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【大学院入試合格体験記】仕事と育児を両立し専攻を変えて東京大学大学院教育学研究科合格|細切れ自習と研究計画書指導

「一度きりの人生ですので、自分が好きなことをとことんやりたいなと思って決意しました」。仕事と育児を両立しながら、学部時代とは専攻を変え、社会人から東京大学大学院教育学研究科への合格を果たしたYURIKAさんは、合格者インタビューで受験の動機をこう語った。新卒でタイヤメーカーに就職し、ドバイでの約5年の生活を経て、日本で個人事業主として働きながら妊娠・出産を経験した。その中で大学院受験を決めたYURIKAさんの合格体験記を、本人の言葉でお届けする。
受験を考え始めた当時、英語にはかなり自信があった一方で、専門科目と研究計画書は「ほとんどゼロ」の状態だったという。授業は育児の関係で週1〜2回。勉強時間は仕事の空き時間、子どものお昼寝中、寝かしつけの後などをつなぎ合わせて捻出した。限られた時間の使い方と、試験当日の想定外の出題への対応は、仕事や家庭を抱えて大学院を目指す人の参考になるはずだ。
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この記事では、YURIKAさんが語った「受験を決めたきっかけ」「独学で困ったこと」「サービスを選んだ理由」「育児・仕事との両立のコツ」「試験当日の出来事」「合格後の気持ち」を、動画の発言に忠実に構成した。東京大学大学院教育学研究科の入試制度や倍率については、東京大学教育学研究科の院試【2027年度】倍率・研究計画書・対策もあわせて参照してほしい。
まずは動画で見る|東京大学大学院 教育学研究科 合格者インタビュー
今回の内容は、スプリング・オンライン家庭教師の公式YouTubeチャンネルで公開されている合格者インタビュー動画がもとになっている。動画を見る時間がない方のために、以下では発言を忠実にテキスト化してお届けする(動画内で語られていない事実は加えていない)。
合格者プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 合格者 | YURIKAさん |
| 合格先 | 東京大学大学院 教育学研究科(令和9年度入試・動画内テロップより。所属コース名は動画内で言及なし) |
| 経歴 | 約10年前に大学の学部を卒業。新卒でタイヤメーカーに就職し約5年勤務した後、アラブ首長国連邦のドバイに移住し約5年在住。受験を決意した頃は日本で個人事業主として勤務 |
| 受験時の状況 | 妊娠・出産を経て、育児と仕事をしながら受験勉強 |
| 学部時代との関係 | 学部時代とは専攻を変えて受験(学部の分野・出身大学名は動画内で言及なし) |
| 受験を考え始めた当時の学力 | 英語はTOEIC約890点(本人談)。専門科目と研究計画書は「ほとんどゼロ」 |
| 授業の頻度 | 週1回、多いときで週2回(2コマ) |
| 自習時間 | 平日は最低5時間、休日は7〜10時間(細切れの時間の合計) |
| 本人が触れた試験内容 | 筆記試験(英語・専門科目)、口頭試問、研究計画書 |
| 利用サービス | スプリング・オンライン家庭教師(大学院入試対策) |
※TOEICのスコアや勉強時間はすべて本人の発言に基づく。出願資格・試験科目・日程は年度によって変わるため、必ず東京大学大学院教育学研究科の最新の募集要項を確認してほしい。
大学院受験を決めたきっかけ
聞き手の講師から、子育てと社会人のキャリアを並行するなかでなぜ受験を考えたのかを問われると、YURIKAさんはまず「一度きりの人生ですので、自分が好きなことをとことんやりたいなと思って決意しました」(YURIKAさん)と答えた。もともと専攻している分野には興味があり、これまでにも何度か受験を考えたことはあったという。
それでも長く決断できなかった理由について、本人は率直にこう語っている。「仕事と妊娠出産といった女性のライフキャリアを考えると、ちょっと研究という茨の道に進むという勇気がなかったので、なかなか決意できてなかったんですけども」(YURIKAさん)。関心はあっても、ライフキャリアとの兼ね合いで踏み出せなかったという状態が続いていたことになる。
転機になったのは、自身の病気だった。「もともとちょっと婦人科系の病気を患って、手術をした段階で自分の人生についてちょっと改めて向き合った時に、自分の好きなことでしたりとか、自分の好きな物や人に囲まれて人生を歩みたいなと思っていたので、アカデミアの道に進むことを決意しました」(YURIKAさん)。人生と向き合い直した経験が、アカデミアへ進む決意につながった。
受験を考え始めた当時の学力と不安
英語には自信、専門科目と研究計画書はほぼゼロ
受験を考え始めた当時の学力について聞かれると、YURIKAさんは科目ごとに状況がまったく違ったと説明した。「専門科目と研究計画書はほとんどゼロといっても過言ではないと思っています」(YURIKAさん)。一方で英語については、海外での生活経験から強みがあったという。「英語に関しては海外赴任でしたりとか駐在をしていたので、かなり自信があったので、TOEICは大体890点くらいあったと思います」(YURIKAさん)。
英語という武器はあるが、専門と研究計画書は一からというのが出発点だった。
一番の不安は「時間」と「情報」
当時一番不安だったことを聞かれると、YURIKAさんは2つを挙げた。1つ目は時間の確保だ。「一番はやはり育児と仕事をしながら、どうやって受験勉強を進めていくかということが一番不安でした」(YURIKAさん)。
2つ目は、専攻を変えることによる情報の不足だった。「2点目に専門科目でしたりとか、研究計画書をどうやって取り組んでいいかとか、学部自体と私は専攻を変えたので、その分野に関する情報がなかったことが不安でした」(YURIKAさん)。学部時代の蓄積が使えない分野への挑戦だったからこそ、何から手をつければよいかが見えにくかったことがうかがえる。
独学で始めて直面した壁
YURIKAさんは最初から指導を受けていたわけではない。「おっしゃる通り最初は独学でやっていたんですが、育児と仕事をしたので塾に通う余裕がなかったので、最初は独学でやるしかないと思ってやっていたんですけども」(YURIKAさん)。通塾の時間が取れないため、まずは独学という選択だった。
しかし進めるうちに、2つの領域で行き詰まった。「やっていく中ですごく困ったのはやはり研究計画書と、私の場合は統計学があったので、統計学がすごく困っていました」(YURIKAさん)。困りごとの中身について、本人は具体的にこう振り返っている。「あまりに情報がまずなかったことに加えて、その学問の分野の独自のルールでしたりとか、そもそも参考文献の読み方が分からないといったこと、あと統計学はそもそもゼロで、数学もとても苦手だったので、かなり絶望な状況だったようなことを覚えています」(YURIKAさん)。
専攻を変えた社会人が独学でぶつかりやすい壁が、ここにまとめて現れている。こうした中でスプリング・オンライン家庭教師に申し込んだという。
スプリング・オンライン家庭教師を選んだ理由
決め手は3つ
独学時代の悩みを踏まえて、何が決め手になったのか。YURIKAさんは3点を挙げた。「決め手はですね、完全オンラインで日時の都合がつきやすいことと、あと必要なコマ数を自分で決められることと、私の場合、専門に対応していただく講師の方が在籍していたことが大きな強みだったかなと思っています」(YURIKAさん)。
通塾の余裕がなかったYURIKAさんにとって、完全オンラインで日時を調整しやすいことは前提条件に近かった。
申し込み前の不安は「全くなかった」
申し込む前に不安はなかったかと聞かれると、YURIKAさんの答えは明快だった。「正直言うと全くなかったです。独学の状態で苦しんでる今よりは、事態が好転するのかなと思ったので、なかったです」(YURIKAさん)。独学で行き詰まっていたからこそ、迷いなく申し込めたという。
無料相談で「解像度が上がった」
最初に受けた無料相談の内容について、YURIKAさんはこう振り返っている。「確か東京大学の入試に関する情報があまりにも少なかったので、そういったことを補填していただいたりとか、あと研究計画書の進め方でしたりとか、専門科目や英語の進捗などを確認していただいたかなと思っています」(YURIKAさん)。
受ける前と後で見えてきたものが変わったか、という問いには、「はい、かなり変わっていて、受けた後やはり大学院入試に関する解像度がかなり上がっていて、また講師の方も情報も事前にいただいたので、すごく安心したことを覚えています」(YURIKAさん)と答えている。入試情報の補填と現状の確認で、大学院入試の解像度が上がったことが、不安の解消につながった。
対策の進め方|週1〜2回の授業と細切れの自習
授業は週1回、多くて週2回
入会後の勉強の進め方について、YURIKAさんはまず授業の頻度を説明した。「確かに授業は育児の関係で、週に1回か多くて2回とか、2コマ受けていた状態だったと思います」(YURIKAさん)。育児の状況に合わせて、授業は週1〜2回に抑えた形だ。
自習は平日5時間・休日7〜10時間を細切れで
一方で、自習の量は多い。「自習は平日最低でも5時間やっていて、休日は7から10時間やっていたことを覚えています」(YURIKAさん)。ただし、まとまった時間を確保していたわけではない。本人は時間の作り方をこう具体的に語っている。
「私の場合は仕事と育児があったので、ちょっと少し特殊なんですけども、だいたい仕事の空き時間だったりとか、子どもがお昼寝してる時間だったりとか、寝かしつけた後とか、あと夫が仕事から帰ってきてバトンタッチして自習室に行くような生活をしていて、そのために結構勉強時間というと細切れでやっていて、合計すると平日5時間で休日7から10やっていたような感じでした」(YURIKAさん)。
細切れの時間を積み上げて平日5時間を確保していたという点は、まとまった時間が取れずに受験をためらっている人へのヒントになる。
育児・仕事・勉強の両立のコツ
優先順位、無駄の削減、そして体力づくり
聞き手の講師から、仕事や育児との両立をどうしていたのかを問われると、YURIKAさんは3つのコツを挙げた。「育児と勉強仕事の両立のコツは、まず物事優先順位を明確につけることと、あとつけた上で無駄だと判断した時間を徹底的に省くことと、そして何より体力づくりが大事だなと思っています」(YURIKAさん)。
聞き手の講師が「体力作りのところ興味深いですよね」と反応し、実際に運動などをしていたのかを尋ねると、YURIKAさんは具体的な方法を明かした。「ジム行く時間は全部減らしてしまったんですけど、ストレッチとかヨガとかは必ず毎日したりとか、あとプロテイン飲むとかサプリとか、そういったところで必ず体調を崩さないことを結構念頭に置いてました」(YURIKAさん)。
ジムの時間は削っても、毎日のストレッチやヨガで体調を崩さないことは優先した。
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一番効いた指導|研究者の視点で磨いた研究計画書
スプリング・オンライン家庭教師の指導で一番効いたものを聞かれると、YURIKAさんは迷わず研究計画書を挙げた。「やはり研究計画書の作成が一番心に残っています」(YURIKAさん)。担当した講師はもともと研究者だったといい、その指導の特徴をこう語る。
「担当いただいた先生はもともと研究者だったこともあって、かなり科学者の目線で私の研究内容を確認していただいて指導していただきました。その中でとても大事な研究者が持つべき視点だったりとか、理論的な考え方とか、そういったところを徹底的に教え込んでいただいたので、そこがかなり研究計画書でしたりとか、その後の論述でしたりとか、口頭試問に生きたかなと思っています」(YURIKAさん)。
書き方だけでなく内容面の理解まで授業で扱えたことになる。研究者の視点と理論的な考え方が、計画書・論述・口頭試問のすべてに生きたという振り返りだ。東京大学大学院教育学研究科の研究計画書については、東京大学大学院教育学研究科の研究計画書の書き方で専攻・カリキュラム・教員の研究分野から逆算する考え方を解説している。
一番辛かった時期とその乗り越え方
睡眠を削った日々と、専攻変更の不安
ここまでの話が順調に聞こえることを踏まえ、聞き手の講師は挫けそうになった時期を尋ねた。YURIKAさんの答えは「かなりありました」だった。「特に勉強と育児、仕事の両立が本当に辛くて、時には睡眠時間をかなり削っていた頃があったので、そこは本当にしんどかったですね」(YURIKAさん)。
もう一つの不安は、専攻変更と競争相手だった。「あと私は学部時代と専攻変更したので、学術的な部分をどのように補っていくかということと、現役生でしたりとか内部生の方と試験でどうやって本当に競えるのかなというところが常に不安としてありました」(YURIKAさん)。現役生や内部生と本当に競えるのかという不安は、社会人受験生の多くが抱えるものだろう。
合格した自分を前提に生活する
どう乗り越えたのかという問いに、YURIKAさんは3つの工夫を挙げた。「ひたすら自分が合格しているイメージをずっと心に持っていたことと、合格している自分の前提で生活をしていたことと、それでもダメだった時は思い切って一回勉強から離れて、子どもと遊んだりとか旅行行ったりとかして、メリハリをつけて何とか乗り越えました」(YURIKAさん)。
追い込むだけでなく、思い切って離れる時間もつくったことが特徴だ。
試験直前期と試験当日
直前期は「楽しみ」とイメージトレーニング
試験直前期の状態について、YURIKAさんは「かなり緊張はしていたんですけども、結構やり切ったという感じがあったので、自分の力がどの程度通用するかがすごく楽しみでした」(YURIKAさん)と語る。不安がまったくなかったわけではない。「あったんですけど、不安に飲み込まれたらパフォーマンスが落ちてしまうと思ったので、常に受かった時のイメトレをしていたかなと思います」(YURIKAさん)。
手応えについては「かなり半々」だったという。それでも、「ただもうここまでボロボロになりながら頑張ったので、あとは楽しむだけなので楽しもうという精神で受験したことを覚えています」(YURIKAさん)と、ここまで頑張ったのだから楽しもうという姿勢で本番に臨んだ。
英語の出題傾向が「ガラッと変わった」
試験当日については、口頭試問の内容は決まりで話せないとしたうえで、筆記試験での出来事を語っている。「筆記試験の時の英語の出題傾向は過去5年からガラッと変わったので、試験の問題を開いた瞬間結構動揺したことは覚えています」(YURIKAさん)。
専門科目でも想定外があった。「専門科目も過去5年出なかった単元が急に出題されたりとかしていて、そこが全く対策をしていなかったので、明確に点数を落とすことが試験中に確定した単元があったので、かなり動揺して受験をしたことを今では覚えています」(YURIKAさん)。英語でも専門科目でも、過去5年と違う出題に直面したことになる。
勝因は「切り替え」
出題傾向が変わった中で合格できた勝因を聞かれると、YURIKAさんは一言で答えた。「もう切り替えですね。分かんないことは分からなくてしょうがないので、そこは捨てて他のことに時間を使って、かなり集中して他で取ろうという前向きな気持ちが勝因につながったのかなと思ってます」(YURIKAさん)。解けない問題に固執せず、他で取りにいく判断が、合否を分けたと本人は考えている。
合格発表の瞬間と、合格後の変化
手応えは五分五分だったという中での合格発表。YURIKAさんは在宅で仕事をしている最中に、一人で結果を確認したという。「確認した時に、辛かったことを思い出して、自分の力が通用したことがすごく嬉しくて、一人で泣いてしまったことを今でも覚えています」(YURIKAさん)。
合格後の心境の変化については、「まだ実感がないっていうのが正直なところ」としつつ、生活の変化をこう語っている。「今まで本当に根詰めて勉強したので、今子どもと今まで以上にたくさん時間を過ごしていたりとか、入学していたらまた生活がガラッと変わるので、今はすごく穏やかな気持ちで毎日家族と過ごして、一方で入学に向けて高めたいスキルを勉強しているような状態ですね」(YURIKAさん)。家族との時間を取り戻しつつ、入学に向けた準備も進めているという。
今回の挑戦を振り返ってよかったかという問いには、「もう本当に死ぬ時に思い出すくらい挑戦していい思い出でした」(YURIKAさん)という言葉が返ってきた。
これから大学院受験を迷っている人へ
「今この瞬間が一番若い」
受験したいけれど自分にできるか不安で迷っている人へのメッセージを求められると、YURIKAさんは好きな言葉を紹介した。「私の好きな言葉でマハトマ・ガンジーの言葉なんですけども、明日死ぬかのように生きよう、永遠に生きるかのように学べという言葉があって、私もこの言葉はすごく心を元気づけられて勉強頑張ったんですが」(YURIKAさん)。そのうえで、こう続けている。「今この瞬間が一番若いので、あの時やっておけばと言って後悔するよりは、やって後悔した方がいいのかなと思うので、ぜひ挑戦してくださいという一言です」(YURIKAさん)。
最初の一歩は自己分析と情報収集
今日できる最初の一歩についても、YURIKAさんは順序立てて答えた。「まず自分の中の優先順位でしたりとか、大切にしたいことは何かを考えて自己分析をすることと、自分の1年後3年後5年後のなりたい姿に大学院に行くことがちゃんとマッチしてるかということを考えることが一番大事かなと思っています」(YURIKAさん)。
「それで少しでも行きたいな、マッチしてるなとかワクワクするなと思うんだったら、やっぱり自分が受ける大学院の情報をまず収集することから始めることが一番かなと思っています」(YURIKAさん)。自己分析で方向を確かめてから、志望先の情報収集へという順番だ。
編集部解説|東京大学大学院教育学研究科の入試をYURIKAさんの発言から読み解く
この章は動画の内容ではなく、編集部による補足です。YURIKAさんの発言に関係する部分について、東京大学大学院教育学研究科が公表している「令和9(2027)年度 修士課程学生募集要項」および「大学院入試についてよくある質問Q&A」(いずれも https://www.p.u-tokyo.ac.jp/admissions/graduate/ に掲載)で確認できた事実を整理します。YURIKAさんの受験コースは動画内で語られていないため、特定のコースには当てはめていません。
「筆記試験」と「口頭試問」はどう組み合わされているか
YURIKAさんは研究計画書の指導が「論述」や「口頭試問」に生きたと語っている。募集要項によると、修士課程の選抜は第一次試験(筆記試験)、第二次試験(口述試験)、出願書類(研究計画書、出身学校の学業成績等)を総合的に判定して行われる。第一次試験は「外国語(英語)」2時間と「専門科目」3時間で、口述試験は第一次試験の合格者にのみ実施される。令和9年度入試では第一次試験は対面、第二次試験はオンライン方式とされ、要項の別紙では、口述試験は受験者1名とコースの全教員によって行われると説明されている。研究計画書は提出して終わりではなく、計画書の中身を自分の言葉で説明できる状態まで仕上げておきたい。研究科全体の概要は東京大学大学院の入試【2027年度】でも整理している。
英語の「出題傾向の変化」について公式に確認できること
YURIKAさんは英語の出題傾向が「過去5年からガラッと変わった」と語っている。具体的にどう変わったかは動画内で語られていないため、ここでは公式資料で確認できる範囲だけを示す。募集要項の別紙によると、英語は専門科目とは別の独立した試験で、研究科共通ではなくコースごとに出題される。2020年度以前は英文和訳問題が出題されていたが、その後は各コースの教育研究分野に即した出題を行い、出題方式は英文和訳に限らないとされている。スピーキングやリスニングの力は問わないことと、印刷された英和辞書1冊の使用が認められることも明記されている。形式が英文和訳に固定されていない以上、過去問の形式だけに合わせた対策には限界がある。英語のスコアや対策全般は大学院入試のTOEICスコアは何点必要?も参考にしてほしい。
過去問は公開ではなく「販売」、そしてコース別の出題範囲
YURIKAさんは専門科目でも「過去5年出なかった単元が急に出題された」と語っている。過去問の扱いについて、研究科のQ&Aは、過去の入学試験問題は東京大学文学部複写センターで販売されていると案内している(研究科サイトでの問題文の公開ではない)。また2021年度・2022年度入試は感染症対応で従来と別の形で実施されたため、過去問を見る際は注意するよう求めている。このため本記事では個別年度の出題テーマは扱わない。
募集要項の「試験科目」の表には、コースごとの専門科目の出題範囲が記載されている。たとえば教育心理学コースは「心理学研究法(統計法を含む)」と教育心理学全般にかかわる論述問題を必須とし、臨床心理学コースも「臨床心理学研究法(統計法を含む)」を出題分野に含めている。YURIKAさんの「私の場合は統計学があった」という発言のように、コースによっては統計が専門科目の範囲に明記されている。過去問の頻出分野だけでなく、要項が示す範囲全体に目を通しておきたい。過去問の入手全般は大学院入試の過去問の入手方法を徹底解説、専門科目の進め方は大学院入試の専門科目対策完全ガイドで解説している。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料を確認してほしい。
専攻を変えて受ける人の研究計画書と、育児中の在学
YURIKAさんは「学部自体と私は専攻を変えた」ことを不安の一つに挙げていた。研究科のQ&Aには、学部時代と違う分野に出願する場合の研究計画書について、「関心をもって取り組んできた研究の主題および内容」の欄には、修士課程での研究分野にとらわれず、自身がこれまで関心をもって取り組んできた研究等を記載するよう回答がある。研究計画書は主に、これまで取り組んできた研究と今後やってみたい研究等を、それぞれ1200字程度で記載するものとされている。
また、YURIKAさんは入学後に「生活がガラッと変わる」と語っていた。同じQ&Aによると、多くのコースで授業は平日に開講されているが、標準修業年限を超えて計画的に履修できる「長期履修学生制度」があり、フルタイムの有職者のほか、出産・育児や親族の介護を行う必要がある人も対象になる(入学後すぐの申請が必要)。育児や仕事を続けながら学ぶ人向けの制度があるかどうかは、出願前に確認しておきたい点だ。社会人の大学院進学全般は社会人大学院はきつい?後悔しないための実態と対策、教育学研究科を目指す際の対策の選び方は教育学研究科(非教職)の大学院予備校比較も参考になる。
YURIKAさんの体験から学べる5つのポイント
- 決断の軸を「一度きりの人生」に置く:ライフキャリアとの兼ね合いで何度も迷った末、自分の好きなことに向き合うと決めたことが出発点になった。
- 独学で詰まった領域を見極めて指導を受ける:研究計画書と統計学という、独学で行き詰まった領域がはっきりしていたことが、指導の使い方を明確にした。
- 授業は少なく、自習は細切れで積み上げる:授業は週1〜2回に抑え、仕事の空き時間や子どものお昼寝中などを合計して平日5時間・休日7〜10時間を確保した。
- 両立の土台は優先順位と体力:無駄な時間を省く一方、体調管理は毎日続けた。
- 想定外の出題には切り替えで対応する:分からない問題は捨て、他で点を取ることに集中した判断を、本人は勝因に挙げている。
よくある質問(FAQ)
YURIKAさんはどんな経歴の人ですか?
新卒でタイヤメーカーに約5年勤務した後、ドバイで約5年暮らし、受験を決意した頃は日本で個人事業主として働いていました。妊娠・出産を経て、育児と仕事をしながら受験勉強をしていたと語っています。
大学院受験を決めたきっかけは何ですか?
何度か受験を考えつつ踏み出せずにいたものの、婦人科系の病気で手術をしたことをきっかけに人生と向き合い直し、アカデミアの道に進むことを決意したと語っています。
受験を考え始めた当時の学力はどうでしたか?
専門科目と研究計画書は「ほとんどゼロ」だった一方、英語には自信があり、TOEICは大体890点くらいだったと本人が語っています。
最初は独学だったのですか?
はい。塾に通う余裕がなく最初は独学でしたが、情報の少なさ、参考文献の読み方、統計学などで行き詰まり、「かなり絶望な状況だった」と振り返っています。
スプリング・オンライン家庭教師を選んだ決め手は何ですか?
完全オンラインで日時の都合がつきやすいこと、必要なコマ数を自分で決められること、専門に対応できる講師が在籍していたことの3点を挙げています。
授業の頻度と勉強時間はどのくらいでしたか?
授業は週1回、多いときで週2回でした。自習は平日最低5時間、休日7〜10時間で、仕事の空き時間や子どものお昼寝中などの細切れの時間の合計だそうです。
指導で一番効いたことは何ですか?
研究計画書の作成です。もともと研究者だった講師から研究者の視点や理論的な考え方を教わり、論述や口頭試問にも生きたと振り返っています。
試験当日に想定外のことはありましたか?
英語の出題傾向が過去5年から大きく変わり、専門科目でも過去5年に出なかった単元が出たそうです。分からない問題は捨てて他で取る「切り替え」が勝因だったと語っています。
これから大学院受験を迷っている人に向けたアドバイスはありますか?
「今この瞬間が一番若い」と挑戦を勧めています。最初の一歩は、自己分析でなりたい姿と大学院進学が合っているかを考え、合っていれば志望先の情報収集から始めることだと語っています。
まとめ
学部時代と専攻を変え、社会人から東京大学大学院教育学研究科へ合格したYURIKAさんの歩みは、育児と仕事の合間の細切れの時間を積み上げ、独学で行き詰まった研究計画書と統計学を指導で補ったものだった。試験当日には英語・専門科目ともに想定外の出題に直面したが、分からない問題を捨てて他で取りにいく切り替えで合格をつかんだ。
東京大学大学院教育学研究科の入試制度や倍率は東京大学教育学研究科の院試【2027年度】、研究計画書の考え方は東京大学大学院教育学研究科の研究計画書の書き方、大学院入試全般の個別指導については大学院入試対策コースを参照してほしい。ほかの合格者の声は合格者の声カテゴリでも紹介している。YURIKAさんが最初の一歩に挙げたのは、志望する大学院の情報収集だった。情報が少ないと感じているなら、まずは無料相談で今の状況を講師に話してみることをおすすめしたい。
この記事の制作方針について
本記事は、スプリング・オンライン家庭教師が公式YouTubeチャンネルで公開している合格者インタビュー動画(2026年10月30日公開)を、本人の発言に忠実にテキスト化した合格体験記です。発言の引用は読みやすさのために言い回しのみ整え、数値・時期・勉強法などの事実情報は動画内で本人が語った内容以外を付け加えていません。「編集部解説」の章のみ、東京大学大学院教育学研究科の公表資料に基づく編集部の補足です。YURIKAさんは当社の指導サービスを利用した合格者であり、その関係性を明示した上で掲載しています。試験制度は変更される場合があるため、受験の際は必ず大学公式の最新募集要項をご確認ください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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