訓練が有効です。実際に2026年度の環境共生学類の課題では、在来種・生態系被害・農林水産業被害・人的被害・リスク管理という5つのキーワードから3つを選んで論じさせる形式が採られており、複数の論点を比較・選択する力が問われています。

農環境情報学類を志望する場合

農環境情報学類は「農環境情報学類に入学することを強く望み、情報を活用した地域イノベーションに貢献する強い意志を持つ人」を求めています。ただし2年次編入学試験のみの実施であり、過去2年度の実績では志願者自体がいませんでした。実施年次が限られること、実績データがきわめて少ないことを踏まえ、出願を検討する場合は早い段階で入試課に相談することを勧めます。

過去問はどこで手に入るか

酪農学園大学は受験生サイトの「過去問題・解答例・出題意図」ページで、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・大学院入学試験の過去問を公開しています。編入学試験についても、このページの「編入学試験」の項目から、第1期・第2期それぞれの小論文の問題(PDF)が学類別に公開されています。

ただし公開されているのは問題そのものだけです。一般選抜や大学院入学試験では出題意図や解答例まで公開されている科目がありますが、編入学試験の小論文についてはそうした解答例・出題意図の公開はありません。第2期については「受験者がいた学類のみ掲載しています」という注記があり、志願者がいなかった学類・年度の問題は掲載されていません。

もう一つの入手経路が、受験生サイトで配布されている「受験ガイド」です。このガイドには編入学試験の項目に「過去3年間の小論文課題」という一覧表が用意されており、直近3年度・第1期および第2期(循環農学類のみ)の小論文のテーマが学類別にまとめられています。3年次編入学試験(学校推薦型選抜)の面接では、この過去3年間の小論文課題に関連する内容を口頭試問で問うと大学自身が説明しているため、受験区分を問わずこの一覧に目を通しておく価値があります。

公開されている2024〜2026年度の小論文課題から読み取れるテーマ

ここからは、大学が受験ガイドで公開している2024年度・2025年度・2026年度の小論文課題をもとに、学類別の出題テーマの傾向を整理します。小論文の課題文そのものの引用は避け、大学が公表しているテーマの方向性を要約する形で解説します。

循環農学類|農業と社会課題を結びつける出題が3年連続

循環農学類の第1期の課題は、2024年度が食料安全保障(世界の人口増加・国際紛争・気候変動といった観点を踏まえて論じさせる形式)、2025年度が地球温暖化が農業に及ぼす影響とその対策、2026年度がこれまでの学びをどう酪農学園大学での学びに生かし何を学びたいかという、志望動機に近い出題でした。第2期(循環農学類のみ毎年出題例が公開)は、2024年度が循環型農業の将来的な可能性、2025年度が環境にやさしい農業、2026年度が本学類を選んだ理由と学びを将来どう活かすか、という内容です。

3年分を通して見ると、環境負荷の小さい農業のあり方、食料の安定供給、そして志望動機そのものを問う出題が繰り返されています。「なぜ循環農学類でなければならないのか」を、環境・食料・社会というキーワードと結びつけて言語化しておくことが、小論文と面接の両方で効いてきます。

食と健康学類・管理栄養士コース|食をめぐる社会システムの課題

食と健康学類(管理栄養士コースを含む)の第1期の課題は、2024年度が外食・中食産業に期待される健康増進の役割、2025年度が地産地消の取り組みにおける課題と解決策、2026年度が食料価格の高騰が社会に及ぼす弊害とその解決策でした。第2期は2025年度に物流問題が社会に与える影響とその解決策というテーマで実施されています。

栄養学の個別知識そのものよりも、食料・食品を取り巻く社会的な構造(価格・流通・産業構造)についての出題が続いている点が特徴です。栄養士免許取得者が対象となる管理栄養士コースであっても、専門知識の暗記だけでなく、食と社会の関係を論じる訓練が必要です。

環境共生学類|複数の立場から論点を整理させる出題

環境共生学類の第1期の課題は、2024年度が人獣共通感染症のリスクを踏まえた野生生物の利用・取引規制の是非、2025年度が生物多様性保全と気候変動対策を両立させるための方策、2026年度が外来生物はなぜ問題か・どのように対応すべきかというテーマで、2026年度は在来種・生態系被害・農林水産業被害・人的被害・リスク管理という5つのキーワードから3つを選んで論じる指定形式でした。第2期は2025年度にマイクロプラスチックが引き起こす問題とその対応策という出題があります。

環境共生学類の出題に共通するのは、単一の正解がある問題ではなく、生態系・産業・人の健康など複数の立場を整理したうえで自分の考えを組み立てさせる形式です。特に2026年度のようにキーワードを選択させる形式では、選んだキーワードの間の関係性を論理的に説明できるかが問われます。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報を踏まえると、酪農学園大学の編入学試験対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 志望学類の過去3年分の小論文テーマを受験ガイドで確認し、共通する切り口(環境・食料・社会課題など)を洗い出す
  2. 800字・60分という条件で、実際に時間を計って書く練習をする。解答例が公開されていないため、書いた答案を第三者(添削者・教員など)に見てもらい、論理構成を客観的に評価してもらう
  3. 学校推薦型選抜(3年次)を受ける場合は、口頭試問で過去3年間の小論文テーマに関連する質問がある前提で、同じテーマについて口頭で説明する練習もあわせて行う
  4. 志望理由書は、大学が学類別に公表しているアドミッション・ポリシーの文言(「強い意志を持つ人」に何を込めているか)と、自分の志望動機を対応させて書く

なお本節および前節で扱った小論文課題は、いずれも酪農学園大学が受験生サイトで公開している2024〜2026年度の過去問題資料(受験ガイドの「過去3年間の小論文課題」一覧および過去問題・解答例・出題意図ページの公開PDF)に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

出願書類|2年次・3年次で何を揃えるか

出願書類は2年次編入学試験と3年次編入学試験(一般・学校推薦型選抜)で一部異なります。準備に時間がかかる書類(学業成績証明書、在学証明書、卒業証明書、推薦書など)は出身校への発行依頼が必要になるため、出願登録期間に入ってから慌てないよう、早めに確認しておくべき項目を整理します。

出願書類2年次編入学試験3年次編入学試験(一般)3年次編入学試験(学校推薦型選抜)
入学志願票・写真票○(Web出願サイトより印刷・顔写真データをアップロード)
志望理由書○(本学所定用紙)
学業成績証明書○(在学中の者は履修中の科目を含む)
在学証明書または在学期間証明書○(出身大学のもの)出願資格④該当者のみ出願資格③該当者のみ
卒業証明書または卒業見込証明書○(出願資格④該当者を除く)○(出願資格③該当者を除く)
推薦書○(出身大学・短期大学長、大学校長等が証明したもの)

在学証明書・卒業証明書のいずれについても、「第1期試験を受験し不合格となり、第2期試験に再出願する場合は不要」という共通の注意書きがあります。第1期に出願した際の証明書をすでに大学に提出している場合、第2期での再出願時に同じ書類を再提出する必要はありません。ただし卒業(修了)見込みで第2期に出願する場合は、後学期までの成績(評価)が記載された、より新しい成績証明書が必要になる点は見落とさないでください。

顔写真は出願前おおむね3か月以内に撮影したもので、上半身・正面・脱帽・無背景(白・青・グレーを基調とした無地の背景)という条件が定められています。すでにプリントされている写真を再撮影(被写)したものは使用できないと明記されているため、証明写真機やスマートフォンでの撮影であっても、条件を満たしているか出願直前に確認してください。

編入後の学納金|2年次編入と3年次編入で総額が変わる

合格後にかかる学納金についても、大学は編入学試験要項のなかで年次別に公表しています。農食環境学群(循環農学類・食と健康学類・管理栄養士コース・環境共生学類・農環境情報学類)に共通する2027年度入学者向けの金額は次のとおりです(予定額。正式な金額は入学手続時に案内されます)。

区分入学した年次の年額(入学金含む)翌年度以降の年額
2年次編入2年次:1,555,000円3年次:1,355,000円/4年次:1,372,000円
3年次編入3年次:1,580,000円4年次:1,357,000円

入学金は200,000円で、2年次編入・3年次編入のいずれも入学した年次に一度だけ納付します。授業料(445,000円×前後学期)・実験実習料(50,000円×前後学期)・施設設備費(175,000円×前後学期)は年次による違いがなく、2年次・3年次・4年次のいずれで在籍していても同額です。差が出るのは医療互助会費・学生生活援護会費・校友会費(同窓会費)といった諸会費の徴収タイミングで、3年次編入の場合は入学した年(3年次)に同窓会費30,000円がまとめて徴収される一方、2年次編入では2年次と4年次に分けて校友会費が徴収される仕組みになっています。総額としては3年次編入で入学した年度の年額(1,580,000円)が2年次編入の初年度(1,555,000円)よりやや高くなりますが、これは在籍年数が短くなる分、初年度の諸会費負担が相対的に重くなるためです。編入後の資金計画を立てる際は、単年度の金額だけでなく在籍予定年数全体で総額を試算しておくことを勧めます。

併願をどう組むか

酪農学園大学の編入学試験は北海道江別市の本学のみで実施され、試験日程は第1期が11月、第2期が3月です。同じ北海道で農学・獣医学系の編入学を実施している大学としては、帯広畜産大学が挙げられます。北海道内での併願を考える場合、試験日程が重ならないかをまず確認してください。

また出題傾向という観点では、農学部・生命科学系の編入学試験は環境問題・食料問題・農業の持続可能性といったテーマが小論文で問われやすい傾向があります。酪農学園大学の過去問対策で整理した「環境」「食料」「社会課題」という切り口は、他大学の農学部系の編入学試験の小論文対策にもそのまま応用できる部分が多くあります。農学部の編入学試験全体の出願資格・試験科目の傾向は、当サイトの農学部の大学編入を徹底解説|出願資格・試験科目で整理していますので、あわせて参照してください。

北海道内の大学編入を検討している場合は、帯広畜産大学畜産学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までや、北海道大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】もあわせて確認し、試験日程・出願資格の異同を比較したうえで併願計画を立ててください。

道外の大学に在籍しながら酪農学園大学への編入を考えている場合は、移動と宿泊の計画も必要です。試験会場は本学(北海道江別市)の1か所のみで、面接の終了時間が受験者によって異なり16時を過ぎる場合があるとされているため、日帰りではなく前泊・後泊を前提としたスケジュールを組んでおくと安心です。第1期は11月下旬、第2期は3月上旬の実施であり、本州以南の大学の学年末試験や卒業論文の提出時期と重なる可能性もあるため、出身校の学事日程とも突き合わせて出願時期を選んでください。

よくある質問

酪農学園大学の編入学試験は難しいですか。

学類・制度によって実態が異なります。2025年度・2026年度の実績では、ほとんどの区分で志願者数と合格者数がほぼ一致しており、表面的な倍率は高くありません。ただし募集人員が「若干名」で上限が公表されておらず、選抜方法も「小論文・面接(または書類審査・面接)により総合的に選抜」とされているため、出願すれば必ず合格するという試験ではありません。また母数が一桁台と小さく、年度によって志願者数が大きく変動する点にも注意してください。

獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)に編入学できますか。

編入学試験としては実施されていません。獣医学類・獣医保健看護学類はいずれも2年次・3年次を問わず編入学試験の対象外です。獣医学類を学士取得者として目指す場合は、編入学試験ではなく「学士等推薦入学試験」(学校推薦型選抜の一種、募集3名)という別制度があります。獣医保健看護学類にはこの学士等推薦の枠自体がありません。

管理栄養士コースに2年次から編入できますか。

できません。管理栄養士コースは3年次編入学試験(一般)のみの実施で、2年次編入学試験は実施されていません。また出願資格も、栄養士養成施設の指定を受けた短期大学・専門学校を卒業(見込み)し栄養士免許を取得(見込み)していることに限定されており、他の資格(学士取得や62単位修得など)では出願できません。

農環境情報学類に3年次から編入できますか。

できません。農環境情報学類は2年次編入学試験のみを実施しており、3年次編入学試験(一般・学校推薦型選抜とも)は実施されていません。3年次からの編入を希望する場合は、循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを含む)・環境共生学類のいずれかを検討する必要があります。

高等専門学校卒業でも3年次編入学試験に出願できますか。

出願できます。酪農学園大学の3年次編入学試験(一般)の共通受験資格には「大学、短期大学、高等専門学校、旧国立工業教員養成所または旧国立養護教諭養成所を卒業した者」が含まれており、高専卒業(見込み)者は循環農学類・食と健康学類・環境共生学類の3年次編入学試験に出願できます。ただし管理栄養士コースは栄養士免許取得(見込み)者に限定されるため、高専卒業のみでは出願できません。

編入学試験の小論文はどのようなテーマが出ますか。

大学が公表している2024〜2026年度の実績では、循環農学類は農業と食料・環境問題を結びつけたテーマ、食と健康学類(管理栄養士コースを含む)は食料価格・地産地消・食の流通など食をめぐる社会課題、環境共生学類は外来生物問題や生物多様性保全と気候変動対策の両立など、環境問題を多角的に論じさせるテーマが中心です。いずれも800字以内・60分の条件で、当日に課題が示される形式です。

3年次編入学試験(学校推薦型選抜)と一般の3年次編入学試験はどちらを受けるべきですか。

出願資格と性質が異なります。学校推薦型選抜は学校長等の推薦が前提の専願制で、小論文はなく書類審査と面接(口頭試問を含む)で選抜されます。一般の3年次編入学試験は専願ではなく、小論文と面接で選抜されます。志望校が固まっており出身校の推薦が得られるなら学校推薦型選抜、複数校を併願しながら受験したいなら一般の編入学試験が候補になります。ただし学校推薦型選抜は第1期のみの実施で第2期がない点、原則として入学辞退時の授業料返金対象外である点は必ず確認してください。

編入学試験の過去問に解答例はありますか。

公開されていません。酪農学園大学の過去問題ページでは、一般選抜や大学院入学試験の一部科目には出題意図・解答例が公開されているものがありますが、編入学試験の小論文については問題そのものの公開にとどまり、解答例・出題意図・採点基準は公開されていません。対策としては、受験ガイドに掲載されている「過去3年間の小論文課題」一覧でテーマ傾向をつかみ、時間を計って答案を書く練習を重ねる必要があります。

試験会場は本学以外にもありますか。

ありません。編入学試験の試験地はすべて本学(北海道江別市文京台緑町582番地)のみです。外国人留学生については、編入学試験の日程ではなく外国人留学生入学試験の日程・会場で実施されます。

2年次と3年次のどちらが実施学類が多いですか。

2年次編入学試験は循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを除く)・環境共生学類・農環境情報学類の4学類で実施され、3年次編入学試験(一般)は循環農学類・食と健康学類(管理栄養士コースを含む)・環境共生学類の3学類での実施です。農環境情報学類は2年次のみ、管理栄養士コースは3年次のみと、学類によって実施年次が異なります。

出願書類はいつまでに準備すればよいですか。

第1期の出願登録期間は例年11月1日から11月10日までの10日間、第2期は2月1日から2月18日までの18日間と、特に第1期は短めです。学業成績証明書・在学証明書(または卒業証明書)・推薦書(学校推薦型選抜の場合)は出身校への発行依頼に時間がかかることが多いため、出願登録期間に入る前、遅くとも出願を検討し始めた時点で出身校の窓口に発行手続きを確認しておくことを勧めます。

編入後の学費は2年次編入と3年次編入で違いますか。

入学金・授業料・実験実習料・施設設備費といった学納金本体は年次によって金額が変わりませんが、同窓会費など諸会費の徴収タイミングが異なるため、入学した年度の年額には差が出ます。2027年度の予定額では、2年次編入の初年度が1,555,000円、3年次編入の初年度が1,580,000円です。詳細は本記事の「編入後の学納金」セクションを参照してください。

まとめ

酪農学園大学の編入学試験について、公式サイトと入学試験要項から確認できる事実を整理します。

まず、編入学試験を実施しているのは農食環境学群の4学類(循環農学類・食と健康学類・環境共生学類・農環境情報学類)だけで、獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)は編入学試験を実施していません。獣医学類には学士取得者向けの「学士等推薦入学試験」という別枠がありますが、これは編入学試験ではなく学校推薦型選抜の一種です。

次に、農食環境学群のなかでも実施年次は学類によって異なります。農環境情報学類は2年次のみ、管理栄養士コースは3年次(一般)のみで、循環農学類・食と健康学類(食品科学領域)・環境共生学類はより広く2年次・3年次(一般)・3年次(学校推薦型選抜)を実施しています。

選抜方法は、一般の編入学試験が小論文(800字・60分・100点)と面接(100点)の合計200点、学校推薦型選抜(3年次のみ、専願制)が書類審査と面接(口頭試問を含む)です。募集人員は全区分で「若干名」とされ、数値は公表されていません。

そして倍率については、2025年度・2026年度とも志願者数がおおむね一桁台にとどまり、志願者数と合格者数がほぼ一致する年度が目立ちました。ただし母数が小さく年度による変動が大きいこと、募集人員に数値上の上限がなく選抜は「総合的に判定」とされていることから、志願すれば通過するという試験ではない点に注意が必要です。

最後に、酪農学園大学は編入学試験の小論文の問題自体は公開していますが、解答例・出題意図は公開していません。その代わり、受験生サイトの受験ガイドに「過去3年間の小論文課題」の一覧が用意されており、学校推薦型選抜の口頭試問もこのテーマに関連づけて出題されると大学自身が説明しています。この一覧でテーマの傾向をつかんだうえで、時間を計って答案を書く練習を積むことが、対策の出発点になります。

本記事の数値は酪農学園大学が公表する2027年度入学試験要項(編入学)および2025年度・2026年度の編入学試験結果に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず酪農学園大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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