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滋賀県立大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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滋賀県立大学の3年次編入学試験は、4学部12学科のうち実際に実施しているのは環境科学部環境建築デザイン学科と、工学部の材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の合計4学科だけです。人間文化学部は5学科とも編入学試験そのものを実施しておらず、人間看護学部人間看護学科は令和7年度(2025年度)入学者を最後に廃止され、令和8年度(2026年度)入試から募集を停止しています。「滋賀県立大学 編入」で検索すると4学部すべてが対象であるかのような情報も見かけますが、大学公式サイトで確認する限り、この整理が現時点での正確な実施状況です。

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この記事では、滋賀県立大学が公表している令和9年度(2027年度)の学生募集要項と、令和2〜8年度の編入学試験結果状況表(過去6年分)にもとづき、学科別の募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率を整理します。環境科学部と工学部では選抜方法がまったく違う(前者は学力試験なしの面接選抜、後者は学科別の学力試験あり)ため、志望学科によって準備すべきことが大きく変わる点にも踏み込んで解説します。

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目次

滋賀県立大学とは

滋賀県立大学は滋賀県彦根市八坂町にキャンパスを置く公立大学法人で、平成7年(1995年)に設立されました。大学は「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。」をモットーに、「環境」と「人間」をキーワードとした実践的教育を掲げており、環境科学部・工学部・人間文化学部・人間看護学部の4学部で構成されています。この4学部のうち、編入学試験を実施しているのが環境科学部と工学部の一部学科に限られる、というのが本記事の主題です。アクセスはJR南彦根駅西口から湖国バス「県立大学線」で約15分、琵琶湖に隣接した緑豊かなキャンパスに立地しています。

滋賀県立大学の編入学試験は「3年次編入学試験」のみ

まず前提を確認しておきます。滋賀県立大学の入試情報サイトには編入学試験の制度として「3年次編入学試験」という区分だけが存在し、2年次編入学試験という制度はありません。高専・短大・専修学校の卒業(見込み)者や、大学に2年以上在学して一定単位を修得した人が、選考を経て3年次に編入する仕組み一本です。

そのうえで、この3年次編入学試験は全学部共通の制度ではなく、学部・学科が個別に実施の可否を決めています。令和9年度(2027年度)の実施状況は次のとおりです。

  • 環境科学部:4学科中、環境建築デザイン学科のみ実施
  • 工学部:3学科すべて(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)実施
  • 人間文化学部:5学科とも実施なし
  • 人間看護学部:実施なし(令和8年度入試から募集停止)

大学公式の「3年次編入学試験」ページには、令和9年度の実施学科を明記したうえで「上記以外の学部学科において令和9年度3年次編入学試験の募集はありません」という一文があります。この一文が、実施学部・学科を確定させるうえでもっとも重要な一次情報です。

学部・学科別の実施状況と募集人員【令和9年度・2027年度】

12学科すべての実施状況を一覧にすると、次のようになります。

学部学科3年次編入学試験募集人員
環境科学部環境生態学科実施なし
環境社会システム学科実施なし(年度により実施した実績あり、後述)
環境建築デザイン学科実施若干名
生物資源管理学科実施なし(年度により実施した実績あり、後述)
工学部材料化学科実施若干名
機械システム工学科実施若干名
電子システム工学科実施若干名
人間文化学部地域文化学科実施なし
生活デザイン学科実施なし
生活栄養学科実施なし
人間関係学科実施なし
国際コミュニケーション学科実施なし
人間看護学部人間看護学科実施なし(令和7年度入学が最後)

この表から読み取れる重要な点を整理します。

環境科学部は4学科のうち1学科だけです。環境生態学科・生物資源管理学科は令和9年度の募集要項が発行されておらず、環境社会システム学科(旧・環境政策計画学科)も同様です。「環境科学部を受けたい」という段階では出願先が確定しません。環境建築デザイン学科という学科単位まで絞り込んで初めて、実際に受験できるかどうかが決まります。

工学部は3学科とも実施しています。材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科のいずれも令和9年度の募集要項が発行されており、工学部は学部単位で編入学の間口が開かれています。

募集人員はすべて「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。これは環境建築デザイン学科・材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科のすべてに共通します。「何名の枠に何名が挑むか」という単純な倍率計算ができない設計になっている点は、出願前に理解しておく必要があります。

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受験資格|学部で必要単位数が違う

受験資格は環境科学部と工学部でほぼ共通していますが、大学在学中に出願する場合の必要単位数が学部によって異なります。令和9年度募集要項に記載された出願資格は次のとおりです。

区分環境科学部(環境建築デザイン学科)工学部(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)
高等専門学校卒業(見込み)
短期大学卒業(見込み)
大学卒業(見込み)
大学在学中の場合2年以上在学(休学期間を除く)し、65単位以上修得(見込みを含む)2年以上在学(休学期間を除く)し、62単位以上修得(見込みを含む)
専修学校専門課程修業年限2年以上等の基準を満たし修了(見込み)同左
高等学校専攻科修業年限2年以上等の基準を満たし修了(見込み)同左
外国の学校教育14年の課程を修了、事前の資格審査が必要同左

もっとも実務的に影響するのが、大学2年在学中に出願する場合の必要単位数です。環境建築デザイン学科は65単位以上、工学部3学科は62単位以上と、3単位分の差があります。単位数がぎりぎりのラインにある場合、この差で出願できる学部が変わり得るため、成績証明書ベースで早めに確認しておくべきです。

なお両学部とも、出願資格(4)(在学2年以上での出願)に該当する者は、修得済み科目の証明書に加えて履修中科目の証明書提出が求められ、休学期間がある場合はその期間を明記した証明書が必要です。学士の学位を持つ者・短大や高専の卒業者はこうした単位数の制約を受けずに出願できます。

出願書類と入学検定料

提出する書類は環境科学部・工学部でほぼ共通です。募集要項に記載された出願書類は次のとおりです。

書類内容
[A票] 編入学志願票本学所定の用紙
[B票] 住所票本学所定の用紙
[C票] 受験票本学所定の用紙
[D票] 写真票本学所定の用紙
[E票] 入学検定料振込確認票収納印を受けた「入学検定料振込金受領証明書」を貼付
[F票] 受験票返送用封筒あて先を明記し、普通郵便分の切手を貼付
[G票] 出願書類提出用封筒この封筒で出願書類一式を郵送
[H票] 志望理由書環境科学部の募集要項に記載(工学部は募集要項に明記なし)
調査書または成績証明書出身大学(出身学校)長が作成したもの。出願資格(4)該当者は修得済み科目・履修中科目の証明書も必要
卒業・修了(見込)証明書出願資格(4)該当者は在学期間証明書(休学期間があれば明記したもの)
TOEICの成績証明書工学部のみ。公式認定証またはTOEIC-IPテストの個人成績表のコピー

入学検定料は環境建築デザイン学科・工学部3学科ともに17,000円です。出願方法は「書留速達」扱いの郵送に限られ、出願受付最終日に限り午前9時〜11時30分・午後0時30分〜5時の間で持参による出願も受理されます。収納印を受けた入学検定料振込金受領証明書が貼付されていない出願書類は受理されません。一度受け付けた出願書類・検定料は理由を問わず返還されないため、書類の不備がないよう提出前に募集要項のチェックリストで確認することが重要です。

募集要項そのものの入手方法

募集要項一式は大学ウェブサイトからPDFで確認できますが、出願書類の現物(所定用紙)を入手するには別途請求が必要です。募集要項には次の請求方法が案内されています。

  • 請求先:〒522-8533 滋賀県彦根市八坂町2500 滋賀県立大学教務課入試係
  • 封筒表面に「〇〇学部編入学試験募集要項請求」と朱書きし、裏面に住所・氏名・連絡先(電話番号)を明記して請求する
  • 返信用封筒(角形2号、180円分の切手を貼付)またはレターパックライト(送付先を記入したもの)を同封する
  • 大学案内も合わせて希望する場合は、その旨を封筒に記載してレターパックライトで請求する

募集要項が完成次第、大学事務局・教務課入試室(A1棟2階201室)でも直接配布されます。出願準備の初動として、志望学科が固まった時点でまず募集要項を取り寄せ、出願書類の現物と照らし合わせながら準備を進めるとよいでしょう。

初年度納付金・在学中の費用

入学料・授業料は環境科学部・工学部で共通です。令和8年度時点の金額は次のとおりです(改定される場合があります)。

費目金額
入学検定料17,000円
入学料(滋賀県内に住所を有する者)282,000円
入学料(その他の者)423,000円
授業料(年額、前期・後期の2回分納)535,800円
後援会費(入学時、2年間分)25,000円

「滋賀県内に住所を有する者」とは、入学の日の1年前(令和9年度入学の場合は令和8年4月1日)から引き続き本人または配偶者・1親等の親族(生計を一にする者に限る)が滋賀県内に住所を有する場合を指します。県外からの受験生は入学料が14万円ほど高くなるため、住所要件に該当するかどうかを早めに確認しておくと資金計画が立てやすくなります。

選抜方法は環境科学部と工学部でまったく違う

滋賀県立大学の編入学試験でもっとも重要な違いがここです。環境建築デザイン学科には学力試験がなく、工学部3学科には学力試験があります。同じ「編入学試験」でも、対策の中身がまったく別物になります。

学科選抜方法学力試験面接
環境建築デザイン学科面接試験および調査書(または成績証明書)の結果を総合して選考なしあり(作品等のプレゼンテーション+専門に関する設問を含む)
材料化学科学力試験・面接試験・調査書の結果を総合して選考あり(物理化学・無機化学・有機化学)あり
機械システム工学科同上あり(数学・熱力学・流体力学・材料力学)あり
電子システム工学科同上あり(数学・電磁気学・電気電子回路・情報基礎)あり

環境建築デザイン学科は「作品プレゼン型」の面接選抜

環境建築デザイン学科の試験は面接のみで、試験時間は13時から始まり、内容は「作品等これまでの活動成果のプレゼンテーション、および専門に関する設問を含む」とされています。募集要項には、面接時に作品等の活動成果を具体的に表現するものを持参してプレゼンテーションを行うこと、電子機器を用いたプレゼンテーションも可能だが試験会場ではオフライン状態にすることが明記されています。つまり合否は、それまでに何を作ってきたか・どう説明できるかで決まります。学力試験の得点で挽回する余地がない設計です。

工学部3学科は学科ごとに出題範囲が完全に分かれる

工学部の学力試験は英語以外を大学が独自に出題し、学科ごとに出題範囲が募集要項に明記されています。

学科出題範囲
材料化学科物理化学(熱力学、相転移と相平衡、化学変化と化学平衡)、無機化学(元素の周期的性質、化学結合、結晶系と結晶の構造、酸と塩基、酸化と還元)、有機化学(分子構造と混成軌道、アルカン・アルケンの構造と性質、結合の極性と立体化学、求核置換反応、脱離反応)
機械システム工学科数学(微積分、線形代数)、熱力学、流体力学、材料力学
電子システム工学科数学(微積分、線形代数)、電磁気学、電気電子回路、情報基礎

試験時間は3学科共通で13時〜15時の2時間、続けて15時30分から面接が行われます。学力試験の範囲がここまで細かく公表されている以上、対策の優先順位は明確です。志望学科の出題範囲にある科目を、出身校のシラバスと突き合わせて未修分野から潰していくのが合理的です。

試験当日と受験上の配慮に関する共通ルール

環境科学部・工学部とも、募集要項には試験当日の共通の注意事項が記載されています。受験者は受験票を持参し、試験開始20分前までに試験室に集合すること、心身に障がいがある入学志願者は受験上・修学上の特別な配慮を必要とする場合があるため、出願前の指定期日(工学部は令和8年5月8日、環境科学部は令和8年7月10日、いずれも午後5時)までに教務課入試室へ連絡して相談することが求められています。配慮が必要な場合は出願直前になって慌てないよう、早めに大学へ問い合わせておくことをおすすめします。台風や震災、感染症のまん延など不測の事態で試験の実施が困難になった場合の対応も、大学ウェブサイトで随時周知されるとされています。

工学部の英語はTOEICスコアを独自の式で換算する

工学部3学科の英語は、当日の筆記試験ではなくTOEIC(TOEIC Listening & Reading Test、公開テストまたはIPテスト)のスコアを得点化する方式です。募集要項に換算式が明記されており、次のとおりです。

  • TOEICスコアが730点以上:得点は満点
  • TOEICスコアが221点〜729点:「スコア-220点」を100点満点に換算した値
  • TOEICスコアが220点以下:得点は零点

使えるのは令和6年(2024年)4月以降に受験したTOEIC公開テストまたはTOEIC-IPテストのスコアに限られます。出願時に公式認定証(またはデジタル公式認定証)のコピーを提出し、原本は試験当日に持参(デジタル公式認定証の場合は原本持参不要)します。出願期間終了後にスコアを差し替えることはできません。これは環境科学部の法政大学の記事(参照実装)でも触れた「英語は出願時点で得点が確定する」構造と同じです。工学部を目指すなら、TOEICのスコアづくりを他のどの科目よりも早く着手すべきです。

なお環境建築デザイン学科は学力試験自体がないため、TOEICなどの外部試験スコア提出は求められていません(募集要項に記載なし)。英語対策の要否も、学科によって天と地ほど違います。

日程・スケジュール【令和9年度・2027年度】

令和9年度(2027年度入学)の日程は学部で大きくずれています。

学部・学科出願期間試験日合格発表
工学部(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)令和8年(2026年)5月25日〜5月29日令和8年(2026年)6月21日令和8年(2026年)7月1日
環境科学部(環境建築デザイン学科)令和8年(2026年)7月24日〜7月31日令和8年(2026年)9月2日令和8年(2026年)9月24日

工学部は5月出願・6月試験と、他大学の編入学試験の中でもかなり早い時期に実施されます。TOEICのスコアは出願締切(5月29日)までに確定させておく必要があるため、逆算すると遅くとも2月〜3月には受験を済ませておくのが安全です。環境科学部はそれより2か月ほど遅く、7月出願・9月試験というスケジュールで、工学部と併願する場合でも準備期間を分けて考えられます。

入学手続き期間は工学部が令和8年8月24日〜28日、環境科学部が令和8年10月8日〜14日です。期間内に手続きを行わなかった場合は入学辞退として扱われるため、合格発表後は速やかに動く必要があります。

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倍率・実績【過去6年度(令和2〜8年度)の推移】

滋賀県立大学は編入学試験の結果を「編入学試験結果状況表」として学科別に毎年公表しています。募集人員が「若干名」で固定枠が読めない以上、単年度の数字よりも複数年度の推移を見るほうが実態に近づけます。ここでは大学公式サイトで確認できる令和2・3・4・6・7・8年度(令和5年度は公表資料なし)の6年分を整理します。倍率は「受験者数÷合格者数」で統一して算出します。

環境建築デザイン学科|毎年安定して実施される主力学科

年度志願者受験者合格者入学者倍率
令和2年度2016553.2倍
令和3年度1615443.75倍
令和4年度2120445.0倍
令和6年度2120544.0倍
令和7年度2019434.75倍
令和8年度2120663.33倍

環境建築デザイン学科は、6年間すべてで志願者16〜21名・受験者15〜20名という規模で安定しています。倍率は3.2倍〜5.0倍のレンジで推移し、突出して高い年も低い年もありません。募集人員は「若干名」ですが、実績を見ると合格者は毎年4〜6名前後で推移しており、極端な当たり外れの少ない学科だとわかります。学力試験がなく面接だけで決まる選抜であることを踏まえると、倍率そのものよりも「どれだけの人が本気で作品を仕上げてくるか」という母集団の質のほうが合否を左右している可能性があります。

環境科学部の他学科は「実施される年」と「されない年」がある

生物資源管理学科と環境社会システム学科(令和7年度以前の資料では環境政策・計画学科の名称で公表)は、令和9年度は募集要項が発行されていませんが、過去には実施された年があります。

年度生物資源管理学科環境社会システム学科(旧・環境政策計画学科)
令和2年度志願2・受験2・合格1実施なし
令和3年度志願4・受験4・合格1志願1・受験1・合格1
令和4年度志願4・受験4・合格2志願6・受験6・合格1
令和6年度実施なし実施なし
令和7年度志願1・受験1・合格0実施なし
令和8年度実施なし実施なし

この2学科は、募集要項自体がその年に発行されるかどうかが年度によって変わります。令和6年度以降は2学科とも実施実績がなく、令和9年度の募集要項でも対象外です。志望する学科がこの2学科に該当する場合、「今は募集がなくても来年は募集要項が出るかもしれない」という前提で、出願年の募集要項を毎回確認する必要があります。環境建築デザイン学科のように「毎年必ず実施される」学科とは性質が異なる点を区別して理解してください。

なお学科名について補足しておきます。令和2〜7年度の編入学試験結果状況表では「環境政策・計画学科」という名称で公表されていましたが、令和8年度の結果状況表および現在の大学公式サイトの学部ページでは「環境社会システム学科」という名称に変わっています。大学から名称変更の告知文そのものは確認できませんでしたが、公式の結果状況表と学部ページの双方でこの表記に統一されているため、本記事でも令和2〜7年度分の実績を環境社会システム学科の前身として扱っています。学科の実態(教育内容)が同一かどうかは、志望する場合は大学に直接確認することをおすすめします。

工学部3学科|材料化学科が最も安定、電子システム工学科は年度差が大きい

年度材料化学科機械システム工学科電子システム工学科
令和2年度志願1・受験1・合格0志願3・受験3・合格1(3.0倍)志願2・受験2・合格0
令和3年度志願5・受験5・合格2(2.5倍)志願6・受験5・合格1(5.0倍)志願4・受験3・合格1(3.0倍)
令和4年度志願3・受験2・合格2(1.0倍)志願13・受験12・合格2(6.0倍)志願18・受験12・合格1(12.0倍)
令和6年度志願4・受験3・合格3(1.0倍)志願0志願2・受験1・合格0
令和7年度志願5・受験4・合格2(2.0倍)志願1・受験1・合格0志願2・受験2・合格2(1.0倍)
令和8年度志願4・受験3・合格3(1.0倍)志願2・受験2・合格1(1.5倍)志願0

材料化学科は毎年志願者があり、倍率も1.0倍〜2.5倍のレンジで大きく崩れません。3学科の中でもっとも読みやすい学科です。一方、機械システム工学科と電子システム工学科は年度によって志願者が0名の年と2桁の年が混在し、倍率も1.0倍から12.0倍まで大きく動きます。特に電子システム工学科の令和4年度は志願18名に対して合格1名(12.0倍)という、この大学の編入学試験の中でも際立って厳しい年でした。工学部3学科は年度ごとの振れ幅が大きいため、直近1年の倍率だけを見て「入りやすい・入りにくい」と判断するのは危険です。複数年の平均的な水準で捉えるべきです。

全学の志願者数は6年間で縮小傾向

環境科学部・工学部・人間文化学部・人間看護学部を合わせた全学の編入学試験結果(合計)を並べると、次のようになります。

年度志願者(全学合計)受験者合格者
令和2年度433713
令和3年度534716
令和4年度877625
令和6年度363311
令和7年度383412
令和8年度29269

令和4年度に志願者87名というピークを記録したあと、令和6〜8年度は30〜40名台で推移しています。この縮小には2つの要因が重なっています。ひとつは人間看護学部の編入学試験が令和7年度(志願9名)を最後になくなったこと、もうひとつは環境科学部の環境社会システム学科・生物資源管理学科が令和6年度以降ほとんど実施されなくなったことです。全学の志願者数が減っているからといって、実施中の4学科(環境建築デザイン学科・材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)自体が「入りやすくなっている」わけではありません。この4学科に限れば、環境建築デザイン学科の志願者数はむしろ6年間ほぼ横ばいです。全学の集計値と、志望する学科個別の集計値を混同しないよう注意してください。

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人間看護学部の編入学が廃止された理由と、人間文化学部が実施していない事実

この記事の冒頭で触れた2つの重要な事実について、根拠となる一次情報を示しておきます。

人間看護学部人間看護学科|令和7年度入学が最後

大学は令和7年3月31日付で「人間看護学部人間看護学科3年次編入学の学生募集停止について」という文書を公表し、次のように説明しています。

滋賀県立大学人間看護学部人間看護学科では、3年次編入学を実施していましたが、令和7年度の入学を最後に廃止し、令和8年度入試からは学生募集を停止します。

過去の実績を見ると、人間看護学部の編入学試験は令和2〜7年度まで毎年10名程度の募集枠に対して志願9〜22名、合格4〜13名という規模で継続的に実施されていました(令和7年度:志願9・受験7・合格4・入学3)。廃止の具体的な理由は公表資料からは読み取れませんが、他の学部・学科と同様に募集人員が少人数で運営コストがかかりやすい編入学試験は、見直しの対象になりやすい傾向があります。いずれにせよ、令和8年度以降は看護学系での編入学という選択肢自体がこの大学には存在しません。看護分野への編入学を検討している場合は、他大学の看護学部・看護学科の編入学試験を探す必要があります。

人間文化学部|募集要項自体が存在しない

人間文化学部(地域文化学科・生活デザイン学科・生活栄養学科・人間関係学科・国際コミュニケーション学科の5学科)については、大学公式の「3年次編入学試験」ページ、募集要項一覧、過去6年度分の編入学試験結果状況表のいずれにも記載がありません。令和2〜8年度の結果状況表を確認しても、人間文化学部の各学科は毎年「-」(実施なし)の表記で統一されており、少なくとも直近6年間、編入学試験が実施された形跡は確認できませんでした。人間文化学部への編入を希望する場合、この大学では制度自体が用意されていないという前提で、他大学を検討する必要があります。

学科が公表する「求める学生像」(アドミッション・ポリシー)

滋賀県立大学は学部・学科ごとに入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)を公表しています。この方針は一般選抜・特別選抜を主な対象として書かれたもので、編入学試験の選抜基準を直接示したものではありません。ただし「学科がどんな学生を求めているか」という教育目標そのものは、編入生に対しても変わりません。志望理由書や面接での受け答えを組み立てるうえでの土台として押さえておく価値があります。

環境建築デザイン学科が求める学生像

学科のアドミッション・ポリシーには、教育目標として「持続可能な社会の建設のために、建築学を基礎に、建築を巡る環境や地域が抱える問題を発見、理解し、解決する能力を有する人材を育成する」ことが掲げられています。そのうえで、次の4点を持つ学生を求めるとしています。

  • 高度な専門知識を身につけるために必要な数学・理科・英語・国語・地理歴史・公民・情報の基礎学力を有する人(知識・理解)
  • 環境建築デザインや地域社会の創造に強い関心を持ち、自ら学ぼうとする意欲を持つ人(関心・意欲)
  • 都市、地域、景観、防災、資源、エネルギー、世界規模の問題まで広範な関心を持ち、人と協調する力を有する人(協働性)
  • 見出された問題に対して論理的に思考し、その解決に向けて創造する基礎力を有する人(思考力・判断力・表現力)

編入学試験の面接では「作品等これまでの活動成果のプレゼンテーション」が課されますが、この4点を踏まえると、単に作品の完成度を見せるだけでなく、その作品を通じてどのような問題意識を持ち、どう地域や社会と関わろうとしているかまで語れると、学科の教育目標との接続が伝わりやすくなります。

工学部が求める学生像(材料化学科の例)

工学部材料化学科のアドミッション・ポリシーでは、「”モノづくり”や新材料に興味を持ち、自己の能力向上に努める人材の育成」を掲げ、関心・意欲、基礎学力(知識・理解)に加えて、応用力・創造力・思考力・判断力、そして積極性・論理的説得力・リーダーシップ力・主体性・協働力・表現力という、専門知識以外の資質も幅広く挙げています。機械システム工学科・電子システム工学科もそれぞれ独自のアドミッション・ポリシーを公表しており、志望学科を決めたら大学公式サイトの該当ページで一読しておくことをおすすめします。編入学試験は学力試験と面接の組み合わせですが、面接で聞かれる「なぜこの学科を志望するか」という問いへの答えは、こうした学科の教育目標と自分の関心をどう接続できるかにかかっています。

学科別に、何から手をつけるべきか

環境建築デザイン学科を志望する場合

学力試験がなく、面接での作品プレゼンテーションと調査書がすべてです。出身校での設計課題・製図・模型制作・コンペ応募歴など、これまでに手がけた成果物を早い段階で棚卸しし、限られた面接時間でどう見せるかを組み立てる必要があります。募集要項には「専門に関する設問を含む」ともあるため、作品の説明だけでなく、環境建築・ランドスケープ・都市デザインの基礎的な考え方について、自分の言葉で答えられる状態にしておくことも欠かせません。試験日は9月と他学科より遅いため、準備期間そのものは比較的確保しやすい日程です。

材料化学科を志望する場合

出題範囲は物理化学・無機化学・有機化学の3分野です。倍率が比較的安定している学科ではありますが、学力試験がある以上、出身校の化学系科目のシラバスと出題範囲を突き合わせ、手薄な分野を早期に特定することが優先されます。試験日が6月と全学科の中でもっとも早いため、TOEICのスコアづくりと専門科目の対策を並行して進めるスケジュール管理が特に重要です。

機械システム工学科・電子システム工学科を志望する場合

両学科とも数学(微積分・線形代数)が共通の出題範囲に含まれ、そのうえで機械システム工学科は熱力学・流体力学・材料力学、電子システム工学科は電磁気学・電気電子回路・情報基礎が加わります。過去6年の実績では両学科とも志願者数の年度差が大きく、倍率が1倍台の年もあれば10倍を超える年もありました。出願前年の志願者数だけを見て安心・悲観するのではなく、出題範囲にある科目を出身校のカリキュラムでどこまでカバーできているかを基準に準備量を決めるべきです。

3学科に共通する英語対策

工学部3学科はいずれもTOEICスコアのみで英語が評価されるため、専門科目より先にTOEICのスコアを確定させる計画を立ててください。730点で満点になる一方、220点以下は零点になる設計です。出願締切(令和9年度は5月29日)からの逆算で、遅くとも試験の3〜4か月前には受験を終えておく必要があります。

令和9年度の日程から逆算した準備の目安

工学部と環境科学部では出願・試験の時期が2〜3か月ずれているため、逆算すべきタイミングも異なります。令和9年度の日程をもとに、それぞれの節目を整理すると次のようになります。

時期の目安工学部3学科環境建築デザイン学科
出願の2〜4か月前までTOEICスコアを確定させる(730点満点、220点以下は零点)作品・活動成果の棚卸しとポートフォリオの整理
出願直前専門科目(出題範囲)の総仕上げ面接での説明内容(プレゼン構成)を固める
令和8年5月25日〜29日出願受付
令和8年6月21日試験(学力試験・面接)
令和8年7月24日〜31日出願受付
令和8年9月2日試験(面接・プレゼンテーション)

工学部志望者にとって最大の落とし穴は、TOEICのスコアづくりを専門科目対策と同時並行で始めてしまい、出願直前になってスコアが間に合わないケースです。TOEICは公開テストの実施回数が限られるため、余裕を持ったスケジュールで臨んでください。

編入後の単位認定と在学期間の注意

両学部の募集要項には、編入学年次および単位認定等について次の共通事項が明記されています。

  • 編入学時期は4月1日、編入年次は第3学年
  • 出身校での取得科目(単位)と本学の科目(単位)との関係によっては、3年以上在学しなければならない場合がある(最長在学期間は4年)
  • 入学後の転学部・転学科は認められない

「3年次に編入したのに卒業まで3年以上かかる場合がある」という記載は見落とされがちですが、単位認定の結果によっては標準の2年間で卒業できない可能性があることを意味します。出願前に、出身校のシラバスと編入先学科のカリキュラムを照らし合わせ、どの科目が認定され得るかをできる範囲で確認しておくと、入学後の見通しが立てやすくなります。また転学部・転学科ができない以上、学科選びの段階で十分に検討する必要があります。

過去問は公開されていない

滋賀県立大学は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、公式サイトの「入試過去問題(学部)」ページで過去5年分の入試問題を公開しています。ただし公開されているのは一般選抜(前期・後期試験)と特別選抜(推薦・帰国生徒)の問題のみで、3年次編入学試験の過去問は含まれていません。環境科学部・工学部いずれの編入学試験も、このページには一切掲載がありませんでした。

これは学科ごとの試験の性質を踏まえると理解しやすい構造です。環境建築デザイン学科はそもそも学力試験がなく面接のみのため、「過去問」に相当するものが存在しません。対策すべきは、作品の完成度と、それを言語化して説明する力です。工学部3学科は学力試験がありますが、大学はその問題・解答をウェブサイトでは公開していません。募集要項に記載されている出題範囲(材料化学科=物理化学・無機化学・有機化学、機械システム工学科=数学・熱力学・流体力学・材料力学、電子システム工学科=数学・電磁気学・電気電子回路・情報基礎)をもとに、出身校で使っている教科書・演習書の該当分野を潰していくのが、現時点で取り得る最も確実な対策です。

なお本学事務局・教務課入試室では過去問題の閲覧が可能とされていますが、これは一般選抜・特別選抜分についての案内であり、編入学試験の過去問が閲覧できるとは明記されていません。編入学試験の過去問について詳しく知りたい場合は、教務課入試室に直接問い合わせて確認することをおすすめします。

滋賀県立大学の学部の特徴

環境科学部環境建築デザイン学科

環境学の視点から建築・ランドスケープ・都市デザインを学ぶ学科で、計画・デザイン・演習・歴史理論・技術の5領域でカリキュラムが構成されています。琵琶湖という具体的なフィールドを持つ地域特性を生かし、地域の木材を使ったものづくりに取り組む「木匠塾」などの実践科目があります。卒業後は一級建築士・二級建築士・木造建築士、施工管理技士などの受験資格につながる科目が用意されています。学科の詳細は、当サイトの滋賀県立大学環境科学部の編入学試験を徹底解説で単独に深掘りしています。

工学部(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)

工学部は「ものづくり」に直結した教育研究を掲げ、材料化学科では新規材料の創成と特性、機械システム工学科ではロボットなど高度知能化機械の設計と生産、電子システム工学科では電気・電子・情報技術を基礎とする制御と運用について教育研究を行っています。大学公式サイトによれば、工学部は平成7年の開学時に材料化学科(当時は材料科学科)と機械システム工学科の2学科体制で発足し、平成20年度に電子システム工学科が設置されて現在の3学科体制になりました。実験・演習に多くの時間をかける少人数教育を特徴としており、大学は開学以来の就職率が全国トップクラスであるとしています。学部全体の詳細は滋賀県立大学工学部の編入学試験を徹底解説を参照してください。

人間看護学部(編入学は廃止)

人間看護学部は基礎看護学・成育看護学・成熟看護学・環境看護学の4講座で構成され、看護師国家試験受験資格に加えて保健師国家試験受験資格(選抜制)などを取得できる教育課程です。3年次編入学は令和7年度入学者を最後に廃止されていますが、学部そのものの教育内容や、廃止の経緯・代替ルートについては滋賀県立大学人間看護学部の編入学試験を徹底解説で詳しく解説しています。

人間文化学部(編入学試験は実施なし)

人間文化学部は地域文化学科・生活デザイン学科・生活栄養学科・人間関係学科・国際コミュニケーション学科の5学科からなり、人文科学・社会科学の幅広い分野を学べる学部です。前述のとおり、この5学科はいずれも編入学試験を実施していません。人間文化学部が扱う分野(地域文化・生活デザイン・栄養・人間関係・国際コミュニケーション)への編入学を希望する場合は、他大学の同系統の学部・学科を探す必要があります。

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併願をどう組むか

滋賀県立大学の編入学試験は学科ごとに試験日が分かれているため、同一学部内での併願はできませんが、工学部(6月)と環境科学部(9月)は日程が離れているため、両方に出願資格があれば併願を検討する余地があります。ただし工学部は学力試験、環境科学部は面接のみと選抜方法がまったく異なるため、「片方だけ本気で対策し、もう片方は記念受験」という組み方は避け、どちらを主軸にするかを早めに決めるべきです。

同じ滋賀県内の公立大学としては、当サイトで滋賀大学の編入学試験を徹底解説もまとめています。滋賀大学は経済学部・データサイエンス学部で編入学試験を実施しており、工学系・環境系を志望する場合でも、TOEICなど外部試験スコアの扱いや出願資格の考え方を比較する材料になります。近隣県の公立大学で情報系・理工系の編入学試験を実施している例としては、愛知県立大学の編入学試験を徹底解説も参考になります。

工学系・材料系を軸に併願先を広げる場合、学力試験の出題範囲(材料化学科なら物理化学・無機化学・有機化学、機械システム工学科・電子システム工学科なら数学を共通土台とした専門科目)が近い大学を選ぶと、対策の重複が増えて効率が上がります。逆に環境建築デザイン学科のように学力試験のない面接・作品選抜を主軸にする場合は、同じく面接や実技・プレゼンテーションを重視する建築・デザイン系の学科を併願先として検討するのが理にかなっています。選抜方法の似ている大学を組み合わせるか、まったく異なる型を組み合わせて保険をかけるか、志望理由書の書き方も含めて早めに方針を決めておくと、直前期に慌てずに済みます。

併願を組む際は、出願資格の単位数(環境建築デザイン学科65単位・工学部62単位)、TOEICスコアの提出期限、試験日程の重なりの3点を出願前に必ず一覧化してから最終決定することをおすすめします。

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出願前チェックリスト

ここまでの内容を、出願前に確認すべき項目としてまとめます。

  • 志望する学科が令和9年度募集要項の対象4学科(環境建築デザイン学科・材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)に含まれているか、大学公式サイトの最新情報で確認したか
  • 出願資格の単位数(環境科学部65単位以上/工学部62単位以上)を、成績証明書ベースで満たせる見込みか
  • 工学部志望の場合、TOEIC(令和6年4月以降受験)のスコアを出願締切までに確定できるか
  • 環境建築デザイン学科志望の場合、面接で提示する作品・活動成果の準備が整っているか
  • 出願書類(A票〜H票、調査書、卒業・修了見込証明書など)を過不足なく揃えられるか
  • 入学検定料17,000円、入学料(28万円台または42万円台)、初年度授業料の資金計画ができているか
  • 単位認定の結果によって在学期間が延びる可能性を織り込んでいるか

これらはいずれも募集要項に明記された一次情報にもとづくものですが、年度が変わると内容が更新される可能性があります。出願する年度の募集要項を必ず大学公式サイトで直接確認したうえで、最終判断をしてください。

よくある質問

Q. 滋賀県立大学に2年次編入学試験はありますか?

A. ありません。滋賀県立大学の編入学試験は3年次編入学試験のみで、2年次を対象とした編入学制度は設けられていません。

Q. どの学部・学科で編入学試験を実施していますか?

A. 令和9年度(2027年度)時点で実施しているのは、環境科学部環境建築デザイン学科と、工学部の材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の合計4学科です。それ以外の学部・学科では実施されていません。

Q. 人間文化学部に編入学試験で入学できますか?

A. できません。人間文化学部は地域文化学科・生活デザイン学科・生活栄養学科・人間関係学科・国際コミュニケーション学科のいずれも、少なくとも直近6年度分の記録を確認する限り編入学試験を実施していません。

Q. 人間看護学部に編入学で入学できますか?

A. できません。人間看護学部人間看護学科の3年次編入学は、令和7年度(2025年度)の入学者を最後に廃止され、令和8年度(2026年度)入試から学生募集が停止されています。

Q. 環境建築デザイン学科の編入学試験に筆記試験はありますか?

A. ありません。面接試験(作品等のプレゼンテーションと専門に関する設問を含む)と調査書または成績証明書の結果を総合して選考する方式で、学力試験は課されません。

Q. 工学部の編入学試験で英語はどう評価されますか?

A. 当日の筆記試験ではなく、TOEIC Listening & Reading Testのスコアを独自の式で得点化します。730点以上は満点、221〜729点は「スコア-220点」を100点満点に換算、220点以下は零点です。令和6年4月以降に受験したスコアが対象で、出願期間終了後の差し替えはできません。

Q. 編入学試験の倍率はどのくらいですか?

A. 学科・年度によって大きく異なります。環境建築デザイン学科は過去6年で3.2〜5.0倍のレンジで比較的安定していますが、工学部の機械システム工学科・電子システム工学科は年度によって1.0倍台から12.0倍まで変動しています。単年度の数字ではなく複数年の傾向で判断してください。

Q. 編入学試験の過去問は入手できますか?

A. 大学公式サイトで公開されている過去問は一般選抜・特別選抜のみで、3年次編入学試験の過去問は公開されていません。環境建築デザイン学科はそもそも学力試験がないため過去問という概念がなく、工学部3学科は募集要項に記載された出題範囲をもとに対策する必要があります。

Q. 高等専門学校からの出願は可能ですか?

A. 可能です。環境建築デザイン学科・工学部3学科いずれも、高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)は出願資格を満たします。

Q. 編入学後、標準の2年間で卒業できますか?

A. 単位認定の結果によっては、3年以上の在学が必要になる場合があります(最長在学期間は4年)。また入学後の転学部・転学科は認められていないため、学科選びは出願前に慎重に行う必要があります。

Q. 編入学試験にかかる費用はいくらですか?

A. 入学検定料は17,000円、入学料は滋賀県内に住所を有する者が282,000円・それ以外が423,000円(いずれも令和8年度時点)、年間授業料は535,800円です。入学時にはこれとは別に後援会費(2年間分25,000円)も必要になります。

Q. 全学の志願者数は増えていますか、減っていますか?

A. 環境科学部・工学部・人間文化学部・人間看護学部を合計した全学の志願者数は、令和4年度の87名をピークに、令和6〜8年度は30名台まで縮小しています。これは人間看護学部の編入学廃止と、環境科学部の一部学科(環境社会システム学科・生物資源管理学科)の実施停止が主な要因で、現在実施中の学科自体の難易度が急に上がったわけではありません。

Q. 工学部と環境科学部を併願できますか?

A. 出願資格を両方満たしていれば併願は可能です。工学部の試験日は6月、環境科学部(環境建築デザイン学科)の試験日は9月で日程が重ならないため、制度上は両方を受験できます。ただし選抜方法(学力試験の有無)がまったく異なるため、対策の負担が大きくなる点は考慮しておく必要があります。

Q. 編入学試験について大学に直接問い合わせるにはどうすればよいですか?

A. 滋賀県立大学教務課入試室が窓口です(〒522-8533 滋賀県彦根市八坂町2500、TEL 0749-28-8217・8243、メールnyushi@office.usp.ac.jp)。出願資格の該当可否、単位数の数え方、受験上の配慮など、募集要項だけでは判断がつかない個別の事情は、出願期間に入る前の早い段階で直接確認することをおすすめします。

まとめ

滋賀県立大学の編入学試験を検討するうえで、まず押さえるべきは「4学部12学科のうち、実際に実施しているのは環境科学部環境建築デザイン学科と工学部3学科(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)の合計4学科だけ」という実施範囲の狭さです。人間文化学部は編入学試験自体を実施しておらず、人間看護学部は令和7年度入学を最後に廃止されました。志望学部を決める前に、まずこの4学科に該当するかどうかを確認してください。

実施している4学科の中でも、選抜方法は大きく2つに分かれます。環境建築デザイン学科は学力試験のない面接・作品プレゼン型、工学部3学科は学科別の学力試験とTOEICスコアを組み合わせた方式です。倍率は環境建築デザイン学科が比較的安定している一方、工学部の機械システム工学科・電子システム工学科は年度差が大きく、直近1年だけでなく複数年の実績を見て準備量を決める必要があります。

過去問については、環境建築デザイン学科はそもそも学力試験がなく、工学部3学科は大学が過去問を公開していません。募集要項に明記された出願資格・試験科目の出題範囲・日程を一次情報として押さえたうえで、出身校のカリキュラムと照らし合わせながら準備を進めることが、この大学の編入学試験における最も確実な対策になります。

費用面では入学検定料17,000円、入学料28万円台〜42万円台(県内・県外で異なる)、年間授業料535,800円が共通してかかります。単位認定の結果によっては標準の2年間を超えて在学する必要が生じる場合もあるため、費用と期間の両面で余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。

本記事の数値は滋賀県立大学が公表する令和9年度(2027年度)学生募集要項、および令和2・3・4・6・7・8年度の編入学試験結果状況表に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・実施学科は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず滋賀県立大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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