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東京海洋大学の編入試験を徹底解説|海洋資源環境学部は編入不可・実施学科と対策まで

東京海洋大学海洋資源環境学部の編入試験を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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「東京海洋大学 海洋資源環境学部 編入」と検索してこのページに来た方に、まず結論からお伝えします。海洋資源環境学部(海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科)は、編入学試験の対象になっていません。同学部が実施している入試区分は一般選抜(前期日程・後期日程)、総合型選抜、学校推薦型選抜、私費外国人留学生特別入試の4つで、いずれも高校卒業見込み者を主な対象とする入試であり、大学や高等専門学校に在籍している人が3年次(または2年次)に編入する制度は用意されていません。東京海洋大学で実際に編入学試験を実施しているのは、海洋生命科学部食品生産科学科と、海洋工学部の海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科をあわせた2学部4学科(コース)のみです。本記事では、この事実を前提としたうえで、実際に編入学できる食品生産科学科と海洋工学部3学科について、募集人員、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率、対策の優先順位までを、東京海洋大学が公式に公表している令和9(2027)年度編入学学生募集要項にもとづいて整理します。募集要項は年度によって内容が変更される可能性があるため、出願を検討する年度の最新情報は必ず大学公式サイトでご確認ください。

海洋資源環境学部という学部名は、環境やエネルギーに関心のある編入希望者にとって魅力的に映りやすく、海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科という2学科の名称から「編入学試験もどこかで実施されているはずだ」と考えて検索する人が少なくありません。実際、東京海洋大学は海洋生命科学部・海洋工学部・海洋資源環境学部という3学部体制を取っており、学部名だけを見ても、どの学部が編入学試験を実施しているのかは公式サイトを読み込まないと判断がつきにくい構造になっています。加えて、海洋生命科学部の中にも編入学試験の対象になっている学科(食品生産科学科)と対象になっていない学科(海洋生物資源学科)が混在しているため、学部単位ではなく学科単位で確認する必要がある点も、情報が混乱しやすい理由のひとつです。

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本記事は、令和9(2027)年度編入学学生募集要項(海洋生命科学部・海洋工学部それぞれ)、令和8(2026)年度入学者選抜要項、東京海洋大学が公表した編入学者選抜状況(過去5年分)、そして海洋資源環境学部公式ページの入試情報を突き合わせて作成しています。これから編入学を目指す学部・学科を絞り込む段階の方にも、すでに食品生産科学科または海洋工学部への出願を決めていて対策を具体化したい方にも、両方に役立つ内容を目指しました。

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目次

東京海洋大学編入試験の全体像

東京海洋大学は、品川キャンパスと越中島キャンパスの2つのキャンパスを持つ、国内で唯一の海洋系国立大学です。学部は海洋生命科学部、海洋工学部、海洋資源環境学部の3つで構成されています。このうち3年次(一部2年次)編入学試験を実施しているのは、海洋生命科学部と海洋工学部の2学部のみで、海洋資源環境学部には編入学の制度そのものが存在しません。この情報は、東京海洋大学が公表した「令和9(2027)年度編入学試験に関するお知らせ」(2026年2月20日付)と「令和8(2026)年度入学者選抜要項」で確認できます。東京海洋大学は、大学の理念として「人類社会の持続的発展に資するため、海洋を巡る学問及び科学技術に係わる基礎的・応用的教育研究を行う」ことを掲げており、海洋・海事・水産分野で活躍できる人材を多様な入試方法によって国内外から広く受け入れる方針を示しています。3学部はそれぞれ品川キャンパス(海洋生命科学部・海洋資源環境学部)と越中島キャンパス(海洋工学部)に分かれてキャンパスを構えており、編入学試験の実施学科もキャンパスの違いに沿って会場が分かれます。

学部学科・コース実施している入試区分
海洋生命科学部食品生産科学科推薦試験・学力試験
海洋工学部海事システム工学科推薦試験・学力試験
海洋工学部海洋電子機械工学科(機関システム工学コース・制御システム工学コース)推薦試験・学力試験
海洋工学部流通情報工学科推薦試験・学力試験

海洋生命科学部にはもう一つ、海洋生物資源学科という学科がありますが、編入学試験の募集要項に名前が挙がっているのは食品生産科学科だけです。同様に、海洋工学部の3学科はいずれも編入学試験の対象になっている一方、海洋資源環境学部の海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科は、編入学試験の募集要項自体が発行されていません。大学公式サイトの海洋資源環境学部のページ(https://www.kaiyodai.ac.jp/faculty/r/)を確認しても、掲載されている入試区分は次の4つだけです。

入試区分主な選抜内容
一般選抜(前期日程)大学入学共通テストと個別学力検査の総合点で判定
一般選抜(後期日程)大学入学共通テストと個別学力検査の総合点で判定
総合型選抜小論文、面接、志望理由書及び調査書を通じて評価
学校推薦型選抜小論文、面接、志望理由書及び調査書を通じて評価
私費外国人留学生特別入試個別学力検査、面接、日本留学試験の成績、志望理由書及び成績証明書で評価

この4区分は、いずれも高校(または高校相当の課程)を卒業する、あるいは卒業見込みの人を主な対象とした選抜方法です。大学や高等専門学校に在籍中の人が3年次から編入する仕組みではないため、すでに他の教育機関で学んでいる人が海洋資源環境学部を目指す場合、現状では編入学という手段そのものが選択肢に入らないことになります。この点をふまえたうえで、海洋資源環境学部に強い関心がある方が検討できる現実的な選択肢については、後半の面接・志望理由書対策のセクションであらためて整理します。

そもそも「編入学試験」とは、高等専門学校や短期大学、四年制大学などで学んだ人が、大学の3年次(学科・コースによっては2年次)に途中から入学するための選抜制度です。一般選抜のように高校卒業(見込み)を出願資格の前提としない点が最大の違いで、東京海洋大学の場合も、食品生産科学科・海洋工学部それぞれの募集要項に定められた学歴要件(高専卒業見込み、大学2年以上在学62単位以上取得など)を満たしていれば出願できます。まずは、実際に編入学試験を実施している食品生産科学科と海洋工学部3学科について、それぞれの募集人員と出願資格を見ていきましょう。

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海洋生命科学部食品生産科学科の募集人員・出願資格

食品生産科学科は、水産生物を主とする食品を持続的に供給するため、食資源を化学・微生物学・物理学・工学的な手法で利用する技術開発や、食品の安全性の確保・向上、新しい機能を持つ食品の開発と評価について教育・研究する学科です。学科のアドミッション・ポリシーでは、入学後の学修に必要な幅広い基礎学力、とりわけ数学と理科(物理・化学・生物のいずれか)の基礎学力を有していることが明記されています。編入学後は、TOEIC L&Rスコア600点の取得が学部第4年次への進級要件になっており、TOEIC学習専門の英語教員の配置やスコア別クラスの設置など、入学後の英語学習を支援する体制が整えられています。

令和9(2027)年度の募集要項によると、食品生産科学科の編入学試験は推薦試験と学力試験の2区分で実施され、募集人員はいずれも「若干名」です。具体的な募集人数は年度ごとに公表されておらず、志願者の状況を見ながら選考する運用になっています。

入試区分募集人員編入年次編入学の時期
推薦試験若干名第3年次2027年4月1日
学力試験若干名第3年次2027年4月1日

推薦試験の出願資格は、2027年3月に高等専門学校を卒業見込みの者に限定されています。つまり推薦試験は高専生専用の枠であり、短大生や大学生は出願できません。加えて、次に挙げるいずれかの英語資格を保有していることが出願要件として定められています。

  • TOEIC L&R(公開テストのみ)
  • TOEFL(iBTのみ)
  • IELTS(アカデミックモジュールもしくはジェネラルモジュール、IELTSコンピュータ版も可)

推薦基準は「人物・学業成績がともに優れ、学校長が責任をもって推薦する者で、合格した場合は入学することを確約できる者」とされており、事実上の専願です。各高等専門学校からの推薦人員は2名以内という上限も設けられています。一方、学力試験の出願資格は次の6区分のいずれかに該当する者で、高専生に限らず短大生・大学生も出願できる枠になっています。

  • 高等専門学校を卒業した者及び卒業見込みの者
  • 短期大学を卒業した者及び卒業見込みの者
  • 大学を卒業した者及び卒業見込みの者
  • 大学に2年以上(休学期間を除く)在学し、62単位以上取得した者及び取得見込みの者
  • 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者及び授与される見込みの者
  • 学校教育法施行規則第155条第1項第4号の規定により文部科学大臣の指定した者

学力試験にも推薦試験と同じ英語資格(TOEIC L&R・TOEFL iBT・IELTS)の提出が出願要件として課されており、英語資格を持っていない場合はそもそも受験できません。出願前に英語資格を取得しておく必要がある点は、他の多くの編入学試験と大きく異なる特徴です。証明書の有効期限は試験実施日から過去2年以内に受験したものと定められているため、出願を検討する時期から逆算してスコアを準備しておく必要があります。なお、証明書の再発行可能な期間は資格・検定試験ごとに異なる点にも注意が必要です。TOEFL(iBT)やTOEIC L&Rの公式証明書は試験日から2年間であれば再発行が可能とされていますが、IELTSの成績証明書(Test Report Form)は最初に発行された1通しか手元に届かないため、紛失しないよう厳重に保管しておく必要があります。

編入学後の履修についても、出願前に確認しておく価値があります。卒業には学部に2年以上(休学期間を除く)在学し、124単位を修得する必要があり、卒業生には学士(海洋科学)の学位が授与されます。編入学の際には総合科目29単位、専門導入科目21単位、他学部・他学科等開講科目6単位が修得したものとみなされる一方、4年次に進級するためには専門導入科目のうち「TOEIC演習」1単位の修得が必須で、この単位の修得にはTOEIC600点以上のスコアが必要です。入学前2年以内に受験したTOEIC L&R(公開テストに限る)で600点以上を取得している場合は、入学後の申請によって単位認定を受けられる仕組みも用意されています。

食品生産科学科には、卒業に必要な単位に加えて特定の科目群を修得すると、食品衛生法に基づく食品衛生監視員・食品衛生管理者の国家資格(任用資格)を得られる食品衛生コースが設けられています。編入学前の出身校が資格養成施設だった場合は、既に履修した科目を単位認定してもコース修了要件に含められますが、資格養成施設でない出身校からコース履修を希望する場合は、本学で開講される指定科目をすべて履修し直す必要がある点に注意してください。専門性を将来のキャリアに直結させたい人にとっては、出願前に押さえておきたい制度のひとつです。

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海洋工学部3学科の募集人員・出願資格

海洋工学部は、海事システム工学科、海洋電子機械工学科、流通情報工学科の3学科で構成されています。学部のアドミッション・ポリシーでは、海上輸送に関する海・船舶・省エネルギー技術・物流・情報システム等のグローバルな諸課題への関心が求められており、CEFR B1レベル以上の英語スコア取得が学部4年次への進級要件として定められています。各学科の教育研究上の目的は、次のように整理されています。

学科教育研究上の目的
海事システム工学科船舶運航技術や船と陸のシステムを結ぶ情報通信技術、海事関連システムの管理を基礎的・応用的・総合的に教育研究
海洋電子機械工学科船舶の動力機関や船舶・海洋関連の設備・機器システムの運用、保守管理及び開発・設計・製造を教育研究
流通情報工学科物流と情報流及び商流を一元的に捉え、ロジスティクスシステムを教育研究

令和9(2027)年度の推薦試験の募集人員は、海事システム工学科が5名、海洋電子機械工学科が機関システム工学コースと制御システム工学コースの合計で5名、流通情報工学科が若干名です。学力試験の募集人員は3学科とも若干名で、明確な人数は公表されていません。

学科コース推薦試験の募集人員学力試験の募集人員
海事システム工学科5名若干名
海洋電子機械工学科機関システム工学コース・制御システム工学コース合計5名若干名
流通情報工学科若干名若干名

海洋工学部の出願資格は、学科・コースごとに編入年次(2年次または3年次)と出身校の区分が細かく分かれている点が最大の特徴です。高等専門学校の商船学科出身者には、一般の高専出身者とは別の出願ルートが用意されています。たとえば海洋電子機械工学科の機関システム工学コースは、高専商船学科の機関コースを卒業(見込み)した者だけが対象になる3年次編入枠が設けられており、一般の高専(商船学科を除く)出身者はこのコースに直接出願することができません。制御システム工学コースの短大・大学ルートには、理工学系の学科等に限るという条件も付いています。主な出願資格のパターンを整理すると、次のようになります。

  • 海事システム工学科3年次:高専(商船学科を除く)を令和9年3月までに卒業見込みの者、または短大・大学卒業(見込み)、大学2年以上在学62単位以上取得(見込み)等に該当する者
  • 海事システム工学科2年次(三級海技士〈航海〉の資格取得を希望する者):高専(商船学科を除く)を令和9年3月までに卒業見込みの者等
  • 海洋電子機械工学科機関システム工学コース3年次:高専商船学科機関コースを卒業(見込み)した者のみ
  • 海洋電子機械工学科制御システム工学コース3年次:高専(商船学科を除く)、短大(理工学系学科等に限る)、大学(理工学系学部等に限る)等の卒業(見込み)者
  • 流通情報工学科3年次:高専(商船学科を除く)、短大、大学の卒業(見込み)者、大学2年以上62単位以上取得(見込み)者等

出願要件としては、推薦試験・学力試験のいずれも、CEFR A1以上の英語資格・検定試験の成績を証明する書類の提出が必須です。利用できる試験はケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC(4技能)、IELTS、TEAP(4技能)、TEAP CBT、TOEFL iBTテスト、TOEIC L&R・TOEIC S&Wの8種類で、TOEICのみL&RとS&Wの両方の受検が必要です。食品生産科学科の英語要件がTOEIC・TOEFL・IELTSの3種類に限られているのに対し、海洋工学部は選べる試験の幅が広く、英検などの国内でなじみのある資格でも出願できる点が実務上の違いになります。

海洋工学部には、2年次編入という珍しい選抜区分も用意されています。海事システム工学科の2年次編入は「三級海技士(航海)の資格取得を希望する者」、海洋電子機械工学科の2年次編入は「3年次に機関システム工学コースを希望する者」向けの枠で、いずれも本学に3年以上在学して所定の単位を修得することが修学条件になります。一方で、高専商船学科の航海コース・機関コース卒業(見込)者がそれぞれ海事システム工学科・海洋電子機械工学科機関システム工学コースへ編入する場合は、全て3年次編入となり、2年次編入は選べません。3年次編入学者は乗船実習科の出願資格を満たさないため、乗船実習科への進学(6か月の課程、海技免許取得の前提)を希望する場合は、2年次編入という選択肢を検討する必要がある点は見落としやすいポイントです。

三級海技士(航海または機関)の免許取得を目指す場合、海事システム工学科・海洋電子機械工学科(機関システム工学コース)の学生には、視力・色覚・聴力・握力などの健康診断基準が定められています。たとえば視力は矯正視力を含めて航海士は両眼0.5以上、機関士は両眼0.4以上が基準です。色覚についても石原色覚検査表とパネルD-15による検査への合格が求められており、乗船実習科への進学を希望する場合は、出願前に専門医を受診して基準を満たしているか確認しておくことが推奨されています。免許取得を前提に志望する人にとっては、学力試験の対策以前に確認すべき事項といえるでしょう。

3学科のうち、どこを志望するかを決める際は、免許取得の可否だけでなく卒業後のキャリアイメージも判断材料になります。海事システム工学科は船舶運航や海事関連システムの管理、海洋電子機械工学科は船舶の動力機関や機器システムの開発・保守、流通情報工学科は物流・情報システム・商流を横断するロジスティクスという、それぞれ異なる専門分野を扱います。海技士資格の取得を目指すのか、陸上での技術者やロジスティクスの専門職を目指すのかによって、出願すべき学科・コースが変わってくるため、志望理由書や面接で語る将来像とあわせて早い段階で方向性を固めておくとよいでしょう。

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試験科目と配点(学科別)

食品生産科学科と海洋工学部では、試験の組み立て方が大きく異なります。食品生産科学科は数学の筆記試験がなく、推薦試験は小論文と面接、学力試験は理科1科目と面接が中心です。英語は外部試験のスコアを得点に換算する方式で、換算方法は公開されていません。

入試区分試験科目配点の公開状況
推薦試験小論文、英語(外部試験スコア利用)、面接推薦書・調査書の内容とあわせて総合的に判定。配点の数値は非公開
学力試験理科(物理・化学から1科目選択)、英語(外部試験スコア利用)、面接成績証明書等の内容とあわせて総合的に判定。配点の数値は非公開

学力試験の理科は、物理を選べば力学と熱力学、化学を選べば基礎化学と有機化学から出題され、いずれも大学教養程度の内容とされています。試験時間は10時から11時30分までの1時間30分で、13時からの面接に続きます。推薦試験も同じ日程で、10時から11時30分が小論文、13時からが面接という時間割です。

これに対し海洋工学部は、推薦試験・学力試験のどちらも数値化された評価基準が公表されています。推薦試験は小論文と面接のみで、筆記による専門科目試験はありません。調査書・小論文・面接をそれぞれ10段階で評価し、合計24以上の者を対象に、在籍者数や受験者数、推薦書・志望理由書の内容を考慮して総合的に判定する仕組みです。

評価項目評価方法
調査書10~1の10段階評価(評点の欄の成績及び調査書の内容を総合的に評価)
小論文10~1の10段階評価(内容の独自性・正確さ、論旨の明確さ、国語力、字数の充足率等)
面接10~1の10段階評価(意欲、社会常識、協調性、理解力、就学意欲等)

学力試験は、数学と外国語(英語)がそれぞれ100点満点の合計200点満点で、合計点が120点程度以上の者を対象に総合的に判定すると明記されています。外国語は「外国語1」(読解・総合問題、辞書使用可)と「外国語2」(英作文、辞書使用不可)の2つの試験時間に分かれて実施され、この2つを合わせて100点という配点です。

科目出題範囲時間
数学線形代数(行列、行列式、連立一次方程式、固有値、固有ベクトル)、微分積分学(微分、積分、級数、偏微分、重積分)10:00~12:00
外国語1(英語)読解・総合問題(辞書使用可、辞書は大学が用意)13:15~14:15
外国語2(英語)英作文(辞書使用不可、動詞の時制・態の理解を問う問題を含む)14:25~14:55

数学は全問記述式で、解答の正確さだけでなく途中経過を重視した評価が行われると募集要項に明記されています。外国語は記述式の問題であれば中間点が認められますが、選択式の問題には原則として中間点がありません。同じ海洋工学部でも、3学科すべてで数学・外国語1・外国語2という同一の科目構成が採用されている点は、併願を考えるうえでの利点になります。

英語の位置づけも、食品生産科学科と海洋工学部で異なります。食品生産科学科は英語資格のスコアを得点そのものに換算して合否判定に使う仕組みですが、換算方法は公開されていません。これに対し海洋工学部は、CEFR A1以上の英語資格を出願要件として満たしているかどうかを判定材料にする一方、学力試験の200点満点には数学と外国語(外国語1・外国語2)しか含まれず、出願要件の英語資格のスコアの高低が学力試験の得点に直接加点される仕組みではありません。英語資格をどう位置づけているかが学部によって異なる点は、対策の優先順位を考えるうえで見落としやすい違いです。

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日程・スケジュール

令和9(2027)年度(2027年4月入学)の出願期間は、食品生産科学科と海洋工学部で共通して2026年5月18日(月)から22日(金)です。一方で試験日と試験会場は学部によって異なります。食品生産科学科は品川キャンパスで6月18日(木)、海洋工学部は越中島キャンパスで6月12日(金)に実施される予定です。

項目食品生産科学科海洋工学部(3学科共通)
マイページ登録開始2026年5月15日(金)2026年5月15日(金)
出願期間(インターネット登録)2026年5月15日(金)10:00~5月22日(金)16:002026年5月15日(金)10:00~5月22日(金)16:00
出願書類の郵送期間2026年5月18日(月)~5月22日(金)郵送必着2026年5月18日(月)~5月22日(金)郵送必着
試験日2026年6月18日(木)2026年6月12日(金)
試験会場品川キャンパス越中島キャンパス
合格発表2026年7月10日(金)10時頃2026年7月10日(金)10時頃
入学手続期間2026年7月10日(金)~17日(金)2026年7月10日(金)~17日(金)
検定料30,000円30,000円

出願はすべてインターネット出願で行われ、マイページ登録から検定料の支払い、出願書類の郵送までを出願期間内に完了させる必要があります。検定料の支払いだけでは出願手続きが完了したことにならず、出願書類を書留速達郵便で東京海洋大学入試課に郵送して初めて出願完了となる点は、他の多くの国立大学の編入試験と共通する注意点です。角形2号封筒(240mm×332mm)を用意し、出願書類提出用宛名シートを貼付して送付します。

検定料30,000円の支払い方法は、クレジットカード、ネットバンキング、コンビニエンスストア、ペイジー対応銀行ATM(ゆうちょ銀行含む)から選べます。クレジットカードとネットバンキングは出願登録と同時に手続きが完了しますが、コンビニエンスストアやATMを選ぶ場合は、表示される番号を控えたうえで別途店舗やATMでの操作が必要になります。インターネット出願登録を完了した日を含む4日以内、かつ5月22日(金)16時までという支払期限が設けられているため、出願登録から支払いまでを同じ日にまとめて済ませておくと安全です。

出願書類には、卒業(見込)証明書や成績証明書、調査書、英語資格検定証明書のコピーなど、発行に時間がかかるものが複数含まれます。英語資格の証明書は出願要件そのものに関わるため、出願期間の直前になって用意しようとすると間に合わない可能性があります。海洋工学部の推薦試験では志望理由書と推薦書も必要になるため、出願を検討し始めた段階で、在籍(出身)校の教務窓口に証明書発行のスケジュールを確認しておくことをおすすめします。

出願書類食品生産科学科海洋工学部
入学志願票必須必須
卒業(見込)証明書・在学証明書等必須必須
調査書または成績証明書必須必須
推薦書推薦試験のみ必須推薦試験のみ必須
志望理由書出願書類に明記なし推薦試験のみ必須
英語資格検定証明書(コピー)推薦・学力とも必須(TOEIC/TOEFL/IELTS)推薦・学力とも必須(8種類から選択可)
確認書該当なし2年次編入志願者のみ必須

この一覧を見てもわかるとおり、志望理由書の提出義務は海洋工学部の推薦試験にしかありません。食品生産科学科を学力試験で受験する場合は志望理由書の作成は必須ではありませんが、面接で学びへの関心を問われることに変わりはないため、書類として提出しない場合でも内容を事前に整理しておくことをおすすめします。証明書の中には、成績証明書や調査書のように出身校の長が作成し厳封する必要があるものも含まれるため、出願期間が始まってから慌てて依頼するのではなく、出願を決めた時点で在籍(出身)校の教務窓口に発行までの日数を確認しておくと、5日間程度しかない出願期間を余裕を持って乗り切りやすくなります。

合格発表は7月10日(金)10時頃に大学公式サイトに受験番号が掲載される形で行われ、電話等による合否の照会には応じないとされています。合格通知書はインターネット出願システムの「マイページ」に7月10日11時から掲載される仕組みで、郵送(紙媒体)での通知は行われません。入学手続期間はわずか1週間(7月10日~17日)しかなく、入学料282,000円、授業料年額535,800円(前期・後期各267,900円)の準備を含めて、合格後すぐに動ける状態にしておく必要があります。

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倍率・難易度

東京海洋大学は、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数を「編入学者選抜状況」として過去5年分公式サイトで公開しています。まず食品生産科学科の推移を見ると、年度によって倍率の変動が大きいことがわかります。

年度推薦(志願者/受験者/合格者)学力(志願者/受験者/合格者)
2022年度3/3/315/15/5
2023年度2/2/211/9/4
2024年度5/5/311/9/3
2025年度9/9/316/15/1
2026年度6/6/33/3/2

推薦試験は、志願者のほとんどが合格しやすい年度がある一方、2025年度のように9名志願して合格者3名という年度もあります。学力試験は志願者数の変動幅が大きく、2025年度は15名が受験して合格者1名という年度がある一方、直近の2026年度は3名の受験で合格者2名という年度もありました。年度によって難易度の振れ幅が大きいことは、出願を検討するうえで押さえておくべきポイントです。

海洋工学部は学科別に集計が公表されています。ここでは推薦試験と学力試験を合算した学科ごとの合計値を示します。

年度海事システム工学科海洋電子機械工学科流通情報工学科
2023年度6/5/214/14/710/10/5
2024年度15/14/716/16/77/7/3
2025年度20/20/718/16/97/6/4
2026年度7/6/413/13/611/11/4

数値は志願者数/受験者数/合格者数の順です。海事システム工学科は2025年度に志願者20名という年度があった一方、翌2026年度は7名まで落ち着いており、年度による振れ幅は海洋工学部全体に共通する傾向といえます。合格者数はどの学科もおおむね3~9名程度で推移しており、募集人員が「若干名」とされている学力試験を中心に、募集人員をやや上回る人数が合格している年度も見られます。

食品生産科学科と海洋工学部を単純に見比べると、食品生産科学科は年度ごとの志願者数の振れ幅が海洋工学部より大きい傾向があり、海洋工学部は学科間で合格者数の水準に差はあるものの、極端に0名という年度は少ない傾向が見て取れます。ただし、これは過去の実績であって将来の合否を保証するものではありません。年度ごとの推薦入試・学力入試の実施状況や出願者の分布によって結果は変わるため、あくまで対策の優先順位を考えるための参考情報として捉えることが大切です。

これらの数値から一律に「何倍」と言い切ることは適切ではありません。推薦試験は出願資格が高専生に限定される、あるいは理工学系限定といった条件が付くため、母集団の性質そのものが学力試験と異なります。また学科・コースによって募集人員や出願できる出身校の区分が違うため、単純な倍率の比較よりも、自分が該当する出願資格の区分でどのくらいの志願者が過去にいたかを確認するほうが実態に近い判断材料になります。正確な最新の倍率は、出願前に大学の入試データ・出願状況ページで確認することをおすすめします。

難易度を測るもうひとつの手がかりとして、東京海洋大学は合格者に対する個人成績の開示制度を設けています。ただし受験者が10名以下の試験については非開示とされており、食品生産科学科・海洋工学部の各学科ともほとんどの年度で受験者が10名前後かそれ以下であることを踏まえると、多くの年度・区分で個人成績の開示自体が受けられない可能性がある点も知っておくとよいでしょう。志望校選びの段階では、倍率の数字だけでなく、そもそも自分の出願資格区分に何人程度が集まりやすいのかを、過去の推移から把握しておくことが実践的な対策につながります。

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科目別対策・過去問分析・出題予測

東京海洋大学は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、解答例または出題の意図を大学公式サイトで公開しています。編入学試験についても、食品生産科学科・海洋工学部それぞれの解答例が試験実施年度から数年分掲載されており、令和4年度には海洋工学部の推薦試験問題そのものが公開された実績もあります。

学部・学科公開されている資料公開期間の目安
海洋生命科学部食品生産科学科小論文・理科・面接に関する解答例または出題意図試験日から約3年間、大学公式サイトに掲載
海洋工学部(3学科共通)小論文・数学・外国語1・外国語2の解答例または出題意図試験日から約3年間、大学公式サイトに掲載

食品生産科学科の学力試験対策で最優先すべきは理科です。物理を選ぶ場合は力学と熱力学、化学を選ぶ場合は基礎化学と有機化学が出題範囲で、いずれも大学教養程度とされています。高専や大学の教養課程で学ぶ内容が土台になるため、まずは自分がどちらの科目で高得点を狙えるかを見極めたうえで、過去の解答例を使って出題傾向をつかむ学習が効率的です。英語は外部試験のスコアがそのまま出願要件になっているため、TOEIC・TOEFL・IELTSのいずれかで基準を満たすスコアを、出願期間から逆算した時期までに取得しておく必要があります。

海洋工学部の学力試験は、数学の配点が100点と大きな比重を占めます。出題範囲は線形代数(行列、行列式、連立一次方程式、固有値、固有ベクトル)と微分積分学(微分、積分、級数、偏微分、重積分)で、いずれも大学の教養課程レベルの内容です。全問記述式で途中経過が評価されるため、答えだけを暗記する学習ではなく、計算過程を丁寧に書く練習を重ねておくことが得点につながります。

外国語は「外国語1」と「外国語2」で性質が異なる点に注意が必要です。外国語1は辞書持ち込み可の読解・総合問題で、専門的な語彙よりも文章全体の論理構造を把握する読解力が問われます。一方の外国語2は辞書使用不可の英作文で、動詞の時制・態の理解を問う問題が含まれると明記されています。基礎文法を正確に運用できるかどうかが直接得点に反映される科目のため、読解対策とは別に、時制・態を中心とした英作文の演習量を確保しておくとよいでしょう。

小論文は、食品生産科学科(推薦試験)と海洋工学部(推薦試験)の両方で課される科目です。海洋工学部の評価基準には「内容の独自性・正確さ」「論旨の明確さ」といった内容面に加え、「文章表現の正確さ」という国語力、「与えられた字数に対する充足率」という形式面まで明記されています。制限時間内に、指定字数の8~9割以上を目安に、結論を先に示してから根拠を展開する構成で書き切る練習が有効です。過去の解答例や出題意図を読み込み、各学科が重視する専門分野(海事システムなら船舶運航技術、海洋電子機械なら機械・電気系の技術、流通情報なら物流・情報システム)に関連したテーマで書く練習をしておくと、本番での題材選びに迷いにくくなります。

試験当日の時間配分にも注意が必要です。海洋工学部の学力試験は10時から14時55分まで、数学2時間・外国語1が1時間・外国語2が30分という長丁場で、集中力を最後まで保つ体力面の準備も軽視できません。食品生産科学科は10時から11時30分の理科(または小論文)に続いて13時から面接という日程で、午前と午後の間に昼食休憩を挟む形になります。事前に模擬的なタイムスケジュールで演習しておくと、本番での消耗を抑えやすくなります。

出題範囲が「大学教養程度」と明記されている科目については、高専や大学で使用している教科書の該当範囲を一通り復習した上で、過去の解答例に取り組み、自分がどの単元でつまずくかを洗い出す学習が効率的です。特に海洋工学部の数学は線形代数と微分積分学の2分野にまたがるため、片方に偏った対策にならないよう、出願を決めた段階でどちらの単元にどれだけの時間を割くかをあらかじめ計画しておくことをおすすめします。

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面接・志望理由書対策と海洋資源環境学部を目指す場合の代替ルート

海洋工学部の推薦試験では、志望理由書の提出が出願書類として明記されています。「ホームページ掲載の本学所定の様式に志願者本人が黒のペン又はボールペンで記入」と定められており、事前に内容を練り上げたうえで清書する必要があります。面接の評価基準には「本人の意欲、社会常識など大学生活を支障なく送る能力」、「他人と協調していく上で必要な素質、理解力や緻密さなどの勉学に必要な能力及び本人の就学意欲」が挙げられており、志望理由書と面接での受け答えに一貫性を持たせることが重要です。

面接で聞かれやすい質問領域を整理すると、志望動機(なぜ東京海洋大学のこの学科なのか)、これまでの学び(出身校でどのような科目や実験・実習に取り組んできたか)、入学後の学修計画、卒業後の進路イメージの4つに大きく分けられます。海事システム工学科・海洋電子機械工学科であれば海技士資格への関心の有無、流通情報工学科であれば物流・情報システムへの具体的な関心を、自分の経験と結びつけて語れるように準備しておくと説得力が増します。小論文で書いた内容と面接での回答に食い違いが生まれないよう、出願前に一度、志望理由・学修計画・将来像を通しで文章化しておくことをおすすめします。

食品生産科学科は、推薦試験・学力試験のいずれも出願書類に志望理由書が明記されておらず、面接の具体的な評価観点も募集要項には記載されていません。募集要項には「推薦書、調査書の内容、小論文、英語(外部試験スコア利用)及び面接試験の結果を総合して判定」(推薦試験)、「学力試験、英語(外部試験スコア利用)、面接試験の結果及び成績証明書等の内容を総合して判定」(学力試験)とあるのみです。学科のアドミッション・ポリシーで示された「食に関する社会的な問題にも幅広く関心を示し、主体的に考える姿勢」を踏まえ、面接では自分の学びと学科の教育内容(食資源の有効利用、食品の安全性確保、食品衛生コースなど)がどうつながるかを、自分の言葉で説明できるように準備しておくとよいでしょう。

海洋工学部を目指す高専生のうち、商船学科出身の場合は出願ルートが一般の高専出身者と異なります。高専商船学科の機関コース出身者は海洋電子機械工学科の機関システム工学コースにのみ出願でき、航海コース出身者は海事システム工学科への編入が全て3年次編入となるなど、出身コースによって出願先の選択肢が変わります。商船高専からの編入の全体像については、鳥羽商船高専の特色と大学編入の状況を解説した記事でも、東京海洋大学を含む編入先の傾向を整理しているので、あわせて確認してみてください。実際に高専から東京海洋大学へ編入した合格者の声を知りたい場合は、高専から東京海洋大学海洋生命科学部へ編入した合格者の進路インタビューも参考になります。

2年次編入を志願する場合は、出願書類に「確認書」という本学所定の様式が追加される点も見落とさないようにしましょう。確認書は海事システム工学科・海洋電子機械工学科の2年次編入志願者のみに求められる書類で、黒のペンまたはボールペン(インクが消せるものは不可)で本人が記入する形式です。3年次編入の出願書類とは提出物が一部異なるため、自分がどちらの編入年次で出願するのかを早い段階で確定させ、必要書類の一覧を募集要項で照合しておくことをおすすめします。

編入後の生活面についても触れておきます。東京海洋大学には品川キャンパスに青鷹寮、越中島キャンパスに海王寮という学生寮があり、いずれも編入学生を含む学生の入居が想定されています。食品生産科学科に編入する場合は品川キャンパスでの学生生活、海洋工学部に編入する場合は越中島キャンパスでの学生生活が基本になるため、遠方から進学する場合は志望校を決める段階で、通学圏や住居費の目安もあわせて調べておくと、入学後の生活設計を具体的にイメージしやすくなります。

最後に、海洋資源環境学部そのものを目指したい場合の選択肢を整理します。同学部には編入学という制度がないため、大学や高専に在籍しながら3年次編入を目指すという道は現状ありません。学部の学びに強い関心がある場合、現実的な選択肢は、一般選抜(前期・後期日程)、総合型選抜、学校推薦型選抜、私費外国人留学生特別入試のいずれかで、新規に入学者として出願することになります。ただし、これらはいずれも高校卒業(見込み)を前提とした入試区分であり、大学や高専に在籍している人がそのまま出願できるとは限りません。既卒者が出願できるかどうかや必要な要件は年度ごとに異なる可能性があるため、志望する場合は大学入試課に直接問い合わせることをおすすめします。志望理由書の作成方法そのものに不安がある場合は、大手予備校講師が解説する志望理由書の書き方も参考にしてください。編入学という制度の基本的な仕組みや、大学ごとの難易度・費用の違いをあらためて確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説した完全ガイドもあわせてご覧ください。食品生産科学科や海洋工学部への出願で、小論文の構成や面接での受け答えなど、独学では判断がつきにくい部分を第三者の視点で整理したい場合は、大学編入対策コースで学習状況に合わせた対策を相談することもできます。

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よくある質問(FAQ)

東京海洋大学の海洋資源環境学部に編入学することはできますか。

できません。海洋資源環境学部(海洋環境科学科・海洋資源エネルギー学科)は編入学試験を実施しておらず、一般選抜(前期・後期日程)、総合型選抜、学校推薦型選抜、私費外国人留学生特別入試の4区分のみを実施しています。これらはいずれも高校卒業(見込み)を主な対象とする入試であり、大学や高専からの編入学という制度自体が用意されていません。

東京海洋大学で編入学試験を実施しているのはどの学部・学科ですか。

海洋生命科学部食品生産科学科と、海洋工学部の海事システム工学科・海洋電子機械工学科(機関システム工学コース・制御システム工学コース)・流通情報工学科です。海洋生命科学部のもう一つの学科である海洋生物資源学科は、編入学試験の対象になっていません。

食品生産科学科と海洋工学部、試験の形式はどう違いますか。

食品生産科学科は数学の筆記試験がなく、推薦試験は小論文+英語(外部試験)+面接、学力試験は理科1科目+英語(外部試験)+面接という構成です。配点の数値は公開されていません。海洋工学部は推薦試験が小論文+面接(10段階評価×3、合計24以上が目安)、学力試験が数学100点+外国語(英語)100点の合計200点満点で、合計120点程度以上が目安と明記されています。

海洋工学部の推薦試験と学力試験はどちらが有利ですか。

一概には言えません。推薦試験は出願資格に学校長の推薦や、コースによっては理工学系限定などの条件があり、対象者があらかじめ絞られる一方、合格した場合は入学を確約する必要があります。学力試験は出願資格の幅が広い分、数学と外国語の得点力がそのまま結果に反映されやすい試験です。過去の選抜状況を見ても、年度や学科によって推薦・学力どちらの合格率が高いかは一定していません。

高専の商船学科出身でも編入学できますか。

出願できますが、一般の高専(商船学科を除く)出身者とは異なるルートになります。たとえば海洋電子機械工学科の機関システム工学コースは、高専商船学科の機関コース出身者専用の3年次編入枠が設けられており、航海コース出身者が海事システム工学科へ編入する場合は全て3年次編入になるなど、出身コースによって出願できる学科・年次が変わります。募集要項の出願資格を必ず確認してください。

英語の資格試験はどれを取得すればよいですか。

食品生産科学科はTOEIC L&R(公開テストのみ)、TOEFL(iBTのみ)、IELTSの3種類に限られます。海洋工学部はこれに加えてケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC(4技能)、TEAP(4技能)、TEAP CBTも利用でき、CEFR A1以上のスコアが出願要件です。どちらも英語資格がなければ出願自体ができないため、出願期間から逆算して早めに受検しておく必要があります。

過去問はどこで手に入りますか。

東京海洋大学は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、編入学試験の解答例または出題の意図を大学公式サイトで公開しています。公開期間は試験実施日からおおむね3年程度で、食品生産科学科・海洋工学部ともに小論文や学力試験科目の解答例を確認できます。年度によっては実際の問題冊子そのものが公開されたこともあります。

3年次編入と2年次編入はどう違いますか。

海洋工学部の海事システム工学科と海洋電子機械工学科には、通常の3年次編入に加えて2年次編入という区分があります。2年次編入は、海事システム工学科では三級海技士(航海)の資格取得を希望する者、海洋電子機械工学科では3年次に機関システム工学コースを希望する者が対象で、本学に3年以上在学して単位を修得することが修学条件です。3年次編入学者は乗船実習科の出願資格を満たさないため、海技免許の取得を前提に考えている場合は、2年次編入の対象になるかどうかを募集要項で確認する必要があります。食品生産科学科と流通情報工学科には2年次編入の区分はありません。

まとめ

東京海洋大学で編入学試験を実施しているのは、海洋生命科学部食品生産科学科と、海洋工学部の海事システム工学科・海洋電子機械工学科・流通情報工学科の2学部4学科(コース)のみです。海洋資源環境学部を志望して検索している方にとっては望ましくない事実かもしれませんが、同学部には編入学という制度自体が存在せず、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜・私費外国人留学生特別入試のいずれかで新規に出願する以外の道はありません。一方、実際に編入学できる食品生産科学科と海洋工学部は、出願資格・試験科目・配点の仕組みが大きく異なり、海洋工学部はさらに学科・コースごとに出願できる出身校の区分が細かく分かれています。まずは自分の出身校・出身学科がどの区分に該当するのかを募集要項で正確に確認し、英語資格の取得や証明書の準備を早めに進めることが、限られた出願期間を乗り切るための第一歩になります。

特に英語資格の取得には数か月単位の準備期間がかかることも珍しくないため、志望学科を決めたら真っ先に英語資格のスコアメイクに着手することをおすすめします。そのうえで、食品生産科学科なら理科と小論文、海洋工学部なら数学・外国語1・外国語2・小論文というそれぞれの試験科目に沿って、過去の解答例を使いながら出題傾向をつかんでいく進め方が現実的です。海洋資源環境学部を第一志望に考えていた人が、食品生産科学科や海洋工学部という選択肢に目を向け直す場合は、学科ごとの教育内容や卒業後の進路が本来の志望と重なる部分をあらためて棚卸ししたうえで、出願する学科を最終的に決めることをおすすめします。募集要項の内容は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず東京海洋大学の公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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