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神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入試験は、4学科のうち社会福祉学科のみを対象に実施されている選抜です。しかも編入年次は3年次ではなく2年次であり、看護学科、栄養学科、リハビリテーション学科(理学療法学専攻・作業療法学専攻)には編入学の実施そのものがありません。多くの大学で見られる「3年次編入・専門科目試験」という一般的なイメージとは異なる制度設計になっているため、まずこの前提を正確に押さえることが出願準備の出発点になります。
編入学とは、大学や短期大学、高等専門学校などで一定の学習歴を積んだ人が、他大学の途中年次から入学できる制度を指します。神奈川県立保健福祉大学の場合、社会福祉学科の2年次に限定される点、精神保健福祉士国家試験受験資格の取得には入学後の学内選考が別途必要になる点など、細かな条件があります。本記事では、2027(令和9)年度学生募集要項、2026年度入学者選抜状況、2025年度の小論文過去問・出題意図をもとに、募集人員、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率、科目別対策、面接・志望理由書のポイントを整理します。年度によって変更される可能性がある内容は、必ず最新の募集要項でご確認ください。
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出願資格を確認する際は、高専生、短大生、大学在学者、専門学校生のいずれであるかによって、当てはまる区分や必要書類が異なります。立場によって当てはまる出願資格の区分や必要書類が異なる点を踏まえ、自分がどの区分に該当するのかを早い段階で整理しておくと、出願書類の準備もスムーズになります。
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学の概要
神奈川県立保健福祉大学は、横須賀市平成町にキャンパスを置く公立大学です。保健福祉学部には看護学科、栄養学科、社会福祉学科、リハビリテーション学科(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の4学科5専攻がありますが、2027(令和9)年度学生募集要項の「Ⅶ 編入学 学生募集要項」に掲載されているのは社会福祉学科のみです。募集人員は3名、編入年次は2年次と明記されています。看護学科、栄養学科、リハビリテーション学科の理学療法学専攻・作業療法学専攻については、実施学科と編入年次・募集人員の一覧そのものに記載がなく、編入学試験自体が設けられていません。
保健福祉学部は看護学科(入学定員90名)、栄養学科(40名)、社会福祉学科(60名)、リハビリテーション学科理学療法学専攻(20名)・作業療法学専攻(20名)の4学科5専攻で構成されており、いずれも保健・医療・福祉分野の専門職養成を目的としています。学科によって編入学の実施有無が分かれているという構造は、他の公立大学の保健医療福祉系学部と比較検討する際にも見落としやすいポイントです。看護学科や栄養学科の編入を希望する場合は、本学ではなく編入学を実施している他大学を個別に確認する必要があります。
募集人員の規模感も確認しておきましょう。保健福祉学部全体の入学定員は、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・特別選抜(社会人、帰国生徒、私費外国人留学生)を合わせて230名です。このうち社会福祉学科の入学定員は60名(一般選抜前期24名、後期3名、学校推薦型選抜26名、総合型選抜3名、特別選抜(社会人)4名、特別選抜(帰国生徒・私費外国人留学生)各若干名)とされており、編入学の3名は一般選抜等の合計60名とは別枠の募集です。募集要項でも編入学は「Ⅶ編入学 学生募集要項」として独立した章で説明されており、一般選抜等の合計人数表には含まれていません。
この点は、他大学の編入学記事で目にする「3年次編入・卒業まで2年」という一般的なイメージと異なるため注意が必要です。社会福祉学科は2年次編入であり、募集要項の卒業要件には「本学に3年以上在学すること」と明記されています。つまり2年次に編入しても、既修得単位の認定状況によっては卒業までに3年以上の在学が必要になる場合があり、一般的な3年次編入(在学2年で卒業)よりも在学期間が長くなる可能性がある制度だと理解しておく必要があります。
社会福祉学科の編入学には、もう一つ押さえておきたい備考があります。精神保健福祉士国家試験受験資格を取得するための履修課程(コース)を履修するには、入学後に本学が実施する選考に合格する必要があるという条件です。編入学が決まったからといって、精神保健福祉士のコースが自動的に確保されるわけではありません。さらに、社会福祉学科に編入学しても介護福祉士国家試験受験資格を取得することはできないと募集要項に明記されています。取得したい資格が編入後にどこまで対応するかを、出願前に確認しておきましょう。
神奈川県立保健福祉大学が公表しているアドミッション・ポリシーによると、社会福祉学科は「多様な人々が豊かに生活することのできる、より良い社会を創造したいと考えている人」「生活のしづらさを抱えている人びとに寄り添い、ともに歩むことのできる人」「目標に向けて努力を積み重ねることのできる人」を学生像として挙げています。編入学選抜についても「他大学等において研鑽を積み本学への編入学を希望する者を対象とした編入学選抜では、大学独自の記述試験により、知識、論理的思考力、創造力、表現力などを評価します」と説明されており、これまでの学習歴で培った力を社会福祉の実践にどうつなげるかが評価の軸になっていると読み取れます。
大学編入という制度そのものの仕組みやスケジュールについては、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説で詳しく解説しています。初めて編入を検討する方は、あわせて確認しておくと出願準備の全体像がつかみやすくなります。
神奈川県立保健福祉大学のすべての選抜方式では、全志願者に面接が課される点も特徴です。募集要項には「保健・医療・福祉の専門職を目指すうえで必要なコミュニケーション能力や学習意欲、主体性、社会への関心など、志願者の多様な特長・能力を多角的・総合的に評価します」と記載されており、編入学試験でも面接の配点が小論文より大きく設定されています。面接配点が小論文を上回るという配点構成については、次の章以降で具体的に確認していきます。
募集人員・出願資格
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学における実施学科・編入年次・募集人員は、以下のとおりです。2027(令和9)年度学生募集要項の情報であり、年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の募集要項で確認してください。
| 学科 | 編入年次 | 募集人員 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 看護学科 | 実施なし | – | 編入学試験は実施されていません |
| 栄養学科 | 実施なし | – | 編入学試験は実施されていません |
| 社会福祉学科 | 2年次 | 3名 | 精神保健福祉士国家試験受験資格取得コースの履修には入学後の学内選考合格が必要。介護福祉士国家試験受験資格は取得不可 |
| リハビリテーション学科(理学療法学専攻) | 実施なし | – | 編入学試験は実施されていません |
| リハビリテーション学科(作業療法学専攻) | 実施なし | – | 編入学試験は実施されていません |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項 Ⅶ編入学 学生募集要項(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
社会福祉学科3名という募集人員は、決して大きな枠ではありません。出願を検討する時点で母集団の規模を把握しておくと、後述する倍率の受け止め方も変わってきます。次に、出願資格を確認します。募集要項では、大学入学資格を有することを前提として、次の(1)から(5)のいずれかに該当する者が出願できると定められています。
| 区分 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| 大学・短大卒業 | 大学または短期大学を卒業した者、または卒業見込みの者 |
| 大学在学 | 2027年3月31日時点で大学に1年以上在籍(休学期間を除く)し、かつ31単位以上を修得している者、または修得見込みの者 |
| 高専卒業 | 高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者 |
| 専修学校専門課程修了 | 文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1700時間以上)を満たす専修学校の専門課程を修了した者、または修了見込みの者 |
| 高等学校専攻科修了 | 修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科を修了した者、または修了見込みの者 |
自分の現在の立場が、上記のどの区分に近いかをイメージで整理すると、次のようになります。
| 現在の立場 | 該当しやすい出願資格区分 |
|---|---|
| 4年制大学の学生(1年以上在籍・31単位以上修得見込み) | (2)大学在学 |
| 4年制大学卒業(見込み)の人 | (1)大学卒業 |
| 短期大学生(卒業見込み) | (1)短期大学卒業 |
| 高等専門学校生(卒業見込み) | (3)高専卒業 |
| 専修学校専門課程の学生(修業年限2年以上・総授業時間数1700時間以上の課程) | (4)専修学校専門課程修了 |
| 高等学校専攻科の学生(修業年限2年以上等の基準を満たす課程) | (5)高等学校専攻科修了 |
自分の状況がどの区分に近いかを整理したうえで、該当する区分の要件(卒業見込みか、単位数か、修業年限か)を募集要項の原文で必ず確認してください。区分の思い込みによる出願書類の準備ミスを避けるためにも、早い段階で大学に問い合わせておくと安心です。
この5つの区分のうち、多くの受験生が該当を確認したいのは(2)の「大学在学」区分でしょう。休学期間を除いて1年以上在籍し、31単位以上を修得(見込み含む)していれば、卒業を待たずに出願できる可能性があります。ただし在籍期間や修得単位数の算定は個々の学歴によって解釈が分かれる場合があるため、判断に迷う場合は早めに大学の学部入試担当部へ確認することをおすすめします。
専修学校からの出願を検討している場合は、(4)の基準に注意してください。修業年限2年以上かつ総授業時間数1700時間以上という要件を満たす専門課程であることが条件になります。すべての専門学校が該当するわけではないため、在籍校がこの基準を満たすかどうかを、募集要項の該当箇所と自校の教務担当の双方で確認しておくと安心です。
募集要項には、出願資格に関する重要な注意事項も記載されています。日本の学校教育法に基づかない学校等からの編入学を志望する場合は、2026年8月7日(金)までに学部入試担当部に連絡し、出願について相談する必要があります。この場合、大学入学資格審査が実施されることがあります。加えて、「見込み」で出願し卒業等が事実とならない場合は編入不可と明記されており、卒業見込証明書などの発行スケジュールとあわせて余裕を持った準備が求められます。
出願資格を満たしているかどうかは、証明書の発行を待って初めて確定するケースもあります。卒業見込証明書や修得単位証明書の発行には一定の期間が必要になることが多いため、出願期間(2026年10月14日〜10月23日)に間に合うよう、在籍校の教務窓口へ早めに発行を依頼しておくことをおすすめします。特に(2)の「大学在学」区分で出願する場合は、単位数の算定基準が大学によって異なることがあるため、証明書に記載される単位数と自分の想定に差がないか、事前に確認しておくと安心です。
大学、短期大学、高等専門学校、専修学校といった名称は、募集要項上は原則として日本の学校教育法に基づくものを指すとされています。海外の教育機関で学んだ経歴がある場合や、通信制大学・専門学校で単位を積み上げてきた場合など、自分の学歴がどの区分に当てはまるか判断が難しいケースでは、自己判断で出願準備を進めず、早めに大学へ問い合わせることが、出願期間直前でのつまずきを防ぐことにつながります。
試験科目と配点
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学試験では、大学入学共通テストは課されず、大学独自の小論文と面接の2つの試験が実施されます。試験の内容と配点は、以下のとおりです。
| 試験の種類 | 試験の内容 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 小論文 | 英文読解と、その英文を参考にした日本語による小論文の記述により、論理的思考力、創造力、表現力などを評価 | 90分 | 40点 |
| 面接 | 志願動機、興味・関心、将来の進路などに関する質問から、学習意欲、理解力、表現力などを総合的に評価 | 10分程度 | 60点 |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項 Ⅶ編入学 学生募集要項「6 選抜方法」(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
まず押さえておきたいのは、面接の配点(60点)が小論文(40点)を上回るという配分です。合計100点のうち6割を面接が占めているため、小論文の対策だけに時間を偏らせるのは得策ではありません。志願動機や将来の進路を、これまでの学習歴と結びつけて説得力のある言葉で語れるかどうかが、合否を分ける比重の大きい要素になります。
小論文は「英文読解+日本語小論文」という一体型の形式です。単なる英語の読解力テストではなく、英文の内容を正確に理解したうえで、それを踏まえて日本語で自分の考えを論理的に表現する力が問われます。90分という試験時間の中で、設問形式の読解問題と、数百字規模の記述式小論文の両方をこなす必要があるため、時間配分の練習も欠かせません。この形式の詳しい分析は、この記事の「面接・志望理由書・過去問分析」の章で扱います。
面接は10分程度と短めですが、募集要項には「志願動機、興味・関心、将来の進路などに関する質問」から評価すると明記されています。提出した志願理由書は面接の参考資料として扱われる旨も記載されており、志願理由書に書いた内容と、面接での受け答えに一貫性を持たせることが重要になります。書類の内容と話す内容がずれていると、準備不足の印象を与えかねません。
合格者の決定方法についても、募集要項に明記されています。大学が実施する小論文試験と面接試験の合計(総合得点)の上位の者から合格とする一方、「総合得点及び試験の各結果が一定の基準に満たない場合には、不合格となります」とされています。つまり、総合得点で上位に入っていても、小論文または面接のどちらかが著しく低い場合には不合格になり得る仕組みです。どちらか一方に偏った対策は避け、両方の試験で一定水準を確保することを意識しましょう。基準点の具体的な数値は公表されていません。
配点を割合で見ると、小論文が全体の40%、面接が60%という構成です。TOEICやTOEFLなどの外部英語試験のスコア提出を出願書類に課す編入学試験も珍しくない中、神奈川県立保健福祉大学の社会福祉学科は、外部試験のスコアではなく当日の小論文における英文読解で英語力を測る方式を採っています。事前に一定のスコアを確保しておく必要がない一方、本番の90分間で初見の英文を正確に読み解く実戦力が直接問われる試験だといえます。
なお、総合型選抜のように第1次選考・第2次選考という2段階の選考は設けられていません。編入学試験は小論文と面接を同一日に実施する一段階の選抜であり、出願後に段階を経て絞り込まれる仕組みではない点も、他学科の選抜方式と比較する際に押さえておきたいポイントです。
小論文と面接は同一日(2026年11月23日)、同一会場(横須賀キャンパス)で実施され、終了時間は「面接終了後順次」と案内されています。2つの異なる性質の試験を同じ日にこなすことになるため、小論文で消耗した集中力を面接でも維持できるよう、当日のコンディション管理も意識しておきたいところです。具体的な試験順序や時間割は受験票で案内されるため、届いたら早めに確認してください。
日程・スケジュール
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学試験は、出願から入学手続まで、次のようなスケジュールで進みます。日付は2027(令和9)年度学生募集要項に基づく内容です。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年10月14日(水)〜10月23日(金)【消印有効】 |
| 試験日 | 2026年11月23日(月・祝) |
| 集合時間 | 午前9時00分(受付開始8時30分) |
| 試験会場 | 神奈川県立保健福祉大学 横須賀キャンパス(横須賀市平成町1-10-1) |
| 合格発表 | 2026年12月8日(火)午前10時 |
| 入学手続期間 | 2026年12月9日(水)〜12月16日(水)【消印有効】 |
| 入学検定料 | 17,000円(別途手数料が必要) |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項 Ⅶ編入学 学生募集要項「3 出願期間」「6 選抜方法」「7 合格発表・追加合格」「8 入学手続」(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
出願に必要な主な書類も、あわせて確認しておきましょう。
| 書類 | 準備のポイント |
|---|---|
| 入学検定料 | 17,000円(全選抜共通)。このほかに別途手数料が必要 |
| 写真(データ) | 出願前3か月以内に撮影したカラー画像(JPEG形式またはHEIC形式)。背景なし、正面上半身、脱帽で撮影したもの |
| 出願用封筒 | 市販の角2封筒(A4サイズの書類が折らずに入るサイズ)を1枚用意 |
| 志願理由書 | 大学ウェブサイトからダウンロードした様式をA4サイズ白紙・黒インクで印刷し、志願者本人が自筆で日本語で記入 |
| 修得単位(見込)証明書または成績証明書 | 出願資格に該当する大学・専修学校等の長が作成し厳封したもの。出願資格(2)の者で入手できない場合は「履修科目証明書」で代替可 |
| 卒業証明書等 | 大学・短大・高専卒業(見込)の場合は卒業証明書または卒業見込証明書(在学中で取得できない場合は在学証明書)。専修学校修了(見込)の場合は所定の修了(見込)証明書 |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項 Ⅷ出願に必要な書類等(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
これらの書類の中には、在籍校や出身校に発行を依頼してから手元に届くまで日数がかかるものが複数含まれています。特に修得単位(見込)証明書や卒業見込証明書は、教務窓口の混雑状況によって発行までの日数が延びることもあるため、出願期間の直前ではなく、出願資格の区分を確認した時点で発行依頼のスケジュールを立てておくと安心です。
出願方法で見落としやすいのは、出願書類の提出方法が郵送に限定されている点です。募集要項には「出願期間内に必ず郵便局窓口から速達・簡易書留で郵送してください」とあり、持参やメール便等での出願は受理されません。出願期間を過ぎた消印の出願書類が到着した場合は、受理されず直ちに返送される旨も明記されています。インターネット出願で登録した内容をもとに書類一式を印刷・準備し、郵便局窓口から確実に発送するところまでが出願手続きです。
合格発表についても、他大学とは異なる運用がなされています。合格発表日に受験者本人あてに合否通知書が発送されるほか、合格発表日の午前10時から一週間、合否照会システムにアクセスして確認できます。ただし本学キャンパスでの合格発表(掲示)は行われず、電話やメール等による問合せにも一切応じないとされています。合否通知書の送達をもって正式な合格発表となる点を理解し、発表日以降は郵便物を見落とさないようにしましょう。
正規合格者の入学手続状況によって欠員が生じた場合には、追加合格候補者のうち上位者から順に追加合格が認められることがあります。追加合格候補者には、合否通知に代えて追加合格候補者通知が郵送されます。入学手続期間は2026年12月9日(水)から12月16日(水)までで、こちらも消印有効の速達・簡易書留での郵送です。期間内に手続きができなかった場合には、入学を辞退したものとして取り扱われるため、書類の不備がないよう早めの準備が欠かせません。
入学手続きの際に納付する学費についても、2026年度の額を確認しておきましょう。
| 区分 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金(神奈川県内在住者) | 141,000円 | 合格発表の日の1年前から引き続き神奈川県内に住所を有する者が対象。住民票の写しの提出が必要 |
| 入学金(神奈川県外在住者) | 282,000円 | – |
| 授業料 | 535,800円 | 入学後、前期・後期の2回に分けて納付 |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項「5 入学についての案内」(公式PDF、確認日:2026年7月14日、金額は2026年度額)
神奈川県内在住かどうかで入学金がおよそ14万円異なるため、自分がどちらの区分に該当するかを早めに確認しておくと、入学手続時の資金計画を立てやすくなります。学費は2027年度以降に変更される可能性があるため、最新の額は募集要項でご確認ください。実習にかかる実習費や施設費は別途徴収されませんが、テキスト代や実習衣、学生保険料、学外実習の交通費等は実費負担になります。特待生制度(入学金免除)については、募集要項の対象一覧に学校推薦型選抜と一般選抜(前期日程)が明記されている一方、編入学については対象である旨の記載を確認できませんでした。対象となるかどうかは、大学に直接確認することをおすすめします。
試験結果の開示についても触れておきます。編入学試験の個人成績は、合格発表日の10時から2027年3月31日(水)までの期間、合格結果照会システムで受験者本人のみが確認できます。保護者を含めた代理人による請求や、電話での請求には応じないとされています。結果を振り返りたい場合は、この開示期間内に自分で確認しておく必要があります。
障害等により受験上・修学上の特別な配慮を必要とする場合は、出願前に学部入試担当部への相談が必要です。配慮の申し出には志願者と大学による面談や、本学所定の申請書・診断書の提出が必要とされており、出願直前では対応が間に合わない可能性があります。配慮を希望する場合は、出願期間が始まる前のできるだけ早い時期に、大学の学部入試担当部へ問い合わせておくことをおすすめします。
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倍率・難易度
神奈川県立保健福祉大学が公表している「2026(令和8)年度入学者選抜 編入学選抜状況まとめ」によると、社会福祉学科の編入学試験(2026年度入学、つまり2025年秋に実施された試験)の結果は、以下のとおりでした。
| 項目 | 人数・数値 |
|---|---|
| 募集人員 | 3名 |
| 出願者数 | 7名(男3名・女4名) |
| 受験者数 | 7名(男3名・女4名) |
| 合格者数 | 3名(男0名・女3名) |
| 倍率(受験者数÷合格者数) | 2.3倍 |
| 追加合格者数 | 0名 |
| 入学者数(県内・県外) | 県内1名・県外2名 |
出典:2026(令和8)年度入学者選抜 編入学選抜状況まとめ(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
募集人員3名に対して出願者7名、受験者7名、合格者3名という結果から、この年度の倍率は2.3倍でした。出願者7名の全員が受験しており出願後の辞退は見られなかった点も特徴です。合格者3名は全員女性となっていますが、これは1年度のみの結果であり、性別による有利・不利を示すものではありません。年度によって出願者数・合格者数は変動するため、この数値を将来の倍率の確約として捉えないよう注意してください。
倍率だけを見ると2倍台前半という数字は、大学編入全般の中で突出して高いわけではありません。ただし、募集人員がもともと3名と少ないため、出願者数が数名増減するだけで倍率が大きく変わりうる規模であることは理解しておく必要があります。母集団が小さい入試では、単年度の倍率よりも、出願資格や試験科目との相性、対策の質そのものが結果を左右しやすくなります。
難易度を測るもう一つの視点として、選抜方法の設計があります。小論文40点・面接60点という配点、かつ両方の試験で一定基準を満たす必要があるという合否判定方式は、どちらか一方が突出していれば合格という試験ではないことを意味します。英文読解を含む小論文と、社会福祉分野への理解を問われる面接の両方について、バランスよく準備を進めることが、結果として難易度を下げる近道になります。
過去の年度の倍率推移については、大学公式サイトの「過去の入試情報」ページで一般選抜・学校推薦型選抜・特別選抜のデータが公開されていますが、編入学については確認できた範囲で2026年度分のみが公開データとして把握できました。複数年度の推移を確認したい場合は、募集要項の改訂状況とあわせて、大学公式サイトの最新の掲載内容を確認してください。
参考として、社会福祉学科の他の選抜区分の募集人員も並べておきます。
| 選抜区分 | 社会福祉学科の募集人員 |
|---|---|
| 一般選抜(前期日程) | 24名 |
| 一般選抜(後期日程) | 3名 |
| 学校推薦型選抜 | 26名 |
| 総合型選抜 | 3名 |
| 特別選抜(社会人) | 4名 |
| 編入学(2年次) | 3名 |
出典:2027(令和9)年度学生募集要項「入学者選抜の概要」(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
編入学の3名は、他の選抜区分と比べても突出して大きな枠ではないことが、この一覧からも確認できます。特別選抜(帰国生徒・私費外国人留学生)は若干名のため表からは省いていますが、社会福祉学科全体としては、一般選抜と学校推薦型選抜で多くの人数を募集し、総合型選抜・特別選抜・編入学はいずれも数名規模の枠という構成になっています。
科目別対策
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部(社会福祉学科)の編入学試験は、小論文(英文読解+日本語小論文)と面接の2科目です。それぞれの対策の方向性を整理します。
小論文(英文読解+日本語小論文)の対策
この小論文は、単純な英作文でも単純な国語の小論文でもなく、英文の正確な読解が土台になる形式です。まず英文を読み間違えると、その後の要約や意見論述もずれてしまうため、対策の第一段階は語彙力と構文把握力の底上げになります。出題される英文は、学術的なニュース記事やレポートに近い文体で書かれることが多く、注釈付きの専門語彙(医療・福祉・社会問題に関連する語句など)が含まれる傾向があります。日頃から英字新聞や英語ニュースサイトで、健康・福祉・社会課題に関する記事を読む習慣をつけておくと、本番での読解負荷を下げられます。
設問形式にも慣れておく必要があります。空所補充問題では文法・語法の知識に加えて文脈判断力が問われ、下線部の内容説明問題では、該当箇所を日本語で的確に要約する力が試されます。内容一致問題では、本文の細部と選択肢の表現の微妙な違いを見抜く精読力が必要です。これらは付け焼き刃では伸びにくいため、実際の過去問(後述)を使って、時間を計りながら繰り返し練習することが効果的です。
最後の記述式小論文は、英文の内容を踏まえたうえで、保健・医療・福祉の視点から自分の考えを日本語800字程度で論述する形式です。英文で扱われたテーマを、社会福祉学科で学ぶ内容や自分自身の関心・経験と結びつけて論じられるかどうかが評価されます。単に英文の内容を要約するだけでは不十分で、そこから一歩進めて「自分ならどう考えるか」「福祉の専門職としてどう関わるか」という視点を盛り込む必要があります。この点は、次の章で解説する2025年度過去問の分析とあわせて対策すると効果的です。
90分という試験時間の配分にも注意してください。英文読解と設問処理に時間をかけすぎると、800字の小論文を書く時間が不足します。目安として、英文読解と客観式設問に35〜40分、800字小論文の構成と執筆に45〜50分、見直しに5分程度という時間配分を、過去問演習の中で自分なりに固めておくと安心です。英文読解から小論文執筆までの時間配分は、本番と同じ90分を計測しながら練習しておくことをおすすめします。
800字小論文の構成としては、序論(本文のテーマに対する自分の立場を一文で示す)、本論(保健・医療・福祉の専門職を目指す立場からの具体的な考え・根拠、可能であれば自分の学習歴や経験との接続)、結論(自分がどう関わっていきたいかのまとめ)という三段構成を意識すると、時間内にまとまりのある文章を書きやすくなります。序論で自分の立場を先に示してから書き始めることで、時間切れによる論旨のぶれを防ぎやすくなります。語彙面では、health、mental health、well-being、vulnerable、supportといった保健福祉分野の基本語彙に加え、2025年度のようにclimate changeや社会課題に関する語彙も出題される可能性があるため、幅広いテーマの英文に触れておくことをおすすめします。
出願から試験日(2026年11月23日)までの期間を踏まえ、小論文対策は次のようなステップで進めると計画が立てやすくなります。
- 基礎固め期:保健・医療・福祉分野の英語ニュース記事を週に数本読み、専門語彙と構文に慣れる。あわせて日本語で200〜300字の要約練習を行う
- 形式演習期:2025年度の公開過去問を実際に90分計測して解き、空所補充・下線部説明・内容一致・800字論述それぞれの所要時間を把握する
- 仕上げ期:初見の英文(社会課題・健康関連の記事)を使って本番同様の演習を繰り返し、800字論述を書いたら第三者に読んでもらい、論理の飛躍や説明不足がないか確認する
公開されている過去問が1年分しかないため、演習量を確保するには、過去問以外の英語記事を教材として活用する工夫が欠かせません。
面接の対策
面接は10分程度と短時間ですが、配点は60点と小論文より大きいため、限られた時間で伝えるべき内容を整理しておく必要があります。募集要項に記載された評価の観点は「志願動機、興味・関心、将来の進路などに関する質問から学習意欲、理解力、表現力などを総合的に評価」です。なぜ2年次編入という選択をするのか、なぜ社会福祉学科なのかを、今の所属先での学びと接続させて説明できるように準備しましょう。
面接対策の実践的な方法としては、想定質問への回答を文章化し、声に出して話す練習を繰り返すことが有効です。文章として書いた志望理由をそのまま暗記して話すと不自然な印象を与えることがあるため、キーワードと話の流れだけを整理し、その場で言葉を組み立てられるようにしておくと、自然な受け答えにつながります。キーワード単位で覚える練習は、想定外の追加質問にも対応しやすくなる効果があります。
面接・志望理由書・過去問分析
この章では、公式サイトで公開されている2025(令和7)年度の小論文過去問題と出題意図・模範解答をもとに、出題傾向の分析と、志望理由書・面接対策のポイントを整理します。神奈川県立保健福祉大学の過去問公開は「著作権処理の都合上、2025(令和7)年度入試以外の問題は公開していません」とされており、確認できた範囲では公開されている過去問は2025年度分の1年分のみです。
2025年度小論文過去問の内容分析
2025年度の小論文試験は「学校推薦型選抜、特別選抜(社会人、帰国生徒)、編入学」の3つの選抜区分で共通の問題として出題されました。題材は、アメリカの新聞(The New York Times)に掲載された、気候変動による猛暑が精神衛生に与える影響を扱った英語記事です。記事では、気温上昇と自殺率・暴力・救急搬送件数の増加との関連、統合失調症や認知症、依存症を抱える人への影響、”climate distress”(気候不安)という概念などが紹介されています。
設問構成は、次の4問でした。
- 問1:本文中の空所2箇所に入る適切な語句を選択肢から選ぶ問題(語彙・文法・文脈判断)
- 問2:下線部が指す内容を日本語50字以内で説明する問題
- 問3:本文の内容と一致するものを選択肢から2つ選ぶ問題
- 問4:下線部の”climate distress”の状態にある人に対して、保健医療福祉の視点からどのような関わりができるか、本文の内容を踏まえて日本語800字以内で論述する問題
英文の内容をもう少し詳しく見てみましょう。前半では、気温上昇と自殺率・暴力・救急外来受診の増加という統計的な関連が紹介されたのち、猛暑による睡眠の質の低下が精神的健康に影響する経路が説明されています。室温がおよそ摂氏20度を下回らないと快適な睡眠が得られにくく、暑い夜が続くことで慢性疾患や精神疾患、自殺リスク、記憶力や気分にも悪影響が及ぶという内容です。高齢者や女性は睡眠への影響を受けやすいという研究結果にも触れられており、単純な「暑いと不快」という話にとどまらない、専門的な内容構成になっています。
後半では、気温上昇が精神衛生に影響する間接的な経路として、農作物の亜鉛や鉄分などの微量栄養素の吸収低下、マダニなどの病原体を媒介する生物の生息域拡大、大気汚染の悪化といった要因が挙げられています。さらに、気候変動そのものへの不安を表す”climate distress”という概念が紹介され、地域行政による冷房施設の案内や、同じ不安を抱える人同士のつながりが対処法として提示されて本文が締めくくられています。1つの英文の中に医学的な統計、生物学的な機序、社会的な対処法という複数の視点が盛り込まれており、部分的な理解だけでは全体像を捉えにくい構成になっている点も、対策上おさえておきたい特徴です。
| 設問 | 形式 | 大学が公表した解答・出題意図 |
|---|---|---|
| 問1 | 空所補充(記号選択・2箇所) | 解答公表:(1)ア (2)ア |
| 問2 | 下線部説明(日本語50字以内) | 出題意図公表:英文を理解したうえで概要を日本語で的確に表現する力を問う |
| 問3 | 内容一致(選択肢から2つ選択) | 解答公表:ウ・エ |
| 問4 | 意見論述(日本語800字以内) | 出題意図公表:英文の内容を踏まえて自身の考えや意見を論理的に記述する力を問う |
出典:2025(令和7)年度小論文 解答・出題意図(公式PDF、確認日:2026年7月14日)
大学が公表している出題意図には、「保健・医療・福祉の専門職として、人文・社会・自然科学などについて、幅広く学ぶために必要な基礎学力を有している学生を求める観点から、英文読解とその英文を参考にした日本語による小論文により、論理的思考力、創造力、表現力などを評価します」と説明されています。英文の題材を選んだ意図についても、「気候変動がおよぼす影響についてヒューマンサービスの実践を志す受験者の視点から、精神的健康に問題を抱える人たちへの支援や貢献に対する自身の考えや意見を記述する能力や文章構成力を見ることを意図しています」と明記されており、社会課題を保健・医療・福祉の当事者意識で捉える姿勢が重視されていることがわかります。
問2については「英文を理解したうえで、その概要について日本語で的確に表現する力を問うています」、問4については「英文を的確に理解したうえで、その内容を踏まえて自身の考えや意見を論理的に記述する力を問うています」と、それぞれ出題意図が公表されています。一義的な正答がある設問は解答を公表し、正答が一つに定まらない設問については出題意図を公表するという方針が取られている点も、対策を考えるうえで参考になります。
募集要項から見た出題予測
2025年度の題材は気候変動と精神衛生というテーマでしたが、このテーマが今後も繰り返し出題されるとは限りません。公開されている過去問が1年分にとどまるため、次年度以降の具体的な英文テーマを断定することはできず、この点は最新の過去問公開状況を確認のうえで判断してください。一方で、出題意図の説明から読み取れる「変わりにくい部分」もあります。
- 英文のテーマは、社会課題・健康・福祉・医療に関連する分野から選ばれる傾向がある(2025年度は気候変動と精神衛生)
- 設問構成は、語彙・文法(空所補充)、内容理解(下線部説明・内容一致)、意見論述(800字前後)という組み合わせになりやすい
- 最終問題では、英文の内容を踏まえたうえで「保健・医療・福祉の視点から自分の考えを述べる」という形式が採られやすい
- 試験時間は90分、小論文の配点は40点という構成が募集要項に明記されている
この予測を踏まえると、対策の中心に据えるべきは、特定のテーマを山積みで覚えることではなく、初見の英文でも読解から論述までを90分でこなす練習を積み重ねることだといえます。社会福祉・保健医療分野の英語ニュースを日常的に読み、内容を日本語で要約する練習、そこから自分の意見を組み立てて800字にまとめる練習を繰り返すことが、テーマが変わっても対応できる力につながります。
志望理由書のポイント
志望理由書は、募集要項の様式に沿って志願者本人が自筆で記入するものとされており、面接の参考資料として扱われます。社会福祉学科の編入学における志望理由書では、次の3点を意識して構成すると、面接での受け答えとも一貫性を持たせやすくなります。
- 現在の所属(大学・短大・高専・専修学校など)でどのような学びを積んできたか、具体的な科目名や経験を挙げて説明する
- なぜ2年次編入という選択をしてまで、神奈川県立保健福祉大学の社会福祉学科で学びたいのかを、アドミッション・ポリシーの内容(より良い社会の創造、生活のしづらさを抱える人への寄り添い)と接続させて説明する
- 編入学後、社会福祉学科でどのような専門性を身につけ、卒業後にどう活かしたいのかを、精神保健福祉士コースの選考条件や介護福祉士受験資格が取得できない点も踏まえて具体的に描く
現在の所属で学んだ内容と編入後に学びたい内容の接続が弱いと、面接で「なぜ今の環境ではだめなのか」という質問に答えづらくなります。逆に、この接続を具体的に説明できると、志願動機の説得力が大きく高まります。
面接での想定質問例
募集要項の評価観点(志願動機、興味・関心、将来の進路)と、全選抜共通の評価観点(コミュニケーション能力、学習意欲、主体性、社会への関心)を踏まえると、次のような質問への準備をしておくと安心です。
- 現在の所属先で、どのような分野を学んできましたか。その学びは社会福祉学科での学習にどうつながりますか。
- なぜ2年次編入という選択をしてまで、本学の社会福祉学科を志望するのですか。
- 精神保健福祉士国家試験受験資格取得コースの履修には入学後の選考があることをご存知ですか。それを踏まえてどのように学習計画を立てますか。
- 小論文で扱ったテーマ(または近年の社会課題)について、あなた自身の考えを聞かせてください。
- 編入学後、どのような専門性を身につけ、卒業後にどのような形で社会に貢献したいですか。
これらはあくまで想定される質問の方向性であり、実際の出題内容を保証するものではありません。志望理由書に書いた内容を軸に、自分の言葉で一貫した説明ができるよう準備することが、最も確実な対策になります。
併願戦略・内部リンク
社会福祉学科の編入学は募集人員3名という小規模な入試であるため、この1校のみに出願を絞るのはリスクが高い選択になります。保健・医療・福祉系の学部・学科で編入学を実施している大学は他にもあるため、併願先の候補として早めに情報収集しておくことをおすすめします。
公立大学の中で保健・医療・福祉分野を横断的にカバーする学部としては、埼玉県立大学保健医療福祉学部の編入試験があります。学部名に「保健医療福祉」を掲げている点で、神奈川県立保健福祉大学の学部構成と近い性質を持つ大学です。出願資格や試験科目、配点は大学ごとに異なるため、両校を比較検討する際は、それぞれの募集要項で編入年次・募集人員・試験科目を突き合わせて確認してください。
社会福祉分野に絞った編入学を検討している場合は、岩手県立大学社会福祉学部の編入試験も比較対象になります。学部名が社会福祉学科と直接重なる大学であり、出願資格の枠組みや小論文・面接という試験構成に共通点があるかどうかを見比べておくと、対策の重複部分と大学ごとの違いを整理しやすくなります。
比較検討する際は、資格取得の観点も忘れずに確認しましょう。社会福祉学科への編入学では、社会福祉士国家試験受験資格に関するカリキュラムに加えて、精神保健福祉士は入学後の選考、介護福祉士は対象外という神奈川県立保健福祉大学固有の条件があります。併願先を検討する大学ごとに、編入後にどの国家試験受験資格を取得できるのか、取得に条件があるのかを募集要項やカリキュラム表で個別に確認しておくと、進路選択のミスマッチを防げます。
看護分野への編入も視野に入れている場合は、岩手県立大学看護学部の編入試験の記事もあわせて確認してみてください。神奈川県立保健福祉大学では看護学科の編入学は実施されていないため、看護分野での編入を希望する場合は、他大学の看護学部・看護学科の編入学試験を個別に調べる必要があります。
併願先を比較する際は、募集人員や試験科目だけでなく、編入後に履修することになる専門科目の配置やカリキュラムの構成も確認しておくと、入学後のミスマッチを防ぎやすくなります。2年次編入と3年次編入では引き継げる既修得単位の扱いが異なることもあるため、気になる大学のシラバスや履修モデルを、募集要項とあわせて確認しておきましょう。
併願先を検討する際は、出願期間や試験日が重複していないかを、各大学の募集要項で早めに確認しておくことが重要です。神奈川県立保健福祉大学の編入学試験は2026年11月23日(月・祝)に実施されるため、他大学の試験日程がこの日と重ならないか、あるいは出願書類の準備期間が確保できるかを、逆算してスケジュールを組み立てましょう。
複数の大学を並行して受験対策する場合、小論文(英文読解+意見論述)と面接という組み合わせは他大学の編入学試験でも比較的よく見られる形式です。1校ごとに対策をゼロから作り直すのではなく、共通する形式の基礎力(英文読解、要約、論理的な意見論述、面接での自己表現)を底上げしたうえで、各大学固有の出題傾向や配点に応じて仕上げていくアプローチが効率的です。自分の学習状況や併願計画に合わせて対策の優先順位をどう組むべきか整理したい場合は、大学編入対策コースで、現在の学力や残り期間に応じた学習計画の相談ができます。
よくある質問(FAQ)
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学は3年次編入ですか、2年次編入ですか。
2027(令和9)年度学生募集要項では、社会福祉学科の編入年次は2年次と明記されています。3年次編入ではない点に注意してください。編入後も本学に3年以上在学することが卒業要件として定められています。「大学在学」区分で出願する場合も、卒業まで通算で3年以上本学に在籍する必要がある点を踏まえて、学習・生活設計を立てることをおすすめします。
編入学は社会福祉学科以外(看護学科・栄養学科・リハビリテーション学科)でも実施されますか。
確認できた募集要項の「実施学科と編入年次・募集人員」には社会福祉学科のみが掲載されており、看護学科、栄養学科、リハビリテーション学科(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の編入学実施は確認できませんでした。他学科での編入学を希望する場合は、他大学の該当学科を検討する必要があります。
編入学試験でTOEICなど英語外部試験のスコア提出は必要ですか。
TOEICやTOEFLなど英語外部試験スコアの提出規定は確認できませんでした。選抜方法は小論文(英文読解を含む)と面接であり、英語力は当日の小論文試験の中で評価される形式です。詳細な提出書類は最新の募集要項でご確認ください。
編入学すると精神保健福祉士や介護福祉士の受験資格は取得できますか。
精神保健福祉士国家試験受験資格を取得するための履修課程を履修するには、入学後に大学が実施する選考に合格する必要があります。また、社会福祉学科への編入学では、介護福祉士国家試験受験資格を取得することはできないと募集要項に明記されています。
編入学の倍率はどのくらいですか。
公式サイトで確認できた直近の「2026(令和8)年度入学者選抜 編入学選抜状況まとめ」では、募集人員3名に対し出願者7名・受験者7名・合格者3名で、倍率は2.3倍でした。募集人員が少ないため、年度によって出願者数の増減がそのまま倍率の変動につながりやすい入試です。倍率は選抜区分の中でも変動しやすい部類に入るため、出願前年だけでなく可能な範囲で複数年度の傾向を確認しておくと、対策の心構えを立てやすくなります。最新の倍率は大学公式サイトの入試結果ページで確認してください。
出願資格の「大学に1年以上在籍し31単位以上」とは、具体的にどのような人が対象ですか。
2027年3月31日時点で大学に1年以上在籍(休学期間を除く)し、かつ31単位以上を修得している、または修得見込みである人が対象です。卒業を待たずに出願できる区分ですが、在籍期間や単位の算定方法に不安がある場合は、在籍している大学の教務担当と神奈川県立保健福祉大学の学部入試担当部の両方に確認することをおすすめします。
過去問はどこで入手できますか。何年度分公開されていますか。
大学公式サイトの「過去の入試問題」ページで、小論文の過去問題と出題意図・模範解答が公開されています。確認できた範囲では、著作権処理の都合上、2025(令和7)年度入試分のみが公開されており、それ以前の年度は大学公式サイトでは公開されていませんでした。2025年度の問題は、学校推薦型選抜・特別選抜(社会人、帰国生徒)・編入学で共通の問題として出題されています。2025年度の題材は気候変動と精神衛生に関する英語記事で、空所補充・下線部説明・内容一致・800字論述という組み合わせでした。同じテーマが次年度も出題されるとは限らないため、テーマの暗記よりも形式に慣れる練習を優先しましょう。
出願書類の提出はインターネット出願と郵送のどちらですか。
本学実施の入学者選抜はすべてインターネット出願で受け付けており、出願登録後に印刷した書類一式を、出願期間内に郵便局窓口から速達・簡易書留で郵送する必要があります。持参やメール便での提出は受理されません。出願期間を過ぎた消印の書類は受理されず、直ちに返送される点にも注意してください。
まとめ|神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学対策の進め方
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部の編入学は、社会福祉学科のみを対象とした2年次編入で、募集人員は3名という小規模な入試です。試験は小論文(英文読解+日本語小論文、90分・40点)と面接(10分程度・60点)の2科目で、面接の配点が小論文を上回る点、総合得点だけでなく各試験が一定基準を満たす必要がある点が特徴です。直近の選抜結果では倍率2.3倍となっていますが、母集団の小さい入試であるため、年度ごとの変動を前提に準備を進める必要があります。
過去問は2025年度の小論文1年分のみが公式に公開されており、気候変動と精神衛生というテーマの英文読解から、保健医療福祉の視点での800字論述までを求める形式でした。テーマそのものよりも、初見の英文を読解し、要約し、自分の意見を論理立てて表現するという一連の力を、繰り返しの演習で鍛えることが対策の中心になります。志望理由書と面接では、現在の所属での学びと編入後に目指す専門性を具体的に接続させて語れるよう準備しましょう。出願資格や日程、配点は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず大学公式サイトの最新の学生募集要項を確認してください。
編入学という選択肢を検討する際は、この記事で整理した出願資格・試験科目・倍率・過去問の情報を出発点に、自分の学歴や単位取得状況が実際にどの区分に当てはまるかを、早い段階で確認することが何よりも重要です。不明な点があれば、大学の学部入試担当部への問い合わせも活用しながら、余裕を持った準備を進めてください。
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