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椙山女学園大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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椙山女学園大学の編入学試験は、公式サイトの学部一覧では「7学部11学科」とされていますが、実際に編入学試験を実施しているのは5学部8学科だけです。現代マネジメント学部と看護学部には編入学試験の制度そのものがなく、生活科学部でも管理栄養学科は対象外です。さらに2026年度入試から、外国語学部・情報社会学部・人間関係学部の一部学科は名称が変わっています。以前の「国際コミュニケーション学部」「文化情報学部」といった名称で調べると、現在とは違う情報に行き当たる可能性があるため注意が必要です。
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この記事では、椙山女学園大学が公表している2027年度学生募集要項と、2022〜2026年度の志願結果、そして募集要項内で大学自身がリンクしている編入学試験の過去問題資料をもとに、学部・学科別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・実績を整理します。あわせて、学部改組で名称が変わった学科の対応関係や、学科ごとに大きく異なる試験形式(小論文型かプレゼンテーション型か)まで踏み込んで解説します。
編入学試験を実施しているのは5学部8学科だけ
椙山女学園大学は星が丘キャンパス(名古屋市千種区)と日進キャンパス(愛知県日進市)の2キャンパス制で、生活科学部・外国語学部・情報社会学部・現代マネジメント学部・教育学部・看護学部は星が丘キャンパス、人間関係学部は日進キャンパスに置かれています。このうち2027年度の学生募集要項(編入学試験)に募集要項が掲載されているのは、次の5学部8学科だけです。
| 学部 | 学科 | 2年次 | 3年次 |
|---|---|---|---|
| 生活科学部 | 生活環境デザイン学科 | ○ | ○ |
| 外国語学部 | 英語英米学科 | × | ○ |
| 外国語学部 | 国際教養学科 | × | ○ |
| 人間関係学部 | 人間共生学科 | × | ○ |
| 人間関係学部 | 心理学科 | ○ | ○ |
| 情報社会学部 | 情報デザイン学科 | × | ○ |
| 情報社会学部 | 現代社会学科 | × | ○ |
| 教育学部 | 子ども発達学科(初等中等教育専修) | ○ | ○ |
現代マネジメント学部・看護学部には編入学試験がありません。大学公式の2027年度学生募集要項(編入学)には、この2学部の記載がありません。あわせて、2022年度から2026年度までの志願結果(合否実績)を確認しても、現代マネジメント学科・看護学科に「編入学」という入試区分自体が存在しないことが確認できます。この2学部を候補に挙げていた場合、椙山女学園大学の編入学という選択肢はそもそも存在しないことになります。
生活科学部も、実施しているのは生活環境デザイン学科だけです。同じ生活科学部に属する管理栄養学科は、一般選抜・学校推薦型選抜はあっても編入学試験の対象にはなっていません。
教育学部子ども発達学科も、実施しているのは初等中等教育専修だけです。同学科にはもうひとつ保育・初等教育専修がありますが、募集要項にも志願結果にもこちらの編入学の記載はありません。教育学部を志望する場合、専修の選択が編入学できるかどうかを左右します。
2年次編入を実施しているのは、生活環境デザイン学科・心理学科・子ども発達学科(初等中等教育専修)の3学科だけです。残る英語英米学科・国際教養学科・人間共生学科・情報デザイン学科・現代社会学科の5学科は3年次のみの実施で、短期大学や高等専門学校を卒業してすぐに編入したい場合は、この時点で志望できる学科が絞られます。
2026年度から学部名称が変わった学科がある|検索する際の注意
椙山女学園大学は2026年度入試から学部再編を行っており、次の学科は名称が変わっています。旧名称のまま検索すると、現在の募集要項と対応しない古い情報に行き当たる可能性があるため、対応関係を先に確認してください。
| 現在の名称(2026年度〜) | 旧名称(〜2025年度) |
|---|---|
| 外国語学部 英語英米学科 | 国際コミュニケーション学部 国際言語コミュニケーション学科 |
| 外国語学部 国際教養学科 | 国際コミュニケーション学部 表現文化学科 |
| 情報社会学部 情報デザイン学科 | 文化情報学部 文化情報学科 |
| 情報社会学部 現代社会学科 | 文化情報学部 メディア情報学科 |
| 人間関係学部 人間共生学科 | 人間関係学部 人間関係学科 |
この対応関係は、大学公式の志願結果ページで2025年度以前は旧名称、2026年度以降は現在の名称で公表されており、募集人員(英語英米学科・国際教養学科はいずれも一般選抜6名・推薦選抜2名・社会人特別選抜2名で共通)が完全に一致することから確認しています。生活科学部・教育学部・現代マネジメント学部・看護学部の名称は変わっていません。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
椙山女学園大学は女子大学のため、編入学試験の受験資格はすべて女子に限られます。そのうえで、共通の受験資格は次のとおりです。
共通の受験資格【2年次】
- 短期大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 大学に編入学できる高等学校の専攻科の課程(修業年限2年以上、文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者または2027年3月修了見込みの者
- 大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 大学に1年以上在学し、30単位以上修得した者または2027年3月修得見込みの者(通信教育部・放送大学を含む)
- 専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上)を修了した者および2027年3月修了見込みの者(学校教育法第90条の大学入学資格を有する者に限る)
共通の受験資格【3年次】
- 短期大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 大学に編入学できる高等学校の専攻科の課程(修業年限2年以上、文部科学大臣の定める基準を満たすもの)を修了した者または2027年3月修了見込みの者
- 大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者
- 大学に2年以上在学し、60〜62単位以上修得した者または2027年3月修得見込みの者(通信教育部・放送大学を含む。学科により60単位・62単位と基準が異なる)
- 専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上)を修了した者および2027年3月修了見込みの者(学校教育法第90条の大学入学資格を有する者に限る)
2年次資格との違いは、大学在学の要件が「1年以上在学・30単位以上」から「2年以上在学・60〜62単位以上」に引き上がる点です。英語英米学科・国際教養学科・人間共生学科・情報デザイン学科・現代社会学科は62単位、心理学科・子ども発達学科の3年次資格は募集要項の該当箇所で個別に確認する必要があります。椙山女学園大学は法政大学のように高専卒業者を3年次の共通資格から除外してはおらず、どの実施学科も3年次の一般選抜資格に高等専門学校卒業者を含めています。ただし教育学部子ども発達学科の3年次だけは、前述のとおり教職課程履修済み・教員免許取得済みという追加条件が高専卒業者にも同様に課される点に注意してください。
社会人特別選抜の資格
英語英米学科・国際教養学科・人間共生学科・心理学科は、3年次に社会人特別選抜を設けています。2027年4月1日現在で満23歳に達し、社会人の経験を3年以上有することが条件です。夜間部・通信教育部・放送大学等に在学しながら仕事に就いていた期間も、社会人経験に算入できます。生活環境デザイン学科は「一般選抜の特例(社会人に対する出願資格の考慮)」という形で、2年次・3年次併願の出願形式のなかに社会人向けの条件が組み込まれています。
子ども発達学科(初等中等教育専修)は3年次だけ資格が上乗せされる
子ども発達学科の2年次編入は共通資格のみですが、3年次編入は「編入学前に教職課程を履修していた者、または教育職員免許状を取得している者」という追加条件が付きます。教職課程を履修していない状態で3年次からの編入を考えている場合、この学科は対象外になります。2年次編入にはこの縛りがないため、教職課程の実績が乏しい場合は2年次を検討することになります。
生活環境デザイン学科は出願形式によって資格が変わる
生活環境デザイン学科の出願形式Aで出願できるのは、共通資格を満たした女子であれば専門系統を問いません。一方、出願形式B(3年次編入学)・C(2年次と3年次の併願)で出願する場合は「出身の大学・短期大学・高等専門学校が本学科と専門の系統を同じくし、本学科の授業科目に関心を持ち、3年次以降の授業に充分対応できる学力を有する者」という追加条件が付きます。生活系・デザイン系以外の分野から3年次編入を考えている場合、この専門系統の一致条件を満たせるかどうかを先に確認する必要があります。さらに一般選抜には「社会人に対する出願資格の考慮」という特例があり、2027年4月1日現在で満23歳に達し、本学科の専門と関連する社会人経験を3年以上有する場合は、出身校の専門を問わず出願できる規定になっています。
推薦選抜は学校長の推薦が前提
各学科の推薦選抜は、出身短期大学等の学業成績が優秀で、本学を第一志望とし、本学が指定する教育機関の長(短期大学の学長など)が推薦することが条件です。自己判断だけで出願できる一般選抜とは別に、在籍校側の推薦手続きが必要になる点に注意してください。
試験内容・配点は学科によってまったく違う
椙山女学園大学の編入学試験でもっとも注意すべきなのが、学科単位で試験の性格がまったく異なる点です。同じ「編入学試験」でも、外国語学部と情報社会学部は小論文ではなくプレゼンテーションが中心になります。
| 学科 | 一般選抜の試験内容と配点 | 満点 |
|---|---|---|
| 生活環境デザイン学科 | 出願書類100点/小論文100点/面接100点 | 300点 |
| 英語英米学科 | 出願書類10点/プレゼンテーション50点/面接40点 | 100点 |
| 国際教養学科 | 出願書類20点/プレゼンテーション50点/面接30点 | 100点 |
| 人間共生学科 | 出願書類20点/小論文100点/面接80点 | 200点 |
| 心理学科 | 出願書類20点/小論文100点/面接80点 | 200点 |
| 情報デザイン学科 | 出願書類100点/プレゼンテーション100点/面接100点 | 300点 |
| 現代社会学科 | 出願書類100点/プレゼンテーション100点/面接100点 | 300点 |
| 子ども発達学科 | 出願書類40点/小論文100点/面接60点 | 200点 |
外国語学部2学科はプレゼンテーションが主戦場
英語英米学科・国際教養学科の一般選抜には小論文がありません(小論文が課されるのは社会人特別選抜のみ)。かわりに配点の半分をプレゼンテーションが占めます。テーマは「国際社会について関心をもっていること」で、5分程度の発表と質疑応答を行います。英語英米学科は英語と日本語による質疑応答を10分程度実施し、学科での学びとの適合性や思考力を評価するとされています。パワーポイントを使う場合はノートパソコンや変換アダプタを受験者自身が持参する必要があり、外部出力用のTVモニター・HDMIケーブルのみ大学が準備します。
なお社会人特別選抜では小論文(英語英米学科は英語100〜150語程度、国際教養学科は日本語1,000字程度)が課されますが、実用英語技能検定2級以上・TOEFL iBT48点以上/PBT460点以上・TOEIC480点以上のいずれかを満たせば小論文が免除されます。
情報社会学部2学科もプレゼンテーション型
情報デザイン学科・現代社会学科も、一般選抜は出願書類・プレゼンテーション・面接の3本柱です。プレゼンテーマは学科が提供する学びの領域(情報デザイン学科は「データサイエンス」「コミュニケーションデザイン」「情報・アーカイブ」、現代社会学科は「メディアスタディーズ」「観光・まちづくり」「持続可能な社会」)のなかから受験者自身が自由に設定します。プレゼンテーションの評価は「情報技術や現代社会の課題解決と発展への意欲と学科の学びとの関連」とされており、学科の学びを理解したうえでテーマを選べているかが問われます。
生活科学部・人間関係学部・教育学部は小論文+面接
生活環境デザイン学科・人間共生学科・心理学科・子ども発達学科は、出願書類・小論文・面接という組み合わせです。小論文の試験時間はいずれも60分。評価方法はどの学科も「志願理由書を中心に出願書類を総合的に評価」「小論文で学科に適合する知識や思考力を評価」「面接で志望動機・学習意欲・思考力等を総合的に評価」という共通の型で説明されています。
日程・スケジュール【2027年度】
椙山女学園大学が公表している2027年度編入学試験の日程は次のとおりです。
| 項目 | 2027年度 |
|---|---|
| 出願期間 | 郵送:2026年10月8日(木)〜10月15日(木)締切日消印有効/窓口受付:10月15日(木)のみ9時〜17時 |
| 試験日 | 2026年10月24日(土) |
| 試験場 | 本学 星が丘キャンパス |
| 合格発表日 | 2026年11月2日(月) |
| 第1次入学手続(入学金20万円) | 納付期限 2026年11月6日(金) |
| 第2次入学手続(書類提出) | 郵送:2027年3月11日(木)〜3月24日(水)締切日消印有効 |
| 入学検定料 | 35,000円 |
重要なのは、すべての学科・すべての選抜区分の試験が同一日(2026年10月24日)に実施される点です。人間関係学部は日進キャンパスに拠点がありますが、編入学試験は生活科学部・外国語学部・情報社会学部・教育学部と同じく星が丘キャンパスで実施されます。日程が学科をまたいで重ならない法政大学のようなケースとは違い、椙山女学園大学の編入学試験は学科をまたいで併願することが構造的にできません。唯一の例外は、生活環境デザイン学科が用意している出願形式C(2年次編入学と3年次編入学の併願)で、これは同学科内での年次の併願にとどまります。したがって、椙山女学園大学と他大学の編入試験を併願する場合は、10月24日と試験日が重ならない大学を選ぶ必要があります。
倍率・実績|2026年度の結果
椙山女学園大学は編入学試験の結果を「志願結果」ページで学科別・年次別・選抜区分別に公表しています。ただし公表されているのは募集人員・志願者数・合格者数の3項目で、法政大学のように受験者数(実際に試験を受けた人数)までは公開されていません。したがって以下の倍率は「志願者数に対する倍率」であり、欠席等を含む受験者数ベースの倍率ではない点に注意してください。
現在の学科名称に改組されてから最初の実績となる、2026年度(2025年秋実施)の結果は次のとおりです。
| 学科 | 年次 | 選抜区分 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生活環境デザイン学科 | 2年次 | 一般選抜 | 2名 | 0 | 0 |
| 3年次 | 一般選抜 | 1名 | 0 | 0 | |
| 3年次 | 推薦選抜 | 1名 | 1 | 1 | |
| 2・3年次 | 一般選抜(併願) | 若干名 | 0 | 0 | |
| 英語英米学科 | 3年次 | 一般選抜 | 6名 | 1 | 1 |
| 3年次 | 推薦選抜 | 2名 | 1 | 1 | |
| 3年次 | 社会人特別選抜 | 2名 | 0 | 0 | |
| 国際教養学科 | 3年次 | 一般選抜 | 6名 | 1 | 1 |
| 3年次 | 推薦選抜 | 2名 | 1 | 1 | |
| 3年次 | 社会人特別選抜 | 2名 | 0 | 0 | |
| 人間共生学科 | 3年次 | 一般選抜 | 1名 | 0 | 0 |
| 3年次 | 推薦選抜 | 1名 | 0 | 0 | |
| 3年次 | 社会人特別選抜 | 若干名 | 0 | 0 | |
| 心理学科 | 2年次 | 一般選抜 | 2名 | 5 | 4 |
| 3年次 | 一般選抜 | 2名 | 0 | 0 | |
| 3年次 | 推薦選抜 | 1名 | 1 | 1 | |
| 3年次 | 社会人特別選抜 | 若干名 | 0 | 0 | |
| 情報デザイン学科 | 3年次 | 一般選抜 | 2名 | 1 | 1 |
| 現代社会学科 | 3年次 | 一般選抜 | 2名 | 1 | 1 |
| 子ども発達学科 | 2年次 | 一般選抜 | 2名 | 1 | 1 |
| 3年次 | 一般選抜 | 3名 | 0 | 0 |
この表から読み取れることは3つあります。
1つめは、大学全体でも編入学試験の志願者は年間14名しかいないことです。2026年度の全学科・全区分を合計しても、志願者14名に対して合格者13名でした。これは椙山女学園大学に限った話ではなく、地方私立大学の編入学試験全般に見られる小規模な市場ですが、椙山女学園大学は8学科という選択肢の広さの割に、1学科あたりの志願者はほぼ0〜1名という規模感になっています。
2つめは、心理学科の2年次だけ突出していることです。募集人員2名に対して志願者5名・合格者4名と、椙山女学園大学の編入学試験のなかでは例外的に競争が発生しています。3年次では逆に志願者が0名だった年もあり、同じ学科でも年次によって応募の集まり方がまったく違います。
3つめは、志願者がいなければ合格者も0名で終わる学科・区分が大半だということです。人間共生学科は3区分すべてで志願者0名、英語英米学科・国際教養学科の社会人特別選抜も志願者0名でした。募集人員があっても、出願する人がいなければ実績として何も残りません。
5年間で大学全体の志願者数は減少傾向、2026年度にやや持ち直し
大学が公表している2022〜2026年度の志願結果を学科ごとに集計し、全8学科・全選抜区分を合計すると、次のように推移しています(学部改組前の旧学科名は現在の学科に読み替えて集計)。
| 年度 | 志願者数合計 | 合格者数合計 |
|---|---|---|
| 2022年度 | 41名 | 37名 |
| 2023年度 | 18名 | 16名 |
| 2024年度 | 15名 | 13名 |
| 2025年度 | 8名 | 8名 |
| 2026年度 | 14名 | 13名 |
2022年度に41名いた全学科合計の志願者数は、2025年度には8名まで減少し、2026年度(学部改組後、現在の学科名になって最初の入試)にやや持ち直して14名になっています。学部改組と志願者数の増減に直接の因果関係があるかどうかは大学から説明されていませんが、椙山女学園大学の編入学試験は年度によって市場規模自体が大きく変動する、母数の小さい入試であることがこの推移からも読み取れます。特定の1年だけを見て「椙山女学園大学の編入は狭き門」「入りやすい」と判断するのではなく、複数年度の傾向とあわせて志望計画を立ててください。
単年度の数字を過度に一般化しない
学科別に見ると、志願者数と合格者数がほぼ一致する(出願すればおおむね合格する)年が多い一方で、必ずしも全員が合格しているわけではありません。たとえば心理学科は2022年度2年次で募集2名に対し志願3名・合格2名、2023年度2年次で志願4名・合格2名と、志願者の一部が不合格になった年もあります。逆に国際教養学科(旧・表現文化学科)は2022年度の推薦選抜で募集2名に対し志願4名・合格4名と、募集人員を上回る合格者を出した年もありました。また情報デザイン学科・現代社会学科(旧・文化情報学部の2学科)は2024年度、志願者1名に対していずれも合格者0名という年もありました。母数が1桁の世界では、単年度の倍率を「入りやすさ」の指標としてそのまま使うのは危険です。まず志願者数自体がどれだけいるかを見て、そのうえで学科ごとの出願書類・小論文(またはプレゼンテーション)・面接の準備を進めるのが実態に即した進め方になります。
学部ごとの「その他」の注意点
募集要項には、合否そのものとは別に、入学後の資格取得や単位認定に関わる注意点が学科ごとに明記されています。
人間共生学科:編入学生は社会福祉士国家試験受験資格を取得できない
人間共生学科の募集要項には「編入学生は、社会福祉士国家試験受験資格を取得することができません」と明記されています。社会福祉士を将来的な目標にしている場合、この学科への編入では取得できない点を事前に理解しておく必要があります。
心理学科:公認心理師を目指すなら2年次編入を選ぶ
心理学科の募集要項には「公認心理師国家試験受験資格の取得を希望する場合は、2年次編入学に出願するようにしてください」とあります。3年次編入では、カリキュラム上、公認心理師の受験資格に必要な科目を在学期間内に修得しきれない可能性があるということです。心理学科を志望していて公認心理師を目標にしている場合、年次の選択が資格取得の可否に直結します。
生活環境デザイン学科:単位認定の上限は28単位
生活環境デザイン学科は教養教育科目を28単位まで一括認定、専門教育科目は個別認定です。専修学校の専門課程修了者は個別に入学センターへの問い合わせが必要とされています。
子ども発達学科:認定単位数の上限は年次で異なる
子ども発達学科は2年次編入で上限50単位(教養教育科目22単位を上限とする一括認定+専門教育科目28単位を上限とする個別認定、不足分は自由選択10単位を上限に調整)、3年次編入で上限62単位(教養教育科目22単位一括+専門教育科目30単位個別+自由選択10単位一括)という設計です。教育職員免許法施行規則で定められた日本国憲法・体育・外国語コミュニケーション・数理data活用及び人工知能に関する科目等は、教養教育科目の枠内でも個別認定になります。
出願書類と出願形式|学科によって必要な書類が変わる
出願書類は共通するものが多いものの、選抜区分によって過不足があります。全学科の一般選抜に共通して必要なのは、Web出願サイトから印刷する「Web志願票」、本学所定用紙で本人自筆の「志願理由書」、出身短期大学等の所定用紙による「成績・単位修得(見込)証明書」、「卒業(見込)証明書」(提出できない場合は在学証明書)、そして「在学(出身)学科の授業内容がわかるもの(講義概要等)」の5点です。これに加えて、推薦選抜では「推薦書」、社会人特別選抜では「3年以上の職歴証明書またはその社会人としての経験を証明・明示する文書」が必要になります。英語英米学科・国際教養学科の社会人特別選抜では、小論文免除を希望する場合に「英語力認定書類のコピー」も提出書類に加わります。
生活環境デザイン学科だけ出願形式が4パターンに分かれる
生活環境デザイン学科は、他の学科にはない「出願形式A〜D」という枠組みを採用しています。Aは2年次編入学に出願する場合、Bは3年次編入学に出願する場合、Cは2年次編入学と3年次編入学を併願で出願する場合、Dは推薦選抜で出願する場合です。B・Cの一般選抜には「出身の大学・短期大学・高等専門学校が本学科と専門の系統を同じくし、本学科の授業科目に関心を持ち、3年次以降の授業に充分対応できる学力を有する者」という、他学科にはない専門系統の一致条件が付いています。また面接では、3年次一般・2年次3年次併願の場合に「本学科の専門に関連する自作の作品」(自分でデザインした服、立体造形、デザイン、設計製図、建築実習作品など、写真やコピーでも可)の持参が求められます。出願書類自体はA〜Dで共通ですが、社会人特別選抜の特例で出願する場合のみ「3年以上の職歴証明書またはその社会人としての経験を証明・明示する文書」が追加で必要になります。
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学生納付金|2年次編入と3年次編入で年額が変わる
2026年度時点で大学が参考として公表している学生納付金(年額)は、学科・編入年次によって次のように異なります。
| 学科 | 年額 |
|---|---|
| 生活環境デザイン学科(2年次編入) | 1,200,000円 |
| 生活環境デザイン学科(3年次編入) | 1,120,000円 |
| 英語英米学科 | 1,089,000円 |
| 国際教養学科 | 1,089,000円 |
| 人間共生学科 | 1,087,000円 |
| 心理学科(2年次編入) | 1,094,000円 |
| 心理学科(3年次編入) | 1,094,000円 |
| 情報デザイン学科 | 1,092,000円 |
| 現代社会学科 | 1,092,000円 |
| 子ども発達学科 初等中等教育専修(2年次編入) | 1,175,000円 |
| 子ども発達学科 初等中等教育専修(3年次編入) | 1,120,000円 |
入学金は一律20万円で、合格発表後約1週間以内(2027年度は2026年11月6日まで)に第1次入学手続として納付します。いったん納付した入学金・入学検定料は、いかなる理由でも返還されません。第2次入学手続(学籍関連情報の登録・必要書類の提出)は2027年3月11日〜24日に行い、この両方が完了して初めて入学手続が完了します。
単位認定と修業年限も確認しておく
編入学は合格したあとの単位認定によって、卒業までの負担が大きく変わります。学科ごとの認定単位数は次のとおりです。
| 学科 | 認定単位の上限と内訳 |
|---|---|
| 生活環境デザイン学科 | 教養教育科目28単位を上限に一括認定。専門教育科目は個別認定 |
| 英語英米学科/国際教養学科 | 62単位を一括認定(教養教育科目17単位+学部共通科目22単位+学科共通科目23単位) |
| 人間共生学科 | 60単位を一括認定(教養教育科目27単位+専門教育科目17単位+自由選択科目16単位)に加え、学科共通科目2単位を個別認定 |
| 心理学科(2年次編入) | 上限48単位(30単位を一括認定+18単位を個別認定) |
| 心理学科(3年次編入) | 60単位を一括認定(教養教育科目27単位+専門教育科目17単位+自由選択科目16単位) |
| 情報デザイン学科 | 62単位を一括認定(教養教育科目19単位+専門教育科目・基礎12単位+基幹18単位+展開13単位) |
| 現代社会学科 | 62単位を一括認定(教養教育科目19単位+専門教育科目・基礎11単位+基幹22単位+自由選択科目10単位) |
| 子ども発達学科(2年次編入) | 上限50単位(教養教育科目22単位を上限に一括認定+専門教育科目28単位を上限に個別認定、不足時は自由選択10単位を上限に調整) |
| 子ども発達学科(3年次編入) | 上限62単位(教養教育科目22単位一括+専門教育科目30単位個別+自由選択科目10単位一括) |
英語英米学科・国際教養学科・情報デザイン学科・現代社会学科は、内訳の単位数がほぼ共通の設計になっており、学部単位でカリキュラムの骨格が揃っていることがうかがえます。一方、生活環境デザイン学科だけは専門教育科目が個別認定のみで一括認定の枠がなく、出身校で修得した専門科目の内容によって認定される単位数に幅が出やすい設計です。また教育学部子ども発達学科は、教育職員免許法施行規則第66条の6で定められる日本国憲法・体育・外国語コミュニケーション・数理データ活用及び人工知能に関する科目等について、教養教育科目の枠内でも個別認定として扱われる点に注意してください。
過去問は募集要項内のリンクから入手できる
椙山女学園大学の公式サイトにある「過去問題」ページは、総合型選抜(AO選抜)・公募制推薦入試Ⅰ期(教科型)・一般入試A・Bのみを対象としており、編入学試験の過去問はここには掲載されていません。
ただし、2027年度学生募集要項のPDF内(受験上の注意のページ)に「直近の過去問題はこちらからご確認いただけます」というリンクが埋め込まれており、大学が自ら共有しているGoogleドライブ上のPDFファイル「2025-2026年度入試編入学過去問題」にアクセスできます。これは2025年度・2026年度に実際に出題された、生活環境デザイン学科・国際教養学科(旧・表現文化学科)・情報デザイン学科(旧・文化情報学科)・心理学科・子ども発達学科(初等中等教育専修)の小論文問題(一部は解答用紙・下書き用紙を含む)で構成されています。英語英米学科・人間共生学科・現代社会学科の問題は、このファイルには含まれていません。
公開されている過去問から読み取れる出題テーマ
ここからは、大学が公開している2025・2026年度の編入学試験過去問をもとに、学科ごとの出題テーマと形式を整理します。問題文そのものの転載は行わず、テーマ・形式・出典と、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。
生活環境デザイン学科(2025年度)|デザインの視点から社会課題を論じる
形式:小論文、試験時間60分、800字以内。
出題テーマ:夏の高温多湿による熱中症対策を題材に、学科で学ぶ「アパレルメディア」「インテリア・プロダクト」「建築・住居」の3分野から1分野を選び、デザインの視点からの具体的な解決策を論じる問題でした。
対策の方向:気候変動や省エネといった時事的な社会課題を、3分野のうちどの専門性で切り取るかを事前に決めておく必要があります。分野を選んだ理由と、その分野で学ぶ具体的な技術・知識(素材、空間設計、建材など)を結びつけて論じられるかが評価の軸になると考えられます。日頃から自分が関心を持つ分野のニュースや技術動向を追っておくと、当日のテーマが変わっても応用が利きます。
国際教養学科(旧・表現文化学科、2025年度)|1977年の文章を現代の視点で読み解く
形式:小論文、試験時間60分、800〜1,000字。
出題テーマ:外山滋比古『知的創造のヒント』(1977年発表)を課題文とし、人間の記憶力・思考力について自分の考えを述べたうえで、現在の社会において人間はどのように学習すべきかを論じる問題でした。課題文が発表当時(1977年)の教育・情報化のレベルを踏まえて書かれたものであることを踏まえて解答するよう、設問の中で明示的に指示されている点が特徴です。
対策の方向:単に課題文の主張に同意・反論するだけでなく、「執筆当時の時代背景」と「現代の情報化・AI活用が進んだ状況」という2つの時間軸を行き来して論じる力が求められます。記憶偏重の教育から思考力重視への転換という論点は、生成AIの普及によってむしろ現代的な意味を持つテーマでもあるため、時事的な視点を交えた準備が有効です。
情報デザイン学科(旧・文化情報学科、2025年度)|4つの学びの領域から関心のあるニュースを選ぶ
形式:小論文、試験時間60分、800字以内。
出題テーマ:学科に置かれる4つの学びの領域(文化・アーカイブス、アジア・地域・ツーリズム、社会・ネットワーク、情報・コンピューティング)のなかから、自分が最も興味深い、あるいは重要だと感じる最近の出来事やニュースを具体的に挙げ、その理由を論じる問題でした。
対策の方向:正解が1つに決まらない設問形式のため、「どの領域を選ぶか」自体が対策の第一歩になります。志望理由書で書いた関心領域と一致させておくと、出願書類と小論文の内容に一貫性が出ます。日頃から4領域それぞれの時事ニュースを1つずつ用意しておき、当日の気分ではなく事前に決めた軸で書く準備をしておくと安定します。
心理学科(2026年度)|ネガティブ・ケイパビリティという概念を要約と論述の二部構成で問う
形式:資料読解型の小論文。問1は本文中の2つの概念をそれぞれ30字以内で説明、問2は下線部を踏まえて600字以内で論述。
出題テーマ:岩内章太郎『〈私〉を取り戻す哲学』を課題文とし、精神科医・帚木蓬生の議論を引きながら「ポジティブ・ケイパビリティ(問題解決能力)」と「ネガティブ・ケイパビリティ(簡単に答えを出せない事態に耐える能力)」という対になる概念を扱う問題でした。
対策の方向:問1で30字という短い字数の中に概念の核を過不足なく収める要約力、問2で「筆者の主張を踏まえて自分の考えを論じる」という、課題文の理解と自分の意見のバランスが問われる構成です。心理学領域では近年注目されている概念でもあるため、臨床心理学や精神医学系の新書・入門書に触れておくと、同種のテーマが出た際に対応しやすくなります。
子ども発達学科(2026年度)|教育現場での生成AI活用を公的資料から論じる
形式:資料読解型。問1は120字以内で具体的に記述、問2は650字以内で論述。
出題テーマ:中央教育審議会初等中等教育分科会「デジタル学習基盤特別委員会」が2023年5月16日の会議で示した「生成AI(ChatGPT)の学校現場での利用に関する今後の対応」という公的資料を引用し、問1で個人情報や著作権保護に関する学校現場でのリスクを、問2で児童生徒が文章を作成する際の生成AI活用のあり方をそれぞれ論じさせる問題でした。
対策の方向:教育学部志望者にとって、生成AIと学校教育の関係は避けて通れないテーマです。文部科学省・中央教育審議会が公表しているガイドラインや答申は無料で読めるため、教職を目指すうえでの一次情報として目を通しておくことを強く勧めます。問1の120字という短い字数指定は、リスクを列挙するのではなく最も重要な論点に絞り込む力を試していると考えられます。
過去問から導ける学習の順番
- 志望学科の過去問(募集要項内のGoogleドライブリンクから入手できる年度分)を実際に解き、時間を計る
- 外国語学部・情報社会学部を志望する場合は、小論文ではなくプレゼンテーションの練習に時間を配分する(テーマ設定・資料作成・質疑応答対応)
- 心理学科・子ども発達学科のように資料読解型が出ている学科は、要約(字数の少ない設問)と論述(字数の多い設問)を別々に練習する
- 志望学科に関連する時事テーマ・専門分野の新書や公的資料に日頃から触れ、出願書類(志望理由書)との一貫性を保つ
本節で扱った出題テーマ・形式は、いずれも椙山女学園大学が2027年度学生募集要項内で公開している2025・2026年度の過去問題資料(Googleドライブ共有ファイル)に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
学科別に、何から手をつけるべきか
生活環境デザイン学科を志望する場合
2年次・3年次の両方に出願資格があり、2・3年次併願(出願形式C)という椙山女学園大学のなかでは唯一の併願制度も使えます。小論文はデザインの視点から社会課題を論じる形式なので、アパレルメディア・インテリア=プロダクト・建築=住居のどの分野で戦うかを早めに決め、面接では自作の作品(写真やコピーでも可)の持参が求められる点も準備しておいてください。
英語英米学科・国際教養学科を志望する場合
一般選抜は小論文がなく、プレゼンテーションと面接が中心です。国際社会に関する自分なりの関心テーマを1つ用意し、5〜10分程度で話せる形に仕上げておく必要があります。社会人特別選抜のみ小論文がありますが、英検2級以上等の資格があれば免除されるため、社会人として出願する場合は先に資格を取得しておくと選択肢が広がります。
人間共生学科を志望する場合
3年次のみの実施で、出願書類・小論文・面接の組み合わせです。社会福祉士国家試験受験資格が編入学生には認められない点を理解したうえで志望理由書を組み立てる必要があります。2022〜2026年度の実績では志願者自体が0名の年も多く、まず出願者数がどの程度いるかを踏まえて準備してください。
心理学科を志望する場合
2年次・3年次の両方に出願資格があり、2年次は実績上もっとも志願者が集まる区分です。公認心理師を目指す場合は2年次編入を選ぶ必要がある点を必ず確認してください。過去問は課題文の要約(短い字数)と論述(長い字数)の二部構成が続いているため、両方を分けて練習してください。
情報デザイン学科・現代社会学科を志望する場合
3年次のみの実施で、プレゼンテーションが配点の3分の1を占めます。学科が提供する学びの領域のなかから自分の関心に沿ったテーマを選び、資料を作り込む準備が中心になります。外部ディスプレイが使えない点も当日の準備に影響するため、事前に確認してください。
子ども発達学科(初等中等教育専修)を志望する場合
3年次編入は教職課程履修済みまたは教員免許取得者に限られるため、教職課程の実績がない場合は2年次編入を検討することになります。過去問は教育政策に関する公的資料を読ませる資料読解型が続いており、文部科学省・中央教育審議会の答申やガイドラインに日頃から触れておくことが直接の対策になります。
試験当日の注意事項
募集要項には、当日の運営に関する細かな規定がまとめられています。事前に確認しておくと、当日の不安要素を減らせます。
- 試験会場(星が丘キャンパス)には入室時間の30分前から入場できますが、試験開始後30分以上遅刻すると受験できません。
- 試験中の途中退場はできず、受験者以外は校舎に入場できません(保護者は控室で待機可能)。
- 机上に置けるのは黒鉛筆(HB限定、和歌・格言等の印刷不可)またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、時計(電卓・辞書機能や秒針音のあるものは不可)など、細かく指定されています。
- 上履きは不要です。飲食が必要な場合は各自で用意し、係員の指示に従います。
- 試験場に駐車場はなく、公共交通機関の利用が必須です。試験前日まで校舎の外観は確認できますが、試験室の下見はできません。
- 身体に障害等があり受験特別措置を希望する場合は、2026年9月26日(金)までに入学センターへ連絡する必要があります。
併願をどう組むか
椙山女学園大学の編入学試験は、学科をまたいですべて同一日(2026年10月24日)に実施されるため、大学内で複数学科を併願することは、生活環境デザイン学科の2・3年次併願を除いて構造的にできません。したがって併願は、椙山女学園大学と試験日が重ならない他大学を組み合わせる形になります。
名古屋圏の編入学試験については、当サイトで名古屋大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】、愛知大学経済学部の2026年度編入試験対策を徹底解説|小論文・英語資格・募集要項もまとめています。試験日程を突き合わせて併願先を検討する際に参照してください。私立大学全体での編入学の選択肢を広げたい場合は3年次編入できる大学一覧【2026年度版】|国公立・私立を文系理系別に徹底解説も参考になります。
よくある質問
椙山女学園大学の編入学試験は難しいですか。
学科によって実情がまったく異なります。2026年度実績では、心理学科2年次が募集2名に対して志願5名・合格4名と椙山女学園大学のなかでは例外的に応募が集まった一方、人間共生学科の3区分はすべて志願者0名でした。大学全体でも編入学試験の年間志願者は14名程度と規模が小さく、「椙山女学園大学の編入」を一律の難易度で語ることはできません。
椙山女学園大学の編入の倍率はどれくらいですか。
大学は編入学試験について志願者数と合格者数は公表していますが、実際に受験した人数(受験者数)は公表していません。したがって法政大学のような「受験者に対する倍率」は算出できず、志願者数に対する倍率として参考にするしかありません。2026年度は8学科21区分の合計で志願者14名・合格者13名でした。学科別の内訳は本文の表を参照してください。
2026年度から学部名称が変わったと聞きましたが、旧学部で調べた情報は使えますか。
学科の教育内容自体が大きく変わったわけではないため、旧学部名(国際コミュニケーション学部・文化情報学部)で書かれた過去の情報も参考にはなりますが、募集要項・試験日程・志願結果はすべて現在の学部名(外国語学部・情報社会学部)で公表し直されています。出願前には必ず現在の名称の募集要項を確認してください。
2年次と3年次のどちらを受けるべきですか。
志望学科によって選べるかどうかが決まります。2年次編入を実施しているのは生活環境デザイン学科・心理学科・子ども発達学科(初等中等教育専修)の3学科だけで、残る5学科は3年次のみです。心理学科は公認心理師の受験資格を目指す場合は2年次を選ぶ必要があり、子ども発達学科は3年次に教職課程履修済み等の追加資格が必要になるため、資格要件から年次が決まるケースが多くあります。
小論文の対策だけしておけば大丈夫ですか。
学科によります。外国語学部(英語英米学科・国際教養学科)と情報社会学部(情報デザイン学科・現代社会学科)の一般選抜には小論文がなく、プレゼンテーションと面接が中心です。小論文が課されるのは生活科学部・人間関係学部・教育学部の各学科(および外国語学部の社会人特別選抜)だけなので、志望学科の試験内容を先に確認してから対策を組む必要があります。
過去問はどこで手に入りますか。
大学公式の「過去問題」ページには編入学試験の過去問は掲載されていません。2027年度学生募集要項のPDF内にある「受験上の注意」のページに、大学自身がリンクしているGoogleドライブの共有ファイルがあり、そこから2025・2026年度の編入学試験の小論文問題を確認できます。掲載されていない学科の問題は、入学センターへの問い合わせが案内されています。
社会人でも受けられますか。
英語英米学科・国際教養学科・人間共生学科・心理学科は3年次に社会人特別選抜を設けています。満23歳以上かつ社会人経験3年以上が条件です。生活環境デザイン学科は一般選抜の特例という形で社会人の出願資格を考慮しています。ただし2026年度実績では社会人特別選抜の志願者はいずれの学科も0名でした。
男子でも出願できますか。
できません。椙山女学園大学は女子大学であり、編入学試験の受験資格はすべて「女子に限る」と明記されています。
出願はいつからですか。
2027年度は郵送出願が2026年10月8日(木)〜10月15日(木)、試験日が2026年10月24日(土)です。すべての学科・選抜区分が同一日に実施されるため、他大学との併願はこの日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。
専門学校(専修学校)からでも編入できますか。
各学科とも「専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上)を修了した者」を受験資格に含めています。ただし学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有することが条件で、出願時には出身校が発行する単位数のわかる証明書の提出が必要です。
生活環境デザイン学科の「出願形式A〜D」とは何ですか。
Aは2年次編入学、Bは3年次編入学、Cは2年次編入学と3年次編入学の併願、Dは推薦選抜での出願です。B・Cの一般選抜には、出身校が本学科と専門系統を同じくすることという他学科にはない条件が付きます。Cで出願した場合、どちらの年次に合格するかは卒業見込短期大学等での取得単位・授業内容・小論文・面接結果などを総合的に考慮して大学が決定します。
編入学後の単位認定はどれくらいされますか。
学科によって上限が異なり、たとえば英語英米学科・国際教養学科は62単位、生活環境デザイン学科は教養教育科目28単位を上限に一括認定されます。心理学科・子ども発達学科は2年次編入と3年次編入で認定単位の上限が変わります。詳細は本文の単位認定の表を参照してください。
まとめ
椙山女学園大学の編入学試験について、募集要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、公式サイトが掲げる「7学部11学科」のうち、編入学試験を実施しているのは生活科学部・外国語学部・人間関係学部・情報社会学部・教育学部の5学部8学科だけです。現代マネジメント学部と看護学部には編入学試験がなく、生活科学部の管理栄養学科、教育学部子ども発達学科の保育・初等教育専修も対象外です。
次に、2026年度入試から外国語学部・情報社会学部・人間関係学部の一部学科は名称が変わっています。旧名称(国際コミュニケーション学部・文化情報学部)で情報を集めている場合は、現在の学部名との対応を確認してください。
試験内容は学科ごとにまったく違い、外国語学部・情報社会学部の4学科はプレゼンテーションが中心、生活科学部・人間関係学部・教育学部の4学科は小論文が中心です。日程はすべての学科・区分が同一日に実施されるため、大学内での併願はほぼできず、併願戦略は他大学との組み合わせが中心になります。
そして倍率については、大学全体でも編入学試験の志願者数は2022年度の41名から2025年度の8名まで減少したあと、2026年度に14名へやや持ち直すという推移をたどっています。志願者数と合格者数がほぼ一致する学科が多い一方、心理学科のように志願者の一部が不合格になる年もあります。単年度の数字だけで「入りやすい・入りにくい」を判断せず、複数年度の実績とあわせて、志望学科の出願書類・小論文またはプレゼンテーション・面接の準備を進めることが大切です。
最後に、椙山女学園大学の編入学試験は女子大学であることに伴う受験資格の制約、学科によって試験形式がまったく異なる点、そして全学科・全区分が同一日に実施される点という、3つの構造的な特徴を持っています。これらを理解したうえで志望学科を絞り込み、出願形式や受験資格の細部を早めに確認しておくことが、限られた出願期間(2027年度は12日間)を有効に使う近道になります。
本記事の数値は椙山女学園大学が公表する2027年度学生募集要項および2022〜2026年度の志願結果に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・学部名称は年度によって変更されるため、出願前には必ず椙山女学園大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
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