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広島大学情報科学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

広島大学情報科学部の編入試験を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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広島大学情報科学部の編入学試験とは、高等専門学校や短期大学、大学などで学んだ人が、原則として第3年次に情報科学科へ入学するための選抜です。試験は東広島キャンパスの情報科学部で実施され、高等専門学校の情報系学科在籍者を対象とした推薦入試と、出身学科を問わない一般入試の2区分に分かれています。推薦は高専の情報系学科在籍者に限定された選抜方式です。本記事では、令和9年度(2027年4月入学)の第3年次編入学学生募集要項を一次情報として、募集人員・出願資格・試験科目・配点の考え方・日程・倍率・過去問の傾向までを整理します。年度によって変わりうる数値や日程は、必ず最新の募集要項でご確認ください。

広島大学情報科学部は2018年4月に開設された学部で、計算機科学・データ科学・知能科学の3つの学びの領域を柱に、情報処理技術とデータ分析の両方を扱う人材の育成を掲げています。編入学試験の募集人員は推薦・一般をあわせて20名で、令和7年度入試(令和8年4月入学)から推薦入試を5月、一般入試を6月に実施する現行方式に定着しました。推薦と一般で出願できる出身学科の範囲が異なります。試験科目は一般入試で数学(微分積分・線形代数)を必須とし、確率・統計かプログラミング(C言語)のいずれかを選択する形が採られており、英語はTOEICまたはTOEFLのスコア提出で評価されます。

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目次

広島大学情報科学部の編入試験の概要

広島大学情報科学部は情報科学科の1学科で構成されており、学科の中に系や専攻といった区分は設けられていません。編入学試験の募集単位も「情報科学部・情報科学科」の1本で、出願先を学科内でさらに選ぶ必要はありません。出願先は学科単位のみで細分化されていません。この点は、学科・コースごとに検査科目が枝分かれする大学の編入試験と比べると、出願の判断がシンプルだといえます。試験場は東広島市鏡山一丁目4番1号の情報科学部です。JR山陽本線西条駅、または山陽新幹線東広島駅からバス「広島大学」行きに乗り、「大学会館前」で下車して徒歩約5分の距離にあります。新幹線東広島駅発着の定期バスは便数が少なく運休になる場合があるため、公共交通機関を使う場合は時刻を事前に確認しておくと安心です。

編入後に配属される3つのプログラム

情報科学部は、計算機科学プログラム・データ科学プログラム・知能科学プログラムという3つのプログラムを軸にカリキュラムを編成しています。募集要項によれば、第3年次編入学後はこの3プログラムのいずれかに配属されて履修することになり、入学前に配属希望の調査が行われますが、最終的な配属先はプログラムごとの配属人数のバランスを考慮して決定されます。配属先は希望どおりになるとは限らず人数調整があります。編入生の履修モデルは「基礎履修モデル」に位置づけられており、1年次から入学した学生とは異なる履修の組み方になります。志望理由書や面接では、単に「情報科学部で学びたい」という抽象的な動機ではなく、3プログラムのどれに関心があり、これまでの学習内容とどうつながるのかを言語化しておくことが望まれます。

単位認定・修業年限・ノートパソコン必携化の注意点

編入学した学生が入学前に修得した単位は、情報科学部が定めた基準にもとづいて単位認定が行われます。ただし募集要項には、単位の認定状況によっては第3年次に編入学しても2年間で卒業できない場合があると明記されています。単位認定次第では2年間での卒業が難しくなることがあります。教育職員免許状の取得を目指す場合も、2年間では取得できないことがあるとされているため、教職課程の履修を考えている人は特に注意が必要です。広島大学は2020年1月からキャンパス内が全面禁煙となっているほか、講義やレポート作成、履修登録などの多くの場面でパソコンを使うため、ノートパソコンの必携化が実施されています。入学者が用意すべきパソコンの要件は入学手続時等に案内されるため、合格後の準備事項として覚えておきましょう。

アドミッション・ポリシーに見る「求める学生像」

情報科学部が公表している3年次編入学の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)では、数学の基礎的知識と理論的思考力を有する人、現代社会が抱える課題や社会現象に高い関心を持ち独創的な発想でソリューションを導き出す意欲がある人、プログラミングから情報処理・データ解析まで幅広く学びたい人、国際的視野と外国語コミュニケーション能力を備えた人を求める学生像として挙げています。求める学生像は数学力・社会課題への関心・国際的視野の3本柱です。入学前に修得しておくことが望まれる内容として、微分積分学・線形代数学・確率統計学、英語のリーディング・ライティング・リスニング、プログラミング能力が具体的に示されており、これは一般入試の必須科目(微分積分・線形代数)や選択科目(確率統計・プログラミング)、TOEIC・TOEFLの提出とほぼ一致します。アドミッション・ポリシーと試験科目の対応関係を読み解くと対策の優先順位が見えてきます。選抜の基本方針としても、一般入試は数学・プログラミングの筆記試験、英語民間試験成績、面接試験を総合評価し、推薦入試は学業成績証明書・推薦書・面接(口頭試問)を総合評価すると明記されており、両区分とも数学の基礎知識、社会課題への関心、プログラミング学習意欲、国際的視野、地域貢献意欲を重点的に評価するとされています。

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募集人員・出願資格

広島大学情報科学部情報科学科の編入学試験は、募集要項において「推薦入試(高専のみ)」と「一般入試(出身学科・コースを問わない)」の2区分で実施すると定められています。募集人員は推薦・一般をあわせて20名で、編入学年次は原則第3年次、入学時期は令和9年4月1日です。募集人員20名は推薦と一般の合計人数です。この20名という枠は年度によって決まった内訳(推薦何名・一般何名)が事前に公表されているわけではなく、両区分をあわせた総枠として示されている点をまず押さえておく必要があります。

推薦入試(高専の情報系学科限定)の出願資格

推薦入試の出願資格は、高等専門学校の情報系学科(コース)を令和9年3月31日までに卒業見込みの者に限られます。短期大学や高校専攻科、大学に在学中の人は推薦入試を利用できず、高専の情報系学科出身者のみが対象です。推薦入試は高専の情報系学科出身者だけが出願できます。そのうえで、在籍学校長が責任をもって推薦できる者として、次の推薦要件がすべて課されています。

  • 在籍学校における第4学年の成績が、学科(コース)在籍者の上位25%以内(小数点以下切上げ)であること。ただし、在籍学校の1学科(コース)からの推薦人数は2名までとされ、学業成績の順位を定めていない学校からの推薦は受け付けられません。
  • 合格した場合、入学することを確約できる者であること。

上位25%という基準は、高専内での学年成績順位が推薦要件そのものに組み込まれていることを意味します。上位25%以内という順位基準が推薦要件の核心です。推薦入試を志望する場合は、出願年度の直前になって成績を意識するのではなく、低学年のうちから学内順位を継続的に把握し、上位を維持する学習姿勢が前提になります。

一般入試の8つの出願資格区分

一般入試は出身学科・コースを問わず出願できる区分で、次のいずれかの資格を有する者、または令和9年3月31日までに取得見込みの者が対象です。

  1. 短期大学または高等専門学校を卒業した者
  2. 外国の短期大学を卒業した者、または外国における学校教育12年課程修了と位置付けられた教育施設の当該課程を我が国において修了した者(広島大学通則第11条に規定する者に限る)
  3. 修業年限2年以上・授業時間数1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者(広島大学通則第11条に規定する者に限る)
  4. 修業年限2年以上であることなど文部科学大臣の定める基準を満たす高等学校専攻科の課程を修了した者(広島大学通則第11条に規定する者に限る)
  5. 大学を卒業した者
  6. 学校教育法第104条第7項の規定により、大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者
  7. 大学に2年以上在学し(休学期間を除く)、68単位以上を修得した者
  8. 外国において修業年限4年以上の大学を卒業した者、または同大学に2年以上在学し(休学期間を除く)68単位以上を修得した者

このうち(1)(5)は最終出身学校の卒業・修了(見込)証明書のみで足りますが、(2)(3)は大学入学資格を証明する書類をあわせて2点提出する必要があり、(7)(8)の在学者は所定の様式(様式4)による在学単位の証明が求められます。出願資格の区分によって必要な証明書の組み合わせが変わります。自分がどの区分に該当するかを早めに特定し、証明書の発行元(在籍校・出身校)に必要書類を確認しておくことが、出願準備の最初の一歩になります。

出願書類と証明書の準備

推薦・一般とも、インターネットを利用した志願者情報の入力と入学検定料の納入を済ませたうえで、写真・学業成績証明書・卒業(見込)証明書などの出願書類を簡易書留で郵送または持参する2段階の手続きです。ネット登録の完了と書類提出の両方が必要です。写真はインターネット出願サイトからカラー・上半身・脱帽・無背景・正面向きで撮影後3か月以内のJPEGファイルをアップロードする形式で、学生証や教務システムでも卒業まで使用されるため、入学後を意識した写真を選ぶことが推奨されています。学業成績証明書や卒業見込証明書は在籍学校長が作成し厳封したものが必要で、発行に日数を要することも多いため、出願期間が判明した時点で早めに依頼しておくと安心です。

推薦・一般で異なる出願書類の早見表

推薦入試と一般入試では、写真と学業成績証明書以外の提出書類が大きく異なります。推薦と一般で提出が必要な書類の内訳が異なります。募集要項に記載された書類を区分ごとに整理すると、次のとおりです。

書類推薦入試一般入試
写真(出願直近3か月以内・JPEG)必要必要
学業成績証明書(原本・厳封)必要必要
卒業見込証明書・卒業/修了(見込)証明書等卒業見込証明書(厳封)出願資格区分に応じた証明書(様式3・様式4を含む)
推薦書(様式1)必要(教員作成・学校長証明・厳封)不要
面接調書(様式2)必要不要
TOEIC・TOEFLスコア証明書不要必要(いずれか一つの原本)
返信用封筒(該当者のみ)不要スコア証明書原本の返却希望者のみ必要

推薦入試は学校長の推薦に関する書類、一般入試は出願資格の証明とTOEIC・TOEFLのスコア証明書が中心という違いがあります。推薦は学校長書類中心、一般は資格証明と英語スコアが中心です。自分が出願する区分の書類だけを見て準備を進め、必要のない書類まで揃えようとして時間を浪費しないようにしましょう。

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試験科目と配点

広島大学情報科学部の編入学試験は、推薦入試と一般入試で試験科目も評価の考え方もまったく異なります。推薦入試は面接(口頭試問)のみで実施される一方、一般入試は筆記試験と面接の両方が課され、あわせて学業成績証明書とTOEICまたはTOEFLのスコア証明書を総合して合否が判定されます。推薦と一般では課される試験の中身がまったく異なります。以下、区分ごとに試験科目の内容を整理します。

推薦入試の試験科目(面接のみ)

推薦入試の試験科目は面接(口頭試問)のみです。試験日は令和8年5月23日(土)10時からで、出願時に提出した面接調書(様式2)の内容にもとづき、情報科学分野の基礎的知識を問う口頭試問が行われます。推薦入試の当日試験は面接一本に絞られています。面接調書には、志願者が高専で行っている、または行う予定の卒業研究の要約や、講義・演習で行った授業内容の要約など、情報科学分野に関連した内容を記入します。募集要項には「面接調書は面接(口頭試問)の際に利用するだけで、点数化して評価することはない」と明記されており、調書そのものが採点対象ではなく、面接での応答を通じて評価される仕組みです。合否は、面接試験、学業成績証明書、推薦書を総合して、A・B・C・Dの4段階で評価し判定されます。

一般入試の筆記試験(必須3問+選択1問)

一般入試は令和8年6月27日(土)に実施され、10時から12時までの2時間で筆記試験、13時30分から面接という時間割です。募集要項に示された筆記試験の内容は、次の表のとおりです。

区分科目内容
必須解答数学微分積分、線形代数
選択解答(1つ)数学 または プログラミング数学(確率・統計)、またはプログラミング(C言語)のいずれか一つ

受験者は微分積分と線形代数を必ず解答したうえで、確率・統計かプログラミング(C言語)のどちらか一方を選んで解答する構成です。確率統計とプログラミングは択一で自分の得意な方を選べます。数学が得意な受験者は確率・統計を、プログラミング経験がある受験者はC言語を選ぶといった判断がしやすい設計になっており、情報科学部が数理的素養とプログラミング適性のどちらか一方を最低限確認しようとしていることがうかがえます。評価は科目ごとの得点ではなく「総合して段階評価」と募集要項に記載されており、具体的な配点比率の数値は公表されていません。

面接とTOEIC・TOEFLスコアの位置づけ

一般入試の面接は、情報科学への関心や論理的思考力、学習意欲、適性などを総合的に評価するとされています。面接では関心・思考力・意欲・適性が総合的に見られます。筆記試験のように科目名で範囲が示されているわけではないため、志望理由や学びたい内容を自分の言葉で説明できる準備が欠かせません。

英語は当日の筆記試験としては課されず、TOEIC(Listening & Reading Test、いわゆる公開テスト)、TOEIC-IP(カレッジTOEICを含む)、TOEFL-PBT、TOEFL-iBTのいずれか一つのスコア証明書を出願書類として提出する方式です。対象となるのは令和7年4月1日から出願時までに実施された試験に限られ、オンラインで受験したスコアは対象外とされています。オンライン受験のスコアは出願に使えない点に注意が必要です。出願期間内にスコア証明書を提出できない場合は出願できないため、TOEICやTOEFLは出願期間から逆算して余裕をもって受験しておく必要があります。合否は、筆記試験、面接試験、学業成績証明書、TOEICまたはTOEFLのスコア証明書を総合して、推薦入試と同じくA・B・C・Dの4段階で評価し判定されます。

4段階評価(A・B・C・D)の意味

推薦・一般とも合否は「総合成績の段階評価」として、入試成績の開示に関する資料に示されたA〜Dの4段階で判定されます。合否はA〜Dの4段階評価で判定される仕組みです。それぞれの段階は次のように定義されています。

段階意味
A編入学試験によって入学を許可するに、適切と認められる者
B編入学試験によって入学を許可するに、やや不十分と認められる者
C編入学試験によって入学を許可するに、不十分と認められる者
D編入学試験によって入学を許可するに、適切でないと認められる者

この段階評価は、科目ごとの得点を単純合算するのではなく、筆記・面接・書類の各要素を踏まえて総合的に判定される点数化しにくい評価方式であることを示しています。段階評価は科目別得点の単純合算ではありません。この4段階評価は推薦・一般に共通する合否判定の物差しであり、後述のとおり受験者本人に限り開示請求も可能です。

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日程・スケジュール

広島大学情報科学部の編入学試験は、推薦入試を5月、一般入試を6月に実施する日程で運用されています。情報科学部の学部入試情報ページで公開されている令和9年度募集要項の記載から、出願・試験・発表・入学手続の日程を抜き出すと次の表のとおりです。

事項推薦入試一般入試
出願期間令和8年5月7日(木)〜5月13日(水)17時(必着)令和8年6月2日(火)〜6月11日(木)17時(必着)
受験票印刷開始令和8年5月15日(金)正午(予定・UCAROから)令和8年6月18日(木)正午(予定・UCAROから)
試験日令和8年5月23日(土)令和8年6月27日(土)
合格者発表令和8年6月3日(水)正午(予定)令和8年7月8日(水)正午(予定)
入学届提出期間令和8年6月30日(火)17時まで(必着)令和8年7月31日(金)17時まで(必着)
入学手続期間令和9年3月8日(月)〜3月15日(月)17時(予定・必着)

推薦入試から一般入試まではおよそ1か月の間隔があり、推薦で不合格だった場合や推薦要件を満たさない場合でも、一般入試での再挑戦が制度上可能な位置づけになっています。推薦の結果を見てから一般入試に切り替える猶予があります。ただし一般入試には独自の出願書類(TOEIC・TOEFLスコア証明書など)が必要なため、推薦の結果を待ってから一般入試の準備を始めるのでは間に合わない可能性があります。両区分の対策と書類準備は並行して進めておくのが現実的です。

出願手続とUCAROの利用

出願は、UCARO(ウカロ)への会員登録、インターネット出願サイトでの志願者情報入力、写真のアップロード、入学検定料の支払い、出願書類の郵送または持参という5つの手続きをすべて出願期間内に完了させる必要があります。ネット登録と検定料支払だけでは出願手続は完了しません。募集要項にも「インターネットでの出願登録及び入学検定料の支払を行っただけでは出願手続完了にはならない」と明記されており、出願書類が期間内に大学へ到着して初めて出願が成立します。出願書類を郵送する場合は簡易書留とし、必着日以降に到着した場合は消印日で一部救済される規定がありますが、原則として余裕をもった投函が前提です。入学検定料は30,000円で、このほかにインターネット出願手数料1,100円が志願者負担となります。なお、令和元年8月28日以降に災害救助法の適用を受けた災害で被災した志願者への検定料免除特例や、令和8年度中に奨学金支給期間の延長を申請する国費外国人留学生の検定料不徴収措置も設けられており、該当する場合は出願前に工学系総括支援室(情報科学部担当)への連絡が必要です。検定料の免除特例は出願前の事前連絡が条件です

受験上の配慮と試験当日の注意事項

障害等により受験上・修学上の配慮を必要とする場合は、申請書(様式任意)を期限内に工学系総括支援室(情報科学部担当)へ提出して相談する必要があります。配慮が必要な場合は早めの事前相談が求められます。点字による受験など特別な準備を要する相談は推薦入試が令和8年4月24日(金)、一般入試が令和8年5月22日(金)まで、その他の配慮を要する相談は推薦入試が令和8年5月8日(金)、一般入試が令和8年6月11日(木)までとされています。試験当日は、開始時刻の20分前までに試験室へ入室することとされており、気象状況の悪化や感染症の流行、交通機関の混乱などで予定どおり実施することが困難な場合は、情報科学部のホームページで延期や開始時刻繰り下げなどの対応が案内されます。

追加合格と問い合わせ先

編入学入学届の提出期限後に入学定員に対して欠員が生じた場合は、追加合格による欠員補充が行われることがあります。欠員が出た場合は追加合格で補充されることがあります。対象者には出願時に登録した電話番号へ大学から直接連絡が入り、入学意思の確認が行われる一方、追加合格に関する問い合わせには一切応じないとされているため、電話番号の登録内容に誤りがないよう出願時に確認しておく必要があります。入試そのものに関する問い合わせ先は広島大学工学系総括支援室(情報科学部担当、電話082-424-7611・5461、平日9時〜17時)、インターネット出願やUCAROの操作に関する問い合わせ先は専用ヘルプデスク(電話03-6634-6494)です。

合格発表とその後の流れ

合格者発表は、推薦入試が令和8年6月3日(水)正午予定、一般入試が令和8年7月8日(水)正午予定です。募集要項によれば、各キャンパスでの合格者受験番号の掲示や大学ホームページ上での公表は行われず、合格者にはUCAROを通じて「合格通知書(PDFファイル)」が交付される仕組みです。合否は掲示やホームページでは公表されずUCARO限定です。電話等による合否の問い合わせにも応じられないとされているため、UCAROのメッセージ機能やマイページをこまめに確認しておく必要があります。合格通知書がUCARO上で確認できる期間は令和9年4月30日までで、それ以降の確認・再発行はできません。合格通知を受けた者は、推薦・一般それぞれの入学届提出期限までに編入学入学届を提出しないと、入学を辞退したものとして扱われる点にも注意してください。入学手続期間(令和9年3月8日〜3月15日)に先立ち、学生宿舎の入居募集要項は令和8年12月下旬頃に公開され、入居願の提出期間は令和9年1月中旬から2月上旬が予定されています。学生宿舎の入居手続は合格後の早い時期から動き出します。合格が決まったら、入学手続とあわせて住居の検討も並行して進めておくとよいでしょう。

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倍率・難易度

広島大学情報科学部の編入学試験は、令和6年度入試までは募集人員5名という小規模な選抜でしたが、令和7年度入試から募集人員が20名に拡大されました。募集人員はここ数年で5名から20名へ拡大しています。この変化の経緯を押さえておくと、倍率の数字だけでは見えない難易度の実情がつかみやすくなります。

募集人員と試験方式の変遷

広島大学が公表している「編入学試験における変更点について」という資料によると、情報科学部の編入学試験は次のように変遷してきました。

入試年度(実施年度・入学年度)募集人員・区分試験方式
令和6年度入試(令和5年度実施・令和6年4月入学)一般入試のみ・5名(6月実施)筆記試験2時間30分(微積・線形代数・確率統計・プログラミングを課す)+面接
令和7年度入試(令和6年度実施・令和7年4月入学)6月:一般5名/10月:推薦(新設)・一般をあわせて15名筆記試験2時間(微積・線形代数は必須、確率統計かプログラミングを選択)+面接
令和8年度入試以降(令和7年度以降実施)5月:推薦/6月:一般、あわせて20名推薦=面接のみ/一般=筆記2時間(必須+選択)+面接

令和7年度入試では、6月の一般入試(5名)と、推薦入試を新設した10月の追加実施(推薦・一般あわせて15名)という変則的な2回実施でした。令和7年度入試だけは年2回に分けて実施された特殊な年です。令和8年度入試以降は、推薦を5月、一般を6月に一本化する現行方式に落ち着いています。令和9年度もこの現行方式を踏襲しています。

公式データで見る志願・合格状況

広島大学は毎年度「編入学実施状況」として、学部ごとの志願者数・受験者数・合格者数・入学者数を公表しています。情報科学部について直近の状況を整理すると、次のとおりです。

入学年度区分募集人員志願者数受験者数合格者数入学者数
令和6年4月入学一般のみ5名29名26名8名2名
令和7年4月入学一般(6月・5名枠)5名31名28名9名6名
令和7年4月入学一般・推薦(10月・15名枠)15名34名30名15名15名
令和8年4月入学推薦(5月)20名(推薦・一般合計)9名9名9名9名
令和8年4月入学一般(6月)20名(推薦・一般合計)55名50名22名7名

もっとも新しい令和8年4月入学のデータ(令和7年度実施)を見ると、推薦入試は志願者9名に対して受験者9名・合格者9名・入学者9名と、欠席者も辞退者も出ておらず、出願にこぎ着けた人がそのまま合格・入学している状況でした。直近の推薦入試は出願者がほぼそのまま合格しています。ただし、これは出願前の推薦要件(学年成績上位25%以内など)をクリアした人だけが出願する仕組みだからこその結果であり、要件を満たせない人はそもそも出願段階で絞られていることを意味します。

一方、一般入試は志願者55名に対して受験者50名(欠席5名)、合格者22名、入学者7名でした。受験者数を合格者数で割ると、50名÷22名でおよそ2.3倍という倍率になります。一般入試の実質倍率はおよそ2倍台前半で推移しています。合格者22名に対して入学者が7名にとどまっている点も特徴的で、他大学との併願や進路変更により、合格しても広島大学情報科学部への入学を選ばなかった人が一定数いたことがうかがえます。募集人員20名に対して入学者数は推薦9名・一般7名の合計16名で、募集枠をやや下回る結果となりました。

難易度をどう捉えるか

推薦入試は倍率だけを見ると「全入に近い」ように映りますが、出願要件そのものに学年成績上位25%以内という高いハードルが設定されているため、出願権を得ること自体が選抜の第一段階だと捉える必要があります。推薦は出願できること自体が既に選抜されている状態です。一般入試は出身学科を問わず門戸が広い分、志願者数が推薦より大幅に多く、実質倍率も2倍台で推移しています。募集人員が5名だった時代と比べると門戸は大きく広がりましたが、合格者数が募集人員に届かない年もあることから、一定の学力水準に達しない場合は人数の枠を埋める形での合格は行われていないと考えられます。枠が空いていても基準に届かなければ合格になりません。倍率の数字だけで難易度を判断せず、必須科目である微分積分・線形代数を確実に得点できる水準に仕上げることが、合格可能性を高める本質的な対策だといえます。

3年分のデータを合算して見える倍率の推移

令和6年度入試から令和8年度入試までの3年分を合算すると、受験者数に対する合格者数の比率(実質倍率)は、令和6年度入試が受験者26名・合格者8名でおよそ3.3倍、令和7年度入試(6月実施分と10月実施分の合計)が受験者58名・合格者24名でおよそ2.4倍、令和8年度入試(推薦・一般の合計)が受験者59名・合格者31名でおよそ1.9倍と、募集人員の拡大にともなって緩やかに低下してきました。実質倍率は募集人員拡大にともない緩やかに低下してきました。ただし、倍率が下がったことは出題内容や採点基準が易化したことを意味するわけではありません。必須科目である微分積分・線形代数を確実に得点できる水準まで仕上げるという対策の本質は、募集人員が5名だった令和6年度入試の時代から変わっていないと捉えておくべきです。

不合格だった場合に成績を開示請求できる制度

広島大学情報科学部の編入学試験には、受験した本人に限り、自分の総合成績の段階評価を開示請求できる制度があります。受験者本人は総合成績の段階評価を開示請求できます。開示されるのは前述のA〜Dの段階評価のみで、科目別の得点までは開示対象に含まれていません。申請書の入手は合格者発表後から可能で、令和9年度試験の場合は令和9年4月1日から5月31日(消印有効)までに、受験票を添えて工学系総括支援室(情報科学部担当)へ申請書等を提出すると、受理から30日以内に簡易書留で開示内容が通知されます。結果が振るわなかった場合に、翌年度以降の対策や併願先の見直しに役立てる材料として活用できる制度です。

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科目別対策

広島大学情報科学部の編入学試験対策は、一般入試であれば必須の数学(微分積分・線形代数)、選択科目(確率・統計またはプログラミング)、面接、TOEICまたはTOEFLのスコア、推薦入試であれば学年成績と面接調書という、性質の異なる要素を並行して積み上げる設計が基本です。必須科目と選択科目、当日型と事前蓄積型を分けて計画します。ここでは、公開されている過去問(令和6年度〜令和9年度の筆記試験問題と出題の意図)から読み取れる傾向をもとに、科目別の対策の要点を整理します。

必須科目(微分積分・線形代数)の対策

直近の令和9年度筆記試験問題を見ると、必須問題は3問構成で、線形代数の分野からベクトルの一次独立・一次従属の判定と一次結合による表現、漸化式で定義された数列に関する数学的帰納法での証明、2変数関数の偏微分による極値の判定、行列の核(Ker)を求める問題、連立方程式が解を持つための必要十分条件、微分方程式を満たす多項式関数を求める問題といった、結果だけでなく過程・証明を記述させる出題が中心でした。結果だけでなく証明過程を書かせる出題が中心です。前年度(令和8年度)の過去問でも、数列の極限を上界となる数列を使って証明する問題や背理法による証明、重積分とヤコビアンを使った体積計算、固有ベクトルと対角化可能条件、行列の指数関数といった、大学教養レベルの微分積分・線形代数を「暗記」ではなく「導出できるか」で問う傾向が共通しています。公式を覚えるだけでなく、なぜその公式が成り立つのかを自分で説明・証明できる状態まで理解を深めておくことが、必須科目対策の中心になります。試験時間は2時間で必須3問と選択1問を解答する必要があるため、1問あたりにかけられる時間は限られます。2時間で必須3問と選択1問を解く時間配分の練習も欠かせません。過去問演習の段階から時間を計り、証明問題にどの程度の時間をかけられるかを体感しておくと、本番での時間配分の目安が立てやすくなります。

選択科目(1)確率・統計を選ぶ場合

確率・統計を選択する場合、令和9年度の過去問では、一様分布に従う確率変数の期待値・分散を定義に基づいて求める問題、その確率変数を線形変換した場合の分散、二乗変換した場合の確率密度関数を求める問題が出題されました。前年度も、期待値・分散を定義に基づいて導出する問題や、対数尤度関数を用いた最尤推定、最小二乗法における偏微分を使ったパラメータの導出など、公式の適用よりも定義や導出過程の理解を問う出題が続いています。確率統計は公式暗記より定義からの導出力が問われます。期待値・分散・確率密度関数・尤度関数といった基本概念を、定義式から自分の手で導けるように演習を重ねておくことが有効です。積分計算を伴う設問が多いため、微分積分の基礎が確率・統計の得点にも直結する点を意識し、必須科目の対策と切り離さずに学習を進めると効率が上がります。

選択科目(2)プログラミング(C言語)を選ぶ場合

プログラミングを選択する場合、令和9年度の過去問では、N×N正方行列をその場で(新たな2次元配列を用いずに)転置するC言語プログラムの空欄補充と、実行結果として標準出力に何が表示されるかを答える問題が出題されました。前年度は、条件分岐とじゃんけんの勝敗判定、連勝回数をカウントする変数の更新処理といった、制御構造(条件分岐・繰り返し)を組み合わせるプログラムの読み書きが問われています。2次元配列の操作と条件分岐・繰り返しの組み合わせが頻出です。C言語の基本文法を覚えているだけでは対応しづらく、二重ループでの配列操作、条件式の組み立て、関数の戻り値の扱いといった典型パターンを、実際に手を動かしてコードを書きながら習得しておくことが望まれます。試験は紙に手書きでコードを記述する形式のため、ふだんエディタの補完機能に頼っている場合は、括弧やセミコロンの書き忘れがないか、手書きで通しで書く練習をしておくと本番でのミスを減らせます。

出願前に確認したい過去問の入手方法

広島大学情報科学部は、令和6年度・令和7年度(6月実施分・10月実施分)・令和8年度・令和9年度の筆記試験問題と、出題の意図・解答のポイントをまとめた資料を情報科学部の学部入試情報ページでPDF公開しています。複数年度分の過去問と出題意図が公式に公開されています。過去問そのものの転載は控えますが、必須3問・選択1問という出題構成、証明・導出を求める記述式という出題スタイルは複数年度で共通しているため、直近数年分をまとめて解き、出題形式に慣れておくことが実戦的な準備になります。

推薦入試を目指す高専生が早い段階で取り組みたいこと

推薦入試の出願資格である「在籍学科(コース)内の成績上位25%以内」は、出願直前の追い込みだけでは届きにくい基準です。上位25%以内という基準は直前の追い込みだけでは届きにくい水準です。評価対象は在籍学校における第4学年の成績であるため、低学年のうちから学内の成績順位を継続的に把握し、上位を維持する学習姿勢を早期に確立しておく必要があります。あわせて、面接調書(様式2)に記入する卒業研究や授業内容の要約は、情報科学分野に関連した内容であることが条件です。高専在学中に取り組んでいる実験・演習・卒業研究のテーマを、情報科学部の計算機科学・データ科学・知能科学という3プログラムのいずれと関連づけて説明できるかを、面接調書の作成時期を待たずに整理しておくと、口頭試問での受け答えにも一貫性を持たせやすくなります。面接調書はA4用紙片面2枚以内という分量の制約があるため、要点を絞って簡潔にまとめる練習もあわせて行っておきましょう。

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面接・志望理由書・過去問分析(出題予測)

広島大学情報科学部の編入学試験では、推薦・一般のいずれの区分でも面接が合否判定に組み込まれています。推薦・一般とも面接は合否を左右する必須要素です。ここでは、面接と志望理由書(推薦の面接調書)の準備、そして募集要項と過去問から見た出題予測を整理します。

推薦入試の面接調書と口頭試問

推薦入試では、面接調書(様式2)に、情報科学分野に関連した内容として、高専で行っている、または行う予定の卒業研究の要約や、講義・演習で行った授業内容の要約などを記入して提出します。面接調書には卒業研究や授業内容の要約を記入します。この調書は点数化されず、あくまで面接(口頭試問)で使われる資料という位置づけですが、記入内容がそのまま口頭試問の質問の出発点になります。自分がこれまで何を学び、どのような研究や演習に取り組んできたのかを、専門用語を使いながら簡潔に説明できるよう整理しておく必要があります。面接調書はA4用紙片面で2枚以内、推薦書(様式1、教員作成・学校長証明)はA4両面で1枚以内という分量の指定があるため、限られた紙面で要点を伝える文章力も問われます。

一般入試の面接で語るべきこと

一般入試の面接は、情報科学への関心や論理的思考力、学習意欲、適性などを総合的に評価するとされています。志望理由を語る際は、計算機科学・データ科学・知能科学という3つのプログラムのうち、自分がどの領域に関心があり、これまでの学習や研究経験がその関心とどうつながるのかを具体的に説明できると説得力が増します。3プログラムのどれに関心があるかを具体的に語れると有利です。抽象的に「情報系に興味がある」と述べるのではなく、既習の科目や取り組んだ課題、プログラミング経験などを挙げながら、なぜ広島大学情報科学部でなければならないのかを自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。アドミッション・ポリシーが重視する「社会課題への関心」「国際的視野」「地域産業の振興や国際化への貢献意欲」も評価軸に含まれているため、志望理由を専門分野の話だけで終わらせず、情報科学の知識や技術を使って社会にどう関わりたいかまで踏み込んで語れると、面接での評価に厚みが出ます。社会課題との接続まで語れると志望理由に厚みが出ます

面接では、筆記試験で選択しなかった分野についても、基礎的な理解を問われる可能性があります。筆記で選ばなかった分野も基礎は説明できる準備が安心です。プログラミングを選択した受験者であっても、確率・統計の基本的な考え方について問われた場合に最低限の説明ができるようにしておくなど、選択科目以外の分野にも一定の目配りをしておくと、想定外の質問にも落ち着いて対応できます。

募集要項・過去問から見た出題予測

広島大学情報科学部の編入学試験は、他大学と異なり過去問そのものが公式サイトで複数年度分公開されているという特徴があります。過去問が公開されている点は他大学の編入試験と異なる特徴です。したがって出題予測は「非公開だから募集要項から推測する」のではなく、「公開されている過去問の傾向を年度横断で分析する」ことが中心になります。これまで確認した範囲では、必須科目は微分積分・線形代数の基礎概念を証明・導出させる出題、選択科目は確率・統計なら定義に基づく導出、プログラミングなら配列操作と制御構造の実装という傾向が複数年度にわたって共通しています。出題内容は年度によって変わり、今後も同じ形式が続くとは限らないため、最終的な判断は必ず最新の募集要項および公開されている過去問そのもので確認してください。

出願から試験当日までの準備スケジュールの組み方

推薦入試を目指す場合、出願期間は令和8年5月7日から5月13日、試験日は5月23日と、出願から試験当日までの期間が2週間程度しかありません。推薦入試は出願から試験まで2週間程度しか猶予がありません。面接調書や推薦書は在籍学校長の証明・厳封を経て提出する必要があるため、実質的には出願期間が始まる前、遅くとも4月中には面接調書の下書きを終えておくことが望まれます。一般入試を目指す場合も、出願期間(6月2日〜6月11日)より前にTOEICまたはTOEFLのスコア証明書を確保しておく必要があります。対象となるのは令和7年4月1日以降に実施された試験に限られるため、出願締切の1〜2か月前までには受験を済ませておくと、スコア証明書の到着待ちで出願に間に合わないという事態を避けやすくなります。

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併願戦略・内部リンク

広島大学情報科学部の編入学試験は、推薦が5月、一般が6月という比較的早い時期に実施される点が特徴です。推薦5月・一般6月という早い日程が特徴です。多くの国公立大学の工学系・理系学部の編入学試験は6月から9月にかけて実施されることが多いため、広島大学情報科学部を6月に受験したうえで、日程が重ならない他大学を7月以降に併願するという組み立てが可能です。6月受験・7月以降併願という組み立てが検討しやすい日程です。高専の情報系学科在籍者であれば、まず5月の推薦入試に挑戦し、結果を踏まえて6月の一般入試や他大学の一般入試へつなげるという段階的な受験計画も選択肢になります。

併願を検討する際の確認ポイント

併願を考える際は、まず各大学の試験日・出願期間・合格発表日・入学手続期間が広島大学情報科学部の日程と重ならないかを確認します。日程の重複がないか併願校ごとに必ず確認します。広島大学情報科学部は合格発表がUCARO限定で紙の通知が発行されないため、合格発表直後に他大学の出願・入学手続と重なると確認作業が煩雑になりやすい点にも注意が必要です。次に、検査科目の重なりを確認しましょう。広島大学情報科学部の必須科目である微分積分・線形代数は、他大学の工学部・理学部・情報系学部の編入試験でも頻出の分野であるため、対策を共通化しやすい面があります。一方、TOEIC・TOEFLの提出可否や有効期限、オンライン受験の扱いは大学によって異なるため、英語の準備方針は併願校ごとに個別に確認する必要があります。

情報科学系の編入対策として押さえておきたい関連情報

広島大学情報科学部の編入学試験は、必須の数学と選択科目(確率・統計またはプログラミング)、面接、TOEICまたはTOEFLのスコアという複数の要素を、6月末の1日に集中する筆記・面接と、それ以前から積み上げる英語スコア・学業成績とに分けて仕上げる選抜です。編入という進路の全体像や、広島大学の他学部を含めた編入試験の考え方を体系的に理解したい場合は、大学編入とは完全ガイドで基礎から確認しておくと、募集人員20名・推薦と一般の2区分という広島大学情報科学部の位置づけも整理しやすくなります。広島大学の編入学試験全体の傾向を学部横断で押さえたい場合は広島大学の編入試験まとめもあわせて参考にしてください。広島大学全体の編入傾向もあわせて確認しておくと安心です

出願書類として必須のTOEIC・TOEFLスコアは、対策の性質が筆記試験とは異なり、早期からの継続的な学習が求められます。TOEIC・TOEFL対策は筆記試験と別枠で早めに始めます。広島大学編入学向けのTOEIC対策を具体的に知りたい場合は広島大学編入のTOEIC対策で必要スコアの目安や学習法を確認しておくとよいでしょう。同じ情報科学系の学部編入を比較検討したい場合は、公立はこだて未来大学システム情報科学部の編入試験もあわせて確認すると、検査科目や選抜方式の違いを踏まえた併願・志望校選びの判断材料になります。専門科目や英語スコアの対策を計画的に進めたい場合は、大学編入対策コースのように編入に特化した学習支援を検討するのも一つの選択肢です。

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よくある質問(FAQ)

広島大学情報科学部の編入学試験は何年次に入学しますか。

令和9年度募集要項では、編入学年次は原則第3年次で、合格者は令和9年4月1日付で入学します。入学後は計算機科学プログラム・データ科学プログラム・知能科学プログラムのいずれかに配属され、履修モデルは基礎履修モデルとなります。入学前に取得した単位は情報科学部の基準にもとづいて単位認定されますが、認定状況によっては2年間で卒業できない場合があると募集要項に明記されています。基礎履修モデルは1年次入学者と履修順序が異なります入学前にシラバスで具体的な差分を確認しておくと、入学後の履修計画を立てやすくなります。

推薦入試と一般入試のどちらを受けるべきですか。

推薦入試は高等専門学校の情報系学科(コース)在籍者に限られ、在籍学校における第4学年の成績が学科内上位25%以内であることなどの推薦要件を満たす必要があります。該当する場合は、面接のみで選考される推薦入試が有力な選択肢になります。高専の情報系学科以外の出身者や、推薦要件を満たさない人は一般入試での出願が基本です。両方に出願できるわけではなく、推薦要件を満たすかどうかがまず判断の分かれ目になります。出願を決める前に、学科の教務担当や担任に成績順位を確認し、上位25%以内に入っているかを客観的な数値で把握しておくことをおすすめします。

一般入試の筆記試験ではどの科目を選ぶべきですか。

一般入試の筆記試験は、微分積分・線形代数が必須で、確率・統計かプログラミング(C言語)のどちらか一方を選択します。過去問の傾向を見ると、確率・統計は期待値・分散などの定義に基づく導出力、プログラミングは配列操作と条件分岐・繰り返しを組み合わせた実装力が問われています。どちらが有利かは一概にいえないため、自分がこれまで学んできた内容や得意分野に応じて選ぶのが基本です。過去問を実際に解いてみて、解答の見通しが立てやすい方を選ぶとよいでしょう。配点比率が公表されていない以上、必須の微分積分・線形代数をまず得点源として仕上げたうえで、選択科目は上乗せの得点源として位置づけると準備の優先順位をつけやすくなります

広島大学情報科学部の出願で使えるTOEIC・TOEFLのスコアに条件はありますか。

令和7年4月1日から出願時までに実施された、TOEIC(公開テスト)、TOEIC-IP(カレッジTOEICを含む)、TOEFL-PBT、TOEFL-iBTのいずれか一つのスコア証明書が必要です。オンラインで受験したものは対象外とされているため、対面形式での受験が前提です。出願期間内にスコア証明書を提出できない場合は出願そのものができないため、出願期間から逆算して余裕をもって受験しておく必要があります。必要な点数の基準は公表されていません。TOEIC公開テストは申込みから受験、スコア到着までに一定の期間を要するため、出願締切の1〜2か月前を受験のタイムリミットの目安にしておくと安心です。

広島大学情報科学部の編入試験の倍率はどれくらいですか。

直近の令和8年4月入学(令和7年度実施)の公式データでは、推薦入試は志願者9名に対して合格者9名、一般入試は志願者55名・受験者50名に対して合格者22名でした。受験者数を合格者数で割った実質倍率は、一般入試でおよそ2.3倍です。推薦入試は出願要件に学年成績上位25%以内という条件があるため、単純な倍率だけで難易度を判断せず、出願資格をクリアすること自体が選抜の一部だと捉える必要があります。令和6年度から令和8年度までの3年分を合算すると実質倍率はやや低下傾向にありますが、必須科目を確実に得点できる水準まで仕上げる対策の重要性は変わりません

広島大学情報科学部の編入学試験の過去問は公開されていますか。

公開されています。広島大学情報科学部の学部入試情報ページでは、令和6年度から令和9年度までの筆記試験問題と、出題の意図・解答のポイントをまとめた資料がPDFで公開されています。必須科目・選択科目とも、公式の解説付きで過去問を確認できる点は、過去問が非公開の大学の編入試験とは異なる特徴です。出願を検討する段階で、まず過去問に目を通して出題形式や難易度の感触をつかんでおくことをおすすめします。公開年度は令和6年度から令和9年度までの4年分にわたり、必須3問・選択1問という出題構成が共通しているため、複数年度をまとめて解くと出題形式に早く慣れられます

入学検定料や入学後にかかる費用はいくらですか。

入学検定料は30,000円で、このほかにインターネット出願手数料1,100円が志願者負担で必要です。入学手続時には入学料282,000円、入学後には授業料535,800円(年額)が必要になります。これらの金額は令和8年4月現在のもので、入学料・授業料の改定が行われた場合は改定後の金額が適用されます。高等教育の修学支援新制度に申請する場合は、決定通知があるまで納入しないよう案内されています。対象になるかどうかで納入のタイミングが変わるため、申請を予定している場合は出願前に工学系総括支援室へ手続きの流れを確認しておくと安心です。

合格発表はどのように行われますか。

合格者発表は、推薦入試が令和8年6月3日正午予定、一般入試が令和8年7月8日正午予定です。各キャンパスでの掲示や大学ホームページでの公表は行われず、合格者にはUCAROを通じて「合格通知書(PDFファイル)」が交付されます。紙媒体での発行・発送は行われないため、必要な場合は各自でダウンロードして印刷します。電話等による合否の問い合わせには応じられないため、UCARO上での確認が唯一の手段です。紙媒体の通知書は発行されないため、進学先の証明書類として学校や奨学金の申請先へ提出する必要がある場合は、UCAROからダウンロードしたPDFを自分で印刷して提出することになります

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まとめ

広島大学情報科学部情報科学科の編入学試験は、原則第3年次への編入を対象に、高専の情報系学科在籍者向けの推薦入試(面接のみ・5月実施)と、出身学科を問わない一般入試(筆記試験+面接・6月実施)の2区分で構成されています。推薦は面接のみ、一般は筆記と面接の両方が課されます。募集人員は推薦・一般をあわせて20名で、令和7年度入試以降にこの規模へ拡大しました。一般入試の筆記試験は、微分積分・線形代数を必須とし、確率・統計かプログラミング(C言語)のどちらかを選択する構成で、英語はTOEICまたはTOEFLのスコア提出によって評価されます。

対策の要は、公開されている複数年度分の過去問で出題形式(必須3問・選択1問、証明・導出を求める記述式)に慣れること、TOEICまたはTOEFLのスコアを出願期間から逆算して早めに確保すること、そして推薦・一般いずれの面接でも、計算機科学・データ科学・知能科学という3プログラムのどれに関心があるのかを自分の言葉で語れるよう準備しておくことです。過去問演習・英語スコア・面接準備を並行して進めます。本記事の数値や日程は令和9年度募集要項および公表資料にもとづくため、実際の出願にあたっては必ず広島大学情報科学部の最新の募集要項でご確認ください。

編入学試験は、募集人員が5名から20名へ拡大した令和7年度入試以降、志願者数・合格者数ともに増加しており、以前より門戸が広がったことは公式データからも読み取れます。門戸は広がりましたが基準に届く実力の準備が前提です。それでも合格者数が募集人員に届かない年があるように、枠が広がったことと合格しやすくなったことは同じではありません。募集要項に示された出願資格・試験科目・日程を正確に把握したうえで、必須科目の証明・導出力、選択科目の実装力、TOEIC・TOEFLのスコア、面接での一貫した志望理由という4つの柱を早い段階から並行して積み上げることが、広島大学情報科学部の編入学試験に向けた現実的な準備の道筋です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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