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明治大学大学院ガバナンス研究科の学習計画書の書き方|様式2の書き方とNG例

明治大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)の入試で提出する「学習計画書」は、正式には【様式2】と呼ばれる出願書類で、志望動機・学習計画・キャリアへの展望などを記します。他大学の大学院入試で一般的な「研究計画書」という名称の書類は存在せず、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科では一貫して「学習計画書」という呼び方が使われている点が、まず押さえておきたいポイントです。
希望する試験方式によって記述内容と字数が変わり、A方式は約1,000字、B方式は約2,000字という分量の違いがあります。しかも学習計画書は単なる提出書類にとどまらず、小論文免除の可否審査にも使われ、面接試問(口述試験)の材料にもなる、合否を左右する中心的な書類です。「何をどう書けば評価されるのか分からない」「A方式とB方式のどちらを選べばよいのか判断できない」と悩む受験生は少なくありません。
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本記事は、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科が公開している2027年度Ⅰ・Ⅱ期入学試験要項、および学習計画書(表紙)【様式2】の公式PDFを一次情報として、様式2の記入項目・体裁のルール・A方式とB方式それぞれの書き方・評価されやすい構成・避けたいNG例までを整理しました。行政・議員・公務員としての実務経験がある社会人はもちろん、これから公共政策分野でのキャリアを目指す大卒者・卒業見込みの方にも読んでいただける内容です。
なお、関西大学にも同名の「ガバナンス研究科」が設置されていますが、本記事で扱うのは明治大学専門職大学院のガバナンス研究科です。検索時に混同しやすいため、あらかじめご注意ください。大学院入試対策全般については大学院入試対策コースもあわせてご確認ください。
明治大学大学院ガバナンス研究科とは|学習計画書が合否を左右する理由
公共政策修士(専門職)を養成する専門職学位課程
明治大学大学院ガバナンス研究科ガバナンス専攻は、駿河台キャンパス・アカデミーコモン10階に設置された専門職学位課程で、通称「公共政策大学院」と呼ばれています。学位は公共政策修士(専門職)で、標準修業年限は2年、修了要件は40単位以上の修得とリサーチペーパーの完成です。授業時間帯は平日夜間・土曜昼間夜間・日曜祝日(集中授業)に設定されており、在職しながら通学する社会人を想定した時間割になっています。
研究科が掲げる人材養成の目的には、公共政策学の研究と教育を通して地域住民と自治体による政策創造を支援すること、地域の政治・行政に携わる首長・議員などの政治家、公務員、市民社会の担い手である市民、企業人、NPO・NGOなどの民間非営利組織の活動者、様々な専門分野で社会貢献するプロフェッショナルを対象に、高度な専門知識と政策立案能力、調整力と問題解決能力、国際的な視野を備えた職業人を育成することが掲げられています。この目的意識と自分の志望動機がどれだけ重なるかが、学習計画書を書くうえでの土台になります。
「公共政策学」という学問の性格
研究科が扱う公共政策学は、国の内外における公共的課題の現状分析と情報収集を基に政策創造を行うとともに、政策効果を確実なものとするための政策実施・政策評価を実践する学問と位置づけられています。既存の政治学・行政学、経済学・財政学、法律学等の分野を統合した総合科学として公共政策学を捉えている点も特徴で、単一の専門分野の知識だけでなく、複数分野を横断する視点が学習計画書でも評価されやすくなります。自分の問題意識がどの分野の知見を必要としているかを整理しておくと、学習計画のパートを書くときにも役立ちます。
アドミッション・ポリシーが示す「求められる資質」
アドミッション・ポリシーでは、行政の現場で活躍する現職の議員や公務員、民間非営利組織で活動する人、民間企業のビジネスパーソン、専門職種者(士業・師業人等)、そしてこれから政治や公務員の世界を目指す人までを対象受験者として明記しています。入学試験にあたっては、公共政策や社会的課題に関連する知識や経験、そして問題意識を持つことに加え、高度専門職業人としてふさわしい十分な動機と潜在能力、及びそれを発揮できる可能性が問われるとされています。実務経験の有無を問わず出願できる研究科である一方、学習計画書では実務経験や問題意識を具体的に語れるかどうかが評価の分かれ目になります。
入試は3区分、学習計画書は全区分で共通の必須書類
ガバナンス研究科の入学試験はⅠ期・Ⅱ期・秋季の3区分で実施され、募集人員は55名(3区分の合計)です。どの区分で出願する場合も、学習計画書(様式2)の提出は共通して必須になります。募集要項の「入学試験における留意点」には、入試は論文と面接によって行われ、それに先立って志望動機や学習目的を記した「入学志願書・学習計画書」の提出が求められること、学習計画書では受験生の論理の組み立て方や問題を分析する力量が測られることが明記されています。東京大学大学院 公共政策学教育部の外部院試を徹底解説の記事でも触れているとおり、公共政策系の大学院では出願書類の完成度が選考の初期段階から重視される傾向があり、ガバナンス研究科もその例に漏れません。
研究計画書ではなく学習計画書と呼ばれる理由
一般の大学院入試で使われる「研究計画書」は、多くの場合、修士論文の研究テーマ・先行研究・研究方法を論じる書類です。これに対しガバナンス研究科の学習計画書は、志望動機・履修計画・リサーチペーパー構想を一体で記す書類という性格を持ちます。専門職学位課程であるガバナンス研究科では修士論文ではなくリサーチペーパーの作成が修了要件であるため、書類名称も「学習計画」という表現になっていると理解すると整理しやすくなります。研究計画書と学習計画書の一般的な違いについては研究計画書の書き方を徹底解説も参考にしてください。
国際色豊かな研究科というもう一つの顔
ガバナンス研究科は国内の実務家だけでなく、諸外国の政府派遣留学生、国費留学生、政府開発援助(ODA)による留学生など、外国人留学生の受け入れにも力を入れています。自国の発展とガバナンスの向上に寄与する人材を育成するという目的も掲げられており、国内の議員・公務員・NPO関係者と海外からの留学生が机を並べるという学習環境が特徴です。学習計画書に志望動機を書く際、こうした国際色豊かな学習環境を踏まえて、自分が研究科で何を得たいのかを具体的にイメージすると、他の受験生と重ならない視点を盛り込みやすくなります。
駿河台キャンパスという立地と学び方
ガバナンス研究科は駿河台キャンパス・アカデミーコモン10階に設置されており、平日夜間・土曜昼夜間・日曜祝日(集中授業)という時間割は、都心で働く社会人が仕事帰りや週末に通学することを前提に組まれています。在職しながら2年間で学位を取得するという通学スタイルは、学習計画書の学習計画パートを書くうえでも意識しておきたい前提条件です。平日の勤務時間と授業時間帯の兼ね合いをどう調整するかまで具体的にイメージできていると、学習計画の実現可能性を示すことにもつながります。
実務家教員による指導という特色
募集要項の「教育の方法」には、政策策定とその実施に豊富な経験を持つ実務家教員、政策法務など法律関係のエキスパート、NPOについての専門家が指導にあたること、海外経験豊富な多くの教員がグローバルな経験とネットワークを活かして指導することが明記されています。学生は受け身で講義を聞くのではなく、自らの経験を振り返りながら主体的に議論へ参加することが求められるという教育方針も示されており、この点を学習計画のパートで踏まえておくと、研究科の教育スタイルへの理解度が伝わりやすくなります。
学習計画書(様式2)の基本情報|A方式・B方式で記述内容が変わる
様式2の構成と表紙の記入方法
学習計画書は【様式2】として公式サイトからPDFでダウンロードでき、表紙と本文(表紙以外)の2つのパートから成ります。表紙には受験番号(記入不要)・フリガナ・氏名を手書き楷書で記入し、上側の太枠内で「実施期」(Ⅰ期・Ⅱ期・秋季のいずれか)と「希望する試験方式」(A方式・B方式のいずれか)をそれぞれ○で囲みます。本文部分はワードプロセッサー等で作成し、表紙を含めて左上をクリップで留めます。ホッチキスの使用は認められていません。
手書き部分を間違えたときの対処法
表紙のフリガナ・氏名や、実施期・試験方式を○で囲む欄を書き間違えた場合は、他の出願書類と同じく二重線で訂正し、訂正印(三文判可)を押すという対応が原則です。修正液や修正テープでの訂正は認められていないため、書き損じた場合は落ち着いて二重線での訂正に切り替えましょう。年の記載は西暦を使用するというルールも、他の出願書類と共通して適用されます。
A方式とB方式の違いを一覧で確認
希望する試験方式によって、学習計画書に書くべき内容と字数の目安が変わります。どちらの方式で出願するかは、出願資格や年齢・職務経験年数の条件、そして提出する学習計画書の内容審査によって最終的に決まります。
| 項目 | A方式 | B方式 |
|---|---|---|
| 対応する試験科目 | 小論文+面接試問 | 面接試問のみ(小論文免除) |
| 記述する内容 | ①志望動機 ②学習計画(科目の履修およびリサーチペーパーにおける研究の計画) | ①職務経験や社会的活動から生じた問題意識(問題の特定と原因の分析) ②学習計画 ③研究科での学習が修了後のキャリアへもたらすインパクト |
| 字数の目安 | 約1,000字 | 約2,000字 |
| 対象になりやすい人 | 卒業見込み・実務経験が浅い受験生など | 2026年4月1日時点で25歳以上かつ職務経験(アルバイトを除く)3年以上の受験生 |
B方式を希望して小論文免除を申請しても、審査の結果として免除が認められなかった場合はA方式での受験に切り替わります。この場合でも学習計画書を書き直して再提出する必要はありません。逆に言えば、B方式を希望する場合でもA方式相当の内容(志望動機・学習計画)は含まれているため、A方式で求められる要素を土台にしたうえでB方式特有の要素(問題意識・キャリアインパクト)を積み増す構成が安全です。出願時点でどちらの方式を希望するか決めきれない場合は、まずA方式の分量(約1,000字)で骨子を作り、そこから問題意識とキャリアインパクトを加筆してB方式相当に発展させる書き方が効率的です。
体裁のルールは細部まで厳守する
体裁面では、A4判・横書き・片面印刷、各ページ上下左右3cm以上の余白、フォントサイズ12ポイント、白黒印刷(カラー不可)、表紙以外の各ページ下部中央にページ番号(例:1/4)を記載する、という指定があります。フォントの種類・1行あたりの字数・行数の設定・図表の利用は自由とされていますが、指定された体裁を外れると内容以前の問題として印象を損ないます。提出前に募集要項の該当ページと突き合わせて確認しましょう。特に余白とフォントサイズは、ワープロソフトの初期設定のままだと基準を満たさないことがあるため、印刷前に必ず数値を確認してください。
Ⅰ期・Ⅱ期・秋季入学試験のスケジュールと出願資格
3区分のスケジュールを比較する
ガバナンス研究科は年に複数回の出願機会があり、それぞれ試験日・出願期間が異なります。学習計画書の提出期限は出願期間の締切と同じであるため、余裕を持った準備が必要です。
| 区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| Ⅰ期(2027年4月入学) | 2026年10月2日〜10月13日 | 2026年11月7日 | 2026年11月10日 |
| Ⅱ期(2027年4月入学) | 2027年1月8日〜1月18日 | 2027年2月6日 | 2027年2月9日 |
| 秋季(2026年9月入学) | 2026年6月12日〜6月22日 | 2026年7月18日 | 2026年7月21日 |
季節ブランドとして公式に存在するのは「秋季入学試験」のみです。Ⅰ期・Ⅱ期には季節名は付いておらず、募集要項でも一貫して「Ⅰ期」「Ⅱ期」とだけ表記されています。「冬入試」のような呼び方は募集要項上の正式名称ではないため、情報を探す際は「Ⅰ期」「Ⅱ期」「秋季」の3語で検索するのが確実です。試験場はいずれの区分も駿河台キャンパスで、入学検定料は35,000円(消費税非課税)です。
秋季入学試験を検討する場合の考え方
秋季入学試験は2026年9月入学を対象とした区分で、出願期間・試験日ともにⅠ期・Ⅱ期より前の時期に設定されています。4月入学のⅠ期・Ⅱ期とは入学時期そのものが異なるため、現在の仕事の区切りや、9月入学後の学習計画の立てやすさを踏まえて検討する必要があります。学習計画書に書く内容自体は実施期による違いはありませんが、出願を検討している時期によって、そもそもどの区分に出願できるのかが変わってくる点は早めに確認しておきましょう。
出願資格の全体像
出願資格は(1)文部科学大臣の設置認可を受けた国内大学の卒業者、(2)大学改革支援・学位授与機構による学士授与者を基本としつつ、(3)外国において学校教育16年の課程を修了した者、(6)外国の大学等で修業年限3年以上の課程を修了し学士相当の学位を授与された者、(7)修業年限4年以上の専修学校専門課程を文部科学大臣が定める日以後に修了した者、(10)研究科の個別審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められた22歳以上の者、まで(1)〜(10)の10区分にわたって定められています。短期大学・高等専門学校・専修学校卒業者や学士の学位を持たない場合でも、(10)の個別審査によって出願できる可能性があります。自分がどの区分に該当するか判断が難しい場合は、募集要項の該当箇所を読み込むだけでなく、専門職大学院事務室に早めに問い合わせておくと、出願資格審査の要否も含めてスケジュールを立てやすくなります。
出願資格審査は通常より早い締切がある
このうち(3)〜(10)に該当する場合は、通常の出願期間に先立って出願資格審査の申請が必要です。出願資格審査の締切はⅠ期が9月24日、Ⅱ期が12月10日と、通常の出願締切(それぞれ10月13日・1月18日)より前倒しになっているため注意してください。出願資格審査では「出願資格審査申請書【様式4】」に加えて通常の出願書類一式(検定料振込用紙を除く)を先に提出する必要があります。
小論文免除の条件
出願資格(1)(2)に該当し、かつ2026年4月1日現在で25歳以上、職務経験(学生の傍らのアルバイトを除く)が3年以上ある受験生は、出願時に小論文の免除を申請できます。出願資格(3)〜(10)で出願する場合は免除申請そのものができません。免除が認められるかどうかは提出された学習計画書の内容に基づいて審査されるため、B方式を希望する受験生ほど学習計画書の完成度が直接的に合否へ影響することになります。
合格発表後の入学手続の流れ
合格者には合格証および入学手続書類が、入学試験志願票(A票)に記載した住所宛てに速達郵便で送付されます。Ⅰ期は2026年11月11日〜11月25日、Ⅱ期は2027年2月10日〜2月24日が入学手続期間で、いずれも当日消印有効です。出願時に卒業見込証明書を提出した場合は、入学手続期間内に卒業証明書・成績証明書を追加提出する必要があるため、学習計画書の作成と並行して、卒業・修了の見通しも確認しておくと手続きがスムーズになります。
外国籍の受験生が確認しておきたい出願要件
日本国籍以外の国籍を有する受験生(特別永住者、日本の大学・大学院の卒業者・修了者を除く)は、出願時までに日本語能力試験N1に合格しているか、日本留学試験の「日本語」で250点以上を取得していることが出願要件として求められます。試験結果を待っている段階での出願は認められませんので、該当する場合は日本語試験のスケジュールを先に確認したうえで、逆算して学習計画書の準備時期を決める必要があります。
A方式(志望動機+学習計画・約1,000字)の書き方と構成例
志望動機は「なぜガバナンス研究科か」まで踏み込む
A方式の志望動機パートでは、公共政策や社会的課題に関心を持ったきっかけを述べるだけでなく、数ある大学院の中でなぜガバナンス研究科でなければならないのかまで書き切ることが重要です。ガバナンス研究科は政治学・行政学・政策科学(A群)と公共経営学・経済学・財政学・国際関係論(B群)を基幹科目群として持ち、政策研究(C群)やレポート作成技法(D群)といった応用科目群を組み合わせるカリキュラム構成になっています。志望動機の中でこうした科目群構成に触れながら、自分の問題関心とどう接続するかを説明すると、抽象的な作文で終わらずに済みます。
書き出しの型を決めておく
志望動機の書き出しに迷う場合は、「現在の職務・活動の中で直面した具体的な出来事」→「そこから生まれた問題関心」→「その関心をガバナンス研究科でどう深めたいか」という3段階の型で書き始めると、抽象論に流れにくくなります。最初の一文から固有の経験を示すことで、読み手の関心を引きつけたまま学習計画のパートへ自然につなげられます。冒頭でいきなり社会全体の課題を語り始めるよりも、自分自身の経験を起点にする方が、限られた字数の中で説得力を保ちやすくなります。書き終えたら、志望動機だけを取り出して読んでも「なぜ明治大学ガバナンス研究科なのか」が伝わるかどうかを確認してみてください。
学習計画は「履修モデル」から逆算して書く
学習計画のパートは、科目の履修計画とリサーチペーパーにおける研究の計画の2つを含みます。ガバナンス研究科には日本語科目として「都市/地域政治」「自治体マネジメント」「『公共』の創生」「国際開発/協力」「消費者政策と市場の発展」という5つの履修モデルがあり、英語科目にもPublic Policy・International Development Policy・Community Planning and Managementの3領域があります。自分の関心が5つの履修モデルのどれに近いかを明示したうえで、1年次にどの科目群を中心に履修し、2年次にどのようなテーマでリサーチペーパーをまとめたいかという時系列の流れで書くと、読み手にとって計画性が伝わりやすくなります。日本語科目の履修モデルに近いか、英語科目の3領域に近いかを最初に整理しておくと、その後の科目選びの説明もぶれにくくなります。
リサーチペーパーとの接続を意識する
ガバナンス研究科の修了要件は「課題設定演習」と「レポート作成演習」を履修・修得したうえで、当該演習科目の担当教員を指導教員としてリサーチペーパーを作成し、審査に合格することです。学習計画の終盤では、履修した科目の知見をリサーチペーパーのテーマにどうつなげるかまで書いておくと、単なる時間割の説明で終わらず、2年間の学びが1本の線でつながっていることが伝わります。修了生の優秀なリサーチペーパーは研究科のウェブサイトでも公開されており、どのようなテーマ・分量感で研究がまとめられているかを事前にイメージしておくと、学習計画のパートを具体的に書きやすくなります。
約1,000字という分量感を意識する
A方式は約1,000字という比較的短い分量のため、志望動機と学習計画のどちらかに偏りすぎないバランスが求められます。目安として志望動機に400字前後、学習計画に600字前後を配分し、一文一文を具体的な固有名詞(科目群・履修モデル・関心テーマ)で埋めることを意識すると、限られた字数でも内容の密度を保てます。抽象的な社会課題への言及だけで終わらせず、自分の経験や問題意識と結び付けて書くことが、次章で述べるNG例を避ける第一歩になります。分量配分の目安は次のとおりです。
- 志望動機(400字前後): 問題関心を持ったきっかけ+数ある大学院の中でガバナンス研究科を選ぶ理由
- 学習計画(600字前後): 関心のある履修モデル・科目群+リサーチペーパー構想の見通し
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B方式(問題意識+学習計画+キャリアインパクト・約2,000字)の書き方と構成例
問題意識は「問題の特定」と「原因の分析」を分けて書く
B方式で最初に求められるのは、自身の職務経験や社会的活動から生じた問題意識であり、募集要項では「問題の特定とその原因の分析」という2段階の構成が明示されています。まず現場で直面した具体的な問題を特定し、次にその問題がなぜ生じているのかを構造的に分析するという順序を守ると、単なる不満や感想の羅列にならず、政策論的な問題提起として読まれやすくなります。行政・議員・NPO・企業など、どのような立場からの問題意識であっても、この2段階の構成は共通して使えます。募集要項の表現は「職務経験や社会的活動」となっており、給与を伴う職務経験に限らず、NPO・地域活動・ボランティアでの経験も対象に含まれると読み取れます。会社員としての業務経験が浅い場合でも、社会的活動の中で得た問題意識を軸に据えることができます。
書き出しの型を決めておく
B方式の書き出しも、「現場で直面した具体的な出来事」から始める点はA方式と共通しますが、その出来事を「問題の特定」と「原因の分析」に分解して書き進める点がA方式との違いです。まず何が問題だったのかを一文で言い切り、続けてなぜその問題が生じているのかを制度・慣習・利害関係などの観点から分析すると、感想文ではなく政策論としての問題提起になります。分析の深さが、そのままB方式の説得力の差になります。
学習計画はA方式と同じ考え方で厚みを持たせる
B方式の学習計画パートも、A方式と同様に科目の履修計画とリサーチペーパーの研究計画を書きますが、全体の分量が約2,000字とA方式の倍になるため、問題意識で提示した課題と学習計画を明確に接続することが求められます。問題意識のパートで特定した課題を、どの科目群のどの授業で理論的に補強し、リサーチペーパーでどう検証するのかという一貫したストーリーを作ることで、単に問題意識と学習計画を並べただけの構成から抜け出せます。
キャリアインパクトは修了後の進路データも参考になる
B方式で独自に求められるのが、ガバナンス研究科での学習が修了後のキャリアへもたらすインパクトです。研究科が公表している修了生の進路は議員・首長が約20%、公務員が約30%、民間企業が約30%、その他が約20%となっており、在住地も東京都約40%、千葉県約20%、茨城県約15%など関東圏を中心に全国へ広がっています。修了後にどのような立場で学んだ内容を活かすのかを具体的にイメージしやすい環境があります。自分が想定する修了後のキャリア(現職での役職への活用、転職、独立、政策提言活動への参加など)を、問題意識・学習計画と矛盾のない形で書き切ることが、B方式の学習計画書全体の説得力を高めます。
3要素の分量バランスの目安
約2,000字という分量の中で、問題意識に800字前後、学習計画に800字前後、キャリアインパクトに400字前後という配分が一つの目安になります。キャリアインパクトのパートが短くなりすぎると付け足しの印象を与えてしまうため、修了後の具体的な行動イメージまで書き込むようにしましょう。配分の目安は次のとおりです。
- 問題意識(800字前後): 問題の特定+その原因の構造的な分析
- 学習計画(800字前後): 問題意識と接続する科目群・履修モデル+リサーチペーパー構想
- キャリアインパクト(400字前後): 修了後にどの立場で何を実践するかの具体像
この配分はあくまで目安であり、募集要項に厳密な字数配分の指定があるわけではありません。重要なのは字数のバランスそのものより、3要素が互いに矛盾なくつながっているかどうかです。書き終えた後に、問題意識・学習計画・キャリアインパクトのそれぞれを一文で要約してみて、3つの要約文がひとつのストーリーとして読めるかを確認する方法も有効です。
学習計画書のNG例と評価されにくい書き方
体裁面でつまずきやすいポイント
内容以前に、体裁の指定を守れていないだけで評価を下げかねません。よくある失敗として、余白が3cm未満になっている、フォントサイズが12ポイントより小さい、カラーで作成してしまう、表紙以外のページにページ番号を入れ忘れる、ホッチキスで綴じてしまう、といったケースが挙げられます。いずれも募集要項に明記されたルールであり、提出直前に指定内容と照らし合わせるだけで防げる失敗です。
志望動機が抽象的すぎるパターン
「公共の福祉に貢献したい」「社会課題の解決に携わりたい」といった一般論だけで終わる志望動機は、具体性に欠け他の受験生と差別化できません。なぜガバナンス研究科なのか、なぜ今この分野を学ぶ必要があるのかという固有の文脈が抜け落ちると、読み手には「どの大学院にも当てはまる文章」という印象を与えてしまいます。自身の職務・活動の中で直面した具体的な出来事から書き起こすことが、抽象論を避ける最も確実な方法です。
学習計画が科目名の羅列だけになるパターン
学習計画のパートで「A群のこの科目とB群のこの科目を履修したい」と科目名を並べるだけで終わる書き方も評価されにくい典型例です。なぜその科目が自分の問題意識の解決に必要なのかという理由づけが欠けていると、シラバスを写しただけの印象になってしまいます。科目名だけでなく、その科目で得られる知識や視点をリサーチペーパーのテーマにどう活かすつもりかまで書くと、履修計画に一貫性が生まれます。
B方式で問題意識とキャリアインパクトが噛み合わないパターン
B方式では、問題意識・学習計画・キャリアインパクトの3要素が独立した3つの作文になってしまい、互いに関連が見えない書き方も避けたいNG例です。3要素は1本のストーリーとして一貫させることが評価につながります。問題意識で提示した課題が、学習計画で扱う科目・リサーチペーパーのテーマと結び付き、さらに修了後のキャリアで課題解決にどう活かされるのかまで筋が通っているかを、提出前に通しで読み直して確認しましょう。同じ内容を志望動機・学習計画・キャリアインパクトの各所で言い換えながら繰り返すだけの書き方も、内容が薄いという印象を与えやすいため注意が必要です。
字数の目安を大きく外れるパターン
A方式の約1,000字、B方式の約2,000字という字数はあくまで目安ですが、大幅に少ない分量で提出すると内容の薄さを疑われ、大幅に超過すると要点を整理する力量を疑われます。目安の字数から極端に外れないようにしながら、削るべき部分(一般論・重複表現)と残すべき部分(固有の経験・具体的な計画)を切り分けて調整することが大切です。
誤字脱字・使い回しのNGパターン
提出直前になって誤字脱字が残ったまま提出してしまう、あるいは他大学院に提出した志望理由書を流用してガバナンス研究科特有の内容に書き換えきれていない、というケースも評価を下げる要因になります。研究科名・専攻名・科目群の名称は正式名称で統一し、提出前に声に出して読み返し、不自然な言い回しや他大学院の名称が紛れ込んでいないかを確認することをおすすめします。
一人で完結させてしまうパターン
学習計画書を自分だけで書き上げて誰にも見せずに提出してしまうと、書いた本人には自然に読めても第三者には伝わりにくい表現が残ったまま提出することになりがちです。職場の同僚や、公共政策分野に詳しい第三者に一度読んでもらい、志望動機や問題意識が初見でも伝わるかを確認するだけで、独りよがりな表現を減らすことができます。特に、専門用語や業界特有の略語を説明なしに使ってしまう書き方は、行政・議員・NPO・企業など多様な背景を持つ受験生が集まるガバナンス研究科の選考では伝わりにくくなるため、初めて読む人にも意味が通じる表現に言い換えておくと安心です。
小論文・面接試問との関係|学習計画書はどう評価に使われるか
学習計画書は小論文免除審査の材料になる
B方式を希望する場合、小論文免除が認められるかどうかは提出された学習計画書の内容に基づいて審査されます。職務経験・年齢の要件を満たしていても、学習計画書の内容次第でA方式に回される可能性がある点は見落とされがちです。免除を前提にB方式の分量(約2,000字)で書き進める場合でも、内容面で問題意識の具体性や学習計画との一貫性が不十分だと判断されれば、免除が認められないことがあります。
試験当日の科目構成
A方式で受験する場合、試験当日は1時限(10:00〜11:00)に小論文、2時限(12:30〜)に面接試問という時間割で実施されます。B方式の場合は1時限が空白になり、2時限の面接試問のみが行われます。小論文と面接試問の間には昼休憩に相当する時間帯があるため、A方式で受験する場合は小論文の手応えを引きずらず、気持ちを切り替えて面接試問に臨む準備をしておくとよいでしょう。集合時間の詳細は受験票に同封される入学試験案内で通知されます。
面接試問では学習計画書の内容が深掘りされる
募集要項の「入学試験における留意点」には、面接試問において志望動機とともに発表の説得力や論理の明確さが重視されると明記されています。面接では学習計画書に書いた内容そのものについて質問されることが想定されるため、提出した学習計画書の内容を自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが欠かせません。特にB方式で挙げた問題意識の背景や、学習計画で名前を挙げた科目・履修モデルについては、なぜそれを選んだのかを口頭で説明できるようにしておきましょう。提出前に学習計画書のコピーを手元に残しておき、面接前に読み返す準備をしておくことも実務的な対策になります。面接では学習計画書に書いていない事柄を突然質問されることもありますが、その場合も学習計画書で示した問題意識や学習計画の軸に立ち返って答えることで、一貫性のある受け答えができます。
総合評価は3つの材料で判定される
合否は「入学志願書・学習計画書」、小論文(A方式の場合)、面接試問の成績に基づく総合評価で判定されます。学習計画書は単独の書類ではなく、出願から面接までの一連の評価プロセスの起点になっている点を意識すると、学習計画書の作成段階から面接での受け答えまで一貫した準備ができます。公共政策大学院予備校の選び方の記事でも触れているとおり、公共政策系の大学院入試では書類と面接の一貫性を第三者にチェックしてもらうことが有効な対策の一つです。A方式・B方式のどちらであっても、学習計画書・小論文・面接試問のいずれか1つだけを突出させるのではなく、3つの要素で一貫した人物像を伝えるという意識を持つことが、総合評価で評価されるための基本的な考え方になります。
併願する場合の書類使い回しに関する注意
公共政策系や法学・政治学系の他大学院と併願する場合、志望理由書や研究計画書を使い回して学習計画書を作成したくなることがありますが、研究科名・専攻名・カリキュラムの名称が誤って混在していないかは特に注意が必要です。ガバナンス研究科の学習計画書は「学習計画」という名称や、A群・B群・C群・D群といった科目群の呼び方、リサーチペーパーという修了要件など、他大学院の書類とは異なる固有の要素が多いため、使い回す場合は該当箇所を必ず書き換えたうえで、募集要項の記述と突き合わせて確認しましょう。
提出までの準備スケジュールと出願書類チェックリスト
出願資格審査が必要な人は早めに動く
出願資格(3)〜(10)に該当し出願資格審査が必要な場合、Ⅰ期は9月24日、Ⅱ期は12月10日という通常の出願締切より早い期限が設定されています。出願資格審査には出願書類一式(検定料振込用紙を除く)を先に提出する必要があるため、学習計画書もこの前倒しの締切に合わせて仕上げなければなりません。出願資格に該当するかどうか不明な場合は、早い段階で専門職大学院事務室(ガバナンス研究科)に確認することをおすすめします。
出願書類一式を確認する
全員が提出する書類には、出願宛名用紙、入学試験志願票(A票)、検定料振込用紙(B票)、受験票(E票他)、入学志願書【様式1】、そして学習計画書(表紙)【様式2】があります。該当者のみ提出する書類として、給費奨学金出願理由書【様式3】や出願資格審査申請書【様式4】などもあるため、自分がどの書類に該当するかを募集要項の一覧で確認してから準備を進めましょう。カラー写真2枚と、成績証明書・卒業(見込)証明書の原本も全員が用意する必要があります。
企業・団体等派遣制度を利用する場合
在職する企業・団体から派遣される形で受験する場合は、通常の出願書類に加えて「派遣証明書【様式5】」の提出が必要です。企業・団体等派遣とは、受験者が派遣元の企業・団体に所属しており、合格した場合に学費等の全額を派遣元が負担して研究科に派遣する制度です(納入手続自体は本人が行います)。派遣元の理解を得たうえで学習計画書の内容を作成する場合は、派遣の目的や社内での位置づけも学習計画書のキャリアインパクトに反映させると一貫性が生まれます。
提出前の最終チェックリスト
出願書類を封筒に入れる前に、以下の項目を最終確認しておくと提出直前の慌てを防げます。
- 体裁: A4判・横書き・片面印刷、余白3cm以上、12ポイント、白黒印刷になっているか
- 表紙: フリガナ・氏名を手書き楷書で記入し、実施期と希望する試験方式を○で囲んだか
- ページ番号: 表紙以外の各ページ下部中央に記載したか
- 綴じ方: 表紙を含めて左上をクリップで留め、ホッチキスを使っていないか
- 内容の一貫性: 志望動機(またはB方式の問題意識)・学習計画・(B方式は)キャリアインパクトが1本の筋でつながっているか
- 他書類との整合性: 入学志願書の学歴欄・職歴欄と矛盾がないか
- 誤字脱字: 声に出して読み返し、他大学院の名称などが紛れ込んでいないか
出願書類一式は角形2号封筒(240mm×332mm)に入れ、簡易書留で郵送します。出願書類の提出は郵送のみで、出願締切日当日消印有効というルールも忘れずに確認しておきましょう。海外在住者が出願する場合は、できる限り日本国内の代理人を通じて手続きを行うことが案内されています。
他の出願書類との整合性を確認する
学習計画書のほかに、入学試験志願票(A票)、入学志願書【様式1】など複数の書類を同時に準備します。入学志願書の学歴欄・職歴欄に書いた内容と、学習計画書の志望動機・問題意識で述べた経歴に食い違いがないか、提出前に書類全体を通して読み合わせることが重要です。特に職歴欄は年代順にすべて記入する必要があり、学習計画書で言及した職務経験がここに反映されているかも確認しましょう。
費用と奨学金も早めに把握しておく
入学検定料は35,000円、2027年度の入学諸費用は初年度合計1,583,000円(入学金20万円・授業料110万円・教育充実料28万円・諸会費等を含む)です。研究科独自の給費奨学金制度もあり、入学定員の約半数を対象に授業料の2分の1相当額(55万円)を上限に給付される仕組みや、職歴のある社会人を対象に年額30万円を上限とする学業奨励助成金があります。奨学金の募集は出願手続と同時に始まるため、志望する場合は出願準備の段階から申請の要否を確認しておくと安心です。特に給費奨学金は入学試験後に給付適格者が選考され、合格発表時に採用候補者へ仮決定が通知される仕組みのため、出願書類の提出時点で申請の意思を示しておく必要があります。2027年度の入学諸費用の内訳は下表のとおりです。
| 科目 | 2027年度(年額) |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 授業料 | 1,100,000円 |
| 教育充実料 | 280,000円 |
| 諸会費(学生健康保険互助組合費) | 3,000円 |
| 合計 | 1,583,000円 |
学費は半期ごとの分納が可能で、入学手続時には入学金と学費(入学金以外)の半額に諸会費を加えた金額を納入します。金額や制度の詳細は変更される可能性があるため、必ず最新の学生募集要項で確認してください。
問い合わせ先を控えておく
出願手続・学習計画書の記入方法など、本研究科の入学試験に関する問い合わせ先は専門職大学院事務室(ガバナンス研究科)です。電話は平日15:00〜21:00・土曜12:30〜18:00に対応しており、募集要項を読んでも判断がつかない点があれば、出願期間に入る前に確認しておくと安心です。入学検定料・学費に関する問い合わせは財務課学費係、奨学金に関する問い合わせは学生支援事務室奨学金係と、窓口が分かれている点もあわせて把握しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
学習計画書はA4何ページくらい書けばいいですか?
公式のページ数指定はなく、フォントサイズ12ポイント・余白3cm以上という体裁条件のもとで、A方式(約1,000字)・B方式(約2,000字)という字数の目安に収まる分量で作成します。1行の字数や行数の設定は自由なので、フォントや行間の取り方によって前後しますが、目安として2〜4ページ程度に収まることが多くなります。ページ数そのものより、指定された字数の目安を大きく外れないことを優先してください。図表を挿入する場合はその分ページ数が増えることもありますが、体裁のルール(余白・フォントサイズ・白黒)は変わりません。
学習計画書はパソコンで作成しても大丈夫ですか?
大丈夫です。表紙以外の本文はワードプロセッサー等での作成が指定されています。手書きが必要なのは表紙のフリガナ・氏名の記入と、実施期・希望する試験方式を○で囲む部分のみです。本文をパソコンで作成した後、表紙に手書きで必要事項を記入し、クリップで綴じて提出する流れになります。フォントの種類は指定されていませんが、読みやすさを優先して一般的な明朝体・ゴシック体を選ぶ受験生が多いようです。
A方式とB方式はどちらで受験すればいいですか?
出願資格(1)(2)に該当し、2026年4月1日現在で25歳以上かつ職務経験3年以上であればB方式(小論文免除)を申請できますが、最終的な可否は学習計画書の内容審査で決まります。小論文が得意で書類作成に十分な時間を割ける場合はA方式、実務経験を軸にした問題意識を厚く語れる場合はB方式が向いていると考えられます。どちらの方式でも学習計画のパートは共通して求められるため、まず学習計画を固めてから志望動機かキャリアインパクトのどちらを厚く書くかを検討する順番がおすすめです。
学習計画書と研究計画書は何が違いますか?
研究計画書は修士論文の研究テーマ・方法を論じる書類として使われることが多いのに対し、学習計画書は志望動機・履修計画・リサーチペーパー構想を一体的に記す書類です。ガバナンス研究科は専門職学位課程でありリサーチペーパーの作成が修了要件のため、書類名称も学習計画書となっています。他大学の大学院を併願する場合、書類名が異なっていても求められる内容が近いことがあるため、併願先ごとの募集要項もあわせて確認しておくと効率的です。専門職大学院と研究大学院(博士課程を持つ一般の研究科)とでは、修了に必要な成果物の性質が異なる点も併せて理解しておくと、書類作成の方針を立てやすくなります。
学習計画書の内容は面接試問でどのように聞かれますか?
面接試問では志望動機の説得力や論理の明確さが重視されると募集要項に明記されています。学習計画書に書いた問題意識や学習計画の内容について、なぜそう考えたのかを口頭で説明できるよう準備しておくことが大切です。書いた内容を丸暗記するのではなく、自分の言葉で背景から結論まで説明できるように整理しておくと、想定外の質問にも対応しやすくなります。学習計画で挙げた履修モデルや科目群についても、なぜそれを選んだのかを一言で説明できるようにしておくと安心です。
Ⅰ期・Ⅱ期・秋季入試で学習計画書の内容を変える必要はありますか?
様式2の記入項目自体はどの区分でも共通ですが、表紙で実施期を○で囲む欄があるため、出願する区分は明確に示す必要があります。内容面では、直近の職務経験や問題意識を反映させるため、出願時点での状況に合わせて内容を見直すことをおすすめします。特にⅠ期で不合格だった場合にⅡ期へ再挑戦するときは、面接で受けた指摘を踏まえて学習計画書を書き直すことも検討しましょう。転職や異動があった場合は、職歴欄との整合性も含めて見直しが必要です。
学習計画書の「学習計画」には具体的にどんな科目を書けばいいですか?
ガバナンス研究科には基幹科目群(A群・B群)と応用科目群(C群・D群)、および都市/地域政治や自治体マネジメントなど5つの履修モデルがあります。自分の問題意識に近い履修モデルや科目群を具体的に挙げ、リサーチペーパーの構想とどうつながるかまで書くと説得力が増します。英語科目の3領域(Public Policy・International Development Policy・Community Planning and Management)に関心がある場合は、その旨も学習計画に含めておくとよいでしょう。入学後にシラバスを見ながら科目を選び直すことは可能なので、出願段階では大きな方向性を示すことを優先してください。
小論文免除の条件を満たしていれば必ずB方式を選んだほうが有利ですか?
条件を満たすことと免除が認められることは別で、免除の可否は学習計画書の内容審査によって決まります。小論文で実力を発揮できる自信がある場合は、あえてA方式で出願する選択肢も検討する価値があります。どちらの方式でも合否は学習計画書・小論文(該当する場合)・面接試問の総合評価で決まるため、自分の得意分野を踏まえて選ぶことが大切です。迷う場合は、専門職大学院事務室への問い合わせや、出願実務に詳しい第三者への相談も選択肢になります。
まとめ|明治大学ガバナンス研究科の学習計画書(様式2)の要点
明治大学大学院ガバナンス研究科の学習計画書(様式2)は、志望動機・学習計画・(B方式では)問題意識とキャリアインパクトを記す出願書類であり、研究計画書という別名称の書類は存在しません。Ⅰ期・Ⅱ期・秋季のどの区分で出願する場合も、この書類の完成度が小論文免除の可否と面接試問の内容の両方に直結するため、出願直前に慌てて仕上げるのではなく、志望動機・学習計画・(該当者は)問題意識とキャリアインパクトのそれぞれについて時間をかけて言語化しておくことが重要です。要点を振り返ります。
- 正式名称は「学習計画書(様式2)」で、A方式(志望動機+学習計画・約1,000字)とB方式(問題意識+学習計画+キャリアインパクト・約2,000字)で内容と字数が異なる
- 入試区分はⅠ期・Ⅱ期・秋季の3つで、季節ブランドとして公式に存在するのは「秋季入学試験」のみ
- 体裁はA4判・横書き・片面印刷・余白3cm以上・12ポイント・白黒・ページ番号記載・クリップ留めが指定されている
- 小論文免除の可否は学習計画書の内容審査で決まり、B方式希望者ほど書類の完成度が重要になる
- 学習計画は5つの履修モデルや科目群構成を踏まえ、リサーチペーパー構想まで一貫したストーリーで書く
- 面接試問では学習計画書の内容が深掘りされるため、書いた内容を口頭で説明できる準備が欠かせない
- 出願資格審査が必要な場合は通常の出願締切より早い期限があるため、早めのスケジュール管理が必要
学習計画書はA方式でもB方式でも、抽象的な社会課題への言及だけで終わらせず、自分の経験と研究科のカリキュラムを具体的に結び付けて書くことが評価につながります。志望動機・学習計画・(B方式は)問題意識とキャリアインパクトのすべてを、Ⅰ期・Ⅱ期・秋季いずれの出願であっても同じ水準で仕上げておくことが、小論文免除審査と面接試問の両方に良い影響を与えます。とはいえ、体裁の細部や論理の一貫性を自分だけでチェックするのは難しいものです。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
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