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法学部編入から法科大学院へ|編入後のロースクール入試のリアルと対策を解説

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「大学編入で法学部に移り、その先の法科大学院(ロースクール)まで進みたい」。法曹を志す方の中には、こうした二段階のルートを描いている方が少なくありません。実は法学部への編入と法科大学院入試は、求められる力がかなり違うため、接続のさせ方を知らないまま進むと編入後に苦労しやすいルートでもあります。

本記事では、実際に広島大学法学部に3年次編入し、その後都内の国公立大学のロースクールに進学した先輩のインタビュー動画2本をもとに、編入試験とロースクール入試の関係、編入後の勉強法・時間管理・情報収集の実際を整理しました。動画で本人が語った内容を背骨に、編集部が制度の全体像と実践的な考え方を補足しています。

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「編入の勉強はロースクール入試に役立つのか」「単位取得と受験勉強は両立できるのか」という、このルート特有の疑問に正面から答えていきます。法学部編入そのものの試験制度は法学部編入の徹底解説(実施大学・出願資格・試験科目)で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。

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目次

まずは動画で確認|編入後のロースクール入試は大変?

この記事のベースになっている1本目の動画がこちらです。広島大学法学部に編入し、ロースクールに進学した先輩に「編入後のロースクール入試は大変だったのか」を聞いたインタビューで、約8分で要点がつかめます。

動画を見る時間がない方のために、本文で発言内容を忠実にテキスト化しています。記事内の事実情報は動画内の発言と一般に公開されている制度情報のみで構成し、編集部の推測は加えていません。

法学部編入から法科大学院へ|ルートの全体像

最初に、このルートの全体像を整理します。大学編入試験は、主に大学2年生や短大生・高専生・専門学校生などが他大学の2年次・3年次に途中から入り直す制度です。法学部の編入試験を実施している大学は国公立を中心に多数あり、試験は英語(またはTOEICなどの外部試験)と専門科目・小論文、面接という組み合わせが典型です。

一方、法科大学院(ロースクール)は法曹養成のための専門職大学院で、司法試験の受験資格を得るための中心的なルートです。法学既修者コース(2年)と未修者コース(3年)の2種類があり、既修者コースでは憲法・民法・刑法などの法律科目の論述試験が課されるのが一般的です。つまり「法学部編入→法科大学院」ルートは、学部の途中で一度編入試験を挟み、卒業前後にもう一度大きな試験を受ける、2〜3年おきに大型試験が続く長期戦だと理解しておく必要があります。

なお、司法試験の受験資格は、法科大学院の課程を修了する(所定の要件を満たせば在学中の受験も可能)か、予備試験に合格することで得られます。大学編入からこのルートに乗る場合、「編入試験→学部卒業→法科大学院入試→司法試験」と、節目ごとに大きな試験を越えていくことになります。それぞれの試験は性質が異なるため、目の前の試験だけを見るのではなく、最終目標の司法試験から逆算した長期計画が欠かせません。

今回の動画の先輩のルートを表にまとめると、次のようになります。

項目内容(動画内の発言より)
編入前法学部に在籍(通学に片道2時間以上かかる大学)
編入令和2年度の広島大学法学部の編入学試験に合格(3年次編入)
進学先都内の国公立大学の法科大学院(既修者コース)
ロースクール対策期間本格的な対策は約1年(基礎は学部の勉強を通じて継続)
編入後の単位認定は54単位まで・卒業までに約70単位を2年間で取得

※単位認定の数や試験制度は大学・年度・個人の履修状況によって異なります。受験の際は必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。

編入試験の勉強はロースクール入試に直結するのか

このルートを考えている方が最も気になるのが、「編入試験の勉強はロースクール入試につながるのか」という点でしょう。動画で先輩は「やっぱりロースクール入試は大変でした」と率直に語っています。その理由が、まさにこの「つながらなさ」にありました。

編入試験は「英語+小論文」型だった

聞き手の講師が「編入試験で法学の専門知識がある程度問われて、その状態で3年次に入るから意外とスムーズに行くのでは」と尋ねると、先輩の答えは意外なものでした。自身が受けた大学の3年次編入試験は「法学の試験ではなくて、英語であったり小論文であったり、一般的な知識を問うものばかりだった」というのです。

そのため、法学の試験のための勉強は編入対策としてはしておらず、「3年次編入をした後で始めなきゃいけなかった。方向が変わってしまって大変だった」と振り返っています。編入試験の科目構成は大学によって異なり、法学の論述を課す大学もあれば、英語と小論文中心の大学もあります。自分の受ける大学がどちらの型なのかで、編入後の負担は大きく変わるということです。科目の傾向は法学部の大学編入対策(法学小論文・英語・面接)で詳しく解説しています。

それでも「法学部から法学部」の編入は有利

ただし、編入前の学部が効いてくる場面もあります。先輩は編入前の1・2年生の時期も法学部に在籍していたため、「基礎知識がある状態で受けられたので、全く別の学部から行く人よりは簡単だったかな」と語っています。試験対策そのものは直結しなくても、学部で積み上げた基礎は確実に土台になるわけです。

逆に、聞き手の講師が「他学部から法学部に編入してロースクールを目指すのは難しいか」と聞くと、「難しくなっちゃうと思います」という答えでした。他学部から法曹を目指す場合は、後述する未修者コースの活用も含めてルートを設計するのが現実的でしょう。

認定単位の減少が「基礎の復習」になった

もうひとつ興味深いのが、編入のデメリットとされがちな単位認定の話です。3年次編入では前の大学で取った単位の一部しか認定されないことが多く、先輩も「認定単位が減っちゃうので、そこから基礎的な科目を絶対に取らなきゃいけない状態だった」と語っています。

ところが、これが結果的にプラスに働きました。基礎科目を取り直すことで「1・2年生の頃に学んでいた知識を3年生から復習する形になるので、基礎知識の復習はそこで割と固められた。役に立ったなと感じます」というのです。授業が基礎中心になるぶん、自習では「専門書とかではなくて、問題が載っているものや論証集など、応用的な知識がつけられる教材」を使い、授業=基礎の復習、自習=応用と役割分担をしていました。先輩自身「1・2年生の時に法学部で学んでいたからできる勉強法」と分析しており、法学部から法学部へ編入した人ならではの戦い方といえます。

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合格者インタビューに学ぶ|編入からロースクールまでの道のり

2本目の動画は、同じ先輩に編入の動機からロースクール生活までをじっくり聞いた約19分のフルインタビューです。編入とロースクール入試という2つの試験をどう乗り越えたのか、より具体的なエピソードが語られています。

法曹を目指したきっかけ

法曹を志したきっかけについて、先輩は「実はきっかけが結構曖昧で、ふわふわしていた」と正直に語ります。もともとは大学で法学部に入り、やってみると「法学の勉強って面白いな」と思ったことがロースクールに関心を持つ入り口でした。そこから、子どもや弱い立場の人を避難させてくれるシェルターのような存在を知り、少数派の人と関わる機会が増えていく中で、「守られるべき人を守り、権利や制度を知って伝え、一緒に考えていける立場は法曹が一番身近だと思った」と、動機が具体化していったそうです。

最初から完璧な志望動機があったわけではなく、学びながら動機が育っていったという流れは、進路を迷っている方にとって参考になるはずです。

編入を決めた理由は「通学2時間」と環境

編入の動機も率直です。編入前は「1日2時間以上かけて学校に行っていた」そうで、授業を受けるうちに「私、勉強できるかも」と手応えを感じ、「この2時間がすごくもったいない」と思うようになったといいます。自宅の近くに広島大学があったこと、レベルの高い環境で学びたいと思ったことに加え、「ロースクール入試を受ける人が多い環境の方が情報収集にも役立つ」という見立てもあって編入を決めました。実際、広島大学法学部からロースクールに行く人は「周りに何人かいた」そうです。

編入をゴールではなく、その先の法曹への足場として位置づけていた点がこの先輩の特徴です。同じ法学部同士でも、ロースクール進学者が多い大学に移ることには情報面の実利があるという視点は、編入先選びの重要な判断軸になります。

コロナ禍での編入生活と情報収集の立て直し

編入後は、想定外の困難もありました。編入した年がちょうどコロナ禍に突入した年で、「編入したてで友人もいないし、先生方とのコネクションもないのに、さらに周りに人がいない状況になった」といいます。オンライン授業ばかりで「学校内でも情報すら得られない状況」になり、勉強のモチベーションも下がってしまったそうです。

あまりに学校に行けない状況が続き、「これだと編入した意味がない」と考えて1年間休学するという大きな決断もしています。その後は任意のゼミに飛び込み、「友人を作ったり、先生に話を聞いたりして情報を取りに行った」ことで状況を立て直しました。「情報を持っている人の中に入るのは強い」という言葉は、編入生の孤立しやすさを乗り越えた本人だからこその実感でしょう。

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編入後のロースクール入試対策の実際

ここからは、ロースクール入試対策の中身を具体的に見ていきます。先輩は法学既修者コース(2年)で合格していますが、その対策には編入生ならではの制約と工夫がありました。

本格対策は約1年|単位取得との両立

ロースクール対策の期間について、先輩は「基礎をなんとなく勉強するのは学部のうちずっとしていたが、ロースクールの勉強となるとだいたい1年間くらい」と語っています。編入後は卒業単位の取得に追われ、「ずっと学部の単位を取ることに奔走していた」中で、基本書をもう一度最初から最後まで通読したり、市販の予備校本を使ったりして「試験を学ぶ経験」を積み重ねていったそうです。

単位の負担は相当なものでした。編入前の大学で取った単位のうち認定されたのは54単位までで、卒業までに約70単位を2年間で取る必要があったといいます。3年次は時間割を目一杯詰め込み、新生活に向けた資金のためにアルバイトも並行していたため、「兼ね合いはかなりきつかった」と振り返っています。※認定される単位数は大学や履修状況により異なります。

過去問で「絶望」した話と教材の切り替え

過去問対策では、印象的なエピソードが語られています。志望校は公開されている過去問の年度数が多く、全部はできなかったものの、「最新版から5年分くらいを遡って、複数の教科を1回か2回くらいはやった」そうです。ところが最初に過去問を見たときは「解き方が本当にわからなくて。あ、これはロースクール受からないんだと思いました」というほどの衝撃だったといいます。

それまでの勉強は基礎知識の載った本を読むインプット中心で、論述式の問題を解くことは学部試験とも形式が違ったためです。残された時間が少ない中で、先輩は基礎知識の徹底を一旦やめ、市販の論証集や法学試験に特化した教材へ切り替えるという思い切った方針転換をしました。「学問としての法学を学んでも、試験で使う法学の知識とはずれが出てきてしまう」という言葉のとおり、試験対策は試験対策として割り切ることが、短期決戦では特に重要になります。

隙間時間の活用と「勉強しない日を作らない」

時間の捻出について先輩が意識していたのは、論証集や小さいテキストを常に持ち歩き、「暇な時間ができたと思ったらとりあえず開く。寝ながらでも見る」という習慣でした。1日に何時間も勉強できない日でも「一応勉強はした」という状態を作ることで、「勉強しない日をあまり作らない」ことだけは守り続けたそうです。

一方で、精神面のアドバイスも印象的です。大きな試験が続くと疲れてしまうことは「絶対にある」ので、全く勉強しなかった日があっても自分を責めない。「今日はとりあえず1問やろう」という小さな目標を立てて、クリアできたら「めちゃくちゃ偉いじゃん」と自分を褒める。息抜きをするときはガッツリ息抜きをする。こうしたメリハリで「長く勉強に付き合っていくスタンス」を大事にしていたといいます。

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編入試験の経験はロースクールでどう活きるか

編入とロースクール入試という2つの試験を続けて経験することは、負担であると同時に財産にもなります。動画では、編入の経験がその後のロースクール生活にどう活きているかについても語られています。

ロースクールの生活は「予習前提」で忙しい

現在のロースクール生活について聞かれると、先輩は「忙しいですね」と即答しています。単位を取る必要があるのはもちろん、授業では教授の先生方から質問を投げかけられ、基礎知識や予習範囲を固めてきたことを前提に授業が進むため、「予習もしつつ、基礎を固めるために復習もしつつ、その上で法曹になるための自分の勉強もする」という三重の学習が求められるそうです。「時間配分や、時間を捻出するところはすごく忙しい」という言葉からは、入学後も自学自習の比重が非常に大きいことがうかがえます。基礎知識は自分で勉強してきたことが前提になる、という本人の指摘は、入試対策の段階から「授業についていくための基礎体力」を作っておく必要性を示しています。

「場数」と「メンタル」という編入生ならではの強み

一方で、編入試験を突破した経験がロースクールでの生活に活きている実感も語られています。ロースクールは数年後の司法試験を見据えて入る場所ですが、編入をすると「必然的にだいたい2年おきくらいに大きな試験を受ける形になるので、場数を踏める」と先輩は言います。試験を受けなければならないというストレスや緊張感に、いい意味で少しずつ慣れていける。メンタルも徐々に強くなり、環境や勉強方法が変わるロースクールでの生活も「めげずにやっていける」。大きな試験を人より多くくぐり抜けてきたこと自体が、編入生の見えない武器になるという視点です。

独学の限界|「答案の採点は自分ではできない」

今回の先輩は、編入もロースクールも独学で全勝という結果を残しています。しかし本人は、独学を勧めるどころか、最大の反省点として挙げています。「完全に独学でやってしまっていたので、勉強方針すら立てられなくて」、過去問を見て絶望したときも「どういう風に答えていいかわからず、回答すら立てられなかった」からです。

特に法学の論述試験では、「自分が考えている回答がどの程度合っているかすら、自分では採点できない」という問題があります。だからこそ、「法学の試験を知っている第三者に勉強方針を立ててもらい、答案を採点してもらってフィードバックをもらいながら勉強することをしておけばよかった」と語っています。学者的な深い理解よりも、「試験のプレイヤー」として結果を出してきた人の視点が有効だという指摘もありました。

聞き手の講師も「独学で編入もロースクールも全勝という方もいるが、原則いないので勘違いしないように」と釘を刺し、客観的なプロの意見をもらいながら受験を進めた方が合格しやすいこと、自分の立ち位置を客観的に把握することの大切さを補足しています。成功者の言葉としてはかなり謙虚ですが、それだけに説得力のある結論です。

編集部解説|このルートを設計する3つの視点

ここからは、動画の内容を踏まえて、編集部が「法学部編入から法科大学院」ルートの設計方法を補足します。長年編入試験の指導をしてきた立場から、特に重要な3点に絞って解説します。

1. 2つの試験の性質の違いを前提にスケジュールを引く

動画の先輩が経験したとおり、編入試験(英語・小論文・面接型が多い)とロースクール入試(法律科目の論述型)は、対策の中身が大きく異なります。3年次編入なら、編入後にロースクール入試まで使える時間は実質1年半程度しかないケースが多く、編入試験の合格前からロースクール入試を見据えた計画を立てておくことが理想です。具体的には、編入対策期間中も法律基本科目の学習を細く長く続けておき、編入直後から論述対策に入れる状態を作っておくことです。出願・試験時期の全体感は法科大学院の入試日程一覧【2026年度】で確認できます。

2. 既修か未修かは「答案が書けるか」で決める

先輩の説明にあったとおり、既修者コースは法学の学習経験を前提とした2年課程、未修者コースは基礎から始める3年課程で、法学部出身者でも未修者コースを受験できます。判断基準は「学部で法律を学んだか」ではなく、「法律科目の論述答案が試験までに書けるようになるか」です。編入後の単位負担が重く論述対策の時間が確保できない場合、未修者コースで基礎から固め直す選択は決して回り道ではありません。詳しくは法科大学院の未修者コースの徹底解説をご覧ください。

3. 志望校の情報を早めに集め、答案を見てもらう体制を作る

先輩が「一番困った」と語ったのが情報収集でした。編入生は入学時点で人脈がゼロになるため、ゼミやコミュニティに意識的に飛び込む必要があります。加えて、ロースクール入試は大学ごとに出題傾向や配点が異なるため、志望校別の情報を早めに押さえることが重要です。当サイトでは広島大学法科大学院の入試解説法政大学法科大学院の入試解説など、大学別の解説記事を用意しています。そして何より、論述答案を採点・添削してくれる第三者を早い段階で確保すること。これが動画の先輩の最大の教訓であり、独学の限界を補う最短の方法です。

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よくある質問(FAQ)

法学部に編入してから法科大学院を目指すのは無理がありますか?

無理ではありません。動画の先輩は広島大学法学部に3年次編入し、都内の国公立大学のロースクール(既修者コース)に合格しています。ただし本人が「ロースクール入試は大変でした」と語るとおり、単位取得と論述対策を短期間で両立する必要があるため、編入前からの計画的な準備が重要です。

編入試験の勉強は法科大学院入試に役立ちますか?

直結しないケースがあります。先輩が受けた3年次編入試験は英語や小論文など一般的な力を問うもので、法律科目の論述が中心のロースクール入試とは方向性が異なりました。一方で、学部で学んだ法学の基礎知識自体は土台として活きたと語られています。

編入後、法科大学院入試までの対策期間はどれくらいですか?

先輩の場合、基礎学習は学部を通じて続けつつ、ロースクール入試に向けた本格的な対策は約1年でした。3年次編入の場合、編入後の在学期間自体が約2年しかないため、編入直後から逆算して動き始める必要があります。

既修者コースと未修者コースはどう違いますか?

既修者コースは法学の学習経験を前提とした2年課程、未修者コースは1年多く基礎固めの期間がある3年課程です。法学部出身者でも未修者コースを受験することは可能で、知識に不安がある場合の選択肢になります。

編入後の単位取得と受験勉強は両立できますか?

可能ですが負担は大きいです。先輩は前の大学の単位が54単位までしか認定されず、約70単位を2年間で取得しながら受験勉強とアルバイトを並行しました。論証集を持ち歩いて隙間時間に開くなど、細切れ時間の活用が両立の鍵だったと語っています。

ロースクール入試の過去問対策はどう進めればいいですか?

先輩は最新年度から5年分程度を複数科目、1〜2回ずつ解いています。最初は「解き方が本当にわからなかった」そうで、直前期は過去問と問題演習をとにかく解くことをメインにしていました。早めに一度過去問に触れ、出題の型を知ってから教材を選ぶのが効率的です。

独学でも法科大学院に合格できますか?

先輩は独学で合格しましたが、本人は「勉強方針すら立てられず、答案の自己採点もできなかった」ことを最大の反省点に挙げ、第三者の採点・フィードバックを受けるべきだったと語っています。聞き手の講師も、独学での全勝は例外的だと補足しています。

編入生が情報収集で気をつけることは何ですか?

編入生は入学時点で友人や教員とのつながりがない状態から始まります。先輩はゼミに飛び込んで人間関係と情報を獲得し、「情報を持っている人の中に入るのは強い」と語っています。答案添削のお願いなど、多少図々しくても新しい環境に飛び込む姿勢が大切です。

まとめ|編入とロースクールは「別の試験」として設計する

法学部編入から法科大学院へ進むルートは、実例のある確かな道です。ただし今回の動画から分かるとおり、編入試験とロースクール入試は求められる力が異なり、「編入に受かったから次も大丈夫」とはならないのがこのルートの落とし穴です。編入後の単位負担・情報の孤立・論述対策という3つの壁を前提に、早めに計画を立てることが合格への近道になります。

最後に、この記事の要点を5つに整理します。

  1. 編入試験とロースクール入試は別物。英語・小論文型の編入対策は法律論述には直結しない。編入合格はゴールではなく、次の試験のスタートライン。
  2. 法学部から法学部への編入は土台が活きる。試験対策は別でも、学部で学んだ基礎知識と、認定単位減による基礎科目の取り直しが復習として機能する。
  3. 編入後の本格対策は約1年。単位取得やアルバイトと並行するなら、論証集の持ち歩きなど隙間時間の活用と「勉強しない日を作らない」習慣が鍵になる。
  4. 過去問には早く触れる。出題の型を知らないままインプットを続けると、直前になって方針転換を迫られる。
  5. 答案は第三者に見てもらう。論述答案の自己採点は困難。方針立てと採点・フィードバックの体制を早い段階で作る。

そして、独学で全勝した先輩自身が「第三者に方針立てと採点をお願いすればよかった」と語っていることは重く受け止めるべきポイントです。スプリング・オンライン家庭教師では、編入試験からその先の進路まで見据えた個別指導を行っています。編入対策の全体像は大学編入対策完全ガイド(英語・小論文・面接の勉強法)大学編入コースのご案内をご覧ください。自分の状況でこのルートが現実的か知りたい方は、無料相談で学習計画からご相談いただけます。

この記事の制作方針について

本記事は、スプリング・オンライン家庭教師の公式YouTubeチャンネルで公開している合格者インタビュー動画2本(2023年8月12日・2025年4月16日公開)をもとに、編集部が解説記事として構成したものです。発言の引用は読みやすさのために言い回しのみ整え、数値・時期・勉強法などの事実情報は動画内で語られた内容以外を付け加えていません。「編集部解説」の章および制度の一般的な説明は、当社の指導経験と公開情報に基づく補足です。試験制度・募集要項は変更される場合があるため、受験の際は必ず各大学の最新の公式情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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