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東京都立大学大学院法学政治学研究科の研究計画書の書き方|専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する

東京都立大学大学院法学政治学研究科の研究計画書は、志望分野によって設計を変える必要があります。2027年度博士前期課程では、政治学分野が志望理由、これまで関心を持った研究課題、入学後の研究題目を含むA4判2,000字前後の文書を求める一方、法律学分野はA4判1,000字以内の研究計画書を求めています。同じ研究科でも、問われる項目と字数が大きく異なります。
研究計画書とは、入学後に何を、なぜ、どの資料と方法で明らかにするのかを示し、その研究を志望先で実行できることを説明する文書です。東京都立大学の場合、テーマの魅力だけでなく、法律学分野または政治学分野の教育、総合演習、教員の研究分野と接続しているかが重要です。分野選択・問い・方法・指導可能性を一本の線で結ぶことが、設計の中心になります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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本記事は、出願資格や試験日程を網羅する記事ではありません。それらは東京都立大学大学院法学政治学研究科の外部院試解説に譲り、ここでは大学公式の募集要項、教育内容、修了要件、教員紹介をもとに研究計画書の作り方を具体化します。なお、募集要項・出願書類の様式・教員の配置は年度により変わるため、出願前に必ず最新の公式情報で確認してください。
結論を先にいえば、完成稿を作る順序は「教員名を探す、題目を決める、文章を書く」ではありません。研究分野を選び、先行研究を読み、答えられる大きさの問いを定め、資料と方法を決めた後で、カリキュラムと教員の研究分野を照合します。この順なら、志望先に合わせただけの表面的な文章ではなく、入学後に修士論文へ育てられる計画になります。以下では公式の要求を一つずつ執筆作業へ置き換えるので、各節を読みながら自分のテーマについて短いメモを作ってください。
東京都立大学法学政治学研究科で研究計画書がどう扱われるか
政治学分野と法律学分野では要求が違う
最初に確認すべき公式資料は、2027年度博士前期課程募集要項です。一般入試では、出願時に次の文書を提出します。政治学分野の文書は単なる研究計画だけではなく、志望理由と過去の関心を含みます。法律学分野は研究計画そのものを短くまとめる仕様です。
| 分野 | 公式の要求 | 字数・判型 | 設計の重点 |
|---|---|---|---|
| 政治学分野 | 志望理由、これまで関心を持った研究課題、入学後の研究題目 | A4判・2,000字前後 | 関心の履歴から研究題目へ進む論理 |
| 法律学分野 | 入学後の研究計画 | A4判・1,000字以内 | 法的問い、対象、分析方法の圧縮 |
政治学は過去・現在・入学後の連続性を示す文書です。社会問題への感想を長く書くのではなく、どの授業、文献、卒業論文などを通して関心が研究課題へ変わったかを示します。法律学は字数が半分なので、背景説明を絞り、解釈上または制度上の問題、先行研究との関係、扱う法令・判例・資料、検討手順を優先します。
出願書類と口頭試問を切り離さない
大学公式のアドミッションポリシーでは、一般入試を書類審査、筆答試問、口頭試問で総合判定し、口頭試問では論理的思考力を重視するとしています。したがって計画書は、提出して終わる作文ではありません。短時間で根拠を説明できる主張だけを書くことが大切です。問いを選んだ理由、先行研究との差、資料の入手可能性、修士課程で終えられる範囲を自分の言葉で答えられる状態にします。
両分野とも卒業論文またはそれに準ずる論文を参考資料として任意提出できます。任意だから多く出せばよいわけではありません。計画書で述べた関心や調査能力を補強する資料なら有効ですが、テーマが大きく異なる場合は、何が現在の計画につながったかを文書内で説明します。提出物同士に矛盾を作らないことが基本です。
希望指導教員氏名は口頭試問面接票で記入任意です。一方、政治学分野の希望研究分野や、法律学分野で受験する論文試験の専門分野二つは、研究計画と整合させる必要があります。指導教員名を空欄にする場合でも、研究分野との対応まで曖昧でよいという意味ではありません。
提出文書を評価材料の集合として考える
計画書だけを独立した作品として磨くと、面接票、任意提出の卒業論文、筆答試問で選ぶ分野との食い違いを見落とします。提出物を横に並べ、同じ研究関心が異なる角度から伝わるかを確認してください。政治学の計画で現代日本政治を扱うのに、過去の関心を説明する段落だけが国際政治の一般論になっていれば、関心が移った理由を補います。法律学で知的財産法を中心にするなら、研究質問と論文試験の専門分野の関係を説明できる状態にします。
ここで必要なのは、すべてを同じ言葉にそろえることではありません。卒業論文と入学後のテーマが異なること自体はあり得ます。その場合は、卒業論文で身につけた資料読解、概念整理、事例分析などの能力が、新しい計画にどう生きるかを明示します。テーマの同一性より研究能力の連続性を示すという考え方です。説明のない変化は唐突に見えますが、問いが発展した経路を書けば志望理由になります。
法学政治学研究科の構造を理解して志望先を定める
研究科全体と本記事の対象を区別する
大学公式の研究科紹介によると、法学政治学研究科は法学政治学専攻と法曹養成専攻から構成されます。本記事が扱うのは、研究者や高度専門職業人・公務員の育成を目的とする法学政治学専攻の博士前期課程です。法曹養成専攻は法科大学院であり、司法試験に向けた専門職教育を行う別の専攻です。
法曹になりたいという目的だけでは研究課題になりません。法学政治学専攻を志望するなら、法現象または政治現象について、先行研究に位置づけられる問いを提示します。実務上の問題意識を出発点にすることは可能ですが、資格取得の希望ではなく、学術的に何を検討するかへ変換する必要があります。
法学政治学専攻の二つの分野
| 分野 | 主な教育領域 | カリキュラムの核 | 取得学位 |
|---|---|---|---|
| 法律学分野 | 公法、国際法、民事法、商事法、刑事法、社会法、経済法、基礎法など | 特殊研究、法律学総合演習、論文指導 | 修士(法学) |
| 政治学分野 | 政治制度、行政、政治思想、政治史、国際政治など | 研究方法の訓練、必修の政治学総合演習、論文指導 | 修士(政治学) |
境界領域のテーマは、対象だけでなく中心となる問いで判断します。自治体の条例を扱う場合でも、条例解釈や憲法・行政法上の統制を問うなら法律学、政策形成過程や自治体組織、政治的対立を説明するなら政治学に近づきます。国際問題も、国際法規範の解釈を中心にするか、国家の行動や国際秩序を説明するかで分野が変わります。
資料が同じでも問いが違えば所属分野は変わるため、「扱う対象が政治だから政治学」と早合点しないでください。研究題目を疑問文に直し、その疑問に答えるために使う理論、概念、資料、分析単位を書き出すと、分野選択が明確になります。
分野名と研究題目を対応させる
政治学分野では、志望理由から入学後の研究題目までの連続性が読まれます。たとえば地方行政に関心があるなら、「地域活性化を研究したい」では広すぎます。どの制度変更の前後を比べ、どの自治体を対象に、何を結果として説明するかまで狭めます。法律学分野では、「著作権を研究したい」ではなく、特定の利用行為をめぐる条文解釈や判例の不整合など、法的争点を設定します。
分野を決めた後は、研究題目、希望研究分野、筆答試問で選ぶ専門分野、参照する教員分野を一枚に並べてください。四つの欄が自然に説明できれば志望先の整合性は高いと判断できます。説明のために何度もテーマの意味を変えるなら、問いの設定を見直します。
境界領域を分野へ落とし込む具体例
デジタル・プラットフォームを例にすると、利用規約の法的拘束力や責任分配を問う計画は民事法などの法的検討へ向かいます。コンテンツ利用と権利制限を問えば知的財産法との接点が生じます。他方、プラットフォーム規制がどの政治過程を経て形成されたか、行政機関と事業者の関係が政策選択へどう影響したかを問えば政治学の設計になります。テーマ名に「デジタル」が共通していても、中心命題は異なります。
地方自治を扱う場合も同様です。条例の適法性、国法との関係、権利制約の基準を検討するなら法律学です。首長と議会の関係、行政組織の意思決定、自治体間比較から政策差を説明するなら政治学へ近づきます。結論として何を言える研究なのかを先に想像すると分野を選びやすくなります。「この解釈が妥当である」と結ぶのか、「この条件が政策差を説明する」と結ぶのかを比べてください。
それでも両方が必要なテーマでは、主たる質問と補助的な質問を分けます。主質問が法解釈なら政治過程は立法背景として位置づけ、主質問が政策形成なら法制度は制度的条件として扱います。両方を同じ深さで追うと、二年間の修士研究として過大になりやすいためです。中心を決めることは隣接領域を捨てることではなく、研究の順序を明らかにする作業です。
カリキュラムと修了要件から研究の型を逆算する
修士論文まで到達できる計画にする
公式の課程修了要件では、博士前期課程は30単位以上を修得し、学位論文を提出して最終試験を受けることが求められます。研究計画書は入試用の提案であると同時に、修士論文へ発展できる計画の入口です。二年間で資料収集、分析、報告、執筆まで進められる範囲かを点検します。
壮大さより完遂可能性が重要です。「日本の民主主義の課題」「AIと法」のような大きな題目は、対象期間、制度、主体、資料、争点を限定しなければ検証できません。一つの主質問に一つの分析設計を対応させると、修士論文の輪郭が見えます。副質問は主質問に答えるために必要なものだけに絞ります。
法律学総合演習から逆算する
法学政治学専攻の教育内容によると、法律学分野では各領域の特殊研究に加え、全院生と全専任教員が分野を越えて議論する法律学総合演習が置かれています。院生は修士論文の中間報告を行います。この仕組みから、計画書には狭い専門性だけでなく、他分野の研究者にも争点と意義が伝わる説明が必要だと分かります。
法律学の計画では、第一に現行法上の争点を特定し、第二に主要な学説・判例の対立を整理し、第三に自分が再検討する部分を示します。比較法を使うなら、外国法の紹介で終えず、日本法の問いにどう戻すかを書きます。歴史研究なら、どの一次資料から制度や概念の変化を追うかを示します。規範的な結論と、それを支える法的根拠を区別することも必要です。
政治学総合演習から逆算する
政治学分野では、研究方法の基礎訓練が重視され、政治学総合演習は必修です。全院生・全専任教員の前で学位論文等の構想を報告し、論評を受けます。したがって計画書には、問題意識だけでなく、反証可能な問い、先行研究、資料、比較や事例選択の理由が必要です。
「若者の投票率を上げたい」という政策希望を、そのまま研究目的にしないよう注意します。「自治体の啓発施策の違いは若年層の政治参加にどのような差をもたらすか」と問い直し、比較対象、観察期間、利用可能な統計や文書を示せば研究になります。望ましい政策の主張より、現象を説明する問いを先に置くのが政治学の計画を安定させます。
修了要件では、指導教授が教育上有益と認める場合、30単位のうち10単位以内を他分野、他研究科、学部科目などから充当できます。ただし、計画書で履修科目を推測して列挙する必要はありません。学際性を述べる場合も、中心分野の方法が定まったうえで、隣接領域がどの作業を補うのかを説明します。
二年間の研究工程を文章に埋め込む
実行可能性は「二年間で完成させる」と宣言するだけでは伝わりません。問いを小さな作業へ分解します。第一段階で先行研究と概念を整理し、第二段階で対象資料を収集し、第三段階で分析と比較を行い、第四段階で結論を検討する、という順序です。政治学のインタビューや質問紙調査を予定する場合は、倫理的配慮や協力者確保に時間がかかることも見込みます。法律学の外国法研究では、言語能力と資料へのアクセスも点検します。
工程を書く目的は予定表を細かく見せることではなく、研究質問と方法の対応を示すことです。判例の変化を調べる計画なのに、資料収集欄が新聞記事だけなら方法がずれています。政策形成過程を説明する計画なのに、制度の条文だけを読むなら、意思決定を観察する資料が不足します。各資料が研究質問のどの部分に答えるかを言えるようにしてください。
途中で仮説が変わる可能性も研究計画に含まれます。最初から結論を決め、都合のよい資料だけを集めるのは研究ではありません。どの事実が見つかれば当初の見方を修正するのかを考えると、検証可能性が高まります。法律学でも、自分が支持する解釈への反論を先に列挙し、どの規範的根拠で応答するかを計画します。
公式HTMLで確認する教員の研究分野マップ
法律学分野の代表例
教員情報は東京都立大学公式の教員紹介で取得できた表記だけを用います。法律学分野の接続例として、天野晋介教授は「労働法」、木村草太教授は「憲法」、谷口功一教授は「法哲学」、山神清和教授は「知的財産法」と掲載されています。
具体的には、天野晋介教授の公式掲載分野は「労働法」です。木村草太教授は「憲法」、谷口功一教授は「法哲学」、山神清和教授は「知的財産法」と掲載されています。自分の研究質問が、これらの専門分野のどこに接続するかを個別に確認します。公式掲載の文言を勝手に拡張せず、研究成果を読んだうえで方法や論点の接点を判断してください。
この表は教員を推薦するものではありません。自分のテーマが専門分野に接続するかを確認する入口です。労働プラットフォームを扱う場合でも、労働者性や契約規律を問うなら労働法との接続が考えられますが、企業の市場行動や政策過程を中心にするなら別分野の検討が必要です。対象語の一致ではなく研究上の問いの一致を見るようにします。
政治学分野の代表例
政治学側では、大杉覚教授が「行政学、都市行政論」、島田英明教授が「日本政治思想史」、浜由樹子教授が「国際政治学、ロシア地域研究」、佐藤信教授が「現代日本政治、日本政治外交史」、武居寛史准教授が「政治学」と公式HTMLに掲載されています。専門分野の文言は言い換えず、そのまま確認材料にします。
分野別に見ると、大杉覚教授は「行政学、都市行政論」、島田英明教授は「日本政治思想史」です。浜由樹子教授は「国際政治学、ロシア地域研究」、佐藤信教授は「現代日本政治、日本政治外交史」、武居寛史准教授は「政治学」と公式に掲載されています。対象地域や時期だけで選ばず、自分の問いと資料が各分野の研究として成立するかを確かめます。
教員名を先に決めてテーマを後付けしないことが重要です。まず問いと方法を仮決定し、その後に公式プロフィールと研究分野を照合します。接続が見えたら、計画書の「研究の位置づけ」で、当該分野の先行研究にどう参加するかを説明します。教員本人の研究内容を推測したり、指導を受けられると断定したりしてはいけません。
教員情報の更新性に注意する
教員の所属や研究分野は年度により変わるため、出願前に必ず最新の教員一覧で確認してください。公式一覧に名前があることと、その年度に希望テーマの指導を受け入れることは同義ではありません。サバティカル、担当状況、募集上の注意は最新要項や説明会資料を確認します。
面接票では希望指導教員の記入が任意なので、名前を無理に書くより、研究分野の対応を正確にすることが先です。ただし記入するなら、氏名表記を公式ページと一致させ、計画書のテーマと矛盾しないかを再確認します。公式情報で確認できない肩書や専門を追加しないことが安全です。
教員一覧の読み方を研究作業へ変える
一覧で専門分野を確認した後は、大学公式プロフィールから研究成果を探し、自分の先行研究リストと重なる論点があるかを確認します。ただし、教員の論文題名に自分の対象語があるだけで「指導可能」とは断定できません。論文が扱う問い、使う資料、分析の水準を読み、自分の計画との接点と相違を整理します。この作業により、志望理由で大学名を置き換えただけの文章を避けられます。
法律学では、同じ制度を扱っていても、解釈論、立法論、法哲学、法社会学など研究の立場が異なることがあります。政治学でも、思想史、政治史、行政学、国際政治では資料と説明の仕方が違います。専門分野の名称を研究方法まで分解して読むと、計画の適合性をより正確に判断できます。
教員名を本文に書く場合は、「その教員に指導されたいから研究する」という順序にしません。自分の研究質問を示し、その質問が公式掲載の分野に接続することを確認した、と説明します。人柄、評判、指導の厳しさなど、大学が公開していない情報は判断材料にも本文にも使わないでください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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(費用は一切かかりません)
自分の研究テーマが研究科に合うか判定する手順
問いを一文にする
最初の作業は題目を飾ることではなく、研究質問を一文にすることです。「何を明らかにするか」「何と何の関係を説明するか」「どの解釈を再検討するか」のいずれかにします。問いの中に対象、範囲、主要概念が入ると、資料と方法を選びやすくなります。
- 関心のある現象を一文で書く
- 先行研究がすでに答えている部分を分ける
- 未解決の部分を疑問文にする
- 対象時期・地域・制度・事例を限定する
- 利用する資料と分析方法を対応させる
資料を集めれば答えが出る問いかを確認してください。法律学なら法令、判例、学説、立法資料など、政治学なら公文書、議会記録、統計、歴史資料、調査データなどが候補になります。アクセスできない内部資料だけに依存する計画は、実行可能性が低くなります。
分野・カリキュラム・教員の三段階で照合する
| 判定段階 | 確認する質問 | 不一致なら行う修正 |
|---|---|---|
| 分野 | 中心の問いは法律学か政治学か | 対象ではなく問いと方法を見直す |
| カリキュラム | 特殊研究・総合演習・論文指導で発展できるか | 修士論文サイズに限定する |
| 教員 | 公式掲載の研究分野に接点があるか | 問いを変えるか別研究科も比較する |
三段階のうち一つだけ合っていても十分ではありません。教員のキーワードと同じ語があっても、研究方法が研究科の教育と合わなければ弱い計画です。反対に、一般的な法学・政治学のテーマでも、公式一覧上で指導可能性を確認できない場合は慎重に判断します。
先行研究を使って適合性を確かめる
先行研究は「まだ研究されていない」と主張するためだけの材料ではありません。既存研究が何を対象に、どの方法で、どこまで説明したかを整理し、自分の問いの位置を示します。最低でも主要論文の結論と限界を自分の言葉で説明する状態を目指します。
法律学では学説の対立や判例の展開を並べ、自分が再検討する論点を示します。政治学では理論、仮説、事例、データの関係を読みます。文献一覧を増やすより、計画書の一文一文がどの先行研究を踏まえているかを明確にしてください。汎用的な組み立ては研究計画書の書き方7ステップも参照できます。
適合判定を三色で記録する
調査結果を頭の中だけで比較せず、問い、方法、資料、分野、教員研究分野の五項目について、整合するものを青、追加調査が必要なものを黄、不一致を赤としてメモします。赤が一つあるだけで出願不能とは限りませんが、中心となる問いまたは資料が赤なら設計変更を検討します。周辺的な概念が黄なら、先行研究を追加して判断します。
たとえば「自治体の生成AI利用指針」を研究する場合、行政組織の意思決定を比較する問い、公開指針と議会記録を使う方法、行政学・都市行政論との接続がそろえば政治学として整理できます。一方、個人情報保護法上の適法性を中心にするなら、法的争点と関連分野を再確認する必要があります。一つの題材から複数の計画が生まれるため、題材への関心だけで志望分野を固定しないことが大切です。
判定の最後には、研究科を知らない人へ三分で説明します。何を問うか、なぜ未解決か、何を調べるか、なぜこの分野かを順に話し、聞き手が言い換えられるか確認します。伝わらない部分は専門性が高いからではなく、概念の定義や論理の橋渡しが不足している可能性があります。
分野別に研究計画書の構成と分量を設計する
政治学分野2,000字前後の配分例
政治学分野は公式に三つの内容を求めています。この順をそのまま章立ての骨格にすると、要求漏れを防げます。ただし志望理由を自己紹介だけで終えず、研究上の関心へ接続します。
| 項目 | 配分の目安 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 志望理由 | 300〜400字 | 問題意識、分野を選ぶ理由、研究科との接続 |
| これまでの研究課題 | 400〜500字 | 学習・卒論・文献から得た到達点と残る問い |
| 入学後の研究題目 | 900〜1,100字 | 問い、先行研究、資料、方法、意義 |
| 実施見通し | 100〜200字 | 調査と執筆の順序、成果の形 |
これは公式指定ではなく、2,000字前後に要求項目を収めるための編集上の目安です。テーマによって調整してください。入学後の研究題目に全体の半分前後を使うと、志望理由書だけに見えるのを防げます。過去の経験は、現在の研究質問を生んだ理由として選択します。
法律学分野1,000字以内の配分例
法律学分野では、前置きを短くして法的問題を早く提示します。題目、背景、争点、先行研究、検討方法、意義を一続きにします。法令名や判例を挙げる場合は正確さを優先し、本文を圧迫する長い説明は削ります。
| 項目 | 配分の目安 | 編集上の問い |
|---|---|---|
| 背景と問題 | 150〜200字 | 何が法的に問題なのか |
| 研究質問 | 100〜150字 | どの解釈・制度を検討するか |
| 先行研究と位置づけ | 200〜250字 | 議論の対立と不足は何か |
| 対象・方法 | 250〜300字 | 何をどの順で分析するか |
| 意義・見通し | 100〜150字 | 検討で何が明確になるか |
1,000字では一文一役を徹底することが有効です。一文に背景、先行研究、主張を詰め込むと論理が見えません。重複する形容、一般論、大学の理念の長い引用を削り、法的争点と検討手順を残します。
初稿から提出稿までの編集方法
初稿は指定字数よりやや長く書き、第二稿で論理の重複を削ります。最初から字数内に押し込むと、必要な根拠まで省略しがちです。各段落の冒頭に要点を置き、段落末が次の段落につながるかを確認します。
- 要求項目ごとに箇条書きの材料を作る
- 研究質問を先に固定する
- 先行研究と方法を質問に対応させる
- 段落ごとに一つの役割を与える
- 字数を超えたら一般論と重複から削る
- 面接で説明できない表現を書き換える
テンプレートを使う場合も、見出しだけを借り、内容は研究科固有にします。研究計画書の例文とテンプレートは構造確認に使えますが、例文の問題意識を置換するだけでは、教員分野や総合演習との接続が出ません。
段落単位で問いと根拠を点検する
政治学の2,000字では、第一段落で志望理由、第二段落で関心の発展、第三段落で先行研究と問い、第四段落で資料・方法、第五段落で意義と見通し、という流れが考えられます。段落の役割を固定すると、経歴の説明が研究計画を圧迫しにくくなります。各段落の第一文だけを読んでも全体の論理が追えるか確認してください。
法律学の1,000字では見出しを置く余裕がない場合も、内部構造は必要です。問題となる制度や判例を示し、対立する理解を整理し、検討する論点を限定し、用いる資料と比較の軸を示します。「考察する」「検討する」という動詞だけでは方法が分からないので、判例を類型化する、学説の根拠を比較する、外国法との制度差を分析するなど、作業が見える動詞に置き換えます。
段落ごとに主張・根拠・次への接続を置くと、字数が短くても論理が伝わります。引用は最小限にし、先行研究の主張を正確に要約します。固有名詞や文献情報は確認し、曖昧な記憶で判例年月日や著者名を書かないようにします。
通りにくい研究計画書の型と修正方法
研究科の射程外になっている
法曹養成専攻と法学政治学専攻を混同し、司法試験対策や実務技能の習得だけを書く計画は、研究目的が見えません。法律学分野なら法的問い、政治学分野なら政治現象を説明する問いへ直します。進路希望と研究目的を別の文で書くと整理しやすくなります。
学際テーマでも中心軸が必要です。情報技術、経済、社会学などを含む場合、法学または政治学のどの問いに答えるために隣接分野を使うのかを明示します。「幅広く研究する」は方法ではありません。
指導可能性の説明がない
教員名を一人挙げただけでは指導可能性を示したことになりません。公式掲載の専門分野と、自分の問いの接点を説明します。反対に、教員の論文を読まずに「研究内容が一致する」と断定するのも避けます。公式プロフィール、研究成果、授業情報を確認し、確認できた範囲だけを使います。
一致を主張するより、接続を検証した過程を示すほうが堅実です。氏名を記入しない場合でも、希望研究分野が明確で、研究科内の教育領域に収まることを示します。
方法が実行不能である
全国の自治体を全数調査する、非公開の交渉記録を入手する、複数国の法制度を短期間で網羅するなど、時間とアクセスを考慮しない計画は修士論文につながりません。対象を絞り、代替資料を用意し、分析の順序を示します。
インタビューを予定するなら、誰に何を聞けば問いに答えられるか、協力を得られない場合に公開資料でどこまで補えるかを考えます。比較研究なら、事例選択の理由を説明します。資料名・入手経路・分析単位を具体化することで実現性が上がります。
先行研究の位置づけがない
「この研究は存在しない」と断定する前に、検索語、関連概念、隣接領域を広げます。完全に未研究であることを証明するより、主要研究が扱った範囲と、残された問いを示すほうが説得的です。文献の要約だけで終わらず、自分の研究質問にどう関係するかを一文ずつ加えます。
社会的意義だけが大きく、学術的な差がない計画も修正が必要です。「役に立つ」ことと「新しい知見を生む」ことは別です。何が分かっておらず、どの分析によって理解が進むのかを書きます。
抽象語が結論を隠している
「多角的に」「総合的に」「現代的課題」「新たな視点」といった語は、具体的な内容が続かなければ意味を増やしません。多角的なら何と何の角度か、現代的ならどの制度変更や時期を指すか、新たな視点なら既存研究と何が違うかを書きます。抽象語を削り、対象と動作を入れるだけで計画の密度が上がります。
「明らかにする」という結びも、何をもって明らかになったと判断するかが必要です。政治学の比較なら、共通条件と異なる条件を整理し、結果の差との関係を示します。法律学なら、対立する解釈の根拠と帰結を比較し、採るべき理解を論証します。結論の判定基準を方法の段階で示すと、目的と方法がつながります。
志望理由が大学案内の要約になっている
大学の理念や少人数教育を褒めるだけでは、他の志願者にも当てはまります。研究科の総合演習や専門分野が、自分の研究工程のどこに必要かを述べます。法律学総合演習で分野横断的な批判を受けることが、どの論点の検討に役立つのか。政治学総合演習で構想報告を行うことが、事例選択や方法の改善にどう関係するのか。自分の課題と教育内容の対応を示してください。
同時に、「設備が整っているから」「著名な教員がいるから」だけに依存しないようにします。志望理由は環境の評価ではなく、研究を実行するうえでの必然性の説明です。研究計画が先にあり、その実行に研究科の教育がどう接続するかを書く順序を守ります。
出願までの逆算スケジュール
出願日ではなく初稿完成日から逆算する
2027年度博士前期課程の公式日程では、9月入試の出願期間は2026年7月27日から31日、2月入試は2027年1月4日から8日で、いずれも必着・郵送のみです。日程の詳細は既存記事と最新要項を確認し、ここでは研究計画書の準備を逆算します。
| 時期 | 作業 | 完成条件 |
|---|---|---|
| 出願6か月前 | 分野選択とテーマ候補 | 法律学・政治学の中心質問を比較できる |
| 5か月前 | 先行研究の収集 | 主要研究の到達点を説明できる |
| 4か月前 | 資料と方法の確認 | 資料の入手可能性を確認済み |
| 3か月前 | 教員・カリキュラム照合 | 公式分野との接続を説明できる |
| 2か月前 | 初稿作成 | 要求項目をすべて含む |
| 1か月前 | 推敲と口頭説明 | 字数内で質問に答えられる |
| 出願前 | 様式・郵送確認 | 最新要項との照合完了 |
先行研究を読む前に完成稿を書こうとしないことが重要です。テーマは文献を読む過程で変わります。初期の仮説に固執せず、既存研究がすでに答えている部分を削り、未解決部分へ焦点を移します。
推敲は内容・論理・形式に分ける
一度にすべて直すと見落としが増えます。第一読では問い、先行研究、方法の対応だけを確認します。第二読では段落の順序と接続を確認します。第三読で字数、固有名詞、表記、提出形式を確認します。音読すると、長すぎる文や主語のずれを発見しやすくなります。
最後に想定質問を作ります。「なぜこの事例か」「資料は入手できるか」「先行研究と何が違うか」「二年間で終わるか」「なぜ東京都立大学か」に、計画書の記述だけを根拠として答えます。答えに新情報が必要なら本文の不足を疑うべきです。
週単位の作業へ分ける
初稿までの八週間を確保できるなら、最初の二週間で主要文献を読み、三週目に研究質問を複数案作り、四週目に資料の入手可能性を確認します。五週目に分野と教員情報を照合し、六週目に初稿、七週目に内容推敲、八週目に形式確認と口頭説明を行います。短期間でも順序を崩さず、読む範囲と対象を絞ります。
文献ノートには書誌情報、研究質問、方法、結論、自分の計画との関係を分けて記録します。要約だけでは、後でどの段落に使うか分からなくなります。法律資料や公文書も、URL、取得日、対象期間、利用箇所を残します。出典管理を執筆と同時に進めることで、提出直前の事実確認を短縮できます。
第三者に読んでもらう際は、「分かりやすいか」だけでなく、研究質問を一文で言い返せるか、方法で答えが出ると思うか、東京都立大学の分野との接続が見えるかを尋ねます。感想ではなく判定項目を渡すと、修正に使える意見が得られます。
出願直前の公式確認
募集要項の年度、分野、入試区分が合っているかを確認します。政治学2,000字前後と法律学1,000字以内を取り違えないこと、A4判であること、任意提出資料と必須書類を区別することが重要です。郵送必着なので、印刷や証明書取得の遅れも見込みます。
東京都立大学大学院の研究計画書対策を含む大学院入試コースを利用する場合も、最終的な内容は自分で説明できるようにします。添削は問いの代行ではなく、論理と伝達を改善するために使います。
政治学分野のセルフチェック
政治学分野の提出前には、公式が求める三要素を別々に確認します。志望理由については、東京都立大学を選ぶ理由が研究内容と結びついているか、職歴や経験の紹介だけになっていないかを見ます。これまで関心を持った研究課題については、読んだ文献や取り組んだ調査から何を理解し、何が未解決として残ったかを書けているかを確認します。入学後の研究題目については、問い、先行研究、資料、方法、意義が一続きになっているかを点検します。
- 政治現象に関する問いが一文で示されている
- 価値判断と因果関係の説明を混同していない
- 事例を選ぶ理由が研究質問から説明されている
- 主要概念を日常語のまま使わず定義している
- 公開資料で調査を開始できる見通しがある
- 既存研究の結論と自分の課題を区別している
- 志望理由から研究題目への変化を説明している
特に注意したいのは、社会問題への強い関心が、そのまま研究上の問いになるとは限らない点です。「改善すべきだ」「支援が必要だ」という結論を先に置くと、どの事実を調べても同じ主張へ戻る計画になりがちです。まず現象の仕組みや差を説明し、その結果が政策的含意を持つという順序にします。説明する研究と提言する文章を段階として分けると、政治学の計画が明確になります。
歴史的テーマでは、現在の問題意識だけで過去を評価しないようにします。対象時期の概念、制度、言説を当時の資料から再構成し、どの変化を説明するかを定めます。国際政治や地域研究では、国家・組織・個人など分析単位を明らかにし、特定地域の紹介で終わらない問いを置きます。行政研究では、制度の説明と実際の運用を区別し、意思決定や組織行動を観察できる資料を探します。
法律学分野のセルフチェック
法律学分野は1,000字以内なので、すべての情報を同じ詳しさで書けません。まず、どの法領域のどの争点かが冒頭で分かるかを確認します。次に、現行法の内容を説明するだけでなく、なぜ解釈や制度設計を再検討する必要があるかを示します。判例を扱うなら、事案紹介を長くするのではなく、判断枠組みのどこに検討課題があるかを絞ります。
- 研究対象となる法令・制度・判例群が特定されている
- 法的争点が疑問文または明確な命題になっている
- 主要学説の対立軸を正確に整理している
- 自分が検討する範囲を限定している
- 比較法や歴史資料を使う目的が日本法上の問いにつながる
- 政策上望ましいという主張だけで結論を支えていない
- 研究分野と筆答試問の専門分野を整合させている
比較法研究では、外国の制度が優れているという前提を置かず、制度背景と規範構造の違いを確認します。外国法の条文を紹介した後、日本法へそのまま移植するのではなく、比較によって日本法のどの前提が相対化されるかを書きます。法哲学的なテーマでは、抽象概念だけを並べず、どの理論対立を、どの文献と論証で検討するかを示します。
法的主張には根拠の種類を対応させることも大切です。条文上の根拠、判例の判断、学説の議論、政策的考慮を区別すると、論証の飛躍を発見できます。「問題である」という評価の前に、誰のどの権利・利益・制度目的が、どの規範との関係で問題になるのかを書いてください。
口頭試問を想定した十の質問
提出稿ができたら、次の質問に一分程度で答える練習をします。長い回答を暗記するのではなく、結論、理由、根拠の順で答えます。質問への回答が計画書にない場合は、重要度を判断し、必要なら本文へ反映します。
- 研究質問を一文で説明してください
- その問いは先行研究の何を引き継ぎ、何を変えますか
- なぜその事例、判例、期間、地域を選びますか
- どの資料をどのように分析しますか
- 資料を入手できない場合の代替案はありますか
- なぜ法律学分野または政治学分野なのですか
- 東京都立大学の教育内容とどこで接続しますか
- 二年間でどこまで明らかにできますか
- 予想と反対の結果が出たらどう解釈しますか
- 研究の学術的意義を専門外の人へ説明してください
回答するとき、計画書に書いた専門語を別の平易な言葉に言い換えてみます。言い換えられない語は、理解が不十分か、定義が曖昧な可能性があります。反論を受けたら、すぐに結論を守ろうとせず、質問が前提、資料、方法のどこを問うているかを確認します。批判を受けて計画を修正できる姿勢も研究能力の一部です。
模擬口頭試問では、研究内容を知らない人と専門を学んだ人の両方に質問してもらうと有効です。前者からは説明の飛躍を、後者からは先行研究や方法の不足を指摘してもらえます。回答後に「計画書のどの文が根拠だったか」を確認し、根拠が見つからなければ書き足すか、回答を計画の範囲内へ戻します。
最終原稿の形式確認
内容が固まったら、政治学分野は2,000字前後、法律学分野は1,000字以内という条件を再確認します。「前後」と「以内」は意味が異なります。法律学で上限を超える原稿を作らないことはもちろん、削りすぎて方法や先行研究が消えていないかも確認します。政治学では、字数を満たすために志望理由を水増しせず、入学後の研究題目を具体化します。
印刷した状態でも読みます。段落が極端に長くないか、誤変換、用語の揺れ、教員氏名の誤記がないかを点検します。研究題目が面接票など別書類と一致しているか、希望研究分野と本文が対応しているかも確認します。PDFやウェブ上で見た年度の古い様式を保存して使い回さず、出願する年度の公式ページから取り直してください。
引用や文献への言及は、著者の主張を歪めないよう原典で確かめます。二次資料で紹介された見解を、原典を読んだように書かないことも重要です。事実・先行研究・自分の見解を文章上で区別すると、研究倫理と論理の両方が安定します。提出前日ではなく数日前に形式確認を終え、郵送必着に間に合う余裕を確保してください。
最後に、原稿を「削るための読解」と「足すための読解」に分けます。削る読解では、同じ意味の文、研究質問に関係しない経歴、根拠のない強調、大学案内の言い換えを探します。足す読解では、問いに必要な定義、先行研究との差、資料の入手方法、分析手順、研究科との接続を探します。短くすること自体が目的ではなく、限られた字数を研究の判断材料へ配分することが目的です。
政治学分野では、読み手が志望理由から研究題目までを時間の流れとして追えるかを確認します。法律学分野では、読み手が法的問題から検討方法までを論証の流れとして追えるかを確認します。二つの分野で文章の流れが異なることを意識すれば、一般的なテンプレートの貼り付けを避けられます。公式の要求語を見出し代わりにして不足を探すのも有効です。
完成稿には、調査段階で分かったことをすべて詰め込む必要はありません。面接で補足できる周辺情報と、計画書だけで伝えるべき中核を分けます。中核は研究質問、先行研究上の位置、資料、方法、実現性です。読み手がこの五点を迷わず取り出せるなら、文章の装飾を増やさなくても研究の輪郭は伝わります。
よくある質問(FAQ)
政治学分野の文書は研究計画書ではなく志望理由書ですか
公式募集要項は、政治学分野志望の理由、これまで関心を持った研究課題、入学後の研究題目についての文書を求めています。名称だけで判断せず、志望理由と研究計画の両方を含む文書として作成してください。入学後の研究題目に十分な分量を割きます。
法律学分野の1,000字には何を書くべきですか
法的問題、研究質問、先行研究上の位置、検討対象、方法、意義を優先します。経歴や一般的な社会背景を長く書くと、争点と方法が入らなくなります。公式の上限は1,000字以内なので、提出前に数え方と様式を最新要項で確認してください。
希望指導教員名は書かなくてもよいですか
2027年度募集要項の口頭試問面接票では、希望指導教員氏名は記入任意です。ただし研究分野まで任意という意味ではありません。テーマと希望研究分野の整合性は明確にする必要があります。氏名を書く場合は最新の公式教員一覧で確認します。
出願前に教員へ連絡する必要がありますか
確認した正規生の募集要項には、事前連絡を出願要件とする記載はありません。したがって必須と断定できません。年度の案内、説明会資料、教員一覧の注意事項が更新される可能性があるため、最新公式情報を確認し、不明点は大学の窓口へ問い合わせてください。
卒業論文は提出したほうがよいですか
卒業論文またはそれに準ずる論文は参考資料として任意提出できます。現在の研究計画と接続し、研究能力を示せる場合に検討します。テーマが異なる場合も、何が現在の問いにつながったか説明できれば材料になります。量を増やす目的だけの提出は避けます。
法科大学院向けの志望理由と同じでよいですか
同じではありません。法学政治学専攻は修士論文につながる研究を行う課程で、法曹養成専攻とは目的とカリキュラムが異なります。法律実務家になりたい理由だけでなく、法学上の問いと研究方法を具体化する必要があります。
社会人でも政治学分野を志望できますか
政治学分野は研究者に加え、高度な知識を持つ専門的職業人・公務員を志す人材の育成も目的としています。職務経験は問題意識の源になりますが、勤務先の課題報告で終えず、先行研究と方法を備えた研究質問へ変換してください。出願資格の詳細は最新募集要項で確認します。
口頭試問では研究計画について聞かれますか
公式には書類審査、筆答試問、口頭試問による総合判定で、口頭試問では論理的思考力を重視するとされています。個別の質問内容は断定できませんが、提出文書の問い、先行研究、方法、実現性を説明できる準備は不可欠です。
まとめ|分野の要求から研究計画書を逆算する
東京都立大学大学院法学政治学研究科の研究計画書対策では、大学院一般の型を当てはめる前に、政治学分野と法律学分野の要求差を確認することが出発点です。政治学は2,000字前後で関心の履歴と入学後の研究題目をつなぎ、法律学は1,000字以内で法的問いと検討方法を圧縮します。
- 政治学分野は志望理由、過去の研究関心、入学後の研究題目を一貫させる
- 法律学分野は法的争点、先行研究、対象、方法を短く明確にする
- 法学政治学専攻と法曹養成専攻を混同しない
- 30単位、学位論文、最終試験まで見通せる範囲に絞る
- 法律学総合演習・政治学総合演習で説明できる計画にする
- 教員名と専門分野は最新の公式HTMLで確認する
- 提出稿を口頭試問で自分の言葉にして説明できるようにする
研究科固有の教育と自分の問いを接続することが、計画書の説得力を作ります。テーマが魅力的でも、分野、資料、方法、教員の研究分野がつながらなければ実行可能性は伝わりません。反対に、問いを限定し、先行研究と資料を対応させれば、短い字数でも研究の輪郭は示せます。
独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。ただし、添削後の文章を暗記するのではなく、なぜその問いと方法を選んだかを説明できるまで検討してください。最後は最新の公式募集要項、教員一覧、教育内容を照合し、年度変更を反映して提出稿を完成させましょう。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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