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静岡理工科大学の編入学試験を徹底解説|学部・学科別の募集人員・試験科目・日程と2026年学部再編の影響【2027年度】

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静岡理工科大学の編入学試験は、募集要項を見ただけでは気づきにくい落とし穴があります。2026年4月に大学が「2学部7学科」から「3学部3学科」へ大規模な学部改組を行った一方で、2027年度の編入学試験要項では機械工学科・電気電子工学科・建築学科・土木工学科・コンピュータシステム学科といった改組前の旧学科名で募集が行われています。この理由を知らないまま志望学科を決めると、入学後の所属や学びの内容を誤解したまま出願してしまう可能性があります。

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この記事では、静岡理工科大学が公表している2027年度編入学試験要項と、学校教育法施行規則に基づく情報公開資料をもとに、募集学科・出願資格・試験科目・日程・学費を整理します。あわせて、2026年4月の学部改組が編入学試験にどう関わるのか、そして大学が公表する実際の編入学者数の実績まで、一次情報で確認できる範囲を踏み込んで解説します。

この記事でわかることを先にまとめます。

  • 2026年4月の学部改組と、2027年度の編入学試験がなぜ旧学科名で募集されているのか
  • 募集学部・学科、出願資格、試験日程、募集人員【2027年度】
  • 試験科目が個人面接(口頭試問を含む)のみで、論文や専門科目の筆記試験がないこと
  • 過去問が存在しない理由と、そのぶん何を準備すべきか
  • 大学公式の情報公開資料からわかる、実際の編入学者数の推移(学科別・複数年度)
  • 学費・納付金と、旧学科・新学科の対応関係、学べる内容・取得を想定する資格
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目次

静岡理工科大学とは|開学以来、学科改編を重ねてきた大学

静岡理工科大学は、袋井市との公私協力方式により平成3年(1991年)4月に開学した私立大学です。公私協力方式とは、自治体(この場合は袋井市)が用地の提供や財政的な支援を行い、学校法人が大学の設置・運営を担うという設立形態で、地方の私立大学によく見られる仕組みです。開学時は機械工学科・電子工学科・知能情報学科・物質科学科の4学科からなる理工学部のみの単科大学でした。2026年4月の改組は、この大学にとって初めての変化ではなく、開学以来続いてきた学科改編の延長線上にある出来事です。公式の沿革ページで確認できる主な改編は次のとおりです。

年度改編の内容
平成3年(1991年)理工学部(機械工学科・電子工学科・知能情報学科・物質科学科)で開学
平成11年(1999年)知能情報学科を情報システム学科に改組
平成15年(2003年)電子工学科を電気電子情報工学科に名称変更
平成16年(2004年)物質科学科を物質生命科学科に名称変更
平成20年(2008年)情報システム学科を改組し総合情報学部を開設。電気電子情報工学科を電気電子工学科に名称変更
平成29年(2017年)理工学部に建築学科を新設。総合情報学部を情報学部に、人間情報デザイン学科を情報デザイン学科に名称変更
令和4年(2022年)理工学部に土木工学科を設置
令和8年(2026年)2学部7学科から理工学部・建築・都市デザイン学部・情報学部の3学部3学科体制に再編

この年表から読み取れるのは、静岡理工科大学が学科の名称や括りをおよそ5〜10年おきに見直してきたという事実です。今回の編入学試験が対象とする土木工学科も、実は令和4年度(2022年度)に新設されたばかりの学科で、2021年度以前は存在していませんでした。学科の歴史が浅いこと自体は珍しくない大学だと理解しておくと、今回の改組も含めて志望校選びの材料にしやすくなります。

大学全体の規模も確認しておきます。2026年度(令和8年度)の情報公開資料によれば、大学院を含めた在籍者数の合計は1,602名(うち女子242名)、収容定員1,820名に対する収容定員充足率は88.0%です。理工学研究科(大学院)にはシステム工学専攻・材料科学専攻の2専攻があり、大学院在籍者数は76名(うち女子13名)となっています。静岡県内唯一の私立理工系総合大学として、地域の企業・専門学校との連携(公私協力方式による開学の経緯を含む)を大学の特色として掲げています。

静岡理工科大学の編入学試験は「3年次のみ・全学科共通の1試験」

まず全体像を押さえます。静岡理工科大学の編入学試験には、法政大学のような複数制度の並立(一般編入学・社会人編入学・転籍・転部転科・継続学士入学など)はありません。2027年度編入学試験要項で確認できる制度は次の3区分だけです。

  • 法人内専門学校推薦:学校法人が設置する専門学校に在籍し、学校長の推薦を受けた者が対象
  • 指定校推薦:大学が指定する学校に在籍し、学校長の推薦を受けた者が対象
  • 一般選抜(前期・後期):上記の推薦を受けない出願者が対象。前期・後期の2回実施

この3区分はいずれも3年次編入のみです。2年次編入の制度自体が存在しません。また試験科目も3区分すべてで「個人面接(口頭試問を含む)」の1つだけで、学部・学科による違いはありません。法政大学のように学部ごとに論文の分野や英語の扱いが変わる、という分岐はそもそも起こりません。全学科が同じ1つの試験を受けるという意味で、志望学科選びと試験対策が分離しているのが静岡理工科大学の特徴です。

募集人員はすべての学科で「若干名」と記載され、具体的な人数は公表されていません。これも法政大学のような学部別の数字(例:法学部2年次15名)とは対照的です。

2026年4月の学部改組で、なぜ今も旧学科名で募集しているのか

静岡理工科大学は2026年4月、学部・学科の体制を大きく変えました。この改組は、編入学を検討するうえで避けて通れない前提知識です。

旧体制(2025年度まで):2学部7学科

学部学科
理工学部機械工学科
電気電子工学科
物質生命科学科
建築学科
土木工学科
情報学部コンピュータシステム学科
情報デザイン学科

新体制(2026年4月入学者から):3学部3学科

学部学科学系・コース統合元(旧学科)
理工学部理工学科機械・自動車・航空・AIロボット系/電気電子情報系/化学・バイオ系機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科
建築・都市デザイン学部建築・都市デザイン学科建築学系/都市デザイン学系建築学科・土木工学科
情報学部情報学科コンピュータコース/クリエイションコース/人間情報学コース/社会情報学コースコンピュータシステム学科・情報デザイン学科

大学の公表によれば、理工学科は「機械、電気電子の工学系と環境、新素材、バイオ、食品科学などの理学系」を統合したもの、建築・都市デザイン学科は建築学系と都市デザイン学系の2系統、情報学科はコンピュータシステム学科と情報デザイン学科を統合し、所属ではなく履修モデルとして4つのコースを設けたものです。

編入学試験の募集単位が「旧学科」のままである理由

ここで疑問になるのが、2027年度の編入学試験要項が新学科名(理工学科・建築・都市デザイン学科・情報学科)ではなく、旧学科名(機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科・建築学科・土木工学科・コンピュータシステム学科・情報デザイン学科)で募集を行っている点です。

これは矛盾ではなく、学年進行の結果だと考えられます。2027年4月に3年次へ編入する学生は、2025年4月に1年次として入学した学年に合流します。この学年は2026年4月の改組より前に入学しているため、旧体制(2学部7学科)に所属したまま在学しています。つまり2027年度の編入学試験は、大学に現存する「旧学科に所属する学年」に合流するための試験であり、旧学科名での募集は現時点で整合しています。

一方、2026年4月に1年次として入学した学年は新体制(3学部3学科)に所属しています。この学年が3年次に達するのは2028年4月です。学年進行だけで考えれば、2028年度以降の編入学試験からは新学科名(理工学科・建築・都市デザイン学科・情報学科)での募集に切り替わる可能性があります。

ただし、この先の見通しは大学が公式に明言した情報ではなく、改組のタイミングと編入学の学年進行を組み合わせた推論です。2028年度以降に静岡理工科大学への編入を検討する場合は、この記事の情報をそのまま使わず、出願する年度に大学が公表する最新の編入学試験要項で募集学科名を必ず確認してください。

もう一つ留意したいのが、2027年度に編入した場合の単位認定です。編入生が合流する3年次の学年は旧学科のカリキュラムで学んでいますが、その先の4年次以降のカリキュラムが改組の影響をどこまで受けているかは、2027年度編入学試験要項には明記されていません。前籍校での修得単位がどう認定されるかは前述の単位認定資料をもとに個別に判断されるため、カリキュラムの変更点について不明な点があれば、出願前に大学の入試本部に直接確認しておくと安心です。

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募集学部・学科と募集人員【2027年度】

2027年度編入学試験要項に記載されている募集学部・学科は次のとおりです。

学部学科募集人数編入年次
理工学部機械工学科若干名3年次
電気電子工学科
物質生命科学科
建築学科
土木工学科
情報学部コンピュータシステム学科
情報デザイン学科

7学科すべてが3年次編入のみで、募集人員は「若干名」に統一されています。法政大学のように学部間で実施年次が分かれる(2年次のみ/3年次のみ/両方)といった構造はなく、静岡理工科大学では「編入学を実施する学科かどうか」の1段階の分岐しかありません。

出願資格|誰が受験できるか

出願資格は、次のいずれかに該当する者と定められています。

  1. 大学、短期大学、高等専門学校を卒業した者および2027年3月までに卒業見込みの者
  2. 大学に2年間以上在学し、62単位以上の単位を修得した者および2027年3月までに修得見込みの者
  3. 学校教育法第132条の規定により専修学校の専門課程を修了した者または2027年3月までに修了見込みの者

この3条件は全学科・全選考区分(法人内専門学校推薦・指定校推薦・一般選抜)に共通です。法政大学のように学部ごとに追加の出願資格が設定される、といった分岐はありません。なお法人内専門学校推薦試験・指定校推薦試験の出願者については、在籍する学校長が推薦する者であることが別途求められます。

62単位の基準は、多くの大学で採用される「大学2年終了相当」の一般的な水準です。短期大学・高等専門学校の卒業者(卒業見込みを含む)はこの単位数を問わず出願できる点も確認しておいてください。

「見込み」に関する注意点も確認しておきます。要項は卒業・修了・単位修得のいずれについても「2027年3月までに」見込みであれば出願できると定めています。一般に、見込みで出願した大学の編入学試験では、入学までに実際の卒業・修了・単位修得が確認できることが前提とされるのが通例です(この点についての個別の取り扱いは要項に明記がないため、単位数がぎりぎりの場合や卒業要件を満たせるか不確実な場合は、出願前に前籍校の教務課および静岡理工科大学の入試本部の両方に確認しておくことをおすすめします)。

試験日程【2027年度】

2027年度の日程は次のとおりです。学校推薦型選抜(法人内専門学校推薦・指定校推薦)と一般選抜前期は同じ出願期間・試験日で実施されます。

選考区分出願期間試験日結果通知日入学手続期間
学校推薦型選抜(法人内専門学校推薦・指定校推薦)2026年7月21日(火)~8月3日(月)8月21日(金)9月2日(水)2026年11月1日(日)~11月6日(金)
一般選抜前期
一般選抜後期2027年1月22日(金)~2月4日(木)2月15日(月)3月3日(水)2027年3月3日(水)~3月11日(木)

合否通知は、通知日当日に日本郵便のレターパックで送付されます。試験は本学(静岡理工科大学:袋井市豊沢2200-2)で実施され、JR愛野駅南口からスクールバスで約6分、徒歩では約25分の距離です。

出願期間はいずれも約2週間です。前期は7月下旬から8月上旬、後期は1月下旬から2月上旬に設定されているため、前期を逃した場合でも後期でもう一度出願できる構造になっています。前期・後期のどちらも学科・募集人員の条件は同じなので、前期の準備が間に合わない場合は後期に照準を合わせるという選択も可能です。

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法政大学など論文型の大学と何が違うのか

編入学試験を複数の大学で比較検討している場合、静岡理工科大学の試験設計がどう特殊なのかを最初に押さえておくと、対策の配分を誤りません。

比較項目静岡理工科大学論文型の大学(例:法政大学)
実施年次3年次のみ学部により2年次・3年次・両方
試験科目個人面接(口頭試問を含む)のみ論文+英語(外部試験スコア等)+面接
募集人員の公表「若干名」(人数非公表)学部別の具体的な人数を公表
倍率・志願者数非公表(入学者数のみ公式資料で確認可)制度別・学部別に公表
過去問存在しない(筆記試験がないため)解答例・出題意図つきで公開されている場合がある
出願書類の比重単位認定資料の提出が必須で、合否判定は書類と面接の総合評価論文の得点配分が大きく、書類は補助的

この比較からわかるのは、静岡理工科大学の編入学試験では、法政大学のような「論文の対策時間をどう確保するか」という発想がそもそも成立しないということです。かわりに重要になるのが、出願書類の正確さと早めの準備、そして面接での受け答えです。次の章で、その具体的な内容を確認します。

試験科目・選考方法|筆記試験はなく、面接と提出書類だけで決まる

静岡理工科大学の編入学試験でもっとも重要な特徴が、この試験科目の内容です。

選考区分試験日試験科目集合時間試験時間選考方法
学校推薦型選抜/一般選抜前期8月21日(金)個人面接(口頭試問を含む)13:00(予定)13:30-(約30分)面接及び提出書類の総合評価
一般選抜後期2月15日(月)個人面接(口頭試問を含む)13:00(予定)13:30-(約30分)

試験科目は「個人面接(口頭試問を含む)」のみで、小論文や専門科目の筆記試験は課されません。法政大学や多くの私立大学の編入学試験が「論文+英語(外部試験スコア)+面接」という組み合わせであるのに対し、静岡理工科大学は面接単独型です。面接時間は約30分で、面接の中で口頭試問(専門分野に関する質疑応答)が行われる形式です。集合時間は志願者の人数によって変更される場合があると注記されています。

選考方法は「面接及び提出書類の総合評価」と明記されています。つまり合否を決めるのは、当日30分の面接と、事前に提出した書類の2つだけです。筆記試験がないぶん、提出書類の完成度と面接での応答が結果に直結します。

提出書類の内容

出願時には、次の書類を一括して所定の出願用封筒に入れ、出願期間内に郵送する必要があります(締切日必着)。

書類内容
①志願票本学所定の用紙に必要事項を記入し、出願前3ヶ月以内に撮影した上半身・無帽正面の写真(4cm×3cm)を貼付
②推薦書出身校(学長・校長)の推薦書(本学所定用紙)。推薦試験出願者のみ提出
③成績証明書大学、短大または専門学校のもの。62単位以上修得見込みの者は履修証明書も合わせて提出
④単位認定資料大学、短大、専門学校のシラバス、講義要項など、所属学科の全学年配当科目名およびその内容がわかるもの(コピー可)
⑤入学検定料振込用紙本学所定用紙(編入学検定料の銀行振込み済の確認用)

この中で見落とされやすいのが④の単位認定資料です。これは面接の評価対象というより、編入後の単位認定(前籍校で修得した単位をどこまで認めるか)を判断するための資料です。所属学科の全学年配当科目のシラバス・講義要項が必要になるため、出願を決めたらできるだけ早く前籍校の教務課に発行を依頼しておくべきです。直前になって取得に時間がかかることが判明すると、出願期間内に間に合わなくなるリスクがあります。

もう1点、他大学の編入学試験と比較したときに気づく点があります。提出書類の一覧に志望理由書や学修計画書が含まれていません。東京国際大学のように志望理由書・学修計画書の提出と配点を明示する大学がある一方、静岡理工科大学の要項にはこの種の書類の提出が求められていません。これは、志望理由や学びの計画を文書で提出する代わりに、面接(口頭試問を含む)の場でそれを直接確認する設計だと考えられます。書類として準備する機会がないぶん、面接で口頭で説明できる状態にしておく重要性が、他大学以上に高いといえます。

編入学検定料

編入学検定料は30,000円です。法人内専門学校推薦の出願者は入学検定料が免除されます。振込は本学指定の入学検定料振込依頼書を使用し、銀行窓口から「電信扱」で行う必要があります。振込手数料は本人負担で、取扱銀行の収納印があることを確認したうえで、志願者保管部分は大切に保管するよう案内されています。一旦納入した検定料は、いかなる事由があっても返還されません。

出願・受験上の注意

  • 提出書類に不備がある場合、および指定期限を過ぎたものは受理できない
  • 記載事項に不正が認められた場合は受験を無効とする
  • 提供された個人情報は、入学選考・合格通知・編入学手続関係書類の送付目的にのみ利用する
  • 一旦受理した書類および入学検定料は、いかなる事由があっても返還しない
  • 受験票が試験日5日前までに届かない場合は、入試本部(TEL:0538-45-0118)へ連絡する
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過去問は存在しない――対策の中心は「提出書類」になる

編入試験の対策では過去問の入手が定石ですが、静岡理工科大学の編入学試験に関しては、この前提が成立しません。大学公式サイトの志願書類データページ、編入学試験の案内ページのいずれにも、編入学試験の過去問題は掲載されていません。これは大学が過去問を非公開にしているのではなく、そもそも筆記試験自体が存在しないため「過去問」という形の資料が成立しないという、東京国際大学や桜美林大学の編入学者選抜と同じ構造です。

したがって対策の焦点は、次の2点に絞られます。

  1. 提出書類(特に単位認定資料と成績証明書)の完成度:面接や口頭試問より先に、書類の不備・遅延で不利にならないようにする
  2. 口頭試問を含む個人面接での応答:志望学科で学んできたこと・学びたいことを、専門分野に関する質疑応答に対応できる水準まで整理しておく

大学が面接で何を問うかの詳細は公表されていませんが、「口頭試問を含む」という記載から、志望学科の専門分野に関する基礎的な理解を確認する質疑応答が行われると想定されます。学科の学びの内容(後述)を踏まえて、これまでの学習内容と志望理由を言語化しておくことが、筆記試験がないぶんそのまま対策になります。

約30分という時間配分から考えると、一般的な個人面接(口頭試問を含む)型の編入学試験では、おおむね次のような流れで進むことが多いとされます。

  1. 提出書類(志願票・成績証明書・単位認定資料)の内容確認
  2. 前籍校でこれまでに学んだ内容についての質疑応答(口頭試問)
  3. 志望学科を選んだ理由、編入後に学びたい内容についての質疑応答
  4. 入学後の学習計画・卒業後の進路についての質疑応答

この流れを踏まえると、準備すべきなのは「小論文の書き方」ではなく、「前籍校での学習内容を、志望学科の学系・コースの言葉で説明し直す」作業です。たとえば理工学科を志望するなら機械・電気電子・化学バイオのどの学系に関心があるのか、情報学科を志望するならコンピュータ・クリエイション・人間情報学・社会情報学のどのコースに近いのかを、前籍校での学習内容と結びつけて説明できるようにしておくと、口頭試問への対応がしやすくなります。

前期と後期のどちらで出願するかも、準備の進み具合に応じて選べます。前期(8月21日試験・9月2日結果通知)は準備期間を長く取りにくい代わりに早く結果がわかり、後期(2月15日試験・3月3日結果通知)は前籍校での学習をより長く積み上げてから臨める一方、入学手続までの期間が短くなります。単位認定資料や成績証明書の準備に時間がかかりそうな場合は、後期を軸に計画するのも一つの方法です。

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編入学の実績|倍率は非公表、公式データからわかる実際の編入学者数

静岡理工科大学は、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数を大学公式サイト上で公表していません。したがって「倍率」を算出することはできません。無理な推測はせず、非公表であることをそのまま明記します。

一方で、学校教育法施行規則に基づく情報公開資料(教育研究活動等の状況)には、各年度の在籍者数・入学者数の一覧に「編入者数(3年次編入)」という列があり、実際に編入学した人数(入学者数)を学科別に確認できます。これは志願者・合格者の実績ではなく、最終的に入学した人数という点に注意が必要ですが、静岡理工科大学の編入学の規模感を知る唯一の公式データです。現行の disclosure ページで確認できるのは2026年度(令和8年度)分のみですが、Internet Archive(Wayback Machine)に保存された過去の同ページから、2021年度(令和3年度)・2022年度(令和4年度)分の同種データも確認できました。

学科2021年度
(令和3年度)
2022年度
(令和4年度)
2026年度
(令和8年度)
機械工学科000
電気電子工学科001
物質生命科学科000
建築学科001
土木工学科00
理工学部 計002
コンピュータシステム学科352
情報デザイン学科000
情報学部 計352
全学合計354

※2023〜2025年度分は、大学公式サイトに現存せず、Wayback Machineでも該当年度のアーカイブが見つからなかったため確認できませんでした。空白期間があることを正直に記載します。※土木工学科は前述のとおり令和4年度(2022年度)に新設された学科のため、2021年度は「―」(該当学科が存在しない)としています。

3つの年度に共通する傾向が2つ読み取れます。

1つ目は、編入学者の大半が情報学部(とくにコンピュータシステム学科)に集中していることです。3年度とも理工学部全体の編入者数は0〜2名にとどまり、機械工学科・物質生命科学科・土木工学科は3年度すべてで編入者数0名でした。一方でコンピュータシステム学科は3年度とも編入者を受け入れており、2022年度は5名と、この規模の大学の編入学としては比較的多い人数です。

2つ目は、全学合計でも年間3〜5名という規模の小ささです。募集人員が全学科「若干名」としか公表されていないことと合わせて考えると、静岡理工科大学の編入学は、大規模な選抜試験というより、少人数を丁寧に選考する制度として運用されていると考えられます。志願者数が非公表である以上、この人数を「入りやすさ」の指標として読むことはできません。合格者数ではなく入学者数であること、志願者側の規模がわからないことを踏まえて、参考情報として捉えてください。

編入後に加わる学科の在籍者数規模

編入生は、既存の学科にどのくらいの規模の学年に合流するのでしょうか。2026年度(令和8年度)の情報公開資料から、3年次在籍者数と収容定員充足率を確認できます。

学部学科3年次在籍者数(男/女)収容定員収容定員充足率
理工学部機械工学科56 / 3(59名)1,12070.5%
電気電子工学科64 / 5(69名)
物質生命科学科32 / 17(49名)
建築学科40 / 22(62名)
土木工学科28 / 3(31名)
情報学部コンピュータシステム学科78 / 5(83名)560117.3%
情報デザイン学科60 / 12(72名)

理工学部計の収容定員充足率は70.5%、情報学部計は117.3%です(2026年5月1日現在、大学院・1〜2年次を含む学部全体の数値)。収容定員充足率とは、大学が届け出ている収容定員(学部全体で確保している学生の受け入れ枠)に対して、実際に在籍している学生数がどれくらいの割合になっているかを示す指標です。100%を下回っていれば定員に対して空きがあり、100%を超えていれば定員より多く在籍していることになります。

学科別の3年次在籍者数を見ると、もっとも規模が大きいのは情報学部コンピュータシステム学科(83名)、もっとも小さいのは土木工学科(31名)です。編入生は、この規模の学年に3年次から合流することになります。定員充足率が理工学部よりも高い情報学部のほうが、既存の学年の人数も相対的に多いという傾向が見えます。

学部入学者数の推移からわかる、改組の背景

2026年4月の改組がなぜ行われたのか、大学は直接の理由を説明していませんが、公式の「入学者推移」資料からは、個々の学科の入学者数が減少傾向にあったことが確認できます。平成29年度(2017年度)から令和7年度(2025年度)までの学部入学者数(男女計)は次のとおりです。

学科H29H30R1R2R3R4R5R6R7
機械工学科8910399804944496148
電気電子工学科628081874144397229
物質生命科学科386158724343375044
建築学科686660553740506460
土木工学科31133325
情報学部(情報学科)136165144124115121168163165

機械工学科・電気電子工学科は、平成30年度に100名前後だった入学者数が、令和3年度以降は40〜70名台まで減少しています。これに対して情報学部は令和元年度以降も100名以上を維持し、令和5年度以降はむしろ増加しています。理工学部の個々の学科の入学者数が縮小する一方で情報学部が安定していた、という対照的な傾向が、理工学部側の3学科統合(理工学科への一本化)という改組の判断につながった可能性があります。なお土木工学科は令和4年度の新設から令和7年度までの4年間のみのデータで、他学科と比べて年ごとの変動が大きい点も確認できます。

学費・納付金【2027年度・3年次編入】

3年次編入生の納付金は次のとおりです。

納付金の種類前期後期
入学金220,000円
授業料703,500円703,500円
923,500円703,500円

3年次(初年度)の納付金合計は1,627,000円です。4年次に進んだ後の年間授業料は1,407,000円(前期・後期各703,500円)となります。なお、法人内専門学校出身者は入学金が免除され、法人内高等学校出身者は入学金が110,000円になるという優遇があります。

このほか、2026年度実績として代理徴収金(後援会費15,750円、学生教育研究災害保険料2,430円、応用ソフトウェア代3,660円、計21,840円)が初年度納付金に加えて徴収されます。一旦提出された入学手続関係書類および入学金は、いかなる理由があっても返還されないため、手続きは慎重に行う必要があります。なお、この納付金表に記載されているのは入学金・授業料と代理徴収金のみで、教科書代や実験実習で個別に必要となる費用については要項に記載がありません。詳細な内訳が必要な場合は、出願前に入試本部へ確認してください。

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学部・学科で何を学ぶか|旧学科と新学科の対応関係

2027年度に編入する場合、所属するのは旧学科(機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科・建築学科・土木工学科・コンピュータシステム学科・情報デザイン学科)です。ただし、これらの旧学科が教育内容として新学科にどう統合されているかを知っておくと、志望理由書や面接での説明に一貫性を持たせやすくなります。

7学科は大きく3つの分野(理工学部系=機械・電気電子・化学生命、建築・都市デザイン学部系=建築・土木、情報学部系=コンピュータ・情報デザイン)に整理できます。前籍校での学びや取得を目指す資格が、このどの分野に近いかを最初に確認すると、志望学科を絞り込みやすくなります。

理工学部(機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科→理工学科)

新設された理工学科は、機械・自動車・航空・AIロボット系、電気電子情報系、化学・バイオ系という3つの学系に整理されています。大学の説明では、機械工学科・電気電子工学科が担っていた機械工学の基礎(材料・流体・熱・機械の四力学)や、ロボット・自動車・航空機に関する工学分野、電気電子工学科が担っていた制御技術・電気システム・IoT・太陽電池などの分野、そして物質生命科学科が担っていた生命科学・食品科学・材料科学・環境科学の分野が、それぞれ理工学科の3学系に引き継がれています。志望する専門分野が機械系・電気電子系・化学生命系のいずれに近いかを、面接での説明の軸にするとよいでしょう。

各学系で取得を想定する資格として、大学は次のものを挙げています。

学系(旧学科)取得を想定する資格・免許(大学公表)
機械・自動車・航空・AIロボット系(旧:機械工学科)CAD利用技術者、機械設計技術者、高等学校教諭一種免許状(工業)、甲種消防設備士 他
電気電子情報系(旧:電気電子工学科)電気主任技術者、電気工事士、危険物取扱者、高等学校教諭一種免許状(工業) 他
化学・バイオ系(旧:物質生命科学科)食品衛生管理者、食品衛生監視員、毒物劇物取扱責任者、高等学校教諭一種免許状(理科)、甲種危険物取扱者、公害防止管理者、環境測量士 他

建築・都市デザイン学部(建築学科・土木工学科→建築・都市デザイン学科)

建築・都市デザイン学科は、建築学系(計画・意匠、環境・設備、構造、材料・施工)と都市デザイン学系(水工学、地盤工学、建設材料工学、構造工学、環境・計画学、地域創生・地球工学の2コース)の2系統で構成されています。旧建築学科の内容は建築学系、旧土木工学科の内容は都市デザイン学系に、それぞれおおむね対応します。大学は「静岡県をフィールドとした実践的な学習」を教育の特徴として挙げており、地域社会と未来のまちづくりに貢献する人材育成を掲げています。

学系(旧学科)取得を想定する資格・免許(大学公表)
建築学系(旧:建築学科)一級建築士、二級建築士、木造建築士、施工管理技士、インテリアコーディネーター 他
都市デザイン学系(旧:土木工学科)測量士補(卒業時取得)、2級土木施工管理技士(実務経験後に受験資格) 他

情報学部(コンピュータシステム学科・情報デザイン学科→情報学科)

情報学科は、コンピュータコース(ソフトウェア開発・ネットワーク技術)、クリエイションコース(デジタルアート・メディアデザイン)、人間情報学コース(認知科学とAI技術の融合)、社会情報学コース(社会調査・メディア分析)という4つの履修モデルで構成されています。旧コンピュータシステム学科の内容はコンピュータコース、旧情報デザイン学科の内容はクリエイションコースに近い位置づけですが、これらは所属ではなく履修モデルであり、学生は複数コースの科目を横断して履修することが奨励されています。前述の実績データで編入者数がもっとも多かったのがこの情報学部(旧コンピュータシステム学科)である点も、志望校選びの参考にしてください。

情報学科で取得を想定する資格として、大学は応用情報技術者試験・基本情報技術者試験・ITパスポート試験・3次元CAD利用技術者試験・高等学校教諭一種免許状(情報・数学)などを挙げています。旧コンピュータシステム学科・情報デザイン学科のいずれから編入する場合も、これらの資格試験の学習が新しい情報学科のカリキュラムに引き継がれていると考えられます。

出願前のチェックリスト

ここまでの一次情報を、出願前に確認すべき順番で整理します。

  1. 出願資格の確認:大学・短大・高専の卒業(見込み)、大学2年以上在学+62単位以上修得(見込み)、専修学校専門課程修了(見込み)のいずれかに該当するか
  2. 志望学科の確定:2027年度は旧学科名(機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科・建築学科・土木工学科・コンピュータシステム学科・情報デザイン学科)での募集である点を踏まえ、学びたい分野に近い学科を選ぶ
  3. 前期・後期のどちらで出願するか:前期は2026年7月21日~8月3日出願・8月21日試験、後期は2027年1月22日~2月4日出願・2月15日試験。準備期間に応じて選択する
  4. 単位認定資料の準備:前籍校のシラバス・講義要項の発行を、出願期間より前に教務課へ依頼しておく
  5. 成績証明書・履修証明書の準備:62単位以上修得見込みで出願する場合は履修証明書も必要
  6. 推薦の要否確認:法人内専門学校推薦・指定校推薦を利用する場合は、学校長の推薦が受けられるか在籍校に確認する
  7. 検定料30,000円の振込:本学指定の振込依頼書を使い、銀行窓口から電信扱いで振込む(法人内専門学校推薦は免除)
  8. 面接・口頭試問の準備:志望学科の教育内容(旧学科と新学科の対応関係)を踏まえ、学んできたこと・学びたいことを言語化しておく

特に4の単位認定資料は、大学・短大・専門学校の教務課に発行を依頼してから手元に届くまで時間がかかることがあります。出願を決めた時点で、できるだけ早く依頼しておくことをおすすめします。

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他の静岡県内の選択肢と併願

静岡県内で編入学を検討する場合、国立の静岡大学も比較対象になります。国立大学は私立大学と学費の設計が異なり、一般に年間の授業料水準は私立の理工系学部より低く設定される傾向があります。一方で静岡大学情報学部の編入学試験は、静岡理工科大学とは試験科目・日程・出願資格の設計が異なるため、志望分野が近い場合は併願候補として一次情報を確認しておくとよいでしょう。当サイトでは静岡大学情報学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までで詳しく整理しています。国立大学は筆記試験や小論文が課されることが多く、静岡理工科大学の面接単独型とは対策の中身が大きく異なる点にも注意してください。

また、静岡理工科大学のように3年次編入のみを実施する大学は他にも多数あります。併願先の候補を広げる場合は3年次編入できる大学一覧【2026年度版】|国公立・私立を文系理系別に徹底解説を参照してください。専修学校(専門学校)に在籍している場合の出願資格の考え方は専門学校から大学編入する方法|条件・対策・編入できる大学一覧とデメリットまででも解説しています。

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よくある質問

静岡理工科大学の編入は難しいですか。

大学は編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数を公表していないため、倍率という形で難易度を示すことはできません。学校教育法施行規則に基づく情報公開資料からは、2021・2022・2026年度の実際の編入学者数(全学合計3〜5名)が確認できますが、これは合格者数ではなく最終的に入学した人数であり、志願者側の規模が不明なため「入りやすさ」の指標として使うことはできません。

2年次編入はできますか。

できません。静岡理工科大学の編入学試験は全学科とも3年次編入のみで、2年次編入の制度自体が存在しません。

試験は難しい専門科目や小論文がありますか。

ありません。試験科目は「個人面接(口頭試問を含む)」のみで、小論文や専門科目の筆記試験は課されません。選考方法は「面接及び提出書類の総合評価」です。

過去問はどこで手に入りますか。

公開されていません。大学公式サイトの志願書類データページ・編入学試験の案内ページのいずれにも編入学試験の過去問題は掲載されていません。筆記試験自体が存在しないため、過去問という形の対策資料はそもそも成立しない試験です。

2026年4月の学部改組後も、機械工学科や電気電子工学科に編入できますか。

2027年度の編入学試験要項では、機械工学科・電気電子工学科・物質生命科学科・建築学科・土木工学科・コンピュータシステム学科・情報デザイン学科という旧学科名で募集されています。これは2027年4月に3年次へ編入する学生が、2026年4月の改組より前に入学した学年(旧体制の学年)に合流するためと考えられます。2028年度以降は新学科名(理工学科・建築・都市デザイン学科・情報学科)での募集に切り替わる可能性がありますが、大学が公式に明言した情報ではないため、出願する年度の最新要項を必ず確認してください。

専門学校からでも編入できますか。

出願できます。出願資格の1つに「学校教育法第132条の規定により専修学校の専門課程を修了した者または2027年3月までに修了見込みの者」が明記されています。ただし法人内専門学校推薦・指定校推薦は、在籍する学校長の推薦が前提です。

大学2年生から編入できますか。

出願資格の1つに「大学に2年間以上在学し、62単位以上の単位を修得した者および2027年3月までに修得見込みの者」があるため、この条件を満たせば出願できます。

面接では何を聞かれますか。

大学は面接の設問内容を公表していませんが、「個人面接(口頭試問を含む)」と明記されており、試験時間は約30分です。口頭試問という表現から、志望学科の専門分野に関する基礎的な理解を確認する質疑応答が想定されます。学科の教育内容を踏まえて、これまでの学習内容と志望理由を整理しておくことが対策になります。

単位認定資料とは何ですか。何のために必要ですか。

大学、短大、専門学校のシラバス・講義要項など、所属学科の全学年配当科目名とその内容がわかる資料です。編入後にどこまで単位を認定するかを大学が判断するための資料と考えられ、コピーでの提出が可能です。前籍校の教務課への発行依頼には時間がかかることがあるため、出願を決めたら早めに準備することをおすすめします。

編入学検定料はいくらですか。

30,000円です。法人内専門学校推薦の出願者は入学検定料が免除されます。銀行窓口から「電信扱」で振込む必要があり、振込手数料は本人負担、一旦納入した検定料は返還されません。

出願期間はいつですか。

2027年度は、学校推薦型選抜・一般選抜前期が2026年7月21日(火)~8月3日(月)、一般選抜後期が2027年1月22日(金)~2月4日(木)です。前期を逃した場合でも後期で再度出願できます。

学費はどのくらいかかりますか。

3年次編入の初年度納付金は、前期923,500円(入学金220,000円+授業料703,500円)、後期703,500円の合計1,627,000円です。4年次の年間授業料は1,407,000円になります。このほか後援会費・学生教育研究災害保険料・応用ソフトウェア代などの代理徴収金(2026年度実績で計21,840円)が別途必要です。

法人内専門学校推薦と指定校推薦の違いは何ですか。

いずれも出身校の学校長による推薦が前提となる選考区分です。法人内専門学校推薦は、静岡理工科大学と同じ学校法人(学校法人静岡理工科大学)が設置する専門学校に在籍する場合の推薦制度で、この区分の出願者は入学検定料が免除されます。学校法人静岡理工科大学グループには、静岡産業技術専門学校・沼津情報・ビジネス専門学校・浜松未来総合専門学校・静岡デザイン専門学校・静岡インターナショナル・エア・リゾート専門学校の5つの専門学校があり、これらの在籍者が法人内専門学校推薦の対象になると考えられます。指定校推薦は、大学があらかじめ指定する学校(法人外を含む)に在籍する場合の推薦制度です。自分の在籍校がどちらかに該当するかは、在籍校の窓口に確認するのが確実です。

試験当日は何を持っていけばよいですか。

要項には「試験当日は、受験票を必ず持参してください」と明記されています。集合時間は13:00(予定)ですが、志願者の人数によって変更となる場合があるため、事前に届く案内を確認してください。受験票が試験日5日前までに届かない場合は、入試本部(TEL:0538-45-0118)に連絡する必要があります。

合格発表はどのように通知されますか。

合否通知は、結果通知日当日に日本郵便のレターパックで送付されます。2027年度は、学校推薦型選抜・一般選抜前期が9月2日(水)、一般選抜後期が3月3日(水)が結果通知日です。

他大学と併願できますか。

2027年度編入学試験要項には、他大学との併願を制限する記載は見当たりません。試験は一般選抜前期が8月21日、後期が2月15日というピンポイントの日程なので、この日と重ならない大学であれば併願が可能と考えられます。ただし要項に明記されていない事項なので、確実性を求める場合は入試本部(TEL:0538-45-0115、入試広報・社会連携課)に直接確認することをおすすめします。

編入するとどんな資格を目指せますか。

志望する学科(学系)によって異なります。大学の公表によれば、機械・自動車・航空・AIロボット系はCAD利用技術者・機械設計技術者・高等学校教諭一種免許状(工業)など、電気電子情報系は電気主任技術者・電気工事士など、化学・バイオ系は食品衛生管理者・毒物劇物取扱責任者など、建築学系は一級建築士・二級建築士・木造建築士など、都市デザイン学系は測量士補・2級土木施工管理技士など、情報学科は応用情報技術者・基本情報技術者・高等学校教諭一種免許状(情報・数学)などを想定しています。詳細は本文中の学科別の表を参照してください。

まとめ

静岡理工科大学の編入学試験について、要項と一次情報から確認できることを整理します。

まず、編入学試験は理工学部5学科・情報学部2学科の全7学科で実施され、いずれも3年次編入のみ、募集人員は「若干名」です。試験科目は個人面接(口頭試問を含む)のみで、小論文や専門科目の筆記試験はなく、過去問という形の対策資料も存在しません。合否は面接と提出書類の総合評価で決まるため、対策の中心は単位認定資料・成績証明書などの提出書類の準備と、面接での応答内容に絞られます。

次に、2026年4月に大学は「2学部7学科」から「3学部3学科」へ改組しましたが、2027年度の編入学試験は学年進行の関係で、いまも旧学科名を単位として募集されています。2028年度以降は新学科名に切り替わる可能性がありますが、これは推論であり、出願年度の最新要項での確認が欠かせません。

そして、志願者数・受験者数・合格者数は非公表で倍率は算出できないものの、学校教育法施行規則に基づく情報公開資料からは、2021・2022・2026年度の実際の編入学者数が確認でき、情報学部(旧コンピュータシステム学科)に編入者が集中する傾向、全学合計でも年間3〜5名という小規模な運用であることがわかります。

最後に、静岡理工科大学が開学以来ほぼ10年おきに学科の名称や括りを見直してきた大学であることも押さえておいてください。今回の2026年4月の改組も、この大学にとっては初めての出来事ではありません。編入学試験の対象学科が今後も変わり得るという前提を持っておくと、2028年度以降に出願を検討する場合にも、募集要項の変更に落ち着いて対応できます。

本記事の数値は、静岡理工科大学が公表する2027年度編入学試験要項、および学校教育法施行規則に基づく教育情報の公表資料(2026年度分および過去の公表資料のアーカイブ)に基づいています。制度・日程・募集学科・募集人員は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず静岡理工科大学が公表する最新の編入学試験要項をご確認ください。

本記事作成にあたって参照した主な一次情報は次のとおりです。

  • 2027年度編入学試験要項(静岡理工科大学受験生サイト)
  • 編入学試験ページ・志願書類データページ(同サイト)
  • 2026年4月に学科を再編ページ、学部・学科案内ページ(同サイト)
  • 沿革ページ、情報公開・教育情報の公表ページ(静岡理工科大学公式サイト)
  • 2026年度入学者数・在籍者数・収容定員充足率の資料、学部入学者数の推移資料(同、情報公開ページ掲載PDF)
  • 2021年度・2022年度の同種資料(Internet Archiveに保存された過去の情報公開ページのアーカイブ)
  • 理工学部・建築都市デザイン学部・情報学部の各学科紹介ページ(同サイト)
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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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