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早稲田大学の編入試験を徹底解説|学士入学6学部と3年編入学の募集人員・試験科目・倍率【2027年度】

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「早稲田大学 編入」で検索すると、他大学と同じ感覚の「編入学試験」を期待してしまいますが、早稲田大学の実態はかなり特殊です。短期大学・高等専門学校卒業者が3年次から入れる純粋な「編入学試験」は基幹理工学部の3学科だけで、しかも2027年度入試を最後に募集を停止します。もう一つの経路である「学士入学試験」は、短大卒や大学在学中では出願できず、すでに学士の学位を持っている人だけが対象です。この2つを混同すると、出願資格を満たしていないまま準備を始めてしまいます。

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この記事では、早稲田大学が公表している2027年度の入学試験要項(一部学部は2026年度が最新公表分)と、2024〜2026年度の志願者数・合格者数の実績をもとに、学部別の募集人員・出願資格・試験科目・日程・実倍率を整理します。あわせて、募集を休止・廃止している学部の実情や、実施していない学部の一覧、大学が公開している過去問の入手先まで、一次情報で確認できる範囲を正直に書きます。

先に結論を言うと、早稲田大学で学士入学・3年編入学を実施しているのは13学部中6学部だけで、そのすべてが「若干名」の募集にとどまります。競合サイトの記事では「基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部が中心」という説明にとどまるものも見られますが、実際には法学部・教育学部・文学部も含めた6学部で実施されており、逆に人間科学部・文化構想学部・社会科学部のように、制度としては名前が残っていても実質的に受け入れを停止している学部もあります。学部ごとの現状を正確に切り分けて把握することが、この大学の編入・学士入学を検討するうえでの出発点になります。

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目次

早稲田大学の「編入学」は2つの制度に分かれる

早稲田大学入学センターが公表している制度区分によると、外部から途中年次に入学する経路は次の2つです。名称が似ているため混同されがちですが、対象者がまったく違います。

学士入学試験|学士の学位を持つ人が対象

4年制大学を卒業した人(卒業見込みを含む)を対象とする制度で、第3年次への編入となります。大学在学中の人や短期大学卒業者は、学士の学位を持っていない限り出願できません。2027年度は法学部・教育学部・文学部・基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部の6学部で実施されています。

3年編入学試験|短大・高専卒業者が対象。実施は基幹理工学部の3学科のみ

短期大学(別科を除く)または高等専門学校の卒業者・卒業見込み者を対象とする制度です。学士の学位を持つ人はこちらに出願できません(学士入学試験の対象になります)。2027年度に実施しているのは基幹理工学部の数学科・応用数理学科・電子物理システム学科の3学科だけです。しかも大学は2026年3月19日付で、2028年度以降はこの3学科を含む全学科で3年編入学試験の募集を停止すると公式に発表しています。つまり2027年度入試が、早稲田大学で「編入学試験」を名乗る制度に出願できる最後の機会です。

この記事では、法政大学や他の私立大学の記事で使っている「2年次編入」「3年次編入」という書き方はしません。早稲田大学には2年次編入の制度自体が存在せず、区別すべきは年次ではなく「学士入学(学士保有者向け)」と「3年編入学(短大・高専卒業者向け、基幹理工学部のみ)」という制度の違いだからです。

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学部別の実施状況一覧【2027年度】

早稲田大学には13の学部がありますが、学士入学・3年編入学のいずれかを実施しているのは6学部だけです。残りは「制度はあるが募集を休止中」「過去に募集していたが完全に廃止」「制度自体が存在しない」の3パターンに分かれます。志望学部を決める前に、まずこの一覧で自分の志望学部がどこに該当するかを確認してください。

学部学士入学試験3年編入学試験2027年度の状況
法学部実施制度なし若干名を募集
教育学部実施制度なし4学科・専修で若干名を募集
文学部実施制度なし8コースで若干名を募集(直近公表は2026年度)
基幹理工学部実施実施(3学科のみ)2027年度が3年編入学の最終募集
創造理工学部実施制度なし5学科で若干名を募集
先進理工学部実施制度なし6学科で若干名を募集
人間科学部制度はあるが休止制度なし2027年度入試は募集なし(2028年度以降未定)
文化構想学部制度はあるが休止制度なし2026年度入学の募集なし
社会科学部廃止廃止学士入学は2020年度、3年編入学は2016年度、外国学生入学(編入学)は2016年度に募集停止
政治経済学部制度なし制度なし非実施
商学部制度なし制度なし非実施
国際教養学部(SILS)制度なし制度なし非実施
スポーツ科学部制度なし制度なし非実施

この表から読み取れる重要な点を整理します。

「早稲田大学 編入」の対象になり得る学部は、実質6学部しかありません。法・教育・文・基幹理工・創造理工・先進理工の6学部で、いずれも学士入学試験(学士の学位保有者向け)です。3年編入学試験に限れば、対象は基幹理工学部の3学科のみで、しかも2027年度で終わります。

人間科学部と文化構想学部は「制度としては存在するが、実際には募集していない」状態です。人間科学部は公式サイトで「人間科学部では編入学および社会人入学試験制度は設けておりません」と明記したうえで、学士入学試験についても「2027年度人間科学部学士入試は募集を行いません。2028年度以降については別途お知らせします」としています。文化構想学部も学士入学試験の制度自体はありますが、「2026年度入学の募集はございません」と案内されており、直近は募集ゼロの状態が続いています。両学部とも、志望する場合は出願年度の直前に必ず学部サイトで募集の有無を確認してください。

社会科学部はかつて学士入学・3年編入学・外国学生入学(編入学)の3制度を実施していましたが、すべて廃止済みです。公式サイトの編入学試験情報ページには「学士入学試験:2020年度入試より募集を停止しました」「3年編入学試験:2016年度入試より募集を停止しました」「外国学生入学試験(編入学):2016年度入試より募集を停止しました」と明記されています。社会科学部を編入で目指すことはできません。

政治経済学部・商学部・国際教養学部・スポーツ科学部には、学士入学・編入学に関する制度そのものがありません。各学部の公式入学試験情報ページを確認しましたが、学士入学・編入学のいずれについても記載が一切ないため、出願の対象外です。

なお、ネット上の記事やまとめサイトでは「早稲田大学の編入=基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部が中心」という説明を見かけることがあります。理工3学部が3学部そろって学士入学試験を実施しているのは事実ですが、それだけを見て法学部・教育学部・文学部の学士入学試験を見落とすと、選択肢を自分から狭めてしまいます。逆に、文系学部を中心に調べていると、基幹理工学部だけに残る「3年編入学試験」(学士を持たない短大・高専卒業者向け)の存在と、それが2027年度で終了するという情報を見落としやすくなります。学部を絞り込む前に、まずこの記事の一覧表で6学部すべてを俯瞰することをおすすめします。

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出願資格|自分がどちらの制度に該当するか

学士入学試験の共通資格

  • 学士の学位を有する者、または入学年度の3月までに取得見込みの者
  • 外国の学校で学士の学位を取得した者(取得見込みを含む)は、出願前に各学部事務所へ資格の有無を確認する必要がある
  • 本学(早稲田大学)の教員は、本学の学籍を有することができない

多くの学部で、自学部の卒業者が同一の学科・専攻・専修(文学部は同一コース)に出願することを禁止しています。ただし文学部は例外を設けており、「第一文学部および第二文学部を卒業している場合は、この限りではない」としています。旧学部制度からの出願を考えている場合は、この例外に該当するか確認してください。

3年編入学試験の資格(基幹理工学部のみ)

  • 短期大学(別科を除く)を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 学士の学位を有する者、または取得見込みの者は出願できない(学士入学試験の対象になる)
  • 本学在学生は出願できない
  • 日本国内の短期大学・高等専門学校の卒業者に限る(海外の同等機関は対象外)

基幹理工学部は、卒業に認定単位数と合わせて126単位の修得が必要と案内したうえで、「単位認定の状況によっては、2年間での卒業が困難となることもあります」と注意を促しています。

外国語検定試験の証明書提出が必須

学士入学試験・3年編入学試験のいずれも、理工3学部(基幹理工・創造理工・先進理工)では出願開始日(2026年9月1日)から起算して過去2年以内に受験した外国語検定試験の証明書原本の提出が出願資格の一部として求められます。認められているのはTOEFL iBT・IELTS Academic(またはIELTS for UKVI Academic)・TOEIC L&Rのいずれかで、それぞれオンラインでの直送手配が必須です。

  • TOEFL iBT:ETSのスコア直送サービス(ETS Data Manager)で指定コード「2874」を選択し、出願期間内に届くよう手配。2026年1月以降、紙のスコアレポートは廃止されているためオンライン提出必須
  • IELTS:Institution欄に「Waseda University – Faculty of Science and Engineering」を指定してスコアデータの電子直送を手配
  • TOEIC L&R:TOEIC公式サイトの「大学・企業等へのスコア提出」機能で申請コード「00019708」(早稲田大学 基幹・創造・先進理工学部)を入力して提出

TOEFL ITP・TOEFL iBT Home Edition・IELTS General Training・TOEIC IPなど、簡易版や団体受験用のスコアは対象外です。証明書の準備・直送手配には時間がかかるため、出願期間の直前ではなく、志望を決めた時点で試験日程を逆算しておく必要があります。

なお法学部は要項で「法学部では編入学・社会人入学試験制度は設けておりません」と明記しています。法学部を志望する場合、選べる経路は学士入学試験のみです。

「見込み」で受験する場合の注意

学士の学位取得見込み、卒業見込みで出願する場合は、合格しても油断できません。法学部・教育学部・文学部・理工3学部のいずれの要項にも、「入学試験に合格されても、入学までにその資格取得の証明書を提出できない(大学入学資格を満たすことができない)場合は、入学を認められません」という趣旨の注意書きが共通して記載されています。合格後に卒業要件を満たせなかった場合、翌年度に入学を繰り越すことはできません。単位の修得状況が微妙なラインにある場合は、出願前に在籍校の履修状況を確認しておく必要があります。

学部別の試験科目・日程・検定料【2027年度】

法学部(学士入学のみ)

法学部の学士入学試験は筆記試験を実施せず、書類審査と面接だけで選考します。一次試験が書類審査(ステートメント・学業成績・社会経験を総合評価)、一次合格者のみが二次試験の面接に進みます。

項目内容
募集人員若干名
出願資格学士の学位を有する者、または2027年3月取得見込みの者
出願期間2026年12月10日(木)〜12月16日(水)
一次(書類審査)合格発表2027年2月4日(木)
二次(面接)2027年2月26日(金)
最終合格発表2027年3月4日(木)
入学検定料30,000円
登録料200,000円(本学卒業者・退学者は免除)
修業年限2年(在学可能期間は4年)

教育学部(学士入学のみ)

教育学部は募集する学科・専修が年度によって変わり、2027年度は4つです。学科・専修ごとに試験科目がまったく異なる点に注意してください。

学科・専修試験科目
教育学科 教育学専攻 教育心理学専修小論文(60分)+面接
国語国文学科小論文(60分)+面接
理学科 生物学専修英語(60分)+生物学(60分)+面接 ※昼食持参が必要
理学科 地球科学専修地学(60分)+面接

出願資格は学士の学位を有する者、または2027年3月までに取得見込みの者です。ただし卒業学部が教育学部の場合、卒業と同一の学科・専攻・専修への出願はできません。日程は出願期間2026年10月5日(月)〜10月9日(金)、選考日2026年12月6日(日)、合格発表2026年12月10日(木)。入学検定料は35,000円です。試験会場は早稲田キャンパス16号館各教室(予定)で、集合時間は9時30分。理学科生物学専修は昼食を持参する必要があります(他の学科・専修は不要)。合格発表は受験ポータルサイト「UCARO(ウカロ)」上で行われ、電話・メールでの合否照会には一切応じないと明記されています。

文学部(学士入学のみ、8コース)

文学部は2027年度要項が本稿執筆時点で未公開のため、直近公表分の2026年度要項に基づいて紹介します。募集コースは年度によって変わるため、出願時は必ず最新の要項を確認してください。

2026年度は「東洋哲学」「中国語中国文学」「英文学」「フランス語フランス文学」「ドイツ語ドイツ文学」「ロシア語ロシア文学」「アジア史」「西洋史」の8コースで、各コース若干名の募集でした。複数コースの併願はできません。

コース第1次試験科目(筆記90分)
東洋哲学古典中国語(漢文)
中国語中国文学中国語および小論文
英文学英語および英語圏文学
フランス語フランス文学専門外国語(フランス語)
ドイツ語ドイツ文学専門外国語(ドイツ語)
ロシア語ロシア文学ロシア語およびロシア文学に関する専門知識
アジア史古典中国語(漢文)
西洋史西洋史に関する専門試験(歴史に関する英文文献の読解)

第1次試験(筆記)合格者のみ、第2次試験(面接、Web会議システムZoomを使用)に進みます。2026年度の日程は、志願者情報登録2025年12月5日(金)〜12日(金)、第1次試験2026年2月24日(火)、第1次合格発表2026年2月26日(木)、第2次試験2026年2月27日(金)、最終合格発表2026年3月3日(火)でした。第1次試験(筆記)は早稲田大学戸山キャンパス(東京都新宿区戸山1-24-1)で実施され、フランス語フランス文学コース・アジア史コース・西洋史コースの受験者に限り、冊子体の辞書(仏和辞書・漢和辞典・英和辞書、それぞれ1冊のみ)の持込みが認められています。入学検定料は35,000円、卒業に必要な単位数は64単位です。

基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部(学士入学)

理工3学部は共通の入学試験要項・共通の日程で実施されます。2027年度は出願期間2026年9月1日(火)〜9月8日(火)、受験票送付2026年11月13日(金)頃、試験日2026年11月21日(土)、合格発表2026年12月18日(金)です。入学検定料は1学部35,000円ですが、創造理工学部(総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科)と先進理工学部(化学・生命化学科・生命医科学科)は30,000円です。3学部間の併願はできません。

学部学科試験科目
基幹理工学部数学科線型代数・微積分(90分)+面接(口頭試問)
応用数理学科線型代数・微積分(90分)+面接(口頭試問)
機械科学・航空宇宙学科数学(60分)+面接(口頭試問)
情報理工学科数学(60分)+面接(口頭試問)
情報通信学科数学(60分)+面接(口頭試問)
電子物理システム学科数学(60分)+面接(口頭試問)
創造理工学部建築学科空間表現(鉛筆デッサンなど、60分)+面接(口頭試問)
総合機械工学科面接(口頭試問)のみ
経営システム工学科面接(口頭試問)のみ
社会環境工学科面接(口頭試問)のみ
環境資源工学科面接(口頭試問)のみ
先進理工学部物理学科数学(60分)+面接(口頭試問)
応用物理学科数学(60分)+面接(口頭試問)
化学・生命化学科口頭試問のみ(化学を試問)
応用化学科化学(60分)+面接(口頭試問)
生命医科学科口頭試問のみ(分子生物学を試問)
電気・情報生命工学科数学(60分)+面接(口頭試問)

創造理工学部の4学科(総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科)は筆記試験がなく、面接(口頭試問)だけで選考する点に注意してください。出願資格は学士の学位を有する者、または2027年3月までに取得見込みの者です。卒業に必要な単位数は、基幹理工学部126単位、創造理工学部130〜136単位(学科により異なる)、先進理工学部126〜132単位(学科により異なる)です。

基幹理工学部 3年編入学試験(2027年度が最終募集)

3年編入学試験の対象は、基幹理工学部6学科のうち数学科・応用数理学科・電子物理システム学科の3学科だけです。機械科学・航空宇宙学科、情報理工学科、情報通信学科(旧・表現工学科を含む)は、そもそも3年編入学の募集を行っていません。

出願資格は、短期大学(別科を除く)または高等専門学校の卒業者・卒業見込み者(2027年3月)です。学士の学位を持つ人、本学在学生は出願できません。日程・検定料は学士入学試験と共通で、出願期間2026年9月1日(火)〜9月8日(火)、試験日2026年11月21日(土)、合格発表2026年12月18日(金)、検定料35,000円です。

学科試験科目
数学科線型代数・微積分(90分)+面接(口頭試問)
応用数理学科線型代数・微積分(90分)+面接(口頭試問)
電子物理システム学科数学(60分)+面接(口頭試問)

そして最も重要な注意点があります。早稲田大学理工学術院・基幹理工学部は2026年3月19日付で「2028年度以降の3年編入学試験募集停止について」という公式文書を公開しており、次のように明記しています。

基幹理工学部では、2028年度(2028年4月入学)以降の3年編入学試験の募集を全学科で停止いたします。(中略)上記の学部・学科につきましては、2027年度入試(2027年4月入学者募集)を最後とし、2028年度入試(2028年4月入学者募集)以降は、3年編入学試験の募集を全学科で停止します。

つまり、短期大学・高等専門学校卒業者が早稲田大学に「編入学試験」という名前の制度で挑戦できるのは、2027年度入試(2026年秋出願・2026年11月試験)が最後です。この制度での受験を検討している場合、実質的に猶予はありません。

学部横断の出願スケジュール一覧【2027年度】

複数学部を併願する場合、出願期間・試験日が学部ごとにまったく異なる点に注意が必要です。もっとも早いのが理工3学部(9月出願)、もっとも遅いのが法学部(12月出願・翌年2〜3月試験)で、実質的に半年近くの幅があります。

学部出願期間試験日合格発表
基幹理工・創造理工・先進理工(学士入学・3年編入学)2026年9月1日〜9月8日2026年11月21日2026年12月18日
教育学部(学士入学)2026年10月5日〜10月9日2026年12月6日2026年12月10日
法学部(学士入学)2026年12月10日〜12月16日2027年2月26日(二次面接)2027年3月4日(最終)
文学部(学士入学・参考:2026年度実績)2025年12月5日〜12月12日2026年2月24日(一次)/2月27日(二次)2026年3月3日(最終)

理工3学部は9月出願のため、外国語検定試験のスコア取得を夏までに終えておく必要があります。一方、法学部・文学部は年末から年明けにかけての出願・選考になるため、他大学の一般入試や大学院入試とスケジュールが重なる可能性があります。併願を組む場合は、まず理工3学部の9月出願に間に合わせるかどうかを最初に判断してから、法学部・教育学部・文学部の出願計画を立てるのが実務的な順番です。

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倍率・難易度【2024〜2026年度の実績】

早稲田大学は学部ごとに、学士入学試験・3年編入学試験の志願者数・合格者数を過去3年分公表しています。ここから読み取れる最大の特徴は、すべての学部で母数が一桁〜十数名という極小規模だということです。法政大学のように「学部合計で年間数百名が受験する」規模の試験ではありません。

法学部 学士入学試験の実績

年度志願者数受験者数一次合格者数最終合格者数倍率(受験者数÷最終合格者数)
2023年度13133113.0倍
2024年度99119.0倍
2025年度7700合格者なし
2026年度1515227.5倍

2025年度は受験者7名全員が一次審査(書類審査)の段階で不合格となっており、面接(二次試験)にすら進めていません。年度によって合格者が0〜2名の間で変動する、きわめて小さい試験だとわかります。

教育学部 学士入学試験の実績(学部合計)

年度志願者数合格者数倍率(志願者数÷合格者数)
2024年度1226.0倍
2025年度100合格者なし
2026年度16116.0倍

教育学部は学科・専修別の実績を公表していないため、上表は4学科・専修の合計です。志望する学科・専修単体の難易度は、この合計値よりも母数がさらに小さくなる可能性があります。

文学部 コース別の実績(2024〜2026年度)

コース2024年度(志願/受験/合格)2025年度(志願/受験/合格)2026年度(志願/受験/合格)
東洋哲学2/2/14/3/23/2/1
中国語中国文学4/4/31/1/15/5/3
英文学1/1/12/2/05/3/3
フランス語フランス文学0/0/03/3/23/2/2
ドイツ語ドイツ文学0/0/00/0/03/2/2
ロシア語ロシア文学4/4/31/1/01/1/1
アジア史0/0/00/0/01/1/0
西洋史2/2/13/2/03/3/0

※上記以外のコースは、過去3年間の募集がありませんでした(文学部公式サイトの注記)。この表からもわかるとおり、コースによっては年度によって志願者が0名になることも珍しくありません。志望コースが実際に募集を行うかどうかは、出願年度の要項が公開されるまで確定しません。

基幹理工・創造理工・先進理工学部 学士入学試験の実績

学部2024年度(志願/合格)2025年度(志願/合格)2026年度(志願/合格)
基幹理工学部1/00/02/0
創造理工学部5/14/13/2
先進理工学部1/01/01/0

基幹理工学部は3年連続で合格者0〜2名、先進理工学部は3年連続で合格者0名です。理工3学部の学士入学試験でもっとも実績があるのは創造理工学部ですが、それでも年間の合格者は1〜2名にとどまります。

基幹理工学部 3年編入学試験の実績

年度志願者数合格者数倍率(志願者数÷合格者数)
2024年度723.5倍
2025年度1427.0倍
2026年度10110.0倍

3年編入学試験は年を追うごとに倍率が上がっています。3学科合計での募集人員は「若干名」としか公表されておらず、合格者数は2年間で1〜2名という水準です。2027年度が最終年度であることを踏まえると、志願者が例年より増える可能性も考えられます。

学部横断で見る2026年度の実績サマリー

ここまでの数字を2026年度分だけ集約すると、次のとおりです。文学部は8コースの合計値です。

制度・学部2026年度志願者数2026年度合格者数
学士入学|法学部152
学士入学|教育学部161
学士入学|文学部(8コース合計)2412
学士入学|基幹理工学部20
学士入学|創造理工学部32
学士入学|先進理工学部10
3年編入学|基幹理工学部(3学科)101

2026年度、早稲田大学の学士入学試験・3年編入学試験を合わせた全学部の志願者数は71名、合格者数は18名でした。文学部は8コース合計で見ると合格者が12名とまとまった数になりますが、これは1コースあたり若干名の枠が8コース分積み上がった結果であり、単一コースで見れば依然として合格者1〜3名の小規模な試験です。

倍率の数字を読むときの注意

この規模の試験で倍率を「合格しやすさ」の指標として読むのは危険です。母数が一桁〜十数名しかないため、1〜2名の増減で倍率が数倍単位で変わります。実際、法学部は2025年度に合格者0名、2026年度に7.5倍と、隣接する年度で結果が大きく変わっています。単年度の数字ではなく、複数年度の傾向として「合格者が毎年1〜2名しか出ない、きわめて狭き門である」という事実で捉えるべきです。

早稲田大学の編入がここまで狭き門になっている背景

ここまで見てきた事実を時系列で並べると、早稲田大学が学部横断で編入・学士入学の受け入れを縮小してきた流れが見えてきます。

  • 2016年度:社会科学部が3年編入学試験・外国学生入学試験(編入学)の募集を停止
  • 2020年度:社会科学部が学士入学試験の募集も停止し、同学部は編入・学士入学の全制度から撤退
  • 直近数年:人間科学部・文化構想学部は学士入学試験の制度自体は残しつつも、実際の募集を行わない年度が続いている
  • 2026年3月19日:基幹理工学部が2028年度以降の3年編入学試験の全学科募集停止を発表

もともと早稲田大学で学士入学・編入学を実施していた学部は現在の6学部より多かったと考えられますが、公式サイト上で確認できる範囲では、この10年ほどで募集を停止・休止する学部が増える一方、新たに開始した学部の情報は見当たりません。2027年度時点で実際に学生を受け入れているのは法・教育・文・基幹理工・創造理工・先進理工の6学部で、そのうち基幹理工学部の3年編入学(3学科)は2027年度で終了が確定しています。今後さらに学士入学試験の実施学部が減る可能性も踏まえ、志望学部の最新の募集状況は出願年度ごとに必ず確認してください。

本記事で確認できた早稲田大学の実施状況をひとことでまとめると、「制度としては13学部中6学部に残っているが、実質的な受け入れ人数は学部・コースあたり年間0〜3名程度」というのが実態です。志望校を検討する段階では、まずこの規模感を正しく認識したうえで、他大学との併願も視野に入れて準備を進めることをおすすめします。

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過去問はどこで手に入るか

早稲田大学入学センターは、著作権の利用許諾が得られた問題に限り、学部・学科・コースごとにPDFで過去問を公開しています。志願者がいなかった学科・年度は「問題掲載なし」として非公開になっており、これは前章の実績データとも整合します。過去問を探す場合は、大学が公開している以下のページから該当学部を確認してください。

  • 教育学部(2026年度学士入試):教育学科教育学専攻教育心理学専修=小論文、国語国文学科=小論文、理学科地球科学専修・理学科生物学専修=志願者がいなかったため問題掲載なし
  • 文学部(2026年度学士入試):東洋哲学=古典中国語、中国語中国文学=中国語・小論文、英文学=専門科目(英語)、フランス語フランス文学・ドイツ語ドイツ文学=専門外国語、ロシア語ロシア文学・アジア史・西洋史=専門科目
  • 基幹理工・創造理工・先進理工学部(2026年度学士入試・3年編入学試験共通):数学、線型代数・微積分、空間表現(建築学科)が公開。化学は志願者がいなかったため掲載なし
  • 法学部:学士入学試験は書類審査・面接のみで筆記試験を実施しないため、過去問自体が存在しません

公開されている過去問はいずれも試験問題そのもののPDF(一部は解答・出題意図なし)であり、法政大学のように出題意図や採点のポイントまで詳細に公開している例は、確認できた範囲では見当たりませんでした。問題文そのものの転載は著作権上できないため、本記事では出題テーマの断定的な紹介は行いません。志望学科・コースの過去問は、必ず入学センターの公式ページから最新のPDFをご自身で確認してください。

過去問の公開状況からもう一つ読み取れることがあります。それは「志願者がいなかったため問題掲載なし」という注記が、教育学部の理学科地球科学専修・生物学専修や、理工3学部の化学の科目で実際に付いていたことです。これは前章で見た倍率データの「合格者0名」「志願者0名」という数字が、公式サイトの別の場所(過去問ページ)でも独立して裏付けられていることを意味します。募集人員が「若干名」と書かれていても、実際には志願者すら現れない年度が珍しくない試験だと理解したうえで臨んでください。

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学部別に、何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、志望学部別の具体的な行動に落とし込みます。共通して言えるのは、募集人員が「若干名」である以上、1つの学部・学科に的を絞りすぎず、出願資格を満たす範囲で複数の学部・コースを比較検討する余地を残しておくべきだということです。

法学部を志望する場合

筆記試験がなく、書類審査と面接だけで合否が決まります。準備の中心は志望理由書などの提出書類の完成度です。2025年度のように受験者全員が一次審査で不合格になる年もあるため、書類の水準を安易に見積もらないでください。編入学・社会人入学の制度が無いため、選べる経路は学士入学試験だけです。

教育学部を志望する場合

学科・専修によって試験科目が根本的に違います。教育学専攻教育心理学専修・国語国文学科は小論文中心、理学科生物学専修は英語と生物学の2科目、理学科地球科学専修は地学が課されます。志望学科・専修を先に固めてから、その科目に合わせて対策してください。卒業学部が教育学部の場合、同一学科・専攻・専修への出願はできない点も要確認です。

文学部を志望する場合

8コースそれぞれで出題言語・分野が異なり、「文学部の編入対策」という括り方はできません。東洋哲学・アジア史は古典中国語(漢文)、英文学は英語、フランス語フランス文学・ドイツ語ドイツ文学はそれぞれの言語という具合に、志望コースの外国語・専門科目を直接対策する必要があります。募集コースは毎年変わるため、志望コースが翌年度も募集されるとは限りません。

理工3学部を志望する場合

数学系(数学科・応用数理学科)は線型代数・微積分の筆記があり、他の多くの学科は数学(60分)または面接のみです。創造理工学部の4学科(総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科)は筆記試験自体がなく、面接(口頭試問)のみで選考されるため、口頭でどれだけ専門的な理解を示せるかが評価の中心になります。3年編入学(短大・高専卒業者向け)は基幹理工学部の3学科に限られ、2027年度が最後の募集である点は必ず踏まえて計画を立ててください。

出願書類で差がつく|志望理由書・面接の共通ポイント

法学部・創造理工学部の一部学科のように筆記試験そのものがない学部・学科では、出願書類と面接の完成度がほぼそのまま合否に直結します。筆記試験がある学部でも、志望理由書は共通の提出書類です。学部によって書式・字数・提出形式がまったく異なるため、使い回しはできません。

  • 法学部:一次審査は書類審査で、ステートメント・学業成績・社会経験を総合評価。書式の詳細な指定は要項参照だが、面接(二次)は一次通過者のみに実施される
  • 教育学部:志望理由書「学士入学を希望する理由」はB4判400字詰め原稿用紙5枚以内、縦書き・手書きのみ(黒ボールペン限定、消せるタイプ不可)。パソコンでの作成は不可
  • 文学部:志望理由書「学士入学を希望する理由」はA4版横書き2,000字以内(パソコンまたは手書き)。パソコンで作成した場合も氏名は自署が必要

両学部の要項には共通して「生成AIを使用してこれらの書類を作成し、自分で書いたものとして提出した場合、不正行為とみなされる可能性がある」という趣旨の注意書きがあります。志望理由書は必ず自分自身の言葉で作成してください。

証明写真の規定(出願前3ヶ月以内撮影・上半身・正面・無帽・無背景など)や、卒業(見込)証明書・成績証明書の原本提出、中国の大学卒業者向けのCHSI認証書の直送手配など、事務手続き上の要件も学部間でほぼ共通しています。これらは内容の対策とは別に、出願期間が短い学部(法学部12月10〜16日、教育学部10月5〜9日など)ではとくに早めの準備が必要です。

障がいや疾病等により受験・就学上の配慮が必要な場合、各学部とも出願に先立って学部事務所への事前連絡を求めています(教育学部は出願開始前の期限を要項で明示)。当日になって申し出ても対応できない場合があるため、配慮が必要な場合は志望を固めた時点で早めに問い合わせてください。また、各学部の要項には、戸籍・パスポート等の公的書類上の性別が男女のいずれでもない場合の事前連絡先も明記されています。

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学費・卒業要件と入学後の注意点

編入年次はいずれも第3年次で、標準修業年限は2年です。4年間を超えて在学することはできません。卒業に必要な単位数は学部により異なり、文学部64単位、教育学部74〜93単位(専修による)、基幹理工学部126単位、創造理工学部130〜136単位(学科による)、先進理工学部126〜132単位(学科による)です。理工3学部は、入学前の在籍機関で修得した単位について本学が認定する制度があり、出願期間内に単位認定申請を行う必要があります。申請しなかった場合や認定が行われなかった場合は、卒業要件をすべて一から履修することになるため、出願時に単位認定の手続を忘れないようにしてください。

学費は入学金200,000円が共通で、そこに学部・学科群ごとの授業料等が加わります。教育学部は初年度合計で文系専修822,000円・理系専修1,074,000円(入学金含む)、文学部は3年次春学期の合計が847,500〜855,500円(コースによる)、先進理工学部は初年度合計がおおむね210万円台(学科群により変動)です。理工学部は実験実習料が学科によって大きく異なるため、正確な金額は志望学科の要項別紙で確認してください。

入学検定料は学部で差があります。一覧にすると次のとおりです。

学部入学検定料
法学部(学士入学)30,000円
教育学部(学士入学)35,000円
文学部(学士入学)35,000円
基幹理工学部(学士入学・3年編入学共通)35,000円
創造理工学部(学士入学)35,000円(総合機械工学科・経営システム工学科・社会環境工学科・環境資源工学科は30,000円)
先進理工学部(学士入学)35,000円(化学・生命化学科・生命医科学科は30,000円)

なお、本学(早稲田大学)の学部・大学院・専攻科の卒業・修了・退学者が再度入学する場合、多くの学部で入学金(登録料)が免除されます。教育学部・文学部の要項には、教育職員免許状やその他資格の取得を希望する場合「卒業までの2年間で取得できない場合がある」との注意書きがあり、資格取得を前提に出願する場合は事前に学部事務所へ相談するよう案内されています。また、複数の学部から合格を得た場合、先に手続を行った学部に納入した登録料・学費・諸会費を、入学を希望する学部の費用へ振り替えて入学学部を変更できる制度もあります(入学手続期間が重ならない学部間に限る)。なお早稲田大学の教員(専任・非常勤を問わず)は、原則として本学の学籍を持つことができない点にも注意してください。

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併願をどう組むか

早稲田大学の学士入学・3年編入学は、いずれも募集人員が「若干名」で、合格者が年間0〜2名という規模です。この試験だけに絞って準備を進めるのはリスクが高く、併願校を組み合わせるのが現実的な戦略になります。

とくに3年編入学(短大・高専卒業者向け)を検討している場合、対象が基幹理工学部の3学科のみで2027年度が最終募集という制約があります。理工系で3年次編入を実施している他の私立大学もあわせて調べ、出願資格や試験日が重ならない大学を組み合わせてください。関東の私立大学で3年次編入ができる大学の一覧は、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】で整理しています。併願校を決める際の視点は、大学編入の併願は何校まで?|併願校の決め方3つの視点と日程の組み方もあわせて参考にしてください。志望校そのものの選び方に迷っている場合は【大学編入】志望校の選び方も参照してください。

理工3学部で提出するTOEFL iBT・IELTS・TOEIC L&Rのスコアは、他大学の編入試験や外国語運用能力の証明として広く使われている試験でもあります。早稲田大学の理工3学部を9月出願で受験する計画を立てる場合、同じスコアを他大学の出願にも使い回せないか、あわせて確認しておくと準備の負担を減らせます。

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よくある質問

早稲田大学に編入できますか。

短期大学・高等専門学校卒業者が対象の「3年編入学試験」は、基幹理工学部の数学科・応用数理学科・電子物理システム学科の3学科のみで実施しています。それ以外の学部は、すでに学士の学位を持つ人が対象の「学士入学試験」(法・教育・文・基幹理工・創造理工・先進理工の6学部)のみで、大学在学中や短大卒の段階では出願できません。

早稲田大学の編入学試験の倍率はどれくらいですか。

基幹理工学部の3年編入学試験は、2024年度3.5倍、2025年度7.0倍、2026年度10.0倍でした(志願者数÷合格者数)。学士入学試験は学部により、法学部が2023〜2026年度で7.5〜13.0倍(合格者0名の年もあり)、教育学部が2024・2026年度で6.0〜16.0倍でした。いずれも母数が一桁〜十数名の小規模な試験です。

早稲田大学の3年編入学試験はいつまで実施されますか。

2027年度入試(2026年秋出願・2026年11月試験)が最後です。基幹理工学部は2026年3月19日付の公式発表で、2028年度(2028年4月入学)以降は全学科で3年編入学試験の募集を停止すると明言しています。

学士入学試験と3年編入学試験はどう違いますか。

学士入学試験は4年制大学を卒業した人(卒業見込みを含む)が対象で、すでに学士の学位を持っていることが出願資格です。3年編入学試験は短期大学・高等専門学校の卒業者が対象で、学士の学位を持つ人は出願できません。早稲田大学では3年編入学試験の実施学部が基幹理工学部の3学科に限られるため、多くの人にとって現実的な経路は学士入学試験になります。

法学部の編入試験に筆記試験はありますか。

ありません。法学部の学士入学試験は書類審査(一次)と面接(二次)のみで、筆記試験を実施しません。法学部は編入学・社会人入学試験の制度自体も設けていません。

社会科学部に編入できますか。

できません。社会科学部は学士入学試験を2020年度、3年編入学試験と外国学生入学試験(編入学)を2016年度にそれぞれ募集停止しており、現在はいずれの制度も実施していません。

政治経済学部・商学部・国際教養学部・スポーツ科学部に編入できますか。

できません。これらの学部は公式サイトの入学試験情報ページに学士入学・編入学に関する記載がなく、制度自体が存在しません。

人間科学部・文化構想学部の学士入学試験は実施されていますか。

制度自体はありますが、直近は募集していません。人間科学部は2027年度入試の学士入試の募集を行わないと公式サイトで案内しており(2028年度以降は別途案内)、文化構想学部も2026年度入学の募集はないとしています。志望する場合は出願年度直前に必ず学部サイトで最新の募集状況を確認してください。

早稲田大学の編入試験の過去問はありますか。

入学センターが著作権処理済みの過去問をPDFで公開しています。ただし志願者がいなかった学科・年度は問題自体が存在せず「掲載なし」となります。法学部は筆記試験を実施しないため、過去問はありません。出題意図や採点基準まで公開している例は確認できませんでした。

高専から早稲田大学に編入できますか。

基幹理工学部の数学科・応用数理学科・電子物理システム学科であれば、2027年度入試に限り3年編入学試験に出願できます。ただし2028年度以降はこの制度自体が募集停止となるため、高専卒業のタイミングによっては出願できない可能性があります。

早稲田大学の学士入学の学費はいくらですか。

入学金は多くの学部で200,000円です。そのうえで教育学部は初年度合計で文系専修822,000円・理系専修1,074,000円、文学部は3年次春学期の合計が847,500〜855,500円(コースによる)、先進理工学部は初年度合計がおおむね210万円台(学科群による)などとなっており、学部・学科によって差があります。正確な金額は志望学科の入学試験要項別紙で確認してください。

早稲田大学の学士入学試験に外国語検定試験は必要ですか。

理工3学部(基幹理工・創造理工・先進理工)の学士入学試験・3年編入学試験は、TOEFL iBT・IELTS Academic・TOEIC L&Rのいずれかのスコア証明書の提出が出願資格の一部として必須です。法学部・教育学部・文学部の要項には、外国語検定試験のスコア提出を出願資格とする記載は確認できませんでした。

文学部の2027年度学士入学試験要項はいつ公開されますか。

本稿執筆時点(2026年8月)では未公開です。文学部の学士入学試験要項は例年9月下旬頃に公開されており、2026年度要項も2025年9月26日に公開されています。同じサイクルであれば2027年度要項は2026年9月下旬頃に公開される見込みですが、正式な公開日は文学部の公式サイトで確認してください。

まとめ

早稲田大学の編入について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、他大学のような一般的な「編入学試験」が使えるのは基幹理工学部の3学科だけで、しかも2027年度が最終募集です。それ以外の経路は、すでに学士の学位を持つ人が対象の「学士入学試験」であり、実施学部も法・教育・文・基幹理工・創造理工・先進理工の6学部に限られます。

次に、募集規模はきわめて小さく、いずれの学部・コースも「若干名」の募集で、年間の合格者は0〜2名程度です。倍率という指標が意味を持つほどの母数はなく、複数年度で見ても合格者が出ない年が珍しくありません。

そして、人間科学部・文化構想学部は制度としては存在するものの直近は募集ゼロ、社会科学部は完全に廃止、政治経済学部・商学部・国際教養学部・スポーツ科学部はそもそも制度がないなど、「早稲田大学には編入学の道がある」という前提自体が、学部によっては成立しません。

最後に、試験科目そのものにも学部差が大きく表れています。法学部は筆記試験なしの書類審査+面接、創造理工学部の4学科も面接のみである一方、教育学部・文学部・基幹理工学部(数学系)は明確な筆記試験が課されます。「早稲田大学の編入対策」とひとくくりに準備することはできず、志望学部・学科を先に決めてから、その科目・形式に合わせて対策する必要があります。募集人員が若干名である以上、複数学部・複数大学への併願を前提に計画を立てることも現実的な選択です。

志望する学部が決まったら、まずその学部の最新の入学試験要項を早稲田大学の公式サイトで直接確認してください。本記事の数値は早稲田大学が公表する2027年度入学試験要項(文学部のみ直近公表の2026年度要項)および2024〜2026年度の志願者数・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・募集の有無は年度によって変更されるため、出願前には必ず早稲田大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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